JP4008536B2 - 束切削加工方法および束切削加工装置 - Google Patents

束切削加工方法および束切削加工装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一本の角柱状部材を切削することにより両端部に柄を備えた複数の束を製造するための束切削加工方法およびその方法の実施に用いられる束切削加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
束(つか)とは、木造家屋の軸組工法において床組や屋根組等に用いられる比較的短い柱すなわち所謂つかばしらの略称であり、圧縮力を受ける構造材のことである。束の両端面には、他の構造材との接合のための柄(ほぞ)が設けられることが普通である。柄は、上記束や柱等の構造材の端部の一部を切削することにより形成される突起であり、束と接合される他の構造材の接合部位に設けられる柄穴に嵌め入れられる。束の長さは、一定であることが多い柄の長さと、柄以外の部分の長さすなわち所謂胴寸長さとの和であり、その束が構造物のどの部位に使用されるかによって異なる場合が多い。たとえば、屋根組に用いられる束の胴寸長さは、数十mm程度から数mに達するものもある。従来、このような長さが様々に異なる複数の束を一本の角柱状部材から形成することは、まず、その角柱状部材を予め個々の束の長さに切断し、つぎに切断された各部材の長手方向の一部を固定装置で挟持しつつ各部材の両端部を順次切削して矩形断面の柄を設けることにより行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の束切削加工方法によれば、切削加工が行なわれる一方側の部位に対して長手方向の他方側のみが固定されていたため、たとえば束の長さが短い場合には、上記固定装置による挟持面積が少なく角柱状部材の保持が不安定となるので、木材の切削にともなう激しい振動を充分に抑制できず、角柱状部材の割れが発生しやすくなって製品歩留りが低下し、その割れた部分が飛散するという問題があった。
【0004】
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、全長の短い束であっても、製品歩留りがよく且つ安全に切削加工が行える束切削加工方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】
かかる目的を達成するための本発明方法の要旨とするところは、断面形状が矩形の角柱状部材から、両端面において長手方向に突き出す一対の柄を備えた複数の束を自動的に切削加工するための束切削加工方法であって、前記角柱状部材のうちその長手方向において前記柄が形成されるべき部位の両外側位置をそれぞれ固定する固定工程と、該固定工程により長手方向の両外側位置を固定された所定位置において、その所定位置の四側面のうち少なくとも相背反する向きの一対の側面に回転切削刃を用いて矩形断面の凹溝を該長手方向に直角な方向にそれぞれ形成することにより、該長手方向に直角な断面形状が一定であり且つ先端部において相互に連結された状態の二つの柄を形成する柄形成工程と、該柄形成工程による相互連結状態の二つの柄の切削が完了する毎に、該二つの柄の上流側に位置する束の長さと同じ距離だけ前記角柱状部材を下流側へ向かって順次移動させる角柱状部材移動工程とを含むことにある。
【0006】
【第1発明の効果】
このようにすれば、上記角柱状部材移動工程および上記柄形成工程により柄が順次形成される際の角柱状部材の固定が、上記固定工程によって、柄が形成されるべき部位の長手方向の両外側位置において確実に成されるので、形成される束の製品歩留りを向上させることができるとともに、角柱状部材の割れおよびその割れた部分の飛散を抑制できる。また、上記柄形成工程による相互接続状態の二つの柄の切削加工は、前記角柱状部材移動工程による角柱状部材の一回の移動毎に二つの柄を形成することができるので、一つの柄を形成する毎に固定をし直す必要があった従来の場合に比較して、切削加工の作業効率を向上させることができる。なお、各束の切断作業は、出荷前に行われても、出荷後の構造物の組立現場等において行われてもよいが、組立現場において行なわれる場合は、少なくとも一本の角柱状部材から形成された束はばらばらにされることなくまとめて現場まで運搬できるので、運搬にともなう梱包等の作業を簡略化できる。
【0007】
【課題を解決するための第2の手段】
また、前記発明方法を実施するための本発明の要旨とするところは、断面形状が矩形の角柱状部材から、両端面において長手方向に突き出す一対の柄を備えた複数の束を自動的に切削加工するための束切削加工装置であって、前記角柱状部材の長手方向の一部を挟持することにより該角柱状部材を固定する固定装置と、前記角柱状部材のうち、該固定装置により挟持された部位よりも所定距離だけ下流側へ離隔した位置を保持する保持装置と、前記角柱状部材の長手方向において該固定装置により挟持された部位よりも下流側且つ該保持装置により保持された部位よりも上流側の所定位置において、その所定位置の四側面のうち少なくとも相背反する向きの一対の側面に回転切削刃を用いて矩形断面の凹溝を該長手方向に直角な方向にそれぞれ形成することにより、該長手方向に直角な断面形状が一定であり且つ先端部において相互に連結された状態の二つの柄を形成する柄形成装置と、該柄形成装置による該相互連結状態の二つの柄の切削が完了する毎に、該二つの柄の上流側に位置する束の長さと同じ距離だけ前記角柱状部材を下流側へ向かって順次移動させる角柱状部材移動装置とを含むことにある。
【0008】
【第2発明の効果】
このようにすれば、上記角柱状部材移動装置および上記柄形成装置により柄が順次形成される際の角柱状部材の保持が、上記固定装置および上記保持装置によって、柄が形成されるべき部位の長手方向の両外側位置において確実に成されるので、形成される束の製品歩留りを向上させることができるとともに、角柱状部材の割れおよびその割れた部分の飛散を抑制できる。また、上記柄形成装置による相互接続状態の二つの柄の切削加工は、前記角柱状部材移動装置による角柱状部材の一回の移動毎に二つの柄を形成することができるので、一つの柄を形成する毎に保持をし直す必要があった従来の場合に比較して、切削加工の作業効率を向上させることができる。なお、各束の切断作業は、出荷前に行われても、出荷後の構造物の組立現場等において行われてもよいが、組立現場において行なわれる場合は、少なくとも一本の角柱状部材から形成された束はばらばらにされることなくまとめて現場まで運搬できるので、運搬にともなう梱包等の作業を簡略化できる。
【0009】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、前記柄形成装置および前記角柱状部材移動装置による前記角柱状部材の長手方向の複数位置に対する柄の形成が完了した後に、前記相互連結状態の二つの柄をそれらの各先端面において予め設定された切断位置に順次位置決めする位置決め装置と、該位置決め装置によって位置決めされた部位を回転切断工具を用いて切断することにより、前記複数の束を個々の束に分離する束分離装置とを含むようにされる。このようにすれば、各束は自動的に分離されるので、手作業による切断を一々要しない利点がある。
【0010】
また、好適には、前記束分離装置による束の分離前に、前記角柱状部材が前記位置決め装置により長手方向へ送られる過程で各束の南面に相当する側面にそれぞれの束の組付位置を示す固有の符号を記入するように角柱状部材の四側面のうち互いに隣接する二つの側面に対向する少なくとも一対の符号記入装置を含むようにされる。このようにすれば、上記符号記入装置により、各束の分離の前にそれぞれの束の固有の情報を予め記入しておくことができるので、分離された束の誤使用を防ぐことができる。
【0011】
また、好適には、前記柄形成装置および前記符号記入装置の作動を制御する電子制御装置を含み、上記柄形成装置は、上記電子制御装置に予め設定された加工指令にしたがって、前記二つの柄の断面形状の長手方向を、他の部位における二つの柄の長手方向に対して直角となるように形成するものであり、上記符号記入装置は、上記電子制御装置に予め設定された記入指令にしたがって、前記角柱状部材の四側面のうち、互いに隣接する二面のいずれかに選択的に記入するものである。このようにすれば、一本の角柱状部材の一端から、軸組の配列順に束を加工することができる利点がある。なお、前記束の南面(番面ともいう)とは、構造物が組み立てられる際に、南方に向けられる束の側面のことであり、この南面に上記束の固有情報が記入されることは、従来より慣習になっていることである。
【0012】
また、好適には、前記保持装置は、前記角柱状部材移動装置により移動させられる角柱状部材とともに移動させられるものである。このようにすれば、上記角柱状部材移動装置による角柱状部材の移動は、上記保持装置によって角柱状部材を保持したままの状態で行わせることができるので、たとえば、角柱状部材の保持の解放および再保持を角柱状部材の移動毎に行なう必要がある場合に比較して、上記保持装置の制御を簡略化できる。
【0013】
【発明の実施の態様】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は、本実施例の束切削加工装置10の全体を示す平面図である。束切削加工装置10は、ワーク供給装置12、固定装置14、柄形成装置16、第1ワーク移動装置18、プレートコンベア19、保持装置20、第2ワーク移動装置22、符号記入装置24、束分離装置26、電子制御装置28等を含んでおり、ワークすなわち角柱状部材30を切削加工して、図12に示すような柄の端面CPLn (nは自然数)において相互に連結した複数の束を形成した後、必要であればその相互連結状態の束を上記連結面CPLn において切断して個々の束に分離させる。なお、以下の説明において、図1の紙面の左側から右側へ向かう方向すなわち上記ワーク供給装置12から上記束分離装置26へ向かう水平方向を正のX方向、上記X方向に直角であり上記ワーク供給装置12側から上記束分離装置26を見た状態における右側から左側へ向かう水平方向を正のY方向、図1の紙面から手前側へ向かう方向すなわち下方から上方へ向かう方向を正のZ方向と称する。また、それらの逆方向をそれぞれ負のX方向、負のY方向、負のZ方向と称する。また、たとえば、正および負のX方向を総称して、単にX方向と称する。後述の他の図面におけるX、Y、Z方向を示す矢印の方向も、それぞれ図1に示すX、Y、Z方向に一致させられている。
【0015】
図12は、束の加工時に用いられる符号の意義を説明する図である。図において、Ln は束Tn の長さ(nは自然数)であり、束Tn の両端に形成される柄の長さと所謂胴寸長さとの和である。また、第1柄断面方向dn1は、束Tn の前記束分離装置26側の柄の断面の長手方向と、組立時に南方に向けられる束Tn の側面すなわち所謂南面の法線方向とが一致する場合は1とされ、直交する場合は2とされる変数であり、第2柄断面方向dn2は、上記束分離装置26とは反対側の柄の断面の長手方向と、その束Tn の南面の法線方向とが一致する場合は1とされ、直交する場合は2とされる変数である。上記束Tn の形成順序は、それら各束Tn の軸組の配列順になっており、上記長さLn 、上記第1柄断面方向dn1および上記第2柄断面方向dn2の各値は、図13に示すように角柱状部材30の切削加工前に予め決定されている。
【0016】
また、図12において、Pn は、自然数nで示される束の前記符号記入装置24によって符号が記入される側面すなわち南面の位置を示す変数であり、その値が1である場合は上側すなわち正のZ方向側の側面が南面とされ、2である場合は横側すなわち正のY方向側の側面が南面とされる。また、Cn は、自然数nで示される束と自然数n+1で示される束との間に形成される相互連結状態の柄の断面の長手方向を示す変数であり、その値が1である場合は柄の断面の長手方向がZ方向とされ、2である場合は、柄の断面の長手方向がY方向とされる。これらの変数Pn および変数Cn の値は、図13に示すように、上記自然数n、上記第1柄断面方向dn1および上記第2柄断面方向dn2に基づいて、後述する柄の切削加工の前に予め決定される。なお、本実施例の束切削加工装置10による切削加工の対象となる角柱状部材30は、長手方向に直角な方向の断面形状が正方形であり、その一辺がたとえば90mmまたは105mmの二種類の部材のいずれかであるものとする。
【0017】
前記ワーク供給装置12は、角柱状部材30を正のX方向に移送して上記柄形成装置16へ供給するローラコンベア32と、そのローラコンベア32の負のY方向側に設置され、角柱状部材30を正のY方向すなわち上記ローラコンベア32へ向かう方向に移送するチェーンコンベア34と、そのチェーンコンベア34の上記ローラコンベア32側の端部に位置する角柱状部材30を、ローラコンベア32上へ移動させる複数のシリンダ装置36を含んでいる。
【0018】
上記ローラコンベア32は、図示しない電動モータにより回転駆動される複数のローラ38と、ローラコンベア32上における角柱状部材30のY方向の位置の基準面40を形成するために固定された長手状の基準部材42と、角柱状部材30の長手方向の一側面を図示しない空圧シリンダの付勢力により上記基準面40に押し当てる複数の押さえ部材44とを備えており、Y方向の位置が上記基準面40によって規定され、Z方向の位置が上記複数のローラ38の上側に接する面により規定された角柱状部材30を、一本ずつ上記柄形成装置16へ供給する。
【0019】
前記チェーンコンベア34は、複数のすなわち本実施例では四つの等間隔に且つ互いに平行に設置されたチェーン回転装置46から成っており、長手方向がY方向とされた各チェーン回転装置46のチェーンが同期して回転させられることにより、各チェーン回転装置46の上に載せられた複数の角柱状部材30を正のY方向すなわち上記ローラコンベア32に向かって移送させる。移送された角柱状部材30は、上記チェーンコンベア34の上記ローラコンベア32側の端部において、図示しないストッパにより停止させられて待機させられる。
【0020】
前記シリンダ装置36は、角柱状部材30をZ方向に移動させる垂直シリンダ48と、その垂直シリンダ48をY方向に移動させる図示しない水平シリンダとから成り、上記ローラコンベア32上の角柱状部材30が柄形成装置16へ送られることが完了したとき、待機させられていた上記角柱状部材30を上記チェーンコンベア34から上記ローラベアリング32上へ移動させる。つまり、上記図示しないストッパにより上記チェーンコンベア34の上記ローラベアリング32側の端部に停止させられた角柱状部材30は、上記垂直シリンダ48により所定距離だけ正のZ方向に移動させられ、その後、上記図示しない水平シリンダにより垂直シリンダ48が正のY方向に移動させられて上記ローラベアリング32の上側に移動させられ、さらに、垂直シリンダ48により負のZ方向に移動させられて上記ローラベアリング32上へ載せられる。上記所定距離は、角柱状部材30が前記押さえ部材44の上側を通ることができる距離とされている。
【0021】
前記固定装置14は、図1のA−A視断面図である図2にも示すように、上記ローラコンベア32のフレーム50、52上に設けられた門型の取付部材54と、その取付部材54の上部に鉛直に設けられ、角柱状部材30を前記ローラ38に向かって押圧する垂直クランプシリンダ56と、その垂直クランプシリンダ56よりもわずかに正のX方向側(柄形成装置16側)の位置において上記フレーム52に図示しない取付部材を介して取り付けられ、角柱状部材30を前記基準部材42の基準面40に向かって押圧する水平クランプシリンダ58とを含んでいる。上記垂直クランプシリンダ56および上記水平クランプシリンダ58は、図1および図2に示すように、垂直および水平方向に角柱状部材30を挟持するON状態と、挟持しないOFF状態とに切り換えられる。ON状態では、角柱状部材30は、上記ローラ38と上記垂直クランプシリンダ56のピストンロッド60とにより挟持されることによってX方向の位置決めがなされるとともに、上記基準部材42の基準面40と上記水平クランプシリンダ58のピストンロッド62とにより挟持されることによってY方向の位置決めがなされて、それぞれ強固に固定される。
【0022】
図3は、前記柄形成装置16の一部を、上記ローラコンベア32側から見た図であり、図4は、図3のB−B視断面図である。図3に示すように、柄形成装置16は、基台ユニット70、その基台ユニット70上にY方向に移動可能に設けられたL加工ユニット72およびR加工ユニット74等を含んでいる。
【0023】
上記基台ユニット70は、図3および図4に示すように、基台76と、その基台76上に長手方向がY方向すなわち上記ローラコンベア32の長手方向に直角な水平方向とされた状態で取り付けられた二本のガイドレール78と、長手方向がY方向とされ且つ回転可能な状態で上記基台76に備えられ、上記L加工ユニット72の下部に固定された図示しない雌ねじ部材と螺合させられるボール螺子の雄ねじ部材80と、その雄ねじ部材80を回転させることにより上記L加工ユニット72をY方向に移動させるための減速機付きのR加工ユニット移動モータ82とを含んでいる。また、図示は省略したが、上記基台76には、上記加工ユニット74をY方向に移動させるために、上記雄ねじ部材80および上記R加工ユニット移動モータ82と同様のものが対称的に設けられている。
【0024】
前記L加工ユニット72は、上記ガイドレール78上にガイドベアリング84を介して立設された鉛直方向の断面矩形且つ長手状のコラム86と、そのコラム86の負のY方向側すなわち上記加工ユニット74側の側面にZ方向に移動可能な状態で設置されたカッタユニット88と、そのカッタユニット88と重量が略一致させられ、コラム86の加工ユニット74とは反対側の側面にZ方向に移動可能な状態で設置されたカウンタバランス90と、それらカッタユニット88およびカウンタバランス90を連結する二本の連結チェーン92とを含んでいる。
【0025】
上記カッタユニット88および上記カウンタバランス90は、前者は長手方向がZ方向とされたガイドレール94およびガイドベアリング96を介して、また、後者は長手方向がZ方向とされたガイドレール98およびガイドベアリング100を介して、それぞれ上記コラム86の相背反する側面にZ方向の移動が滑らかに行なわれる状態で設置されている。また、上記二本の連結チェーン92は、それぞれ上記コラム86の上端のY方向の両側に設けられた二つのスプロケット102に掛けられている。これらにより、上記カッタユニット88のZ方向への移動は、小さい力でも滑らかに行わせることができる。
【0026】
上記カッタユニット88のZ方向の移動は、図4にも示すように、長手方向がZ方向とされ且つ回転可能な状態で上記コラム86に備えられ、上記カッタユニット88のコラム86側に固定された図示しない雌ねじ部材と螺合させられるボール螺子の雄ねじ部材104と、その雄ねじ部材104を回転させるための減速機付きのカッタユニットZ移動モータ106とによって行なわれる。なお、図3に示すように、上記コラム86の上記カウンタバランス90が設置されている側の側面には、上記カウンタバランス90およびその周辺を覆う安全カバー108が設けられている。
【0027】
図3および図4に示すように、上記カッタユニット88は、カッタユニットベース110と、上ユニット112および下ユニット114とから成っている。
【0028】
上記カッタユニットベース110は、図3にも示すように、▲1▼前記ガイドベアリング96および前記ガイドレール94を介して前記コラム86の一側面にZ方向に移動可能に取り付けられる平板状部材116と、▲2▼その平板状部材116の上記コラム86側とは反対側において上記上ユニット112および下ユニット114をそれぞれZ方向に相対移動可能に保持するための上ガイドレール118および下ガイドレール120と、▲3▼上記上ユニット112のZ方向の位置を、図3に示した初期位置とするOFF状態と、初期位置から所定距離VUだけ負のZ方向へ移動した位置とするON状態とに切り換えられる上シリンダ122と、▲4▼上記所定距離VUを規定する上ストッパ124と、▲5▼上記下ユニット114のZ方向の位置を、図3に示した初期位置とするOFF状態と、初期位置から所定距離VLだけ正のZ方向へ移動した位置とするON状態とに切り換えられる下シリンダ126と、▲6▼上記所定距離VLを規定する下ストッパ128とを備えている。自然数nで示される束に対する前記変数Cn の値が1である場合は、上記上シリンダ122および上記下シリンダ126が共にOFF状態とされ、変数Cn の値が2である場合は、上記上シリンダ122および上記下シリンダ126が共にON状態とされる。
【0029】
前記上ユニット112は、ガイドベアリング130および上記上ガイドレール118を介して上記平板状部材116にZ方向の相対移動可能に保持され、その平板状部材116側とは反対側に水平方向に突出したアーム部132を備えたL字形の上フレーム134と、その上フレーム134上に回転軸がX方向とされた状態で固定された上カッタ駆動モータ136と、上記上フレーム134の上記アーム部132の先端に回転軸がX方向とされた状態で取り付けられ、ベルト138を介して上記上カッタ駆動モータ136の回転力が伝達される上カッタ140とを備えている。
【0030】
前記下ユニット114は、ガイドベアリング142および前記下ガイドレール120を介して上記平板状部材116にZ方向の相対移動可能に保持され、その平板状部材116側とは反対側に水平方向に突出したアーム部144を備えたL字形の下フレーム146と、その下フレーム146上に回転軸がX方向とされた状態で固定された下カッタ駆動モータ148と、上記下フレーム146の上記アーム部144の先端に回転軸がX方向とされた状態で取り付けられ、ベルト150を介して上記下カッタ駆動モータ148の回転力が伝達される下カッタ152とを備えている。
【0031】
前記加工ユニット74は、図3のB−B断面を対称面として、前記L加工ユニット72とほぼ面対称に構成されたものであるため、対応する構成には同じ符号を付して説明を省略する。上記L加工ユニット72および上記加工ユニット74は、それぞれの上カッタ140および下カッタ152の取付状態のみが面対称ではない。以下、それらの上カッタ140および下カッタ152の取付状態について説明する。
【0032】
上記L加工ユニット72および上記加工ユニット74の上カッタ140および上記下カッタ152は、互いに同じものである。これらのカッタは、図5および図6に拡大して示すように、所謂木工用縦みぞカッタと同様の円筒状の回転軌跡を描く刃部の回転軸方向の一端部に、みぞ切刃154が形成されたものである。上記L加工ユニット72の上カッタ140および上記加工ユニット74の下カッタ152は、上記みぞ切刃154が負のX方向側に位置するように取り付けられており、上記R加工ユニット72の下カッタ152および上記加工ユニット74の上カッタ140は、上記みぞ切刃154が正のX方向側に位置するように取り付けられている。また、上記各カッタの上記みぞ切刃154が形成されている側の端面は、図5に一点鎖線で示す法線方向がX方向とされた一つの平面内に位置するようにされている。この平面は、上記L加工ユニット72および上記加工ユニット74により切削加工される、矩形断面且つ相互に連結された状態の二つの柄156および158の連結部分を通る平面である。なお、上記みぞ切刃154の刃形は、図5に示したように、上記相互連結状態の二つの柄156および158の間に、幅dの切代160が形成される形状とされている。
【0033】
図5において、上記柄156の四つの側面のうち、側面α1およびγ1は、上記L加工ユニット72の上カッタ140により切削加工され、側面β1およびε1は、上記加工ユニット74の下カッタ152により切削加工される。また、上記柄158の四つの側面のうち、側面α2およびγ2は、上記加工ユニット74の上カッタ140により切削加工され、側面β2およびε2は、上記L加工ユニット72の下カッタ152により切削加工される。上記側面α1およびα2、側面β1およびβ2、側面γ1およびγ2、側面ε1およびε2は、それぞれ同一平面内に位置させられる。また、上記側面γ1およびγ2と上記側面ε1およびε2との距離は、上記各上カッタ140と上記各下カッタ152とのZ方向の間隔D1であり、この間隔D1は、前記上シリンダ122および前記下シリンダ126により、30mmまたは85mmに切り換えられる。上記間隔D1が30mmとされる場合すなわち柄156および158の断面の長手方向がY方向とされる場合は、上記側面α1およびα2と上記側面β1およびβ2との距離すなわち図6に示す幅D2は85mmとされる。一方、上記間隔D1が30mmとされる場合すなわち柄156および158の断面の長手方向がZ方向とされる場合は、上記幅D2は30mmとされる。
【0034】
上記柄156および158の各側面の切削加工は、以下の手順で行なわれる。(1)まず、上記幅D2の値が30mmまたは85mmにセットされた後、上記幅D2の中点のY方向の位置と角柱状部材30の軸線のY方向の位置とが一致させられる。また、下カッタ152のZ方向の位置は、角柱状部材30の上方に位置するようにされている。この状態の各カッタの位置を、初期位置と称する。図5および図6は、各カッタの位置が初期位置である状態を示している。(2)つぎに、上記各カッタが、図6の矢印a1またはa2で示すように負のZ方向に移動させられることによって、上記側面α1、α2、β1およびβ2が、それぞれ上記L加工ユニット72の上カッタ140、上記L加工ユニット72の下カッタ152、上記加工ユニット74の下カッタ152および上記加工ユニット74の上カッタ140により形成される。
【0035】
続いて、(3)上記各カッタが矢印b1またはb2で示すように正のZ方向に移動させられて、上記間隔D1の中点のZ方向の位置と角柱状部材30の軸線のZ方向に位置とが一致させられた後、(4)上記L加工ユニット72の上カッタ140および下カッタ152が、矢印c1で示すように負のY方向に移動させられることによって、上記側面γ1およびε2が形成される。この切削加工が完了すると、(5)上記L加工ユニット72の上カッタ140および下カッタ152は、矢印d1で示すように、正のY方向に移動させられ、その移動と同時に、上記加工ユニット74の上カッタ140および下カッタ152は、矢印c2で示すように正のY方向に移動させられることによって、上記側面γ2および側面ε1が形成される。この切削加工が完了すると、(6)上記加工ユニット74の上カッタ140および下カッタ152は、矢印d2で示すように負のY方向に移動させられる。そして、最後に、(7)上記各カッタが、矢印e1またはe2で示すように正のZ方向に移動させられて、前記初期位置に戻される。
【0036】
図7は、前記第1ワーク移動装置18、前記プレートコンベア19、前記保持装置20、前記第2ワーク移動装置22等を、前記柄形成装置16側から見た図であり、図8は、上記第1ワーク移動装置18を、上記プレートコンベア19側とは反対側すなわち正のY方向側から負のY方向側に向かって見た図である。図7および図1には、上記プレートコンベア19上における角柱状部材30のY方向の位置の基準面166を形成する長手状の基準部材168が示されている。この基準面166は、前記ローラコンベア32上における角柱状部材30のY方向の位置の基準面40と同一平面内に位置している。
【0037】
図7および図8に示すように、上記第1ワーク移動装置18は、▲1▼長手状の断面矩形の部材であって、長手方向がプレートコンベア19と平行なX方向とされ且つ上記柄形成装置16側の端部に上記保持装置20が設けられた第1位置決めアーム170と、▲2▼その第1位置決めアーム170を支持し且つY方向に移動させる第1Y移動装置172と、▲3▼それら第1位置決めアーム170および第1Y移動装置172を支持し且つZ方向に移動させる第1Z移動装置174と、▲4▼それら第1位置決めアーム170、第1Y移動装置172および第1Z移動装置174を支持し且つX方向に移動させる第1X移動装置176とを含んでいる。
【0038】
上記第1位置決めアーム170の上記柄形成装置16側の端部には、前記保持装置20が設けられている。この保持装置20は、上記第1位置決めアーム170の一端部に形成された長手方向がZ方向とされた角穴178と、上記第1決めアーム170の上記角穴178を挟んだ両側に取り付けられた二つのクランプシリンダ180とを備えている。角柱状部材30の前記束分離装置26側の先端部には、後述する初期切削加工処理によって単独の柄が形成される。上記保持装置20は、その単独の柄を上記角穴178内に収容し、上記二つのクランプシリンダ180のクランプピストン182により挟み付けられることによって、角柱状部材30を先端部において保持する。
【0039】
前記第1Y移動装置172は、▲1▼上記第1位置決めアーム170の一方の側面から正のY方向に突き出た状態で固定された二本の第1Yガイドシャフト184と、▲2▼その第1Yガイドシャフト184と摺動可能に嵌合する第1Yガイド部186を備えた第1Yフレーム188と、▲3▼上記第1位置決めアーム170と上記第1Yフレーム188とをY方向に相対移動させる第1Yシリンダ190と備えている。この第1Yシリンダ190は、所謂複動シリンダであり、上記第1位置決めアーム170と上記第1Yフレーム188とが互いに近づけられる向き作動するOFF状態と、それらが互いに遠ざかる向きに作動するON状態とのいずれかの状態に切り換えられる。
【0040】
上記各第1Yガイドシャフト184の上記第1Yガイド部186の上記プレートコンベア19側およびその反対側には、それぞれストッパリング192および194が嵌め付けられている。これらのストッパリング192、194により、上記第1位置決めアーム170のY方向の位置が決定される。角柱状部材30の断面の一辺の長さは、前述のように、本実施例においては90mmと105mmとの二種類とされている。したがって、角柱状部材30の軸線は、上記基準部材168の基準面166から45mmおよび52.5mmだけ負のY方向側に位置することになる。上記ストッパリング192は、上記角穴178の中心の上記基準面166からのY方向の距離が52.5mmとなる位置に嵌め付けられる。また、上記ストッパリング194は、上記角穴178の中心の上記基準面166からのY方向の距離が45mmとなる位置に嵌め付けられる。これら二つのストッパリング192、194によって、上記角穴178のY方向の位置が、本実施例の二種類の角柱状部材30のいずれかに応じて切り換えられるようになっている。本実施例においては、角柱状部材30の断面の一辺の長さが90mmである場合に上記第1Yシリンダ190がOFF状態とされ、105mmである場合に上記第1Yシリンダ190がON状態とされる。
【0041】
前記第1Z移動装置174は、図7および図8に示すように、▲1▼上記第1Y移動装置172の第1Yフレーム188から負のZ方向に突き出た状態で固定された二本の第1Zガイドシャフト196と、▲2▼それら二本の第1Zガイドシャフト196の長手方向の二箇所においてそれぞれ摺動可能に嵌合する四つの第1Zガイド198を備えた第1Zフレーム200と、▲3▼上記第1Y移動装置172の第1Yフレーム188と上記第1Zフレーム200とを空気圧に基づいてZ方向に相対移動させる第1Zシリンダ202と備えている。この第1Zシリンダ202も、所謂複動シリンダであって、上記第1位置決めアーム170等のZ方向の位置が図7に示す位置とされるOFF状態と、OFF状態よりも所定距離Vだけ高い位置に移動させられるON状態とのいずれかの状態に切り換えられる。この所定距離Vは、本実施例においては上記第1Zシリンダ202のストロークに一致しているが、このストロークは、断面形状が大きい方の角柱状部材30の一辺の長さ105mmよりも大きい値とされている。
【0042】
前記第1X移動装置176は、図7に示すように、▲1▼上記第1Z移動装置174の第1Zフレーム200と前記プレートコンベア19のフレーム208とのX方向の相対移動を許容し、Y方向およびZ方向の相対移動を禁止する二組のリニアガイド装置210と、▲2▼上記プレートコンベア19のフレーム208に長手方向がX方向とされた状態で固定されたラック212と、▲3▼そのラック212と噛み合うピニオン214と、▲4▼そのピニオン214を回転させるパルスモータ216とを備えている。したがって、上記パルスモータ216に供給されるパルスを制御することによって、上記第1Z移動装置174、上記第1Y移動装置172等をX方向に任意の速度で移動させ、任意の位置に位置決めすることができる。
【0043】
前記第2ワーク移動装置22は、図7および図9に示すように、▲1▼第2位置決めアーム220と、▲2▼その第2位置決めアーム220を支持し且つY方向に移動させる第2Y移動装置222と、▲3▼それら第2位置決めアーム220および第2Y移動装置222を支持し且つX方向に移動させる第2X移動装置224とを含んでいる。
【0044】
上記第2位置決めアーム220は、図1および図9にも示すように、長手方向がプレートコンベア19と平行なX方向とされた板状の部材である。その第2位置決めアーム220の前記柄形成装置16とは反対側の端部には、角柱状部材30の後端部を前記基準部材168の基準面166との間で挟持することによって角柱状部材30のY方向の位置決めを行なうクランプシリンダ226と、角柱状部材30の後端に当接させられて、角柱状部材30を第2位置決めアーム220の前記束分離装置26側へ移送させるために移動させる当接板228とが備えられている。
【0045】
前記第2Y移動装置222は、図7に示すように、▲1▼上記第2位置決めアーム220の一方の側面から負のY方向に突き出た状態で固定された二本の第2Yガイドシャフト230と、▲2▼その第2Yガイドシャフト230と摺動可能に嵌合する第2Yガイド部232を備えた第2Yフレーム234と、▲3▼上記第2位置決めアーム220と上記第2Yフレーム234とを空気圧に基づいてY方向に相対移動させる第2Yシリンダ236と備えている。この第2Yシリンダ236に供給される空気圧の状態を制御することによって、上記第2位置決めアーム220等のY方向の位置を、二段階に切り換えることができる。たとえば、上記第2Yシリンダ236に空気圧が供給されていない場合は図7に示す位置すなわち前記プレートコンベア19の上側に上記第2位置決めアーム220や上記当接板228等が存在しない位置とされ、空気圧が供給されている場合は図7に示す位置よりも所定距離Hだけ正のY方向に移動させられる。この所定距離Hは、上記基準部材168の基準面166と上記クランプシリンダ226とによって角柱状部材30の後端部が挟持できる位置とされる。
【0046】
前記第2X移動装置224は、図7に示すように、▲1▼上記第2Y移動装置222の第2Yフレーム234と前記プレートコンベア19のフレーム208とのX方向の相対移動を許容し且つY方向およびZ方向の相対移動を禁止する二組のリニアガイド装置238と、▲2▼上記プレートコンベア19のフレーム208に長手方向がX方向とされた状態で固定されたラック240と、▲3▼そのラック240と噛み合うピニオン242と、▲4▼そのピニオン242を回転させるパルスモータ244とを備えている。したがって、上記パルスモータ244に供給されるパルスを制御することによって、上記第2位置決めアーム220、上記第2Y移動装置222等をX方向に任意の速度で移動させ且つ任意の位置に位置決めすることができる。この第2X移動装置224によって、前記束分離装置26による相互連結状態の柄の切断位置が決定される。
【0047】
図10は、前記プレートコンベア19、前記符号記入装置24、前記束分離装置26等を、前記柄形成装置16側から見た図であり、図11は、それらを負のY方向側から正のY方向側へ向かって見た正面図である。
【0048】
上記プレートコンベア19は、図10および図11に示すように、前記フレーム208の上記束分離装置26側の端部に取り付けられた減速機付きモータ250によって、ベルト252およびプーリ254、256を介して駆動される。したがって、上記減速機付きモータ250に供給されるパルスを制御することによって、上記プレートコンベア19の回転速度を制御できる。このプレートコンベア19は、後述するように、前記第1ワーク移動装置18および前記第2ワーク移動装置22が作動する際に補助的に作動させられる。
【0049】
前記符号記入装置24は、前記柄形成装置16によって相互に連結された状態で形成された複数(N個)の束T1 ないしTN の、上側すなわち正のZ方向側の側面に符号を記入する上側インクジェットプリンタ260と、横側すなわち正のY方向側の側面に符号を記入する横側インクジェットプリンタ262とからなっている。上記上側インクジェットプリンタ260は、図12に示した変数Pn の値が1である場合に作動させられ、上記横側インクジェットプリンタ262は、変数Pn の値が2である場合に作動させられる。また、これら上側インクジェットプリンタ260および横側インクジェットプリンタ262は互いに同じものであり、それぞれ複数の一次元配列のノズル群264を備えている。これらのインクジェットプリンタは、前記第2移動装置22による角柱状部材30の正のX方向への移動すなわち前記パルスモータ244の回転に同期して作動させられる。上記パルスモータ244に供給される制御パルスと、上記各インクジェットプリンタに供給される印刷パターンとを組み合わせることによって、個々の束Tn の南面に任意の符号を記入することができる。
【0050】
前記束分離装置26は、図10および図11に示すように、丸鋸駆動モータ268と、その丸鋸駆動モータ268の回転軸に取り付けられた柄切断用丸鋸270と、上記丸鋸駆動モータ268をZ方向に上下移動させるZ移動装置272とを含んでいる。そのZ移動装置272は、上記丸鋸駆動モータ268が取り付けられるZ移動ベース274と、そのZ移動ベース274と束分離装置26の本体とのZ方向の相対移動を許容し且つX方向およびY方向の相対移動を禁止するZガイド装置276と、上記Z移動ベース274を空気圧に基づいてZ方向に移動させるZシリンダ278とを備えている。
【0051】
上記束分離装置26により各束が分離される際には、前記プレートコンベア19の上記束分離装置26側の端部の上方に備えられた固定シリンダ280のピストンロッド282と、前記基準部材168の基準面166との間に、角柱状部材30が挟持されて固定される。上記固定シリンダ280も、所謂複動シリンダであって、角柱状部材30を固定するON状態と、固定しないOFF状態とのいずれかに切り換えられる。
【0052】
前記電子制御装置28は、図1に示すように、CPU290、ROM292、RAM294、図示しない入出力ポート等を含む所謂マイクロコンピュータであって、予めROM292に記憶されたプログラムに従ってRAM294を用いつつ、図示しない各種センサの出力に基づいて、以下に説明するように、前記ワーク供給装置12、前記固定装置14、前記柄形成装置16、前記第1ワーク移動装置18、前記プレートコンベア19、前記保持装置20、前記第2ワーク移動装置22、前記符号記入装置24、前記束分離装置26等の制御を行なう。
【0053】
図14は、上記電子制御装置28の制御機能の要部を説明するための機能ブロック線図である。図14において、加工データ記憶手段298は、図12および図13に示した各束Tn の長さLn 、第1柄断面方向dn1、第1柄断面方向dn1、変数Cn および変数Pn の各値を、各角柱状部材30ごとの加工データとして記憶する。これらの加工データは、建築構造物の図面に基づいて上記電子制御装置28の外部において予め作成されており、図示しないフロッピーディスクドライブや通信線等により上記電子制御装置28へ送られて、前記RAM294内に記憶される。ワーク供給手段300は、前記ローラコンベア32、チェーンコンベア34およびシリンダ装置36を制御して、角柱状部材30を前記柄形成装置16へ供給する。固定手段302は、前記固定装置14を制御して、上記ワーク供給手段300により供給された角柱状部材30を、少なくとも前記柄形成装置16により切削加工が行なわれる期間中固定する。初期切削加工手段304は、上記柄形成装置16に、後述する初期切削加工を行わせる。保持手段306は、前記保持装置20を制御して、上記初期切削加工手段304により初期切削加工により角柱状部材302の先端部に形成された柄を保持する。第1ワーク位置決め手段308は、上記加工データ記憶手段298に記憶された加工データに基づいて前記第1ワーク移動装置18を制御して、上記柄形成装置16による切削加工が行なわれる際の角柱状部材30のX方向の位置決めを行う。
【0054】
柄形成手段310は、上記加工データ記憶手段298に記憶された加工データに基づいて上記柄形成装置16を制御して、角柱状部材30に柄を形成する手段であり、第1加工ユニット制御手段312および第2加工ユニット制御手段314を含んでいる。それら第1加工ユニット制御手段312および第2加工ユニット制御手段314は、それぞれ前記L加工ユニット72およびR加工ユニット74を制御して上記柄の形成を行なう。第2ワーク位置決め手段316は、上記加工データ記憶手段298に記憶された加工データに基づいて前記第2ワーク移動装置22を制御して、前記束分離装置26による各束の切断が行なわれる際の角柱状部材30のX方向の位置決めを行なう。符号記入手段318は、前記符号記入装置24を制御して、上記第2ワーク移動装置22による角柱状部材30の移動中に各束の南面に相当する側面にその束に固有の情報を記入する。束分離手段320は、上記束分離装置26および前記固定シリンダ280を制御して、上記第2ワーク移動装置22により移動させられた相互連結状態の束をそれらの連結面において切断することにより、各束に分離する。
【0055】
図15は、前記電子制御装置28の制御作動の要部すなわちワーク固定・保持制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。まず、ステップSA1(以下、ステップを省略する)では、前記ワーク供給手段300に相当するワーク供給処理が行なわれる。この処理では、角柱状部材30を前記柄形成装置16へ供給するための、前記ワーク供給装置12すなわち前記ローラコンベア32、前記チェーンコンベア34および前記シリンダ装置36の制御が行なわれる。たとえば、図示しないセンサにより上記ローラコンベア32上に角柱状部材30が存在しないことが検出された場合は、上記シリンダ装置36により上記チェーンコンベア34上の角柱状部材30がローラコンベア32上へ移動させられる。また、その際に、図示しないセンサによって上記シリンダ装置36の上方に角柱状部材30が存在しないことが検出された場合は、角柱状部材30の存在が検出されるまで、上記チェーンコンベア34が作動させられる。このSA1が完了した時点における角柱状部材30の先端面のX方向の位置は、前記L加工ユニット72の下カッタ152および前記R加工ユニット74の上カッタ140のみにより単独の柄が切削加工される位置とされる。つまり、これらのカッタの正のX方向側の端面と角柱状部材30の先端面とが一致するようにされる。したがって、上記L加工ユニット72の上カッタ140および上記R加工ユニット74の下カッタ152による切削加工は行われない。
【0056】
つぎに、SA2において、前記初期切削加工手段304に相当する初期切削加工処理が行なわれる。この処理は、上記柄形成装置16に供給された角柱状部材30の先端部すなわち最初の束T1 の一端に単独の柄を形成する処理であるが、この処理の具体的な内容については後述する。続いて、SA3において、前記保持手段306に相当するワーク保持処理が行なわれる。この処理は、前記第1X移動装置176によって、前記第1位置決めアーム170が負のX方向に移動させられる過程で、その第1位置決めアーム170の前記角穴178内に設けられた図示しないワーク検出センサが上記初期切削加工処理によって形成された単独の柄を検出した時点すなわち図18に示すt0 時点において、上記第1位置決めアーム170の負のX方向への移動が停止させられ且つ前記保持装置20のクランプシリンダ180がON状態に切り換えられて、上記単独の柄を上記保持装置20により保持させる。
【0057】
つぎに、SA4において角柱状部材30の先端側からの束Tn の番号すなわち軸組の順番を示すカウンタ変数nが1に初期化された後、前記第1ワーク一決め手段308に相当するSA5において、第n回のワーク位置決め処理が行なわれる。なお、このカウンタ変数nの値は、図12および図13に示した自然数nの値に一致する。この処理は、第n番目の束の長さLn と同じ距離だけ、上記第1位置決めアーム170を正のX方向に移動させるとともに前記プレートコンベア19を正転させることによって、第n回の切削加工を行なうための位置決めを行なう処理であり、図18に示すt0 時点からt1 時点までの期間は、この処理が上記カウンタ変数nの値が1である場合について行われている期間を示している。続いて、SA6において、前記固定手段302に相当するワーク固定処理が行なわれる。この処理は、上記t1 時点において前記固定装置14の前記垂直クランプシリンダ56および水平クランプシリンダ58をON状態として、角柱状部材30を前記柄形成装置16の近傍において強固に固定する。
【0058】
つぎに、SA7において、後に図16および図17に示す第1加工ユニット制御ルーチンおよび第2加工ユニット制御ルーチンによって行なわれる第n回の切削加工が終了したか否かが判断され、その判断が否定された場合はSA7の判断が繰り返し行なわれる。SA7の判断が肯定された場合は、続くSA8において、カウンタ変数nの値が、現在切削加工中の角柱状部材30から形成される束の数Nに等しいか否かが判断される。この判断結果が否定された場合は、SA9においてカウンタ変数nの値がインクリメントされるが、肯定された場合は、SA10において、切削加工完了後のワーク移動処理が行なわれる。この処理は、上記柄形成装置16による柄の切削加工がすべて終了した角柱状部材30を、所定距離だけ正のX方向へ移動させる処理であり、つぎに前記第2ワーク移動装置22により角柱状部材30を移動させることができるようにするために、角柱状部材30を第2ワーク移動装置22に渡す処理である。上記所定距離は、上記柄形成装置16と角柱状部材30の後端との間に、上記第1位置決めアーム170と前記第2位置決めアーム220とが共に存在できる程度の距離とされる。
【0059】
続いて、SA11において、上記第1位置決めアーム170の初期位置への復帰処理が行なわれる。この処理は、まず、前記第1Z移動装置174によって上記第1位置決めアーム170が所定距離だけ正のZ方向に移動させられた後、前記第1X移動装置176により負のX方向に移動させられて、SA3におけるワーク保持処理が行なわれる直前の位置すなわち初期位置と同じX方向の位置まで戻され、さらに、上記第1Z移動装置174によって負のZ方向へ移動させられて、その初期位置に戻される処理である。上記Z方向の所定距離は、上記第1位置決めアーム170が、角柱状部材30の上側を通ることができる程度の距離とされる。続くSA12においては、一本の角柱状部材30に対する柄の切削加工がすべて終了したことを示す切削加工終了信号が短時間ON状態とされた後、ワーク固定・保持制御ルーチンが終了する。
【0060】
図16は、前記電子制御装置28の制御作動の要部すなわち前記第1加工ユニット制御手段312に相当する第1加工ユニット制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。まず、ステップSB1において、カウンタ変数nが1に初期化された後、SB2において、前記ワーク固定・保持制御ルーチンによる第n回の位置決めおよびワーク固定処理が完了したか否かが判断される。結果が否定された場合すなわち切削加工を開始してはならない場合は、SB2の判断が繰り返し行なわれて待ち状態となるが、肯定された場合は、SB3において、前記L加工ユニット72の上カッタ駆動モータ136および下カッタ駆動モータ148が回転を開始させられる。これらの駆動モータが回転を開始させられるのは、図18に示すt1 時点である。なお、上記上カッタ駆動モータ136および上記下カッタ駆動モータ148を総称して、Lカッタモータと称する。また、上記L加工ユニット72の前記上カッタ140および下カッタ152を総称して、Lカッタユニットと称する。
【0061】
つぎに、SB4において、初期移動処理が行なわれる。この処理は、前記間隔D1および前記幅D2を前記変数Cn の値に対応させて変更するとともに、上記Lカッタユニットを、図6に示した初期位置に移動させる処理であり、図18に示す例では、t1 時点から開始されt2 時点において完了している。ただし、図6には、上記変数Cn の値が1である場合が示されている。上記間隔D1および上記幅D2は、上記変数Cn の値が1である場合は、それぞれ85mmおよび30mmとされ、変数Cn の値が2である場合は、それぞれ30mmおよび85mmとされる。なお、たとえば上記幅D2が30mmとされるとは、角柱状部材30の軸線と上記L加工ユニット72の上カッタ140および下カッタ152の負のY方向側の端部とのY方向の距離が、15mmとされることである。また、第2回目以降すなわちカウンタ変数nの値が2以上である場合は、上記変数Cn の値に基づく上記間隔D1および上記幅D2の変更のみが行なわれる。第2回目以降においては、上記Lカッタユニットは、後述のSB8における移動(dL)、(eL)処理により上記初期位置と同じ位置に移動させられるためである。
【0062】
つぎに、SB5において、切削加工(aL)処理が行なわれる。この処理においては、上記Lカッタユニットが、図18に示すように、t2 時点から負のZ方向すなわち下方への移動が開始させられ、t4 時点において最低位置に到達するまでその移動が継続される。この負のZ方向への移動すなわち図6の矢印aLで示した移動にともなって、上記上カッタ140および下カッタ152によってそれぞれ前記相互連結状態の柄の側面α1および側面α2が形成される。続く、SB6においては、移動(bL)処理が行なわれる。この処理においては、上記Lカッタユニットが、図18に示すように、t4 時点から正のZ方向すなわち上方への移動が開始させられ、t6 時点において上記間隔D1の中点のZ方向の位置が角柱状部材30の軸線のZ方向の位置と一致するまでその移動が継続される。つまり、図6に矢印bLで示した移動が行なわれる。
【0063】
つぎに、SB7においては、切削加工(cL)処理が行なわれる。この処理においては、上記Lカッタユニットが、t6 時点から負のY方向への移動を開始させられ、t8 時点において最小位置に到達するまでその移動が継続される。この負のY方向への移動すなわち図6の矢印cLで示した移動にともなって、上記上カッタ140および下カッタ152によって上記相互連結状態の側面γ1および側面ε2が形成される。続く、SB8においては、移動(dL)、(eL)処理が行なわれる。この処理においては、上記Lカッタユニットが、t8 時点から正のY方向への移動を開始させられ、t10時点においてt2 時点におけるY方向の位置と同じ位置に到達するまでその移動が継続された後、t10時点から正のZ方向すなわち上方への移動を開始させられ、t11時点においてt2 時点におけるZ方向の位置と同じ位置に到達するまでその移動が継続される。つまり、図6に矢印dLで示した移動と、矢印eLで示した移動とが連続して行なわれて、上記Lカッタユニットが前記初期位置に戻される。
【0064】
つぎに、SB9において、前記Lカッタモータが停止させられる。この処理は、上記t11時点の直後に行なわれる。t11時点において、L加工ユニット72による第n回目の切削加工が完了するためである。続いて、SB10において、前記カウンタ変数nの値が、切削加工中の一本の角柱状部材30から形成される束Tn の数Nに等しいか否かが判断される。当初はこの判断結果は否定されるので、SB11においてカウンタ変数nの値がインクリメントされた後、SB2からの処理が繰り返されるが、SB10の判断が肯定された場合は、第1加工ユニット制御ルーチンが終了する。
【0065】
図17は、前記電子制御装置28の制御作動の要部すなわち前記第2加工ユニット制御手段314に相当する第2加工ユニット制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。まず、ステップSC1において、カウンタ変数nが1に初期化された後、SC2において、図16のSB2と同様の処理すなわち前記ワーク固定・保持制御ルーチンによる第n回の位置決めおよびワーク固定処理が完了したか否かが判断される。結果が否定された場合すなわち切削加工を開始してはならない場合は、SC2の判断が繰り返し行なわれて待ち状態となるが、肯定された場合は、SC3において、前記R加工ユニット74の上カッタ140および下カッタ152を回転駆動する駆動モータが回転を開始させられる。これらの駆動モータが回転を開始させられるのは、図18に示すt1 時点である。なお、上記上カッタ140および上記下カッタ152を回転駆動する駆動モータを総称して、Rカッタモータと称する。また、上記R加工ユニット74の前記上カッタ140および下カッタ152を総称して、Rカッタユニットと称する。
【0066】
つぎに、SC4において、初期移動処理が行なわれる。この処理は、前記間隔D1および前記幅D2を前記変数Cn の値に対応させて変更するとともに、上記Lカッタユニットを、図6に示した初期位置に移動させる処理であり、図18に示す例では、t1 時点から開始されt3 時点において完了している。上記間隔D1および上記幅D2は、上記変数Cn の値が1である場合は、それぞれ85mmおよび30mmとされ、変数Cn の値が2である場合は、それぞれ30mmおよび85mmとされる。なお、たとえば上記幅D2が30mmとされるとは、角柱状部材30の軸線と上記R加工ユニット74の上カッタ140および下カッタ152の正のY方向側の端部とのY方向の距離が、15mmとされることである。また、第2回目以降すなわちカウンタ変数nの値が2以上である場合は、上記変数Cn の値に基づく上記間隔D1および上記幅D2の変更のみが行なわれる。第2回目以降においては、上記Lカッタユニットは、後述のSC9における移動(dR)、(eR)処理により上記初期位置と同じ位置に移動させられるためである。
【0067】
つぎに、SC5において、切削加工(aR)処理が行なわれる。この処理においては、上記Rカッタユニットが、図18に示すように、t3 時点から負のZ方向すなわち下方への移動が開始させられ、t5 時点において最低位置に到達するまでその移動が継続される。この負のZ方向への移動すなわち図6の矢印aRで示した移動にともなって、上記R加工ユニット74の上カッタ140および下カッタ152によってそれぞれ前記相互連結状態の柄の側面β1および側面β2が形成される。続く、SC6においては、移動(bR)処理が行なわれる。この処理においては、上記Rカッタユニットが、図18に示すように、t5 時点から正のZ方向すなわち上方への移動が開始させられ、t7 時点において上記間隔D1の中点のZ方向の位置が角柱状部材30の軸線のZ方向の位置と一致するまでその移動が継続される。つまり、図6に矢印bRで示した移動が行なわれる。
【0068】
つぎに、SC7においては、図16のSB7で行なわれる切削加工(cL)が完了したか否かが判断される。この判断が否定された場合は、SC7の判断が繰り返し行なわれる。SC7の判断結果は、前記t8 時点において上記切削加工(cL)が完了した場合は肯定され、続くSC8において、切削加工(cR)処理が行なわれる。この処理においては、上記Rカッタユニットが、t8 時点から正のY方向への移動を開始させられ、t9 時点において最大位置に到達するまでその移動が継続される。この正のY方向への移動すなわち図6の矢印cRで示した移動にともなって、上記R加工ユニット74の上カッタ140および下カッタ152によって上記相互連結状態の側面γ2および側面ε1が形成される。
【0069】
つぎに、SC9において、移動(dR)、(eR)処理が行なわれる。この処理においては、上記Rカッタユニットが、t9 時点から負のY方向への移動を開始させられ、t12時点においてt3 時点におけるY方向の位置と同じ位置に到達するまでその移動が継続された後、t12時点から正のZ方向すなわち上方への移動を開始させられ、t13時点においてt3 時点におけるZ方向の位置と同じ位置に到達するまでその移動が継続される。つまり、図6に矢印dRで示した移動と、矢印eRで示した移動とが連続して行なわれて、上記Rカッタユニットが前記初期位置に戻される。続く、SC10においては、前記Rカッタモータが停止させられる。この処理は、上記T13時点の直後に行なわれる。T13時点において、R加工ユニット74による第n回目の切削加工が完了するためである。続いて、SC11において、前記カウンタ変数nの値が、切削加工中の一本の角柱状部材30から形成される束の数Nに等しいか否かが判断される。当初はこの判断結果は否定されるので、SC12においてカウンタ変数nの値がインクリメントされた後、SC2からの処理が繰り返されるが、SC11の判断が肯定された場合は、第2加工ユニット制御ルーチンが終了する。
【0070】
ここで、図15のSA2において行なわれる初期切削加工処理について説明する。この処理は、図16のSB3ないしSB9の処理と、図17のSC3ないしSC10の処理とを、それぞれ一回ずつ行なうことによって、角柱状部材30の先端部に単独の柄を形成する処理である。ただし、前記間隔D1は85mm、前記幅D2は30mmに固定される。これは、上記単独の柄は、前記保持装置20に角柱状部材30の保持を行なわせるために、断面形状の長手方向がZ方向とされた前記角穴178に挿入できるようにする必要があるためである。
【0071】
図19は、前記電子制御装置28の制御作動の要部すなわち符号記入・束分離制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。まず、ステップSD1において、図15に示したワーク固定・保持制御ルーチンのSA12において出力される前記切削加工終了信号が出力され且つその出力が完了したか否かが判断される。この判断が否定された場合は、SD1の判断が繰り返し行なわれるが、肯定された場合は、SD2において、ワーク保持処理が行なわれる。この処理は、前記第2ワーク移動装置22のクランプシリンダ226と前記基準部材168の基準面166との間で角柱状部材30の後端部を挟持することにより、Y方向の位置決めを行なうとともに、角柱状部材30の後端に前記当接板228を当接させる処理である。なお、本実施例においては、上記切削加工終了信号は、図20に示すように、t0 時点からt1 時点までの期間出力されている。
【0072】
上記SD2の処理は、以下のように行なわれる。まず、上記t1 時点からt2 時点までの所定期間、前記プレートコンベア19が正転させられた後、第2Y移動装置222の第2Yシリンダ236が、OFF状態からON状態に切り換えられて、上記当接板228が角柱状部材30の軸線上に位置するようにされる。上記t2 時点においては、前記第1ワーク移動装置18による図15のSA10に示したワーク移動処理はすでに完了しているため、上記当接板228のX方向の位置を、角柱状部材30の後端よりも負のX方向側とすることができる。つまり、前記第2位置決めアーム220の初期位置は、上記当接板228のX方向の位置が、t2 時点における角柱状部材30の後端よりも負のX方向側となるようにされている。この状態で、上記プレートコンベア19が、上記t2 時点の直後のt3 時点からt4 時点までの所定期間逆転させられることによって、角柱状部材30の後端面と上記当接板228とが当接させられた後、前記クランプシリンダ226がOFF状態からON状態に切り換えられて、角柱状部材30の後端部がクランプシリンダ226と上記基準部材168の基準面166との間で挟持される。
【0073】
つぎに、SD3において前記柄切断用丸鋸270が取り付けられた前記丸鋸駆動モータ268が回転を開始させられた後、SD4においてカウンタ変数nが1に初期化される。続いて、SD5において、前記パルスモータ244が回転を開始させられて、第2位置決めアーム220延いては角柱状部材30の第n回目の位置決めのための正のX方向への移動が開始される。この移動は、上記t4 時点において開始させられる。続いて、SD6において、第n回インクジェット作動処理すなわち前記符号記入装置24による各束の固有情報の記入が行なわれた後、t5 時点において上記パルスモータ244の回転が停止させられる。上記t4 時点から上記t5 時点までの期間は、第1の束の長さに相当する長さとされる。一般に、上記パルスモータ244が回転させられる期間であるt2n+1時点からt2n+3時点までの期間は、第nの束の長さに相当する長さとされる。
【0074】
上記SD6の処理は、図12および図13に示した変数Pn の値に基づいて行なわれる。この変数Pn の値が1である場合は、前記上側インクジェットプリンタ260によって符号の記入が行なわれ、変数Pn の値が2である場合は、前記横側インクジェットプリンタ262によって行なわれる。これは、前述のように、この変数Pn の値が1である場合は南面の法線方向が正のZ方向であり、変数Pn の値が2である場合は南面の法線方向が正のY方向であるためである。なお、各束の形状は、軸線を含み且つ南面に平行な平面に対して対称であるため、南面の法線方向が負のZ方向または負のY方向とされてもよいが、本実施例では、上記各インクジェットプリンタが正のZ方向側および正のY方向側に取り付けられているため、南面は正のZ方向側または正のY方向側の側面とされているのである。図20に示した例では、変数Pn の値が図12および図13に示したようにされているので、t4 ′時点から所定時間内に行なわれる第1回のインクジェット作動処理では、上側インクジェットプリンタ260が作動させられ、t6 ′時点から開始される第2回のインクジェット作動処理では、横側インクジェットプリンタ262が作動させられる。また、t8 ′時点、t10′時点およびt12′時点から開始される第3回、第4回および第5回のインクジェット作動処理では、前者においては上側インクジェットプリンタ260が作動させられ、後二者においては横側インクジェットプリンタ262がそれぞれ作動させられる。
【0075】
つぎに、SD8において、前記固定シリンダ280がOFF状態からON状態へ切り換えられて、角柱状部材30が前記基準部材168と上記固定シリンダ280のピストンロッド282との間で強固に固定される。これは、カウンタ変数nの値が1である場合は、図20に示すt5 時点において行なわれる。その後、SD9においてワーク切断処理が行なわれる。この処理は、前記Z移動装置272のZシリンダ278が、前記柄切断用丸鋸270および前記丸鋸駆動モータ268のZ方向の位置が最も高いMAX状態から最も低いMIN状態へ移動させられて、相互連結状態の柄が前記連結面CPLn において切断する。上記柄切断用丸鋸270および上記丸鋸駆動モータ268のZ方向の位置は、一旦最も低いMIN状態とされた後は、速やかに上昇させられて、図20に示すt6 時点において上記MAX状態に戻される。
【0076】
つぎに、SD10において、上記固定シリンダ280がON状態からOFF状態へ切り換えられて、角柱状部材30の固定が解除される。これは、図20に示すt6 時点において行なわれる。続いて、SD11において、カウンタ変数nが角柱状部材30に形成された束の数Nに等しいか否かが判断される。当初はこの判断は否定されるので、SD12においてカウンタ変数nの値がインクリメントされた後、SD5からの処理が繰り返し行なわれるが、肯定された場合は、SD13において、前記丸鋸駆動モータ268の回転が停止させられる。一本の角柱状部材30に含まれるすべての束の分離が終了したことになるためである。最後に、SD14において、前記第2位置決めアーム222が、前記初期位置に戻された後、一本の角柱状部材30に対する束分離制御処理が完了する。
【0077】
以上に説明したように、本実施例の束切削加工装置10は、一本の角柱状部材30から複数の束を形成し、個々の束に分離することができるが、柄の端面において相互に連結した状態とすることも可能である。たとえば、図19に示したルーチンにおいて、束の分離に関する処理すなわちSD3、SD8、SD9、SD10およびSD13の各処理を省略することによって、図20に示したタイムチャートは、図21に示すように変更される。図21は、図20に示したタイムチャートにおいて、t5 時点からt6 時点まで、t7 時点からt8 時点まで、t9 時点からt10時点まで、t11時点からt12時点まで等の、相互連結状態の柄の切断が行なわれる期間が省略されたタイムチャートになっている。
【0078】
このように、本実施例の束切削加工装置10による束Tn の切削加工工程は、断面形状が矩形の角柱状部材30から、両端面において長手方向に突き出す一対の柄を備えた複数の束を自動的に切削加工する工程すなわち、▲1▼角柱状部材30のうちその長手方向において柄が形成されるべき部位の両外側位置を固定手段302および保持手段306を用いて固定或いは保持する固定工程と、▲2▼その固定工程により長手方向の両外側位置を固定された所定位置において、その所定位置の四側面のうち少なくとも相背反する向きの一対の側面に上カッタ140および下カッタ152を用いて矩形断面の凹溝をその長手方向に直角な方向にそれぞれ形成することにより、その長手方向に直角な断面形状が一定であり且つ先端部において相互に連結された状態の二つの柄を形成する柄形成工程と、▲3▼その柄形成工程による相互連結状態の二つの柄の切削が完了する毎に、その二つの柄の上流側に位置する束の長さと同じ距離Ln だけ前記角柱状部材30を下流側へ向かって順次移動させる角柱状部材移動工程とを含んでいる。したがって、上記角柱状部材移動工程および上記柄形成工程により柄が順次形成される際の角柱状部材30の固定が、上記固定工程によって、柄が形成されるべき部位の長手方向の両外側位置において確実に成されるので、形成される束の製品歩留りを向上させることができるとともに、角柱状部材30の割れおよびその割れた部分の飛散を抑制できる。また、上記柄形成工程による相互接続状態の二つの柄の切削加工は、上記固定工程による角柱状部材30の一回の固定毎に二つの柄を形成することができるので、一つの柄を形成する毎に固定をし直す必要があった従来の場合に比較して、切削加工の作業効率を向上させることができる。なお、各束Tn の切断作業は、出荷前に行われても、出荷後の構造物の組立現場等において行われてもよいが、組立現場において行なわれる場合は、少なくとも一本の角柱状部材30から形成された束はばらばらにされることなくまとめて現場まで運搬できるので、運搬にともなう梱包等の作業を簡略化できる。
【0079】
また、本実施例の束切削加工装置10は、断面形状が矩形の角柱状部材30から、両端面において長手方向に突き出す一対の柄を備えた複数の束を自動的に切削加工するための装置であって、前記角柱状部材30の長手方向の一部を挟持することによりその角柱状部材30を固定する固定装置14と、前記角柱状部材30のうち、その固定装置14により挟持された部位よりも所定距離だけ下流側へ離隔した位置を保持する保持装置20と、前記角柱状部材30の長手方向において上記固定装置14により挟持された部位よりも下流側且つ上記保持装置20により保持された部位よりも上流側の所定位置において、その所定位置の四側面のうち少なくとも相背反する向きの一対の側面に上カッタ140および下カッタ152を用いて矩形断面の凹溝を該長手方向に直角な方向にそれぞれ形成することにより、その長手方向に直角な断面形状が一定であり且つ先端部において相互に連結された状態の二つの柄を形成する柄形成装置16と、その柄形成装置16による上記相互連結状態の二つの柄の切削が完了する毎に、その二つの柄の上流側に位置する束の長さと同じ距離Ln だけ前記角柱状部材30を下流側へ向かって順次移動させる第1ワーク移動装置18とを含んでいる。したがって、上記第1ワーク移動装置18および上記柄形成装置16により柄が順次形成される際の角柱状部材30の保持が、上記固定装置14および上記保持装置20によって、柄が形成されるべき部位の長手方向の両外側位置において確実に成されるので、形成される束の製品歩留りを向上させることができるとともに、角柱状部材30の割れおよびその割れた部分の飛散を抑制できる。また、上記柄形成装置16による相互接続状態の二つの柄の切削加工は、前記第1ワーク移動装置18による角柱状部材30の一回の移動毎に二つの柄を形成することができるので、一つの柄を形成する毎に保持をし直す必要があった従来の場合に比較して、切削加工の作業効率を向上させることができる。なお、各束の切断作業は、出荷前に行われても、出荷後の構造物の組立現場等において行われてもよいが、組立現場において行なわれる場合は、少なくとも一本の角柱状部材から形成された束はばらばらにされることなくまとめて現場まで運搬できるので、運搬にともなう梱包等の作業を簡略化できる。
【0080】
また、前記柄形成装置16および前記第1ワーク移動装置18による前記角柱状部材30の長手方向の複数位置に対する柄の形成が完了した後に、前記相互連結状態の二つの柄をそれらの各先端面において予め設定された切断位置に順次位置決めする第2ワーク移動装置22と、その第2ワーク移動装置22によって位置決めされた部位を柄切断用丸鋸270を用いて切断することにより、前記複数の束を個々の束に分離する束分離装置26とを含んでいる。このようにすれば、各束は自動的に分離されるので、手作業を要しない利点がある。
【0081】
また、本実施例の束切削加工装置10は、前記束分離装置26による束の分離前に、前記角柱状部材30が前記第2ワーク移動装置22により長手方向へ送られる過程で各束の南面に相当する側面にそれぞれの束の組付位置を示す固有の符号を記入するように角柱状部材30の四側面のうち互いに隣接する二つの側面に対向する一対の符号記入装置24すなわち上側インクジェットプリンタ260および横側インクジェットプリンタ262を含んでいる。このようにすれば、上記符号記入装置24により、各束の分離の前にそれぞれの束の固有の情報を予め記入しておくことができるので、分離された束の誤使用を防ぐことができる。
【0082】
また、本実施例の束切削加工装置10は、前記柄形成装置16および前記符号記入装置24の作動を制御する電子制御装置28を含み、上記柄形成装置16は、上記電子制御装置28に予め設定された加工指令にしたがって、前記二つの柄の断面形状の長手方向を、他の部位における二つの柄の長手方向に対して直角となるように形成するものであり、上記符号記入装置24は、上記電子制御装置28に予め設定された記入指令にしたがって、前記角柱状部材30の四側面のうち、互いに隣接する二面のいずれかに選択的に記入するものである。このようにすれば、一本の角柱状部材の一端から、軸組の配列順に束を加工することができる利点がある。
【0083】
また、前記保持装置20は、前記第1ワーク移動装置18により移動させられる角柱状部材30とともに移動させられるものである。このようにすれば、上記第1ワーク移動装置18による角柱状部材30の移動は、上記保持装置20によって角柱状部材30を保持したままの状態で行わせることができるので、たとえば、角柱状部材30の保持の解放および再保持を角柱状部材30の移動毎に行なう必要がある場合に比較して、上記保持装置20の制御を簡略化できる。
【0084】
なお、前記符号記入装置24によって記入される各束の固有の情報には、前記の束の組付位置だけでなく、その束に関するあらゆる情報を含ませることができる。たとえば、個々の束が形成された日付、時間、束切削加工装置10に関する情報等を含ませることができる。
【0085】
以上に説明したものはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の束切削加工装置の平面図である。
【図2】図1のA−A視断面図である。
【図3】図1の柄形成装置の一部を示す右側面図である。
【図4】図3のB−B視断面図である。
【図5】図3の柄形成装置の四つのカッタの配置を示す正面図である。
【図6】図3の柄形成装置の四つのカッタの配置を示す左側面図である。
【図7】図1の第1ワーク移動装置および第2ワーク移動装置を示す左側面図である。
【図8】図7の第1ワーク移動装置を示す背面図である。
【図9】図7の第2ワーク移動装置を示す正面図である。
【図10】図1の符号記入装置および束分離装置を示す左側面図である。
【図11】図1の符号記入装置および束分離装置を示す正面図である。
【図12】本実施例の束切削加工装置により切削加工された角柱状部材を示す平面図である。
【図13】図12の角柱状部材に関する情報を示す図表である。
【図14】図1の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図15】図1の電子制御装置により行なわれるワーク固定・保持制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図16】図1の電子制御装置により行なわれる第1加工ユニット制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図17】図1の電子制御装置により行なわれる第2加工ユニット制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図18】図15ないし図17に示した処理が行われた場合のLカッタユニット、Rカッタユニット等の作動を示すタイムチャートである。
【図19】図1の電子制御装置により行なわれる束分離制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図20】図19に示した処理が行われた再の第2位置決めアーム、符号記入装置等の作動を示すタイムチャートである。
【図21】図19に示した処理において、束の分離処理が行われない場合の第2位置決めアーム、符号記入装置等の作動を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10:束切削加工装置
14:固定装置
16:柄形成装置
18:第1ワーク移動装置(角柱状部材移動装置)
20:保持装置
22:第2ワーク移動装置(位置決め装置)
26:束分離装置
270:柄切断用丸鋸(回転切断工具)

Claims (3)

  1. 断面形状が矩形の角柱状部材から、両端面において長手方向に突き出す一対の柄を備えた複数の束を自動的に切削加工するための束切削加工方法であって、
    前記角柱状部材のうちその長手方向において前記柄が形成されるべき部位の両外側位置をそれぞれ固定する固定工程と、
    該固定工程により長手方向の両外側位置を固定された所定位置において、その所定位置の四側面のうち少なくとも相背反する向きの一対の側面に回転切削刃を用いて矩形断面の凹溝を該長手方向に直角な方向にそれぞれ形成することにより、該長手方向に直角な断面形状が一定であり且つ先端部において相互に連結された状態の二つの柄を形成する柄形成工程と、
    該柄形成工程による相互連結状態の二つの柄の切削が完了する毎に、該二つの柄の上流側に位置する束の長さと同じ距離だけ前記角柱状部材を下流側へ向かって順次移動させる角柱状部材移動工程と
    を、含むことを特徴とする束切削加工方法。
  2. 断面形状が矩形の角柱状部材から、両端面において長手方向に突き出す一対の柄を備えた複数の束を自動的に切削加工するための束切削加工装置であって、
    前記角柱状部材の長手方向の一部を挟持することにより該角柱状部材を固定する固定装置と、
    前記角柱状部材のうち、該固定装置により挟持された部位よりも所定距離だけ下流側へ離隔した位置を保持する保持装置と、
    前記角柱状部材の長手方向において該固定装置により挟持された部位よりも下流側且つ該保持装置により保持された部位よりも上流側の所定位置において、その所定位置の四側面のうち少なくとも相背反する向きの一対の側面に回転切削刃を用いて矩形断面の凹溝を該長手方向に直角な方向にそれぞれ形成することにより、該長手方向に直角な断面形状が一定であり且つ先端部において相互に連結された状態の二つの柄を形成する柄形成装置と、
    該柄形成装置による該相互連結状態の二つの柄の切削が完了する毎に、該二つの柄の上流側に位置する束の長さと同じ距離だけ前記角柱状部材を下流側へ向かって順次移動させる角柱状部材移動装置と
    を、含むことを特徴とする束切削加工装置。
  3. 前記柄形成装置および前記角柱状部材移動装置による前記角柱状部材の長手方向の複数位置に対する柄の形成が完了した後に、前記相互連結状態の二つの柄をそれらの各先端面において予め設定された切断位置に順次位置決めする位置決め装置と、
    該位置決め装置によって位置決めされた部位を回転切断工具を用いて切断することにより、前記複数の束を個々の束に分離する束分離装置と
    を、含むことを特徴とする請求項2に記載の束切削加工装置。
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