JP4014592B2 - ヘッド判別方法および記録パラメータの最適化方法およびヘッド判別装置および記録パラメータ補正装置 - Google Patents

ヘッド判別方法および記録パラメータの最適化方法およびヘッド判別装置および記録パラメータ補正装置 Download PDF

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Description

本発明は,ハードディスクドライブ(以下,HDD(Hard Disk Drive)と称呼する。)に係り,特にヘッドの種類,すなわち,ヘッドが正常ヘッドか,ウィークヘッドか,あるいは隣接トラック消去(Adjacent Track Erasure;ATE)ヘッドかを判別するヘッド判別方法及びそれを用いて記録パラメータを調整する方法およびその装置に関する。
従来のHDDが温度による記録エラーを防止する時,温度によって記録電流(Write Current;WC)及びオーバーシュートコントロール(OSC)のような記録パラメータを最適化させている。すなわち,温度によるヘッドの記録性能の劣化を予想し,温度による記録パラメータを用いてHDDに適宜電流を通電する。
例えば,従来から,HDDのような保存装置の物理的特性を保存装置の製造過程で評価した後,最適のパラメータを保存装置の制御器内に保存し,次いで,HDDの動作パラメータが感知された環境条件と最適のパラメータによって動的に調整されることが開示されている(たとえば,特許文献1を参照。)。また,HDD内の温度を検出し,該検出された温度によって記録電流を変化させるために温度センサーを備える装置が開示されている(たとえば,特許文献2,特許文献3,特許文献4を参照。)。
大韓民国公開特許2002−65356号公報 特開1998−340412号公報 特開1994−111457号公報 大韓民国公開特許2002−67794号公報
一般に,低温ではディスクの保磁力が大きくなるので,記録パラメータを高めて磁場の強度を高めている。逆に,高温ではディスクの保磁力が小さくなるので,記録パラメータを低めて磁場の強度を弱化させる。したがって,データの記録時にデータエラーが防止される。
しかし,このような従来の記録パラメータの最適化方法は,HDDの動作温度以外にも各ヘッドの固有な特性を考慮していないために,データエラーを効率よく防止できない。
HDDで使われるヘッドは,正常ヘッド,ATEヘッド,そしてウィークヘッドのうち何れか1つに区分されうる。ここで,ATEヘッドは顕著なATE効果を有し,ウィークヘッドはウィークライト特性,すなわち,低温で劣悪な記録特性を有する。
例えば,高温ではディスクの保磁力が減少するので,隣接トラック間の干渉が容易である。したがって,ATEヘッドにおいては温度に基づく記録パラメータ補正値を正常ヘッドに比べて低める必要がある。そして,低温ではディスクの保磁力が高まるので,ウィークヘッドにおいては温度による記録パラメータ補正値を正常ヘッドに比べて高める必要がある。
従来の記録パラメータの最適化方法は,かかる各ヘッドの固有な特性を反映せず,あらゆる種類のヘッドに対して同じ記録パラメータ補正値を適用しているために,ATEヘッドである場合に高温で隣接トラック間の干渉が増加し,ウィークヘッドである場合には低温でウィークライトが増加する問題が引き起こされるという問題があった。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,ヘッドの種類,すなわち,ヘッドが正常ヘッドか,ウィークヘッドか,あるいはATEヘッドかを判別する方法を提供することにある。
また,本発明は,各ヘッドの固有な特性を考慮し,HDDの動作温度によって,動作温度に基づく記録パラメータを補正する記録パラメータの最適化方法を提供する。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,HDDに含まれたヘッドの種類,すなわち,ATE効果を有するATEヘッドか,記録特性が低温にて悪化するウィークヘッドか,あるいは正常ヘッドかを判別する方法が提供される。
上記ヘッド判別方法は,ヘッドを通じて多重TPI条件,すなわち,基準TPIのようなTPI(基準トラック密度と同じ密度である第1のトラック密度),基準TPIよりそれぞれ第1及び第2の比率ほど広いか狭いTPI(基準トラック密度より所定の第1の比率だけ高い密度の第2のトラック密度,および,基準トラック密度より所定の第2の比率だけ低い密度の第3のトラック密度)条件下でデータを記録し,記録されたデータを再生して各TPI条件下でのビットエラー率(BER:Bit Error Rate)を検出する過程と,ヘッドの種類を判別するために,基準TPI条件での第1BER(第1のビットエラー率)と基準TPIより所定の第1比率ほど広いTPI条件での第2BER(第2のビットエラー率)とを比較し,上記第2BERと基準TPIより所定の第2比率ほど狭いTPI条件での第3BER(第3のビットエラー率)とを比較することによりTPI条件下でのビットエラー率を比較する過程と,を含む。
これによれば,基準TPI条件下での第1BERとTPIが基準TPIより第1所定の比率ほど広い(高い)条件下での第2BERが所定の第1基準値より大きければ,ヘッドがATEヘッドであると判別される。基準TPIより第1所定の比率ほど広い(高い)条件下での第2BERと基準TPIより第2所定の比率ほど狭い(低い)条件下での第3BERとの差が所定の第2基準値より小さければヘッドがウィークヘッドであると判別される。そうでなければ,ヘッドが正常ヘッドであると判別される。
また,本発明の他の観点によれば,HDDの動作温度に基づいてHDDのヘッドの記録パラメータを最適化する記録パラメータの最適化方法が提供される。
上記記録パラメータの最適化方法は,上記ハードディスクドライブの動作温度に基づく記録パラメータ補正値を設定する過程と,上記ハードディスクドライブのヘッドが,ATE効果を有するATEヘッドか,低温で悪化する劣悪な(悪化する)記録特性を有するウィークヘッドか,そして正常ヘッドかを判別する過程と,上記HDDの動作温度を判別する過程と,上記判別されたハードディスクドライブの動作温度,上記温度に基づく記録パラメータ補正値,そしてヘッドの種類を参照して上記ヘッドの記録パラメータを補正する過程と,を含む。
前述したように,本発明に係るヘッド判別方法によれば,TPIを変化させつつデータを記録し,記録されたデータを読込んでBERを判別し,そしてTPIの変化によるBERの変化を参照してヘッドの種類,すなわち,ヘッドが正常ヘッドか,ATEヘッドか,あるいはウィークヘッドかを判別することができる。
また,本発明に係る記録パラメータの最適化方法によれば,ヘッドの種類を判別し,該判別されたヘッド種類に合わせて記録パラメータを補正することによってデータエラーを防止しうる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付し,類似した参照符号には類似した符号を付することにより重複説明を省略する。
HDDにおける情報の記憶は、ディスク上に同じ中心をもつトラックに配列されている。これらのトラックが相互に密接に配置されると、情報の密度が高まる。この特性を説明するために使用されるパラメータとして、トラック密度(TPI:Tracks Per Inch)がある。TPIは,ディスクの半径に沿って測定された,1インチ当たりのトラック数である。
HDDにおいて,バーンインテスト工程で各ヘッドに適したトラックピッチを設定するためにTPIを変化させつつデータを記録し,記録されたデータを再生する。このように行いつつBERを測定する。
図1〜図3は,TPIによるBERの変化を示す特性曲線(TPI−BER)を示すグラフである。図1〜図3において横軸はTPI変化を示し,縦軸はBER(ビットエラー率)を示す。
横軸において,TPIが0%である所は基準TPI(基準トラック密度)である所を,2%である所はTPIが基準TPIより2%ほど増加した所を,−2%である所はTPIが基準TPIより2%ほど減少した所を,各々示す。TPIが減少すれば,トラック幅は増加し,反対にTPIが増加すればトラック幅は減少する。
縦軸上のBERはログスケールにて表現されたものである。また,図1〜図3は,各々正常ヘッド,ATEヘッド,そしてウィークヘッドの特性を示している。図1〜図3は,4つのテストサンプルについて行われた結果を示している。
ヘッドの種類によって特性曲線の傾度が異なって現れることが分かる。図1の正常ヘッドに対する特性曲線と図2のATEヘッドに対する特性曲線とを比較すると,ATEヘッドの場合には,TPIが高い時と基準TPIに近接した時とのBERの差が正常ヘッドの場合に比べて非常に大きいことが分かる。
また,図1の正常ヘッドに対する特性曲線と図3のウィークヘッドに対する特性曲線とを比較すると,ウィークヘッドの場合には,TPIが高い時とTPIが低い時とのBERの差が正常ヘッドの場合に比べて非常に小さいことが分かる。すなわち,TPIによるBERの変化を示す特性曲線(TPI−BER)でTPIが基準TPIに近接した所,TPIが高い所,そしてTPIが低い所でのBERの比較によりヘッドの種類を判別できることが分かる。
図4は,本実施形態に係るヘッド判別方法を示すフローチャートである。まず,TPI−BER特性を測定するにおいて,種類を判別しようとするヘッドにおいてTPIの変化によるBERの変化を示す特性曲線を得る(s402)。
BERは特定して設定された基準TPIの近辺でTPIを変化させることにより測定される。BERは所定のテストデータを目標トラックに隣接した両側トラックにN回ずつ記録し,目標トラックに記録されたデータを読出す方法で測定される。ここで,TPIの変化に関係なく記録パラメータは同一であり,基準TPIは代表的な正常ヘッドを対象にテストして設定された暫定的な値をいう。すなわち,基準TPIは正常ヘッドに適した適正TPIである。
実際に,基準TPI(基準トラック密度に相当する密度の第1のトラック密度),基準TPIから所定の比率ほど増加したTPI(基準トラック密度より所定の第1の比率だけ高い密度の第2のトラック密度),そして基本TPIから所定の比率ほど減少したTPI(基準トラック密度より所定の第2の比率だけ低い密度の第3のトラック密度)条件でのBERを測定することがさらに簡単である。ここで,所定の比率(所定の第1の比率および所定の第2の比率)は本実施形態によれば12%であるが,これは実験的,統計的に決定された値であるが,他の値を用いても良い。
ここで,基準TPIに相当する密度の第1のTPI,上記基準TPIより所定の第1の比率だけ高い密度の第2のTPI,および,上記基準TPIより所定の第2の比率だけ低い密度の第3のTPIの各条件からなる条件を多重TPI条件(多重トラック密度条件)ともいう。
また,s402は,ヘッドを用いて,基準トラック密度に相当する密度の第1のトラック密度,基準トラック密度より所定の第1の比率だけ高い密度の第2のトラック密度,および,基準トラック密度より所定の第2の比率だけ低い密度の第3のトラック密度のそれぞれの条件下でデータを記録し,記録されたデータをそれぞれ再生することにより,第1のトラック密度条件での第1のビットエラー率,第2のトラック密度条件での第2のビットエラー率,および,第3のトラック密度条件での第3のビットエラー率をそれぞれ検出するヘッド判別装置の検出部が実行する機能に相当する。
基準TPIでのBER(第1のトラック密度条件下での第1のビットエラー率)と基準TPIから12%ほど増加したTPIでのBER(第2のトラック密度条件下での第2のビットエラー率)間の差が所定の第1基準値より大きいかを判別する(s404)。本実施形態によれば,たとえば,第1基準値は実験的,統計的に決定される値である。
S404の過程で,基準TPIでのBERと基準TPIからプラス(+)方向に12%ほど増加したTPIでのBERとの差が所定の第1基準値より大きければ,ヘッドがATEヘッドであると判別する(s406)。
図1及び図2を参照すれば,ATEヘッドでの基準TPIでのBERと基準TPIから12%ほど増加したTPIでのBERとの差は正常ヘッドでのそれよりはるかに大きいことが分かる。図1及び図2を参照すれば,基準TPIから12%ほど増加したTPIでのBERとの差が約1.7ほどの差であるが,BERがログスケールにて表現されたことを勘案すれば,相当大きい値である。S406過程では,このような特性を用いてATEヘッドか否かを判別する。
S404過程で,基準TPIでのBER(第1のトラック密度条件下での第1のビットエラー率と基準TPIから12%ほど増加したTPIでのBERとの差が所定の第1基準値より大きくなければ,基準TPIから12%ほど増加したTPIでのBER(第2のトラック密度条件下での第2のビットエラー率)と基準TPIから12%ほど減少したTPIでのBER(第3のトラック密度条件下での第3のビットエラー率)の差が所定の第2基準値より小さいかを判別する(s408)。本実施形態によれば,たとえば,第2基準値は実験的,統計的に決定される値である。
なお,s404およびs408は,ヘッドの種類を判別するために,第1のトラック密度条件での第1のビットエラー率と第2のトラック密度条件での第2のビットエラー率とを比較し,第2のビットエラー率と第3のトラック密度条件での第3のビットエラー率とを比較することにより各トラック密度条件下でのビットエラー率を比較するヘッド判別装置の比較部が実行する機能に相当する。
図1及び図3を参照すれば,ウィークヘッドでの基準TPIから12%ほど増加したTPIでのBERと基準TPIから12%ほど減少したTPIでのBERの差は正常ヘッドでのそれよりはるかに小さいことが分かる。S408過程では,このような特性を用いてウィークヘッドか否かを判別する。
すなわち,基準TPIから12%ほど増加したTPIでのBERと基準TPIから12%ほど減少したTPIでのBER間の差が所定の第2基準値(第2スレショルド値)より小さければ,ヘッドがウィークヘッドであると判別する(s410)。
一方,S408過程で,基準TPIから12%ほど増加したTPIでのBERと基準TPIから12%ほど減少したTPIでのBERとの差が所定の第2基準値(第2スレショルド値)より小さくなければ,ヘッドが正常ヘッドであると判別する(s412)。
本実施形態によれば,たとえば,図4に示されたようなヘッド判別方法は,HDDのバーンインテスト過程,特にヘッドに適したTPIを設定する過程と共に行われるほうがよい。
図5は,本実施形態に係る記録パラメータの最適化方法を示すフローチャートである。まず,正常温度での記録パラメータ及び温度に基づく記録パラメータ補正値が決定される(s502)。この記録パラメータ補正値はHDDに含まれた全てのヘッドに対して同一に適用される値であり,記録パラメータ補正値はヘッドの種類によって変化されない。この実施例においては,S502過程はHDDのバーンインテスト過程で行われる。
本実施形態によれば,たとえば,記録パラメータ補正を行うために臨界温度は低温,常温,そして高温の3つの領域に設定されるほうがよいが,臨界値は温度の範囲に設定されうる。
この実施形態において,高温での記録パラメータ補正値をAと仮定し,低温での記録パラメータ補正値をBと仮定する。なお,s502は,HDDの動作温度に基づく記録パラメータ補正値を設定する記録パラメータ補正装置の設定部の機能に相当する。
次に,ヘッドの種類が判別される(s504)。本実施形態によれば,たとえば,S504過程はHDDのバーンインテスト過程で行われるほうがよい。また,本実施形態によれば,たとえば,S504過程のヘッド種類判別は,図4に示されて説明された方法による。なお,s504は,HDDのヘッドが,隣接トラック消去(ATE)効果を有する隣接トラック消去ヘッド(ATE)か,記録特性が低温にて悪化するウィークヘッドか,正常ヘッドかを判別する記録パラメータ補正装置のヘッド判別部が実行する機能に相当する。
次に,HDDの動作温度が検出,判別される(s506)。s506は,HDDの動作温度を判別する記録パラメータ補正装置の動作温度判別部が実行する機能に相当する。記録パラメータは,s506過程で判別されたHDDの動作温度,s502過程で温度に基づいて設定された記録パラメータ補正値,そしてs504過程で判別されたヘッドの種類を参照して次のように補正される。
具体的には,ヘッドがATEヘッドであると判別された場合には,温度に基づく記録パラメータ補正値(A及びB)は,低温に対してはs502にて決定された記録パラメータ補正値Aよりaだけ減少し,高温に対してはs502にて決定された記録パラメータ補正値Bよりbだけ減少した値を記録パラメータに設定する(s508)。すなわち,ATEヘッドである場合には記録パラメータを最大限低く使用することがデータエラーを防止するのに良いために,低温における記録パラメータ補正値A及び高温における記録パラメータ補正値Bを各々a及びbだけ小さくする。
また,ヘッドがウィークヘッドであると判別された場合には,温度に基づく記録パラメータ補正値(A及びB)は,低温に対してはs502にて決定された記録パラメータ補正値Aよりaだけ増加し,高温に対してはs502にて決定された記録パラメータ補正値Bよりbだけ増加した値を記録パラメータに設定する(s510)。すなわち,ウィークヘッドである場合には記録パラメータを最大限高く使用することがデータエラーを防止するのに良いために,低温における記録パラメータ補正値A及び高温における記録パラメータ補正値Bを各々a及びbだけ大きくする。
ヘッドが正常ヘッドであると判別された場合には,s502過程で決定された記録パラメータ補正値をそのまま記録パラメータとして使用する(s512)。以後,補正された記録パラメータにより記録動作を行う(s514)。なお,s508,s510およびs512は,判別されたHDDの動作温度,設定された動作温度に基づく記録パラメータ補正値,および判別されたヘッドの種類に基づいてヘッドの記録パラメータを補正する記録パラメータ補正装置の補正部が実行する機能に相当する。
図6は,本実施形態が適用されるHDD100の構成を示す図面である。図6を参照すれば,HDD100はスピンドルモーター114によって回転される少なくとも一つのディスク112を含んでいる。HDD100はディスク112の表面に隣接して位置したヘッド120をさらに含んでいる。
ヘッド120はディスク112の表面に形成された磁界を感知するか,ディスクの表面を磁化させることにより,回転するディスク112から情報を再生/記録できる。たとえ図6では単一のヘッドと示されているが,これは,実際には,ディスク112を磁化させるための記録用ヘッドとディスク112の磁界を感知するための分離された再生用ヘッドとからなっている。
ヘッド120は,ヘッド120とディスク112の表面間に空気軸受を生成させる構造よりなっている。ヘッド120はヘッドスタックアセンブリ(head stack assembly;HSA)122に結合されている。HSA122はボイスコイル126を有するアクチュエータアーム124に付着されている。ボイスコイル126は,ボイスコイル126と結合してボイスコイルモーター(voice coil motor;VCM)130を構成するマグネチックアセンブリ128に隣接して位置している。ボイスコイル126に供給される電流は軸受アセンブリ132に対してアクチュエータアーム124を回転させるトルクを発生させる。アクチュエータアーム124の回転はディスク112の表面を横切ってヘッドを移動させる。
情報は,ディスク112の環状トラック134内に保存される。一般的にディスク112はユーザデータが記録されるデータゾーン,ドライブを使用していない場合にヘッドが位置するパーキングゾーン,およびメンテナンスシリンダーで構成される。ヘッドの種類,高温及び低温での記録パラメータ補正値A及びB,ヘッドの種類による記録パラメータ補正値a及びbはメンテナンスシリンダーに保存される。
図7は,図6に示されたHDD100を制御する制御装置140を示すブロック図である。図7を参照すれば,制御装置140はリード/ライト(R/W)チャンネル回路145及びリードプリアンプ&ライトドライバー回路146によってヘッド120に結合されたコントローラ141を含んでいる。本実施形態によれば,たとえば,コントローラ141は,デジタル信号プロセッサー(Digital Signal Processor;DSP)であってもよい。また,コントローラ141は,マイクロプロセッサーであってもよく,マイクロコントローラであってもよい。
コントローラ141は,ディスク112からデータをリードするか,またはディスク112にデータを記録するためにR/Wチャンネル145に制御信号を供給する。本実施形態によれば,たとえば,記録パラメータは温度センサー144で感知した温度によって制御される。
また,本実施形態によれば,たとえば,情報は,R/Wチャンネル145からホストインターフェース回路147に伝送される。ホストインターフェース回路147はパソコンのようなシステムにインターフェースすることを許容する制御回路を含んでいる。
R/Wチャンネル回路145は,再生モードではヘッド120から読込まれてリードプリアンプ&ライトドライバー回路146で増幅されたアナログ信号をホストコンピュータ(図示せず)にて読み取り可能なデジタル信号に変調させてホストインターフェース回路147に出力する。また,R/Wチャンネル回路145はホストコンピュータからのユーザデータをホストインターフェース回路147を通じて受信し,ディスクに記録できるように記録電流に変換させてリードプリアンプ&ライトドライバー回路146に出力する。
また,コントローラ141は,ボイスコイル126に駆動電流を供給するVCM駆動回路148に結合されている。コントローラ141はVCM130の励起及びヘッド120の動きを制御するためにVCM駆動回路148に制御信号を供給する。
コントローラ141は,再生専用メモリ(Read Only Memory;ROM)またはフラッシュメモリ素子142−1のような不揮発性メモリ及びランダムアクセスメモリ(Random Access Memory;RAM)素子142−3のような揮発性メモリに結合されている。メモリ素子142−1およびメモリ素子142−3はソフトウェアルーチンを実行させるためにコントローラ141によって使用される命令語及びデータを含んでいる。
本実施形態によれば,たとえば,例示的なソフトウェアルーチンは1つのトラックから他のトラックにヘッドを移動させるシークルーチン,トラック内で目標セクトルを探し出す追従ルーチンを含む。シークルーチンは,ヘッドを特定のトラックに移動させることを保証するためのサーボ制御ルーチンを含んでいる。
また,温度に基づいて記録パラメータを制御できるプログラムはメモリ素子142−1,およびメモリ素子142−3に保存される。本実施形態によれば,少なくとも1つの臨界温度値がメモリ素子142−1,およびメモリ素子142−3に保存される。なお,メモリ素子142−1に保存された臨界温度値およびメモリ素子142−3に保存された臨界温度値はそれぞれ第1及び第2温度に相当する。
したがって,コントローラ141は電源が供給された状態で,温度センサー144で感知された温度が臨界温度未満であると判定される場合に,磁気ヘッドの位置を判別して記録パラメータを制御する。ここで,臨界温度は,HDDの動作温度が高温かあるいは低温かを判別するためのものである。本実施形態によれば,たとえば,臨界温度として,高温条件を判別するための値と低温条件を判別するための値とが設定される。
本実施形態によれば,バッファメモリ143はホストコンピュータからの記録命令が下されれば,ディスク112に記録するデータを第1バッファメモリ143−1に保存する。また,本実施形態によれば,第2バッファメモリ143−3はディスク112から再生したデータを一時的に保存する所である。
HDD100がホストコンピュータから記録命令を受信すれば,記録するデータは第1バッファメモリ143−1に保存される。温度センサー144はコントローラ141の制御信号を受信し,HDD100の温度を感知する。
コントローラ141は温度センサー144から測定された温度が高温条件か,あるいは低温条件かを判別する。測定された温度が高温あるいは低温条件に該当するならば,コントローラ141はメンテナンスシリンダーに保存された高温及び低温での記録パラメータ補正値A及びB,ヘッドの種類による記録パラメータ補正値a及びbを参照して記録パラメータを補正する。
ヘッドが正常ヘッドであると判別されれば,図5のs502過程で設定された記録パラメータ補正値が修正されずに使われる。ヘッドがATEヘッドであると判別されれば,温度による記録パラメータ補正値A及びBは低温に対してはaだけ減少し,高温に対してはbだけ減少する。
ヘッドがウィークヘッドであると判別されれば,温度による記録パラメータ補正値A及びBは低温に対してaだけ増加し,高温に対してbだけ増加する。したがって,必要であると判別された補正が記録パラメータに対して行われば,コントローラ141は記録パラメータを用いてHDDのボイスコイル126に最適な電流を通電することによりアクチュエータアーム124を回転させるトルクを発生させ,これによりヘッドを移動させることによって記録動作を行わせる。
以上に説明した方法を各構成要素の処理(命令)と置き換えることにより,プログラムの実施の形態とすることができる。また,プログラムを,プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶させることで,プログラムに記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態とすることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明した。本発明の追加的な特徴及び長所は部分的には次の説明を通じて開示され,部分的には上記説明から自明になるか,あるいは発明の実施例により知られるようになる。本発明のこれら及び他の特徴,そして長所は添付した図面と関連した実施例の説明から明白になって,さらに容易に理解されるだろう。
以上,本発明はいくつかの実施例だけが示されて説明されたが,本発明の原理及び精神,特許請求の範囲で規定された範囲,そしてそれらの等価物から外れず,本実施例において変更可能なのは当業者に周知されねばならない。
すなわち,本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は,HDDに好適に適用され,簡単な方法でヘッドの特性を把握できる。
正常ヘッドに対するTPIによるBERの変化を示すグラフである。 ATEヘッドに対するTPIによるBERの変化を示すグラフである。 ウィークヘッドに対するTPIによるBERの変化を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るヘッド判別方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る記録パラメータの最適化方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態が適用されるHDDの構成を示す図面である。 図6に示されたHDDを制御する制御装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 HDD
112 ディスク
120 ヘッド
130 ボイスコイルモーター
140 制御装置

Claims (21)

  1. ハードディスクドライブの記録パラメータの最適化方法であって、
    ヘッドを用いて、基準トラック密度に相当する密度の第1のトラック密度、前記基準トラック密度より所定の第1の比率だけ高い密度の第2のトラック密度、および、前記基準トラック密度より所定の第2の比率だけ低い密度の第3のトラック密度の各々の条件下でデータを記録し、記録されたデータを各々再生することにより、前記第1のトラック密度条件における第1のビットエラー率、前記第2のトラック密度条件における第2のビットエラー率、および、前記第3のトラック密度条件における第3のビットエラー率を各々検出する過程と、
    前記ヘッドの種類を判別するために、前記第1のトラック密度条件における前記第1のビットエラー率と前記第2のトラック密度条件における前記第2のビットエラー率とを比較し、前記第2のトラック密度条件における前記第2のビットエラー率と前記第3のトラック密度条件における前記第3のビットエラー率とを比較することにより各トラック密度条件下でのビットエラー率を比較する過程と、
    前記比較の結果、前記第1のビットエラー率と前記第2のビットエラー率との差が所定の第1基準値より大きい場合、ヘッドは隣接トラック消去ヘッドであると判別し、前記第2のビットエラー率と前記第3のビットエラー率との差が所定の第2基準値より小さい場合、ヘッドはウィークヘッドであると判別し、前記第1のビットエラー率と前記第2のビットエラー率との差が所定の第1基準値以下であり、かつ、前記第2のビットエラー率と前記第3のビットエラー率との差が所定の第2基準値以上である場合、ヘッドは正常ヘッドであると判別する過程と、
    前記判別されたヘッドの種類に基づいて記録パラメータを補正する過程と、を含む記録パラメータの最適化方法。
  2. ハードディスクドライブの動作温度に基づいてハードディスクドライブのヘッドの記録パラメータを最適化する記録パラメータの最適化方法であって、
    前記ハードディスクドライブの動作温度に基づく記録パラメータ補正値を設定する過程と、
    ヘッドを利用して基準トラック密度に相当する密度の第1のトラック密度、前記基準トラック密度より所定の第1の比率だけ高い密度の第2のトラック密度、および、前記基準トラック密度より所定の第2の比率だけ低い密度の第3のトラック密度の各々の条件下でデータを記録し、記録されたデータを各々再生することにより、前記第1のトラック密度条件における第1のビットエラー率、前記第2のトラック密度条件における第2のビットエラー率、および、前記第3のトラック密度条件における第3のビットエラー率を各々検出する過程と、
    前記ヘッドの種類を判別するために、前記第1のトラック密度条件における前記第1のビットエラー率と前記第2のトラック密度条件における前記第2のビットエラー率とを比較し、前記第2のトラック密度条件における前記第2のビットエラー率と前記第3のトラック密度条件における前記第3のビットエラー率とを比較する過程と、
    前記比較の結果、前記第1のビットエラー率と前記第2のビットエラー率との差が所定の第1基準値より大きい場合、ヘッドは隣接トラック消去ヘッドであると判別し、前記第2のビットエラー率と前記第3のビットエラー率との差が所定の第2基準値より小さい場合、ヘッドはウィークヘッドであると判別し、前記第1のビットエラー率と前記第2のビットエラー率との差が所定の第1基準値以下であり、かつ、前記第2のビットエラー率と前記第3のビットエラー率との差が所定の第2基準値以上である場合、ヘッドは正常ヘッドであると判別する過程と、
    前記ハードディスクドライブの動作温度を判別する過程と、
    前記判別されたハードディスクドライブの動作温度、前記設定された動作温度に基づく記録パラメータ補正値、および前記判別されたヘッドの種類に基づいて前記ヘッドの記録パラメータを補正する過程と、を含む記録パラメータの最適化方法。
  3. 前記判別されたヘッドが隣接トラック消去ヘッドである場合には、温度に基づく前記記録パラメータの補正値は所定の値減少し、
    前記判別されたヘッドがウィークヘッドである場合には、温度に基づく前記記録パラメータの補正値は所定の値増加し、
    前記判別されたヘッドが正常ヘッドである場合には、温度に基づく前記記録パラメータの補正値は変更されないことを特徴とする請求項に記載の記録パラメータの最適化方法。
  4. ハードディスクドライブのヘッドの記録パラメータを最適化する記録パラメータの最適化方法であって、
    ヘッドの種類にかかわらず、前記ハードディスクドライブの動作温度により記録パラメータ補正値を複数決定する過程と、
    多重トラック密度条件の各々に対するビットエラー率を判別し、トラックの密度変化によるビットエラー率の変化に基づいて、前記ハードディスクドライブのヘッド種類が隣接トラック消去ヘッドか、ウィークヘッドか、正常ヘッドかを判別する過程と、
    前記ハードディスクドライブの動作温度を判別する過程と、
    前記判別された動作温度に対応する記録パラメータ補正値を選択する過程と、
    前記ヘッド種類が隣接トラック消去ヘッドであると判別された場合、前記選択された記録パラメータ補正値を所定の値減少させることにより前記記録パラメータを補正する過程と、
    前記ヘッド種類がウィークヘッドであると判別された場合、前記選択された記録パラメータ補正値を所定の値増加させることにより前記記録パラメータを補正する過程と、
    前記ヘッド種類が正常ヘッドであると判別された場合、前記選択された記録パラメータ補正値をそのまま前記記録パラメータとする過程と、を含むことを特徴とする記録パラメータの最適化方法。
  5. 前記ハードディスクドライブの動作温度により、ヘッドの種類にかかわらず記録パラメータ補正値を複数決定する過程は、前記ハードディスクドライブのバーンインテスト過程で行われることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の記録パラメータの最適化方法。
  6. 前記ヘッド種類を判別する過程は、前記ハードディスクドライブのバーンインテスト過程で行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の記録パラメータの最適化方法。
  7. 前記多重トラック密度条件の各条件に対するビットエラー率を各々判別する過程は、
    前記多重トラック密度条件の各条件下で前記ハードディスクドライブのディスクにデータを各々記録する過程と、
    前記各トラック密度条件に対するビットエラー率を各々判別する過程と、を含むことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の記録パラメータの最適化方法。
  8. 前記各トラック密度条件に対するビットエラー率を各々判別する過程は、
    基準トラック密度に相当する密度の第1のトラック密度、トラック密度が第2のトラック密度よりさらに高いトラック密度条件、および、トラック密度が第3のトラック密度よりさらに低いトラック密度条件のうちの少なくとも何れかの条件に対するビットエラー率を判別する過程を含むことを特徴とする請求項に記載の記録パラメータの最適化方法。
  9. 前記ヘッドの種類を判別するためにビットエラー率を比較する過程は、
    前記第1のトラック密度条件と前記さらに高いトラック密度条件でのビットエラー率の差が第1基準値より大きいかを判別し、大きければ前記ヘッドが隣接トラック消去ヘッドであると判別する過程を含むことを特徴とする請求項に記載の記録パラメータの最適化方法。
  10. 前記ヘッドの種類を判別するためにビットエラー率を比較する過程は、
    前記第1のトラック密度条件と前記さらに高いトラック密度条件でのビットエラー率の差が第1基準値以下の場合、前記さらに低いトラック密度条件と前記さらに高いトラック密度条件でのビットエラー率の差が第2基準値より小さいかを判別する過程と、
    前記さらに低いトラック密度条件と前記さらに高いトラック密度条件でのビットエラー率の差が第2基準値より小さい場合、前記ヘッドがウィークヘッドであると判別する過程と、
    前記第1のトラック密度条件と前記さらに高いトラック密度条件でのビットエラー率の差が第1基準値以下であり、かつ、前記さらに低いトラック密度条件と前記さらに高いトラック密度条件でのビットエラー率の差が第2基準値以上である場合、前記ヘッドが正常ヘッドであると判別する過程と、をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の記録パラメータの最適化方法。
  11. ハードディスクドライブのヘッドの記録パラメータを最適化する記録パラメータの最適化方法であって、
    第1及び第2温度範囲の各々に対する第1及び第2記録パラメータ補正値を判別する過程と、
    多重トラック密度条件の各々に対するビットエラー率を判別し、トラックの密度変化によるビットエラー率の変化に基づいて、前記ハードディスクドライブのヘッド種類が隣接トラック消去ヘッドか、ウィークヘッドか、あるいは正常ヘッドかを判別する過程と、
    前記ハードディスクドライブの動作温度を判別する過程と、
    前記判別された動作温度によって前記第1及び第2記録パラメータ補正値のうち何れか1つを選択する過程と、
    前記ヘッド種類が隣接トラック消去ヘッドであると判別された場合、前記選択された記録パラメータ補正値を所定の値減少させることにより前記記録パラメータを補正する過程と、
    前記ヘッド種類がウィークヘッドであると判別された場合、前記選択された記録パラメータ補正値を所定の値増加させることにより前記記録パラメータを補正する過程と、
    前記ヘッド種類が正常ヘッドであると判別された場合、前記選択された記録パラメータ補正値をそのまま前記記録パラメータとする過程と、を含むことを特徴とする記録パラメータの最適化方法。
  12. 前記記録パラメータの最適化方法は、
    前記記録パラメータ補正値に基づき得られた記録パラメータを使用して記録動作を行う過程をさらに備えることを特徴とする請求項2〜11のいずれかに記載の記録パラメータの最適化方法。
  13. ハードディスクドライブのヘッド種類が隣接トラック消去ヘッドか、ウィークヘッドか、あるいは正常ヘッドかを判別することによりハードディスクドライブの記録パラメータを最適化する処理をコンピュータに実行させるための最適化プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    多重トラック密度条件の各条件に対するビットエラー率をそれぞれ判別するための第1の処理と、
    前記トラック密度変化によるビットエラー率の変化を比較してヘッドの種類を判別するための第2の処理と、
    前記判別されたヘッドの種類に応じて記録パラメータを補正するための第3の処理と、をコンピュータに実行させる最適化プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. 前記第1の処理は、
    前記多重トラック密度条件の各条件下で前記ハードディスクドライブのディスクにデータを各々記録するための第4の処理と、
    前記各トラック密度条件に対するビットエラー率を各々判別するための第5の処理と、を含むことを特徴とする請求項13に記載の最適化プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 前記第5の処理は、
    基準トラック密度に相当する第1のトラック密度条件、トラック密度が前記第2のトラック密度よりさらに高いトラック密度条件、およびトラック密度が前記第3のトラック密度よりさらに低いトラック密度条件のうち少なくとも何れかの条件に対するビットエラー率を判別するための第6の処理を含むことを特徴とする請求項14に記載の最適化プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  16. 前記第2の処理は、
    前記基準トラック密度に相当する第1のトラック密度条件と前記さらに高いトラック密度条件でのビットエラー率の差が第1基準値より大きいかを判別し、大きければ前記ヘッドが隣接トラック消去ヘッドであると判別するための第7の処理を含むことを特徴とする請求項15に記載の最適化プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  17. 前記第2の処理は、
    前記基準トラック密度に相当する第1のトラック密度条件と前記さらに高いトラック密度条件でのビットエラー率の差が第1基準値以下の場合、前記さらに低いトラック密度条件と前記さらに高いトラック密度条件でのビットエラー率の差が第2基準値より小さいかを判別するための第8の処理と、
    前記さらに低いトラック密度条件と前記さらに高いトラック密度条件でのビットエラー率間の差が第2基準値より小さい場合、前記ヘッドがウィークヘッドであると判別するための第9の処理と、
    前記第1のトラック密度条件と前記さらに高いトラック密度条件でのビットエラー率の差が第1基準値以下であり、かつ、前記さらに低いトラック密度条件と前記さらに高いトラック密度条件でのビットエラー率の差が第2基準値以上である場合、前記ヘッドが正常ヘッドであると判別するための第10の処理と、をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の最適化プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  18. ハードディスクドライブのヘッドの記録パラメータを最適化する処理をコンピュータに実行させるための最適化プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    第1及び第2温度範囲各々に対する第1及び第2記録パラメータ補正値を判別するための処理と、
    多重トラック密度条件の各々に対するビットエラー率を判別し、トラック密度変化によるビットエラー率の変化に基づいて、前記ハードディスクドライブのヘッド種類が隣接トラック消去ヘッドか、ウィークヘッドか、あるいは正常ヘッドかを判別するための処理と、
    前記ハードディスクドライブの動作温度を判別するための処理と、
    前記判別された動作温度によって前記第1及び第2記録パラメータ補正値のうち何れか1つを選択するための処理と、
    前記ヘッド種類が隣接トラック消去ヘッドであると判別された場合、前記選択された記録パラメータ補正値を所定の値減少させることにより前記記録パラメータを補正するための処理と、
    前記ヘッド種類がウィークヘッドであると判別された場合、前記選択された記録パラメータ補正値を所定の値増加させることにより前記記録パラメータを補正するための処理と、
    前記ヘッド種類が正常ヘッドであると判別された場合、前記選択された記録パラメータ補正値をそのまま前記記録パラメータとするための処理と、をコンピュータに実行させる最適化プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  19. 前記記録パラメータを最適化するためのコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
    前記記録パラメータ補正値に基づき得られた記録パラメータを使用して記録動作を行うための第8セットの命令をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の最適化プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  20. ハードディスクドライブの記録パラメータ補正装置であって、
    ヘッドを用いて、基準トラック密度に相当する密度の第1のトラック密度、前記基準トラック密度より所定の第1の比率だけ高い密度の第2のトラック密度、および、前記基準トラック密度より所定の第2の比率だけ低い密度の第3のトラック密度の各々の条件下でデータを記録し、記録されたデータを各々再生することにより、前記第1のトラック密度条件における第1のビットエラー率、前記第2のトラック密度条件における第2のビットエラー率、および、前記第3のトラック密度条件における第3のビットエラー率を各々検出する検出部と、
    前記ヘッドの種類を判別するために、前記第1のトラック密度条件における前記第1のビットエラー率と前記第2のトラック密度条件における前記第2のビットエラー率とを比較し、前記第2のトラック密度条件における前記第2のビットエラー率と前記第3のトラック密度条件における前記第3のビットエラー率とを比較することにより各トラック密度条件下でのビットエラー率を比較する比較部と、
    前記比較の結果、前記第1のビットエラー率と前記第2のビットエラー率との差が所定の第1基準値より大きい場合、ヘッドは隣接トラック消去ヘッドであると判別し、前記第2のビットエラー率と前記第3のビットエラー率との差が所定の第2基準値より小さい場合、ヘッドはウィークヘッドであると判別し、前記第1のビットエラー率と前記第2のビットエラー率との差が所定の第1基準値以下であり、かつ、前記第2のビットエラー率と前記第3のビットエラー率との差が所定の第2基準値以上である場合、ヘッドは正常ヘッドであると判別するヘッド判別部と、
    前記判別されたヘッドの種類に基づいて記録パラメータを補正する補正部と、を備える記録パラメータ補正装置。
  21. ハードディスクドライブの動作温度に基づいてハードディスクドライブのヘッドの記録パラメータを補正する記録パラメータ補正装置であって、
    前記ハードディスクドライブの動作温度に基づく記録パラメータ補正値を設定する設定部と、
    前記ハードディスクドライブのヘッドが、隣接トラック消去効果を有する隣接トラック消去ヘッドか、記録特性が低温にて悪化するウィークヘッドか、正常ヘッドかを判別するヘッド判別部と、
    前記ハードディスクドライブの動作温度を判別する動作温度判別部と、
    前記判別されたハードディスクドライブの動作温度、前記設定された動作温度に基づく記録パラメータ補正値、および前記判別されたヘッドの種類に基づいて前記ヘッドの記録パラメータを補正する補正部と、を含む記録パラメータ補正装置。
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