JP3985138B2 - 石英ガラス管の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石英ガラス管の製造方法及び製造装置に関し、さらに詳しくは、石英ガラス素材の周囲を囲った加熱用発熱体によって前記石英ガラス素材を加熱するとともに、前記石英ガラス素材に穿孔駒を当接し、該穿孔駒を圧入することで、前記石英ガラス素材を漸次円筒状の石英ガラス管に成形する石英ガラス管の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
石英ガラス管は、半導体工業の分野における炉芯管等の部品や、光ファイバ用のプリフォームとして、需要が急増している。
このような石英ガラス管の製造方法として、特許2798465号や特開平7−109135号に記載されているようなピアシング法が普及している。
【0003】
ピアシング法とは、図8に示すように、石英ガラス素材101に穿孔駒102を当接し、穿孔駒102の当接部周辺を加熱炉103により加熱しながら穿孔駒102を石英ガラス素材101に押圧して圧入させることで、石英ガラス素材101を先端側から漸次円筒状の石英ガラス管105に成形する方法である。
【0004】
なお、前記加熱炉103は、石英ガラス素材101と穿孔駒102の当接部周辺を覆う円筒状の発熱体103aと、この発熱体103aの外周に配される適宜巻き数のコイル103bとを備えた構成である。コイル103bへ交流電流を流した際の誘導加熱で、発熱体103aを石英ガラス素材101の軟化点以上の温度に昇温させて、穿孔駒102の当接部周辺の石英ガラス素材101を加熱する。
【0005】
穿孔駒102は、この穿孔駒102の外径よりも細径の固定軸106の先端に連結支持されていて、石英ガラス素材101と反応しない炭素系材料によって形成されていて、炭素ドリルとも呼ばれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光ファイバ用のプリフォームとして石英ガラス管105を使用する場合は、更にMCVD法またはPCVD法によるガラス層の内スス付け、ロッドインコラプス等の工程を経た後に、所定の加熱環境下で高速の線引き成形を行うことで、光ファイバとする。そのとき、石英ガラス管105に生じていた偏肉や、偏心、断面の真円度や、軸線の直線性、不純物の付着・混入量等の品質特性は、そのまま引き継がれて、光ファイバの諸性能に大きく影響する。
そのため、光ファイバ用のプリフォームとしての石英ガラス管105の製造に対しては、偏肉や偏心を抑えて断面の真円度を向上させること、軸線の直線性を向上させること、不純物の付着・混入の防止を図ること等が重要な課題となる。
【0007】
ところが、前述した従来の製造方法では、加熱用発熱体103a内部の空間の雰囲気を一定に制御する手段を有していない。そのため、雰囲気のばらつきで不純物の付着・混入量が変動し、高品位の光ファイバに必要とされる高品質の石英ガラス管を安定して生産することが難しいという問題があった。
【0008】
例えば、加熱用発熱体103a内に大気が巻き込まれると、大気中の水分のOH基が高温の石英ガラス素材の表面に付着する。OH基の付着は、ファイバ化した際に伝送損失の原因となるため、付着量を極力抑えることが好ましい。しかし、前述した従来の製造方法では、加熱用発熱体103a内の大気を巻き込んでしまい、OH基が石英ガラス素材の表面に付着して、光ファイバの伝送損失の低下を招いていた。
また、従来の製造方法では、大気中の塵が加熱用発熱体103a内に侵入した場合も、石英ガラス素材の表面に付着して、品質の低下を招いてしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、石英ガラス素材への穿孔が行われる加熱用発熱体内部の空間における塵や水分の侵入を防いで、大気中の塵や水分等が石英ガラス素材に付着することを防止することができ、さらに高品位の光ファイバに必要とされる高品質の石英ガラス管を安定して生産することができる石英ガラス管の製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の請求項1に係る石英ガラス管の製造方法は、ガラス素材の周囲を囲った加熱用発熱体によって石英ガラス素材を加熱するとともに、石英ガラス素材に穿孔駒を当接し、穿孔駒を圧入することで、石英ガラス素材を漸次円筒状の石英ガラス管に成形する石英ガラス管の製造方法において、発熱体と石英ガラス素材との間の空間、及び穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間を、いずれも不活性ガス雰囲気に維持して成形を進めることを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の石英ガラス管の製造方法によれば、石英ガラス素材への穿孔を行う際に、発熱体と石英ガラス素材との間の空間、及び穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間を、いずれも不活性ガス雰囲気に維持するので、大気中の塵や水分が加熱用発熱体内に侵入することがなく、大気中の塵や水分等が石英ガラス素材に付着することを防止することができる。
また、発熱体と石英ガラス素材との間の空間に不活性ガスの層流を生じさせると、発熱体から塵が発生した場合でも塵が石英ガラス素材に付着することを防止することができる。
【0012】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項2に係る石英ガラス管の製造装置は、石英ガラス素材の周囲を囲った加熱用発熱体と、石英ガラス素材に当接させる穿孔駒とを備え、穿孔駒の圧入によって石英ガラス素材を漸次円筒状の石英ガラス管に成形する石英ガラス管の製造装置において、発熱体と石英ガラス素材との間の空間、及び穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間を、いずれも不活性ガス雰囲気に維持する不活性ガス供給手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の石英ガラス管の製造装置によれば、発熱体と石英ガラス素材との間の空間、及び穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間を、いずれも不活性ガス雰囲気に維持するので、大気中の塵や水分が加熱用発熱体内に侵入することがなく、大気中の塵や水分等が石英ガラス素材に付着することを防止することができる。
また、発熱体と石英ガラス素材との間の空間に不活性ガスの層流を生じさせるように設定しておくことで、発熱体から塵が発生した場合でも塵が石英ガラス素材に付着することを防止することができる。
【0014】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項3に係る石英ガラス管の製造装置は、請求項2に記載の石英ガラス管の製造装置であって、穿孔駒が結合された固定軸が、固定軸の内側に軸線方向に沿って形成されたガス供給孔と、固定軸の外周面に開口を有してガス供給孔を軸外周の空間に連通させるガス噴射孔とを有し、不活性ガス供給手段によってガス供給孔に不活性ガスを流入させることで、穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間への不活性ガスの供給を行うことを特徴とする。
【0015】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項4に係る石英ガラス管の製造装置は、請求項2に記載の石英ガラス管の製造装置であって、穿孔駒が結合された固定軸が、固定軸の内側に軸線方向に沿って貫通して形成されたガス供給孔を有するとともに、穿孔駒が、ガス供給孔を固定軸外周の空間に連通させるガス噴射孔を有し、不活性ガス供給手段によってガス供給孔に不活性ガスを流入させることで、穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間への不活性ガスの供給を行うことを特徴とする。
【0016】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項5に係る石英ガラス管の製造装置は、請求項2に記載の石英ガラス管の製造装置であって、穿孔駒が結合された固定軸が、固定軸の内側に軸線方向に沿って貫通して形成されたガス供給孔を有するとともに、穿孔駒が、ガス供給孔に連通して穿孔駒の先端まで貫通するように形成されたガス噴射孔を有し、不活性ガス供給手段によってガス供給孔に不活性ガスを流入させることで、穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間への不活性ガスの供給を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の石英ガラス管の製造装置によれば、穿孔駒の先端から不活性ガスを流すので、穿孔駒と石英ガラス管との間に不活性ガスを流すことができる。したがって、穿孔駒から塵が発生した場合でも塵が石英ガラス素材に付着することを防止することができる。
【0018】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項6に係る石英ガラス管の製造装置は、請求項2に記載の石英ガラス管の製造装置であって、穿孔駒が結合された固定軸が、固定軸の内側に軸線方向に沿って形成されたガス供給孔と、固定軸の外周面に開口を有してガス供給孔を軸外周の空間に連通させる第1ガス噴射孔とを有し、穿孔駒が、ガス供給孔を固定軸外周の空間に連通させる第2ガス噴射孔を有し、不活性ガス供給手段によってガス供給孔に不活性ガスを流入させることで、穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間への不活性ガスの供給を行うことを特徴とする。
【0019】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項7に係る石英ガラス管の製造装置は、請求項2に記載の石英ガラス管の製造装置であって、穿孔駒が結合された固定軸が、固定軸の内側に軸線方向に沿って形成されたガス供給孔と、固定軸の外周面に開口を有してガス供給孔を軸外周の空間に連通させる第1ガス噴射孔とを有し、穿孔駒が、ガス供給孔に連通して穿孔駒の先端まで貫通するように形成された第2ガス噴射孔を有し、不活性ガス供給手段によってガス供給孔に不活性ガスを流入させることで、穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間への不活性ガスの供給を行うことを特徴とする。
【0020】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項8に係る石英ガラス管の製造装置は、請求項2から7のいずれか1項に記載の石英ガラス管の製造装置であって、不活性ガスは、窒素ガス又はアルゴンガス又はヘリウムガスであることを特徴とする。
【0021】
なお、上記の製造方法及び製造装置において、石英ガラス素材は、具体的には、適宜な製造法によって所定の寸法に仕上げた石英ガラスロッド、石英ガラスインゴット、石英ガラスパイプ等を使用することが挙げられる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る石英ガラス管の製造方法及び製造装置の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1は、本発明の石英ガラス管の製造装置を示す概要図、図2は、図1に示した加熱炉近傍の模式図である。図3は、図2に示したガラス管の内部を示す模式図である。図4は、図3に示したガス供給路の第1変形例を示す模式図、図5は、図3に示したガス供給路の第2変形例を示す模式図、図6は、図3に示したガス供給路の第3変形例を示す模式図、図7は、図3に示したガス供給路の第4変形例を示す模式図である。
【0023】
図1に示すように、本実施形態の石英ガラス管の製造装置11は、所謂ピアシング法によって石英ガラス管を製造するものであり、ガラスインゴット13を加熱する加熱炉19と、加熱炉19の上流側に配置された上流側固定台21と、加熱炉19の下流側に配置された下流側固定台27とが設けられている。
【0024】
上流側固定台21の上には、ガラス素材であるガラスインゴット13の一端を把持して図中左右方向にスライド移動する第1移動テーブル15が備えられている。第1移動テーブル15は、所望の速度でスライドすることが可能であり、さらに、ガラスインゴット13をチャック15aにより把持して、ガラスインゴット13をその長手方向の軸を中心に回転させることが可能である。
さらに、上流側固定台21の上には、ガラスインゴット13の自重を支えるサポータ23が備えられている。サポータ23は、把持されたガラスインゴット13の高さに合わせてその高さを変更でき、さらに上流側固定台21の上をガラスインゴット13の軸方向にスライド可能である。また、サポータ23の支承部分23aは、ガラスインゴット13の軸回転を拘束することのないローラである。
【0025】
また、下流側固定台27の上には、ガラス製ダミーパイプ14の一端を把持するとともに、第1移動テーブル15の移動に合わせて図中左右方向にスライド移動が可能な第2移動テーブル29が備えられている。第2移動テーブル29は、把持されたダミーパイプ14をその長手方向の軸を中心に回転させることが可能である。また、その回転は、第1移動テーブル15によるガラスインゴット13の回転に合わせて調整される。
【0026】
ガラスインゴット13は、第1移動テーブル15に把持されていない他端が、第2移動テーブル29によって把持されたダミーパイプ14の他端と融着されている。したがって、ガラスインゴット13とダミーパイプ14が、軸方向に一体になって加熱炉19の内部に導入された状態で、第1移動テーブル15と第2移動テーブル29とに把持される。
【0027】
さらに、下流側固定台27の上には支持台31が設けられており、これによって穿孔治具の固定軸25が支持される。穿孔治具は、固定軸25の先端に設けられた穿孔駒17を備えている。固定軸25は、穿孔駒17と同一の中心軸を有し、さらにガラスインゴット13に中心軸を一致させた状態に支持される。また、下流側固定台27の上に備えられたサポータ23により、固定軸25の自重が支えられている。
【0028】
図2に示すように、本実施形態の加熱炉19は、高周波誘電加熱方式の炉であり、適宜巻き数のコイル43に交流電流を流すことで発熱体41が発熱する。発熱体41はガラスインゴット13と穿孔駒17の当接部周辺を覆う円筒形状の黒鉛であり、発熱体41の発熱によってガラスインゴット13を加熱して軟化させる。
【0029】
また、本実施形態の石英ガラス管の製造装置は、不活性ガス供給手段を備えており、加熱用発熱体41とガラスインゴット13との間の空間50、及び穿孔駒17の圧入で成形したガラス管16内の空間52を、不活性ガス雰囲気に維持している。
【0030】
不活性ガス供給手段55は、ガス圧送ポンプ(図示せず)を備え、不活性ガスを所望の圧力で所定のガス供給路に送り込む。送り込む不活性ガスは、窒素ガス、又はアルゴンガス、又はヘリウムガスなど、入手し易いものでよい。
【0031】
図2に示すように、加熱用発熱体41には、空間50へ連通するガス供給路として、噴射口を空間50に向けたノズル56と、このノズル56と圧送ポンプとの間を接続する配管57とが装備されている。
ノズル56及び配管57は、加熱用発熱体41の長手方向のほぼ中央部に設けられいるとともに、空間50内の不活性ガス圧が略均一になるように、加熱用発熱体41の周方向の複数箇所に分散装備されている。
ノズル56から噴射された不活性ガス流は、図2に矢印M1,M2で示すように、加熱用発熱体41の両端に向かって層流となって流れる。
【0032】
また、本実施形態の場合、穿孔駒17が先端に結合されている固定軸25を、不活性ガス供給手段として用いている。
すなわち、図3に示すように、固定軸25は、固定軸25を軸線方向に沿って貫通するガス供給孔61が形成されているとともに、固定軸25の外周面に開口部を有してガス供給孔61を軸外周の空間52に連通させる複数のガス噴射孔63が設けられている。ガス供給孔61は、例えば、固定軸25にパイプ材を使用することで、特別な加工を必要とせずに、装備することができる。ガス噴射孔63は、空間52内の不活性ガス圧が略均一になるように、適宜の間隔で、多数、分散配置されている。
また、ガス供給孔61は、空間52に連通するガス供給路として、固定軸25の基端側(図1で支持台31側)で、圧送ポンプ(図示せず)に接続されている。
【0033】
そして、固定軸25の基端側からガス供給孔61に不活性ガスを流入させることで、穿孔駒17の圧入で成形したガラス管16内の空間52への不活性ガスの供給を行う。
圧送ポンプから固定軸25の基端に供給された不活性ガスは、矢印M3で示すように、固定軸25の外周に噴出して、空間52の開放端(図中右方向)に向かって流れる。
【0034】
上述した石英ガラス管の製造装置11では、上述した不活性ガス供給手段によって、発熱体41とガラスインゴット13との間の空間50、及び穿孔駒17を支持した固定軸25の周囲の空間52とを不活性ガスの雰囲気に維持しつつ、加熱炉19内に送られたガラスインゴット13を加熱しながら、穿孔駒17を圧入することで、ガラスインゴット13を先端側から漸次円筒状のガラス管16に成形する。
【0035】
このように、不活性ガス雰囲気下でピアシングによる石英ガラス管の成形を行うと、各空間50,52へ供給する不活性ガス圧を適宜に設定しておくことで、加熱用発熱体41内部の各空間50,52への大気の巻き込みを防止することができる。
そして、この大気の巻き込み防止によって、大気中の塵や水分が加熱用発熱体41内に侵入することがなく、大気中の塵や水分等がガラスインゴット13及びガラス管16に付着することを防止することができる。
【0036】
なお、ガラス管16内の空間52を不活性ガス雰囲気に維持するためのガス供給路の実施態様は、上記の固定軸25に限るものではない。
例えば、図4に示す固定軸35及び穿孔駒71や、図5に示す固定軸35及び穿孔駒77の形態とすることができる。
【0037】
図4に示したガス供給路は図3に示したガス供給路の第1変形例であり、軸線方向に沿って貫通するガス供給孔61が形成された固定軸35と、ガス供給孔61を固定軸35の外周の空間52に連通させるガス噴射孔73が形成された穿孔駒71とから構成されている。
このガス噴射孔73は、矢印M4で示すように、固定軸35の基端側に向かって不活性ガスを噴射する構造となっている。
このようなガス供給路の構造により、固定軸35の基端側からガス供給孔61に不活性ガスを流入させることで、穿孔駒71の圧入で成形したガラス管16内の空間52への不活性ガスの供給を行うことができる。
【0038】
また、図5に示したガス供給路は図3に示したガス供給路の第2変形例であり、軸線方向に沿って貫通するガス供給孔61が形成された固定軸35と、固定軸35と結合された基端から先端に向かって貫通するとともにガス供給孔61に連通するガス噴射孔79が形成された穿孔駒77とから構成されている。
そして、固定軸35の基端側からガス供給孔61に不活性ガスを流入させることで、穿孔駒77の圧入で成形したガラス管14内の空間52への不活性ガスの供給を行う。
この場合の不活性ガスの流れは、矢印M5,M6,M7で示す順序になる。
このガス供給路の構造のように、穿孔駒77の先端から不活性ガスを噴出させると、穿孔駒77の先端外周面上が、不活性ガス膜で覆われて、穿孔駒77からガラス管16へ塵が付着することを防ぐことができる。
【0039】
さらに、図6に示すガス供給路の第3変形例のように、ガラス管14内の空間52を不活性ガス雰囲気に維持するためのガス供給路の態様は、図3に示した固定軸25と図4に示した穿孔駒71とを組み合わせた構成としても良い。
すなわち、穿孔駒71が先端に結合される固定軸25に、固定軸25を軸線方向に沿って貫通するガス供給孔61と、固定軸25の外周面に開口部を有してガス供給孔61を軸外周の空間52に連通させるガス噴射孔63とが設けられており、さらに、穿孔用駒71に、ガス供給孔61をガラス管16内の空間52に連通させるガス噴射孔73が設けられている。この場合、固定軸25の基端側からガス供給孔61に不活性ガスを流入させることで、ガス噴射孔63,73から空間52への不活性ガスの供給が行われる。
【0040】
さらに、図7に示すガス供給路の第4変形例のように、ガラス管16内の空間52を不活性ガス雰囲気に維持するためのガス供給路の態様は、図3に示した固定軸25と図5に示した穿孔駒77とを組み合わせた構成としても良い。
すなわち、穿孔駒77が先端に結合される固定軸25に、固定軸25を軸線方向に沿って貫通するガス供給孔61と、固定軸25の外周面に開口部を有してガス供給孔61を軸外周の空間52に連通させるガス噴射孔63とが設けられており、さらに、穿孔用駒77に、ガス供給孔61をガラス管16内の空間52に連通させるガス噴射孔79が設けられている。この場合、固定軸25の基端側からガス供給孔61に不活性ガスを流入させることで、ガス噴射孔63,79から空間52への不活性ガスの供給が行われる。
【0041】
(実施例)
以下に、本発明に係る実施例について説明する。
発熱体とガラスインゴットとの間の空間、及び石英ガラス管内の空間を、いずれも不活性ガス雰囲気に維持して成形したガラス管の実施例と、不活性ガス雰囲気を用いずに成形した従来のガラス管の比較例とで、光ファイバを作成し、伝送損失の比較を行った。
【0042】
実施例と比較例の両方において、上述した製造装置11を用いて、石英ガラス管を作製した。
実施例では、図2に示すように、不活性ガス供給手段を稼動させ、加熱用発熱体41とガラスインゴット13との間の空間50、及び穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管16内の空間52を、不活性ガス雰囲気に維持して石英ガラス管を作製した。なお、石英ガラス管16内の空間52に不活性ガスを供給する手段として、図7に示す第4変形例である、固定軸25と穿孔駒77とを組み合わせた構成を用いた。
また、不活性ガスとして、窒素ガス(N2)を用いた。
一方、比較例では、不活性ガス供給手段を稼動させずに石英ガラス管を作製した。
これらの実施例と比較例に関して、異なる製造条件は上記の不活性ガス雰囲気のみで、インゴットの回転速度やその他の条件は一致させた。
【0043】
実施例と比較例の石英ガラス管を用いて、それぞれMCVD法でシングルモード光ファイバ母材を作製した後、それらを同一条件で線引きし、光ファイバとした。そして、OH基の吸収損失を反映する波長1.38μmでの伝送損失を測定した。
その結果、本発明に係る実施例の場合は、伝送損失が0.5dB/kmであったのに対して、従来の製造法に準じた比較例では、伝送損失は2.0dB/kmであった。
以上の結果により、発熱体とガラスインゴットとの間の空間、及び石英ガラス管内の空間を、いずれも不活性ガス雰囲気に維持してガラス管を成形することで、伝送損失が4分の1程度に軽減されたことが確認できた。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の石英ガラス管の製造方法及び製造装置によれば、発熱体と石英ガラス素材との間の空間、及び穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間を、いずれも不活性ガス雰囲気に維持するので、大気中の塵や水分が加熱用発熱体内に侵入することがなく、大気中の塵や水分等が石英ガラス素材に付着することを防止することができる。
また、発熱体と石英ガラス素材との間の空間に不活性ガスの層流を生じさせるように設定しておくことで、発熱体から塵が発生した場合でも塵が石英ガラス素材に付着することを防止することができる。
したがって、高品位の光ファイバに必要とされる高品質の石英ガラス管を安定して生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石英ガラス管の製造装置を示す概要図である。
【図2】図1に示した加熱炉近傍の模式図である。
【図3】図2に示したガラス管の内部を示す模式図である。
【図4】図3に示したガス供給路の第1変形例を示す模式図である。
【図5】図3に示したガス供給路の第2変形例を示す模式図である。
【図6】図3に示したガス供給路の第3変形例を示す模式図である。
【図7】図3に示したガス供給路の第4変形例を示す模式図である。
【図8】従来の石英ガラス管の製造装置の要部模式図である。
【符号の説明】
11 石英ガラス管の製造装置
13 ガラスインゴット(石英ガラス素材)
15 第1移動テーブル
16 石英ガラス管
17 穿孔駒(穿孔治具)
19 加熱炉
21 上流側固定台
25 固定軸(ガス供給手段)
27 下流側固定台
29 第2移動テーブル
35 固定軸(ガス供給手段)
41 発熱体
43 コイル
50 空間
52 空間
55 不活性ガス供給手段
56 ノズル
57 配管
61 ガス供給孔
63 ガス噴射孔
71 穿孔駒(第1変形例)
73 ガス噴射孔
77 穿孔駒(第2変形例)
79 ガス噴射孔

Claims (8)

  1. 石英ガラス素材の周囲を囲った加熱用発熱体によって前記石英ガラス素材を加熱するとともに、前記石英ガラス素材に穿孔駒を当接し、該穿孔駒を圧入することで、前記石英ガラス素材を漸次円筒状の石英ガラス管に成形する石英ガラス管の製造方法において、
    前記発熱体と前記石英ガラス素材との間の空間、及び前記穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間を、いずれも不活性ガス雰囲気に維持して成形を進めることを特徴とする石英ガラス管の製造方法。
  2. 石英ガラス素材の周囲を囲った加熱用発熱体と、前記石英ガラス素材に当接させる穿孔駒とを備え、前記穿孔駒の圧入によって前記石英ガラス素材を漸次円筒状の石英ガラス管に成形する石英ガラス管の製造装置において、
    前記発熱体と前記石英ガラス素材との間の空間、及び前記穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間を、いずれも不活性ガス雰囲気に維持する不活性ガス供給手段を備えたことを特徴とする石英ガラス管の製造装置。
  3. 前記穿孔駒が結合された固定軸が、該固定軸の内側に軸線方向に沿って形成されたガス供給孔と、前記固定軸の外周面に開口を有して前記ガス供給孔を軸外周の空間に連通させるガス噴射孔とを有し、
    前記不活性ガス供給手段によって前記ガス供給孔に不活性ガスを流入させることで、前記穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間への不活性ガスの供給を行うことを特徴とする請求項2に記載の石英ガラス管の製造装置。
  4. 前記穿孔駒が結合された固定軸が、該固定軸の内側に軸線方向に沿って貫通して形成されたガス供給孔を有するとともに、前記穿孔駒が、前記ガス供給孔を前記固定軸外周の空間に連通させるガス噴射孔を有し、
    前記不活性ガス供給手段によって前記ガス供給孔に不活性ガスを流入させることで、前記穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間への不活性ガスの供給を行うことを特徴とする請求項2に記載の石英ガラス管の製造装置。
  5. 前記穿孔駒が結合された固定軸が、該固定軸の内側に軸線方向に沿って貫通して形成されたガス供給孔を有するとともに、前記穿孔駒が、前記ガス供給孔に連通して該穿孔駒の先端まで貫通するように形成されたガス噴射孔を有し、
    前記不活性ガス供給手段によって前記ガス供給孔に不活性ガスを流入させることで、前記穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間への不活性ガスの供給を行うことを特徴とする請求項2に記載の石英ガラス管の製造装置。
  6. 前記穿孔駒が結合された固定軸が、該固定軸の内側に軸線方向に沿って形成されたガス供給孔と、前記固定軸の外周面に開口を有して前記ガス供給孔を軸外周の空間に連通させる第1ガス噴射孔とを有し、
    前記穿孔駒が、前記ガス供給孔を前記固定軸外周の空間に連通させる第2ガス噴射孔を有し、
    前記不活性ガス供給手段によって前記ガス供給孔に不活性ガスを流入させることで、前記穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間への不活性ガスの供給を行うことを特徴とする請求項2に記載の石英ガラス管の製造装置。
  7. 前記穿孔駒が結合された固定軸が、該固定軸の内側に軸線方向に沿って形成されたガス供給孔と、前記固定軸の外周面に開口を有して前記ガス供給孔を軸外周の空間に連通させる第1ガス噴射孔とを有し、
    前記穿孔駒が、前記ガス供給孔に連通して該穿孔駒の先端まで貫通するように形成された第2ガス噴射孔を有し、
    前記不活性ガス供給手段によって前記ガス供給孔に不活性ガスを流入させることで、前記穿孔駒の圧入で成形した石英ガラス管内の空間への不活性ガスの供給を行うことを特徴とする請求項2に記載の石英ガラス管の製造装置。
  8. 前記不活性ガスは、窒素ガス又はアルゴンガス又はヘリウムガスであることを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の石英ガラス管の製造装置。
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