JP4013578B2 - 座形状データ作成装置、座形状データ作成方法および座形状データ作成プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、座形状データ作成装置、座形状データ作成方法および座形状データ作成プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両のボデー部品には、スポット溶接部、ボルト締め付け部、組付け基準等の部位に、「座」と呼ばれる特殊な形状が設けられる。このような製品面の上の「座」形状の設計には、「座」と製品面の三次元的関係のデータを入力する三次元CAD(Computer Aided Design)装置を用いる。特開平7−254010号公報には、製品面より勾配面をもった略円錐形状または略角錐状のボス形状の座について、ワーク(製品面)の形状データと、ボス形状の図面データと、ワークの形状データ上にボス形状データを作成する位置を入力し、CAD装置により設計する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、「座」を製品面に配置する位置関係は、スポット溶接、ボルト締め付け、組付け基準等の「座」に課せられる目的や用途により、設計中に、より良い位置関係に変更したいことが起こるが、このような場合の対応について、従来の座形状データ作成法では以下に述べるように、複雑な手順と長い設計時間を要していた。
【0004】
最初に、図1を用い、「座」と製品面との位置関係につき説明する。図1(a)は、「座」3の座面5が勾配面7を有して製品面1より突き出ているいわゆるボスと呼ばれる形状の場合である。図1(b)は、座面5が、製品面1より沈んでいる形状の場合である。図1(c)は、座面5が、製品面1と斜めの角度で配置され、いわば斜めの製品面の壁に「座」が作りつけられた形状の場合である。
【0005】
このように、「座」と製品面との間では、「座」に課せられる目的や用途によりさまざまな位置関係がとられうる。したがって、製品設計において、当初図1(a)のいわゆるボス形状の「座」を設計したところ、製品の設計を進める中で、図1(b)の製品面より沈んだ「座」または図1(c)の製品面に対し斜めに作りつけられた「座」のほうが好適なことがわかり、設計変更をしたいことが起こる。
【0006】
このような場合に、従来技術においては、製品面の形状データと、座形状の図面データと、製品面の形状データ上に座形状データを作成する位置を入力して設計するため、製品面と「座」との位置関係が変更になると、設計が最初からやり直しになることがある。すなわち、はじめに図1(a)のいわゆるボス形状の「座」を設計し、途中で、単に、ボスの高さや、勾配面の角度を変更したいときは、座形状の図面データのパラメータを変更することで済む。しかし、図1(b)の製品面より沈んだ「座」に変更したいときは、勾配面の方向を変更した座形状図面データを作り直しするととともに、製品面の形状データ上に座形状データを作成する位置の指定の変更を要し、単なる座形状の図面データのパラメータ変更のみでは対応できない。図1(c)の製品面に対し斜めに作りつけた「座」に変更したいときも、同様である。したがってこのような場合、あらためてすべてのデータを入れ直し、座形状図面データを作り直し、最初から設計をやり直す必要があり、複雑な手順と長い設計時間を要していた。
【0007】
本発明の目的は、かかる従来技術の課題を解決し、「座」と製品面との位置関係が変更になっても、最初から設計をやり直すことを要せず、簡単な手順で、迅速に座形状データを作成できる、座形状データ作成装置、座形状データ作成方法および座形状データ作成プログラムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る座形状データ作成装置は、製品に配置される座について、座面、座面を取付ける製品面および座面と製品面とを接続する勾配面の三次元データを入力し、座の形状データを作成する座形状データ作成装置であって、前記入力された座面および勾配面のデータに基づいて、第一勾配面を座面の上方に創生するとともに座面と結合して第一結合面を創生し、第二勾配面を座面の下方に創生するとともに座面と結合して第二結合面を創生する結合面創生手段と、前記入力された製品面データに基づき、製品面と、第一結合面および第二結合面との交差線を算出する交差線算出手段と、製品面との間で交差線が算出されない第一勾配面または第二勾配面のデータを消去する不要勾配面消去手段と、製品面との間で交差線が算出された第一結合面または第二結合面のデータのうち、座面からみて交差線を超える第一結合面の部分または第二結合面の部分のデータを消去する不要結合面部分消去手段と、少なくとも第一結合面または第二結合面の一方との間で交差線が算出された製品面のデータのうち、交差線が算出された第一結合面および第二結合面に囲まれた製品面の部分のデータを消去する不要製品面部分消去手段と、を備え、残された第一結合面の部分と第二結合面の部分と製品面の部分とが結合されたデータを座形状データとすることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る座形状データ作成方法は、製品に配置される座について、座面、座面を取付ける製品面および座面と製品面とを接続する勾配面の三次元データを入力し、座の形状データを作成する座形状データ作成方法であって、CAD装置に、前記入力された座面および勾配面のデータに基づいて、第一勾配面を座面の上方に創生するとともに座面と結合して第一結合面を創生し、第二勾配面を座面の下方に創生するとともに座面と結合して第二結合面を創生する結合面創生工程と、前記入力された製品面データに基づき、製品面と、第一結合面および第二結合面との交差線を算出する交差線算出工程と、製品面との間で交差線が算出されない第一勾配面または第二勾配面のデータを消去する不要勾配面消去工程と、製品面との間で交差線が算出された第一結合面または第二結合面のデータのうち、座面からみて交差線を超える第一結合面の部分または第二結合面の部分のデータを消去する不要結合面部分消去工程と、少なくとも第一結合面または第二結合面の一方との間で交差線が算出された製品面のデータのうち、交差線が算出された第一結合面および第二結合面に囲まれた製品面の部分のデータを消去する不要製品面部分消去工程と、を実行させ、残された第一結合面の部分と第二結合面の部分と製品面の部分とが結合されたデータを座形状データとすることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る座形状データ作成プログラムは、製品に配置される座について、座面、座面を取付ける製品面および座面と製品面とを接続する勾配面の三次元データを入力し、座の形状データを作成する座形状データ作成プログラムであって、CAD装置に、前記入力された座面および勾配面のデータに基づいて、第一勾配面を座面の上方に創生するとともに座面と結合して第一結合面を創生し、第二勾配面を座面の下方に創生するとともに座面と結合して第二結合面を創生する結合面創生処理手順と、前記入力された製品面データに基づき、製品面と、第一結合面および第二結合面との交差線を算出する交差線算出処理手順と、製品面との間で交差線が算出されない第一勾配面または第二勾配面のデータを消去する不要勾配面消去処理手順と、製品面との間で交差線が算出された第一結合面または第二結合面のデータのうち、座面からみて交差線を超える第一結合面の部分または第二結合面の部分のデータを消去する不要結合面部分消去処理手順と、少なくとも第一結合面または第二結合面の一方との間で交差線が算出された製品面のデータのうち、交差線が算出された第一結合面および第二結合面に囲まれた製品面の部分のデータを消去する不要製品面部分消去処理手順と、を実行させ、残された第一結合面の部分と第二結合面の部分と製品面の部分とが結合されたデータを座形状データとすることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る座形状データ作成装置は、座面および勾配面のデータを入力し、第一勾配面を座面の上方に創生するとともに座面と結合して第一結合面を創生し、第二勾配面を座面の下方に創生するとともに座面と結合して第二結合面を創生する。そして、この座面の上方、下方に創生された第一結合面、第二結合面と製品面との交差線を算出し、製品面上の「座」を形成するのに不要なデータを次のように消去していく。すなわち、まず製品面との間で交差線が算出されない第一勾配面または第二勾配面のデータを消去し、次に製品面との間で交差線が算出された第一結合面または第二結合面のデータのうち、座面からみて交差線を超える第一結合面の部分または第二結合面の部分のデータを消去する。最後に、少なくとも第一結合面または第二結合面の一方との間で交差線が算出された製品面のデータのうち、交差線が算出された第一結合面および第二結合面に囲まれた製品面の部分のデータを消去する。このようにして不要なデータを消去し、残された第一結合面の部分と第二結合面の部分と製品面の部分とのデータを結合して座形状データとする。
【0012】
したがって、「座」と製品面との位置関係が変更になっても、座面の上方、下方に創生された第一結合面、第二結合面と製品面との交差線の位置が変わるのみで、上記手順は変更を要しない。すなわち、「座」と製品面との位置関係が変更になるときは、単にその位置関係のデータを入れ替えるだけで、上記手順を進めることができて、最初から設計をやり直すことを要せず、簡単な手順で、迅速に座形状データを作成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。図1と共通の要素については同一の符号を付し説明を省略する。図2は、座形状データ作成装置11のブロック図である。一般的なCAD装置である座形状データ作成装置11は、CPU13と、キーボード等の入力部15、ディスプレイ等の出力部17、ハードディスク等の記憶装置19を備え、これらは内部バスにより相互に接続されている。
【0014】
CPU13は、以下に詳細に説明するように、入力された座面と勾配面のデータに基づき第一結合面と第二結合面を創生する結合面創生部21と、入力された製品面のデータに基づき製品面と第一結合面、第二結合面との交差線を算出する交差線算出部23を備える。さらに、不要勾配面の部分のデータを消去する不要勾配面消去部25、不要結合面の部分のデータを消去する不要結合面消去部27、不要製品面の部分のデータを消去する不要製品面消去部29を備える。
【0015】
図3は、入力部15から入力される座面、勾配面および製品面についての三次元データを説明する図である。三次元データの基準軸、原点は、座形状データ作成装置11の設計上の基準軸、原点を用いることができる。入力される座面5の三次元データは、「座」のスポット溶接、ボルト締め付け、組付け基準等の用途のために設けられる面を表わす三次元データで、面の大きさのデータを含む。また、製品面1の三次元データは、「座」が設けられる製品面の三次元データである。次に座面と製品面を結びつける面である勾配面の三次元データであるが、勾配面の基準軸41を表わす三次元データと、基準軸41に対する勾配角43の三次元データで構成できる。したがって、入力されるデータは、座面5、基準軸41、勾配角43、製品面1の四個である。
【0016】
図4は、「座」、座面、勾配面、結合面、交差線、製品面についての相互関係を一般的に説明する図で、製品面1に「座」3が設けられた場合につき、図4(a)にその斜視図を示し、図4(a)のB−B線に沿った断面図を図4(b)に示す。説明の便宜のため、座面5、製品面1は厚さを無視した平面とし、線で面の断面を表示した。この図で理解できるように、座面5と勾配面7が結合して結合面9を形成する。また、結合面9は、交差線45で製品面1と結合している。なお、図4(b)では一個の勾配面のB−B線に沿った断面図を示しているので、勾配面7を示す線は二本現われ、交差線45を示す点も二箇所現われる。すなわち、製品面1に設けられる「座」3は、座面5と、座面から下方に伸びる勾配面のうち交差線45までの勾配面47との結合したものである。したがって、「座」3の形状データとしては、これ以外のデータ、例えば図4(b)に破線で示した、座面5からみて交差線45を超える結合面9の部分49のデータや、交差線47が算出された結合面9に囲まれた製品面1の部分51のデータは不要である。座形状データは、これらの関係を満たすように作成される。
【0017】
かかる構成の作用につき、図5のフローチャートを用いて説明する。具体的な例として、図5で説明した断面図の表記法により、「座」を製品面に設けるための座形状データ作成の手順を順に示した図6、図7を適宜用いる。
【0018】
図5において、S1は、データ入力工程で、入力部15から必要なデータを入力する工程である。必要な入力データは、座面、基準軸、勾配角、製品面の四個の三次元データである。
【0019】
S3は、結合面創生工程で、CPU13の結合面創生部21が、入力された座面、基準軸と勾配角のデータに基づき、第一勾配面を座面の上方に創生するとともに座面と結合して第一結合面を創生し、第二勾配面を座面の下方に創生するとともに座面と結合して第二結合面を創生する工程である。
【0020】
図6において、図6(a)と(b)が、S1の結合面創生工程にあたる。図6(a)において、入力された座面データに基づき、座面5をCAD画面上にコピーして貼り付ける。つぎに、図6(b)において、座面5の上方に第一勾配面63,65を創生し、それとともに座面5と結合して、第一結合面67を創生し、座面5の下方に第二勾配面69,71を創生し、それとともに座面5と結合して、第二結合面73を創生する。上方、下方は相対的なもので、座面に対し互いに表裏の関係にあることを示す。
【0021】
S5は、交差線算出工程で、交差線算出部23が、入力された製品面データと、S3で創生された第一結合面、第二結合面のデータに基づき、製品面と、第一結合面および第二結合面との交差線を算出する工程である。
【0022】
図6(c)は、交差線算出工程に対応する図で、図6(b)で創生された第一結合面67、第二結合面73のデータの上に、入力された製品面1のデータを重ねた図である。ここで、交差線75,77は、第二結合面73と製品面1との間に求められる。交差線の現われかたは、この他に、第一結合面と製品面との間に求められる場合、第一結合面と第二結合面の双方と製品面との間に求められる場合がある。ここで前者は、図6(c)の場合と第二結合面と第一結合面との相違点があるのみで、実質上同じであり、以下のS7以降の説明がそのまま適用できる。後者については、図7を用い後述する。
【0023】
S7は、不要勾配面消去工程で、不要勾配面消去部25が、製品面との間で交差線が算出されない第一勾配面または第二勾配面のデータを消去する工程である。ここで「製品面との間で交差線が算出されない第一勾配面または第二勾配面」とは、第一勾配面全体または第二勾配面全体をさす。すなわち、この工程では、製品面との間で交差線が全く算出されない結合面に付き、勾配面のデータ全体を消去する。
【0024】
図6(d)がこの工程に対応し、交差線75、77は第二勾配面69,71との間で算出され、第一勾配面63,65との間では、その一部とも交差線が算出されないので、第一勾配面63,65のデータ全体を消去する。図6(d)では消去されたデータを破線で示した。
【0025】
S9は、不要結合面消去工程で、不要結合面消去部27が、製品面との間で交差線が算出された第一結合面または第二結合面のデータのうち、座面から見て交差線を超える第一結合面の部分または第二結合面の部分の部分のデータを消去する工程である。これに対応する図6(e)では、製品面1との間で交差線75,77が算出された第二結合面のデータのうち、座面5から見て交差線75,77を超える第二結合面の部分79,81が消去される。したがって、第二結合面73のデータは、座面5と、第二勾配面の部分83,85のデータとから構成されることになる。「座面から見て」とは、第一結合面の場合は座面の上方側をいい、第二結合面では座面の下方側をいう。
【0026】
S11は、不要製品面消去工程で、不要製品面消去部29が、少なくとも第一結合面または第二結合面の一方との間で交差線が算出された製品面のデータのうち、交差線が算出された第一結合面および第二結合面に囲まれた製品面の部分のデータを消去する。この工程に対応する図6(f)では、製品面1のデータのうち、交差線75,77が算出された第二結合面73に囲まれた製品面の部分87が消去される。したがって、製品面のデータは、図6(f)に示す製品面の部分89,91で構成される。「第一結合面および第二結合面に囲まれた・・部分」とは、第一結合面については、座面の上方で座面と第一勾配面で囲まれた部分をいい、第二結合面については、座面の下方で座面と第二勾配面で囲まれた部分をいう。
【0027】
このようにして、製品面に設けられる「座」の形状データは、座面5のデータ、第二勾配面の部分83,85のデータおよび製品面の部分89,91のデータとを結合したものとして作成される。
【0028】
図7は、第一結合面と第二結合面の双方と製品面との間に交差線が求められた場合について、「座」を製品面に設けるための座形状データ作成の手順を順に示した図である。座面5を配置し、結合面67,73を創生する手順の図7(a)と(b)は、図6(a),(b)と同じであるので説明を省略する。交差線算出工程に対応する図7(c)において、第一結合面67、第二結合面73のデータに、製品面1のデータを重ねると、交差線101,103,105は、第一結合面67と製品面1との間、第二結合面73と製品面1との間、座面5と製品面1との間に現われる。
【0029】
図7(d)は、不要勾配面消去工程に対応する図で、この場合、交差線は、製品面1と第一勾配面63,65との間にも、製品面1と第二勾配面69,71との間でも現われる。この図は断面図なので、第一勾配面が63,65の二個、第二勾配面が69,71の二個あるように見えるが、第一勾配面自体は連続した一個の勾配面であり、第二勾配面も連続した一個の勾配面である。したがって、図7の場合において、製品面との間で交差線が算出されない勾配面はないので、この工程では勾配面を消去せず、すべての勾配面のデータを残す。
【0030】
図7(e)は、不要結合面消去工程に対応する図で、製品面1との間で交差線101,105が算出された第一結合面のデータのうち、座面5から見て交差線101を超える第一結合面の部分107と、座面5から見て交差線105を超える第一結合面の部分109が消去され、また、製品面1との間で交差線103,105が算出された第二結合面のデータのうち、座面5から見て交差線103を超える第二結合面の部分111と、座面5から見て交差線105を超える第二結合面の部分113が消去される。したがって、残された第一結合面のデータと第二結合面とのデータを結合したデータは、座面5のデータと、第一勾配面の部分115、第二勾配面の部分117のデータとから構成されることになる。
【0031】
図7(f)は、不要製品面消去工程に対応する図で、製品面1のデータのうち、交差線101が算出された第一結合面と、交差線103が算出された第二結合面とに囲まれた製品面の部分119が消去される。したがって、製品面のデータは、図7(f)に示す製品面の部分121,123で構成される。
【0032】
このようにして、製品面に設けられる「座」の形状データは、座面5のデータ、第一勾配面の部分115のデータ、第二勾配面の部分117のデータおよび製品面の部分121,123のデータとを結合したものとして作成される。
【0033】
図6および図7の説明から理解できるように、「座」と製品面との位置関係が変更になっても、座面の上方、下方に創生された第一結合面、第二結合面と製品面との交差線の位置が変わるのみで、上述のS1からS11の手順は変更を要しない。すなわち、「座」と製品面との位置関係が変更になるときは、単にその位置関係のデータを入れ直すだけで、上記手順を進めることができて、最初から設計をやり直すことを要せず、簡単な手順で、迅速に座形状データを作成できる。
【0034】
以上の図において、座面の平面形状が矩形の場合で、その矩形の各辺より略角錐状に勾配面が結合されている場合を説明したが、他に、座面の形状が多角形で略多角錐状の勾配面の場合、座面の形状が円形、楕円形で略円錐状の勾配面の場合についても本発明が実施できる。
【0035】
【発明の効果】
本発明に係る座形状データ作成装置、座形状データ作成方法および座形状データ作成プログラムは、「座」と製品面との位置関係が変更になっても、最初から設計をやり直すことを要せず、簡単な手順で、迅速に座形状データを作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 「座」と製品面との位置関係について説明する図である。
【図2】 本発明に係る実施の形態の、座形状データ作成装置のブロック図である。
【図3】 本発明に係る実施の形態において、入力される座面、勾配面および製品面についての三次元データを説明する図である。
【図4】 本発明に係る実施の形態において、「座」、座面、勾配面、結合面、交差線、製品面についての相互関係を説明する図である。
【図5】 本発明に係る実施の形態の、座形状データ作成方法のフローチャートである。
【図6】 本発明に係る実施の形態において、「座」を製品面に設けるための座形状データ作成の手順を順に示した図である。
【図7】 本発明に係る実施の形態において、交差線の現われ方が図6の場合と異なる例につき、「座」を製品面に設けるための座形状データ作成の手順を順に示した図である。
【符号の説明】
1 製品面、3 座、5 座面、7 勾配面、9 結合面、11 座形状データ作成装置、13 CPU、15 入力部、17 出力部、19 記憶装置、21 結合面創生部、23 交差線算出部、25 不要勾配面消去部、27 不要結合面消去部、29 不要製品面消去部、41 基準軸、43 勾配角、45,75,77,101,103,105 交差線、47,49 結合面の部分、51 製品面の部分、63,65 第一勾配面、67 第一結合面、69,71 第二勾配面、73 第二結合面、79,81,83,85,111,113,117 第二結合面の部分、87,89,91,119,121,123 製品面の部分、107,109,115 第一結合面の部分。
Claims (3)
- 製品に配置される座について、座面、座面を取付ける製品面および座面と製品面とを接続する勾配面の三次元データを入力し、座の形状データを作成する座形状データ作成装置であって、
前記入力された座面および勾配面のデータに基づいて、第一勾配面を座面の上方に創生するとともに座面と結合して第一結合面を創生し、第二勾配面を座面の下方に創生するとともに座面と結合して第二結合面を創生する結合面創生手段と、
前記入力された製品面データに基づき、製品面と、第一結合面および第二結合面との交差線を算出する交差線算出手段と、
製品面との間で交差線が算出されない第一勾配面または第二勾配面のデータを消去する不要勾配面消去手段と、
製品面との間で交差線が算出された第一結合面または第二結合面のデータのうち、座面からみて交差線を超える第一結合面の部分または第二結合面の部分のデータを消去する不要結合面部分消去手段と、
少なくとも第一結合面または第二結合面の一方との間で交差線が算出された製品面のデータのうち、交差線が算出された第一結合面および第二結合面に囲まれた製品面の部分のデータを消去する不要製品面部分消去手段と、
を備え、残された第一結合面の部分と第二結合面の部分と製品面の部分とが結合されたデータを座形状データとすることを特徴とする座形状データ作成装置。 - 製品に配置される座について、座面、座面を取付ける製品面および座面と製品面とを接続する勾配面の三次元データを入力し、座の形状データを作成する座形状データ作成方法であって、
CAD装置に、
前記入力された座面および勾配面のデータに基づいて、第一勾配面を座面の上方に創生するとともに座面と結合して第一結合面を創生し、第二勾配面を座面の下方に創生するとともに座面と結合して第二結合面を創生する結合面創生工程と、
前記入力された製品面データに基づき、製品面と、第一結合面および第二結合面との交差線を算出する交差線算出工程と、
製品面との間で交差線が算出されない第一勾配面または第二勾配面のデータを消去する不要勾配面消去工程と、
製品面との間で交差線が算出された第一結合面または第二結合面のデータのうち、座面からみて交差線を超える第一結合面の部分または第二結合面の部分のデータを消去する不要結合面部分消去工程と、
少なくとも第一結合面または第二結合面の一方との間で交差線が算出された製品面のデータのうち、交差線が算出された第一結合面および第二結合面に囲まれた製品面の部分のデータを消去する不要製品面部分消去工程と、
を実行させ、残された第一結合面の部分と第二結合面の部分と製品面の部分とが結合されたデータを座形状データとすることを特徴とする座形状データ作成方法。 - 製品に配置される座について、座面、座面を取付ける製品面および座面と製品面とを接続する勾配面の三次元データを入力し、座の形状データを作成する座形状データ作成プログラムであって、
CAD装置に、
前記入力された座面および勾配面のデータに基づいて、第一勾配面を座面の上方に創生するとともに座面と結合して第一結合面を創生し、第二勾配面を座面の下方に創生するとともに座面と結合して第二結合面を創生する結合面創生処理手順と、
前記入力された製品面データに基づき、製品面と、第一結合面および第二結合面との交差線を算出する交差線算出処理手順と、
製品面との間で交差線が算出されない第一勾配面または第二勾配面のデータを消去する不要勾配面消去処理手順と、
製品面との間で交差線が算出された第一結合面または第二結合面のデータのうち、座面からみて交差線を超える第一結合面の部分または第二結合面の部分のデータを消去する不要結合面部分消去処理手順と、
少なくとも第一結合面または第二結合面の一方との間で交差線が算出された製品面のデータのうち、交差線が算出された第一結合面および第二結合面に囲まれた製品面の部分のデータを消去する不要製品面部分消去処理手順と、
を実行させ、残された第一結合面の部分と第二結合面の部分と製品面の部分とが結合されたデータを座形状データとすることを特徴とする座形状データ作成プログラム。
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JP (1) | JP4013578B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8843287B2 (en) | 2009-04-30 | 2014-09-23 | Jatco Ltd | Belt-based, continuously-variable transmission control device and control method |
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2002
- 2002-02-15 JP JP2002038732A patent/JP4013578B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8843287B2 (en) | 2009-04-30 | 2014-09-23 | Jatco Ltd | Belt-based, continuously-variable transmission control device and control method |
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Publication number | Publication date |
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JP2003242196A (ja) | 2003-08-29 |
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