JP4012668B2 - 研磨ヘッドの止め輪及びこれを備えた化学機械的研磨装置 - Google Patents

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    • B24B37/27Work carriers
    • B24B37/30Work carriers for single side lapping of plane surfaces
    • B24B37/32Retaining rings

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体素子の製造に用いられる化学機械的研磨装置に係り、詳細には、研磨ヘッドの内部に流れ込んだスラリー残骸などの汚れ物が効率良く排出できるようになった研磨ヘッドの止め輪及びこれを備えた化学機械的研磨装置に関する。
【0002】
最近、半導体素子は、高集積化が進むにつれてその構造が多層化しつつある。これに伴い、半導体素子の製造工程中には半導体ウェーハの各層の平坦化のための研磨工程が必須である。この研磨工程では、主として化学機械的研磨(CMP;Chemical Mechanical Polishing)プロセスが適用されている。このプロセスによれば、狭い領域だけでなく、広い領域の平坦化においても優れた平坦度が得られるので、ウェーハの大口径化が進んでいる時勢に適している。
【0003】
化学機械的研磨プロセスは、タングステンまたは酸化物などがコートされたウェーハの表面を機械的摩擦によって研磨させると同時に、化学的研磨剤によって研磨させるプロセスであって、極めて微細な研磨を可能にする。機械的研磨において、ウェーハは、研磨パッドという回転する研磨用プレート上に載置された状態に所定の荷重がかけられ、これにより研磨パッドとウェーハ表面との摩擦によってウェーハの表面が研磨される。これに対し、化学的研磨においては、研磨パッドとウェーハとの間に供給されるスラリーという化学的研磨剤によってウェーハの表面が研磨される。
【0004】
以下、従来の化学機械的研磨装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、従来の化学機械的研磨装置の概略的な分解離斜視図である。
図1に示すように、従来の化学機械的研磨装置は、ベース100と、ベース100の上部に設けられる研磨パッド210a、210b、210cと、ウェーハのローディング/アンローディングを行なうロードカップ(load−cup)300と、ウェーハをホールドして研磨パッド210a、210b、210cの上面に密着回転させる複数の研磨ヘッド410a、410b、410c、410dを有するヘッド回転部400とを備えている。
【0005】
研磨パッド210a、210b、210cは、短時間に多数枚のウェーハを処理するため、通常3枚が配置され、各々は回転正盤(図示せず)の上面に固着される。そして、研磨パッド210a、210b、210cの各々に隣接して研磨パッド210a、210b、210cの表面状態を調節するためのパッド調節器211a、211b、211cと、研磨パッド210a、210b、210cの表面にスラリーを供給するスラリー供給アーム212a、212b、212cとが設けられる。
【0006】
ロードカップ300は、ウェーハをローディング/アンローディングするためのものであって、その内部には、ウェーハがその上面に安着される円盤状のペデスタル310が設けられる。一方、ロードカップ300では、後述のように、研磨ヘッド410a、410b、410c、410dの底面及びペデスタル310の上面の洗浄が行われる。
【0007】
ヘッド回転部400は、4枚の研磨ヘッド410a、410b、410c、410dと、4本の回転軸420a、420b、420c、420dとを備えている。研磨ヘッド410a、410b、410c、410dは、ウェーハをホールドして研磨が行われる間に研磨パッド210a、210b2、210cの上面に所定の圧力を加えて密着させる。回転軸420a、420b、420c、420dの各々は、4本の研磨ヘッド410a、410b、410c、410dの各々を回転させるためのものであって、ヘッド回転部400のフレーム401に取り付けられる。ヘッド回転部440のフレーム401の内部には、4本の回転軸420a、420b、420c、420dを回転させるための駆動機構が設けられる。ヘッド回転部400は中心軸402によって支持され、かつ、中心軸402を中心に回転自在に設けられる。
【0008】
前述のように構成される従来の化学機械的研磨装置での工程進行順序を図1及び図2を参照しながら説明する。先ず、ウェーハ移送装置(図示せず)によってロードカップ300に移送されてきたウェーハ10は、ロードカップ300のペデスタル310の上面に安着される。このとき、ウェーハ10は、その位置が動かないようにペデスタル310の上面に真空吸着される。次に、ウェーハ10はペデスタル310の上昇に連動して上昇してその上部に位置した研磨ヘッド410の底面に真空吸着される。研磨ヘッド410の底面に真空吸着されたウェーハ10は、ヘッド回転部400の回転によってロードカップ300に隣接した研磨パッド210a上に移送される。そして、研磨ヘッド410が下降して研磨パッド210aの上面にウェーハ10を圧接させ、スラリーを供給し、研磨を行なう。このとき、研磨パッド210a及びウェーハ10は同一方向に回転することになる。このように、ウェーハ10は、3枚の研磨パッド210a、210b、210cを順次に経由した後に再びロードカップ300に達してペデスタル310に安着される。次に、ウェーハ移送装置によってペデスタル310に安着されたウェーハ10が化学機械的研磨装置の外部に移送される。
【0009】
ウェーハ10がアンローディングされると、研磨ヘッド410がロードカップ300の内部に下降する。この状態で純水が噴射されて研磨ヘッド410の底面及びペデスタル310の上面の洗浄が行われる。洗浄が終わると、研磨ヘッド410及びペデスタル310が再び上昇し、ウェーハ移送装置によって新たなウェーハが移送されてペデスタル310の上面に安着される。
【0010】
図3は図1のロードカップの斜視図であり、図4はその断面図である。
図3及び図4に示すように、前述のように、研磨ヘッド410の底面及びペデスタル310の上面を洗浄するため、、ロードカップ300の洗浄槽320の内部には、純水を噴射する第1ノズル331及び第2ノズル332を備えた洗浄手段が設けられる。第1ノズル331は純水をペデスタル310の上面に向けて噴射するように設けられ、第2ノズル332は純水を研磨ヘッド410の底面に取り付けられたメンブレイン411に向けて噴射するように設けられる。メンブレイン411は、ウェーハを真空吸着する用途として使用される。第1ノズル331及び第2ノズル332はペデスタル310の周りに等間隔で3つ設けられる。一方、ロードカップ300の洗浄槽320の内部には、ペデスタル310に安着されるウェーハを定位置させるため、これをガイドするウェーハ整列器340がペデスタル310の周りに等間隔で3つ設けられている。
【0011】
洗浄槽320は円筒状の支持棒350によって支持され、支持棒350の内部には第1ノズル331及び第2ノズル332に純水を供給するための可撓性ホース336が設けられる。洗浄槽320の内部には、可撓性ホース336と第1ノズル331及び第2ノズル332を結ぶための洗浄水通路337が設けられる。
【0012】
さらに、ペデスタル310にも、メンブレイン411を洗浄するため、純水を上方に向けて噴射する多数の噴射口311が設けられる。ペデスタル310の内部には、噴射口311に通じる側方向水通路312が設けられ、側方向水通路312はペデスタル310を支持する筒状のペデスタル支持棒315の内部に形成された垂直方向水通路313に通じる。
【0013】
前述のように、ロードカップ300は、ウェーハのローディング/アンローディングだけでなく、研磨ヘッド410の底面及びペデスタル310を洗浄する役割もする。この洗浄段階は、ウェーハの化学機械的研磨工程において極めて重要である。化学機械的研磨工程の特性から、スラリー残骸や研磨されたシリコン粒子などの汚れ物が生じ、汚れ物の一部は研磨ヘッド410の底面に取り付けられたメンブレイン411及び/またはペデスタル310の表面に残留する。メンブレイン411及び/またはペデスタル310の表面に残留した汚れ物は後続してローディングされるウェーハに移されて研磨工程中にウェーハの表面上にマイクロスクラッチを生じるおそれがある。このマイクロスクラッチは、半導体素子のゲート酸化膜の電流漏れまたはゲートラインブリッジなどの欠陥を招き、半導体素子の収率及び信頼性を低下させる原因となる。従って、研磨工程中にはメンブレイン411及び/またはペデスタル310の表面に残留した汚れ物を純水で洗い取ることによって、前述の問題を未然に防止する必要がある。
【0014】
ところで、従来の化学機械的研磨装置の構造からは、前述の洗浄手段によっては汚れ物が完全に洗い取れない問題点がある。この問題点を図5ないし図7を参照して説明する。
図5は、従来の化学機械的研磨装置の研磨ヘッドの概略断面図であり、図6は、図5のA部分の拡大詳細図であり、図7は、図5の止め輪の斜視図である。
【0015】
化学機械的研磨装置の研磨ヘッド410は、ウェーハをホールドして研磨パッド上に所定の圧力を加えて密着回転させる役割をする。このとき、研磨ヘッド410は、ウェーハの上面を真空吸着することになる。このため、研磨ヘッド411の内部には真空ライン419が設けられ、研磨ヘッド410の下部には真空ライン419と連通される多数の孔415が形成されたメンブレイン支持プレート414が設けられる。メンブレイン支持プレート414の底面にはメンブレインパッド416が密着されている。メンブレインパッド416の底面及びメンブレイン支持プレート414の外周面は、ウェーハと直接接触される柔らかな材質のメンブレイン411が取り囲んでいる。メンブレイン411は、メンブレインクランプ417によってメンブレイン支持プレート414に固定される。そして、研磨ヘッド410の下部縁部、すなわち、メンブレイン411の周りには、研磨中にウェーハが外側に離脱されることを防止するための止め輪(Retainer ring)412が設けられる。止め輪412には、メンブレイン411によるウェーハの真空吸着時に、メンブレイン411の外周面と止め輪412の内周面との間に形成された狭い空間418の内部空気が流出入されるパージ孔がその外周面に沿って等間隔で4本設けられている。
このような構成を有する研磨ヘッド410において、メンブレイン411と止め輪412との間には、ウェーハに荷重をかけるときにメンブレイン411が昇降できるように約0.254mmの狭い隙間Dが存在する。ところが、この隙間Dを介して研磨中に供給されたスラリー及びその他の汚れ物が狭い空間418に流れ込み、狭い空間418に流れ込んだスラリーなどの汚れ物は前述のような従来の洗浄手段によっては洗い取れない。すなわち、図4に示された第1ノズル331及び第2ノズル332から噴射される純水は、その噴射方向及び隙間Dの狭小によって空間418内に流れ込んだ汚れ物を洗い取れない。また、図7に示すように、止め輪412には4本のパージ孔4121設けられているが、これはその直径が僅か2mmであって、空間418内に流れ込んだ汚れ物がこれを介してはほとんど排出できない。従って、空間418内に流れ込んだ汚れ物は排出できず、時間が経つにつれて次第に溜り、おまけに水分が蒸発して固くなる。
【0016】
このように空間418内に流れ込んで固くなったスラリーなどの汚れ物はメンブレイン411の上下移動または研磨時に発生される振動によって研磨中に研磨パッドの表面に落とされる。このとき、研磨パッドの表面に落とされる汚れ物の寸法は数μm以上であって、ウェーハの表面にマイクロスクラッチを生じる原因となる。
【0017】
前述のように、従来の化学機械的研磨装置においては、その研磨ヘッドの構造の問題から、研磨ヘッドの内部に流れ込んで固くなったパーチクル、スラリー残骸などの汚れ物がウェーハの表面上に傷をつけることにより、半導体素子の収率及び信頼性が低下される短所がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前述のような従来技術の問題点を解決するために案出されたもので、その第1目的は、研磨ヘッドの内部に流れ込んだスラリー残骸などの汚れ物が効率良く排出できるようになった研磨ヘッドの止め輪を提供することである。
【0019】
本発明の第2目的は、研磨ヘッドの内部に流れ込んだスラリー残骸などの汚れ物を洗い取る洗浄手段及び止め輪を備えた化学機械的研磨装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
目的を達成するため、本発明に係る研磨ヘッドの止め輪は、化学機械的研磨装置の研磨ヘッドの下部縁部に取り付けられて研磨中にウェーハが離脱されることを防止するためのものであって、リング状のリング体と、リング体を研磨ヘッドに取り付けるため、リング体の上面に設けられる多数のねじ孔と、研磨ヘッドの内部空間に流れ込んだ汚れ物を研磨ヘッドの回転時の遠心力により排出するため、リング体の内周面と外周面との間を貫通する多数の汚れ物排出口とを備え、汚れ物排出口は、リング体の外周面上に形成された外側開口の面積がリング体の内周面上に形成された内側開口の面積よりも広いことを特徴とする。
【0021】
好ましくは、汚れ物排出口の位置は、ねじ孔の位置と重ならない位置に形成されている。汚れ物排出口はリング体の外周に沿って実質的に等間隔で少なくとも6本設けられ、リング体の内周面上に形成された汚れ物排出口の全体内側開口の横方向長さの合計は、リング体の内周の長さの少なくとも30%以上を占める。
【0022】
さらに、好ましくは、汚れ物排出口のリング体の内周面上に形成された内側開口及びリング体の外周面上に形成された外側開口は、横長の形状の孔からなっている
【0023】
さらに、好ましくは、多数の汚れ物排出口の各々は、複数の内側孔及び複数の内側孔を包括する単一の外側孔からなり、外側孔の底面は外側に向かうほど次第に低くなっている。
【0024】
本発明の他の実施例として、汚れ物排出口の貫通方向は、リング体の半径方向に対して研磨中にウェーハ研磨ヘッドが回転する方向とは反対方向に所定角度捻じれていることが好ましい。
【0025】
このような汚れ物排出口は、研磨ヘッドがウェーハを真空吸着するときに空気が流出入されるパージ孔としての役割を兼ねることになる。
【0026】
一方、ウェーハの表面を平坦化させるための化学機械的研磨装置は、リング状のリング体と、リング体を研磨ヘッドに取り付けるため、リング体の上面に設けられる多数のねじ孔と、研磨ヘッドの内部空間に流れ込んだ汚れ物を排出するため、リング体の内周面と外周面との間を貫通する多数の汚れ物排出口を有する研磨ヘッドの止め輪と、ウェーハのローディング/アンローディングが行われるロードカップの内部に設けられるものであって、ウェーハがその上面に安着されるペデスタルに向けて純水を噴射する第1ノズルと、ウェーハを真空吸着するため、研磨ヘッドの底面に取り付けられたメンブレインに向けて純水を噴射する第2ノズルとを含む汚れ物洗浄手段とを備え、止め輪の汚れ物排出口は、リング体の外周面上に形成された外側開口の面積がリング体の内周面上に形成された内側開口の面積より広くなっており、研磨ヘッドの内部空間に流れ込んだ汚れ物を研磨ヘッドの回転時の遠心力により排出することを特徴とする。
【0027】
ここで、好ましくは、止め輪の汚れ物排出口を介して汚れ物が流れ込む研磨ヘッドの内部空間に純水を噴射する第3ノズルを含む汚れ物洗浄手段を備えている。また、止め輪の汚れ物排出口は、外側にいくほど次第にその断面の横方向の幅が大きくなるようになっている。
【0028】
さらに、好ましくは、第3ノズルはロードカップの内周面に沿って等間隔で少なくとも3つ設けられる。さらに、ロードカップの内周面に沿ってリング状の純水供給ラインが設けられ、第3ノズルは純水供給ラインに所定間隔をあけて多数個設けられる。ここで、第3ノズルは汚れ物排出口の個数と同数設けられる。
【0029】
このように、本発明によれば、研磨ヘッドの内部の空間に流れ込んだスラリー残骸など、ウェーハの表面上に傷をつける汚れ物を効率良く排出または洗浄でき、これにより、傷による半導体素子の欠陥が減少される。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
図8は、本発明の一実施例による止め輪が取り付けられた研磨ヘッドの部分断面図であり、図9は、図8の止め輪の部分抜粋斜視図である。
図8及び図9に示すように、ウェーハの表面を平坦化させるための化学機械的研磨装置は、ウェーハをホールドして研磨パッドの上面に所定の荷重をかけて密着回転させる研磨ヘッド610を備えている。このとき、研磨ヘッド610は、ウェーハの上面を真空吸着することになり、このため研磨ヘッド610の内部には真空ラインが設けられ、研磨ヘッド610の下部には真空ラインと連通される多数の孔が形成されたメンブレイン支持プレート614が設けられている。メンブレイン支持プレート614の底面にはメンブレインパッド616が密着されており、メンブレインパッド616の底面及びメンブレイン支持プレート614の外周面はウェーハと直接接触される柔らかな材質からなるメンブレイン611が取り囲んでいる。メンブレイン611は、メンブレインクランプ617によってメンブレイン支持プレート614に固定される。そして、研磨中にウェーハが離脱されることを防止するため、研磨ヘッド610の下部縁部、すなわち、メンブレイン611の周りには止め輪612が位置する。
【0031】
研磨ヘッド610の内部には狭い空間618が存在し、ここには、メンブレイン611の外周面と止め輪612の内周面との間の狭い隙間Dを介して前述の汚れ物が流れ込む。このように、空間618に流れ込んだ汚れ物が溜まって固くなると、ウェーハの表面上に傷をつけるおそれがあるため、これを直ちに外部に排出させる必要がある。
【0032】
これにより、本発明の止め輪612には、研磨ヘッド610の内部空間618に流れ込むスラリー残骸、研磨されたシリコン粒子など、汚れ物を外部に排出させるための汚れ物排出口6123が設けられている。ウェーハの研磨時には、研磨ヘッド610は通常反時計回り方向に回転し、これにより空間618に流れ込んだ汚れ物は遠心力によって汚れ物排出口6123を介して外部に排出できる。一方、汚れ物排出口6123は、メンブレイン611によるウェーハの真空吸着時に空気が流出入されるパージ孔としての役割も兼ねることになるので、別途のパージ孔を設ける必要がない。
【0033】
汚れ物排出口6123は、リング体6121の内周面と外周面との間を貫通して形成されている。すなわち、リング体6121の内周面上には汚れ物排出口6123の内側開口6126が形成され、リング体6121の外周面上には汚れ物排出口6123の外側開口6127が形成されている。従って、内側開口6126は研磨ヘッド610の内部空間618に接することになり、外側開口6127は研磨ヘッド610の外部に開放される。
【0034】
そして、汚れ物排出口6123は、リング体6121の外周に沿って実質的に等間隔で少なくとも6本設けられている。図9は、12本の汚れ物排出口6123を有する止め輪612を示す。さらに、リング体6121の内周面上に形成されている汚れ物排出口6123の全体内側開口6126の横方向の長さの合計は、リング体6121の内周の長さの少なくとも30%以上であることが好ましい。これは、リング状に形成された空間618の内部に流れ込んだ汚れ物がある一部で溜まることなくどの方向へでも円滑に排出できるようにする。
【0035】
一方、止め輪612を研磨ヘッド610の下部に取り付けるためのねじ孔6122がある。ねじ孔6122は、リング体6121の上面に等間隔で12本が設けられる。もし、ねじ孔6122の位置と汚れ物排出口6123の位置とが重なっていれば、止め輪612の強度が低下されるおそれがあるため、これを避けるため、汚れ物排出口6123は隣接した2本のねじ孔6122の間に形成されている。
【0036】
汚れ物排出口6123の内側開口6126及び外側開口6127は、横長の形状の孔からなることが好ましい。汚れ物排出口6123の開口面積が必要以上に大きくなると、止め輪612の強度の低下を招く。従って、止め輪612の強度維持及び汚れ物の円滑な排出のため、長孔形状の開口6126、6127をもつ汚れ物排出口6123が適している。
【0037】
そして、多数の汚れ物排出口6123の各々は、複数の内側孔6124と単一の外側孔6125とからなり、単一の外側孔6125は複数の内側孔6124を包んでいる。図9は、3本の内側孔6124とこれを包んでいる単一の内側孔6125からなる汚れ物排出口6123を示す。このような汚れ物排出口6123の形状は、内側開口6126の面積を狭めると共に、止め輪612の強度を増大させる。
【0038】
汚れ物排出口6123は、外側開口6127の面積が内側開口6126のそれよりも広いことが好ましい。このため、外側孔6125の底面は外側にいくほど次第に低くなるように傾斜している。従って、空間618から内側開口6126に流れ込んだ汚れ物が途中で詰まることなく円滑に研磨ヘッド610の外部に排出できる。
【0039】
前述のように、本発明に係る研磨ヘッド610の止め輪612には、多数の汚れ物排出口6123が設けられる。従って、研磨ヘッド610の内部の空間618に流れ込むスラリー残骸、研磨されたシリコン粒子などの汚れ物が溜まって固くなる前に外部に排出できるので、ウェーハの表面に傷をつけるような要因が減少される。
【0040】
図10は、本発明の他の実施例による止め輪の水平断面図である。前述のように、ウェーハの研磨時には研磨ヘッドは通常逆時計回り方向に回転し、これにより研磨ヘッドの内部の空間に流れ込んだ汚れ物は遠心力によって汚れ物排出口8123を介して研磨ヘッドの外部に排出される。ところで、汚れ物は流動性があるため、その回転角速度が止め輪812の回転角速度よりも遅くなる恐れがある。さらに、汚れ物の回転角速度と止め輪812の回転角速度とが同じであっても、その線速度には差がでる。すなわち、止め輪812の内周面よりもその外周面の線速度が速くなる。これにより、遠心力によって外部に排出される汚れ物は汚れ物排出口8123の内壁面に衝突して抵抗を受けるため、汚れ物の円滑な排出が妨げられる。
【0041】
従って、図10に示すように、本発明の他の実施例では、汚れ物排出口8123の貫通方向はリング体8121の半径方向に対して研磨中にウェーハ研磨ヘッドが回転する方向とは反対方向に所定角度捻じれている。換言すれば、逆時計回り方向に回転する止め輪812の半径方向中心線cに対して汚れ物排出口8123の中心線pが時計回り方向に所定角度捻じれている。もし、止め輪812が時計回り方向に回転すれば、汚れ物排出口8123は逆時計回り方向に所定角度捻じれることになる。
【0042】
このように、汚れ物排出口8123が所定角度捻じれていると、前述の線速度の差によって生じる汚れ物と汚れ物排出口8123の内壁面との摩擦抵抗が最小化できるので、汚れ物がより円滑に排出できるようになる。
【0043】
一方、この実施例でも、汚れ物排出口8123は多数本設けられ、それ各々は前述の実施例でのような理由から、複数の内側孔8124とこれを包んでいる単一の外側孔8125とからなる。
【0044】
図11は、本発明に係る洗浄手段を備えている化学機械的研磨装置のロードカップの斜視図であり、図12は、図9の止め輪及び図11の洗浄手段を備えている化学機械的研磨装置において、研磨ヘッドの底面と内部空間及びペデスタルを洗浄する状態を示すものである。
【0045】
本発明に係る化学機械的研磨装置には、前述の汚れ物排出口6123を有する止め輪612だけでなく、汚れ物排出口6123を介して研磨ヘッド610の内部の空間618に純水を噴射する第3ノズル733を含む洗浄手段が設けられている。
【0046】
化学機械的研磨装置のロードカップ700ではウェーハのローディング/アンローディングがなされ、かつ、研磨ヘッド610及びペデスタル710に残留したパーチクル、スラリー残骸、研磨されたシリコン粒子などの汚れ物を洗い取る作業が行われる。これにより、図11及び図12に示すように、ロードカップ700の洗浄槽720の内部には、汚れ物を洗い取るため、純水を噴射する第1ノズル731、第2ノズル732及び第3ノズル733を備えた洗浄手段が設けられる。第1ノズル731は、純水をウェーハが安着されるペデスタル710の上面に向けて噴射するように設けられ、第2ノズル732は、純水をウェーハを真空吸着するため、研磨ヘッド610の底面に取り付けられたメンブレイン611に向けて噴射するように設けられている。そして、本発明の特徴部をなす第3ノズル733は、研磨ヘッド610の内部に形成された空間618に止め輪612に形成された汚れ物排出口6123を介して純水が噴射できるように設けられている。第1ノズル731、第2ノズル732及び第3ノズル733は、ペデスタル710の周りに等間隔で3つずつ設けられる。しかし、ノズル731、732、733の個数は研磨ヘッド610の寸法などによって適宜変更できる。特に、第3ノズル733の個数は、止め輪612に設けられた汚れ物排出口6123と同数にできる。
【0047】
一方、図11に示すように、ウェーハ整列器740は、ペデスタル710に安着されるウェーハの位置を固定させる役割を果たす。
洗浄槽720は円筒状の支持棒750によって支持され、支持棒750の内部には、第1ノズル731、第2ノズル732及び第3ノズル733に純水を供給するための可撓性ホース736が設けられている。可撓性ホース736は洗浄槽720の内部に設けられた洗浄水通路737の一端部に連結され、洗浄水通路737の他端部は第1ノズル731、第2ノズル732及び第3ノズル733に連結されている。
【0048】
さらに、ペデスタル710にも、メンブレイン611を洗浄するため、純水を上向きに噴射する多数の噴射口711を設けることが可能である。ペデスタル710の内部には噴射口711に通じる側方向水通路712が設けられ、側方向水通路712はペデスタル710を支持する筒状のペデスタル支持棒715の内部に形成された垂直方向水通路713に通じる。このように、本発明に係る化学機械的研磨装置には、汚れ物排出口6123を有する止め輪612のほかにも、汚れ物排出口6123を介して研磨ヘッド610の内部空間618に純水を供給する第3ノズル733を含む洗浄手段が設けられている。第3ノズル733によって噴射された純水は空間618に流れ込んだ汚れ物が固くなることを抑え、かつ、汚れ物を洗い取って研磨ヘッド610の外部に排出させることによって、空間618内に汚れ物が溜まって固着されることが防止される。
【0049】
図13は、本発明の他の実施例による洗浄手段を備えている化学機械的研磨装置のロードカップの斜視図である。
図13に示すように、本実施例による化学機械的研磨装置は、ロードカップ700の洗浄槽720の内周面に沿って設けられたリング状の純水供給ライン834を有する洗浄手段が設けられている。純水供給ライン834は、図12に示された洗浄水通路737に通じる。さらに、純水供給ライン834には所定間隔をあけて多数個の第3ノズル833が設けられている。第3ノズル833の個数は、止め輪612に設けられた汚れ物排出口6123と同数にできる。第1ノズル731及び第2ノズル732は、前述の実施例でのように、ペデスタル710の周りに等間隔で3つ設けられる。
【0050】
前述の実施例によれば、汚れ物が流れ込んだ空間618内のより広い部位に持続的に純水を流すことができる。
【0051】
図14は、本発明のさらに他の実施例による止め輪の水平断面図である。
図14に示すように、本実施例による止め輪912には、多数本の汚れ物排出口9123が設けられ、各々は前述の実施例と同じ理由から、複数の内側孔9124とこれを包んでいる単一の外側孔9125とからなる。そして、汚れ物排出口9123は、リング体9121の内周面上に形成された内側開口の面積よりもリング体9121の外周面上に形成された外側開口の面積がより広いことが好ましい。このため、外側孔9125は、外側にいくほど次第にその断面の横方向の幅が広くなっている。
【0052】
このような実施例による止め輪912によれば、前述の第3ノズル(図12の733)から噴射される純水が、汚れ物排出口9123を介して研磨ヘッドの内部の空間により多く流れ込まれる。これにより、汚れ物の洗浄効果がより増大する。
【0053】
以下、前述のような本発明の効果を図15ないし図18に示されたグラフを参照しながら説明する。
図15は、量産中のウェーハの表面上のマイクロスクラッチの発生頻度を示すグラフである。ここで、左側のグラフAは従来の化学機械的研磨装置によって研磨された場合を表わし、右側のグラフBは本発明による化学機械的研磨装置により研磨された場合を表わす。そして、横軸の数値はテストの回数を表わし、縦軸の数値はウェーハスキャン装備であるKLA装備(KLA Instruments Corporation of Santa Clara,Calif)を使ってテストしたウェーハ1枚当たりマイクロスクラッチの発生個数を表わす。
【0054】
図15のグラフから明らかなように、従来の場合には、量産時の標準として設定されたウェーハ1枚当たりのマイクロスクラッチ20個を超える場合がしばしば生じ、その平均もウェーハ1枚当たり約22.7個であって、標準を超えることが分かる。ところで、本発明によれば、ウェーハ1枚当たり約7.4個のマイクロスクラッチが生じ、これは標準よりも著しく低い。
【0055】
図16は、テストウェーハの表面上のマイクロスクラッチの発生頻度を示すグラフである。ここで、左側のグラフCは従来の化学機械的研磨装置によって研磨された場合を表わし、右側のグラフDは本発明に係る化学機械的研磨装置によって研磨された場合を表わす。そして、横軸の数値はテストの回数を表わし、縦軸の数値はSFSまたはAIT装備を使ってテストしたウェーハ1枚当たり欠陥またはマイクロスクラッチの発生個数を表わす。
【0056】
図16のグラフから明らかなように、テスト装備別に多少の差はあるが、従来の場合にはウェーハ1枚当たり約1500〜3000個の欠陥及びマイクロスクラッチが発生されていたのに対し、本発明によれば、ウェーハ1枚当たり約35〜250個の欠陥及びマイクロスクラッチが生じることが分かる。
【0057】
下記表1は、前述の図15及び図16のグラフに表わしたデータをまとめて比較したものである。
【表1】
Figure 0004012668
表1から明らかなように、本発明に係る量産用ウェーハの場合には、ウェーハ表面上のマイクロスクラッチが従来に比べて平均67.4%減少し、本発明に係るテストウェーハの場合にはウェーハ表面上の欠陥及びマイクロスクラッチが平均90%以上減少した。
このように、本発明によれば、ウェーハ表面上の欠陥及びマイクロスクラッチの発生頻度が従来の場合に比べて顕著に減少する効果が得られる。
【0058】
一方、本発明に係る化学機械的研磨装置によれば、後述のような付加的な効果も得られる。
図17は、従来の化学機械的研磨装置によるウェーハ表面上の位置別の研磨量を示すグラフであり、図18は、本発明に係る化学機械的研磨装置によるウェーハ表面上の位置別の研磨量を示すグラフである。グラフ中、横軸はウェーハ上の位置を表わし、縦軸の数値は各位置別の研磨量を表わす。
【0059】
図17のグラフから明らかなように、従来の化学機械的研磨装置によれば、ウェーハエッジ部の研磨量が中心部の研磨量よりも少ないことが分かる。このような現象は、ウェーハエッジ部の研磨速度が中心部の研磨速度よりも遅いために生じる。従って、従来には、ウェーハ全体の平坦度が低下される問題点があった。しかし、図18のグラフに示すように、本発明に係る化学機械的研磨装置によれば、ウェーハエッジ部の研磨量と中心部の研磨量が同じくなる。この現象は、ウェーハエッジ部の研磨速度(単位時間当たり研磨量)が高まってウェーハ中心部の研磨速度に近づいたことに起因する。本発明によれば、研磨ヘッドの止め輪には汚れ物排出口が設けられる。汚れ物排出口を介して排出される汚れ物中のスラリーが止め輪の外周面に沿って下方に流れてウェーハエッジの方に供給されることによって、ウェーハエッジ部へのスラリーの量が増え、これによりウェーハエッジ部の研磨速度が従来に比べて速くなる。
【0060】
下記表2は、従来のウェーハの平坦度及び本発明に係るウェーハの平坦度を比較したものである。ここで、平坦度は、研磨されたウェーハ表面上の最大高さと最低高さとの差を平均高さで割った数値を百分率(%)に換算表示したものである。
【表2】
Figure 0004012668
表2から明らかなように、従来の化学機械的研磨装置によるウェーハの平坦度は平均5.40%であるのに対し、本発明に係る化学機械的研磨装置によるウェーハの平坦度は平均1.59%であって、顕著に改善されたことが分かる。
前述のように、本発明によれば、ウェーハエッジ部の研磨速度が高まることによってウェーハ表面全体の研磨速度が一様になり、これによりウェーハの平坦度が向上される。
【0061】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、研磨ヘッドの内部の空間に流れ込むスラリー残骸、研磨されたシリコン粒子などの汚れ物が、溜まって固くなる前に研磨ヘッドの止め輪に設けられた汚れ物排出口を介して円滑に排出できる。さらに、第3ノズルを有する洗浄手段によって研磨ヘッドの内部の空間に流れ込んだ汚れ物をより効率良く洗い取ることができる。
【0062】
従って、このような汚れ物によるウェーハ表面上のスクラッチ発生頻度が減少されるので、スクラッチによる半導体素子の欠陥が減少されて、半導体素子の収率及び信頼性が向上される効果がある。さらに、ウェーハ表面全体の研磨速度が一様になってウェーハの平坦度が向上される効果がある。
【0063】
本発明は図面に示された実施例を参考に説明されたが、これは単なる例示的なものに過ぎず、当分野における通常の知識を有した者なら、これより各種の変形及び均等な他実施例が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の化学機械的研磨装置の概略的な分解斜視図である。
【図2】研磨工程中のウェーハの移動を説明するための、従来の化学機械的研磨装置の概略的な平面図である。
【図3】従来の化学機械的研磨装置ののロードカップの斜視図である。
【図4】研磨ヘッドの底面及びペデスタルの上面を洗浄する手段を示す、従来の化学機械的研磨装置のロードカップの断面図である。
【図5】従来の化学機械的研磨装置の研磨ヘッドの概略的な断面図である。
【図6】従来の化学機械的研磨装置の研磨ヘッドの部分断面図である(図5のA部分)。
【図7】従来の止め輪の斜視図である。
【図8】本発明の一実施例による止め輪が取り付けられた研磨ヘッドの部分断面図である。
【図9】図8の止め輪の部分抜粋斜視図である。
【図10】本発明の他の実施例による止め輪の水平断面図である。
【図11】本発明に係る洗浄手段を備えた化学機械的研磨装置のロードカップの斜視図である。
【図12】図9の止め輪及び図11の洗浄手段を備えた化学機械的研磨装置において、研磨ヘッドの底面と内部空間及びペデスタルを洗浄する状態を示す断面図である。
【図13】本発明の他の実施例による洗浄手段を備えた化学機械的研磨装置のロードカップの斜視図である。
【図14】本発明のさらに他の実施例による止め輪の水平断面図である。
【図15】ウェーハ表面上のマイクロスクラッチの発生頻度を示すグラフである。
【図16】ウェーハ表面上のマイクロスクラッチの発生頻度を示すグラフである。
【図17】従来の化学機械的研磨装置によるウェーハ表面上の位置別の研磨量を示すグラフである。
【図18】本発明に係る化学機械的研磨装置によるウェーハ表面上の位置別の研磨量を示すグラフである。
【符号の説明】
610 研磨ヘッド
611 メンブレイン
612 止め輪
614 メンブレイン支持プレート
616 メンブレインパッド
617 メンブレインクランプ
618 狭い空間
6121 リング体
6123 汚れ物排出口
6124 内側孔
6125 外側孔
D 隙間

Claims (15)

  1. 化学機械的研磨装置の研磨ヘッドの下部縁部に取り付けられて研磨中にウェーハが離脱されることを防止する研磨ヘッドの止め輪において、
    リング状のリング体と、
    前記リング体を前記研磨ヘッドに取り付けるため、前記リング体の上面に設けられる多数のねじ孔と、
    前記研磨ヘッドの内部空間に流れ込んだ汚れ物を前記研磨ヘッドの回転時の遠心力により排出するため、前記リング体の内周面と外周面との間を貫通する多数の汚れ物排出口とを備え
    前記汚れ物排出口は、前記リング体の外周面上に形成された外側開口の面積が前記リング体の内周面上に形成された内側開口の面積よりも広いことを特徴とする研磨ヘッドの止め輪。
  2. 前記汚れ物排出口は、前記ねじ孔の位置と重ならない位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の研磨ヘッドの止め輪。
  3. 前記汚れ物排出口は、前記リング体の外周に沿って実質的に等間隔で少なくとも6本設けられることを特徴とする請求項1に記載の研磨ヘッドの止め輪。
  4. 前記リング体の内周面上に形成された前記汚れ物排出口の全体の内側開口の横方向長さの合計は、前記リング体の内周の長さの少なくとも30%以上であることを特徴とする請求項3に記載の研磨ヘッドの止め輪。
  5. 前記汚れ物排出口の前記リング体の内周面上に形成された内側開口及び前記リング体の外周面上に形成された外側開口は、横長の形状の孔からなることを特徴とする請求項1に記載の研磨ヘッドの止め輪。
  6. 前記多数の汚れ物排出口の各々は、複数の内側孔と前記複数の内側孔を包んでいる単一の外側孔とからなることを特徴とする請求項1に記載の研磨ヘッドの止め輪。
  7. 前記外側孔の底面は、内側から外側に向かって下方に傾斜していることを特徴とする請求項6に記載の研磨ヘッドの止め輪。
  8. 前記汚れ物排出口の貫通方向は、前記リング体の半径方向に対して研磨中に前記研磨ヘッドが回転する方向とは反対方向に所定角度捻じれていることを特徴とする請求項1に記載の研磨ヘッドの止め輪。
  9. 前記汚れ物排出口は、前記研磨ヘッドが前記ウェーハを真空吸着するときに空気が出入りするパージ孔としての役割を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の研磨ヘッドの止め輪。
  10. 半導体ウェーハの表面を平坦化させるための化学機械的研磨装置において、
    リング状のリング体と、前記リング体を研磨ヘッドに取り付けるため、前記リング体の上面に設けられる多数のねじ孔と、前記研磨ヘッドの内部空間に流れ込んだ汚れ物を前記研磨ヘッドの回転時の遠心力により排出するため、前記リング体の内周面と外周面との間を貫通する多数の汚れ物排出口とを含む研磨ヘッドの止め輪と、
    前記ウェーハのローディング/アンローディングが行われるロードカップの内部に設けられるものであって、前記ウェーハがその上面に安着されるペデスタルに向けて純水を噴射する第1ノズルと、
    前記ウェーハを真空吸着するため、前記研磨ヘッドの底面に取り付けられたメンブレインに向けて純水を噴射する第2ノズルとを含む汚れ物洗浄手段とを備え
    前記止め輪の前記汚れ物排出口は、前記リング体の外周面上に形成された外側開口の面積が前記リング体の内周面上に形成された内側開口の面積より広いことを特徴とする化学機械的研磨装置。
  11. 前記汚れ物洗浄手段は、前記止め輪の前記汚れ物排出口を介して前記汚れ物が流れ込む前記研磨ヘッドの内部空間に純水を噴射する第3ノズルを更に含むことを特徴とする請求項10に記載の化学機械的研磨装置。
  12. 前記止め輪の前記汚れ物排出口は、内側から外側に向かってその断面の横方向の幅が広くなっていることを特徴とする請求項10に記載の化学機械的研磨装置。
  13. 前記第3ノズルは、前記ロードカップの内周面に沿って所定間隔をあけて少なくとも3つ設けられていることを特徴とする請求項11に記載の化学機械的研磨装置。
  14. 前記ロードカップの内周面に沿ってリング状の純水供給ラインが設けられ、前記第3ノズルは前記純水供給ラインに所定間隔をあけて多数個が設けられていることを特徴とする請求項11に記載の化学機械的研磨装置。
  15. 前記第3ノズルは、前記汚れ物排出口の個数と同数に設けられていることを特徴とする請求項13または14に記載の化学機械的研磨装置。
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