JP4015942B2 - 高色濃度特性を示す低粘度ポリマー着色剤 - Google Patents
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Description
(技術分野)
本発明は、一般に、着色剤自体の粘度に比べて得られる着色剤組成物全体の粘度を顕著に低下させる粘度調整剤を非常に少量含む低粘度ポリマー着色剤組成物に関する。このようにすると、得られる組成物は、未変性着色剤の同じ高色濃度特性を実質的に維持することができる低粘度組成物を必要とするある種の着色工程および方法において、そのようなポリマー着色剤の利用を促進する。このような予期できなかった結果により、対象基剤または媒体について、着色性を認めうる程度に犠牲にしない低粘度組成物の製造および使用が可能になる。本発明の組成物は、あらゆる数のポリマー着色剤(すなわち、少なくとも1つの発色団および少なくともオキシアルキレン鎖を含んで成るオキシアルキレン化着色剤)および双極子モーメント約1.0〜5.0および/または引火点約−20〜180℃を有する粘度調整剤少なくとも1つを含む。このような粘度調整剤は、最終対象媒体中での着色性能に認めうる変化をもたらさずに(所望の着色剤の良好なポンプ輸送性を可能にするために)粘度を低い水準まで顕著に低下させ、また、使用中または使用後にこの調整剤を除去することは容易である。このような組成物の製造方法、使用方法およびそれを用いてまたはそのような方法により製造した製品も本発明に包含される。
【0002】
(背景技術)
以下において引用される全ての米国特許は、参照してここに組込まれる。
従来から、発泡体や樹脂などのポリウレタン製品は、顔料、ポリマー着色剤または染料によって着色されている。一般に、このような着色は、ポリウレタン発泡体やポリウレタン樹脂などの形成の間に系内で実施される。例えば、ポリマー着色剤、即ちポリオキシアルキレン化着色剤は、例えば米国特許第4,284,279号(Crossら)に記載のように、スラブ材発泡体製造の際に、ポリオール組成物中に導入される。次いで、「着色した」ポリオールは、イソシアネート組成物と、所望により触媒の存在下に反応させて、所望の着色発泡体を形成することができる。また従来技術では、顔料を、ベースト、特に固体ペーストまたは粉末の形態でポリオール流に添加して、同種の着色発泡体製品を形成している。このような化合物は、容易に入手できて安価ではあるが、取扱いの際、混合の際(例えば、異なる色彩を形成するために他の顔料と混合する際)、および対象媒体中への実際的な混和の際に、問題が起こる。さらに、固体状顔料は、対象媒体中で固体の凝集塊を形成する傾向を示し、これは、審美的に不満足な結果につながるか、また、機械または装置を閉塞する。加えて、粉末または固体形態の顔料は、大気状態や、有りうる大気乱流によって輸送が容易でないため、漏れを起こすことがあり、また、このような着色剤を用いることによって、取扱いが困難な顔料化合物による衣服や手の汚れが非常に起こりやすい。
【0003】
また、そのような顔料は、一般に液体状態では貯蔵安定ではなく、短い貯蔵期間後でさえ溶液から容易に沈殿を起こすようである。さらに、そのような顔料は、均一性の観点から制御が困難であり、適切で時間を要する予備混合を行わなければ、最終のポリウレタン製品は不均一な着色を示すことがある。そこで、ポリマー着色剤は、そのようなポリウレタン着色工程における着色剤として、粉末化または固体顔料よりも望ましいことが分かっている。
【0004】
また、熱可塑性プラスチックは、米国特許第4,640,690号(Baumgartnerら)に記載のように、これまで、ポリマー着色剤により着色されてきた。そのような着色剤は、高い着色能および低い移行性とブルーミング性の点で、非常に有用かつ有益であることが分かっている。顔料も、そのような着色工程で使用されてきたが、固体および/または粉末は、工業的に実施する際に、同様の取り扱い、析出および不均一な着色の問題が生じる。従って、ポリマー着色剤は、このような場合にもより望ましい。
【0005】
ある種の熱可塑性基剤を着色するのに使用されるのは、例えば米国特許第5,938,828号および第5,948,152号(共にZhaoら)に記載されているような、4級アンモニウム/アニオン性染料錯体である。このような着色剤は、熱可塑性組成物を非常によく着色できるが、やはり、必要な装置におけるポンプ輸送の際などに非常に高い粘度の問題が生じる。
【0006】
主として液体またはワックスとしてであるが固体または非常に高い粘度のペーストとしても存在するそのようなポリマーおよび/または4級/アニオン性染料着色剤を用いる場合の1つの欠点は、所望の工程における汎用性のために適した着色剤の物理的形態を形成することの困難さである。例えば、発泡スラブ材の製造には、そのような着色剤をポリオール流に導入するために、高圧または低圧のポンプ装置が必要である。着色剤の粘度が高すぎると、そのようなポンプが悪影響を受けることがあり、着色操作を完結することが困難であり、または、最終製品が、ある種の顔料を用いた場合のように、不均一に着色される。従って、種々の異なる着色操作において導入するのにそのように有益な着色を行える着色剤を簡単に変性するためには、低いおよび/または制御された粘度の着色剤が必要である。
【0007】
これまで、ポリマー着色剤のほとんどの変性(調整)は、多量の粘度調整剤、例えばFOMREZ(登録商標)を物理的に混合することにより行われてきた。粘度調整は、そのような剤を用いて行われてきたが、末端使用者が利用できる全体の色濃度は犠牲にされていた。即ち、所望の着色剤は、多くの方法(例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン等の着色方法)において利用するために、変性されていたが、対象の基剤および/または媒体中で所望の色濃度(従って着色効果)を得るには、そのような低粘度着色剤を大量に使用する必要があった。(本発明では、「色濃度」(color strength)という用語は、存在する着色剤の実際の体積あたりの、対象組成物内に導入されるのに利用される色の程度を意味することを意図しており、「明度」(color value)としても知られている。このような明度は、着色剤組成物中に存在する着色剤の実際の量に直接関係している。)必要とされる低粘度着色剤の量が多いほど、末端使用者、ひいては消費者にかかるコストが大きくなる。従って、所望の粘度水準を達成する際に色濃度を明らかな程度に損なわない低減された粘度のポリマー着色剤組成物を提供する必要がある。これまで、そのような改良は、先行技術によっては当該技術分野ではもたらされていない。
【0008】
(発明の開示)
(発明が解決しようとする技術的課題)
したがって、本発明の目的は、非常に少量の粘度調整(低下)剤を含み、高い色濃度で低粘度であるポリマー着色剤含有組成物を提供することである。他の目的は、所望の着色手順に悪影響を与えない粘度調整剤の極少量で非常に低下した粘度を示すポリマー着色剤組成物を提供することである。本発明の更なる目的は、同一ポリマー着色剤を含んでなる高粘度組成物と実質的に同じ一般的な明度を保持する非常に低粘度のポリマー着色剤組成物であって、着色剤は、低粘度組成物中に、高粘度着色剤とほぼ同じ量で存在する組成物を提供することである。
【0009】
(その解決方法)
したがって、本発明は、少なくとも1つのポリマー着色剤含有組成物と、少なくとも1つの環状カーボネート、少なくとも1つのラクトン、少なくとも1つのグリコールおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた、双極子モーメント 1.0〜5.0または引火点−20〜180℃を有する少なくとも1つの粘度調整化合物とを含んでなる、非水性液体組成物を提供する。グリコールは対象ポリマー着色剤組成物の粘度を顕著に低下させるのに適切に機能すると思われるが、ある種の対象媒体(例えば、ポリウレタン)中にグリコールが存在することは、そのような化合物に反応性ヒドロキシル基が存在するので、望ましくない。
「液体組成物」なる用語は、流体状態で存在する(即ち、標準温度および圧力において約10,000センチポイズ(cps)未満の粘度を有する)あらゆる組成物を包含することを意図している。
【0010】
「非水性」なる用語は、本質的に水が導入されない組成物を意味する。なお、比較的湿分が高い環境への暴露によって大気中の水分が導入されうるため、このようにして存在する水分の可能性を、上記用語は、排除するものではない。「液体分散体」なる用語は、流体の状態で存在する(即ち、標準温度および圧力において約10,000 cps未満の粘度を有する)組成物を意味する。「非プロトン性」なる用語は、化学分野で周知の用語であって、単に、特定の化合物が陽子を受容または放出しえないことを意味する。この用語は、意図した粘度調整化合物上にある種の基が存在しないことが必須である。このような望ましくない基には、制限されるものではないが、酸基、ヒドロキシル、アミンなどが包含される。しかしながら、上記のように、このリストは、限定的なものではなく、双極子モーメントまたは引火点について要求される前記要件を有するあらゆる非プロトン性化合物が、上記定義に含まれる。
【0011】
粘度調整化合物の双極子モーメントの要件は、本発明の非水性低粘度ポリマー着色剤含有液体組成物に対し所望の性能特性を付与するのに必要である。驚くべきことに、双極子モーメントが比較的小さい粘度調整化合物を選択すると、粘度調整剤の最少量により全体の粘度を所望どおりに顕著に低下させることができ、望ましい高色保持を達成できることが、判明した。さらに、小さい双極子モーメントのため、粘度調整化合物の対応する引火点も、このような化合物の除去を、比較的低い処理温度を用いる着色法への導入の際に可能にするために、比較的低い。非プロトン性化合物は、低い引火点を示す必要があり、また、双極子モーメントは、本発明の分散体においてこの性能を発揮しうる化合物全てについて記録されているわけではないため、別法として、粘度調整化合物は、その非プロトン特性およびその引火点に関して定義することができる。すなわち、引火点は、約−20〜180℃であることが必要であり、好ましくは約0〜165℃、より好ましくは約80〜160℃、最も好ましくは約95〜145℃である。このような非プロトン性化合物は、いずれの製造法にも影響を与えない(例えば、単なる一例として、まず、着色剤をポリオール組成物中に導入し、次いでイソシアネートと混合するポリウレタン着色法では、粘度調整化合物は、熱への低暴露によって、最終組成物から比較的容易に蒸発させることができる。)。また好ましくは、選択した非プロトン性粘度調整化合物は、液体タイプであって、標準温度および圧力(即ち、25℃および1気圧)において最大で500 cpsの粘度(ブルックフィールド粘度計で測定)を有する。この要件は、取扱い、特に大規模工業的用途での取扱いを容易にし、また、非水性組成物自体を所望の粘度レベルで製造することより容易にする。
【0012】
また、本発明の非水性液体顔料分散体中の適切な粘度調整化合物を選択する際に、非常に重要な決定事項は、このような化合物の分子量である。化合物自体の小さい極性に関連する小さい双極子モーメントおよび/またはこのような化合物に必要な低い引火点のため、その分子量も、かなり小さいことが必要である。すなわち、最大で200の分子量の粘度調整化合物を本発明の分散体に使用でき、この分子量は、好ましくは最大で150、より好ましくは最大で約120、最も好ましくは85〜116である。
【0013】
そのような特定の組成は、非常に望ましい高い明度のポリマー着色剤を含む低粘度組成物を与える。これまでは、上記のように、ある方法において使用できるようにするためにはポリマー着色剤含有組成物の粘度を低下する必要があったが、そうすると、低粘度組成物中に実際に存在する着色剤の量を著しく低くしなければならなかった。その結果、より多岐にわたって使用できる着色剤組成物を提供するためには、そのような低粘度組成物において得られる明度が犠牲にされた。このような明度のロスは、対象基剤または媒体の製造に必要なコストに悪影響を与える。何故なら、許容できる色の濃さを得るにはより多量の低粘度着色剤組成物を加えなければならないからである。本発明の組成物は、本質的に高粘度のポリマー着色剤を大量に含む低粘度組成物(従って、高い色濃度特性を示す)を提供することにより、このような問題を解消する。すなわち、上述のこれまで使用されてきた低粘度組成物に比べて対象基剤または媒体に許容できる色水準を与えるために、低粘度着色剤組成物をより少量で使用することができる。このような改良は、そのようなポリマー着色剤並びに/若しくは4級および/またはアニオン性染料着色剤の多様性が増し、かつそれらのコストが低下するので、非常に重要である。すなわち、そのような着色剤および低双極子モーメント化合物を含む本発明組成物は、粘度を顕著に低下させる(例えば、約1〜約5質量%のような少量の低双極子モーメント調整剤により、非調整着色剤と比べて、約50%も粘度が低下する。)
【0014】
「ポリマー着色剤」なる用語は、構成基として、少なくとも2つのアルキレンオキシ基の鎖を有するあらゆる着色剤を包含することを意図している。この用語は、着色剤産業において広く知られ、使用されており、従って、当業者には容易に理解され、認識される。好ましくは、そのような着色剤は、下記式(I)で示される構造を満足する:
【化3】
R{A[(B)nR1]m}x (I)
[式中、Rは、有機発色団であり、
Aは、N、O、S、SO2NおよびCO2からなる群から選択される発色団の結合基であり、
Bは、2〜4個の炭素原子を含む1つまたはそれ以上のアルキレンオキシ基からなる群から選択され、
nは、2〜約100の整数であり、
mは、AがO、SまたはCO2である場合、1であり、AがNまたはSO2Nである場合、2であり、
xは、1〜約5の整数、好ましくは1または2であり、
R1は、H、C1−C4アルキル、C1−C8脂肪エステル、C1−C20アルケニルコハク酸無水物基およびそれらの混合物からなる群から選ばれる。]
【0015】
有機発色団は、標準的な種類の発色団のいずれであってもよく、アントラキノン、メチン、アゾ、ジスアゾ、トリアゾ、ジアゾ、ニトロソ、トリフェニルメタン、ジフェニルメタン、キサンタン、アクリジン、インダミン、チアゾールまたはオキサジンを包含するが、これらに限定されない。好ましくは、Rは、トリフェニルメタン、メチン、アゾまたはチアゾール系化合物の1つまたはそれ以上である。基Aは、基R上に存在し、ポリオキシアルキレン部分を有機発色団に結合するのに利用される。窒素が、好ましい結合基である。ポリオキシアルキレン基は、通常、エチレンオキシドモノマーとプロピレンオキシドモノマーの組み合せである。好ましくは、プロピレンオキシドが主要量で存在する。1つの鎖(B)あたりのポリオキシアルキレン要素の好ましいモル数は、2〜15(従って、nは好ましくは4〜30)、より好ましくは4〜10(nはより好ましくは8〜20)である。また、好ましくは、各ポリマー着色剤化合物にそのようなポリオキシアルキレン鎖が2つ存在する(上記式では、xが好ましくは2)。基R1は、好ましくは水素であるが、C16〜C18脂肪酸エステルも非常に好ましい。
【0016】
上記のように、本発明組成物における着色剤としては、米国特許第5,938,828号および第5,948,152号に開示されているような精製された4級および/またはアニオン性染料も有用であり、これらは、単独で、または上記ポリマー着色剤と組み合せて使用される。
【0017】
本発明において使用される着色剤は、一般に、温度および圧力の室温条件下で液体であるが、通常、粘度の高い液体である(すなわち、約6000cpsより高い、より一般的には約9000cpsより高い)。先に説明したように、このような着色剤をある着色工程においておよび/または同工程へポンプ輸送するためには、粘度を著しく低下させなければならない。そのようなポリマー着色剤を対象媒体に配合するのに必要な多くの機構(例えば、ポリウレタン発泡体製造方法において顔料を添加するための混合ヘッドおよび/または供給タンクパイプ)は、より高い粘度の組成物により生じる圧力に高度に影響されるある種のポンプおよび供給ラインを使用する。使用される着色剤組成物間のより低く、場合によりより均一な粘度により、色の多様性が増し、それにより、所望の最終製品を製造する能力が全体として改良される。そのような低い粘度は、(これまで)対象媒体に分散体を実際に加える時点に近い時点で溶媒または粘度調節剤を導入することにより、達成されていた(ポリウレタンの場合、添加は、ポリオール成分またはイソシアネート成分に行われ、2つの成分は触媒と混合されて所望のポリウレタン発泡体を形成する)。しかしながら、このように遅い導入は、そのような分散体を製造する際に、また、特に工業的レベルでは、複雑さと潜在的な問題を起こす。従って、貯蔵安定な低粘度のポリマー着色剤含有組成物が非常に望まれるのであるが、そのような組成物は、この最近の開発まで、得ることはできなかったのである。
【0018】
本発明の非水性液体組成物は、多くの驚くべき特性を示し、この特性により、適切で安価であり、なお有効な着色組成物、特にポリウレタン発泡体用の着色組成物が得られる。本発明の組成物にとって、液体成分間の相分離が起こらない貯蔵安定性が、最も重要な特性である。すなわち、長期間にわたり認識しうる、または少なくとも増加を起こすことなく、非常に低い粘度を保持することによって、非常に望ましく取扱いが容易な生成物を得ることができる。いずれの科学的理論にも制限されるものではないが、このような貯蔵安定性は、粘度調節化合物が非プロトン性であって着色剤と反応しないので、着色剤自体の反応性基(例えばヒドロキシル基)間の反応または引力が防止されることにより、具体的に選択した非プロトン性粘度調整剤と対象液体着色剤との相互作用によって得られるものと考えられる。加えて、本発明の分散体を用いて製造したポリウレタン発泡体は、標準的な非変性顔料分散体に比し、認識しうるほどの色または色彩の深さの損失、または長期の使用もしくは過酷な条件(メタノール、塩水など)への暴露の後に調整剤の抽出を起こさない。このような粘度調整顔料分散体と、非粘度調整顔料分散体との他の特徴的な対比点を以下に詳細に説明する。簡潔に言えば、本発明の分散体は、非粘度調整ポリマー着色剤組成物よりも改善された処理特性を示すと同時に、非粘度調整ポリマー着色剤組成物に比し、認識しうるほどの性能損失を全く被ることなく貯蔵安定性を示すことができる。このような全く意外な技術的効果は、ポリマー着色剤の利用を必要とする用途に採用可能な処理条件の改善にとって、非常に重要である。
【0019】
本発明の特に好ましい着色剤であり、ポリオキシアルキレンポリマー着色剤並びに/若しくは4級および/またはアニオン性染料着色剤の単なる例には、以下のものが含まれる:
【表1】
【0020】
実施例14および15
好ましい精製4級/アニオン性染料着色剤
(実施例14)
414gの直接染料ブルー86(0.342モル)、622gのメチルビス[ポリエトキシ(15)エタノール]ココアンモニウムクロリド(0.683モル、商品名Variquat(登録商標)K1215)を1リットルの水に溶解した。溶液を2時間攪拌した。錯体を限外濾過により精製した。限外濾過工程は、溶液のナトリウム量をモニタすることにより追跡した。ナトリウム量(100%固体に調節)が1000ppm(質量)未満になった時点で、溶液を減圧下90℃でストリップし、均一な濃青色液を得た。1気圧の圧力下に25℃に冷却すると、得られた錯体は液体状態を保っていた。
【0021】
次いで、得られた青色液の少量を、2枚の顕微鏡スライドの間に置き、色の均一性を試験した。上側のスライドを置いて液体を均一に展開させ、次いで、スライドを倍率10倍で顕微鏡により観察した。この試料は、均質であり、等しい量の色が観察したスライド全体に均一に分布されていた。相分離や異物(例えば粒子)は観察されなかった。
【0022】
(実施例15)
126gの直接染料ブルー86、220gのメチル(ポリプロピレングリコール)ジエチルアンモニウムクロリド(商品名Emcol(登録商標)CC-9)を1リットルの水に溶解した。溶液を2時間攪拌した。次いで、溶液を500mlの塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン溶液は、減圧下にストリップした。無水流動性の濃青色液を得た。これは、室温および周囲圧で液体状態を保っていた。
【0023】
粘度調整化合物の双極子モーメントの要件は、本発明の非水性顔料含有分散体に対し所望の性能特性を付与するのに必要である。驚くべきことに、双極子モーメントが比較的小さい粘度調整化合物を選択すると、個々の顔料粒子を溶液中で分離し、粒子の再凝集を防止しながら、同時に全体の粘度を所望どおりに顕著に低下させることができることが判明した。さらに、小さい双極子モーメントのため、粘度調整化合物の対応する引火点も、このような化合物の除去を、比較的低い加工温度を用いる着色法への導入の際に可能にするために、比較的低い。粘度低下用の非プロトン性化合物は、低い引火点を示す必要があり、また、双極子モーメントは、本発明の分散体においてこの性能を発揮しうる化合物全てについて記録されているわけではないため、別法として、粘度調整化合物は、その非プロトン特性およびその引火点に関して定義することができる。すなわち、引火点は、約−20〜180℃であることが必要であり、好ましくは約0〜165℃、より好ましくは約80〜160℃、最も好ましくは約95〜145℃である。このような好ましい非プロトン性化合物は、いずれの製造法にも影響を与えない(例えば、単なる一例として、まず、着色剤をポリオール組成物中に導入し、次いでイソシアネートと混合するポリウレタン着色法では、粘度調整化合物は、熱への低暴露によって、最終組成物から比較的容易に蒸発させることができる。)。また好ましくは、選択した非プロトン性粘度調整化合物は、液体タイプであって、標準温度および圧力(即ち、25℃および1気圧)において最大で500 cpsの粘度(ブルックフィールド粘度計で測定)を有する。この要件は、取扱い、特に大規模工業的用途での取扱いを容易にし、また、非水性液体顔料分散体自体を所望の粘度レベルで製造することより容易にする。
【0024】
また、本発明の非水性液体顔料分散体中の適切な粘度調整化合物を選択する際に、非常に重要な決定事項は、このような化合物の分子量である。(化合物自体の小さい極性に関連する)小さい双極子モーメントおよび/またはこのような化合物に必要な低い引火点のため、その分子量も、かなり小さいことが必要である。すなわち、最大で200の分子量の粘度調整化合物を本発明の分散体に使用でき、この分子量は、好ましくは最大で150、より好ましくは最大で約120、最も好ましくは85〜116である。
【0025】
このような本発明の分散体は、好ましくは貯蔵安定である。この貯蔵安定とは、本発明の分散体が、少なくとも50℃の温度に連続的に暴露しながら少なくとも60日間、液体成分間の相分離も、ゲル化も実質的に起こさずに、流体状態を維持できることを意図している。この貯蔵安定性試験は、長期間の貯蔵条件を再現する1つの方法であって、以上の単一温度は、本発明を制限することを意図するものではない。当業者ならば、貯蔵安定性試験に必要な変更を容易に認識することができる。即ち、本発明の分散体は、単に、60日間の高温暴露貯蔵後に、実質的に相分離を示さずにその低い粘度を維持する必要があるに過ぎない。
【0026】
ある標準的な化合物は、ポリマー着色剤組成物中で、上述のような所望の粘度低下効果を達成しないことが分かった。そのような顕著な調整効果を発揮しない特定の粘度調整剤は、DMSO、(ほとんどの分子量の)ポリエチレングリコール、FOMREZ(登録商標)シリーズの化合物(Witco社製)などであるが、これらに限定されない。このリストは、所望の粘度調整化合物について粘度を調整する前に「ポリマー着色剤含有組成物」中にどのような化合物が存在してよいかについての完全な例であることを意味せず、単なる例示である。
【0027】
特定の、従って本発明に好ましい粘度低下剤は、環状カーボネートおよび環状ラクトン、モノアルキレングリコールまたはこれらの混合物、より好ましくは、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチロラクトン、ブチレンカーボネート、カプロラクトン、バレロラクトン、プロピレングリコール、エチレングリコールなどを包含する。最も好ましくは、そのような低下剤は、ブチロラクトンまたはプロピレンカーボネートのいずれか、または両者の混合物である。熱可塑性樹脂の着色工程の好ましい粘度低下剤としては、モノアルキレングリコールが使用され得るが、これらの化合物は、ポリウレタンの着色工程では遊離イソシアネートと非常に容易に反応する傾向があるので、この特定の場合には避けるべきである。そのような化合物は、所望の粘度低下を達成するために、ポリマー着色剤含有組成物に、任意の割合で添加できるが、より低い量によって、得られる低粘度ポリマー着色剤組成物により高い色濃度が与えられる。従って、全組成物の0.01質量%という低い割合から、約20質量%という高い割合まで採用できる。この割合は、好ましくは約1〜約15質量%、より好ましくは約3〜約15質量%、最も好ましくは約5〜約10質量%である。
【0028】
ポリウレタン化学において、環状カーボネートおよび環状ラクトンの使用は知られている。米国特許第3,833,466号は、硬質で高密度の急速硬化型ポリウレタンの製造においてヒドロキシ成分とポリイソシアネートとの反応発熱量を緩和するための液体変性剤として、環状アルキレンカーボネートを用いることを開示する。米国特許第4,709,002号および第4,731,427号は、硬質RIMポリイソシアヌレートおよびウレタン変性ポリイソシアヌレート部分の製造において環状アルキレンカーボネートの使用を開示する。これら2つの特許文献は、環状アルキレンカーボネートの使用理由について開示しておらず、かつ、イソシアネートの粘度を低下させるためにイソシアネート流にカーボネートを添加できることについても示唆していない。米国特許第5,028,635号および第5,149,458号は、改善された流動特性を示す2つのポリ尿素環状カーボネートRIM系を報告する。欧州特許第0,350,644号および米国特許第5,442,034号は、各々、RIMエラストマーおよびスプレイ用ポリ尿素エラストマーでの環状カーボネートの同様な用途を報告する。米国特許第4,812,523号は、粘度減少用の反応性希釈剤として環状カーボネートを含む高固形分熱硬化性塗料組成物を開示する。また、環状カーボネートおよび環状ラクトンは、芳香族ポリエステルポリオールおよびポリエーテルポリオールの粘度減少剤として使用されている(EP 0,276,452)。しかしながら、所望の着色法を改善するため、このような粘度減少剤について、既に液体の顔料分散体への混和、添加などを包含するような、開示も示唆も存在しない。
【0029】
本発明に関し、ポリマー着色剤についての従来の調整に比べて劇的な粘度調整により、ポリマー着色剤含有組成物に改良された色濃度特性が実際に付与され、従って、そのような組成物の用途が広がることが、驚くべきことに初めて確認された。次いで、劇的な粘度低下をもたらす特定の粘度低下剤が入手可能であるのみならず、対象の方法、着色すべき基剤および着色すべき媒体に使用可能であり有用であることが見出された。そのような特定の粘度低下剤をポリマー着色剤またはポリマー着色剤含有組成物に添加することの教示または示唆は、いかなる先行技術にも見出すことはできない。
【0030】
本発明の組成物は、液状であって、長期貯蔵(すなわち、高温で2ヵ月の貯蔵)後にもゲル化を示さない。従って、そのような組成物は、チキソトロピー特性を示さず、所望の着色工程で使用する前に混合、振盪などを必要としない。そのような着色工程は、一般に、例えばポリオール流(ポリウレタン着色工程の場合)または溶融ポリマー(熱可塑性樹脂着色工程の場合)のような液状組成物への低粘度ポリマー着色剤の射出または添加を必要とする。興味深いことに、本発明では好ましいことであるが、上述のような好ましい粘度低下剤は全て、対象液体に残る過剰分が加熱により容易に蒸発するように、かなり低い蒸気圧を有する。更に、このような好ましい粘度低下剤は、対象成分とは有害な反応を起こさない(ポリウレタンのイソシアネートと不利に反応するモノアルキレングリコールを除く)。従って、選択された粘度低下剤により提供される利点は非常に顕著であり、消費者に少ない量の着色剤の使用、従ってコストの低減をもたらす。
【0031】
本発明の組成物は、専らポリマー着色剤と好ましい粘度低下剤との組成物を含んでなるが、他の成分も存在させることができる。このような成分には、制限されるものではないが、溶媒、例えば水、低級アルコール、メチルエチルケトンなど;染料、顔料、インクなどを含む他の種類の着色剤;ヒドロトロープ;ペーハー調節剤;他の粘度調整剤および界面活性剤が包含される。
【0032】
(発明を実施するための最良の形態)
以下の実施例のため、具体的に分析した、したがって非常に好適な非プロトン性粘度調整化合物(並びに比較例化合物)は、次のとおりである。
【0033】
【表2】
*:これらの化合物の双極子モーメントは測定されていない。
【0034】
以上の化合物を、制限されないが好適である実施例および比較例中において導入し、種々の所望の特性について分析および試験した。特に断らない限り、粘度測定は、ブルックフィールド粘度計(25℃、標準圧、6 r.p.m.のスピンドル速度)で行った。
【0035】
【表3】
【0036】
このような着色剤は、FOMREZ(登録商標)の多量(それぞれ約20および25質量%)の添加により、40および35の明度にそれぞれ調整された。そのような着色剤組成物に、以下の添加剤を添加して、下記表4および5に示す粘度効果を得た。
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】
表1からの実施例3の着色剤
この着色剤は、実施例1および2の着色剤よりもはるかに高い粘度を有していた。その粘度は、ブルックフィールド粘度計(Model DV-II+)により測定するには高すぎた。その結果、この着色剤は、他の粘度調整剤を添加する前に、3%のFOMREZ(登録商標)とまず混合する必要があった。種々の候補粘度調整剤をこの着色剤によってスクリーニングし(3%FOMREZ(登録商標)による処理)、粘度挙動を下記表7に示す。これら結果は、EGおよびPCがこの特定着色剤の粘度を効果的に低下させることを示している。
【0041】
【表7】
【0042】
表1からの実施例4の着色剤
この着色剤も非常に高い粘度を有していた。表8の結果は、DEGおよびPCが、高い明度を保持しながらこの着色剤の粘度を効果的に低下させることを示している。
【0043】
【表8】
【0044】
【表9】
【0045】
【表10】
【0046】
【表11】
【0047】
【表12】
【0048】
【表13】
即ち、このような化合物は、優れた粘度低下特性を提供する。
【0049】
発泡体着色用粘度低下剤としてのエチレングリコール( EG )
下記のように、エチレングリコールはこのようなポリマー着色剤に対して良好な粘度低下能を示した。EGがPU(ポリウレタン)用途に適しているか否かを確かめるために、上記実施例1の試料および3%EGと混合した同じ着色剤を、標準のエーテル発泡体、エステル発泡体およびクライカブル(clicable)発泡体について試験した。関連する性能を、発泡体バンにおいて立上り(rise)を生じさせるのに必要な時間、製造後に発泡体バン上に置いた金属性スパチュラへの接着を示すのに要する時間、および発泡体バン製造後に生じる収縮の量について下記のとおりまとめた。
【0050】
【表14】
【表15】
【表16】
【0051】
ポリエーテル発泡体およびクライアブル発泡体については性能試験に合格したが、実施例1着色剤/3%EG(明度35)ブレンドは、標準10PHPポリエステル発泡体を製造することはできなかった。
【0052】
発泡体着色用粘度低下剤としてのプロピレンカーボネート( PC )
先に示したように、環状カーボネート(BC、EC、PC)、環状ラクトン(CLOおよびBLO)、ジエチレングリコール(DEG)およびエチレングリコール(EG)は、ポリマー着色剤の粘度を効果的に低下することができる。しかし、着色剤へのDEGまたはEGの添加は、ポリウレタン重合の出発物質の1つであるイソシアネート(TDIまたはMDI)を消費する可能性があろう。このことは、ポリウレタン発泡体の性能に影響を与え、関連する組成を変更する必要を生じさせる。
環状カーボネートおよび環状ラクトンは、スキーム1に示すように重合中に余分なヒドロキシル(OH)基を生成しない。この点から、環状カーボネートおよび環状ラクトンは、ポリウレタン用途における粘度調整剤として適している(環状カーボネートの副反応によりいくらかの二酸化炭素が発生するかもしれないが、望ましい効果は見られない)。
【0053】
高濃度低粘度青(実施例1)―工業的利用可能性
実施例1の着色剤を3%PCおよび3%FOMREZ(登録商標)により明度35に処理することにより、新しい高濃度青色着色剤を製造した。
【表17】
【0054】
基本的に、この新規青色着色剤(明度約35)の約0.7gが、実施例1(明度約25)の約1gの濃度と同等であり、従って、対象媒体中で効果的な着色を行うのに必要な着色剤の量を少なくできることが見出された。
ポリエーテルおよびポリエステル発泡体、色抽出および温度/長期間貯蔵に関連する数回の実験室試験を行った。試験結果は、PCをブレンドした新規青色着色剤(実施例1を含む)の性能は、実施例の未変性着色剤と非常に類似していることを示した。
【0055】
a)ポリエーテル発泡体(2PHPおよび4PHP)
実施例1を対照として、新規青色着色剤について、発泡立上り(rise)時間(発泡の立上り(開始)に必要な時間;立上り時間が短いほど、工程がより効率的になる)、タック時間(タック時間が短いほど、良好である。発泡体製造後の接着性の残留および硬化は望ましくなく、コスト高となる)、バン高さ(物品がより発泡性であると、より良好)および硬さ(発泡物品がより弾性であると、より有用)を全て試験した。各試験では、2種の着色剤は実質的に同等の結果を与えた。従って、ポリエーテル発泡体中での低粘度青色着色剤の可能性が示された。 b)ポリエステル発泡体(2PHPおよび4PHP)
発泡立上り時間、タック時間、バン高さおよび硬さは、両着色剤で実質的に同等であった。従って、低粘度着色剤の可能性が示された。
【0056】
c)60日貯蔵後のメタノールによる抽出試験(4PHPポリウレタン発泡体)
下記表に示した結果は、発泡体媒体からの新規低粘度着色剤の抽出は小さいことを示している。
【表18】
【0057】
d)高温および長時間貯蔵の影響
密封した容器に入れた実施例1/3%PC試料を50℃のオーブンに置き、10日間、毎日試料の粘度を測定した。粘度変化は測定されず、相分離も観察されなかった。
【0058】
以上、好適な実施例を挙げて本発明を詳細に説明したが、これら実施例によって、本発明は、制限されるものではなく、等価物、代用例および変形例は、全て、本発明の技術的範囲内に入る限り、本発明に包含される。
Claims (6)
- 少なくとも1つのポリマー着色剤含有組成物、および
少なくとも1つの環状カーボネート、少なくとも1つのラクトン、少なくとも1つのグリコールおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた、双極子モーメント 1.0〜5.0または引火点−20〜180℃を有する少なくとも1つの粘度調整化合物を含んでなる非水性液体組成物。 - 上記ポリマー着色剤は、式(I):
Aは、N、O、S、SO2NおよびCO2からなる群から選択される発色団の結合基であり、
Bは、2〜4個の炭素原子を含む1つまたはそれ以上のアルキレンオキシ基からなる群から選択され、
nは、2〜100の整数であり、
mは、AがO、SまたはCO2である場合、1であり、AがNまたはSO2Nである場合、2であり、
xは、1〜5の整数であり、
R1は、H、C1−C4アルキル、C1−C8脂肪エステル、C1−C20アルケニルコハク酸無水物基およびそれらの混合物からなる群から選ばれる。]
で示される着色剤からなる群から選択される請求項1に記載の液体組成物。 - 上記粘度調整化合物は、少なくとも1つの環状カーボネートからなる群から選択される請求項2に記載の液体組成物。
- 上記粘度調整化合物は、全組成物の0.5〜5質量%の量で存在する請求項1に記載の液体組成物。
- 上記粘度調整化合物は、全組成物の1〜3質量%の量で存在する請求項3に記載の液体組成物。
- 上記粘度調整化合物はプロピレンカーボネートである請求項3〜5のいずれかに記載の液体組成物。
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