JP4009824B2 - 石英ガラス管の製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、石英ガラス管の製造方法及び製造装置に関し、さらに詳しくは、石英ガラス素材の加熱領域で石英ガラス素材に穿孔治具を当接し、穿孔治具を圧入することで、石英ガラス素材を漸次円筒状の石英ガラス管に成形する石英ガラス管の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
石英ガラス管は、半導体工業の分野における炉芯管等の部品や、光ファイバ用のプリフォームとして、需要が急増している。
このような石英ガラス管の製造方法として、特許2798465号や特開平7−109135号に記載されているようなピアシング法が普及している。
【0003】
ピアシング法とは、図6に示すように、石英ガラス素材101に穿孔治具102を当接し、穿孔治具102の当接部周辺を加熱炉103により加熱しながら穿孔治具102を石英ガラス素材101に押圧して圧入させることで、石英ガラス素材101を先端側から漸次円筒状の石英ガラス管105に成形する方法である。
【0004】
なお、前記加熱炉103は、石英ガラス素材101と穿孔治具102の当接部周辺を覆う円筒状の発熱体103aと、この発熱体103aの外周に配される適宜巻き数のコイル103bとを備えた構成である。コイル103bへ交流電流を流した際の誘導加熱で、発熱体103aを石英ガラス素材101の軟化点以上の温度に昇温させて、穿孔治具102の当接部周辺の石英ガラス素材101を加熱する。
【0005】
また、発熱体103aによる加熱領域の始端位置をa、穿孔治具102の圧入によって成形を開始する成形開始位置をb、成形開始位置bから穿孔治具102の圧入による成形が終了する成形完了位置をc、加熱領域の終端位置をdと定義すると、従来、各位置a,b,c,dにおける温度は、単一のコイル103bによる誘導加熱のため、図7の温度分布特性線f5に示すように、どの位置でも、石英ガラス素材101の軟化点以上の略同一の温度となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光ファイバ用のプリフォームとして石英ガラス管105を使用する場合は、更にMCVD法またはPCVD法によるガラス層の内スス付け、ロッドインコラプス等の工程を経た後に、所定の加熱環境下で高速の線引き成形を行うことで、光ファイバとする。そのとき、石英ガラス管105に生じていた偏肉や、偏心、断面の真円度や、軸線の直線性、不純物の付着・混入量等の品質特性は、そのまま引き継がれて、光ファイバの諸性能に大きく影響する。
そのため、光ファイバ用のプリフォームとしての石英ガラス管105の製造に対しては、偏肉や偏心を抑えて断面の真円度を向上させること、軸線の直線性を向上させること、不純物の付着・混入の防止を図ること等が重要な課題となる。
【0007】
ところが、前述した従来の製造方法では、発熱体103aによる加熱領域は、始端位置aから終端位置dまでの全域が、略均一に軟化点以上の温度に加熱される。そのため、始端位置aから成形開始位置bまでの区間で加熱しすぎると、軟化した石英ガラス素材101が自重で撓み変形して、穿孔治具102による穿孔に際して、偏肉や偏心といった不都合を招き、高品位の光ファイバに必要とされる高精度化が困難になるという問題があった。
【0008】
更に、成形完了位置cから終端位置dまでの区間で加熱しすぎると、軟化した成形済みの石英ガラス管105が自重によって撓み変形して、断面の真円度の低下や、軸線の直線性の低下、あるいは表面張力による大きな縮径作用に起因した寸法精度の低下等の品質低下を招き、やはり、高品位の光ファイバに必要とされる高精度化が困難になるという問題があった。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、偏肉や偏心といった不都合の発生を確実に防止でき、また、断面の真円度の低下や軸線の直線性の低下を抑え、かつ、過剰加熱に起因した大きな縮径の発生を防止して、高品位の光ファイバに必要とされる高精度な石英ガラス管を、容易かつ安定して製造することのできる石英ガラス管の製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の請求項1に係る石英ガラス管の製造方法は、石英ガラス素材の加熱領域で石英ガラス素材に穿孔治具を当接し、穿孔治具を圧入することで、石英ガラス素材を漸次円筒状の石英ガラス管に成形する石英ガラス管の製造方法において、加熱領域を、穿孔治具の圧入によって成形を開始する成形開始位置より手前の前加熱ゾーンと、成形開始位置から穿孔治具の圧入による成形が終了する成形完了位置までのヒートゾーンと、成形完了位置より後の後加熱ゾーンとに区分し、ヒートゾーンにおける加熱温度を、石英ガラス素材の軟化点以上で作業点以下の温度範囲に制御し、前加熱ゾーン及び後加熱ゾーンにおける加熱温度を、軟化点以下の温度に制御することを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の石英ガラス管の製造方法によれば、石英ガラス素材の加熱領域が、前加熱ゾーンとヒートゾーンと後加熱ゾーンとの3つの領域に区分され、穿孔治具によって穿孔を行うヒートゾーンは、石英ガラス素材が加工し易い状態まで軟化するように、加熱温度が軟化点以上に制御される。
一方、ヒートゾーンの前後に位置する前加熱ゾーンと後加熱ゾーンは、いずれも、加熱温度が石英ガラス素材の軟化点以下に制御される。
従って、ヒートゾーンの手前に位置する前加熱ゾーンで、石英ガラス素材に軟化による撓みが発生することがないので、ヒートゾーンに入る石英ガラス素材の形状を維持したまま、穿孔を行うことができる。そのため、穿孔前の石英ガラス素材の撓みに起因する偏肉や偏心といった不都合の発生を確実に防止することができる。
また、ヒートゾーンの後に位置する後加熱ゾーンでも、加熱温度が軟化点以下であるので、穿孔によって形成した石英ガラス管に軟化による歪みが発生することがない。
従って、成形直後の石英ガラス管の歪みに起因する断面の真円度の低下や軸線の直線性の低下を抑えることができ、更に、過剰加熱に起因した大きな縮径の発生を防止することができる。
【0012】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項2に係る石英ガラス管の製造方法は、請求項1に記載の石英ガラス管の製造方法であって、ヒートゾーンの長さを、石英ガラス素材の外径の0.5倍〜2倍に設定することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の石英ガラス管の製造方法によれば、外径が異なる石英ガラス素材を石英ガラス管に加工する場合等でも、作業者の熟練度等に関係なく、単純な計算で適正なヒートゾーンの長さを設定することができる。したがって、ガラス管の加工精度を常に良好に保つことができる。
【0014】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項3に係る石英ガラス管の製造方法は、請求項1又は2に記載の石英ガラス管の製造方法であって、前記穿孔治具の圧入によって成形した前記石英ガラス管を、前記加熱領域の終端の近傍で強制冷却することを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の石英ガラス管の製造方法によれば、加熱領域の直後で直ちに強制空冷を実施するので、穿孔後のガラス管を速やかに冷却することができ、軸線の曲げ変形や断面の真円度の低下等の不都合の発生を防止することができる。
【0016】
また、好ましくは、請求項3に記載の石英ガラス管の製造方法において示した強制冷却は、請求項4に記載したようにガスを吹き付ける方法、または、請求項5に記載したように液体を石英ガラス管の周囲に流動させる方法を採用すると良い。
これらの冷却方法は、形成する石英ガラス管の外径の変更等にも、容易且つ柔軟に対応することができる。
【0017】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項6に係る石英ガラス管の製造装置は、石英ガラス素材を加熱する加熱炉を有し、加熱炉の加熱領域で石英ガラス素材に穿孔治具を当接させ、穿孔治具を圧入させることで、石英ガラス素材を漸次円筒状の石英ガラス管に成形する石英ガラス管の製造装置において、加熱炉は、穿孔治具の圧入によって成形を開始する成形開始位置より手前の前加熱ゾーンと、成形開始位置から穿孔治具の圧入による成形が終了する成形完了位置までのヒートゾーンと、成形完了位置より後の後加熱ゾーンとに区分される加熱領域を有するとともに、加熱領域の区分ゾーン毎に加熱温度を制御可能なように構成され、前記加熱炉による加熱領域の終端近傍に、成形された石英ガラス管を強制冷却する冷却装置が設けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載の石英ガラス管の製造装置によれば、石英ガラス素材の加熱領域が、前加熱ゾーンとヒートゾーンと後加熱ゾーンとの3つの領域に区分され、加熱温度を区分ゾーン毎に制御することができる。よって、ヒートゾーンの加熱温度を石英ガラス素材の軟化点以上に制御するとともに、前加熱ゾーンと後加熱ゾーンの加熱温度を軟化点以下に制御すれば、成形直後の石英ガラス管の歪みに起因する断面の真円度の低下や軸線の直線性の低下を抑えることができ、さらに、過剰加熱に起因した大きな縮径の発生を防止することができる。
すなわち、ヒートゾーンの手前に位置する前加熱ゾーンで、石英ガラス素材に軟化による撓みが発生することがないので、ヒートゾーンに入る石英ガラス素材の形状を維持したまま、穿孔を行うことができる。そのため、穿孔前の石英ガラス素材の撓みに起因する偏肉や偏心といった不都合の発生を確実に防止することができる。また、ヒートゾーンの後に位置する後加熱ゾーンでも、穿孔によって形成した石英ガラス管に軟化による歪みが発生することがない。
また、加熱領域の直後で直ちに強制空冷を実施するので、穿孔後のガラス管を速やかに冷却することができ、軸線の曲げ変形や断面の真円度の低下等の不都合の発生を防止することができる。
【0019】
また、好ましくは、請求項6に記載の石英ガラス管の製造装置において示した加熱炉は、請求項7に記載したように、加熱領域で石英ガラス素材の周囲を覆う円筒状の発熱体と、加熱領域の区分ゾーン毎に発熱体の外周に配置された複数組のコイルと、区分ゾーン毎にコイルに流す交流電流を制御可能な電流制御手段とを備えるとともに、各コイルに高周波電流を流した時の誘導加熱によって発熱体を所定の温度分布に発熱させる誘導加熱炉であると良い。
【0022】
なお、上記の製造方法及び製造装置において、石英ガラス素材は、具体的には、適宜な製造法によって所定の寸法に仕上げた石英ガラスロッド、石英ガラスインゴット、石英ガラスパイプ等を使用することが挙げられる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る石英ガラス管の製造方法及び製造装置の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本発明の石英ガラス管の製造装置を示す概要図、図2は、図1に示した加熱炉近傍の模式図である。図3は、図2に示した加熱炉による加熱領域の温度分布を示すグラフ、図4は、図2に示したヒートゾーンの長さの範囲を示すグラフである。また、図5は、図2に示した冷却装置の変形例を示す模式図である。
【0024】
図1に示すように、本実施形態の石英ガラス管の製造装置11は、所謂ピアシング法によって石英ガラス管を製造するものであり、ガラスインゴット13を加熱する加熱炉19と、加熱炉19の上流側に配置された上流側固定台21と、加熱炉19の下流側に配置された下流側固定台27とが設けられている。
【0025】
上流側固定台21の上には、ガラス素材であるガラスインゴット13の一端を把持して図中左右方向にスライド移動する第1移動テーブル15が備えられている。第1移動テーブル15は、所望の速度でスライドすることが可能であり、さらに、ガラスインゴット13をチャック15aにより把持して、ガラスインゴット13をその長手方向の軸を中心に回転させることが可能である。
さらに、上流側固定台21の上には、ガラスインゴット13の自重を支えるサポータ23が備えられている。サポータ23は、把持されたガラスインゴット13の高さに合わせてその高さを変更でき、さらに上流側固定台21の上をガラスインゴット13の軸方向にスライド可能である。また、サポータ23の支承部分23aは、ガラスインゴット13の軸回転を拘束することのないローラである。
【0026】
また、下流側固定台27の上には、ガラス製ダミーパイプ14の一端を把持するとともに、第1移動テーブル15の移動に合わせて図中左右方向にスライド移動が可能な第2移動テーブル29が備えられている。第2移動テーブル29は、把持されたダミーパイプ14をその長手方向の軸を中心に回転させることが可能である。また、その回転は、第1移動テーブル15によるガラスインゴット13の回転に合わせて調整される。
【0027】
ガラスインゴット13は、第1移動テーブル15に把持されていない他端が、第2移動テーブル29によって把持されたダミーパイプ14の他端と融着されている。したがって、ガラスインゴット13とダミーパイプ14が、軸方向に一体になって加熱炉19の内部に導入された状態で、第1移動テーブル15と第2移動テーブル29とに把持される。
【0028】
さらに、下流側固定台27の上には支持台31が設けられており、これによって穿孔治具の固定軸25が支持される。穿孔治具は、固定軸25の先端に設けられた穿孔駒17を備えている。固定軸25は、穿孔駒17と同一の中心軸を有し、さらにガラスインゴット13に中心軸を一致させた状態に支持される。また、下流側固定台27の上に備えられたサポータ23により、固定軸25の自重が支えられている。
【0029】
図2に示すように、本実施形態の加熱炉19は、高周波誘電加熱方式の炉であり、コイル43a〜43fに交流電流を流すことで発熱体41が発熱する。発熱体41はガラスインゴット13と穿孔駒17の当接部周辺を覆う円筒形状の黒鉛であり、発熱体41の発熱によってガラスインゴット13を加熱して軟化させる。コイル43a〜43fに流す交流電流は、電流制御手段45によって制御することができる。
【0030】
また、本実施形態において、発熱体41による加熱領域は、ガラスインゴット13の未成形部分を加熱する前加熱ゾーンZ1と、ガラスインゴット13を穿孔する素材成形区間を加熱するヒートゾーンZ2と、穿孔成形済みのガラス管14を加熱する後加熱ゾーンZ3とに区分している。
前加熱ゾーンZ1は、始端位置aから、穿孔駒17の圧入によってガラスインゴット13を穿孔する成形開始位置bより手前までの区間である。また、ヒートゾーンZ2は、成形開始位置bから穿孔駒17の圧入による穿孔が終了する成形完了位置cまでの素材成形区間である。また、後加熱ゾーンZ3は、成形完了位置cから加熱領域の終端位置dまでの区間である。
【0031】
そして、6個のコイル43a〜43fの内、コイル43a,43bは上記の加熱領域の前加熱ゾーンZ1に、コイル43c,43dは上記の加熱領域のヒートゾーンZ2に、コイル43e,43fは上記の加熱領域の後加熱ゾーンZ3に、それぞれ割り当てられている。
また、電流制御手段45は、加熱領域の区分毎に独立に、さらには、各区分に割り当てられた各コイル単位で、供給する交流電流を制御可能なものである。
【0032】
図3に示すように、加熱領域における温度分布は、電流制御手段45によって各区分に配置されたコイルへの供給電流を制御することで、曲線f1のように設定される。
すなわち、ヒートゾーンZ2(b〜c)における加熱温度は、ガラスインゴット13の軟化点以上で作業点以下の温度範囲に制御する。また、前加熱ゾーンZ1(a〜b)における加熱温度は、ガラスインゴット13の軟化点以下の温度に制御し、後加熱ゾーンZ3(c〜d)における加熱温度は、ガラスインゴット13の軟化点以下で徐冷点以上の温度範囲に制御する。
【0033】
例えば、不純物が少ないVAD法で作成された純シリカの石英ガラスの徐冷点、軟化点、作業点の各温度は、それぞれ、1200℃、1700℃、2200℃程度である。
このような徐冷点、軟化点、作業点は、ガラスインゴット13の成分組成(不純物含有量)に依存して変化するが、基本的には、次のように定義する。
【0034】
徐冷点とは、石英ガラスの粘度が1012パスカル秒(Pa・s)となる温度であり、ガラス加工で生じた内部歪が約15分で除去される温度に相当する。
軟化点とは、石英ガラスの粘度が106.6パスカル秒(Pa・s)となる温度であり、直径0.55〜0.75mm、長さ23cmのガラス糸を熱したときに1mm/minの速さで伸びる温度に相当する。
作業点とは、石英ガラスの粘度が103パスカル秒(Pa・s)となる温度であり、作業温度範囲の上限の温度である。
【0035】
ところで、ヒートゾーンZ2として必要な長さは、ガラスインゴット13の外径、及び、穿孔駒17の寸法形状に応じて変更する必要がある。よって、ヒートゾーンZ2の長さを、作業者の熟練度に頼って設定すると、ヒートゾーンZ2の長さにばらつきが生じて、製品品質を不安定にする要因となる。
そこで、図4に示すように、本実施形態では、ヒートゾーンZ2の長さを、ガラスインゴット13の外径の一次関数f2,f3,f4によって設定する。
一次関数f2は、ヒートゾーンの長さの基準値を求めるもので、一次関数f3,f4は、それぞれ基準値からの許容差を設定している。関数f2は、インゴット外径をX、ヒートゾーンの長さをYとすると、Y=Xである。また、関数f3はY=2Xであり、関数f4はY=0.5Xである。
したがって、ヒートゾーンの長さは、一次関数f3と一次関数f4とで挟まれる範囲で設定すれば良い。例えば、インゴット外径がX1のとき、ヒートゾーンの長さを0.5X1〜2X1の間に設定する。
【0036】
また、加熱領域の後加熱ゾーンZ3(c〜d)は、急激な冷却によって歪みが残留することを防止するために、徐冷点まで緩やかに加熱温度を降下させる。
そして、加熱領域の終端dから微小距離離れた位置eまでの区分Z4は、本実施形態では、自然冷却とし、区分Z4の直後(実際には、加熱炉19の出口近傍)に、成形された石英ガラス管を室温まで強制冷却する冷却装置51を設けている。
本実施の形態における冷却装置51は、冷却用ガス53をガラス管14に吹き付けるガス冷却式である。冷却用ガス53は、例えば、窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス等の不活性ガス、又はクリーンエアを使用すると良い。
【0037】
上述した石英ガラス管の製造装置11では、加熱炉19内に送られたガラスインゴット13を、上述した温度分布に加熱しながら、穿孔駒17を圧入することで、ガラスインゴット13を先端側から漸次円筒状の石英ガラス管14に成形する。
そして、加熱炉19による加熱領域の3つの区分の内、ヒートゾーンZ2における加熱温度は、石英ガラス素材13の軟化点以上で作業点以下の温度範囲に制御し、前加熱ゾーンZ1及び後加熱ゾーンZ3における加熱温度は、何れも、軟化点以下の温度に制御する。
【0038】
従って、ヒートゾーンZ2の手前に位置する前加熱ゾーンZ1で、ガラスインゴット13に軟化による撓みが発生することがないので、ヒートゾーンZ2に入るガラスインゴット13の形状を維持したまま、穿孔を行うことができる。そのため、穿孔前のガラスインゴット13の撓みに起因する偏肉や偏心といった不都合の発生を確実に防止することができる。
また、ヒートゾーンZ2の後に位置する後加熱ゾーンZ3でも、加熱温度が軟化点以下であるので、穿孔によって形成した石英ガラス管14に軟化による歪みが発生することがない。
従って、成形直後のガラス管14の撓みに起因する断面の真円度の低下や軸線の直線性の低下を抑えることができ、さらに、過剰加熱に起因した大きな縮径の発生を防止することができる。
即ち、偏肉や偏心が無く、また、断面の真円度が高く、軸線の直線性の優れるなど、高品位の光ファイバに必要とされる高精度な石英ガラス管を、容易且つ安定して製造することができる。
【0039】
また、本実施形態では、ヒートゾーンZ2の長さを、ガラスインゴット13の外径の一次関数で設定しているため、外径が異なるガラスインゴットをガラス管に加工する場合等でも、作業者の熟練度等に関係なく、単純な計算で適正なヒートゾーンの長さを設定することができ、製造するガラス管の品質の安定化を図ることができる。
【0040】
また、加熱領域の直後で直ちに強制空冷を実施するので、穿孔後のガラス管を速やかに冷却することができ、軸線の曲げ変形や断面の真円度の低下等の不都合の発生を防止することができる。
【0041】
また、本実施形態の強制冷却は、ガス冷却なので、形成するガラス管の外径の変更等にも、容易かつ柔軟に対応することができる。
【0042】
なお、図2に示した冷却装置51は、ガス冷却の代わりに、図5に示すような水冷管63を用いても良い。
図5に示すように、石英ガラス管の製造装置60は、加熱炉19の出口近傍に、成形されたガラス管を室温まで強制冷却する水冷管63を設けている。水冷管63は、成形されたガラス管の周囲を囲むように円筒状に形成されており、管の内部に供給された冷却水を、周方向に流動させて排出する。管内には常に冷却水が供給されるとともに、管内の冷却水は常に流動しているので、ガラス管に対して安定した放射冷却効果を得ることができる。また、形成するガラス管の外径の変更等にも、容易かつ柔軟に対応することができる。
【0043】
(実施例)
以下に、本発明に係る実施例について説明する。
加熱領域における温度分布を上記実施の形態に従って製造したガラス管の実施例と、加熱領域における温度分布を従来の均一分布にして製造したガラス管の比較例とで、偏肉率の比較を行った。
【0044】
実施例と比較例の両方において、外径が46mm、長さが1000mmのガラスインゴットに対し、外径40mmの穿孔駒を用いて穿孔し、外径が100mm、内径が40mm、長さが1000mmの大型石英ガラス管を製造した。
これらの実施例と比較例に関して、異なる製造条件は上記の加熱領域における温度分布のみで、インゴットの回転速度やその他の条件は一致させた。
本発明に係る実施例では、上記の製造装置11を用い、図3に示すような温度分布を設定した。ここで、ヒートゾーンの長さを45mmに設定し、最高加熱温度を1800℃に設定した。
一方、比較例では、製造装置11を用いたが、加熱領域の温度分布は、図7に示すような従来の温度分布である長手方向一定に設定した。なお、この一定の加熱温度を1800℃に設定した。
【0045】
製造したそれぞれのガラス管について、各ガラス管を回転させて、長さ方向に50mm間隔で、管壁の肉厚の最大値tmax及び最小値tminを測定した。そして、次の[数1]を用いて偏肉率Hを算出した。
【0046】
【数1】
【0047】
その結果、本発明に係る実施例の場合は、管全長での偏肉率の最大値が0.50%であったのに対し、従来の製造法に準じた比較例では、管全長での偏肉率の最大値が3%であった。
以上の結果により、本実施形態の温度分布に従って製造することで偏肉率を6分の1程度に減少させることができ、本発明によって得られる効果を明確に確認することができた。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の石英ガラス管の製造方法及び製造装置によれば、石英ガラス素材の加熱領域が、前加熱ゾーンとヒートゾーンと後加熱ゾーンとの3つの領域に区分され、加熱温度を区分ゾーン毎に制御することができる。よって、ヒートゾーンの加熱温度を石英ガラス素材の軟化点以上に制御するとともに、前加熱ゾーンと後加熱ゾーンの加熱温度を軟化点以下に制御すれば、成形直後の石英ガラス管の歪みに起因する断面の真円度の低下や軸線の直線性の低下を抑えることができ、更に、過剰加熱に起因した大きな縮径の発生を防止することができる。
すなわち、ヒートゾーンの手前に位置する前加熱ゾーンで、石英ガラス素材に軟化による撓みが発生することがないので、ヒートゾーンに入る石英ガラス素材の形状を維持したまま、穿孔を行うことができる。そのため、穿孔前の石英ガラス素材の撓みに起因する偏肉や偏心といった不都合の発生を確実に防止することができる。また、ヒートゾーンの後に位置する後加熱ゾーンでも、穿孔によって形成した石英ガラス管に軟化による歪みが発生することがない。
したがって、高品位の光ファイバに必要とされる高精度な石英ガラス管を、容易かつ安定して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の石英ガラス管の製造装置を示す概要図、図2は、図1に示した加熱炉近傍の模式図である。図3は、図2に示した加熱炉による加熱領域の温度分布を示すグラフ、図4は、図2に示したヒートゾーンの長さの範囲を示すグラフである。また、図5は、図2に示した冷却装置の変形例を示す模式図である。
【図1】本発明の石英ガラス管の製造装置を示す概要図である。
【図2】図1に示した加熱炉近傍の模式図である。
【図3】図2に示した加熱炉による加熱領域の温度分布を示すグラフである。
【図4】図2に示したヒートゾーンの長さの範囲を示すグラフである。
【図5】図2に示した冷却装置の変形例を示す模式図である。
【図6】従来の石英ガラス管の製造装置の要部模式図である。
【図7】図6に示した加熱炉内での温度分布を示すグラフである。
【符号の説明】
11 石英ガラス管の製造装置
13 ガラスインゴット(石英ガラス素材)
14 石英ガラス管
15 第1移動テーブル
17 穿孔駒(穿孔治具)
19 加熱炉
21 上流側固定台
25 固定軸
27 下流側固定台
29 第2移動テーブル
41 発熱体
43a〜43f コイル
45 電流制御手段
51 冷却装置
60 石英ガラス管の製造装置
63 水冷管(冷却装置)
Claims (7)
- 石英ガラス素材の加熱領域で前記石英ガラス素材に穿孔治具を当接し、該穿孔治具を圧入することで、前記石英ガラス素材を漸次円筒状の石英ガラス管に成形する石英ガラス管の製造方法において、
前記加熱領域を、前記穿孔治具の圧入によって成形を開始する成形開始位置より手前の前加熱ゾーンと、前記成形開始位置から前記穿孔治具の圧入による成形が終了する成形完了位置までのヒートゾーンと、前記成形完了位置より後の後加熱ゾーンとに区分し、
前記ヒートゾーンにおける加熱温度を、前記石英ガラス素材の軟化点以上で作業点以下の温度範囲に制御し、
前記前加熱ゾーン及び後加熱ゾーンにおける加熱温度を、軟化点以下の温度に制御することを特徴とする石英ガラス管の製造方法。 - 前記ヒートゾーンの長さを、前記石英ガラス素材の外径の0.5倍〜2倍に設定することを特徴とする請求項1に記載の石英ガラス管の製造方法。
- 前記穿孔治具の圧入によって成形した前記石英ガラス管を、前記加熱領域の終端の近傍で強制冷却することを特徴とする請求項1又は2に記載の石英ガラス管の製造方法。
- 前記強制冷却は、ガスを吹き付けて行うことを特徴とする請求項3に記載の石英ガラス管の製造方法。
- 前記強制冷却は、液体を前記石英ガラス管の周囲に流動させて行うことを特徴とする請求項3に記載の石英ガラス管の製造方法。
- 石英ガラス素材を加熱する加熱炉を有し、該加熱炉の加熱領域で前記石英ガラス素材に穿孔治具を当接させ、該穿孔治具を圧入させることで、前記石英ガラス素材を漸次円筒状の石英ガラス管に成形する石英ガラス管の製造装置において、
前記加熱炉は、前記穿孔治具の圧入によって成形を開始する成形開始位置より手前の前加熱ゾーンと、前記成形開始位置から穿孔治具の圧入による成形が終了する成形完了位置までのヒートゾーンと、前記成形完了位置より後の後加熱ゾーンとに区分される加熱領域を有するとともに、
上記の加熱領域の区分ゾーン毎に加熱温度を制御可能なように構成され、
前記加熱炉による加熱領域の終端近傍に、成形された石英ガラス管を強制冷却する冷却装置が設けられていることを特徴とする石英ガラス管の製造装置。 - 前記加熱炉は、前記加熱領域で前記石英ガラス素材の周囲を覆う円筒状の発熱体と、前記加熱領域の前記区分ゾーン毎に前記発熱体の外周に配置された複数組のコイルと、前記区分ゾーン毎にコイルに流す交流電流を制御可能な電流制御手段とを備えるとともに、
前記各コイルに高周波電流を流した時の誘導加熱によって前記発熱体を所定の温度分布に発熱させる誘導加熱炉であることを特徴とする請求項6に記載の石英ガラス管の製造装置。
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