JP4016485B2 - 光触媒体、ランプおよび照明器具 - Google Patents

光触媒体、ランプおよび照明器具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光触媒体、これを用いたランプおよび照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
消臭、防汚およびまたは抗菌を行うために、光触媒膜を用いること知られている。
【0003】
光触媒膜は、紫外線照射を受けて、その光エネルギーを吸収すると、光触媒膜を構成して光触媒作用を呈する半導体に電子とホールが生成する。電子とホールは、膜表面にある酸素や水と反応して活性酸素や他の活性なラジカルなどを生じ、有機物からなる汚れや臭いの成分を酸化還元して分解する。
【0004】
光触媒作用のある物質のうち、現在最も有望視されているのは酸化チタンである。酸化チタンは、光触媒作用が顕著であるとともに、安全で工業的に合理的な価格で、しかも必要量を入手できる物質であるからである。
【0005】
近時、光触媒膜の有用性に注目して、建材、照明器具およびランプなど幅広い物品に光触媒膜を形成しようとする動きが活発である。
【0006】
光触媒膜の製造方法には種々あるが、いわゆるディップ法と超微粒子分散液コーティング法とが一般的に用いられている。
【0007】
いわゆるディップ法は、基体に光触媒膜を構成する金属のアルコキシドたとえば光触媒膜が酸化チタンである場合には、チタンのアルコキシドを含む塗布液を塗布し、400〜500℃の温度で焼成して光触媒膜を形成する方法である。この製造方法により得られた光触媒膜は、膜強度に優れるために耐久性がある。
【0008】
超微粒子分散液コーティング法は、酸化チタンなどの光触媒性の超微粒子を水およびイソプロピルアルコールなどからなる溶液中に分散させた水溶性分散液を基体に塗布し、焼成して光触媒膜を得る方法である。この製造方法により得られた光触媒膜は、結晶性が高く、光触媒性に優れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
いわゆるディップ法により得られた光触媒膜は、高温で長時間焼成しないと、膜表面における結晶性が十分でなく、光触媒性が低いという問題がある。基体がソーダライムガラスなどの軟質ガラスの場合には、ガラスの軟化温度が比較的低いので、所要の高温で焼成できないから、十分な光触媒性を得ることが困難である。
【0010】
また、上記製造方法により光触媒膜を形成すると、ガラスの屈折率に比べて酸化チタンを主体とする光触媒膜の屈折率が大きいために、両者の屈折率差によって生じる光干渉作用によって、可視光透過率が低下するという問題もある。
【0011】
そこで、出願人は、ディップ法におけるこれらの問題を解決するために、先に光触媒膜中にシリカなどの金属酸化物を添加して光触媒膜の屈折率を小さくして基体のガラスとほぼ同等にすることを特願平9−140372号として出願した。この出願の発明により、金属酸化物の添加により光触媒膜の屈折率を低下させて、光透過率の低下を防止するとともに、干渉色が生じないようにすることができた。
【0012】
一方、超微粒子分散液コーティング法においては、基体との付着性を十分に得にくいとともに、有機質の結着材を用いている場合に、その結着材にクラックが発生しやすい。結着材にクラックが発生すると、白濁などにより透過率低下が発生するといった問題がある。
【0013】
本発明は、超微粒子分散液コーティング法による光触媒膜形成を改善して、光触媒膜の基体に対する付着性を向上させるとともに、光透過率が良好な光触媒体、これを用いたランプおよび照明器具を提供することを主な目的とする。
【0014】
【課題を達成するための手段】
請求項1の発明の光触媒体は、基体と;基体に形成され表面に凹凸面を備えた金属酸化物からなり、その凹凸面により形成される凹部が基体の表面まで貫通している下地層と;
少なくとも一部が下地層の凹部内に埋設され、かつ密着して形成された酸化チタンの超微粒子を主体とする光触媒膜と;を具備していることを特徴としている。
【0015】
本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0016】
(基体について)
基体は、光触媒膜を担持するもので、専ら光触媒膜担持を目的とする部材はもちろんのこと、元来光触媒の担持を目的としない他の機能のために形成されるもの(以下、「機能材」という。)であることを許容する。
【0017】
機能材としては、たとえばタイル、窓ガラス、天井パネルなどの建築材や、厨房用および衛生用の器材、家電機器、照明用器材、消臭用または集塵用フィルターなどさまざまな任意所望の部材を基体とすることができる。
【0018】
基体の材料としては、金属、ガラス、セラミックス(磁器を含む。)、陶器、石材、合成樹脂および木材などであることを許容する。
【0019】
基体は、光触媒膜を高温で焼成して形成する場合には、その焼成に耐え得る耐熱性を備えている必要がある。
【0020】
(下地層について)
本発明においては、光触媒膜を直接基体表面に被着しないで、下地層を介して基体に形成する。下地層は、金属酸化物からなり、その表面に凹凸面を備えている。下地層は、金属酸化物から構成されているため、一般的に透明性を備えて、酸化チタンを主成分とする光触媒膜との相性が良好で、また焼成によって基体に強固に結着させることができる。
【0021】
また、下地層の表面に凹凸面により形成される凹部が基体の表面まで貫通している。
【0022】
本発明において、下地層に基体の表面まで貫通している凹部を形成する手段は問わない。たとえば、下地層の金属酸化物を形成する金属のアルコキシドのような金属化合物液に固体の有機化合物粒子を添加し、適宜溶剤で希釈した塗布液を調整して、基体に塗布し、焼成することにより、有機化合物粒子が分解した跡に上記の構成を備えた凹部を形成することができる。また、上記金属化合物液に金属酸化物粒子を添加してもよい。
【0023】
また、凹部の横断面形状は、円形、ハニカム状、楕円形などどのような形状であってもよい。
【0024】
さらに、凹部の縦断面形状は、円柱形、逆円錐形、湾曲した形状、屈曲した形状などどのような形状であってもよい。
【0025】
さらに、下地層を構成する金属酸化物の材質を光触媒膜の屈折率より小さな屈折率を有するものを選択することができる。
【0026】
そうすれば、たとえばソーダライムガラスのように屈折率の小さな基体と屈折率の大きな光触媒膜との中間の屈折率を有する下地層を形成して屈折率の傾斜構造を実現することができる。傾斜構造にすることにより、互いに接触する層間の屈折率の差を小さくして光干渉の発生を抑制することができる。
【0027】
(光触媒膜について)
光触媒物質は、酸化チタンTiOを主成分とする。酸化チタンは、光触媒作用が顕著であるとともに、安全で工業的に合理的な価格で、しかも必要量を入手できるので、光触媒物質として、現在最も有望視されている。
【0028】
また、酸化チタンには、その結晶構造としてルチル形とアナターゼ形とがある。光触媒作用は、アナターゼ形の方が優れているといわれている。
【0029】
したがって、本発明においては、アナターゼ形の酸化チタンを用いるのが好適である。しかし、実際的にはアナターゼ形にルチル形が混合して形成される場合も多く、しかも、酸化チタンの超微粒子を用いる場合にはそれでも実用的な光触媒作用を得ることができるから、本発明においては、両者の混合した態様を許容する。さらに、それらの混合比の如何によって有機物の分解性が変化する。
【0030】
さらに、本発明においては、光触媒膜中に副成分として、酸化チタン以外の光触媒物質が添加されていてもよい。その他の光触媒物質としては、以下のものがある。WO、LaRhP、FeTiO、Fe、CdFe、SrTiO、CdSe、GaAs、GaP、RuO、ZnO、CdS、MoS、LaRhO、CdFeO、Bi、MoS、In、CdO、SnOなどである。これらの物質を1種または複数種を混合して用いることができる。
【0031】
なお、TiO、WO、SrTiO、Fe、CdS、MoS、Bi、MoS、In、CdOなどは等価電子帯のレドックス・ポテンシャルの絶対値が伝導帯のレドックス・ポテンシャルの絶対値よりも大きいため、酸化力の方が還元力よりも大きく、有機化合物の分解による消臭作用、防汚作用または抗菌作用に優れている。
【0032】
なお、焼成は、200℃以上たとえば300〜600℃の範囲で行うことができる。
【0033】
さらにまた、本発明において、酸化チタンは、超微粒子の形で用いる。超微粒子とは、平均粒径が20nm以下なるべくは7〜10nmの極めて細かい微粒子をいい、好ましくは微粒子の形状がなるべく球形に近く、しかも粒径のばらつきが少なくて結晶性の良好な微粒子である。
【0034】
さらにまた、本発明において、光触媒膜は、そのほぼ全体が下地層の凹部内に埋設され、したがって下地層の凸部が光触媒膜の表面に露出した状態であってもよい。しかし、光触媒膜の主として基体に近い下層の部分が下地層に埋設され、上層の部分は下地層の上に連続した層を形成していてもよい。このような構造は、たとえば下地層の表面に凹凸面を形成し、下地層の上に光触媒膜の分散液を塗布し、乾燥して焼成すれば、容易に形成することができる。
【0035】
なお、焼成は、200℃以上たとえば300〜600℃の範囲で行うことができる。
【0036】
さらにまた、酸化チタンの超微粒子を下地層の凹凸面の凹部内に確実に埋設するには、熱による方法と機械的圧力による方法とのいずれか一方または両方を加えることができる。前者の方法の場合は、光触媒膜を上にして約650℃で焼成すると、下地層が軟化しだして酸化チタンの超微粒子が自重によって沈下して下地層中に入り込む。後者の方法の場合は、酸化チタンの超微粒子の塗布層の上から機械的圧力を加えて下地層中に押し込む。
【0037】
さらにまた、光触媒膜中に二酸化ケイ素を微量添加させることができる。二酸化ケイ素は、結着材として作用する。
【0038】
(本発明の作用について)
本発明の光触媒体は、上記の構成を備えていることにより、以下の作用を奏する。
【0039】
(1)光触媒作用が良好である。
【0040】
結晶性が良好な超微粒子により、高い光触媒作用が得られる。
【0041】
(2)光触媒膜の強度が大きい。
【0042】
付着性の良好な金属酸化物からなる下地層に基体の表面まで貫通する凹部が形成され、その凹部内に酸化チタンの超微粒子が埋設されているから、光触媒膜の付着性が良好で、光触媒膜は高強度になる。
【0043】
(3)光触媒膜が高透過率である。
【0044】
基体の表面から光触媒膜の表面にかけて屈折率が傾斜的に変化するので、ガラスの基体と光触媒膜との間に光の反射が低減され、可視光の透過率が向上し、基体にガラスを用いた場合、生地のガラスより大きな可視光透過率が得られる。
【0045】
(4)下地層を構成する金属酸化物として、屈折率が光触媒膜のそれより小さい金属酸化物たとえば酸化ケイ素、酸化アルミニウムなどを用いれば、屈折率が傾斜して、光干渉の発生を防止することができる。このため、光触媒膜の透過率が向上して、透明性の高い光触媒体が得られる。
【0046】
請求項2の発明の光触媒体は、請求項1記載の光触媒体において、下地層は、凹凸面の平均深さが20〜150nmであり;光触媒膜は、酸化チタンの超微粒子の平均粒径が1〜20nmであるとともに凹凸面の平均深さより小さい;ことを特徴としている。
【0047】
本発明は、下地層の凹凸面の平均深さおよび酸化チタンの超微粒子の平均粒径のサイズと、サイズ相互の関係を規定している。
【0048】
凹凸面の平均深さとは、凹凸の頂部と谷部と間の距離をいう。
【0049】
そうして、凹凸面の平均深さが酸化チタンの超微粒子の平均粒径より大きいことにより、光触媒膜を構成している酸化チタンの超微粒子の最下層の超微粒子は、下地層の凹凸面内に十分に入り込み、密着するので、光触媒膜は、下地層に強固に付着する。
【0050】
請求項の発明の光触媒体は、請求項1または2の光触媒体において、下地層は、多孔質であることを特徴としている。
【0051】
多孔質とは、気孔率が30%以上であり、好ましくは70%以下であることをいう。気孔は、連続性であって、下地層の表面から基体の表面まで連通していてもよいし、下地層の中間まで連続してもよい。なお、気孔率が70%を超えると、下地層の強度の低下が顕著になるから、なるべく70%以下にするのが好ましい。
【0052】
そうして、下地層が多孔質であると、表面も凹凸面になるので、光触媒膜の酸化チタンの超微粒子が凹凸面内に入り込み、密着しやすくなる。
【0053】
また、下地層が多孔質であると、水を含みやすくなり、濡れ性が良好になるので、光触媒膜の付着性が向上する。
【0054】
請求項の発明の光触媒体は、請求項1ないしのいずれか一記載の光触媒体において、多数の貫通孔を備えた金属酸化物構造体層を表面に備えていることを特徴としている。
【0055】
金属酸化物構造体層は、光触媒膜の表面に配設され、その貫通孔によって細かい網目のような隙間を形成しながら光触媒膜を覆う。金属酸化物構造体層に多数の貫通孔を形成する手段は問わない。たとえば、請求項3における下地層を形成するのと同様に、金属酸化物を形成する金属のアルコキシドのような化合物液に固体の有機化合物粒子を添加し、適宜溶剤で希釈した塗布液を調整して、基体に塗布し、焼成することにより、有機化合物粒子が分解した跡に上記の構成を備えた凹部を形成することができる。また、上記金属化合物液に金属酸化物粒子を添加してもよい。
【0056】
また、貫通孔の横断面形状および縦断面形状についても、請求項3におけるのと同様に種々の形状であることを許容する。
【0057】
さらに、下地層と表面の金属酸化物構造体層下地層とが直接または光触媒膜の超微粒子の間に浸透することにより部分的に接続しているように構成することができる。
【0058】
さらにまた、貫通孔中に酸化チタンの超微粒子を入り込ませるには、請求項1において述べた方法を加えることによって一層確実に行わせることができる。
【0059】
そうして、本発明においては、酸化チタンの超微粒子からなる光触媒膜の上に金属酸化物構造体層が超微粒子間に浸透しながら形成されるため、光触媒膜の膜強度が向上する。さらに、金属酸化物構造体層と下地層とが接続していれば、なお一層膜強度が向上する。
【0060】
また、金属酸化物構造体層には多数の貫通孔が形成されているため、臭い物質、汚れ物質および細菌などの有機物質は上記貫通孔を通過して光触媒膜に接触するから、光触媒作用は阻害されるようなことはない。
【0061】
さらに、貫通孔の孔隙のサイズを制御することにより、粒子サイズの大きい汚れ物質を通過させないように構成することもできる。
【0062】
さらにまた、金属酸化物構造体層に多数の貫通孔が形成されているため、等価的な屈折率が小さくなって、反射防止膜として作用する。したがって、基体にガラスを用いた場合、生地のガラスより可視光等価率が最大6〜8%程度向上する。
【0063】
さらにまた、金属酸化物構造体層が光触媒膜の表面を保護して、傷が付きにくくする。
【0064】
請求項の発明の光触媒体は、請求項1ないしのいずれか一記載の光触媒体において、下地層は、チタンTi、ケイ素SiおよびアルミニウムAlの少なくとも一種の酸化物からなることを特徴としている。
【0065】
本発明において規定する金属酸化物は、いずれも透明性の良好な下地層を形成することができる。
【0066】
また、ケイ素およびアルミニウムの酸化物は、光触媒膜の屈折率より屈折率が小さいので、基体の屈折率との差を小さくして光干渉を生じにくくする。
【0067】
請求項7の発明の光触媒体は、請求項1ないし6のいずれか一記載の光触媒体において、下地層は、酸化ケイ素および酸化チタンが重量比で40:60〜80:20の割合で混合して形成されていることを特徴としている。
【0068】
酸化ケイ素および酸化チタンを上記の範囲にすることにより、屈折率を所望に調整できるとともに、さらに強固な付着性を得ることができる。
【0069】
また、酸化チタンの微粒子を酸化ケイ素に混合して焼成すると、酸化ケイ素が結着材として作用させることもでき、基体に対する付着性の良好な下地層を形成することができる。
【0070】
しかも、酸化チタンの粒子サイズを光触媒膜の酸化チタンの微粒子のそれより大きなたとえば平均粒径30〜200nmのものを用いることで、表面に平均深さ20〜150nmの凹凸面を容易に形成することができる。
【0071】
このような構成の下地層を形成するには、たとえば酸化ケイ素をポリシロキサンなどのケイ素化合物を有機溶剤で希釈した塗布液を調整して基体に塗布し、焼成する。その際、所望の粒径の酸化チタンを塗布液に分散させる。
【0072】
請求項の発明のランプは、発光部をガラスバルブが包囲していて波長400nm以下を含む発光を行うランプ本体と;ガラスバルブを基体としてその少なくとも外面に被着された請求項1ないしのいずれか一記載の光触媒体と;を具備していることを特徴としている。
【0073】
本発明のランプは、発光原理は問わない。たとえば、白熱電球、放電ランプなどであることを許容する。
【0074】
白熱電球の場合、色温度が高いハロゲン電球の方が一般照明用電球より波長400nm以下の発光割合が高いが、一般照明用の白熱電球であってもよい。
【0075】
放電ランプの場合、低圧放電ランプおよび高圧放電ランプのいずれでもよい。
【0076】
低圧放電ランプとしては、たとえば蛍光ランプがある。蛍光ランプに用いる蛍光体を選択して400nm以下の発光を適当に増加させることができる。このような蛍光ランプは、比較的可視光の低下が少なくて、しかも光触媒体の活性化作用が一般照明用の蛍光ランプに比較して良好なので、光触媒体活性化用のランプとして好適である。しかし、本発明は一般照明用として従来から多用されている3波長形発光の蛍光体やカルシウムハロリン酸塩蛍光体を用いた蛍光ランプであることを許容するものである。
【0077】
また、主として400nm以下の発光を利用する目的の殺菌ランプやブラックライト、ケミカルランプなどをも許容する。
【0078】
一方、高圧放電ランプとしては、たとえば水銀ランプ、メタルハライドランプおよび高圧ナトリウムランプなどであるを許容する。
【0079】
なお、ガラスバルブは、放電媒体を包囲している態様であってもよいし、発光部を内包している発光管をさらに包囲する外管であってもよい。
【0080】
本発明においては、ランプのガラスバルブを基体として光触媒膜を形成しているので、たとえランプが発生する400nm以下の発光量が少なくても光触媒膜を十分に活性化することができる。
【0081】
また、本発明のランプを用いると、光触媒作用によりガラスバルブに付着するたばこの脂や、ばい煙などの有機質の汚れ物質が分解されるので、ガラスバルブの汚れによる光束低下が少なくなる。このため、長期間にわたって良好な照明を行うことができるとともに、ランプの清掃インターバルを長くすることができる。
【0082】
さらに、ランプが点灯するのに伴って生じる発熱により、ランプの周囲に熱対流が発生じ、室内の空気が対流する。ランプに接触した空気の消臭、殺菌が行われる。したがって、本発明のランプを用いることにより、室内空気を消臭、殺菌することができる。
【0083】
請求項の発明の照明器具は、制光手段を備えた照明器具本体と;照明器具本体の制光手段の少なくとも一部を基体として形成された請求項1ないしのいずれか一記載の光触媒体と;を具備していることを特徴としている。
【0084】
本発明において、照明器具は、屋外用および屋内用のいずれでもよい。
【0085】
制光手段は、反射体、グローブ、セード、透光性カバーおよびルーバなどの一種類または任意の複数種類の組み合わせで用いられていることを許容する。
【0086】
また、制光手段の全体に光触媒膜を形成してもよいが、その一部分に形成してもよい。
【0087】
制光手段は、使用によりばい煙やたばこの脂などの有機物からなる汚れがそこに付着すると、照明器具としての光学性能が低下するが、光触媒膜を形成しておくことにより、汚れが分解されるので、光学性能の低下を抑制することができる。
【0088】
また、制光手段に接触した空気中の臭い物質を分解したり殺菌することにより、室内の脱臭、殺菌を行うこともできる。
【0089】
さらに、照明器具をたとえば冷蔵庫、エアコンディショナー、空気清浄装置などに収納できる大きさおよび構造にして、これらの機器に配設することにより、脱臭または殺菌手段とすることもできる。
【0090】
以上の説明から理解できるように、制光手段に光触媒膜を形成するので、光触媒膜は透明性の良好なものが好適である。
【0091】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0092】
図1は、本発明の光触媒体の第1の実施形態における光触媒膜の断面を拡大して示す電子顕微鏡写真である。
【0093】
図2は、同じく概念的要部拡大断面図である。
【0094】
各図において、1は基体、2は下地層、3は光触媒膜である。
【0095】
基体1は、ソーダライムガラスから構成されている。
【0096】
下地層について下地層2は、酸化ケイ素および酸化チタンが重量比で60:40の割合の混合して構成されており、透明性で多孔性であるとともに、表面が平均深さ約30nmの凹凸面2aに形成された被膜である。
【0097】
この下地層2は、ポリシロキサンをエタノールに溶解させた溶液に平均粒径約30nmの酸化チタン粒子を分散させた塗布液を調整して、基体1の表面に塗布し、乾燥させて、約200℃で焼成して形成したものである。
【0098】
光触媒膜について光触媒膜2は、平均粒径約7nmの酸化チタンの超微粒子を下地層2の上に結着させて形成されている。この光触媒膜3は、下地層2の表面に形成された凹凸面2aに入り込み、かつ下地層2に密着している。
【0099】
図3は、本発明の光触媒体の第1の実施形態における光触媒膜の分光透過率特性を示すグラフである。
【0100】
図において、横軸は波長(nm)を、縦軸は透過率(%)を、それぞれ示す。
【0101】
曲線は、本実施形態による光触媒膜の分光透過率特性を示す。
【0102】
図から明かなように、本実施形態によれば、可視光および紫外域において透過率が向上している。
【0103】
図4は、本発明の光触媒体の第1の実施形態におけるインクの分解性についての測定結果を示すグラフである。
【0104】
図において、横軸は経過時間(分)を、縦軸は分解性を、それぞれ示す。
【0105】
曲線は、本実施形態によるインクの分解性を示す。
【0106】
図から明かなように、本実施形態によれば、光触媒作用が優れていることが分かる。
【0107】
次に、本実施形態の光触媒体における光触媒膜の鉛筆法による硬度テストを行った結果、6〜7Hであった。このことは、本発明によれば、十分高い強度の光触媒膜を得られることを示している。
【0108】
図5は、本発明の光触媒体の第2の実施形態を示す概念的要部拡大断面図である。
【0109】
図6は、同じく概念的要部拡大平面図である。
【0110】
各図において、図2と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0111】
本実施形態は、下地層2の凹凸面2aにより形成される凹部2bが基体1の表面まで貫通している点で異なる。
【0112】
すなわち、下地層2は、以下の手段により製作する。
【0113】
ポリシロキサンなどのケイ素化合物に目標の膜厚以上の粒径を備えたエポキシ樹脂粒子を添加した塗布液を調整し、ガラスからなる基体1の表面に塗布する。
【0114】
次に、基体1を400℃以上の温度で焼成する。この工程でエポキシ樹脂粒子は、分解して消失する。
【0115】
そうして、得られた下地層2にはエポキシ樹脂が消失してできた空孔が基体の表面まで貫通した凹部2bを構成する。この凹部2bの横断面形状および縦断面形状は図においては円柱状に描いているが、エポキシ樹脂粒子の形状、添加量などによって様々なものとなり、いずれであっても本発明の作用、効果が得られるので、差し支えない。
【0116】
さて、基体1の下地層2を形成したら、次にアナターゼ形の酸化チタンの超微粒子(粒径約10nm)を水とイソプロピルアルコールとの溶液に分散した分散液を調整して下地層2の上から塗布する。
【0117】
次に、基体1を300〜600℃で焼成して酸化チタンが下地層2の凹部2b内に埋設して光触媒膜3を形成する。
【0118】
以上のようにして形成された光触媒膜3は、硬度8Hないし9Hの非常に硬い膜であるとともに、以下に示す高い可視光透過率および優れた光触媒作用を示した。
【0119】
図7は、本発明の光触媒体の第2の実施形態における分光透過率特性を比較例のそれとともに示すグラフである。
【0120】
図において、横軸は、波長(nm)を、縦軸は透過率(%)を、それぞれ示す。また、曲線Aは本実施形態の透過率特性を、曲線Bは比較例の透過率特性を、それぞれ示す。なお、比較例は、ガラスの基体のみである。
【0121】
図から明らかなように、本実施形態においては、特に可視光域において比較例のガラスの基体より6〜8%高い透過率が得られる。
【0122】
図8は、本発明の光触媒体の第2の実施形態におけるインクの分解性についての測定結果を比較例のそれとともに示すグラフである。
【0123】
図において、横軸は経過時間(分)を、縦軸は分解性を、それぞれ示す。また、曲線Cは本実施形態のインクの分解特性を、曲線Dは比較例のインクの分解特性を、それぞれ示す。なお、比較例は、従来の酸化チタン超微粒子を用いた光触媒体である。
【0124】
図から明かなように、本実施形態の光触媒体は従来の酸化チタン超微粒子を用いた光触媒体と殆ど変わらない光触媒作用を備えていることが理解できる。
【0125】
次に、図4および図5に示す構造の光触媒体と同様な構成でありながら、異なる手段によって製作する第3の実施形態について次に説明する。
【0126】
すなわち、ポリシロキサンをエタノールに溶解させた溶液に粒径50nm前後の酸化チタンを重量比で50:50の割合で混合した塗布液を調整して、基体1に塗布する。
【0127】
次に、基体1を80〜300℃で焼成すると、膜厚が約100nmの下地層2が形成される。
【0128】
下地層2の表面には、深さ20以上の凹凸面2aが形成され、かなりの割合で基体1の表面に達する凹部すなわち基体1の表面まで貫通する凹部2bが形成される。
【0129】
さらに、アナターゼ形を主体とする約10nmの粒径の酸化チタン超微粒子を水およびイソプロピルアルコールの混合液に分散させた塗布液を下地層2のうえから塗布し、300〜600℃で焼成して光触媒膜3を形成する。
【0130】
そうして、下地層2の基体の表面まで貫通した凹部2b内に光触媒膜が進入した光触媒体を得ることができる。
【0131】
図9は、本発明の光触媒体の第3の実施形態を示す概念的要部拡大断面図である。
【0132】
図において、図5と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0133】
本実施形態は、光触媒膜3が下地層2の凹部2b内だけでなく、凹部2bの上において連続した膜状部3aを形成している点で異なる。
【0134】
図10は、本発明の光触媒体の第4の実施形態を示す概念的要部拡大断面図である。
【0135】
図11は、同じく概念的要部拡大平面図である。
【0136】
各図において、図5と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0137】
本実施形態は、光触媒膜3の上にさらに金属酸化物構造体層4を形成している点で異なる。
【0138】
すなわち、金属酸化物構造体層4は、下地層2と同様に貫通した凹部4aを備えており、光触媒膜3は凹部4aを介して外気に接触することができる。
【0139】
また、金属酸化物構造体層4は、光触媒膜3を形成した後、下地層2と同様な手段によって形成することができる。
【0140】
そうして、光触媒膜3は、下地層2および金属酸化物構造体層4によってサンドイッチされるので、付着強度が向上する。この際に、下地層2と金属酸化物構造体層4とが部分的に接着すれば、より一層付着強度が向上する。
【0141】
図12は、本発明の光触媒体の第4の実施形態におけるインクの分解特性についての測定結果を比較例のそれとともに示すグラフである。
【0142】
図において、横軸は経過時間(分)を、縦軸は分解性を、それぞれ示す。また、曲線Eは本実施形態を、曲線Fは従来の光触媒体を、それぞれ示す。なお、比較例は、酸化チタン超微粒子の光触媒膜を備えた従来の光触媒体である。
【0143】
図から明かなように、本実施形態は光触媒作用が従来とほぼ同様である。
【0144】
図13は、本発明のランプの一実施形態における蛍光ランプを示す要部断面正面図である。
【0145】
図において、11はガラスバルブ、12は光触媒膜、13は蛍光体層、14はフィラメント電極、15は口金である。
【0146】
ガラスバルブ11は、光触媒膜12に対して基体として機能するとともに、内部に蛍光ランプとしての機能部分を気密に収納する。すなわち、ガラスバルブ11の内部に放電媒体としての水銀およびアルゴンを主体とする希ガスを数torr封入し、内面に蛍光体層13を担持し、さらに両端に一対のフィラメント電極14を封装している。
【0147】
口金15は、アルミニウム製のキャップ状の口金本体15aおよび口金本体15aに絶縁して取り付けられた一対の口金ピン15bから構成され、ガラスバルブ11の両端部に接着されている。フィラメント電極14の両端はそれぞれ口金ピン15bに接続されている。
【0148】
そうして、本実施形態の蛍光ランプを用いて照明すると、光触媒膜12の光触媒作用により、蛍光ランプの表面に付着した有機の汚れ物質が分解され、接触した空気中の臭い物質が分解されて周囲の消臭が行われる。
【0149】
図14は、本発明の照明器具の一実施形態におけるトンネル用照明器具を示す斜視図である。
【0150】
図において、21は照明器具本体、22は前面枠、23は透光性ガラスカバー、24はランプソケット、25は高圧放電ランプ、26は反射板である。
【0151】
照明器具本体21は、ステンレス板を前面に開口部を備えた箱状に成形してなり、背面に取付金具21aを備えている。
【0152】
前面枠22は、ステンレス板を成形してなり、中央に投光開口22a、一側にヒンジ22b、他側にラッチ(図示しない。)を備えている。そして、ヒンジ2aにより、照明器具本体21の前面側の一側部に開閉自在に枢着され、ラッチにより閉止位置に固定されるように構成されている。
【0153】
透光性ガラスカバー23は、前面枠22にシリコーンゴム製のパッキング2aを介して防水的に装着されている。この透光性ガラスカバー23は、可視光を透過するとともに、波長400nm以下の紫外領域の少なくとも一部に比較的高い透過率特性を有している。また、透光性ガラスカバー23の前面には図1に示す光触媒膜が形成されている。
【0154】
ランプソケット24は、照明器具本体21内に配設されている。
【0155】
高圧放電ランプ25は、340〜400nmの波長範囲内において、可視光の光束1000lm当たり0.05W以上の強度の紫外線を放射する。
【0156】
反射板26は、照明器具本体21内に配設されて、上記高圧放電ランプ25から放射された光が反射板26で反射されて所要の配光特性を示すように構成され、かつ配置されている。
【0157】
照明器具本体21の反射板26の背面側には、安定器、端子台などが配設されている。
【0158】
そうして、本実施形態の照明器具は、取付金具21aを介してトンネル内に設置されて使用に供され、トンネル内を照明する。
【0159】
また、照明と同時に高圧放電ランプ25から放射される主として340〜400nmの波長範囲内の紫外線も可視光と一緒に透光性ガラスカバー23を通過して光触媒膜に入射するから、光触媒膜は紫外線により活性化され、付着するばい煙などの有機物の汚れを分解してセルフクリーニングを行う。
【0160】
【発明の効果】
請求項1ないしの各発明によれば、表面が凹凸面により形成される凹部が基体の表面まで貫通している金属酸化物からなる下地層を基体に形成して、酸化チタンの超微粒子を主体とする光触媒膜の少なくとも一部が下地層の凹埋設され、かつ密着して形成されていることにより、光触媒膜の強度が高いとともに、屈折率が膜厚方向に良好に傾斜分布するので、光触媒膜を形成しない生地のガラス基体より高い可視光透過率を備えた光触媒体を提供することができる。
【0161】
請求項2の発明によれば、加えて下地層の凹凸面の平均深さが20〜150nmであるとともに、光触媒膜を構成する酸化チタンの超微粒子の平均粒径が1〜20nmで、かつ下地層の凹凸面の平均深さより小さくしたことにより、光触媒膜が下地層の凹凸面に入り込みやすく、かつ密着しやすい光触媒体を提供することができる。
【0162】
請求項の発明によれば、基体に金属酸化物からなる多孔質の下地層を形成し、下地層の上に酸化チタンの超微粒子を主体とする光触媒膜を形成したことにより、下地層の気孔の中に光触媒膜が進入するとともに、濡れ性が良好で光触媒膜の付着性が良好な光触媒体を提供することができる。
【0163】
請求項の発明によれば、加えて多数の貫通孔を備えた金属酸化物構造体層を光触媒膜の上に形成したことにより、金属酸化物構造体層が光触媒膜に進入して一層膜強度が向上した光触媒体を提供することができる。
【0164】
請求項の発明によれば、加えて下地層をチタン、ケイ素およびアルミニウムの酸化物の少なくとも一種から形成したことにより、透過率が高くて、干渉色が生じにくい光触媒体を提供することができる。
【0165】
請求項の発明によれば、加えて下地層が酸化ケイ素および酸化チタンが重量比で40:60〜80:20の割合で混合して形成されていることにより、酸化ケイ素が結着材として作用して基体に対する付着性の良好な光触媒体を提供することができる。
【0166】
請求項の発明によれば、請求項1ないしの効果を有するランプを提供することができる。
【0167】
請求項の発明によれば、請求項1ないしの効果を有する照明器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光触媒体の第1の実施形態における光触媒膜の断面を拡大して示す電子顕微鏡写真
【図2】 同じく概念的要部拡大断面図
【図3】 本発明の光触媒体の第1の実施形態における光触媒膜の分光透過率特性を示すグラフ
【図4】 本発明の光触媒体の第1の実施形態におけるインクの分解性についての測定結果を示すグラフ
【図5】 本発明の光触媒体の第2の実施形態を示す概念的要部拡大断面図
【図6】 同じく概念的要部拡大平面図
【図7】 本発明の光触媒体の第2の実施形態における分光透過率特性を比較例のそれとともに示すグラフ
【図8】 本発明の光触媒体の第2の実施形態におけるインクの分解性についての測定結果を比較例のそれとともに示すグラフ
【図9】 本発明の光触媒体の第3の実施形態を示す概念的要部拡大断面図
【図10】 本発明の光触媒体の第4の実施形態を示す概念的要部拡大断面図
【図11】 同じく概念的要部拡大平面図
【図12】 本発明の光触媒体の第4の実施形態におけるインクの分解性についての測定結果を比較例のそれとともに示すグラフ
【図13】 本発明のランプの一実施形態における蛍光ランプを示す要部断面正面図
【図14】 本発明の照明器具の一実施形態におけるトンネル用照明器具を示す斜視図
【符号の説明】
1…基体
2…下地層
2a…凹凸面
3…光触媒膜

Claims (8)

  1. 基体と;
    基体に形成され表面に凹凸面を備えた金属酸化物からなり、その凹凸面により形成される凹部が基体の表面まで貫通している下地層と;
    少なくとも一部が下地層の凹内に埋設され、かつ密着して形成された酸化チタンの超微粒子を主体とする光触媒膜と;
    を具備していることを特徴とする光触媒体。
  2. 下地層は、凹凸面の平均深さが20〜150nmであり;光触媒膜は、酸化チタンの超微粒子の平均粒径が1〜20nmであるとともに凹凸面の平均深さより小さい;ことを特徴とする請求項1記載の光触媒体。
  3. 下地層は、多孔質であることを特徴とする請求項1または2記載の光触媒体。
  4. 多数の貫通孔を備えた金属酸化物構造体層を表面に備えていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一記載の光触媒体。
  5. 下地層は、チタンTi、ケイ素SiおよびアルミニウムAlの少なくとも一種の酸化物からなることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一記載の光触媒体。
  6. 下地層は、酸化ケイ素および酸化チタンが重量比で40:60〜80:20の割合で混合して形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一記載の光触媒体。
  7. 発光部をガラスバルブが包囲していて波長400nm以下を含む発光を行うランプ本体と;
    ガラスバルブを基体としてその少なくとも外面に被着された請求項1ないしのいずれか一記載の光触媒体と;
    を具備していることを特徴とするランプ。
  8. 制光手段を備えた照明器具本体と;
    照明器具本体の制光手段の少なくとも一部を基体として形成された請求項1ないしのいずれか一記載の光触媒体と;
    を具備していることを特徴とする照明器具。
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