JP4015372B2 - 電線のシールド構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線のシールド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の内部に使用される電気機器間を連絡するのに、シールド電線を用いずに通常の電線を用いるとともに、その外周を導電性を有するチューブで覆うことで電気機器間を連絡しつつシールドを取る方法として、特開平9−180825号公報に記載されたものが知られている。具体的にはこのものは、図13に示すように、表面に金属メッキを施した合成樹脂製のカプラ1内に通常の電線2を挿通するとともに、このカプラ1の一端側に一体に設けられて側方に張り出すフランジ3を金属製のボックス4に取り付ける一方、カプラ1の他端側には、電線2を取り囲むとともにその表面に金属メッキを施した合成樹脂製のコルゲートチューブ5が、同様に金属メッキを施した合成樹脂製の押さえ部材6を介して取り付けられている。
ここで、カプラ1とボックス4の取り付け構造を詳細に述べると、カプラ1に一体形成されたフランジ3には、金属製のボルト7を挿通可能なボルト挿通孔8が貫通形成されており、このボルト挿通孔8に挿通したボルト7をボックス4に形成したねじ孔9に締結している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、フランジ3を一体に備えるカプラ1は、合成樹脂製であるため、金属製のボルト7やボックス4に比べると強度的に劣り、例えばボルト7を過度に締め付けた場合にはその締結力に抗しきれずフランジ3が破損してしまう可能性がある。
そこで、例えば金属材料の削り出し、あるいはアルミダイキャストによりフランジを含めてカプラを金属製とすることが考えられるが、それでは製造コストが高くついてしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、強度に優れ、且つ低コストで製造可能な電線のシールド構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、電気機器のシールド壁内に導入する複数本の電線をシールドするためのものであって、前記各電線を挿通可能な挿通孔を備えた合成樹脂製とされるとともに、前記シールド壁に形成された貫通孔内に挿入される部分にその外周面と前記貫通孔の内周面とに密着するシールリングが装着されたハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、挿通される前記各電線の外周面とハウジングの内面とに密着して電線周りをシール可能なゴム栓と、導電性を有する金属板から形成されるとともに、前記ハウジングを取り囲み且つ前記ハウジングを前後方向にがたつきなく保持するための取付構造を有する金属ケースと、金属ケースに形成され、前記シールド壁に固定されるフランジと、前記金属ケースの外側に被せ付けられるとともに、前記ハウジングから導出する前記各電線の周りを取り囲む導電性を有するシールドチューブと、前記金属ケースとの間に前記シールドチューブを挟んだ状態で固定可能なバンドとを備えており、前記ハウジングに前記金属ケースが取り囲んだ状態で取り付けられ、その金属ケースに一体形成した前記フランジが前記シールド壁に固定され、さらに前記バンドによって前記金属ケースに対して前記シールドチューブが固定されている構成としたところに特徴を有する。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記シールドチューブを筒状の編組線とし、前記バンドを枠状の金属板とするとともに、前記バンドと前記金属ケースとの間に挟んだ前記シールドチューブを圧着するか、もしくは溶着することで前記金属ケースと前記シールドチューブとが固定されているところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
金属ケースのフランジを電気機器のシールド壁に取り付けることで、複数本の電線を一括してシールド壁内に導入することができ、作業性が向上する。このフランジは、金属板からなる金属ケースに形成されているから、合成樹脂と比べて強度的に優れる。複数本の電線を金属ケースで一括して覆う構造だから、この金属ケースを利用して、導電性のシールドチューブの端部を金属ケースに被せてバンドにより固定するという一括的なシールド構造を採用できる。しかも、金属ケースは、金属板から形成されているから、例えば金属材料の削り出しやアルミダイキャストによってフランジを備えた金属製のハウジングを形成する場合と比べて、低コストで製造することができる。
【0007】
<請求項2の発明>
圧着や溶着により、シールドチューブを金属ケースとバンドとの間に挟んだ状態で固定するようにしたから、シールドチューブと金属ケースとが強固に保持される。しかも、編組線からなるシールドチューブは、柔軟性に富んだ性質を有しているから、金属ケース外の電線を自由な向きに取り廻すことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図11によって説明する。この実施形態では、自動車内の電気機器間を連絡する3本の電線を一括してシールドするシールド構造について示す。電線10は、図4及び図5に示すように、金属細線からなる芯線11の周りを合成樹脂製の絶縁被覆12により覆った構成とされるとともに、電気機器であるモータのシールド壁20内に導入される先端側には、モータの図示しない接続部分に接続するための端子金具13が圧着されている。なお、以下では、シールド壁20に対する電線10の導入方向を前方とし、導出方向を後方として説明する。
【0009】
これら3本の電線10は、モータのシールド壁20外では、導電性を有する筒状のシールドチューブ30と、このシールドチューブ30の前端側に取り付けられるシールドコネクタ50とによって一括してシールドされている。このうち、シールドチューブ30は、金属細線を編んでなる編組線を筒状に形成して、3本の電線10を取り囲むようにしたものであり、断面形状が幅方向に沿って細長い略長円形となっている(図3参照)。
【0010】
シールドコネクタ50は、大まかには、内側に3本の電線10を挿通した合成樹脂製のハウジング51の周りが金属ケース52によって取り囲まれた構成となっている。このうち、金属ケース52は、例えばステンレス製の金属板を絞り加工するなどして前後に貫通する略角筒形に形成され、ハウジング51を取り囲むとともにシールド壁20に取り付けられる前部52aからシールドチューブ30の前端が被せ付けられる後部52bにかけて窄んだ形状に形成されている。なお、金属ケース52とハウジング51、金属ケース52とシールド壁20、金属ケース52とシールドチューブ30に関する各取付構造については後に詳しく説明するものとし、先にハウジング51内の構造などについて説明する。
【0011】
ハウジング51内には、前後に貫通して各電線10を個別に挿通可能な挿通孔53が幅方向に3つ並んで設けられている。各挿通孔53の後側には、挿通孔53よりも拡径した形態とされることでゴム栓55を前止まり状態で収容するゴム栓収容室54がそれぞれ設けられている。ゴム栓55は、内側に電線10を挿通可能な略円筒状に形成されるとともに、その内周と外周には、それぞれ電線10の外周面とゴム栓収容室54の内面に密着するように複数条のリップが膨出して設けられることで、電線10周りのシールが取られるようになっている。ハウジング51の後端部は、各ゴム栓収容室54の後側を幅方向に連通して筒状に形成され、ここに各ゴム栓55の抜け止めを一括して図るためのバックリテーナ56が後方から装着されている。バックリテーナ56は、合成樹脂製とされ、図3に示すように、幅方向に沿って分割した一対の脚部57の一端側をヒンジ58によって連結した構成となっており、このヒンジ58を中心として両脚部57が回動可能とされている。両脚部57には、略半円状の凹部59が3つずつ設けられ、両脚部57を閉じた状態で対応する図3の上下の凹部59間に電線10が挟まれる。両脚部57における上下外面には、図5に示すように、抜け止め突部60がそれぞれ複数設けられ、これら抜け止め突部60がハウジング51の後端部に穿設された抜け止め孔61にそれぞれ係止されることで、バックリテーナ56がハウジング51に固定されている。また、ハウジング51の後端部両側部には、図3及び図4に示すように、ヒンジ58を通すための溝62が一対形成されることで、バックリテーナ56が上下反転した姿勢でも取り付けることが可能とされている。
【0012】
ハウジング51の前部には、図2に示すように、ハウジング51の本体部分よりも縮径した略長円形状の挿入部63が設けられており、図4及び図5に示すように、この挿入部63がシールド壁20の貫通孔21内に挿入されている。挿入部63は、その前端側がさらに段付き状に凹んだ形態とされ、この凹部に前方からシールリング64と、フロントリテーナ65とが順次に取り付けられている。シールリング64は、枠状に形成されるとともに、その内面と外面には、それぞれ挿入部63の外周面とシールド壁20の貫通孔21の内周面に密着するように複数条のリップが膨出して設けられることで、貫通孔21のシールが取られるようになっている。フロントリテーナ65は、挿入部63に対してシールリング64の前方位置に被せ付けられることで、シールリング64を抜け止めしている。フロントリテーナ65における図5の上下内面には、それぞれ抜け止め突部66が形成され、これら抜け止め突部66が挿入部63の前端側に穿設された抜け止め孔67に係止されることで、フロントリテーナ65がハウジング51に固定されている。また、フロントリテーナ65には、各電線10を挿通するための孔が貫通して形成されている。また、このフロントリテーナ65は上下対称の形状とされることで、上下反転した姿勢でも挿入部63に対して取付可能とされている。
【0013】
次に、ハウジング51と金属ケース52との取付構造について説明する。ハウジング51における図5の上下面には、後方へ開放する係止溝68が一対ずつ形成され、これら係止溝68の前端面には、金属ケース52の図示上下面から切り起して形成された各ストッパ片69がそれぞれ係合されている。一方、ハウジング51の後端における図5の上下面には、係止突部70が一対ずつ設けられ、これら各係止突部70は、金属ケース52の図示上下面に穿設された各係止孔71内に進入するとともに、その前端面が係止孔71の前側の孔縁に係止されている。以上の構造をもって、金属ケース52はハウジング51に対して前後に遊動不能に取り付けられている。また、係止孔71の配設位置は、図1に示すように、ストッパ片69よりも後ろ寄りの位置で、且つ幅方向の内側にずれた位置とされ、幅方向に並んだ各電線10の間に配されている。また、係止突部70の後面は、図5に示すように、金属ケース52の前端が乗り上げ易くなるようテーパ状に形成されている。
【0014】
金属ケース52とシールド壁20との取付構造について説明する。金属ケース52の前端両側部には、図3及び図4に示すように、側方へ張り出す一対のフランジ72が一体形成されている。フランジ72は、略山形をなすとともに、その中心には、ボルト挿通孔73が貫通して形成されている。このボルト挿通孔73をシールド壁20に形成されたねじ孔22に整合させつつ、外側からボルトBをねじ孔22に螺合することで、金属ケース52がシールド壁20に固定されている。
【0015】
金属ケース52とシールドチューブ30との取付構造について説明する。シールドチューブ30は、図4及び図5に示すように、その前端を金属ケース52における角筒形の後部52bの外側に被せ付けた状態で、外側から例えばステンレス製とされる略枠形状のバンド40によって固定されている。固定前の状態でバンド40は、図7に示すように、金属ケース52の後部52bに被せたシールドチューブ30に対して所定のクリアランスをもって外嵌できるような大きさに形成されるとともに、その両側端部には、チャンネル形の耳部41が一対側方に突出して形成されている。そして、この耳部41を図7の上下方向に沿って圧潰することによって、図3に示すように、バンド40全体の高さ寸法が縮小されるとともに、シールドチューブ30がバンド40と金属ケース52との間に狭圧状態で圧着固定されている。
【0016】
本実施形態は以上のような構成であり、続いてその製造方法を説明する。まず、図6に示すように、3本の電線10をシールドチューブ30、バンド40及び金属ケース52の内側にそれぞれ通しておく。続いて、図7に示すように、シールドチューブ30の前端を金属ケース52の角筒形の後部52bの外側に被せつつ、そのシールドチューブ30の外側にバンド40を遊嵌させる。この状態で、図示しない金型などを用いてバンド40を上下から押圧して、両耳部41を圧潰することで、バンド40全体の高さ寸法が縮められるとともに、バンド40がシールドチューブ30に圧接される。これにより、シールドチューブ30は、バンド40と金属ケース52との間に狭圧状態で圧着固定される(図3参照)。
【0017】
その一方、図8及び図9に示すように、ハウジング51の挿入部63に対して前方からシールリング64を嵌着してから、フロントリテーナ65を被せ付けておき、ハウジング51の各ゴム栓収容室54内には、後方からゴム栓55をそれぞれ嵌め付けておく。その後、ハウジング51の後方から3本の電線10をそれぞれ各挿通孔53内に挿通し、その先端をハウジング51の前方へ突出させておく。このとき、電線10とゴム栓収容室54との間でゴム栓55が圧縮されることで、電線10周りのシールが図られる。その後、バックリテーナ56における片方の脚部57の各凹部59に電線10をそれぞれ載せ、他方の脚部57を閉じることで上下の凹部59間に電線10を挟んだ状態としつつ、図10及び図11に示すように、バックリテーナ56を前方へ押し込むことで、バックリテーナ56がハウジング51に取り付けられる。バックリテーナ56の各抜け止め突部60がハウジング51側の各抜け止め孔61に係止することで、バックリテーナ56及び各ゴム栓55の抜け止めが図られる。また、ハウジング51の前方へ突出した電線10の端末に端子金具13を圧着接続しておく。なお、この端子金具13を圧着するタイミングは、電線10をハウジング51の挿通孔53に挿通した後であれば、特にその時機を選ばない。
【0018】
そして、シールドチューブ30の前端側に取り付けておいた金属ケース52の角筒形の前部52aを、角筒形のハウジング51に対して後方から被せ付ける。金属ケース52をハウジング51に対して前進させると、各係止突部70に金属ケース52の前端側が撓みつつ乗り上げるとともに、各ストッパ片69が各係止溝68内に進入される。ハウジング51に対して金属ケース52が正規の深さまで被せられたところで、係止溝68の前端面にストッパ片69が係合して金属ケース52が前止まりされるとともに、係止突部70が係止孔71内に進入して、その前端面が係止孔71の前側の孔縁に係止することで金属ケース52が後ろ止めされる(図4及び図5参照)。このようにハウジング51に対して金属ケース52をワンタッチで取り付けることができ、金属ケース52はハウジング51に対して前後方向にがたつきなく保持される。以上のようにして、シールドチューブ30とシールドコネクタ50に関する組付作業が完了する。
【0019】
続いて、シールドコネクタ50をモータのシールド壁20に取り付ける作業を説明する。端子金具13を圧着した電線10の先端側を、貫通孔21を介してシールド壁20内へ導入しつつ、ハウジング51の挿入部63を貫通孔21内に挿入するとともに、金属ケース52から側方へ突出した両フランジ72をシールド壁20の外面に当接させる。両フランジ72のボルト挿通孔73をシールド壁20側の各ねじ孔22に整合させつつ、外部からボルトBをボルト挿通孔73に挿通しつつ、ねじ孔22にそれぞれ螺合させる。これにより、図4及び図5に示すように、シールドコネクタ50がシールド壁20に取り付けられ、各電線10は、互いに電気的に接続されたシールド壁20、金属ケース52及びシールドチューブ30によってシールドされる。このとき、挿入部63のシールリング64が貫通孔21の周面に密着することで貫通孔21のシールが図られる。
【0020】
以上のように、3本の電線10を一括して取り囲む金属ケース52を利用して、シールドチューブ30の前端を金属ケース52に被せ付けてバンド40により固定するとともに、金属ケース52のフランジ72をシールド壁20に固定することで、3本の電線10を一括してシールドする一括的なシールド構造を提供することができる。しかも、シールドチューブ30は、その前端部が、金属板からなるバンド40によって金属ケース52に圧着固定されることで、シールドコネクタ50に対して強固に保持される一方、適度な柔軟性を有する編組線から構成されることで、シールドコネクタ50外に導出する電線10を自由な向きに取り廻すことができる。
【0021】
ここで、ボルトBの締結力が直接に作用するフランジ72は、金属ケース52と一体成形されたものであるから、合成樹脂と比べると強度に優れ、破損し難い。しかも、金属ケース52が金属板から形成されているから、例えば金属材料の削り出しやアルミダイキャストによってハウジング51とフランジ72とを一体に備えたものを形成した場合と比べて、安価に製造することができる。
【0022】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した実施形態では、バンドの耳部を圧潰することで、シールドチューブを圧着固定するものについて示したが、例えばバンドを溶接することでシールドチューブを溶着固定するようにしてもよい。具体的には、図12に示すように、バンド80を図示上下に半割して一対の半割体81を形成するとともに、金属ケース52Aの後端両側部から一対の受け片82を切り起して形成しておき、金属ケース52Aの後部にシールドチューブ30Aの前端を被せた状態で、そのシールドチューブ30Aの上下からバンド80の半割体81を挟むようにして外装し、両半割体81の両側端から突設した各突片83を、シールドチューブ30Aを介して受け片82に重ね合わせつつ、各突片83に形成した凹部84を溶接する。これにより、シールドチューブ30Aはバンド80と金属ケース52Aとの間に挟まれた状態で溶着固定される。
【0023】
(2)上記した実施形態では、金属ケースについて金属板を絞り加工することで形成したものを示したが、その他にも例えば、金属板をプレス加工して形成した略チャンネル形の半割部材同士を溶接することで略角筒形の金属ケースを形成するようにしてもよい。
(3)上記した実施形態では、シールドチューブが編組線から形成される場合について示したが、その他にも例えば、銅箔などの金属箔を巻回して筒形に形成した金属箔チューブや、合成樹脂製のコルゲートチューブの表面に金属メッキを施したものをシールドチューブとして用いるようにしてもよい。
(4)上記した実施形態では、3本の電線をシールドするものについて示したが、電線の本数は、3本に限らず2本あるいは4本以上でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシールドチューブとシールドコネクタとを取り付けた状態を示す平面図
【図2】シールドコネクタの正面図
【図3】シールドチューブをバンドと金属ケースの間に圧着した状態を示す背断面図
【図4】シールドコネクタをシールド壁に取付けた状態を示す平断面図
【図5】シールドコネクタをシールド壁に取付けた状態を示す側断面図
【図6】3本の電線をシールドチューブ、バンド及び金属ケース内に通した状態を示す平断面図
【図7】金属ケースに被せ付けたシールドチューブの外側にバンドを遊嵌した状態を示す背断面図
【図8】ハウジングに電線を通す前の状態を示す平断面図
【図9】図8の側断面図
【図10】ハウジングに金属ケースを取り付ける前の状態を示す平断面図
【図11】図10の側断面図
【図12】他の実施形態に係るシールドチューブをバンドと金属ケースの間に溶着した状態を示す背断面図
【図13】従来例の側断面図
【符号の説明】
10…電線
20…シールド壁
30,30A…シールドチューブ
40,80…バンド
51…ハウジング
52,52A…金属ケース
53…挿通孔
55…ゴム栓
72…フランジ

Claims (2)

  1. 電気機器のシールド壁内に導入する複数本の電線をシールドするためのものであって、
    前記各電線を挿通可能な挿通孔を備えた合成樹脂製とされるとともに、前記シールド壁に形成された貫通孔内に挿入される部分にその外周面と前記貫通孔の内周面とに密着するシールリングが装着されたハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ、挿通される前記各電線の外周面とハウジングの内面とに密着して電線周りをシール可能なゴム栓と、
    導電性を有する金属板から形成されるとともに、前記ハウジングを取り囲み且つ前記ハウジングを前後方向にがたつきなく保持するための取付構造を有する金属ケースと、
    金属ケースに形成され、前記シールド壁に固定されるフランジと、
    前記金属ケースの外側に被せ付けられるとともに、前記ハウジングから導出する前記各電線の周りを取り囲む導電性を有するシールドチューブと、
    前記金属ケースとの間に前記シールドチューブを挟んだ状態で固定可能なバンドとを備えており、
    前記ハウジングに前記金属ケースが取り囲んだ状態で取り付けられ、その金属ケースに一体形成した前記フランジが前記シールド壁に固定され、さらに前記バンドによって前記金属ケースに対して前記シールドチューブが固定されていることを特徴とする電線のシールド構造。
  2. 前記シールドチューブを筒状の編組線とし、前記バンドを枠状の金属板とするとともに、前記バンドと前記金属ケースとの間に挟んだ前記シールドチューブを圧着するか、もしくは溶着することで前記金属ケースと前記シールドチューブとが固定されていることを特徴とする請求項1記載の電線のシールド構造。
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