JP4013668B2 - 車両用ヘッドレスト装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のシートに用いられて着座乗員の頭部を支える車両用ヘッドレスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の後面衝突時に着座乗員の頭部を保護するようにした自動車のシートバックとしては、例えば特開平7−291005号公報に開示されるものがある。
【0003】
これは、車両の後面衝突時に、着座乗員に作用する慣性による動的荷重をシートバックが受け、これによって変位する部材の動きをヘッドレスト支持アームに伝えてヘッドレスト本体を車両前方に移動し、もって着座乗員の頭部が大きく後方移動するのを阻止できるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このシートバックは着座乗員の慣性力を利用してヘッドレストを作動させるものであって、乗員の車両後方への変位が大きくなった時点で始めてヘッドレスト本体が車両前方に移動されるものであるため、衝突直後の変位量が少ない時点ではヘッドレスト本体を十分に前方移動させることができないという課題があった。
【0005】
そこで、本発明は車両の後面衝突時にヘッドレスト本体自体の作動により乗員の頭部を確実に拘束することができる車両用ヘッドレスト装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、シートバックの上端部に取付部材を介して装着したヘッドレスト本体は、後面衝突時に張力を付与して乗員の頭部を拘束可能な膜状拘束部材を備え、この膜状拘束部材は、乗員の頭部に対向する垂直面およびこの垂直面の上方に略直交する水平面の少なくとも2つの面を設けてあり、後面衝突時に、展開機構により垂直張力付与手段と水平張力付与手段とを作動して、膜状拘束部材を前方に押し出しつつ車幅方向に展開し、垂直面には垂直張力付与手段によって張力を付与するとともに、水平面には水平張力付与手段によって張力を付与するようにし、垂直張力付与手段は、後面衝突時に取付部材に対して上昇および前方回動する回動付勢手段に設けた垂直部材であり、また、水平張力付与手段は、回動付勢手段に設けた水平部材であることを特徴としている。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、後面衝突時に、展開機構の作動により膜状拘束部材を前方に押し出しつつ車幅方向に展開し、垂直張力付与手段によって膜状拘束部材の垂直面に張力を付与するとともに、水平張力付与手段によって膜状拘束部材の水平面に張力を付与することにより、乗員の頭部が慣性力により後方に移動するのを、この頭部に対向する垂直面でいち早く受け止めて拘束することができる。
【0008】
このとき、膜状拘束部材は垂直面以外に水平面を備えていることにより、この水平面によっても頭部を拘束できるため、膜状拘束部材による頭部の拘束力を更に高めて、頭部の後方移動を効果的に抑制でき、着座乗員の頭部を保護することができる。
更に、垂直張力付与手段は、後面衝突時に取付部材に対して上昇および前方回動する回動付勢手段に設けた垂直部材であり、また、水平張力付与手段は、回動付勢手段に設けた水平部材であるため、回動付勢手段の作動により垂直部材と水平部材を同期して開き、垂直面と水平面に同時に張力を付与できるため、垂直面および水平面からなる膜状体に効率良く張力を付与することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。尚、以下、各実施形態を説明するにあたって、前方とは車両前方を、後方とは車両後方を意味し、また、左右方向とは車両幅方向を意味するものとする。
【0010】
図1〜図18は本発明にかかる車両用ヘッドレスト装置の第1実施形態を示し、図1は初期状態にあるヘッドレスト本体を示す透視斜視図、図2はヘッドレスト本体を装着したシートの全体斜視図、図3はヘッドレスト本体の要部を断面とした拡大斜視図、図4は作動完了状態にあるヘッドレスト本体をクッションパッドを取り外して示す斜視図、図5はヘッドレスト本体の作動途中を示す平面図、図6はヘッドレスト本体の作動完了状態を示す平面図、図7はロック手段の初期の保持状態を示す断面平面図、図8はロック手段の解放後の状態を示す断面平面図、図9は張力付加機構の拡大斜視図、図10は制御手段の作動システムの説明図、図11は固定機構の背面斜視図、図12は固定機構の要部断面図、図13は固定機構の作動状態を示す平面図、図14はロック手段の制御フローを示す説明図、図15はロック手段のロック解除する領域を相対距離と相対速度との関係で示す説明図、図16は通常運転時のヘッドレスト装置を示す側面図、図17は後面衝突時のヘッドレスト装置を示す側面図、図18はヘッドレスト装置による頸部下モーメントの比較特性図である。
【0011】
本実施形態の車両用ヘッドレスト装置10は、図1〜図3に示すように、乗員が着座する車両用シート100のシートバック101の上端部に設けられ、着座乗員の頭部を支持するヘッドレスト本体10aを取付部材としての1対のステー20を介して、シートバック101の上端部に設けた取付穴101aに上下位置調節可能に装着してある。
【0012】
前記1対のステー20の下端部間に跨って連結部材21が溶接により取付けられ、この連結部材21によって両ステー20を相互に結合しており、連結部材21から上方に突出したステー20の突出端部20aに、前記ヘッドレスト本体10aが取り付けられている。
【0013】
前記ヘッドレスト本体10aは、図1に示すように左右方向の略中央部で分割し、後述の垂直張力付与手段および水平張力付与手段を備えた左,右ヘッドレスト部材11,12と、これら左,右ヘッドレスト部材11,12の分割端部11a,12a間に張架されて、図4に示すように乗員の頭部H(図5参照)に対向する垂直面13aおよびこの垂直面13aの上方に略直交する水平面13bの少なくとも2つの面を備えて、頭部Hを拘束可能な膜状拘束部材としての膜状体13と、を備えている。
【0014】
左,右ヘッドレスト部材11,12は、分割端部11a,12aとは反対側の端部11b,12bが、展開機構としての回動付勢手段30を介して前記ステー20に対して上昇および前方回動可能に取り付けられ、これら左,右ヘッドレスト部材11,12をそれぞれ前方(図中手前側)に回動付勢するようになっている。
【0015】
回動付勢手段30は、前記膜状体13を常時は図1に示す収納位置に格納し、後面衝突時にこの膜状体13を図4に示すように前方に押し出しつつ展開する機能を有する。
【0016】
また、前記左,右ヘッドレスト部材11,12は、前記回動付勢手段30の外殻を成すアウタシリンダー16と、このアウタシリンダー16の上端部から水平方向に延びる水平張力付与手段としての上方水平部材14と、アウタシリンダー16の下端部から水平方向に延びる下方水平部材14aと、これら上,下方水平部材14,14aの分割端部11a,12a側をそれぞれ結合する垂直張力付与手段としての垂直部材15と、によって略矩形状の骨格部分を形成し、この骨格部分は、クッションパッド10bによって覆われる。
【0017】
前記膜状体13は、キャンバス布等の十分な引張強度を有する可撓性膜で形成してあり、図4に示すように水平面13bを垂直面13aの上側縁から連続して後方に向かって一体に形成してある。
【0018】
膜状体13の垂直面13aおよび水平面13bの左右方向の両端部は、図4に示すように裏側に折り返して連続して袋縫い(縫い目N1,N2)し、この袋縫い部分13c,13dを前記垂直部材15および前記上方水平部材14に挿通している。
【0019】
また、前記クッションパッド10bの分割端部11a,12a側の端末には、膜状体13の垂直面13aおよび水平面13bの中央部分を挿通するための開口が設けられる。
【0020】
アウタシリンダー16は、図3に示すように前記ステー20の突出端部20aの下部に固定状態で外嵌したインナシリンダー17に回転自在かつ軸方向に摺動自在に嵌合し、このインナシリンダー17を中心として左,右ヘッドレスト部材11,12を観音開き状に開閉可能としてある。
【0021】
膜状体13は、図1に示すように左,右ヘッドレスト部材11,12の閉じ状態で折り畳まれて格納され、図4に示すように左,右ヘッドレスト部材11,12の予め設定した最大限の押し開き状態(最大回動状態)で、それぞれの垂直部材15が前方に突出されて左右方向に一定の間隔が設けられ、この一定の間隔が設けられた垂直部材15間および上方の水平部材14間で垂直面13aおよび水平面13bが最大量展開されるようになっている。
【0022】
垂直面13aおよび水平面13bの最大展開時に、垂直部材15および上方水平部材14を介して垂直面13aおよび水平面13bにそれぞれ付与される張力は、前記回動付勢手段30の前方回動付勢力によって決定されるようになっている。
【0023】
また、前記垂直面13aおよび前記水平面13bに張力を付与する垂直部材15および上方水平部材14は、アウタシリンダー16に連結した上方水平部材14の先端部に垂直部材15を一体に結合したことにより、垂直面13aと水平面13bには同期して張力を付与することができ、この上方水平部材14に垂直部材15を一体に設けた構造が張力付与同期手段18となる。
【0024】
前記ステー20の突出端部20aの上端部には、図3に示すように鍔状の端板17aを固定し、この端板17aの外周にアウタシリンダー16の上端部を回転自在かつ軸方向に摺動自在に嵌合することにより、このアウタシリンダー16の上端部を端板17aの外周によって支持している。
【0025】
前記回動付勢手段30は、図3に示すように左,右ヘッドレスト部材11,12をステー20に対して上昇させるリフト機構31と、このリフト機構31による上昇に伴って左,右ヘッドレスト部材11,12を前方回動する回動機構32とを備える。
【0026】
前記リフト機構31は、インナシリンダー17の上端面と、アウタシリンダー16の上側部内周に一体に形成したリング状の縮径部16aとの間に、スプリング33を縮設して構成してあり、このスプリング33と縮径部16aとの間に、滑りを良くするためにワッシャ34を介装してある。
【0027】
従って、前記アウタシリンダー16、つまり左,右ヘッドレスト部材11,12は、前記リフト機構31のスプリング33によって常に上方に押し上げられる付勢力が与えられる。
【0028】
前記回動機構32は、図3に示すように、インナシリンダー17の外周に形成した螺旋溝32aと、アウタシリンダー16に螺合した係合子としてのボルト32bとによって構成してある。
【0029】
螺旋溝32は、上方に向かって左,右ヘッドレスト部材11,12を前方に回動案内する方向に傾斜し、この螺旋溝32aにボルト32bの先端部を摺動自在に係合してある。
【0030】
従って、左,右ヘッドレスト部材11,12が前記リフト機構31のスプリング33によって上方に持ち上げられると、回動機構32のボルト32bはインナシリンダー17の螺旋溝32aに沿って上昇するため、結果的にボルト32bと一体のアウタシリンダー16を、左,右ヘッドレスト部材11,12を前方に押し開く方向に回動する。
【0031】
このため、螺旋溝32aの傾斜角によって左,右ヘッドレスト部材11,12の回動量を予め任意に設定しておくことができ、ひいては、左,右ヘッドレスト部材11,12の上昇量に対する回動量を調整することができる。
【0032】
前記1対のステー20間に設けた連結部材21の上側中央部には、図1〜図3に示すように、左,右ヘッドレスト部材11,12を前記回動付勢手段30の付勢力に抗してステー20側にロックして初期位置(図1参照)に保持するロック状態と、この回動付勢手段30の作動により左,右ヘッドレスト部材11,12を上昇かつ前方回動するロック解除状態(図4参照)とを管理するロック手段40を設けてある。
【0033】
このロック手段40は、図7,図8に示すようにワイヤ41,41a、コマ42、梃子部材43等の構成部材を備え、これら構成部材41,41a,42,43を前記連結部材21の中央部に固定したケーシング44に組み付けるとともに、左,右ヘッドレスト部材11,12に対応して1対設けた前記ワイヤ41,41aは、それぞれのワイヤ41,41aの一端部を図3に示すようにピン45を介してアウタシリンダー16の下端部に連結する一方、ワイヤ41,41aの他端部をステー20に支持したプーリ46に周回した後、前記コマ42方向に案内するようになっている。
【0034】
コマ42は、図9に示すように略直方体状を成し、その中心部に形成した中心孔42aを、支軸47(図7,図8参照)を介してケーシング44に回転自在に支持し、前記1対のワイヤ41,41aの他端部を、コマ42の短辺方向に対向する壁面に形成した1対の独立巻回溝42b,42cに1本づつ挟み込むようにしている。
【0035】
また、前記ワイヤ41,41aの他端部先端にはそれぞれ係止片48を固定し、これら係止片48を前記コマ42の長辺方向に対向する壁面に形成した係合凹部42d,42eに係止して、ワイヤ41,41aをコマ42に巻き取ることにより各ワイヤ41,41aに張力を付加して、この張力により前記左,右ヘッドレスト部材11,12の各アウタシリンダー16を、前記スプリング33の付勢力に抗して下方に押し下げた状態、つまり初期位置(図1参照)に保持するようになっている。
【0036】
前記梃子部材43は、図7に示すようにケーシング44に回動自在に取り付けた支点部43aと、前記コマ42の回転を阻止する係止部Kを設けた作用点部43bと、後面衝突の検出信号の入力で離脱する駆動ユニット49によって支持した力点部43cと、を備えて構成し、図7に示すように係止部Kがコマ42に係止することにより、コマ42の巻戻し回転を阻止した状態に保持する。
【0037】
そして、前記駆動ユニット49が力点部43cから離脱することによって、梃子部材43はコマ42の戻り回転力で押されて、図8に示すように時計回り方向に回動して、係止部Kによるコマ42の係止状態を解除(ロック解除)して回転を許容するようになっている。
【0038】
前記駆動ユニット49は、梃子部材43の力点部43cをコマ42の張力解除方向に支持するストッパー49aと、このストッパー49aを進退するソレノイド49bとを備え、図7に示すようにストッパー49aは、進出状態で前記梃子部材43の力点部43cとケーシング44との間に介在される一方、図8に示すように後退状態で力点部43cから離脱して、梃子部材43の戻り方向(図中時計回り方向)の回動が自在となる。
【0039】
尚、ストッパー49aを進退する駆動手段としてはソレノイド49bに限ることなく、後述の制御手段50の駆動信号でストッパー49aを作動することができる手段、例えば電動モータを用いてこれの回転運動を往復運動に変換することによっても達成できる。
【0040】
制御手段50は、図10に示すように自動車Mの後面に設けて後方車両mとの相対速度を音波などを用いて検知するVセンサー51、車体Bに加わる減速度を検知するGセンサー52、自動車Mのリアバンパーに設けて後方車両mの接触圧を検知する圧力センサー53と、これら各センサー51,52,53の信号を入力するコントローラ54と、を備えている。
【0041】
そして、コントローラ54では前記センサー51,52,53の検出信号を基に後面衝突を検出して前記ソレノイド49bに電流を印加し、前記ロック手段40をロック解除するようになっている。
【0042】
尚、Gセンサー52や圧力センサー53は実質的な衝突を検知する手段であるが、これら以外にも図示は省略したがタッチセンサーや歪ゲージなどを用いることができる。
【0043】
また、本実施形態では図3に示すように、前記回動機構32に、左,右ヘッドレスト部材11,12に付加される後方への押圧力で、これら左,右ヘッドレスト部材11,12をステー20側に固定する固定機構60を設けてある。
【0044】
固定機構60は、図11,図12に示すように左,右ヘッドレスト部材11,12の上,下水平部材14,14aをアウタシリンダー16と分離し、分離したこれら水平部材14,14aを、アウタシリンダー16に結合したブラケット61にピン62を介して前後方向に所定角度をもって回動自在に連結する。
【0045】
そして、下方の水平部材14aの分離側端部に、アウタシリンダー16の略センター部分まで突出する係合部材63をボルト64固定し、このアウタシリンダー16に前記係合部材63の爪63aが挿通する窓部16bを形成してある。
【0046】
一方、インナシリンダー17の外周の前記窓部16bに対応する部分には、前記係合部材63の爪63aが係合可能な複数の歯部を周方向に形成したラック65を形成する。尚、このラック65はインナシリンダー17の全長に亘って形成してある。
【0047】
そして、下方の水平部材14aとアウタシリンダー16との間には、図11に示すように矩形状のスプリング66を配置し、このスプリング66によって水平部材14,14aを前方に押圧付勢するようにしている。
【0048】
スプリング66は、ばね鋼で形成した線材を略矩形状に形作り、その1対の対向辺をく字状に折曲して形成し、図11に示すようにそのく字状の折曲部分66aを前記ピン62の前方側に係止して支点とし、一端部66bを水平部材14,14aの後方側に係止するとともに、他端部66cをアウタシリンダー16の後方側に係止し、これら両端部66b,66c間に前方への付勢力を付加するようになっている。
【0049】
従って、前記固定機構32はスプリング66の付勢力により、図13中破線に示すように常時は上,下水平部材14,14aを、ピン62を中心として前方に回動した状態にあって、係合部材63の爪63aをラック65から離脱した状態にあり、アウタシリンダー16はインナシリンダー17に対して自由に回転できる状態にある。
【0050】
尚、ピン62を中心とする水平部材14,14aの回動量は、図13に示すように水平部材14,14aの分離側端に形成されたV字状凹部14bの両端角部の一方が、アウタシリンダー16の外周に接触する僅かの範囲として設定してある。
【0051】
そして、着座乗員の頭部Hが左,右ヘッドレスト部材11,12に触れるなどして、これら左,右ヘッドレスト部材11,12に後方への押圧力が作用すると、上,下方水平部材14,14aはスプリング66の付勢力に抗して後方に回動し、係合部材63の爪63aがラック65に係合して、アウタシリンダー16をインナシリンダー17にロックするようになっている。
【0052】
以上の構成により本実施形態の車両用ヘッドレスト装置10にあっては、図10に示すように、自車両Mに後方車両mが後面衝突すると、これをVセンサー51,Gセンサー52および圧力センサー53や図外のタッチセンサーおよび歪ゲージなどで検知して、コントローラ54からロック手段40のソレノイド49bに電流を印加する。
【0053】
即ち、前記コントローラ54による制御は、例えば、図14に示すフローチャートに従って実行される。
【0054】
まず、ステップS1によってイグニッションスイッチのONによりヘッドレスト装置10を制御開始した時点では、前記ソレノイド49bに印加する電流(ソレノイド駆動電流)はOFFになっている。
【0055】
この状態から次のステップS2では、Vセンサー51の検知信号から後方車両mを検知するとともに、同検知信号からステップS3で自車Mと後方車両mとの間の相対距離Sを算出するとともに、ステップS4で両車M,mの相対速度ΔVを算出する。
【0056】
そして、次のステップS5では、図15に示す制御マップに基づいて、ステップS3,S4で求めた相対距離Sおよび相対速度ΔVと、予め設定した相対距離Scrおよび相対速度ΔVcrとの関係を算出する。
【0057】
その結果、(S<Scr)と(V>Vcr)との両条件を満たすときに、後方車両mが自車Mに後面衝突することを予測し、ステップS6に進むとともに、それ以外の場合はステップS2にリターンされる。
【0058】
ステップS6では、ロック手段40のソレノイド49bに本来の電流値よりも小さな電流(ソレノイド駆動予備電流)を印加し、予めソレノイド49bの作動レスポンスを上げておく。
【0059】
続いて、ステップS7では、Gセンサー52や圧力センサー53若しくはタッチセンサーや歪ゲージのいずれか1つを用いて、車両Mが実際に後面衝突したことを検知し、次のステップS8で本来のソレノイド駆動電流(最大電流)をソレノイド49bに印加する。
【0060】
これによって図6に示すようにストッパー49aが後退して梃子部材43の力点部43cから離脱することにより、ロック手段40がロック解除されて、梃子部材43の係止部Kは図8に示すようにコマ42から離脱し、コマ42はワイヤ41,41aに作用している張力で発生する偶力によって図中時計回り方向に回転しつつ、ワイヤ41,41aがコマ42から巻き戻されるとともに、係止片48が係合凹部42d,42eから外れてワイヤ41,41aは自由になる。
【0061】
すると、アウタシリンダー16を下方に引っ張っていた拘束力が無くなるため、左,右ヘッドレスト部材11,12はリフト機構31のスプリング33による上方への付勢力によって、アウタシリンダー16とともに上昇しつつ、張力付加機構32のボルト32bがインナシリンダー17の螺旋溝32aに沿って移動するため回転して、左,右ヘッドレスト部材11,12を前方に回動する。
【0062】
そして、アウタシリンダー16が更に上昇すると、これの内側に形成した縮径部16aが、ステー20の上端部に設けた端板17aに当接することによりアウタシリンダー16の上昇が停止され、この状態が図4示す左,右ヘッドレスト部材11,12の最大回動量となる。
【0063】
従って、図16に示す通常運転時では左,右ヘッドレスト部材11,12は収納されて一般のヘッドレストと同様であるが、後面衝突時には回動付勢手段30によって、図4に示すように左,右ヘッドレスト部材11,12が上昇かつ前方回動することにより、図17中矢印Pに示すように膜状体13の垂直面13aおよび水平面13bは上方かつ前方に押し出されつつ展開する。
【0064】
このとき、膜状体13の展開に伴って垂直面13aおよび水平面13bには、垂直部材15および上方水平部材14から張力が付与され、乗員の頭部Hをこれに対向する垂直面13aでいち早く受け止めて拘束することができる。
【0065】
また、膜状体13には垂直面13a以外に水平面13bを設けたことにより、この水平面13bによって膜状体13の保持性、詳細には垂直面13aの上側縁の保持性が増大するため、垂直面13aによる頭部Hの拘束力を更に高めて、頭部が慣性力により後方に移動するのを効果的に抑制できるようになり、着座乗員の頭部Hを保護することができる。
【0066】
そして、本実施形態ではヘッドレスト本体10aの後面衝突時に主に作動する部分が、左,右ヘッドレスト部材11,12の膜状体13および上,下水平部材14,14aと垂直部材15であるため、この作動部分の軽量化を図ることができるため、従来のように着座乗員の慣性による荷重変動を利用してヘッドレストを全体的に押し出すものでも無いので、迅速にヘッドレスト本体10aを作動させることができるとともに、着座乗員の体重や着座姿勢に関係無く確実に作動させることができる。
【0067】
図18に示す比較特性図は、本実施形態の車両用ヘッドレスト装置10を用いて実験した場合で、横軸に時間、縦軸に着座乗員に作用するモーメント(荷重)をとって表す。
【0068】
同図中、aは衝突対応構造を持たないヘッドレスト、bは着座乗員の慣性による荷重移動を利用して後面衝突を検知する衝突対応構造を持つヘッドレストの場合、cは本実施形態の車両用ヘッドレスト装置10の場合をそれぞれ示す。
【0069】
即ち、この比較特性図から、bの衝突対応構造を持つヘッドレストは、aのヘッドレストに比較して着座乗員の頭部にかかるモーメント、荷重が小さいが、このbのヘッドレストよりも、cの本実施形態の車両用ヘッドレスト装置10が、頭部との接触時間が早く、かつ発生する最大頭部荷重を更に低減できることが理解される。
【0070】
ところで、本実施形態の車両用ヘッドレスト装置10では、膜状拘束部材としての膜状体13を常時は収納位置に格納し、後面衝突時にこの膜状体13を前方に押し出しつつ展開する展開機構としての回動付勢手段30を設けたので、この回動付勢手段30の作動によって膜状体13による頭部Hの拘束位置が前方となるため、確実に頭部Hを拘束することができる。
【0071】
また、前記膜状体13は、水平面13bを垂直面13aの上側縁から連続して後方に向かって一体に形成したので、これら垂直面13aおよび水平面13bが交差する垂直面13aの上側縁に稜線が形成されるため、膜状体13全体の剛性をより増大して頭部Hの拘束性を更に高めることができる。
【0072】
更に、垂直張力付与手段は、後面衝突時に取付部材としてのステー20に対して上昇および前方回動する回動付勢手段30に設けた垂直部材15とし、また、水平張力付与手段は、前記回動付勢手段30に設けた上方水平部材14としたので、回動付勢手段30の作動により垂直部材15と上方水平部材14を同期して開き、垂直面13aと水平面13bに同時に張力を付与できるため、垂直面13aおよび水平面13bからなる膜状体13に効率良く張力を付与することができる。
【0073】
また、前記垂直部材15は、前記回動付勢手段30の前方回動付勢力に相当する張力を膜状体13に付与するようにしたので、回動付勢手段30の付勢力を予め必要な張力が発生されるように設定しておくことにより、後面衝突時に展開した垂直面13aに必要最小限の張力を確保することができる。
【0074】
更に、このように回動付勢手段30の付勢力を予め必要な張力が発生されるように設定したことにより、前記上方水平部材14aにあっても、水平面13bに必要最小限の張力を確保することができる。
【0075】
更にまた、垂直部材15と上方水平部材14aとを一体に結合して張力付与同期手段18を構成し、この張力付与同期手段18によって垂直部材15と上方水平部材14aとを同期して作動させたので、膜状体13の垂直面13aと水平面13bに同時に張力を付与することができるため、頭部Hの拘束をより確実に行うことができる。
【0076】
図19〜図21は本発明の第2実施形態を示し、前記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0077】
図19は作動完了状態にあるヘッドレスト本体をクッションパッドを取り外して示す斜視図、図20は作動完了状態にあるヘッドレスト本体の背面を示す斜視図、図21はヘッドレスト本体の作動完了状態で乗員頭部の荷重の入力後の状態を示す平面図である。
【0078】
この第2実施形態の車両用ヘッドレスト装置10は、図19,図20に示すように表,裏膜面13e,13fを重ね合わせて形成することにより膜状体13を構成して、これら表,裏膜面13e,13fによって垂直面13aと水平面13bを形成し、この垂直面13aの表,裏膜面13e,13fの両端部に垂直部材15,15を差し込むとともに、前記水平面13bの表,裏膜面13e,13fの両端部に上方水平部材14を差し込んで連結している。
【0079】
即ち、前記膜状体13は可撓性膜を無端状に縫製して、その無端状膜を左,右ヘッドレスト部材11,12の上方水平部材14と垂直部材15間に跨って挿通しており、これら上方水平部材14と垂直部材15で折り返される部分が水平面13bおよび垂直面13aの両端部となり、かつ、折り返された可撓性膜の表側が表膜面13eおよび裏側が裏膜面13fとなっている。
【0080】
また、前記膜状体13には、前記表,裏膜面13e,13fの相対変位を規制する規制部材としてのピン70を複数個設け、これら複数個のピン70を垂直面13aおよび水平面13bの適宜箇所に分散して取付けている。
【0081】
従って、この第2実施形態の車両用ヘッドレスト装置10では、可撓性膜を無端状に縫製することにより膜状体13を簡単に構成することができるとともに、表,裏膜面13e,13fが設けられることにより、図20中矢印X,Yに示すように垂直面13aの前後方向および水平面13bの上下方向の面外剛性を増大することができる。
【0082】
そして、垂直面13aおよび水平面13bの表,裏膜面13e,13fの両端部に垂直部材15および上方水平部材14を差し込んだ構成であるため、図21に示すように頭部Hが垂直面13aの表膜面13eに干渉して後方への荷重Fが作用すると、表膜面13eに発生した張力が両端部の折り返し部分を介して裏膜面13fに伝達される。
【0083】
このため、裏膜面13fの張力が増大して表膜面13eの撓み分を裏膜面13fの張力増大分で補助して、垂直面13aによる頭部Hを確実に拘束することができる。
【0084】
また、複数個のピン70を垂直面13aおよび水平面13bの適宜箇所に分散して取付けたことにより、表,裏膜面13e,13fが相対的に大きくずれるのを防止できるため、表,裏膜面13e,13fの一体化を図って頭部Hの拘束を確実に行うことができる。
【0085】
図22〜図24は本発明の第3実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0086】
図22はヘッドレスト本体の要部を断面した拡大斜視図、図23は作動完了状態にあるヘッドレスト本体の背面を示す斜視図、図24はヘッドレスト本体の作動完了状態で乗員頭部の荷重の入力後の状態を示す平面図である。
【0087】
この第3実施形態の車両用ヘッドレスト装置10は、前記各実施形態と同様に左,右ヘッドレスト部材11,12の垂直部材15および上方水平部材14によって膜状体13の垂直面13aおよび水平面13bに張力を付与するようになっているが、図22,図23に示すようにこれら垂直部材15および上方水平部材14で垂直面13aおよび水平面13bに張力を付与する際に、乗員頭部Hの押圧力をこれら垂直面13aおよび水平面13bの張力に転化する張力増大機構80を設けている。
【0088】
即ち、前記張力増大機構80は、図23に示すように膜状体13の左右両端部から上下方向に所定間隔を設けて複数の帯状膜81,82を一体に延設し、これら帯状膜81,82を交互に交差させつつ、それぞれの先端部を左右反対側のアウタシリンダー16の後側に固定具83を介して結合することにより構成してある。
【0089】
前記複数の帯状膜81,82のうち最上方に位置する帯状膜81,82は、図23に示すように垂直面13aの上端部と水平面13bの両側部とに跨った部分から延設してあり、また、残りの帯状膜81,82は垂直面13aの両側部から延設してある。
【0090】
従って、この第3実施形態の車両用ヘッドレスト装置10では、図24に示すように頭部Hが膜状体13の垂直面13aに干渉して後方への荷重Fが作用すると、この荷重Fにより垂直面13aに発生する張力によって前記帯状膜81,82を引っ張り、左,右ヘッドレスト部材11,12のアウタシリンダー16を上,下方水平部材14,14aが更に拡開する方向に回動する。
【0091】
すると、左,右ヘッドレスト部材11,12の上方水平部材14間に跨って張設した水平面13bの張力は更に増大するとともに、垂直部材15間に跨って張設した垂直面13aの張力も更に増大することになる。
【0092】
従って、膜状体13の垂直面13aに頭部Hが干渉することにより、この垂直面13aおよび前記水平面13bは更に大きな張力をもって頭部Hを拘束できるため、頭部Hの拘束能力を更に高めることができる。
【0093】
ところで、前記第3実施形態では1枚構造となった第1実施形態の膜状体13に張力増大機構80を適用した場合を示したが、勿論、図25に示す第4実施形態のように前記第2実施形態における表,裏膜面13e,13fを設けた膜状体13にあっても、別体に設けた帯状膜81,82を膜状体13の左右両端部に結合することにより、前記第3実施形態と同様の機能を奏することができる。
【0094】
以上述べたように本発明の車両用ヘッドレスト装置10は、第1〜第4実施形態に例を取って説明したが、勿論、これら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における初期状態にあるヘッドレスト本体を示す透視斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト本体を装着したシートの全体斜視図。
【図3】本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト本体の要部を断面とした拡大斜視図。
【図4】本発明の第1実施形態における作動完了状態にあるヘッドレスト本体をクッションパッドを取り外して示す斜視図。
【図5】本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト本体の作動途中を示す平面図。
【図6】本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト本体の作動完了状態を示す平面図。
【図7】本発明の第1実施形態におけるロック手段の初期の保持状態を示す断面平面図。
【図8】本発明の第1実施形態におけるロック手段の解放後の状態を示す断面平面図。
【図9】本発明の第1実施形態における張力付加機構の拡大斜視図。
【図10】本発明の第1実施形態における制御手段の作動システムの説明図。
【図11】本発明の第1実施形態における固定機構の背面斜視図。
【図12】本発明の第1実施形態における固定機構の要部断面図。
【図13】本発明の第1実施形態における固定機構の作動状態を示す平面図。
【図14】本発明の第1実施形態におけるロック手段の制御フローを示す説明図。
【図15】本発明の第1実施形態におけるロック手段のロック解除する領域を相対距離と相対速度との関係で示す説明図。
【図16】本発明の第1実施形態における通常運転時のヘッドレスト装置を示す側面図。
【図17】本発明の第1実施形態における後面衝突時のヘッドレスト装置を示す側面図。
【図18】本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト装置による頸部下モーメントの比較特性図。
【図19】本発明の第2実施形態における作動完了状態にあるヘッドレスト本体をクッションパッドを取り外して示す斜視図。
【図20】本発明の第2実施形態における作動完了状態にあるヘッドレスト本体の背面を示す斜視図。
【図21】本発明の第2実施形態におけるヘッドレスト本体の作動完了状態で乗員頭部の荷重の入力後の状態を示す平面図。
【図22】本発明の第3実施形態におけるヘッドレスト本体の要部を断面とした拡大斜視図。
【図23】本発明の第3実施形態における作動完了状態にあるヘッドレスト本体の背面を示す斜視図。
【図24】本発明の第3実施形態におけるヘッドレスト本体の作動完了状態で乗員頭部の荷重の入力後の状態を示す平面図。
【図25】本発明の第4実施形態における作動完了状態にあるヘッドレスト本体の背面を示す斜視図。
【符号の説明】
10 車両用ヘッドレスト装置
10a ヘッドレスト本体
11,12 左,右ヘッドレスト部材
13 膜状体(膜状拘束部材)
13a 垂直面
13b 水平面
13e 表膜面
13f 裏膜面
14 上方水平部材(水平張力付与手段)
14a 下方水平部材
15 垂直部材(垂直張力付与手段)
18 張力付与同期手段
20 ステー(取付部材)
30 回動付勢手段(展開機構)
70 ピン(規制部材)
80 張力増大機構
100 シート
101 シートバック
M 自車両
m 後方車両

Claims (9)

  1. シートバックの上端部に、着座乗員の頭部を支持するヘッドレスト本体を取付部材を介して装着した車両用ヘッドレスト装置において、
    前記ヘッドレスト本体は、乗員の頭部に対向する垂直面およびこの垂直面の上方に略直交する水平面の少なくとも2つの面を備えて乗員の頭部を拘束する膜状拘束部材と、
    後面衝突時に前記垂直面に張力を付与する垂直張力付与手段と、
    後面衝突時に前記水平面に張力を付与する水平張力付与手段と、
    膜状拘束部材を常時は収納位置に格納し、後面衝突時にこれら垂直張力付与手段と水平張力付与手段とを作動して膜状拘束部材を前方に押し出しつつ展開して車幅方向に張力を付与する展開機構と、を備え
    垂直張力付与手段は、後面衝突時に前記取付部材に対して上昇および前方回動する回動付勢手段に設けた垂直部材であり、また、水平張力付与手段は、前記回動付勢手段に設けた水平部材であることを特徴とする車両用ヘッドレスト装置。
  2. 膜状拘束部材は、水平面を垂直面の上側縁から後方に向かって一体に連続形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドレスト装置。
  3. 膜状拘束部材は、重ね合わせて形成した表,裏膜面によって垂直面と水平面を形成し、この垂直面の表,裏膜面の両端部に前記垂直部材を差し込むとともに、前記水平面の表,裏膜面の両端部に前記水平部材を差し込んでこれら垂直部材と水平部材に連結したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ヘッドレスト装置。
  4. 膜状拘束部材に、前記表,裏膜面の相対変位を規制する規制部材を設けたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の車両用ヘッドレスト装置。
  5. 垂直張力付与手段は、前記回動付勢手段の前方回動付勢力に相当する張力を膜状拘束部材に付与することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の車両用ヘッドレスト装置。
  6. 垂直張力付与手段は、乗員頭部の押圧力を膜状拘束部材の張力に転化する張力増大機構を備えていることを特徴とする請求項に記載の車両用ヘッドレスト装置。
  7. 水平張力付与手段は、前記回動付勢手段の前方回動付勢力に相当する張力を膜状拘束部材に付与することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の車両用ヘッドレスト装置。
  8. 水平張力付与手段は、乗員頭部の押圧力を膜状拘束部材の張力に転化する張力増大機構を備えていることを特徴とする請求項に記載の車両用ヘッドレスト装置。
  9. 垂直張力付与手段と水平張力付与手段とを同期して作動する張力付与同期手段を設けたことを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1つに記載の車両用ヘッドレスト装置。
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