JP4013438B2 - 給紙装置 - Google Patents

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JP4013438B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積載された紙を上層より一枚ずつ分離して、搬送下手側に搬送する給紙装置であって、駆動軸に支持されるセパレートローラと、該セパレートローラの両端部に揺動自在に支持されるアーム部材と、該両アーム部材の先端部に回転自在に支持されたピックアップローラとを具備する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、駆動軸に支持されるセパレートローラと、該セパレートローラの両端部に揺動自在に支持されるアーム部材と、該両アーム部材の先端部に回転自在に支持されたピックアップローラとで構成される給紙装置が提案されており、例えば、ファクシミリ装置や複写機に搭載される自動原稿送り装置等に適用されている。
該給紙装置のアーム部材は常時上方付勢されており、セパレートローラが支持される駆動軸の回転により、該アーム部材及びピックアップローラが、この付勢力に抗して下方へ揺動するように構成されている。
そして、アーム部材を上方付勢する手段としては、給紙装置の近傍に設けられる樹脂製ロッドに巻装したトーションスプリングを用いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のごとく給紙装置近傍に樹脂製のロッドにトーションスプリングを巻装した構成においては、該トーションスプリング専用のロッド部材が必要となり、部品点数が多く構造も複雑となっていた。
また、セパレートローラの駆動軸にトーションスプリングが巻装されることもあるが、アーム部材やピックアップローラが揺動する際に、駆動軸が金属製であるため、同じく金属製のトーションスプリングと擦れ合って異音が発生するという問題があった。
そこで、本発明においては、部品点数を減少させ、ピックアップローラ等の揺動時における異音発生を抑えた給紙装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、給紙装置における以上のような課題を解決すべく、次のような手段を用いるものである。即ち、請求項1記載の発明においては、駆動軸に支持されるセパレートローラと、該セパレートローラの両端部に揺動自在に支持されるアーム部材と、該両アーム部材の先端部に回転自在に支持されたピックアップローラとを具備する給紙装置において、該セパレートローラと駆動軸との間に滑性の良い樹脂部材で形成されたコア部材を介装し、前記アーム部材の外側まで延出させた前記コア部材の端部に、前記アーム部材を上方付勢するトーションスプリングを巻装した。
【0005】
また、請求項2記載の発明においては、前記トーションスプリングの一端を前記アーム部材に係止し、他端を給紙装置が取り付けられるケーシング側に係止した。
【0006】
また、請求項3記載の発明においては、一方のアーム部材の外側に、駆動軸からピックアップローラへの駆動力伝達を行うためのギア列を配置し、該ギア列と一方のアーム部材との間に前記トーションスプリングを配置した。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付の図面より説明する。図1は本発明の給紙装置を搭載したファクシミリ装置を示す斜視図、図2は同じく側面断面図、図3は自動給紙装置を示す側面断面図、図4は給紙装置を示す平面図、図5は同じく平面断面図である。
【0008】
まず、本発明の給紙装置が適用されるファクシミリ装置の概略構成について、図1、図2により説明する。
ファクシミリ装置Fは、記録部1の上方に読取部2を配置して構成され、該読取部2は、記録部1に対して回動支点20を中心に上下回動可能とされている。記録部1には記録装置3及び給紙カセット4がそれぞれ上下に内装されており、給紙カセット4内に堆積される用紙を記録装置3へ給紙して記録した後に、記録紙排出トレイ5へ排出するように構成している。
【0009】
一方、読取部2においては、上面を透明状の静止原稿載置面14とした読取ケース13内に読取装置6を収納しており、該静止原稿載置面14上に載置された原稿を該読取装置6により走査して、読み取りを行うようにしている
また、読取ケース13の上方には、その一辺を中心として開閉可能に構成される原稿押えカバー7が配置され、該原稿押えカバー7により静止原稿載置面14上に載置された原稿を上方から押えるものとしている。
【0010】
原稿押えカバー7の一端部には原稿を自動的に給紙する自動給紙装置(ADF装置)8が付設され、該自動給紙装置8は給紙装置11と搬送装置12とにより構成されている。
そして、原稿供給トレイ9に載置した原稿を、自動給紙装置8の給紙装置11により一枚ずつピックアップして、搬送装置12により静止原稿載置面14の一端部へ搬送し、読取装置6により内容を読み取った後に、原稿押えカバー7の上面に形成される原稿排出トレイ10へ排出するように構成している。
【0011】
即ち、読取部2は、読取装置6を走査させて静止原稿を読み取るフラットベッドタイプのスキャナとして用いるとともに、読取装置6を位置固定して原稿を給送しながら読み取りを行うシートフィードタイプのスキャナとして用いることができるように構成されている。
【0012】
また、読取ケース13の一側方にはキーパネル15が付設され、該キーパネル15の各種操作キーを操作することにより、原稿内容の読み取りを行ったり、読み取った内容をファクシミリ送信する際の送信先の設定を行ったり、受信内容や読み取った内容の記録装置3による記録を行ったりするようにしている。
【0013】
次に、前記自動給紙装置8の構成について説明する。図3に示すように、自動給紙装置8内の上部には給紙装置11が配設され、該給紙装置11は、駆動軸22により回転駆動可能とされたセパレートローラ23と、該セパレートローラ23の両側に揺動自在に設けられるアーム24・25(図3にはアーム24のみを図示)と、該アーム24・25の先端部に回転自在に支持されたピックアップローラ26等とで構成されている。
駆動軸22の部分には、トーションスプリング72が嵌装され、該トーションスプリング72の一端部はアーム24に係止し、該トーションスプリング72の他端部は、給紙装置11が取り付けられている自動給紙装置8のケーシングであるカバー部8aに係止している。
該トーションスプリング72は、アーム24を上方付勢しており、これによりアーム25及びピックアップローラ26が一体的に上方付勢され、給紙装置11が停止状態にあるときには、該ピックアップローラ26は上方回動されて待機状態となっている。
また、セパレートローラ23には、該セパレートローラ23側に付勢されるリタードローラ31が圧接している。
【0014】
そして、このような構成の自動給紙装置8は、原稿給紙トレイ9に原稿Dが積載されたことを、図示しない検出手段で検出すると前記駆動軸22を回転駆動する。
駆動軸22が回転駆動されると、該駆動軸22の回転に伴ってセパレートローラ23が図3の矢印方向に回転するとともに、ピックアップローラ26が付勢力に抗して下方に回動する。
ピックアップローラ26が下方回動して原稿Dの上面に圧接すると、該ピックアップローラ26は下方回動動作を停止して矢印方向へ回転を開始する。
そして、ピックアップローラ26の回転により最上層の原稿Dのがセパレートローラ23とリタードローラ31との間に繰り出され、下流側へ搬送される。
【0015】
この場合、セパレートローラ23とリタードローラ31との間に原稿Dが繰り出されるまでは、該リタードローラ31はセパレートローラ23に連れ回りして原稿Dを下流側へ搬送する方向に回転しているが、セパレートローラ23とリタードローラ31との間に2枚以上の原稿Dが挿入された後は、該リタードローラ31は回転方向が逆転して、原稿Dを原稿給紙トレイ9側へ押し戻す方向に回転するように構成されている。
従って、下流側へ搬送される最上層の原稿Dに連れて給送されようとする2枚目以降の原稿Dは、搬送される原稿D表面を滑りながら回転するリタードローラ31により原稿給紙トレイ9側へ押し戻されることとなり、最上層の原稿Dのみが分離されて搬送されるのである。
【0016】
原稿Dがフィードローラ32により搬送されると、原稿Dが引っ張られ、セパレートローラ23にはその引張力が作用することになる。そして、原稿Dの引張力が作用すると、後記ワンウェイ機構がセパレートローラ23に組み込まれているから、駆動軸22に対してセパレートローラ23が空回転することになる。この空回転によって第一ギア52への駆動軸22の回転が遮断された結果、支持アーム24・25の下降作用はなくなり、支持アーム24・25はトーションスプリング72の力により、駆動軸22を中心にしてピックアップローラ26を上昇させる方向に揺動し、次の用紙(原稿D)送りの動作に対応させて待機する位置で停止する。
【0017】
さらに、原稿Dはフィードローラ33により給紙搬送路36内を搬送されて、ガラス等の透明部材で構成される原稿読取面35上を通過する。
この際に、読取部前記読取ケース13内の読取装置6により内容が読み取られ、その後、排出ローラ34・35により排出搬送路37を通じて原稿排出トレイ10へ排出される。
【0018】
また、フィードローラ32により高速で搬送される原稿Dの後端がセパレートローラ23及びリタードローラ31よりも下流側へ搬送されると、セパレートローラ23の回転速度は駆動軸22によって駆動される速度へ戻り、ピックアップローラ26が再び下方へ回動されて、原稿供給トレイ9に積載された原稿Dを再度繰り出し、以降前述の動作を繰り返す。
そして、原稿供給トレイ9に積載された原稿Dが全て繰り出されて原稿排出トレイ10へ排出されると、自動給紙装置8はその動作を停止する。
尚、搬送装置12は、リタードローラ31、フィードローラ32・33・34・35、給紙搬送路36、及び排出搬送路37等により構成されている。
【0019】
次に、前述の如く構成されて動作する自動給紙装置8に搭載されている給紙装置11について説明する。
図4に示すように、駆動軸22には、内筒体51(図5に示す)を介して、前記リタードローラ33に圧接するセパレートローラ23が回転自在に外嵌されている。
該セパレートローラ23は、ゴムや軟質合成樹脂等で形成されたセパレートローラ本体59が、内筒体51に回転自在に外嵌されたセパレートローラコア58に圧着嵌合されて、該セパレートローラコア58とセパレートローラ本体59とが一体的に回転するように構成している。
【0020】
該セパレートローラコア58の一端部58a(図4、図5における右側端部)の外側方には内筒体51の一端部51aが突出しており、さらに、該内筒体51の一端部51aの外側方には、クラッチ支持部材66が配設されている。
該クラッチ支持部材66は駆動軸22に外嵌されており、駆動軸22に固設される固定ピン65により、該駆動軸22と一体的に回転するように回転方向に固定されている。
【0021】
そして、セパレートローラ23の一端部側(図5における右側)にはワンウェイクラッチ機構47が構成されている。
該ワンウェイクラッチ機構47は、駆動軸22に設けられる前記クラッチ支持部材66と、該クラッチ支持部材66に一端を固定されたコイルスプリング67と、該コイルスプリング67の他端に固定されるセパレートローラコア58の一端部58aと、コイルスプリング67の内周側に位置する内筒体51の一端部51aとで構成されている。
コイルスプリング67の巻き方向は、クラッチ支持部材66の原稿搬送方向の回転によって内径が狭くなるとともに、セパレートローラ23の回転、即ちセパレートローラコア58の原稿搬送方向の回転によって内径が広くなるような方向とされている。
また、内筒体51の一端部51aの外形は、外力を加えられない状態のコイルスプリング67の内径よりも小さく形成されている。
【0022】
従って、駆動軸22の回転によりクラッチ支持部材66が回転してコイルスプリング67の内径が狭くなり、該コイルスプリング67の内周面によって内筒体51の一端部51aが保持されると、駆動軸22の回転が内筒体51に伝達されて第一ギア52が回転駆動されることとなる。
【0023】
また、コイルスプリング67が外嵌されるセパレートローラコア58の一端部58aよりも内側の部分にはアーム25の基端部が回動自在に嵌装されている。即ち、アーム25の基端部に穿孔される軸支孔25aに、セパレートローラコア58が直接軸支されている。
【0024】
一方、セパレートローラ23の他端部側(図4、図5における左側)においては、内筒体51の他端部51bが該セパレートローラ23の外側方へ突出し、この内筒体51の他端部51bには、セパレートローラコア58の他端部58bを介してアーム24の基端部が回動自在に嵌装されている。即ち、アーム24の基端部に穿孔されている軸支孔24aにセパレートローラコア58の他端部58bが直接軸支されている。
また、内筒体51の他端部51bにおいて、アーム24が嵌装された部分よりも外側部分には、第一ギア52が該内筒体51に直接取り付けられ、一体的に回転可能とされている。
【0025】
該アーム24及びアーム25の先端部には、ピックアップローラ26が支持されている。該ピックアップローラ26は、筒体57にゴムや軟質合成樹脂等で形成されるローラ本体20を圧着嵌合して構成されており、回転軸15に対して回転自在に外嵌されている。
即ち、アーム24の先端部に穿孔される軸支孔24bに回転軸45が回転自在に軸支され、アーム25の先端部に穿孔される軸支孔25bに筒体57が回転自在に支持されている。
【0026】
アーム24とアーム25とは連結軸53により連結されており、該連結軸53はセパレートローラ23とピックアップローラ26との間に配置されている。
該連結軸53はアーム25と一体的に形成され、該アーム25からアーム24側へ延出しており、該連結軸53の先端部53aはアーム24を貫通して、該アーム24の外側へ突出している。
このように、アーム24とアーム25とを連結軸53により連結することで、両アーム24・25は駆動軸22を中心として一体的に揺動することが可能となるとともに、両アーム24・25の組付安定性が向上する。
これにより、ピックアップローラ26を、駆動軸22との平行状態を維持しつつ円滑に回動することができ、該ピックアップローラ26が原稿Dへ当接する際の片当り等を抑えることが可能となり、原稿Dの斜行やジャムの発生等を防止することができる。
【0027】
また、アーム24より外方へ突出する連結軸53の先端部53aには、第二ギア54が回転自在に軸支され、該第二ギア54は前記第一ギア52と噛合されている。
さらに、回転軸45の他端部45bはアーム24より外方へ突出しており、該他端部45bには第三ギア46が一体的に回転可能に軸支され、該第三ギア46は第二ギア54と噛合している。
【0028】
該第三ギア46は、アーム24と該第三ギア46との間に構成されるトルクリミッタ61により付勢されて、その回転を制限されている。
該トルクリミッタ61は、アーム24の先端部に形成される凹部24fと、該凹部24fに摺動自在に挿嵌される付勢板63と、該凹部24fと付勢板63との間に介装されるコイルバネ62と、付勢板63と第三ギア46との間に介装される、フエルト等でなる滑り調整板64とを備えている。
即ち、第三ギア46には、滑り調整板64を介して付勢板63が圧接しており、該滑り調整板64の摩擦力により第三ギア46の回転が制限されている。
【0029】
そして、第三ギア46が、前記第一ギア52及び第二ギア54を介して駆動軸22から受ける回転駆動力が、トルクリミッタ61から受けている回転を制限する力よりも小さい場合には、該第三ギア46は回転軸45中心に自転せずに、第一ギア52の周りを公転するように回転して、アーム24を回動させる。
また、この状態から、ピックアップローラ26が原稿トレイ9上の(原稿D等の)用紙に当ってアーム24の回動が阻止されて停止すると、第三ギア46は、トルクリミッタ61から受けている回転を制限するための力よりも大きなトルクを駆動軸22から受けることとなって、回転軸45中心に回転し始める。
【0030】
また、回転軸45の一端部(アーム25側端部)にはスプリングクラッチ49が構成されている。該スプリングクラッチ49は、回転軸45へ一体的に回転可能に固設した駆動側筒体68と、回転軸45により駆動側筒体68に対して回転自在に支持される筒体57の一端部57a(アーム25側端部)と、該駆動側筒体68と筒体57の一端部57aとを接続するコイルスプリング69とで構成される。
該コイルスプリング69は、第三ギア46の原稿搬送方向の回転により内径が狭くなって、駆動側筒体68と筒体57の一端部57aとを一体的に回転可能に接続し、これにより、該第三ギア46の回転をピックアップローラ26に伝達するように構成されている。
逆に、ピックアップローラ26の原稿搬送方向の回転によってコイルスプリング69の内径が広くなり、駆動側筒体68と筒体57の一端部57aとの接続が切断されて、第三ギア46の回転がピックアップローラ26に伝達されなくなるように構成している。
【0031】
ここで、前記アーム24及びアーム25は、ポリアセタール樹脂等の滑性の良い樹脂部材により形成されている。この滑性の良い樹脂部材には潤滑材等を含有させて、樹脂表面の滑性をさらに向上させ、該樹脂表面に接する部材の摺動性を高めることもできる。
また、連結軸53、内筒体51、セパレートローラコア58、筒体57、第一ギア52、第二ギア54、第三ギア46等の給紙装置11の構成部材も同様に滑性の良い樹脂部材を用いて形成してもよい。
【0032】
このように、給紙装置11を構成するアーム24及びアーム25等を滑性のよい樹脂部材で形成することにより、ベアリング等の軸受部材を設けることなく、該両アーム24・25の軸支孔24a・25aにセパレートローラコア58を直接軸支したり、両アーム24・25の軸支孔24b・25bに回転軸45及び筒体57を直接軸支したりした場合でも、セパレートローラ23及びピックアップローラ26の円滑な回転性能を確保することができるようにしている。
【0033】
また、前述の如く、駆動軸22からの駆動力をピックアップローラ26へ伝達するためのギア列を、前記第一ギア52、第二ギア54、及び第三ギア56により構成しているが、このギア列を構成している第一ギア52、第二ギア54、及び第三ギア56は、アーム24の外側に配置している。
従来の給紙装置においては、駆動軸からの駆動力をピックアップローラへ伝達するためのギア列が、該ピックアップローラを支持するアーム部材の内側に配置されていたために、ギア列の着脱を行う際には、まずアーム部材を取り外す必要があって、作業が煩雑なものとなっていた。
しかし、本例のように、ギア列をアーム24の外側に配置することで、ギア列を構成する第一ギア52、第二ギア54、及び第三ギア56の着脱を行う場合、アーム24等を取り外すことなく作業を行うことが可能となり、該ギア52・54・56の着脱作業を簡単容易にすることができる。
【0034】
また、前記ギア列を構成する第一ギア52とアーム24との間には間隙Dが設けられており、該アーム24を支持している前記セパレートローラコア58の他端部58bは、この間隙Dの部分まで延出されている。
そして、アーム24を上方付勢するトーションスプリング72が、この間隙Dの部分でセパレートローラコア58の他端部58bに外嵌されている。
該トーションスプリング72の一端部は、アーム24のスプリング係止部24eに係止され、他端部は、前述の如く自動給紙装置8のカバー部8aに係止されている。
【0035】
このように、セパレートローラ23のパレートローラ本体59と駆動軸22との間に介装されるコア部材であるセパレートローラコア58に、アーム24を上方付勢するためのトーションスプリング72を巻装することで、該トーションスプリング72を巻装するためのロッド部材等を特別に設ける必要がなくなり、給紙装置11の部品点数を減少するとともに、構造を簡素化することができる。
また、トーションスプリング72が巻装されるセパレートローラコア58は滑性の良い樹脂部材にて形成されているので、アーム24・25やピックアップローラ26が揺動する際に、該トーションスプリング72とセパレートローラコア58とが摺れ合っても、異音が発生することはほとんどない。
【0036】
また、トーションスプリング72は、一端部がアーム24のに係止され、他端部がカバー部8aに係止されているので、給紙装置11を自動給紙装置8に組み付ける場合には、まず、該トーションスプリング72の一端部をアーム24に係止した状態で、給紙装置11を自動給紙装置8に組み付け、その後トーションスプリング72の他端部を自動給紙装置8のカバー部8aに係止すればよく、該給紙装置11の組み付けや、トーションスプリング72の取り付けを簡単容易に行うことが可能となる。
【0037】
さらに、ギア列を構成する第一ギア52とアーム24との間の間隙Dの部分にトーションスプリング72を配置することにより、給紙装置11の構造を全体的にシンプルにすることができるとともに、アーム24を安定的且つ確実に上方付勢することができる。
【0038】
次に、以上の如く構成された給紙装置11による原稿Dの繰り出し動作について説明する。前述のように、ピックアップローラ26が上方回動した状態の給紙装置11においては、駆動モータにより駆動軸22が回転駆動されると、ワンウェイクラッチ機構47のコイルスプリング67の内径が狭くなって、該コイルスプリング67の内周面によって内筒体51の一端部51aが保持され、駆動軸22の回転がセパレートローラ23及び第一ギア52へ伝達されて、該セパレートローラ23及び第一ギア52が回転を開始する。
この場合、第一ギア52と第二ギア54を介して噛合する第三ギア56は、トルクリミッタ61により回転を制限されているために回転せず、ピックアップアーム26が駆動軸22を中心として下方回動する。
下方回動したピックアップローラ26が原稿Dの上面に圧接すると、該ピックアップアーム26の下方回動動作が停止する。
【0039】
この回動動作の停止により、トルクリミッタ61から受ける力以上のトルクが駆動軸22から第三ギア56へ伝達されて該第三ギア56が回転を開始し、第三ギア56と一体的に回転する回転軸45から、スプリングクラッチ49を介してピックアップローラ26へ回転駆動力が伝達される。
このピックアップローラ26の回転により、原稿Dの最上層の一枚を下流側のセパレートローラ23とリタードローラ33との間に繰り出す。
【0040】
繰り出された原稿Dが、前述の如く、さらに下流側のフィードローラ32により高速で搬送されるようになると、セパレートローラ23が、搬送される原稿Dにより回転数を増す方向に引っ張られる。
セパレートローラ23の回転速度が高速になってオーバーフィード状態になると、ワンウェイクラッチであるワンウェイクラッチ機構47は、クラッチ支持部材66の回転よりもセパレートローラコア58の回転の方が早くなり、コイルスプリング67が緩んで内径が大きくなり、該コイルスプリング67の内周面が内筒体51の一端部51aを保持しなくなって、セパレートローラ23及び第一ギア52への駆動力伝達が遮断される。
そして、下方への回動力が断たれたピックアップローラ26は、トーションスプリング72の付勢力により上方回動し、原稿Dの紙面から離反する。
【0041】
その後、高速で搬送される原稿Dの後端がセパレートローラ23及びリタードローラ31よりも下流側へ搬送されると、セパレートローラ23は駆動軸22によって駆動される速度へ戻り、ピックアップローラ26が再び下方へ回動されて、原稿供給トレイ9に積載された原稿Dを再度繰り出し、以降前述の動作を繰り返す。
【0042】
尚、本例においては、給紙装置11をファクシミリ装置Fに適用した例について説明したが、これに限定するものではなく、複写機やスキャナ装置等の用紙の自動搬送を行う他の装置に適用することもできる。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、給紙装置において、以上のような構成とすることで、次のような効果を奏する。まず、請求項1の如く、セパレートローラと駆動軸との間に滑性の良い樹脂部材で形成されたコア部材を介装し、前記アーム部材の外側まで延出させた前記コア部材の端部に、前記アーム部材を上方付勢するトーションスプリングを巻装したので、該トーションスプリングを巻装するためのロッド部材等を特別に設ける必要がなくなり、給紙装置の部品点数を減少するとともに、構造を簡素化することができる。
また、トーションスプリングが巻装されるコア部材を滑性の良い樹脂部材にて形成することで、アーム部材等が揺動する際の異音の発生を抑えることができる。
【0044】
更に、請求項2の如く、前記トーションスプリングの一端を前記アーム部材に係止し、他端を給紙装置が取り付けられるケーシング側に係止したので、給紙装置の自動給紙装置への組み付けや、トーションスプリングの取り付けを簡単容易に行うことが可能となる。
【0045】
更に、請求項3の如く、一方のアーム部材の外側に、駆動軸からピックアップローラへの駆動力伝達を行うためのギア列を配置し、該ギア列と一方のアーム部材との間に前記トーションスプリングを配置したので、給紙装置の構造を全体的にシンプルにすることができるとともに、アーム部材を安定的且つ確実に上方付勢することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙装置を搭載したファクシミリ装置を示す斜視図である。
【図2】同じく側面断面図である。
【図3】自動給紙装置を示す側面断面図である。
【図4】給紙装置を示す平面図である。
【図5】同じく平面断面図である。
【符号の説明】
8 自動給紙装置
8a カバー部
11 給紙装置
22 駆動軸
23 セパレートローラ
24・25 アーム
24e スプリング係止部
26 ピックアップローラ
52 第一ギア
53 連結軸
54 第二ギア
56 第三ギア
72 トーションスプリング

Claims (3)

  1. 駆動軸に支持されるセパレートローラと、該セパレートローラの両端部に揺動自在に支持されるアーム部材と、該両アーム部材の先端部に回転自在に支持されたピックアップローラとを具備する給紙装置において、該セパレートローラと駆動軸との間に滑性の良い樹脂部材で形成されたコア部材を介装し、前記アーム部材の外側まで延出させた前記コア部材の端部に、前記アーム部材を上方付勢するトーションスプリングを巻装したことを特徴とする給紙装置。
  2. 前記トーションスプリングの一端を前記アーム部材に係止し、他端を給紙装置が取り付けられるケーシング側に係止したことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 一方のアーム部材の外側に、駆動軸からピックアップローラへの駆動力伝達を行うためのギア列を配置し、該ギア列と一方のアーム部材との間に前記トーションスプリングを配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給紙装置。
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