JP4015727B2 - 洗浄助剤組成物 - Google Patents

洗浄助剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4015727B2
JP4015727B2 JP28814797A JP28814797A JP4015727B2 JP 4015727 B2 JP4015727 B2 JP 4015727B2 JP 28814797 A JP28814797 A JP 28814797A JP 28814797 A JP28814797 A JP 28814797A JP 4015727 B2 JP4015727 B2 JP 4015727B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
aid composition
composition
acid
cleaning aid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28814797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11117000A (ja
Inventor
孝雄 鈴木
美由紀 本村
Original Assignee
ディバーシー・アイピー・インターナショナル・ビー・ヴイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ディバーシー・アイピー・インターナショナル・ビー・ヴイ filed Critical ディバーシー・アイピー・インターナショナル・ビー・ヴイ
Priority to JP28814797A priority Critical patent/JP4015727B2/ja
Publication of JPH11117000A publication Critical patent/JPH11117000A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4015727B2 publication Critical patent/JP4015727B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は洗浄助剤組成物に関し、さらに詳しくは、特に金属、ガラス、陶磁器、プラスチックなどの硬表面に付着しているしつこい油汚れや口紅汚れなどの洗浄性能に優れた自動食器洗浄機用の洗浄助剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、生活様式の変化や食事メニューの多様化によって、食器等に対する蛋白質汚れ、色素の付着などが著しいものとなったため、自動食器洗浄機として高性能、高機能なものが要求されるようになり、ホテル、レストラン、給食会社、病院、会社の食堂等においては、使用後の食器等を洗浄するために噴射式自動食器洗浄機が広く使用されるようになった。
また、自動食器洗浄機が急速に普及し、業務用ばかりでなく、一般家庭にも盛んに導入されるようになった。
従来、一般家庭においては、陶磁器製食器、グラス、湯飲み等が洗浄の対象とされたが、消費者ニ一ズにより、まな板、包丁、鍋、釜等にまでその範囲は広がりを見せている。一方、家庭で用いられる食器も、陶磁器製、ガラス製、金属製のほか、メラミン製、ポリプロピレン製、ポリエチレン製などのプラスチック製食器も広く使われるようになっており、これに伴って自動食器洗浄機用洗浄剤組成物も種々のものが開発されている。
【0003】
自動食器洗浄機用洗浄剤組成物として、特開平3−56600号公報には、特定のポリオキシアルキレン誘導体と酵素を特定比で含有してなる、低泡性で、油、澱粉、蛋白質汚れや繊維質を有する汚れに効果的な組成物が、特開平3−191000号公報には特定のアミンオキサイド及びポリオキシアルキレン誘導体を特定比で含有してなる、低泡性で油汚れに対し優れた洗浄力を有する組成物が、特開平3−190998号公報には、特定のジアルキルアミンオキサイド及び酵素を含有してなる、油汚れ、澱粉質汚れ、蛋白質汚れ及びそれらの複合汚れに好適な組成物が、特開平4−72398号公報には、非イオン界面活性剤、カルシウムイオンキレート剤、リパーゼ及びアルカリプルラナーゼを含有する、澱粉質、油脂及び蛋白質が混じり合う複合汚れに対して好適な組成物が、特開平2−77498号公報には、非イオン界面活性剤、非縮合燐酸塩系カルシウムキレート剤ビルダ一、アルカリリパーゼを含有する、油汚れの洗浄に優れた組成物が、特開平2−77499号公報には、非イオン界面活性剤、アルカリビルダー、アルカリリパーゼを含有してなる、油汚れの洗浄性に優れた組成物が、特開平3−126798号公報には、特定のノニオン界面活性剤、酵素、アミノアルコールを特定比で含有してなる、油、蛋白質汚れに強い組成物が、また、特表平8−500630号公報には、所定のアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤及び特定の二価のイオンと安定剤とを含有する、油汚れの除去性と安定性に優れた組成物が開示されている。
【0004】
しかしながら、これらの自動食器洗浄機用洗浄剤組成物は、食器や調理器具などのしつこい油汚れに対しては洗浄性能は必ずしも充分とはいえず、特に、メラミン製食器、ポリプロピレン製食器、ポリエチレン製食器などのプラスチック製食器においては、食器自体に親油性の性質があり、容易に油汚れが付着しやすく、また、付着した油汚れは落ちにくいという問題がある。油汚れとしては、サラダ油、大豆油、牛脂、ラード、ごま油、ラー油、オリーブ油などの調理に用いられる動植物油による汚れや口紅等の汚れもある。このため、洗浄効果を高めた洗浄剤組成物の開発が要望されていた。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】
このような状況下で、本発明者らは、強固な油汚れに対しても洗浄性能を発揮する洗浄剤組成物について検討したところ、高性能の洗浄剤組成物はコスト的に高いものとなってしまうことがわかった。また、グラスやカップ等の軽度な汚れの洗浄までもこうした高価な洗浄剤組成物で行うことは必ずしも経済的とは言い切れない。
従って、本発明は、洗浄剤組成物に添加することにより強固な油汚れや口紅汚れなどに対しても充分な洗浄性能を補足することができ、かつ汚れの量や強度に応じて添加量を調整することができる洗浄助剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、洗浄助剤組成物について鋭意研究した結果、特定の界面活性剤、有機電解質高分子重合体、特定の水溶性溶剤及び水を含む液状の洗浄助剤組成物か、同じく特定の界面活性剤、有機電解質高分子重合体、特定の水溶性溶剤並びに炭酸塩及び/または硫酸塩を含む粉粒状の洗浄助剤組成物洗浄剤組成物に添加して食器等の洗浄に用いた場合に、食器や調理器具などのしつこい油汚れに対して充分な洗浄性能を有し、特に、メラミン製食器、ポリプロピレン製食器、ポリエチレン製食器などのプラスチック食器において、効果的な洗浄性能を発揮することを見いだした。
すなわち、本発明は、汚れの量や強度に応じて、食器洗浄機用洗剤の使用時に、その食器洗浄機用洗剤に添加して用いられる液状の洗浄助剤組成物であって、(A)イ)アニオン界面活性剤、ロ)脂肪酸アルカノールアミド、ハ)アルキルアミンオキサイド及びニ)ポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる少なくとも1種の界面活性剤1〜10重量%、(B)有機電解質高分子重合体5〜15重量%、(C)プロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びエチルアルコールから選ばれる少なくとも1種の水溶性溶剤0.8〜5重量%及び(D)水からなり、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムを含まない自動食器洗浄機用洗浄助剤組成物を提供するものである。
また、本発明は、汚れの量や強度に応じて、食器洗浄機用洗剤の使用時に、その食器洗浄機用洗剤に添加して用いられる粉粒状の洗浄助剤組成物であって、(A)イ)アニオン界面活性剤、ロ)脂肪酸アルカノールアミド、ハ)アルキルアミンオキサイド及びニ)ポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる少なくとも1種の界面活性剤1〜10重量%、(B)有機電解質高分子重合体5〜15重量%、(C)プロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びエチルアルコールから選ばれる少なくとも1種の水溶性溶剤0.8〜5重量%並びに(E)炭酸塩及び/又は(F)硫酸塩からなり、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムを含まない自動食器洗浄機用洗浄助剤組成物を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の詳細を説明する。本発明に用いられる(A)成分の界面活性剤としては、イ)アニオン界面活性剤、ロ)脂肪酸アルカノールアミド、ハ)アルキルアミンオキサイド、ニ)ポリオキシエチレンアルキルエーテルが挙げられる。詳しくは、イ)アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩等が挙げられる。アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、アルキルベンゼンスルホン酸ジエタノールアミン等が挙げられる。アルキル硫酸エステル塩としては、ラウリル硫酸エステルナトリウム、ラウリル硫酸エステルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸エステルアンモニウム、ラウリル硫酸エステルカリウム、ラウリル硫酸エステルリチウム、ラウリル硫酸エステルバリウム等が挙げられ、なかでもラウリル硫酸エステルナトリウムが好適である。アルキルエーテル硫酸エステル塩としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルトリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム等が挙げられる。上記アニオン界面活性剤としては、特に、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(エチレンオキサイド3モル付加物)、アルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンが好適である。
【0008】
ロ)脂肪酸アルカノールアミドとしては、例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、イソステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:2型)等が挙げられ、特に、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミドが好ましい。
ハ)アルキルアミンオキサイドとしては、ラウリルジメチルアミンオキサイド、セチルジメチルアミンオキサイド、パルミチルジメチルアミンオキサイド、ポリオキシエチレンラウリルジメチルアミンオキサイド、ポリオキシエチレンヤシ油アルキルジメチルアミンオキサイド、イソアルキルジメチルアミンオキサイドなどが挙げられる。本発明においてはラウリルジメチルアミンオキサイドが好適であり、特に低泡性の点から、イソラウリルジメチルアミンオキサイド(例えば、Balox−12i:ロンザジャパン社製)を用いることが好ましい。
ニ)ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、炭素数8〜20の直鎖又は分岐アルコールにエチレンオキサイド3モル〜20モルを付加したものが挙げられ、泡挙動、洗浄性能の点から、炭素数9〜15の分岐アルコールにエチレンオキサイド3〜10モルを付加したものが好適である。
【0009】
本発明においては、上記界面活性剤はl種で用いてもよいが、2種以上を組み合わせて用いることもできる。特に、洗浄性能、泡挙動の点から、アルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンとポリオキシエチレンアルキルエーテルとの組み合わせ、又は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキサイドの組み合わせが好適に用いられる。
(A)成分の界面活性剤は、洗浄剤組成物中に1〜10重量%配合される。含有量が1重量%より少ない場合は洗浄性能に乏しく、10重量%を越える場合には経済的に不利であるとともに、洗浄液の泡立ちが著しく増すことでポンプに泡をかんでしまって洗浄性能を損なってしまうなどの面から好ましくない。このような点から、上記配合量は1.5〜10重量%であることが更に好ましい。
【0010】
本発明に用いられる(B)成分の有機電解質高分子重合体としては、ポリアクリル酸、ポリアコニット酸、ポリイタコン酸、ポリシトラコン酸、ポリフマル酸、ポリマレイン酸、ポリメタコン酸、ポリーα−ヒドロキシアクリル酸、ポリビニルホスホン酸、スルホン化ポリマレイン酸、無水マレイン酸ジイソブチレン共重合体、無水マレイン酸スチレン共重合体、無水マレイン酸メチルビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸エチレン共重合体、無水マレイン酸エチレンクロスリンク共重合体、無水マレイン酸酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸アクリロニトリル共重合体、無水マレイン酸アクリル酸エステル共重合体、無水マレイン酸ブタジエン共重合体、無水マレイン酸イソプレン共重合体、無水マレイン酸と一酸化炭素から誘導されるポリーβ−ケトカルボン酸、イタコン酸、エチレン共重合体、イタコン酸アコニット酸共重合体、イタコン酸マレイン酸共重合体、イタコン酸アクリル酸共重合体、マロン酸メチレン共重合体、イタコン酸フマール酸共重合体、エチレングリコールエチレンテレフタレート共重合体、ビニルピロリドン酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。このなかで、アクリル酸、マレイン酸、メタクリル酸、フマール酸、イタコン酸等から選ばれる1種又は2種を用いた重合物又は共重合物等が好適であり、特にアクリル酸の重合体、アクリル酸とマレイン酸との共重合体が好ましい。
【0011】
上記有機電解質高分子重合体の分子量は特に限定されるものではないが、洗浄液中における汚れの分散と乳化のバランス、また、被洗浄物に対する汚れの再汚染防止効果の点から、例えばアクリル酸の重合体では平均分子量1,000〜30,000、好ましくは2,500〜17,000、特に好ましくは5,000〜8,000が好適であり、アクリル酸とマレイン酸の重合体では30,000〜150,000、好ましくは50,000〜120,000、特に50,000〜70,000の範囲内にあるものを好ましく使用することができる。
【0012】
(B)成分の有機電解質高分子重合体は、洗浄助剤組成物中5〜1重量%配合される。含有量が5重量%より少ない場合には、汚れの乳化分散効果や再汚染防止効果に乏しく、15重量%を越える場合はコスト面で望ましくない。このような点から、上記配合量は10〜13重量%であることが更に好ましい。また、本発明においては、上記高分子重合体はl種で用いてもよいが、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0013】
本発明に用いられる(C)成分の水溶性溶剤としては、洗浄助剤組成物の保存安定性や臭いの点から、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、エチルアルコールが用いられる。
【0014】
上記(C)成分の水溶性溶剤は、洗浄助剤組成物中0.8〜5重量%配合される。配合量が0.8重量%より少ない場合には、本発明の効果の発現に乏しく、5重量%を越える場合は組成物のバランス(液体にあっては、洗浄助剤組成物の分離、分層、濁り)、組成物の臭い、及び洗浄助剤組成物の保存安定性の点で望ましくない。また、本発明においては、上記水溶性溶剤は1種で用いてもよいが、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0015】
上記(A)〜(C)成分に(D)成分として水を加えることにより、本発明の洗浄助剤組成物を液状のものとすることができる。本発明に用いられる(D)成分の水としては、水道水、純水が挙げられ、このなかで純水が好ましく用いられる。
(D)成分の水は、洗浄助剤組成物中、組成物のバランスとして、残部重量%配合される。
【0016】
また、上記(A),(B),(C)成分に(E)炭酸塩、(F)硫酸塩をそれぞれ単独で又はこれらを組み合わせて配合することにより、本発明の洗浄助剤組成物を粉粒状とすることもできる。本発明に用いられる(E)成分の炭酸塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられ、このなかで炭酸ナトリウムが好ましく用いられる。
【0017】
本発明に用いられる(F)成分の硫酸塩としては、例えば、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等が挙げられ、このなかで硫酸ナトリウムが好ましく用いられ、特に無水硫酸ナトリムが好ましい。
(E)成分の炭酸塩と(F)成分の硫酸塩とを混合して用いる場合の配合比率は、重量比で1:5〜1:1とすることが、粉粒状の外観を保ち、また、その保存安定性の点から好ましい。
(E)成分の炭酸塩、(F)成分の硫酸塩は、洗浄助剤組成物中、組成物のバランスとして、残部重量%配合される。
【0018】
上記(A)成分,(B)成分,(C)成分,(E)及び/又は(F)成分からなる粉粒状の洗浄助剤組成物には、さらに(D)水を加えてもよい。加える水の量は(A)〜(D)成分の合計が15〜30重量%となる量であるが、水の量は(A),(B),(C)成分自体に含有されるものと外から加えたものとの和において組成物中に1〜15重量%とすることが好ましい。(E),(F)成分は洗浄助剤組成物中、組成物のバランスとして、残部重量%配合されるので、その配合量は55〜84重量%となる。
【0019】
さらに、本発明の洗浄助剤組成物には、香料、染料、腐食抑制剤、酵素、消泡剤、CMC、キサンタンガムなどの増粘剤、pH調整剤等の公知の慣用成分を、本発明の効果を損なわない範囲において配合することができる。ただし、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムは含まない。
【0020】
本発明の洗浄助剤組成物は、汚れの量や強度に応じて、食器洗浄機用洗剤の使用時に1回あたり、洗浄液量3300ミリリットルあたり自動食器洗浄機用洗剤4〜7gに対して0.5〜3.0gが添加され、自動食器洗浄機での洗浄に供される。
【0021】
【実施例】
次に、実施例によって本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0022】
実施例1〜81,比較例1〜6
第1表及び第2表に示すような洗浄助剤組成物を調製し、おのおのについて下記試験方法により洗浄試験、泡立ち試験を行いその特性を評価した。洗浄試験の結果を第1表及び第2表に示す。なお、第1表及び第2表において成分配合量は重量%を示す。また、配合成分のアクリル酸マレイン酸共重合体におけるアクリル酸とマレイン酸の比は、すべて1:1である。
<洗浄試験>洗浄性能試験
汚染食器、おのおの10枚を食器洗い機[松下電器産業(株)製 NP−720、回転ノズルより洗剤水溶液を噴射し、その軌道上に配置された被洗浄物を洗浄、すすぎ、乾燥させる工程を有する。]を用い、市販の自動食器洗浄機用洗剤:0.18重量%(水道水使用)の水溶液又は、更に洗浄助剤組成物を界面活性剤の有効成分濃度(純分)を基準として、界面活性剤の量が洗浄水溶液中において0.008重量%となるように加えた場合について、洗浄温度:水温(10℃)から55℃まで徐々に昇温、洗浄時間:20分、すすぎ時問:30分(水道水温によるすすぎ2回十水道水昇温によるすすぎ1回)、乾燥時間:60分、洗剤水溶液量:3300ミリリットルの条件で、被洗浄物の洗浄を行い、各洗浄特性を評価した。
【0023】
(1)口紅汚れの除去性
陶器製のコーヒーカツプに、口紅を付着させて、1時間室温にて風乾させ、このものについて洗浄を行い、口紅汚れの除去性を次のようにして評価した。
洗浄後のコーヒーカツプに残った口紅の量を目視で観察し、以下の判定基準より洗浄特性を求めた。
判定基準
5:洗浄剤単独よりもきわめて良い。
4:洗浄剤単独よりも良い。
3:洗浄剤単独よりもわずかに良い。
2:洗浄剤単独と同等である。
1:洗浄剤単独よりも劣る。
【0024】
(2)油汚れの除去性
ポリプロピレン製のタッパーに、加温溶解させた日本油脂(株)製の精製牛脂1gをまんべんなく塗り付け、1時間室温にて風乾させ、このものについて洗浄を行い、油汚れの除去性を次のようにして評価した。
洗浄後の食器にスダンlV溶液(指示薬)をまんべんなく滴下したのち、冷水にて軽くすすぎ、汚れが除去されて赤色を呈していない面積を目視で観察し、以下の判定基準より洗浄特性を求めた。
判定基準
5:洗浄剤単独よりもきわめて良い。
4:洗浄剤単独よりも良い。
3:洗浄剤単独よりもわずかに良い。
2:洗浄剤単独と同等。
1:洗浄剤単独よりも劣る。
【0025】
【表1】
Figure 0004015727
【0026】
【表2】
Figure 0004015727
【0027】
【表3】
Figure 0004015727
【0028】
【表4】
Figure 0004015727
【0029】
【表5】
Figure 0004015727
【0030】
【表6】
Figure 0004015727
【0031】
【表7】
Figure 0004015727
【0032】
【表8】
Figure 0004015727
【0033】
【表9】
Figure 0004015727
【0034】
【表10】
Figure 0004015727
【0035】
【表11】
Figure 0004015727
【0036】
【表12】
Figure 0004015727
【0037】
【表13】
Figure 0004015727
【0038】
【表14】
Figure 0004015727
【0039】
【表15】
Figure 0004015727
【0040】
<泡立ち試験>
上記と同様の市販の自動食器洗浄機用洗剤と第1表及び第2表に示す洗浄助剤組成物を上記と同様の食器洗い機[松下電器産業(株)製 NP−720]に投入し、洗浄開始5分後、10分後における泡の高さを目視で観察し、洗浄助剤組成物を添加しないときと比べて評価した。
その結果、ラウリルジメチルアミンオキサイド又はイソラウリルジメチルアミンオキサイドを含む洗浄助剤組成物(実施例15,16,20〜27,58〜81)を使用したときの泡立ち、泡の量は市販洗剤のみを使用したときと同等かほとんど泡がない(無泡性)ことが確認され、イソラウリルジメチルアミンオキサイドを含む洗浄助剤組成物(実施例16,24〜27,67〜81)を使用したときは、特に、泡立ち、泡の量が少ないこと確認された。また、本発明の洗浄助剤組成物のうちラウリルジメチルアミンオキサイド又はイソラウリルジメチルアミンオキサイドを含まないもの(実施例1〜14,17〜19,28〜57)を市販洗剤に添加したときの泡立ち、泡の量はいずれも市販洗剤のみのときと同等かわずかに多い程度であった。
【0041】
【発明の効果】
本発明の自動食器洗浄機用洗浄助剤組成物は、特定の界面活性剤、有機電解質高分子重合体及び水溶性溶剤を必須成分とし、これらを特定の割合で用いることにより、自動食器洗浄機用洗浄剤組成物に添加して洗浄に供した場合に、食器や調理器具などのしつこい油汚れや口紅汚れなに対して充分な洗浄性能を有し、特に、メラミン製食器、ポリプロピレン製食器、ポリエチレン製食器などのプラスチック食器において、効果的な洗浄効果が得られるものである。

Claims (3)

  1. 汚れの量や強度に応じて、食器洗浄機用洗剤の使用時に、その食器洗浄機用洗剤に添加して用いられる液状の洗浄助剤組成物であって、(A)イ)アニオン界面活性剤、ロ)脂肪酸アルカノールアミド、ハ)アルキルアミンオキサイド及びニ)ポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる少なくとも1種の界面活性剤1〜10重量%、(B)有機電解質高分子重合体5〜15重量%、(C)プロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びエチルアルコールから選ばれる少なくとも1種の水溶性溶剤0.8〜5重量%及び(D)水からなり、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムを含まない自動食器洗浄機用洗浄助剤組成物。
  2. 汚れの量や強度に応じて、食器洗浄機用洗剤の使用時に、その食器洗浄機用洗剤に添加して用いられる粉粒状の洗浄助剤組成物であって、(A)イ)アニオン界面活性剤、ロ)脂肪酸アルカノールアミド、ハ)アルキルアミンオキサイド及びニ)ポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる少なくとも1種の界面活性剤1〜10重量%、(B)有機電解質高分子重合体5〜15重量%、(C)プロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びエチルアルコールから選ばれる少なくとも1種の水溶性溶剤0.8〜5重量%並びに(E)炭酸塩及び/又は(F)硫酸塩からなり、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムを含まない自動食器洗浄機用洗浄助剤組成物。
  3. 上記(B)成分の有機電解質高分子重合体が、アクリル酸の重合体、アクリル酸とマレイン酸との共重合体又はその塩である請求項1または2に記載の自動食器洗浄機用洗浄助剤組成物。
JP28814797A 1997-10-21 1997-10-21 洗浄助剤組成物 Expired - Fee Related JP4015727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28814797A JP4015727B2 (ja) 1997-10-21 1997-10-21 洗浄助剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28814797A JP4015727B2 (ja) 1997-10-21 1997-10-21 洗浄助剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11117000A JPH11117000A (ja) 1999-04-27
JP4015727B2 true JP4015727B2 (ja) 2007-11-28

Family

ID=17726421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28814797A Expired - Fee Related JP4015727B2 (ja) 1997-10-21 1997-10-21 洗浄助剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4015727B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002008371A2 (en) * 2000-02-17 2002-01-31 The Procter & Gamble Company Cleaning composition
US6740628B2 (en) 2000-07-19 2004-05-25 The Procter & Gamble Company Cleaning composition
US6750187B2 (en) 2000-07-19 2004-06-15 The Proter & Gamble Company Cleaning composition
US6557732B2 (en) 2000-07-19 2003-05-06 The Procter & Gamble Company Detergent pack
EP1637583A1 (en) * 2004-09-15 2006-03-22 The Procter & Gamble Company Use of polymers in dishwashing compositions for the removal of grease and oil from plastic dishware, and dishwashing compositions
JP6188196B2 (ja) * 2013-05-20 2017-08-30 ライオン株式会社 食器洗い機用洗浄剤
JP6188197B2 (ja) * 2013-05-20 2017-08-30 ライオン株式会社 食器洗い機用洗浄剤
JP6734142B2 (ja) * 2016-08-09 2020-08-05 花王株式会社 機械洗浄前洗い用食器洗浄剤組成物
JP2019182912A (ja) * 2018-04-02 2019-10-24 花王株式会社 食器及び/又は台所周りの硬質物品用液体洗浄剤組成物
JP2019182911A (ja) * 2018-04-02 2019-10-24 花王株式会社 食器及び/又は台所周りの硬質物品用液体洗浄剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11117000A (ja) 1999-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4015727B2 (ja) 洗浄助剤組成物
EP0379093A1 (en) Hard surface cleaning composition
JPH0873890A (ja) 液体硬表面洗浄剤組成物
JPS5916598B2 (ja) 酵素含有洗浄剤組成物
CN104818156A (zh) 一种改善低温油污清洁效果的餐具浸泡粉组合物
JP2013194212A (ja) 液体洗浄剤
JP3255637B1 (ja) 液体洗浄剤組成物
JPH10130697A (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2017218502A (ja) 食器洗い用洗浄剤組成物
JP3782221B2 (ja) 洗浄剤組成物及び洗浄方法
JP7446101B2 (ja) 食器洗い機用液体洗浄剤組成物
CN110373287B (zh) 一种具有多相结构的自动洗碗机清洁片
JP4015779B2 (ja) 食器洗浄機用洗浄剤組成物
JP4034893B2 (ja) 優れた洗浄力を有する洗浄剤の選別方法
JP7199863B2 (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
JP2017119742A (ja) 食器洗い機用洗浄剤
JPH11148099A (ja) 中性液体洗浄剤組成物
JPH09176690A (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2003013094A (ja) 洗剤組成物
JPS63309596A (ja) 液体硬表面洗浄剤組成物
JPS63150397A (ja) 自動食器洗浄機用洗浄剤組成物
JPH01171523A (ja) 使い捨てぬれふきん
JPH1077497A (ja) 台所用濃縮液体洗浄剤組成物
JPH11256187A (ja) 台所用濃縮液体洗浄剤組成物
WO2023210554A1 (ja) 界面活性剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051129

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060228

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070807

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees