JP4014703B2 - 内視鏡保持台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は内視鏡を保持する内視鏡保持台に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡は操作部をなすケースを備え、ケースには、人の手により握られる断面及び長さで握り部が延在形成され、握り部の延在方向の一端から可撓管が突出され、握り部の延在方向の他端に基部が設けられ、基部には内視鏡先端の視野の方向変更用の操作ダイヤルや、可撓管への水や空気の供給の切換える操作ボタンが設けられ、また、ライトガイドケーブルの連結部が連結されている。
このような内視鏡を保持する内視鏡保持台として、例えば、特開昭62−253024号公報が知られている。
特開昭62−253024号公報では、支柱の上部に薄板状のハンガ本体を取り付け、このハンガ本体に、主挿通孔と、この主挿通孔に連通する副挿通孔とを切開部を介してハンガ本体の外縁に開放状に形成したものである。
このような内視鏡保持台では、内視鏡の係止保持は、ケースをハンガ本体よりも上方に持ち上げ、可撓管を切開部を通して主挿通孔に位置させ、次にケースを主挿通孔に挿入しながら下ろし、ケースの基部寄りの断面が大きくなったケース部分を主挿通孔に係止させることで行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような内視鏡保持台によれば、ハンガ本体でケース部分を係止保持するので内視鏡を安定して保持することができるが、内視鏡を主挿通孔に係止させる際に、可撓管がハンガ本体上に位置した状態からケースが主挿通孔に係止するまで下ろす必要があり、また、内視鏡を主挿通孔から取り外す際に、ケースが主挿通孔に係止した状態から可撓管がハンガ本体上に位置するまで持ち上げる必要がある。また、ケースの根元に可撓管よりも大きな径の鉗子口が側方に突出する内視鏡では、内視鏡を上下にストロークさせる際に鉗子口がハンガ本体に突き当たり、上下にストロークしずらい。
そのため係止あるいは取り外しの際に内視鏡を上下に動かすストロークが大きく、係止あるいは取り外しを簡単に行なえない不具合があった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、係止あるいは取り外しの際の上下のストロークを小さくし、係止あるいは取り外しを簡単に行なえるようにした内視鏡保持台を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、内視鏡を保持する内視鏡保持台であり、前記内視鏡は操作部をなすケースを備え、前記ケースには、人の手により握られる断面及び長さで握り部が延在形成され、前記握り部の延在方向の一端から可撓管が突出され、前記握り部の延在方向の他端に基部が設けられ、前記基部は断面がほぼ矩形を呈し、基部の正面に内視鏡先端の視野の方向変更用の操作ダイヤルが設けられると共に、基部の一方の側面に可撓管への水や空気の供給の切換える操作ボタンが突出され、更に、基部の他方の側面の外方に向けて延在するようにライトガイドケーブルの連結部が基部に連結され、前記基部の一方の側面は前記握り部よりも膨出し、この他方の側面と握り部との間に段部が形成され、前記内視鏡保持台は、床から所定の高さでほぼ水平に支持された保持板を有し、前記保持板には、前記基部寄りの握り部部分の正面あるいは背面の幅よりも僅かに大きく、前記段部寄りの基部部分の正面あるいは背面よりも小さい寸法の幅で、かつ、前記基部の側面の幅よりも大きい寸法の長さで係止溝が保持板の外縁に開放状に形成され、前記係止溝の幅方向の一方の保持板上には、前記係止溝に上方から握り部を下方に向けた状態でケースを下ろし、段部が係止溝の縁に位置する保持板に当接した状態で、同時に、ライトガイドケーブルの連結部が当接するライトガイド用載置面が形成され、更に、段部が係止溝の縁に位置する保持板に当接し、ライトガイドケーブルの連結部がライトガイド用載置面に当接した状態で、ライトガイドケーブルの連結部が係止溝の開放端側に臨む箇所に位置し連結部に当接することでケースが係止溝の開放端側へ移動することを阻止する第1の突起が設けられ、前記保持板に該保持板とは別体の平板状のスペーサ部材が着脱可能に取り付けられ、前記ライトガイド用載置面はこのスペーサ部材の上面で構成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記段部が係止溝の縁に位置する保持板に当接し、ライトガイドケーブルの連結部がライトガイド用載置面に当接し、ライトガイドケーブルの連結部が第1の突起に近接して臨んだ状態で、ライトガイドケーブルの連結部が係止溝の奥部側に臨む箇所に近接して臨み、連結部に当接することでケースが係止溝の奥部側へ移動することを阻止する第2の突起が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の突起と第2の突起は前記スペーサ部材の上面に配置されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記段部が係止溝の縁に位置する保持板に当接し、ライトガイドケーブルの連結部がライトガイド用載置面に当接し、ライトガイドケーブルの連結部が第1の突起に近接して臨んだ状態で、前記ケースが係止溝の奥部に臨む部分は係止溝の奥部に近接していることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の突起のライトガイド用載置面からの高さは、ライトガイドケーブルの連結部の直径にほぼ等しいことを特徴とする。
【0005】
本発明では、内視鏡を内視鏡保持台に係止保持させ、また、内視鏡を内視鏡保持台から取り外すに際して、ライトガイド用載置面からの第1の突起の高さ分のストロークだけケースを上下に動かせばよい。あるいは、ライトガイドケーブルの連結部の下面が第1の突起の上面よりも上位になるストローク分だけケースを上下に動かせばよい。
従って、鉗子口の影響を受けずにケースを小さなストロークで上下させることで内視鏡を内視鏡保持台に簡単に係止保持させ、また、内視鏡を内視鏡保持台から簡単に取り外すことが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について説明する。
図1は内視鏡保持台の右側の係止溝に内視鏡を係止保持させた状態の斜視図、図2は内視鏡保持台の左側の係止溝に内視鏡を係止保持させた状態の斜視図、図3は左右の係止溝にそれぞれ内視鏡を係止保持させた状態の平面図、図4は同正面図、図5は内視鏡保持台の平面図、図6は図5のAA断面図を示す。
まず、内視鏡から説明すると、内視鏡2は操作部をなすケース4を備える。
ケース4には、人の手により握られる断面及び長さで握り部6が延在形成され、前記握り部6の延在方向の一端から可撓管8が突出され、握り部6の一端寄りには鉗子挿入用の鉗子口10が設けられている。
【0007】
前記握り部6の延在方向の他端に基部12が設けられ、基部12は断面がほぼ矩形を呈し、基部12の正面には内視鏡先端の視野の方向変更用の操作ダイヤル14が設けられ、基部12の背面にはライトガイドケーブル16の連結部1602が基部12の一方の側面に向けて延在するように連結されている。なお、このライトガイドケーブル16の内部には、光ケーブルや、水や空気の供給用管体、吸引用管体、電源コードなどが組み込まれ、連結部1602はこれら部材を保護できるような強固な材料で形成されている。
また、基部12の他方の側面1202には前記供給用管体を介して可撓管8への水や空気の供給の切換える操作ボタン18と、前記吸引用管体を介して可撓管8の先端から吸引を行なうための操作ボタン20が突出されている。
前記基部12の他方の側面1202は、前記操作ボタン18、20により作動する切り換え弁などが基部12の内部に配設されることから、前記握り部6よりも膨出し、この他方の側面1202と握り部6の側面との間に段部22が形成されている。
【0008】
次に、内視鏡保持台について説明する。
内視鏡保持台30は、鉛直に延在する支柱32の上部により床から所定の高さでほぼ水平に支持された保持板34を有する。なお、支柱32は床に置かれた移動可能な基台から立設されている。
前記保持板34には支柱32の左右に位置するように二つの係止溝36が同じ向きで保持板34の外縁に開放状に形成されている。
各係止溝36は、前記ケース4の基部12寄りの握り部6部分の正面あるいは背面の幅よりも僅かに大きく、段部22寄りの基部12の正面あるいは背面よりも小さい寸法の幅で、かつ、基部12の側面の幅よりも大きい寸法の長さで延在形成されている。
【0009】
次に、二つの係止溝36のうち右側の係止溝36から説明すると、右側の係止溝36の幅方向の右方の保持板34上には、操作ダイヤル14を係止溝36の奥部3602側に向けかつ握り部6を下方に向けた状態で係止溝36の上方からケース4を下ろし、段部22が係止溝36の縁に位置する保持板34に当接した状態で、同時に、ライトガイドケーブル16の連結部1602が当接するライトガイド用載置面38が形成されている。
更に、段部22が係止溝36の縁に位置する保持板34に当接し、ライトガイドケーブル16の連結部1602がライトガイド用載置面38に当接した状態で、ライトガイド16の連結部1602が係止溝36の開放端側に臨む箇所に位置し連結部1602に当接することでケース4が係止溝36の開放端側へ移動することを阻止する円柱状の突起40(特許請求の範囲の第1の突起に相当)が設けられている。
また、ライトガイド16の連結部1602が突起40に近接して臨んだ状態で、ライトガイド16の連結部1602が係止溝36の奥部側に臨む箇所に近接して臨み、連結部1602に当接することでケース4が係止溝36の奥部3602側へ移動することを阻止する円柱状の突起42(特許請求の範囲の第2の突起に相当)が設けられている。すなわち、両突起40,42は、それらの間にライトガイド16の連結部1602が挿入できるように、連結部1602の直径よりも僅かに大きな間隔を保って配置されている。
【0010】
本実施の形態では、図6に示すように、係止溝36の幅方向の右方の保持板34上に平板状のスペーサ部材44が配設され、このスペーサ部材44の上に突起42、44が配設され、これらスペーサ部材44と突起42,44はボルト46により保持板34に着脱可能に取り付けられている。なお、このスペーサ部材44の厚みは、段部22と連結部1602の高さ方向における位置の差異に応じて決定され、内視鏡2の種類に応じて厚みの異なる複数のスペーサ部材44を用意するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、段部22が係止溝36の縁に位置する保持板34に当接し、ライトガイドケーブル16の連結部1602が突起40,42の間でライトガイド用載置面38に当接した状態で、操作ダイヤル14の下方のケース4の正面部分が係止溝36の奥部3602に近接して臨むように形成されている。
【0011】
次に、左側の係止溝36について説明すると、右側の係止溝36では操作ダイヤル14を係止溝36の奥部3602に向けた状態で内視鏡2を係止保持するのに対して、左側の係止溝36では、操作ダイヤル14を係止溝36の開放端側に向けた状態で内視鏡2を係止保持する点が右側の係止溝36と異なっている。
すなわち、係止溝36の幅方向の左方の保持板34上に、右側の係止溝36と同様な構成のライトガイド用載置面38、突起42,44が配設されており、段部22が係止溝36の縁に位置する保持板34に当接し、ライトガイドケーブル16の連結部1602が突起40,42の間でライトガイド用載置面38に当接した状態で、連結部1602の下方のケース4の背面部分が係止溝36の奥部3602に近接して臨むように形成されている。
なお、左側の係止溝36ではライトガイドケーブル16の連結部1602が係止溝36の奥部3602側に位置するため、ライトガイド用載置面38、突起42,44が配設される保持板34部分が右側の係止溝36の対応する保持板34部分に比べて短い。
【0012】
このような本実施の形態によれば、内視鏡2を係止溝36に係止保持させる場合には、まず、ライトガイドケーブル16の連結部1602の下面が突起40の上端よりも上方に位置するように内視鏡2を持ち上げる。
そして、右側の係止溝36に係止保持させる場合には、操作ダイヤル14を係止溝36の奥部3602側に向けてケース4を係止溝36の開放端に臨ませ、その状態で水平に移動させて係止溝36内に挿入し、また、左側の係止溝36に係止保持させる場合には、操作ダイヤル14を係止溝36の開放端側に向けてケース4を係止溝36の開放端に臨ませ、その状態で水平に移動させて係止溝36内に挿入する。
そして、ライトガイドケーブル16の連結部1602が突起40を通り越したところで連結部1602が突起40と突起42の間に位置するようにケース4を下ろす。
また、係止溝36から内視鏡2を取り外す場合には、前記係止保持させる場合とは逆に、ライトガイドケーブル16の連結部1602の下面が突起40の上端よりも上方に位置するように内視鏡2を持ち上げ、その状態でケース4を水平に移動し、ケース4を係止溝36外に位置させる。
【0013】
従って、本実施の形態によれば、内視鏡2を内視鏡保持台30に係止保持させ、また、内視鏡2を内視鏡保持台30から取り外すに際して、ライトガイド用載置面38からの突起40の高さ分のストロークだけケース4を上下に動かせばよい。
そして、突起40はライトガイドケーブル16の連結部1602に当接しケース4を係止溝36の開放端側への移動を阻止する高さで足り、連結部1602の直径と等しい寸法で足りるので、連結部1602の直径分だけケース4を上下にストロークさせればよい。
従って、ケース4を小さなストロークで上下させることで内視鏡2を内視鏡保持台30に簡単に係止保持させ、また、内視鏡2を内視鏡保持台30から簡単に取り外すことが可能となる。
また、本実施の形態では、内視鏡2を内視鏡保持台30に係止保持させた状態で、図4に示すように、鉗子口10と保持板34の下面との間は上記のストロークよりも十分に大きな間隔があいているので、鉗子口10の影響を受けずに内視鏡2を内視鏡保持台30に係止保持させ、また、内視鏡保持台30から取り外すことが可能となる。
【0014】
また、ケース4が係止溝36に係止保持された状態で、段部22が係止溝36の縁に位置する保持板34に当接し、ライトガイドケーブル16の連結部1602がライトガイド用載置面38に当接し、更に、ライトガイド16の連結部1602が係止溝36の開放端側に臨む箇所に連結部1602の係止溝36の開放端側への移動を阻止する円柱状の突起40が位置するので、保持板34により内視鏡2を安定した状態で係止保持でき、内視鏡2が回動して抜け落ちることが防止される。
【0015】
また、本実施の形態では、ライトガイド16の連結部1602がライトガイド用載置面38上において突起40と突起42の間に挟まれた状態となるので、連結部1602の係止溝36の開放端側への移動のみならず、連結部1602の係止溝36の奥部3602側への移動も阻止され、保持板34により内視鏡2をより安定した状態で係止保持することが可能となる。
更に、本実施の形態では、ライトガイド16の連結部1602がライトガイド用載置面38上において突起40と突起42の間に挟まれた状態で、係止溝36の奥部3602がケース4の正面または背面に近接した状態で臨むので、突起40、突起42の間の連結部1602箇所を中心にケース4が動こうとしてもこの動きは、ケース4の正面または背面が係止溝36の奥部3602に当接することで阻止され、従って、保持板34により内視鏡2をより一層安定した状態で係止保持することが可能となる。
【0016】
なお、突起40、42の形状や保持板34に設ける係止溝36の数は任意であ利、実施の形態における構造に限定されない。
図7は保持板の変形例の平面図を示す。
この保持板50は、4つの内視鏡2が保持されるように、前記実施の形態と同一形状の係止溝36が支柱52を挟んで二つづつ形成されており、各係止溝36毎にライトガイド用載置面38や突起40,42が形成されている。この場合、内視鏡2は左手で扱うことから保持板50が支柱52を中心として回転可能であると、係脱の操作がよりやり易くなる。
【0017】
次に、図8及び図9を参照して参考例について説明する。図8は内視鏡保持台の左右の係止溝にそれぞれ内視鏡を係止保持させた状態の平面図、図9は同正面図を示し、前記実施の形態と同様な部材、箇所には同一の符号を付して説明する。
内視鏡62は操作部をなすケース64を備え、ケース64には、人の手により握られる断面及び長さで握り部66が延在形成され、前記握り部66の延在方向の一端から可撓管8が突出され、握り部66の一端寄りには鉗子挿入用の鉗子口10が設けられ、握り部66の延在方向の他端に基部72が設けられている。
【0018】
前記握り部66は、正面6602と、背面6604と、これら正面6602と背面6604の両側を接続する一対の側面6606とで断面がほぼ矩形に形成され、かつ、握り部66は、前記正面6602と背面6604の幅が前記握り部66の延在方向の一端から他端に向けて次第に大きくなるテーパ部6610を有している。
【0019】
前記基部72は断面がほぼ矩形を呈し、基部72の正面には内視鏡先端の視野の方向変更用の操作ダイヤル14が設けられ、基部72の背面にはライトガイドケーブル16の連結部1602が基部72の一方の側面に向けて延在するように連結されている。
また、基部72の他方の側面には可撓管8への水や空気の供給の切換える操作ボタン18と、可撓管8の先端から吸引を行なうための操作ボタン20が突出されている。
【0020】
次に、内視鏡保持台について説明する。
内視鏡保持台80は、鉛直に延在する支柱82の上部により床から所定の高さでほぼ水平に支持された保持板84を有する。
前記保持板84には支柱82の左右に位置するように二つの係止溝86が同じ向きで保持板84の外縁に開放状に形成されている。
各係止溝86は、前記握り部66の延在方向の一端寄りに位置する前記テーパ部6610の正面6602あるいは背面6604の幅よりも大きく、握り部66の延在方向の他端寄りに位置するテーパ部6610の正面6602あるいは背面6604の幅よりも小さい寸法の幅で、かつ、テーパ部6610の側面6606の幅よりも大きい寸法の長さで保持板84の外縁に開放状に形成されている。
【0021】
更に詳細に説明すると、二つの係止溝86のうち右側の係止溝86の幅方向の右方の保持板84上には、操作ダイヤル14を係止溝86の奥部側に向けかつ握り部66を下方に向けた状態で係止溝86の上方からケース64を下ろし、テーパ部6610の側面6606が係止溝86の縁に位置する保持板84に係止した状態で、ライトガイドケーブル16の連結部1602が係止溝86の開放端側に臨む箇所に位置し連結部1602に当接することでケース64が係止溝86の開放端側へ移動することを阻止する円柱状の突起90が設けられている。
また、テーパ部6610が係止溝86の縁に位置する保持板84に当接し、ライトガイドケーブル16の連結部1602が突起90に近接して臨んだ状態で、ライトガイドケーブル16の連結部1602が係止溝86の奥部側に臨む箇所に近接して臨み、連結部1602に当接することでケース64が係止溝86の奥部側へ移動することを阻止する円柱状の突起92が設けられている。すなわち、両突起90,92は、それらの間にライトガイド16の連結部1602が挿入できるように、連結部1602の直径よりも僅かに大きな間隔を保って配置されている。
【0022】
また、参考例では、テーパ部6610が係止溝86の縁に位置する保持板84に当接し、ライトガイドケーブル16の連結部1602が突起90,92の間に挿入された状態で、操作ダイヤル14の下方のケース64の正面部分が係止溝86の奥部に近接して臨むように形成されている。
なお、突起90,92の高さは、テーパ部6610が係止溝86の縁に位置する保持板80に当接した状態で、ライトガイドケーブル16の連結部1602の上面よりも僅かに上位に位置するように形成されている。
【0023】
次に、左側の係止溝86について説明すると、右側の係止溝86では操作ダイヤル14を係止溝86の奥部に向けた状態で内視鏡62を係止保持するのに対して、左側の係止溝86では、操作ダイヤル14を係止溝86の開放端側に向けた状態で内視鏡62を係止保持する点が右側の係止溝86と異なっている。
すなわち、係止溝86の幅方向の左方の保持板84上に、右側の係止溝86と同様な構成の突起90,92が配設されており、テーパ部6610が係止溝86の縁に位置する保持板80に当接し、ライトガイドケーブル16の連結部1602が突起90,92の間に挿入された状態で、連結部1602の下方のケース64の背面部分が係止溝86の奥部に近接して臨むように形成されている。
なお、左側の係止溝86ではライトガイドケーブル16の連結部1602が係止溝86の奥部側に位置するため、突起90,92が配設される保持板84部分が右側の係止溝86の対応する保持板84部分に比べて短い。
【0024】
このような参考例によれば、内視鏡2を内視鏡保持台80に係止保持させ、また、内視鏡2を内視鏡保持台80から取り外すに際して、ライトガイドケーブル16の連結部1602の下面が突起90の上面よりも上位になるようなストロークだけケース64を上下に動かせばよい。
従って、前記実施の形態と同様に、鉗子口10の影響を受けずにケース64を小さなストロークで上下させることで内視鏡62を内視鏡保持台80に簡単に係止保持させ、また、内視鏡62を内視鏡保持台80から簡単に取り外すことが可能となる。
また、ケース64が係止溝86に係止保持された状態で、ライトガイド16の連結部1602が係止溝86の開放端側に臨む箇所に連結部1602の係止溝86の開放端側への移動を阻止する円柱状の突起90が位置するので、保持板84により内視鏡62を安定した状態で係止保持でき、内視鏡62が回動して抜け落ちることが防止される。
また、ライトガイド16の連結部1602が突起90と突起92の間に挟まれた状態となるので、連結部1602の係止溝86の開放端側への移動のみならず、連結部1602の係止溝86の奥部側への移動も阻止され、保持板84により内視鏡62をより安定した状態で係止保持することが可能となる。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように本発明の内視鏡保持台は、内視鏡のケースの段部とライトガイドケーブルの連結部を利用して内視鏡の係脱を行なうようにしたので、ケースを小さなストロークで上下させることで内視鏡を内視鏡保持台に簡単に係止保持させ、また、内視鏡を内視鏡保持台から簡単に取り外すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内視鏡保持台の右側の係止溝に内視鏡を係止保持させた状態の斜視図である。
【図2】内視鏡保持台の左側の係止溝に内視鏡を係止保持させた状態の斜視図である。
【図3】内視鏡保持台の左右の係止溝にそれぞれ内視鏡を係止保持させた状態の平面図である。
【図4】内視鏡保持台の左右の係止溝にそれぞれ内視鏡を係止保持させた状態の正面図である。
【図5】内視鏡保持台の平面図である。
【図6】図5のAA断面図である。
【図7】保持板の変形例の平面図である。
【図8】内視鏡保持台の左右の係止溝にそれぞれ内視鏡を係止保持させた状態の平面図である。
【図9】内視鏡保持台の左右の係止溝にそれぞれ内視鏡を係止保持させた状態の正面図である。
【符号の説明】
2、62 内視鏡
4、64 ケース
6、66 握り部
8 可撓管
12、72 基部
16 ライトガイドケーブル
1602 ライトガイドケーブルの連結部
22 段部
30、80 内視鏡保持台
32、82 支柱
34、84 保持板
36、86 係止溝
40、42、90,92 突起
44 スぺーサ部材
6610 テーパ部
Claims (5)
- 内視鏡を保持する内視鏡保持台であり、
前記内視鏡は操作部をなすケースを備え、
前記ケースには、人の手により握られる断面及び長さで握り部が延在形成され、
前記握り部の延在方向の一端から可撓管が突出され、
前記握り部の延在方向の他端に基部が設けられ、
前記基部は断面がほぼ矩形を呈し、基部の正面に内視鏡先端の視野の方向変更用の操作ダイヤルが設けられると共に、基部の一方の側面に可撓管への水や空気の供給の切換える操作ボタンが突出され、更に、基部の他方の側面の外方に向けて延在するようにライトガイドケーブルの連結部が基部に連結され、
前記基部の一方の側面は前記握り部よりも膨出し、この他方の側面と握り部との間に段部が形成され、
前記内視鏡保持台は、床から所定の高さでほぼ水平に支持された保持板を有し、
前記保持板には、前記基部寄りの握り部部分の正面あるいは背面の幅よりも僅かに大きく、前記段部寄りの基部部分の正面あるいは背面よりも小さい寸法の幅で、かつ、前記基部の側面の幅よりも大きい寸法の長さで係止溝が保持板の外縁に開放状に形成され、
前記係止溝の幅方向の一方の保持板上には、前記係止溝に上方から握り部を下方に向けた状態でケースを下ろし、段部が係止溝の縁に位置する保持板に当接した状態で、同時に、ライトガイドケーブルの連結部が当接するライトガイド用載置面が形成され、
更に、段部が係止溝の縁に位置する保持板に当接し、ライトガイドケーブルの連結部がライトガイド用載置面に当接した状態で、ライトガイドケーブルの連結部が係止溝の開放端側に臨む箇所に位置し連結部に当接することでケースが係止溝の開放端側へ移動することを阻止する第1の突起が設けられ、
前記保持板に該保持板とは別体の平板状のスペーサ部材が着脱可能に取り付けられ、
前記ライトガイド用載置面はこのスペーサ部材の上面で構成されている、
ことを特徴とする内視鏡保持台。 - 前記段部が係止溝の縁に位置する保持板に当接し、ライトガイドケーブルの連結部がライトガイド用載置面に当接し、ライトガイドケーブルの連結部が第1の突起に近接して臨んだ状態で、ライトガイドケーブルの連結部が係止溝の奥部側に臨む箇所に近接して臨み、連結部に当接することでケースが係止溝の奥部側へ移動することを阻止する第2の突起が設けられている請求項1記載の内視鏡保持台。
- 前記第1の突起と第2の突起は前記スペーサ部材の上面に配置されている請求項2記載の内視鏡保持台。
- 前記段部が係止溝の縁に位置する保持板に当接し、ライトガイドケーブルの連結部がライトガイド用載置面に当接し、ライトガイドケーブルの連結部が第1の突起に近接して臨んだ状態で、前記ケースが係止溝の奥部に臨む部分は係止溝の奥部に近接している請求項1乃至3に何れか1項記載の内視鏡保持台。
- 前記第1の突起のライトガイド用載置面からの高さは、ライトガイドケーブルの連結部の直径にほぼ等しい請求項1乃至4に何れか1項記載の内視鏡保持台。
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