JP2007246203A - アーム部材連動支持構造およびそれを用いた給紙装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 組付け性に優れるアーム部材連動支持構造を用いた給紙装置を提供する。
【解決手段】 駆動軸17に、取付けピン45を介して固定された分離ハブ体40と、分離ハブ体に噛合されると共に駆動軸17の軸周りに相対回転自在で、かつ軸方向に相対移動自在に支持された押圧ハブ体41と、分離ハブ体40と押圧ハブ体41との相互間に圧縮状態で介在されたコイルバネ43と、駆動軸17の軸周りに相対回転自在で、かつ軸方向に移動規制状態に支持された1対のアーム部材と、セパレートローラとピックアップローラとを備える。分離ハブ体40に、取付けピン45遊挿用のピン遊挿溝40bと取付けピン45嵌合用のピン嵌合溝40cとを備える。セパレートローラとピックアップローラとは伝動機構を介して伝動される。
【選択図】 図6

Description

本発明は、コピー機やファクシミリ装置等に適用可能なアーム部材連動支持構造およびそれを用いた給紙装置に関するものである。
従来、軸にギア等を回り止め状態で簡単に取付ける構造として、ピンを用いた取付け構造がある。即ち、ギアの一側面に径方向のピン挿入溝が形成されると共に、このピン挿入溝の前記径方向一端側に挿入口が切り欠き形成され、径方向他端側は閉塞状態とされたピン受け部とされている。また、このピン挿入溝の奥側にはピンが係合する係合部が形成されている。
そして、ギアの中心孔に軸を貫通させ、軸に形成された径方向のピン貫通孔とギアのピン挿入溝とを位置合わせし、ピンを挿入口から入れてピン貫通孔を貫通させ、ピン受け部で受けた状態とする。この状態で、軸とギアとを軸方向に相対移動させて、ピンを係合部に係合させ、ギアの軸方向移動を規制するために、止め輪等を軸に固定する構造とされていた(例えば、特許文献1参照。)。
また、コピー機やファクシミリ装置に搭載される自動原稿送り装置等に適用される給紙装置として、駆動軸に装着されたセパレートローラと、セパレートローラの両側部で駆動軸の軸周りに相対回転自在で、かつ軸方向に移動規制状態で支持された1対のアーム部材と、両アーム部材の先端部間に回転自在に装着されたピックアップローラとを備えた構造のものがある。
そして、原稿供給トレイに原稿が積載されると、駆動軸が回転駆動され、この駆動軸の回転駆動に伴って両アーム部材の先端部が下向回動され、ピックアップローラが原稿の上面に圧接される。この圧接により両アーム部材の下向回動が停止され、ピックアップローラおよびセパレートローラの所定方向の回転により、最上層の原稿から順次、下流側へ搬送され、原稿供給トレイ上の原稿が全て繰り出されると、駆動軸の回転が停止され、両アーム部材はトーションバネのバネ力により初期位置に戻される構造とされていた(例えば、特許文献2参照。)。
特開平7−133861号公報 特開2001−233471号公報
しかしながら、特許文献2に開示された駆動軸の回転に連動してアーム部材を回動させるための構造によれば、トルクリミッタ等の部品点数が多く、組付け作業が面倒になる欠点があった。
そこで、特許文献1や特許文献2に開示の構造に鑑み、本発明は組付け性に優れるアーム部材連動支持構造を提供すると共に、このアーム部材連動支持構造を用いた給紙装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのアーム部材連動支持構造の技術的手段は、駆動軸に、径方向に貫通する取付けピンを介して固定された分離ハブ体と、該分離ハブ体の一側面に突設された噛合突部に噛合される噛合突部を備えると共に駆動軸の軸周りに相対回転自在で、かつ軸方向に相対移動自在に支持された押圧ハブ体と、駆動軸の軸周りに相対回転自在で、かつ軸方向に移動規制状態に支持されたアーム部材と、分離ハブ体と押圧ハブ体との相互間に介在されると共に分離ハブ体と押圧ハブ体との噛合状態で、押圧ハブ体をアーム部材方向に付勢してアーム部材を駆動軸と共に回動可能な摩擦力を発生させる弾性部材とを備え、前記分離ハブ体に、前記取付けピンが径方向から遊挿される一端開放で他端閉塞状態とされたピン遊挿溝と、該ピン遊挿溝に対する取付けピンの遊挿状態で駆動軸の前記押圧ハブ体方向の軸方向移動により取付けピンが嵌合される径方向両端部が閉塞状態とされたピン嵌合溝とが備えられている点にある。
また、上記課題を解決するためのアーム部材連動支持構造を用いた給紙装置の技術的手段は、前記アーム部材は前記駆動軸の軸方向に離隔して1対備えられると共に互いに連結壁部によって連結され、両アーム部材間で駆動軸にセパレートローラが装着されると共に、両アーム部材の先端部間にわたって回転自在に支持された回転軸にピックアップローラが装着され、セパレートローラと一方のアーム部材間に前記分離ハブ体、前記弾性部材、前記押圧ハブ体が備えられると共に、押圧ハブ体がアーム部材側に前記付勢され、押圧ハブ体の外周面に形成された駆動ギア部と、前記回転軸に固定の従動ギアとが連動機構を介して連動連結されている点にある。
さらに、前記セパレートローラおよび前記ピックアップローラが、それぞれ紙搬送方向に沿った回転を許容するワンウェイクラッチを介して前記駆動軸および前記回転軸にそれぞれ装着されている構造としてもよい。
以上のように、本発明のアーム部材連動支持構造によれば、駆動軸に、径方向に貫通する取付けピンを介して固定された分離ハブ体と、該分離ハブ体の一側面に突設された噛合突部に噛合される噛合突部を備えると共に駆動軸の軸周りに相対回転自在で、かつ軸方向に相対移動自在に支持された押圧ハブ体と、駆動軸の軸周りに相対回転自在で、かつ軸方向に移動規制状態に支持されたアーム部材と、分離ハブ体と押圧ハブ体との相互間に介在されると共に分離ハブ体と押圧ハブ体との噛合状態で、押圧ハブ体をアーム部材方向に付勢してアーム部材を駆動軸と共に回動可能な摩擦力を発生させる弾性部材とを備え、分離ハブ体に、取付けピンが径方向から遊挿される一端開放で他端閉塞状態とされたピン遊挿溝と、該ピン遊挿溝に対する取付けピンの遊挿状態で駆動軸の押圧ハブ体方向の軸方向移動により取付けピンが嵌合される径方向両端部が閉塞状態とされたピン嵌合溝とが備えられている構造とされているため、駆動軸と分離ハブ体との固定に際しては、分離ハブ体のピン遊挿溝と駆動軸側のピン貫通孔とを位置合わせした状態で、ピン挿通溝の一端開放側から取付けピンを遊挿し、その後、駆動軸を軸方向移動させてピン嵌合溝に取付けピンを嵌合させるだけでよく、容易に組み付けることができる。
また、ピン遊挿溝に対する取付けピンの挿入に際しては、遊挿する構造としているため、挿入が容易に行え、ピン嵌合溝に対する取付けピンの挿入に際しては、嵌合する構造としているため、その嵌合状態においてはガタツキなく固定できる利点がある。
さらに、分離ハブ体と押圧ハブ体との相互間に介在された弾性部材の付勢力によって生じる摩擦力を利用してアーム部材を駆動軸に連動して回動させる簡単な構造であり、組付け性に優れるという利点もある。
また、本発明の給紙装置によれば、アーム部材は駆動軸の軸方向に離隔して1対備えられると共に互いに連結壁部によって連結され、両アーム部材間で駆動軸にセパレートローラが装着されると共に、両アーム部材の先端部間にわたって回転自在に支持された回転軸にピックアップローラが装着され、セパレートローラと一方のアーム部材間に分離ハブ体、弾性部材、押圧ハブ体が備えられ、分離ハブ体と押圧ハブ体との対向面に互いに噛合される噛合突部がそれぞれ備えられると共に、押圧ハブ体がアーム部材側に付勢され、押圧ハブ体の外周面に形成された駆動ギア部と、回転軸に固定の従動ギアとが連動機構を介して連動連結されている構造とされているため、上記同様、組付け性に優れると共に、駆動軸の回転力を分離ハブ体、押圧ハブ体、連動機構、従動ギアを通じてピックアップローラに有効に伝動することができる。
さらに、セパレートローラおよびピックアップローラが、それぞれ紙搬送方向に沿った回転を許容するワンウェイクラッチを介して駆動軸および回転軸にそれぞれ装着されている構造とすれば、紙搬送方向下流側に配置されるより高速で搬送する搬送機構に受け渡す際にも何ら支障が生じない。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は本発明のアーム部材連動支持構造を用いた給紙装置を搭載したファクシミリ装置1を示している。このファクシミリ装置1は、記録部2の上方に読取部3が配置され、記録部2には記録装置および給紙カセット4がそれぞれ上下に内装されており、給紙カセット4内に堆積される用紙を記録装置へ給紙して記録した後に、記録紙排出トレイ5へ排出するように構成されている。
前記読取部3においては、図2に示されるように、上面を透明状の静止原稿載置面6とした読取ケース7内に読取装置8を収納しており、該静止原稿載置面6上に載置された原稿Dを該読取装置8により走査して、原稿Dの読み取りを行うように構成されている。また、読取ケース7の上方には、その一辺を中心として開閉可能に構成される原稿押さえカバー9が配置され、該原稿押さえカバー9により静止原稿載置面6上に載置された原稿Dを上方から押さえる構造とされている。
原稿押さえカバー9の一端部には原稿Dを自動的に給紙する自動原稿送り装置(ADF装置)10が設けられ、該自動原稿送り装置10は給紙装置11と搬送装置12とにより構成されている。そして、原稿供給トレイ13に載置した原稿Dを、自動原稿送り装置10の給紙装置11により一枚ずつピックアップして、搬送装置12により静止原稿載置面6の一側部へ搬送し、読取装置8により内容を読み取った後に、原稿押さえカバー9の上面に形成される原稿排出トレイ14へ排出するように構成されている。
即ち、読取部3は、読取装置8を走査させて静止原稿Dを読み取るフラットベッドタイプのスキャナとして用いると共に、読取装置8を位置固定して原稿Dを給送しながら読み取りを行うシートフィードタイプのスキャナとして用いることができるように構成されている。
また、読取ケース7の一側方にはキーパネル15が付設され、該キーパネル15の各種操作キーを操作することにより、原稿内容の読み取りを行ったり、読み取った内容をファクシミリ送信する際の送信先の設定を行ったり、受信内容や読み取った内容の記録装置3による記録を行ったりするように構成されている。
次に、自動原稿送り装置10の構造を図2および図3に基づき説明する。即ち、自動原稿送り装置10内の上部には給紙装置11が配設され、該給紙装置11は、回転駆動自在に配置された駆動軸17と、駆動軸17に装着されたセパレートローラ18と、セパレートローラ18の両側方に位置されると共に、駆動軸17に、その軸周りに相対回転自在で、かつ軸方向に移動規制状態に支持された1対のアーム部材19,20と、両アーム部材19,20の先端部間にわたって回転自在に支持されたピックアップローラ21等で構成されている。なお、本実施形態においては、両アーム部材19,20は一側縁側に設けられた連結壁部22によって互いに一体に連結されており、駆動軸17の軸周りに回動可能な揺動ハウジング23を構成している。
また、駆動軸17の部分には、図示省略のトーションバネが套嵌状に装着され、該トーションバネの一端部は例えば、一方のアーム部材19に係止し、他端部は自動原稿送り装置10のカバー部10a側に係止した構造とされている。そして、トーションバネは、揺動ハウジング23の遊端側を上向回動するように付勢しており、これによりピックアップローラ21も一体的に上向回動付勢され、給紙装置11の停止状態において、ピックアップローラ21は図2の実線で示される上方位置で待機する待機状態とされている。また、セパレートローラ18は、その下方に配置された分離パッド25側に所定の圧力で圧接されている。
そして、原稿供給トレイ13に原稿Dが積載されたことを、図示省略の検出手段で検出すると駆動軸17が回転駆動される。駆動軸17が回転駆動されると、駆動軸17の回転に伴ってセパレートローラ18が紙搬送方向に沿った図2の矢印方向に回転すると共に、トーションバネの付勢力に抗して揺動ハウジング23が下向回動する。これに伴ってピックアップローラ21も下向回動して原稿Dの上面に圧接される。
この原稿Dの上面に対するピックアップローラ21の圧接により、ピックアップローラ21の下向回動動作が停止され、その後、ピックアップローラ21は紙搬送方向に沿った矢印方向へ回転を開始する。そして、ピックアップローラ21の回転により最上層の原稿Dがセパレートローラ18と分離パッド25との間に繰り出され、セパレートローラ18の回転に伴って搬送経路26の下流側へ搬送される。
その後、原稿Dが下流側の搬送ローラ27の位置に到着したことが図示省略の検出手段により検出されると、回転駆動される搬送ローラ27と該搬送ローラ27に圧接されて従動回転する第1従動ローラ28によりさらに搬送経路26の下流側に搬送される。この際、セパレートローラ18による原稿Dの搬送速度よりも搬送ローラ27による原稿Dの搬送速度の方がより高速に設定されており、ここに、原稿Dが引っ張られ、セパレートローラ18にはその引張力が作用することになる。そして、原稿Dによる引張力が作用すると、後述のワンウェイ機構によりセパレートローラ18やピックアップローラ21は空転状態となる。
その後、原稿Dは搬送経路26に沿って案内され、第2従動ローラ29の位置を経由して、ガラス等の透明部材で構成される読取部3における原稿読取面30上を通過する。この原稿読取面30上を原稿Dが通過するタイミングを図示省略の検出手段により検出し、読取ケース7内の読取装置8により原稿Dの内容が原稿読取面30を通じて読み取られ、その後、排出ローラ31および第3従動ローラ32により排出経路33を通じて原稿排出トレイ14へ排出される。
一方、搬送ローラ27により高速で搬送される原稿Dの後端がセパレートローラ18やピックアップローラ21よりも下流側へ搬送されると、セパレートローラ18やピックアップローラ21の回転速度は初期の速度へ戻り、原稿供給トレイ13に積載された原稿Dを再度繰り出し、前述同様の動作を繰り返す。そして、原稿供給トレイ13に積載された原稿Dが全て繰り出されて原稿排出トレイ14へ排出されると、自動原稿送り装置10はその動作を停止する。ここに搬送装置12は、搬送ローラ27、第1従動ローラ28、第2従動ローラ29、排出ローラ31、第3従動ローラ32等により構成されている。
次に、前記給紙装置11の構造をより詳細に説明する。即ち、図2および図3に示されるように、セパレートローラ18およびピックアップローラ21は、合成樹脂等で形成された筒状ローラコア18a,21aと、該ローラコア18a,21aの外周面に一体回転すべく圧着嵌合されたゴムや軟質合成樹脂等で形成されたローラ本体18b,21bとを備えている。
また、各ローラコア18a,21aの一側部内面側には、所望方向の回転を許容するためのワンウェイクラッチ35,36がそれぞれ装着されている。そして、両アーム部材19,20間に位置した駆動軸17上にセパレートローラ18が装着されると共に、両アーム部材19,20の先端部間にわたって回転自在に支持された回転軸37上にピックアップローラ21が装着され、各ワンウェイクラッチ35,36は、紙搬送方向に沿った回転を許容するワンウェイ機構を構成している。
さらに、セパレートローラ18の一側のセパレートローラ18とアーム部材19との相互間には、駆動軸17の回転力をピックアップローラ21に伝動するための伝動機構38が備えられている。
伝動機構38は、図4ないし図7にも示されるように、駆動軸17に装着される合成樹脂等で形成された分離ハブ体40と、押圧ハブ体41と、摩擦調整板42と、分離ハブ体40と押圧ハブ体41との相互間に圧縮状態で介在される弾性部材としてのコイルバネ43と、回転軸37に一体回転自在に固定される合成樹脂等で形成された従動ギア44と、を備える。
前記分離ハブ体40は、中心部に駆動軸17が嵌通される嵌通孔40aが軸心方向に形成されると共に、軸心方向一側面側には平行ピン等からなる取付けピン45を径方向から遊挿可能とすべく、取付けピン45の直径よりも僅かに幅広とされた径方向のピン遊挿溝40bが形成されている。この際、ピン遊挿溝40bの径方向一端側は切り欠き部により開放され、径方向他端側は閉塞状態とされている。
また、このピン遊挿溝40bの奥側には、ピン遊挿溝40bに遊挿状態とされた取付けピン45を嵌合すべく、取付けピン45の直径と同幅もしくは僅かに幅狭とされた径方向のピン嵌合溝40cが形成されている。この際、ピン嵌合溝40cの径方向両端部はそれぞれ閉塞状態とされている。
さらに、分離ハブ体40と押圧ハブ体41との対向面における外周部分には、互いに噛合される噛合突部40d、41a(例えば、周方向に離隔してそれぞれ1対)がそれぞれ軸心方向突出状に形成されており、これら噛合突部40d、41aの噛合状態で、分離ハブ体40と押圧ハブ体41との両対向面間にコイルバネ43が圧縮状態で収容可能なバネ収容凹部46が構成される。
押圧ハブ体41における摩擦調整板42側の外周面には、駆動ギア部41bが形成されており、図3に示されるように、この駆動ギア部41bと従動ギア44との相互間には、連動機構としてのアイドルギア47がアーム部材19の内側面側に転動自在に軸支されている。そして、互いに噛合する駆動ギア部41b、アイドルギア47、従動ギア44により、駆動ギア部41bの回転力を従動ギア44に伝動する構造とされている。なお、押圧ハブ体41の中心部にも駆動軸17が嵌通される嵌通孔が分離ハブ体40と同様、軸心方向に形成されている。
前記摩擦調整板42は、合成樹脂やフェルト等により円板状に形成されており、押圧ハブ体41とアーム部材19との相互間に介在されている。
また、駆動軸17の所定位置には、前記取付けピン45が貫通される取付けピン45より僅かに大径のピン貫通孔17aが径方向に形成されている。そして、セパレートローラ18が装着された状態の駆動軸17に対して、両アーム部材19,20間で図5に示されるように、分離ハブ体40、コイルバネ43、押圧ハブ体41、摩擦調整板42を順次装着し、ピン貫通孔17aと分離ハブ体40のピン遊挿溝40bとを径方向、即ち上下方向に合致させた状態で、ピン遊挿溝40bの上方開放部分より取付けピン45を遊挿し、取付けピン45の下端部をピン遊挿溝40bの閉塞部分で受け止めた図6に示されるような状態とする。
その後、駆動軸17をコイルバネ43の弾発付勢力に抗して押圧ハブ体41方向の軸方向に相対移動させれば、摩擦調整板42の他側面がアーム部材19の内側面に当接状態とされると共にコイルバネ43が圧縮状態とされ、図7に示されるように、各噛合突部40d、41aが噛合すると共に、取付けピン45がピン嵌合溝40c内に嵌合した状態が得られる。この各噛合突部40d、41aの噛合により、分離ハブ体40と押圧ハブ体41とは一体に回転駆動される。
そして、この状態においては、バネ収容凹部46内で圧縮状態とされたコイルバネ43により押圧ハブ体41がアーム部材19方向に付勢され、押圧ハブ体41により摩擦調整板42がアーム部材19の内面側に押圧付勢された状態となっている。なお、駆動軸17における両アーム部材19,20の外側面側には、止め輪48等がそれぞれ装着されており、揺動ハウジング23は駆動軸17における軸方向移動が規制された状態とされている。
そして、この状態で駆動軸17が回転駆動されると、コイルバネ43による付勢力によって生じる摩擦力により揺動ハウジング23が駆動軸17と同方向に回転するように構成されている。なお、コイルバネ43の付勢力によって発生する摩擦力は、駆動軸17による回転が停止すれば、前記トーションバネの付勢力により初期位置に復帰するように、適宜摩擦力が生じる摩擦調整板42が採用されている。
次に、この給紙装置11による原稿Dの繰り出し動作について説明する。即ち、原稿供給トレイ13に対する原稿Dの積載の検出により駆動軸17が回転駆動されると、駆動軸17の回転に伴ってセパレートローラ18が紙搬送方向に沿って回転すると共に、コイルバネ43の付勢力によって発生する摩擦力により、トーションバネの付勢力に抗して揺動ハウジング23が連動して下向回動し、ピックアップローラ21が原稿Dの上面に圧接される。
この原稿Dに対するピックアップローラ21の圧接により、揺動ハウジング23の下向回動動作が停止され、その後、分離ハブ体40と押圧ハブ体41の噛合突部40d、41aおよび駆動ギア部41b、アイドルギア47、従動ギア44の伝動機構38を通じて、駆動軸17の回転力がピックアップローラ21の伝動される。そして、ピックアップローラ21は紙搬送方向に沿った回転を開始し、ピックアップローラ21の回転により最上層の原稿Dがセパレートローラ18と分離パッド25との間に繰り出す。
その後、繰り出された原稿Dが、前述の如く、搬送ローラ27の位置に到着し、搬送ローラ27の回転によってより高速で搬送されるようになると、セパレートローラ18およびピックアップローラ21が、搬送される原稿Dにより回転数を増す方向に引っ張られる。セパレートローラ18およびピックアップローラ21の回転速度が高速になってオーバーフィード状態になると、ワンウェイクラッチ35、36によるワンウェイクラッチ機構により、セパレートローラ18やピックアップローラ21は空転状態となる。
その後、高速で搬送される原稿Dの後端がセパレートローラ18やピックアップローラ21よりも下流側へ搬送されると、セパレートローラ18やピックアップローラ21の回転速度は初期の速度へ戻り、原稿供給トレイ13に積載された原稿Dを再度繰り出し、以降前述の動作を繰り返す。
本実施形態は以上のように構成されており、分離ハブ体40の一側面に、取付けピン45よりも僅かに幅広とされた一端開放で他端閉塞状態とされたピン遊挿溝40bが形成されると共に、その奥側に、取付けピン45と同幅もしくは僅かに幅狭とされた両端部閉塞状態とされたピン嵌合溝40cが形成されているため、分離ハブ体40のピン遊挿溝40bと駆動軸17のピン貫通孔17aとを上下方向に位置合わせした状態で、ピン遊挿溝40bの上方に位置された一端開放側から取付けピン45を落とし込んで遊挿し、他端閉塞部分で取付けピン45を受け止めた状態とする。その後、駆動軸17を軸方向に相対的に移動させて、取付けピン45をピン嵌合溝40c内に嵌合させるだけでよく、分離ハブ体40を駆動軸17に容易に固定状態に組み付けることができる。従って、両アーム部材19,20が連結壁部22で一体につながった構造の揺動ハウジング23であっても、狭い部分での組み付けが容易の行える利点がある。
この際、ピン遊挿溝40bに対する取付けピン45の挿入に際しては、ピン遊挿溝40bが僅かに幅広であるため、取付けピン45の挿入が容易に行え、また、ピン嵌合溝40cに対する取付けピン45の挿入に際しては、ピン嵌合溝40cが同幅もしくは僅かに幅狭であるため、その嵌合状態においてはガタツキなく固定できる利点がある。そして、ピン嵌合溝40cの径方向両端部は閉塞状態とされているため、取付けピン45が不用意に径方向に抜け落ちることもない。
さらに、分離ハブ体40と押圧ハブ体41との相互間に介在されたコイルバネ43の付勢力によって生じる摩擦力を利用してアーム部材19,20、即ち揺動ハウジング23を駆動軸17に連動して回動させる簡単な構造であり、特許文献2に開示の構造に比較して部品点数も削減でき、組付け性に優れるという利点もある。そして、揺動ハウジング23の回動が規制された状態においては、駆動軸17の回転力を分離ハブ体40、押圧ハブ体41、アイドルギア47、従動ギア44を通じてピックアップローラ21に有効に伝動させることができる。
また、セパレートローラ18およびピックアップローラ21が、それぞれ紙搬送方向に沿った回転を許容するワンウェイクラッチ35,36を介して駆動軸17および回転軸37にそれぞれ装着されているため、紙搬送方向下流側に配置されるより高速で搬送する搬送ローラ27に受け渡す際にも何ら支障が生じない。
さらに、押圧ハブ体41とアーム部材19との相互間に摩擦調整板42を介在する構造としているため、摩擦調整板42の種類や材質の調整により、所望の摩擦力に容易に調整できる利点もある。
なお、前記実施形態において、連動機構としてアイドルギア47を介在した構造を示しているが、タイミングベルトを駆動ギア部41bと従動ギア44との相互間にわたって装着する構造等であってもよく、何ら限定されない。
また、弾性部材としてコイルバネ43を用いた構造を示しているが、ゴム等からなる筒状の弾性部材であってもよく、何ら限定されない。
さらに、前記実施形態においては、駆動軸17とアーム部材19との連動する支持構造を、ファクシミリ装置1の給紙装置11に適用した構造について説明しているが、これに限定するものではなく、コピー機やスキャナ装置等の用紙の自動搬送等を行うその他の装置に適用することもできる。
本発明の実施形態にかかるファクシミリ装置を示す斜視図である。 同要部断面図である。 給紙装置部分の斜視図である。 分離ハブ体の斜視図である。 分離ハブ体や押圧ハブ体の組付け説明図である。 分離ハブ体や押圧ハブ体の組付け説明図である。 分離ハブ体や押圧ハブ体の組付け説明図である。
符号の説明
1 ファクシミリ装置
11 給紙装置
17 駆動軸
18 セパレートローラ
19 アーム部材
20 アーム部材
21 ピックアップローラ
23 揺動ハウジング
26 搬送経路
27 搬送ローラ
35 ワンウェイクラッチ
36 ワンウェイクラッチ
37 回転軸
38 伝動機構
40 分離ハブ体
40b ピン遊挿溝
40c ピン嵌合溝
40d 噛合突部
41 押圧ハブ体
41a 噛合突部
41b 駆動ギア部
43 コイルバネ
44 従動ギア
47 アイドルギア

Claims (3)

  1. 駆動軸に、径方向に貫通する取付けピンを介して固定された分離ハブ体と、該分離ハブ体の一側面に突設された噛合突部に噛合される噛合突部を備えると共に駆動軸の軸周りに相対回転自在で、かつ軸方向に相対移動自在に支持された押圧ハブ体と、駆動軸の軸周りに相対回転自在で、かつ軸方向に移動規制状態に支持されたアーム部材と、分離ハブ体と押圧ハブ体との相互間に介在されると共に分離ハブ体と押圧ハブ体との噛合状態で、押圧ハブ体をアーム部材方向に付勢してアーム部材を駆動軸と共に回動可能な摩擦力を発生させる弾性部材とを備え、
    前記分離ハブ体に、前記取付けピンが径方向から遊挿される一端開放で他端閉塞状態とされたピン遊挿溝と、該ピン遊挿溝に対する取付けピンの遊挿状態で駆動軸の前記押圧ハブ体方向の軸方向移動により取付けピンが嵌合される径方向両端部が閉塞状態とされたピン嵌合溝とが備えられていることを特徴とするアーム部材連動支持構造。
  2. 請求項1に記載のアーム部材連動支持構造を用いた給紙装置であって、
    前記アーム部材は前記駆動軸の軸方向に離隔して1対備えられると共に互いに連結壁部によって連結され、両アーム部材間で駆動軸にセパレートローラが装着されると共に、両アーム部材の先端部間にわたって回転自在に支持された回転軸にピックアップローラが装着され、セパレートローラと一方のアーム部材間に前記分離ハブ体、前記弾性部材、前記押圧ハブ体が備えられると共に、押圧ハブ体がアーム部材側に前記付勢され、押圧ハブ体の外周面に形成された駆動ギア部と、前記回転軸に固定の従動ギアとが連動機構を介して連動連結されていることを特徴とする給紙装置。
  3. 請求項2に記載の給紙装置において、
    前記セパレートローラおよび前記ピックアップローラが、それぞれ紙搬送方向に沿った回転を許容するワンウェイクラッチを介して前記駆動軸および前記回転軸にそれぞれ装着されていることを特徴とする給紙装置。
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