JP2000057184A - 3次元形状モデルの作成方法 - Google Patents

3次元形状モデルの作成方法

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JP2000057184A
JP2000057184A JP10223261A JP22326198A JP2000057184A JP 2000057184 A JP2000057184 A JP 2000057184A JP 10223261 A JP10223261 A JP 10223261A JP 22326198 A JP22326198 A JP 22326198A JP 2000057184 A JP2000057184 A JP 2000057184A
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geometric
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dimensional shape
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Kazuo Osada
一夫 長田
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CAD/CAMシステムを用いた車体形状設
計において、3次元形状モデルを短時間で効率よく作成
できるようにする。 【解決手段】 2次元の表示記号で入力された幾何要素
と拘束条件を、3次元形状モデルを定義する条件を2次
元上に表現した3次元幾何拘束モデルの構成要素として
入力手段11から取り込み、3次元幾何拘束モデル作成
手段13において、3次元幾何拘束モデルをグラフ表現
する。次に3次元幾何拘束モデル解析手段14におい
て、グラフ表現した3次元幾何拘束モデルを解釈し、定
義条件テーブルを参照して3次元形状モデルを構成する
幾何要素の作成順序と定義方法を求める。次に3次元形
状モデル作成手段15において、求めた3次元形状モデ
ルを構成する幾何要素の作成順序と定義方法に従って3
次元形状モデルを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の車体形
状設計に用いられる曲面モデルの作成方法に関し、詳し
くは3次元形状を2次元上に表現した3次元幾何拘束モ
デルにより3次元形状モデルを自動作成する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、多様化する商品を効率的に開発す
るために、CAD/CAMの果たす役割は益々重要にな
ってきている。最近では、車両開発の効率化、開発/製
造コストの低減、品質の向上のためサイマルテニアス・
エンジニアリングが注目を浴びており、これを推進して
行くための重要なツールとしてCAD/CAMシステム
の使いこなしが急務となっている。
【0003】従来、CAD/CAMシステムを利用した
自動車の車体形状設計では、3次元形状のモデルを作成
するために、設計者がCAD上で3次元の立体面を意識
しながら各部の寸法や角度などの数値を入力して元にな
る形状を作成し、その形状を段階的に変形させるなどの
手法で所望の3次元形状モデルを得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自動車の車体形状設計
においては、種々の制約条件を満たした形状を作成する
ことが求められている。そのため、設計段階では強度、
剛性、振動特性の検討や部品配置等の検討過程で3次元
形状モデルの作成と変更が頻繁に発生する。このような
作業で必要な曲面データを、従来技術では対象となる3
次元形状モデルの構成曲面ごとに作成、変更しており、
また作成したモデルの形状意図を断面等を作成して表現
しているために作業効率が悪いという問題点があった。
【0005】この発明の目的は、3次元形状モデルを短
時間で効率よく作成することができる3次元形状モデル
の作成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、2次元の表示記号で入力された
幾何要素及びこの幾何要素に関する拘束条件を、3次元
形状モデルを定義する条件を2次元上に表現した3次元
幾何拘束モデルの構成要素として取り込み、前記幾何要
素を頂点とする所定の幾何要素間に拘束条件を配置し、
また前記3次元幾何拘束モデルを構成する幾何要素と3
次元空間に存在する幾何要素とを対応付けることで前記
3次元幾何拘束モデルをグラフ表現し、前記グラフ表現
した3次元幾何拘束モデルに基づいて3次元形状モデル
を作成することを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、前
記グラフ表現した3次元幾何拘束モデルを解釈し、曲線
と曲面を決める条件を記述した定義条件テーブルを参照
して、3次元形状モデルを構成する幾何要素の作成順序
と定義方法を求め、前記求めた3次元形状モデルを構成
する幾何要素の作成順序と定義方法に従って3次元形状
モデルを作成することを特徴とする。
【0008】請求項1及び2の3次元形状モデルの作成
方法によれば、2次元の表示記号で入力された幾何要素
及びこの幾何要素に関する拘束条件が、3次元形状モデ
ルを定義する条件を2次元上に表現した3次元幾何拘束
モデルの構成要素として取り込まれ、この取り込まれた
幾何要素及びこの幾何要素に関する拘束条件のデータを
元にして3次元幾何拘束モデルがグラフ表現され、さら
に、このグラフ表現されたデータ形式に基づいて3次元
形状モデルが作成される。
【0009】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、3次元
形状モデルを定義する条件を2次元上に表現した3次元
幾何拘束モデルの構成要素として取り込んだ幾何要素と
拘束条件に基づいて3次元形状モデルを作成するように
したので、3次元形状モデルの作成と変更が頻繁に発生
するような場合でも、作業に必要な曲面データを構成曲
面ごとに作成、変更する必要がなく、また3次元形状モ
デルの形状意図を2次元上に表現することができるの
で、従来に比べて設計者によるデータ入力及び形状意図
の認識が容易になり、3次元形状モデルを短時間で効率
よく作成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる3次元形
状モデルの作成方法を曲面モデル作成システムに適用し
た場合の実施形態について説明する。
【0011】図1は、この実施形態に係わる曲面モデル
作成システムの機能的な構成を示すブロック図である。
【0012】この曲面モデル作成システム10は、入力
手段11、入出力インターフェース12、3次元幾何拘
束モデル作成手段13、3次元幾何拘束モデル解析手段
14、3次元形状モデル作成手段15及び出力手段16
から構成されている。
【0013】入力手段11は、点、線などの2次元の表
示記号で入力された幾何要素及び後述する幾何拘束条件
などのデータを、3次元形状モデルを定義する条件を2
次元上に表現した3次元幾何拘束モデルの構成要素とし
て取り込むユーザインターフェース装置である。3次元
幾何拘束モデルは、例えばコンピュータシステムのディ
スプレイ画面上において、グラフィックユーザインター
フェイスやエディタなどを用いて作成することができ
る。
【0014】ここで、3次元幾何拘束モデルについて説
明する。3次元幾何拘束モデルは、幾何要素、幾何拘束
条件、寸法拘束条件、3次元幾何拘束モデルと3次元空
間の幾何要素間の対応関係から構成されている。3次元
幾何拘束モデルを構成している幾何要素は、3次元形状
モデルを2次元で表現するため、3次元空間の幾何要素
を一次元下げて表現している。すなわち、3次元空間に
存在する幾何要素である線、面は3次元幾何拘束モデル
上ではそれぞれ点、線で表現している。以下に、3次元
幾何拘束モデルを構成している各要素について説明す
る。
【0015】(1)幾何要素 幾何要素は、点、直線、円、円弧、曲線から構成されて
いる。
【0016】(2)幾何拘束条件 幾何拘束条件は、3次元幾何拘束モデルを構成する幾何
要素単独か、2個の幾何要素間に付けられる。例えば、
面要素は線の無限集合として表現でき、その構成線がX
軸と平行であるとか、2曲面が直交しているなどの拘束
条件を示す。この実施形態で用いられる幾何拘束条件の
一例を以下に示す。
【0017】例)1 拘束条件 Refarence(Ref) 表示記号 REF 拘束条件の説明 3次元幾何拘束モデルの幾何要素が3次元空間の幾何要
素を参照している。
【0018】例)2 拘束条件 On 表示記号 ON 拘束条件の説明 3次元空間の線要素が面上に存在する。
【0019】例)3 拘束条件 Normal 表示記号 NML 拘束条件の説明 3次元空間で2つの面が交差した位置で直交している。
【0020】例)4 拘束条件 N−Plane 表示記号 N−PL 拘束条件の説明 3次元空間の線の法平面上に存在する面の構成線を示
す。
【0021】(3)寸法拘束条件 寸法拘束条件は、長さ寸法、角度寸法、半径寸法、直径
寸法があり、それらの拘束条件は3次元幾何拘束モデル
を構成する幾何要素単独か、2個の幾何要素間に付けら
れる。例えば、長さ寸法では一つの平面に対してその平
面上に存在する任意の点のX値は常に指定した値である
とか、2曲面間の隙間が常に指定した値であることを示
す。
【0022】この実施形態で用いられる寸法拘束条件の
一例を以下に示す。
【0023】例)1 寸法の種類 長さ寸法 表示記号 40 寸法拘束の説明 3次元空間の長さ寸法を示す。
【0024】例)2 寸法の種類 角度寸法 表示記号 30° 寸法拘束の説明 3次元空間の角度寸法を示す。
【0025】(4)対応関係 3次元幾何拘束モデルを構成する幾何要素が3次元空間
に存在する幾何要素の何れの要素に対応しているかを示
す。
【0026】入出力インターフェース12は、入力手段
11から入力された幾何要素や幾何拘束条件などのデー
タを3次元幾何拘束モデル作成手段14へ送るととも
に、3次元形状モデル作成手段15で作成された3次元
形状モデルの曲面データを出力手段16へ送る。
【0027】3次元幾何拘束モデル作成手段13は、入
力手段11から送られてきた3次元幾何拘束モデルの幾
何要素や幾何拘束条件などの構成要素と、あらかじめ用
意された3次元空間の幾何要素とを元にして、3次元幾
何拘束モデルをグラフ表現する。このグラフは頂点と辺
から構成され、3次元幾何拘束モデルの幾何要素を頂点
に配置する。そして、2つの幾何要素間に幾何拘束条件
や寸法拘束条件が存在する場合は、その幾何要素間を辺
で連結して幾何拘束条件や寸法拘束条件をその辺に配置
する。また、幾何要素と3次元空間に存在する幾何要素
との対応付けを行う。
【0028】3次元幾何拘束モデル解析手段14は、3
次元幾何拘束モデル作成手段13でグラフ表現された3
次元幾何拘束モデルを解釈し、曲線と曲面を決める条件
を記述した定義条件テーブルを参照しながら、3次元形
状モデルを構成する幾何要素の作成順序と定義方法を求
める。
【0029】この実施形態で用いられる定義条件テーブ
ルに記述された条件を以下に示す。なお、距離(寸法)
や角度に関する数値は、3次元幾何拘束モデルが作成さ
れたときに代入される。
【0030】1)ルールド面(L0)は曲線(P1)を
通り、曲面(CV0)に垂直な直線のルーリングを持つ
ルールド面である。 2)ルールド面(L1)は曲線(P1)の法平面上で直
線のルーリングを持ち、曲線(P1)を通り、曲面(C
V0)との交差位置で指定した角度(30°)を保持し
た曲面である。 3)曲面(CV1)は曲面(CV0)を指定した距離
(25)オフセットした曲面である。 4)曲線(P2)は曲面(CV1)と曲面(L1)の交
線である。 5)曲線(P3)はルールド面(L0)を指定した距離
(40)オフセットした曲面と曲面(CV1)の交線で
ある。 6)曲線(P1)は3次元空間の線要素(CRV0)と
同じ曲線である。 7)曲面(CV0)は3次元空間の面要素(SF0)と
同じ曲面である。
【0031】3次元形状モデル作成手段15は、3次元
幾何拘束モデル解析手段14で求められた3次元形状モ
デルを構成する幾何要素の作成順序と定義方法に従っ
て、3次元形状モデルを作成する。
【0032】なお、上記のように構成された曲面モデル
生成システム10は、各種処理を実行するためのCPU
と、キーボード、マウス、ライトペン、又はフレキシブ
ルディスク装置などの入力装置と、メモリ装置やディス
ク装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置、プリ
ンタ装置などの出力装置とを備えた通常のコンピュータ
システム上で実現される。前記CPUで実行される各計
算処理のための入力データや命令は、図示しないデータ
記憶部に格納されており、必要に応じてCPUに読み込
まれ演算処理が実行されるとともに、各工程で発生した
数値情報などのデータはRAMや磁気ディスクなどの記
憶装置に格納される。
【0033】次に、上記曲面モデル作成システム10に
よる車体形状設計の具体例を図面を参照しながら説明す
る。
【0034】図2は、設計対象となる3次元形状モデル
の例を示す概念斜視図、図3は、図2の3次元形状モデ
ルを定義する条件を2次元上に表現した3次元幾何拘束
モデルと3次元空間の幾何要素との関係を示す概念図で
ある。図2のような3次元形状モデルを作成しようとす
る設計者は、例えばコンピュータシステムのグラフィッ
クユーザインターフェースを用いることにより、ディス
プレイ画面上に図3のような2次元の図形モデルを作成
する。
【0035】なお、以下の説明ではカーソルで画面上の
任意のポイントを指示し、図示しないメニューウィンド
ウに並ぶ機能名(例えば、「断面」)の一つを選択する
ことにより、その機能に対応した処理プログラムが実行
されるものとする。また、各図において矩形枠(□)の
中に書かれた記号は実際の画面上で表示されないものと
し、以下の文中ではその表示記号を( )内に示す。
【0036】作成開始時の画面には、図3の右側に示す
3次元空間の幾何要素のみが示されている。この例で
は、面要素(SFO)と線要素(CRVO)が表示され
ている。設計者が3次元空間の幾何要素の面要素(SF
O)と線要素(CRVO)をカーソルで指示し、メニュ
ーウィンドウの「断面」を選択すると、図3の左側に3
次元幾何拘束モデルとして曲面(CVO)、曲線(P
1)、ルールド面(LO)がそれぞれ線や点で表示され
る。同時に曲面(CVO)とルールド面(LO)の近傍
にそれぞれ幾何拘束条件NMLの表示記号が表示され
る。これは、曲面(CVO)とルールド面(LO)は交
差した位置で直交していることを表している。
【0037】ここで、3次元幾何拘束モデルの曲線(P
1)は3次元空間の幾何要素である線要素(CRVO)
に対応し、3次元幾何拘束モデルの曲面(CVO)は3
次元空間の幾何要素である面要素(SFO)に対応す
る。この例では、曲線(P1)と線要素(CRVO)、
曲面(CVO)と面要素(SFO)の対応関係がそれぞ
れ決まる。
【0038】次に、曲線(P1)を表す点をカーソルで
指示し、さらにその斜め左下領域の任意の位置をカーソ
ルで指示すると、曲線(P1)と曲線(P2)とを結ぶ
ルールド面(L1)を表す直線と、曲線(P2)を表す
点がそれぞれ表示される。さらに、曲線(P2)を表す
点をカーソルで指示し、その左隣りの領域で、ほぼ曲面
(CV1)が曲面(CV0)のオフセットになる位置を
カーソルで指示すると、曲線(P2)と曲線(P3)と
を結ぶ曲面(CV1)を表す直線と、曲線(P3)を表
す点がそれぞれ表示される。このとき、曲面(CV1)
は直線で表されるため、曲面(CV1)をカーソルで指
示し、メニューウィンドウで「曲線」を選択して直線か
ら曲線に変換する。すなわち、曲面には断面が直線にな
るものと、断面が曲線になるものとがあり、ルールド面
(L1)は前者に、曲面(CV1)は後者に相当する。
続いて、曲線(P1)とルールド面(L1)をカーソル
で指示し、メニューウィンドウで「法平面」を選択する
と、ルールド面(L1)上に幾何拘束条件N−PLが表
示される。これは、ルールド面(L1)のルーリングが
曲線(P1)の法平面上に存在する面であることを表し
ている。
【0039】次に、ルールド面(L1)と(L0)をカ
ーソルで指示し、メニューウィンドウで「角度」を選択
すると、その位置でのルールド面(L1)と(L0)と
の角度が表示される。ここで、角度の表示が30°とな
るように曲線(P2)を表す点を移動するか、あるいは
「30」の数値を入力することでルールド面(L1)と
(L0)との角度が30°に設定される。続いて、曲面
(CVO)と曲面(CV1)をカーソルで指示し、メニ
ューウィンドウで「寸法」を選択し、「25」の数値を
入力することで曲面(CVO)と曲面(CV1)との距
離25(mm)が設定される。同様にして、ルールド面
(L0)と曲線(P3)をカーソルで指示し、メニュー
ウィンドウで「寸法」を選択し、「40」の数値を入力
することでルールド面(L0)と曲線(P3)との距離
40(mm)が設定される。
【0040】なお、ルールド面(L0)と曲線(P1)
との間、曲線(P1)とルールド面(L0)との間、ル
ールド面(L1)と曲線(P2)との間、曲線(P3)
と曲面(CV1)との間、及び曲面(CV1)と曲線
(P2)との間には、幾何拘束条件ONが自動的に付加
される(画面上には表示されない)。
【0041】次に、上記のようにして入力された3次元
幾何拘束モデルの幾何要素や幾何拘束条件などの構成要
素と、あらかじめ用意されている3次元空間の幾何要素
とを元にして、3次元幾何拘束モデルをグラフ表現す
る。なお、3次元幾何拘束モデルをグラフ表現する処理
は、設計者が画面上で3次元幾何拘束モデルの幾何要素
などを入力する作業と並行して行われるが、ここでは説
明をわかりやすくするために、データ入力の後にグラフ
表現の処理が実行されるものとする。
【0042】図4は、図3に示す3次元幾何拘束モデル
をグラフ表現した場合の概念図である。図4に示すよう
に、グラフは幾何要素を頂点とし、2つの幾何要素間に
拘束条件が存在する場合はその幾何要素間が辺で連結さ
れ、幾何拘束条件や寸法拘束条件がその辺に配置され
る。また、3次元幾何拘束モデルの曲線(P1)と3次
元空間の線要素(CRVO)、同じく3次元幾何拘束モ
デルの曲面(CVO)と3次元空間の面要素(SFO)
との間には対応関係が付けられる。
【0043】設計者が3次元幾何拘束モデルを入力する
と、入力されたデータに基づいて図4のようなグラフ表
現が内部的に作成される。続いて、設計者がメニューウ
ィンドウで「実行」を選択すると、以下の3次元形状モ
デル作成の処理が開始される。
【0044】次に、3次元形状モデル作成の処理につい
て説明する。まず、グラフ表現された3次元幾何拘束モ
デルと定義条件テーブルから、3次元形状モデルを構成
する幾何要素の作成順序と定義方法を求める。
【0045】図5は、拘束条件の伝播状況を示す概念図
である。矢印は有向辺で拘束条件の伝播方向を示し、楕
円の枠はグラフの頂点に配置した幾何要素を示してい
る。
【0046】まず、幾何要素の作成順序を求める際の出
発点として、グラフの頂点に配置した幾何要素を決め
る。ここでは、3次元空間の幾何要素として線要素(C
RV0)と面要素(SF0)がすでに決まっている。幾
何要素が決まると、その幾何要素に隣接している(辺と
通じて隣にある)幾何要素から、拘束条件が伝播してき
た辺以外の辺に隣接している幾何要素に拘束条件を伝播
させる。そして、事前に準備した定義条件テーブルを参
照して、伝播してきた拘束条件で幾何要素を決めるに必
要な条件が整ったかどうかを判断する。条件が整ってい
れば、幾何要素と定義方法が決まる。
【0047】例えば、線要素(CRV0)から、隣接し
ている幾何要素の曲線(P1)に拘束条件(REF)を
伝播させた場合について見てみると、先に説明した定義
条件テーブルの6)の条件が当てはまる(条件が整う)
ため、幾何要素である曲線(P1)と定義方法である
(REF)が決まる。
【0048】もし、幾何要素を決める拘束条件が不足し
ていれば、必要な条件が整っている幾何要素を探し、同
様に条件が整ったかどうかを判断する。条件が整ってい
る幾何要素が次に決める幾何要素であり、次はこの幾何
要素から隣接する幾何要素に向かって拘束条件を伝播さ
せる。このような操作を繰り返すことにより3次元形状
モデルの構成要件の作成順序と定義方法を決めてゆく。
図6は、図5を幾何要素が決まる順番に展開したもの
で、幾何要素の作成順序と拘束条件の伝播状況を示して
いる。矢印は拘束条件の伝播方向を示している。また、
幾何要素の並びは、左から右に向かって幾何要素の決ま
る順序を示している。
【0049】次に、3次元形状モデルを構成する幾何要
素の作成順序と定義方法に従って、3次元形状モデルを
作成する。
【0050】ここからは、3次元形状モデル作成の内部
処理を(A)〜(D)の工程に分け、それぞれの工程で
の処理内容を図7〜図10とともに説明する。なお、各
図は3次元形状モデル作成の内部処理を3つの側面から
示している。第1は、3次元形状モデルを構成する幾何
要素の作成過程を工程ごとに示す。ここでは、図2に示
す完成した3次元形状モデルの輪郭を破線で表し、その
上に各工程で作成した線を太線で、また作成した面を網
点で示す。第2は、拘束条件の伝播状況を示す。ここで
は、図5に対応した図として、幾何要素間を辺で結んだ
概念図を用い、各工程で拘束条件が伝播したものについ
て順次矢印を付加する。第3は、幾何要素の作成順序と
拘束条件の伝播状況を示す。ここでは、図6に対応した
図として、幾何要素の作成順序と拘束条件の伝播状況を
示す図を用い、各工程での幾何要素の作成順序を示す。
【0051】なお、<定義方法>に示す番号(例、6)
など)は、先に説明した定義条件テーブルの番号に対応
している。また、拘束条件の伝播状況の図における拘束
条件は、3次元幾何拘束モデルにおける拘束条件の表示
記号と区別するため、先に列挙した定義条件テーブルの
拘束条件の項目名で表している(例えば、Ref、On
など)。
【0052】(A):図7では、3次元空間の線要素
(CRV0)と面要素(SF0)はすでに形状が決まっ
ているため、線要素(CRV0)と面要素(SF0)に
隣接する幾何要素の曲線(P1)と曲面(CVO)に拘
束条件(Ref)が伝播する。その結果、3次元幾何拘
束モデルの曲線(P1)と曲面(CVO)の定義方法が
以下のように決まる。
【0053】<定義方法> 6)曲線(P1)は3次元空間の線要素(CRV0)と
同じ曲線である。 7)曲面(CV0)は3次元空間の面要素(SF0)と
同じ曲面である。
【0054】(B):図8では、3次元幾何拘束モデル
の曲線(P1)と曲面(CV0)が決まり、決まった幾
何要素の曲線(P1)と曲面(CV0)に隣接する幾何
要素のルールド面(L0)、同(L1)、曲面(CV
1)に拘束条件(On)、(N−Plane)が伝播す
る。その結果、3次元幾何拘束モデルのルールド面(L
0)と曲面(CV1)に対応する3次元空間のルールド
面(L0)と曲面(CV1)の定義方法が決まる。
【0055】<定義方法> 1)ルールド面(L0)は曲線(P1)を通り、曲面
(CV0)に垂直な直線のルーリングを持つルールド面
である。 3)曲面(CV1)は曲面(CV0)を指定した距離
(25)オフセットした曲面である。
【0056】(C):図9では、3次元幾何拘束モデル
のルールド面(L0)と曲面(CV1)が決まり、ルー
ルド面(L0)と曲面(CV1)に隣接する幾何要素の
ルールド面(L1)、曲線(P3)、曲線(P2)に拘
束条件(30°)、(40)、(On)が伝播する。そ
の結果、3次元幾何拘束モデルの曲線(P3)とルール
ド面(L1)に対応する3次元空間の曲線(P3)とル
ールド面(L1)の定義方法が決まる。
【0057】<定義方法> 5)曲線(P3)はルールド面(L0)を指定した距離
(40)オフセットした曲面と曲面(CV1)の交線で
ある。 2)ルールド面(L1)は曲線(P1)の法平面上で直
線のルーリングを持ち、曲線(P1)を通り、曲面(C
V0)との交差位置で指定した角度(30°)を保持し
た曲面である。
【0058】(D):図10では、3次元幾何拘束モデ
ルのルールド面(L1)が決まり、ルールド面(L1)
に隣接する幾何要素の曲線(P2)に拘束条件(On)
が伝播する。その結果、3次元幾何拘束モデルの曲線
(P2)に対応する3次元空間の曲線(P2)の定義方
法が決まる。
【0059】<定義方法> 4)曲線(P2)は曲面(CV1)と曲面(L1)の交
線である。
【0060】以上のような工程を経ることにより、最終
的に図2に示すような3次元形状モデルが、図3の右側
にある3次元空間上に表示される。設計者は作成された
3次元形状モデルを参照しながら、さらに形状や寸法、
角度などを変更することができる。例えば、図3の左側
にある3次元幾何拘束モデルの寸法を40から50に変
更すると、寸法拘束条件が内部的に更新され、この値に
基づいて新たに3次元形状モデルが作成される。この場
合、図4〜図6に示すような3次元形状モデルを作成す
るためのデータ構造がすでに構築されているため、値の
変更のみで速やかに3次元形状モデルを作成することが
できる。
【0061】なお、グラフ表現された3次元幾何拘束モ
デルから3次元形状モデルを作成する手法は上記実施形
態の例に限定されるものではなく、従来公知の他の手法
を用いて実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係わる曲面モデル作成システムの機
能的な構成を示すブロック図。
【図2】設計対象となる3次元形状モデルの例を示す概
念斜視図。
【図3】図2の3次元形状モデルを定義する条件を2次
元上に表現した3次元幾何拘束モデルと3次元空間の幾
何要素との関係を示す概念図。
【図4】図3に示す3次元幾何拘束モデルをグラフ表現
した場合の概念図。
【図5】拘束条件の伝播状況を示す概念図。
【図6】幾何要素の作成順序と拘束条件の伝播状況を示
す概念図。
【図7】工程(A)における内部処理の様子を示す概念
図。
【図8】工程(B)における内部処理の様子を示す概念
図。
【図9】工程(C)における内部処理の様子を示す概念
図。
【図10】工程(D)における内部処理の様子を示す概
念図。
【符号の説明】 10 曲面モデル作成システム 11 入力手段 12 入出力インターフェース 13 3次元幾何拘束モデル作成手段 14 3次元幾何拘束モデル解析手段 15 3次元形状モデル作成手段 16 出力手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元の表示記号で入力された幾何要素
    及びこの幾何要素に関する拘束条件を、3次元形状モデ
    ルを定義する条件を2次元上に表現した3次元幾何拘束
    モデルの構成要素として取り込み、 前記幾何要素を頂点とする所定の幾何要素間に拘束条件
    を配置し、また前記3次元幾何拘束モデルを構成する幾
    何要素と3次元空間に存在する幾何要素とを対応付ける
    ことで前記3次元幾何拘束モデルをグラフ表現し、 前記グラフ表現した3次元幾何拘束モデルに基づいて3
    次元形状モデルを作成することを特徴とする3次元形状
    モデルの作成方法。
  2. 【請求項2】 前記グラフ表現した3次元幾何拘束モデ
    ルを解釈し、曲線と曲面を決める条件を記述した定義条
    件テーブルを参照して、3次元形状モデルを構成する幾
    何要素の作成順序と定義方法を求め、 前記求めた3次元形状モデルを構成する幾何要素の作成
    順序と定義方法に従って3次元形状モデルを作成するこ
    とを特徴とする請求項1記載の3次元形状モデルの作成
    方法。
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