JPH06226575A - 開先加工機のワーククランプ装置 - Google Patents

開先加工機のワーククランプ装置

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Publication number
JPH06226575A
JPH06226575A JP3403993A JP3403993A JPH06226575A JP H06226575 A JPH06226575 A JP H06226575A JP 3403993 A JP3403993 A JP 3403993A JP 3403993 A JP3403993 A JP 3403993A JP H06226575 A JPH06226575 A JP H06226575A
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JP
Japan
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clamp
work
feed screw
cylinder
flanges
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JP3403993A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tanaka
武 田中
Tomoaki Matsunaga
知明 松永
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Shinx Ltd
Original Assignee
Shinx Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 別の積極的な駆動手段を必要とせずに、簡単
にH形鋼におけるフランジとウェブのクランプ手段を構
成すること。 【構成】 送りねじ軸34によって昇降作動する作動体
32にシリンダ筒32aを設ける。作動体32の下部に
はクランプ片31を設け、このクランプ片31にピスト
ンロッド31bを設ける。上記のピストンロッド31b
はシリンダ筒32aに嵌合する。上記のクランプ片31
はH形鋼におけるフランジa、bに対応させる。一方、
クランプ片31に別のシリンダ筒40aを取りつけ、下
向きのピストンロッド40bの先端に押圧部材41を設
ける。この押圧部材41はH形鋼のウェブcに対応させ
る。上記二つのシリンダ筒32aと40aとを管路42
によって連結し、内部には油を封入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、切削加工に当たって
H形鋼におけるフランジとウェブの両方を押圧するよう
にした開先加工機のワーククランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉄骨仕口部においてH形鋼を用
いる場合、この鋼材には溶接品質の向上、作業性の向上
を目的として開先加工及びスカラップ加工が行われる。
要するに、図9のようにH形鋼Wにおける両側フランジ
a、bとウェブcとの両接合部に奥部を円弧状とした切
欠きFa、Fb(スカラップ加工)を形成し、また両側
フランジa、bの端面部に直線状のルート面Ra、Rb
と斜面状の面取り面Va、Vb(開先加工)を形成した
ものである。
【0003】このような開先加工などを行う加工機とし
て、従来、例えば特開平3−178713号公報に記載
されるものが知られている。この種の加工機では、加工
を行うに先立ってワークを所定の切削位置にクランプ固
定する必要があり、このためのクランプ装置の詳細が当
該公報の図面第6図、第7図に示されている。
【0004】すなわち従来のクランプ装置は、電動モー
タによって回転する立軸(クランプ軸ねじ)に対して上
側クランプを螺合し、下側クランプを回転だけを許容し
て固定して設けたものである。そして、上側クランプが
フランジ上端に当接して下降を規制されると、立軸が上
昇スライドし、これと共に上昇移動する下側クランプが
フランジ下端に当接し、両者の間でクランプを行ったも
のである。
【0005】なお上下両クランプは、勾配状の押圧面と
垂直状の当接基準面を有した楔状をなしており、種々の
フランジ厚さに対応すると共に、押圧面にフランジ端縁
を、当接基準面にフランジ内面をそれぞれ当接して、正
確かつ確実なクランプを行うことができるようになって
いる。
【0006】また、上述した公報による説明はないが、
この種の加工機においては、上側クランプに下向きに油
圧シリンダが装備されており、ピストンロッド端に取り
つけた押圧片がウェブに対応して配設されている。そし
て、ピストンロッドが伸長作動するとき、切削部付近を
押圧し、スカラップ加工時におけるウェブの振動を抑え
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにワークを確
実にクランプし、振動のない切削加工を行うには、フラ
ンジ用のクランプ手段とウェブ用のクランプ手段を各別
に備え、かつこれらをタイミング良く作動させなければ
ならない。ここで従来では、シーケンス制御のための電
気制御手段を要し、また油圧シリンダのための油圧発生
源、配管など付随した装備を要するので、総じて構成が
複雑でコストの高騰を招くという問題を生じた。
【0008】本発明は、上記した従来技術の問題点に着
目してなされたもので、構成が単で大幅なコストダウン
ができ、かつタイミング良く動作して確実なクランプを
行うことができるH形鋼のクランプ装置を提供しようと
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るワーククランプ装置は次のように構
成したものである。すなわちその要旨とするところは、
H形鋼におけるフランジ幅方向に作動する作動体に接近
して、同方向に動作するクランプ片を配設し、これら作
動体とクランプ片とを圧力媒体を介して連結すると共
に、上記フランジ幅方向に動作し、H形鋼におけるウェ
ブに係合する押圧部材を配設し、この押圧部材に管路を
通じて上記圧力媒体を作用したことにある。
【0010】
【作用】作動体をフランジ端へ向けて動作すると、クラ
ンプ片が一緒に同方向へ移動する。そして、この動作に
よりクランプ片がフランジに当接して停止する。クラン
プ片の停止後において、作動体をさらにフランジ方向へ
動作すると、圧力媒体が管路を通じて押圧部材に作用す
る。これにより押圧部材が作動し、ウェブに当接して停
止する。クランプ片と押圧部材は、この停止位置におい
て所要の押圧力を発揮する。
【0011】
【実施例】以下、この発明に係るワーククランプ装置を
一実施例について説明する。図1はこの装置を備えた開
先加工機の平面図、図2は同じく正面図である。図にお
いて1はフレームで、このフレーム1の前側(図1の上
方位置)に加工材であるH形鋼W(以下、単にワークW
という)を長手方向において移送する搬送手段Aを設け
る。この搬送手段Aは、水平ローラ2、2によって構成
され、駆動モータMcによって可逆駆動される。
【0012】上記のワークWは、両側フランジa、bを
搬送面に対し垂直にして移送されるものである。Jは水
平ローラ2、2の一側に設けた搬送ガイド手段で、この
ガイド手段Jは、搬送方向に配設した一対の直線ガイド
片3、3によって構成されており、これらの間隙部によ
って一方のフランジaを通行規制する。
【0013】次に、4はフレーム1の一側(図1の右方
位置)に配設した前後ガイド 5は上記前後ガイド4に
スライド自在に係合した前後スライドベース 6は上記
前後ガイド4と直交するように、フレーム1の他側(図
1の左側)に配設した左右ガイド 7は左右ガイド6に
スライド自在に係合保持した左右スライドベースであ
る。
【0014】なお、上記前後スライドベース5を前後調
整する手段及び左右スライドベース7を左右調整する手
段については、後で説明する。上記前後スライドベース
5及び左右スライドベース7には、上方へ伸びる一方の
支持フレーム8及び他方の支持フレーム9をそれぞれ立
設する。そして、上記両支持フレーム8、9に加工ヘッ
ドを構成する以下の切削手段、クランプ手段などの各構
成を備える。
【0015】まず10、10は両支持フレーム8、9に
それぞれ設けた昇降ガイド Ba、Bbは上記昇降ガイ
ド10、10に案内されて昇降移動する切削手段で、こ
の切削手段Ba、Bbはその左右一対の構成において、
対称形をなしている。従って、この切削手段について
は、一方の切削手段Ba側についてのみ図7を参照して
説明する。
【0016】同図において、11はヘッドケース 12
はベアリングによりヘッドケース11内に設けた第1の
スピンドル 13は同じくベアリングにより支持した第
2のスピンドル 14はベアリングによって支持した回
転筒で、これら第1、第2のスピンドル12、13及び
回転筒14は所定の間隔で平行に架設してあり、外装し
たギヤとこれらに噛み合うアイドルギヤ(図示省略)に
よって一斉に回転駆動する。
【0017】また回転筒14には、次のスライド機構を
備えた第3のスピンドル15を内装する。すなわち、回
転筒14に緊密に第3のスピンドル15を挿通し、これ
をスプライン16によって連結して軸方向への自由な運
動を許容する。そして、軸端をベアリング17を介して
スライド作動部に連係する。18は軸端に設けた受動ナ
ット 19はヘッドケース11の側部に設けた取付ベース
20は取付ベース19に設けた減速機付モータで、出
力軸にスピンドル軸方向の送りねじ軸21を設ける。
【0018】上記減速機付モータ20の出力は、送りね
じ軸21と受動ナット18を介して第3のスピンドル1
5のスライド運動として与えられる。上記第1〜第3の
スピンドル12、13、15の各軸端はヘッドケース1
1から突出してカッターの取付部を形成する。この取付
部には、上方から順に追込みカッター22、スカラップ
カッター23、開先カッター24を取りつける。25は
各スピンドルの駆動モータで、各カッター22〜24を
所定方向に回転する。
【0019】なお切削加工に当たっては、フランジa、
bの内端面を基準としてここにスカラップカッター23
の内端を合わせる。次に切削手段Ba、Bbを所定の切
削送り方向に駆動する切削送り手段Cについて説明す
る。26、26は一方及び他方の支持フレーム8、9の
上端に下向きに設けた減速機付モータ 27、27は昇
降ガイド10、10と同方向にしてモータの出力軸に取
りつけた送りねじ軸 28、28は切削手段Ba、Bb
に固定した受動ナットである。
【0020】各切削手段Ba、Bbは減速機付モータ2
6、26の正逆回転によって昇降移動するものであり、
下降端の待機位置から上昇移動するとき、ワークWに対
して所要の切削加工を行う。なお上記の送り手段は、油
圧シリンダ方式など他の周知の直線送り機構に変更する
ことができるものである。
【0021】次に切削加工を行うに当たって、ワークW
をクランプ固定するクランプ手段D、Dを図3〜図6を
参照して説明する。このクランプ手段D、Dは両側フラ
ンジa、bのそれぞれ上下両端に作用して支持フレーム
8、9に設けた受けローラ29上にワークWを固定する
ものである。30、30は一方及び他方の支持フレーム
8、9のそれぞれ内面側に設けた上下ガイド 31及び
31は上記上下ガイド30、30に係合した上部のクラ
ンプ片である。
【0022】このクランプ片31、31は外方へ向く垂
直の基準面eと、内方へ向く勾配状の押圧面fによって
フランジ挟持部を構成しており、押圧面fをフランジ
a、bを外端縁に、基準面eを内端面にそれぞれ当接す
る。32、32は上下ガイド30、30に係合してクラ
ンプ片31、31の上部位置に設けた作動体 この作動
体32とクランプ片31とには、それぞれシリンダ筒3
2aとピストンロッド31bを設けてあり、両者はスラ
イドできるように嵌合される。
【0023】上記したシリンダ筒32aの油室には、圧
力媒体である油が充填されており、この油は、ピストン
ロッド31bのストローク運動に伴って給排される。3
3は作動体32とクランプ片31を離反方向に付勢した
縮設ばねである。上記の作動体32、32は次に説明す
るねじ軸式の送り手段によって上下作動し、下降作動時
にクランプ片31、31を介してワークWのクランプを
行う。
【0024】すなわち、34、34は上下ガイド30、
30と同方向にして支持フレーム8、9の内面側に配設
した送りねじ軸 35は送りねじ軸34の上端部に取り
つけた受動ギヤ 36は受動ギヤ35に噛み合う駆動ギ
ヤ Ma、Mbはギヤ手段を介して送りねじ軸34、3
4を正逆回転する駆動モータである。
【0025】前記した作動体32、32はナット部3
7、37を送りねじ軸34、34に螺合しており、送り
ねじ軸34、34の回転によって上下作動する。なお、
送りねじ軸34、34は上下方向においてスライド可能
に配設されるものであるが、常時は軸端のストッパ38
によってスライド下端に位置している。また上記の作動
体32、32の上下動に伴ってクランプ片31、31も
一緒に動作する。
【0026】39、39はクランプ31、31から突出
して設けた取付ステイ 40a、40aは取付ステイ3
9、39に上向きに設けたシリンダ筒 40b、40b
はシリンダ筒40a、40aに昇降自在に嵌合した下向
きのピストンロッド 41、41はピストンロッド40
b、40bの先端に取りつけた押圧部材である。
【0027】上記シリンダ筒40a、40aの油室には
圧力媒体である油を充填する。このシリンダ筒40aと
前記したシリンダ筒32aとは管路42によって連通し
ており、両油室は連結している。43は管路42の中間
に設けた圧力検出スイッチである。
【0028】次に下部のクランプ手段及びその作動機構
について説明する。45、45は支持フレーム8、9の
下端部にそれぞれ内方へ向けて設けた取付台 46、4
6は取付台45、45の上端部に設けた当接基準片 こ
の当接基準片46、46には外方へ向く垂直の基準面g
を形成するもので、この基準面gは上記した上部のクラ
ンプ片31の基準面eと一致する。
【0029】47、47は取付台45、45の上部に設
けた取付金具 この取付金具47、47には水平支軸を
備え、これによりクランプ腕44、44を回動可能に配
設する。上記のクランプ腕44、44はL字形に構成さ
れるもので、上方へ突出する作動部hと側方へ突出する
受動部jをもつ。上記の作動部hには、当接基準片46
の基準面gが適当間隔をおいて対応し、受動部jには前
記送りねじ軸34によって上下動作する昇降体48が当
接して対応する。
【0030】上記の昇降体48は、送りねじ軸34の下
端にねじ軸を回転だけ自由に許容して係止される。クラ
ンプ腕44、44は、上記の昇降体48、48が上昇作
動するとき、作動部hを基準面gに接近してフランジ
a、bを側方から押圧する。49は昇降体48に取りつ
けた受けローラ 50は受けローラ49を昇降案内する
ガイドである。上記の受けローラ49は、搬送手段Aと
同一高さの受面を構成する。
【0031】次にワークWの先端勾配すなわち、両フラ
ンジa、bの前後の差寸法に応じて両加工ヘッドを調整
する前後調整手段Eを説明する。この前後調整手段E
は、前後方向において固定の他方の支持フレーム9を基
準として、一方の支持フレーム8を前後移動する構成を
備える。図1において、Meはフレーム1の前端部に設
けた可逆モータ 51は前後ガイド4と同方向にして、
前後スライドベース5の下側に架設した送りねじ軸 5
2は前後スライドベース5に固定した受動ナットで、上
記送りねじ軸51と螺合する。
【0032】しかして、可逆モータMeの正逆回転によ
り送りねじ軸51、受動ナット52を介して前後スライ
ドベース5すなわち、一方の支持フレーム8を前後方向
において移動調整する。この一方の支持フレーム8の移
動によって、ワークWの先端勾配量に適合した切削手段
Ba、Bb及びクランプ手段D、Dの位置設定を行うこ
とができる。
【0033】次に、ワークWの幅すなわち、両フランジ
a、bの間隔寸法に応じて加工ヘッドの対応位置を調整
する間隔調整手段Fについて説明する。この間隔調整手
段Fは、左右方向において固定である一方の支持フレー
ム8を基準として、他方の支持フレーム9を左右移動調
整する構成を備えるものである。
【0034】Mdはフレーム1の側端部に設けた可逆モ
ータ 53は左右ガイド6と同方向にして、左右スライ
ドベース7の下側に自由な回転及び若干のスライドを許
容して設けた送りねじ軸 54は左右スライドベース9
に固定した受動ナットで、この受動ナット54は上記送
りねじ軸53と螺合する。55及び56は可逆モータM
dの出力軸及び前記送りねじ軸53にそれぞれ取りつけ
たプーリ 57は両プーリ55、56に張設したベルト
である。
【0035】上記の送りねじ軸53のプーリ56は、滑
りキー58によって軸方向にスライドできるもので、図
8を参照して送りねじ軸53の配設態様を説明する。す
なわち59、60はフレーム1上に固定して設けた左右
一対の軸受筒で、送りねじ軸53を回転及びスライド可
能に支承する。61はプーリ56を介して送りねじ軸端
の締め込みナット62と軸受筒60の内筒との間に介装
した第1の縮設バネで、送りねじ軸53を図の左方向へ
付勢する。
【0036】63はベアリング64を介して前記内筒他
端と送りねじ軸53の段部65との間に介装した第2の
縮設バネで、送りねじ軸53を図の右方向へ付勢する。
66は上記ベアリング64の外輪に取りつけたスイッチ
作動体 Sa、Sbはスイッチ作動体66の左側及び右
側に当接して設けたスライド検出用のリミットスイッチ
である。
【0037】しかして、可逆モータMdの正逆駆動によ
り送りねじ軸53、受動ナット54を介して左右スライ
ドベース7すなわち、他方の支持フレーム9を移動調整
する。この支持フレーム9の移動によって、切削手段B
b、クランプ手段Dなど他側の加工ヘッドがワークWの
幅に適合して設定される。なお上記の調整移動時のよう
に、加工ヘッドが無負荷で移動するときは、第1及び第
2の縮設バネ61、63は作用せず、リミットスイッチ
Sa、Sbは作動しない。
【0038】図1において、LaはワークWの移送路を
横切るように検出光を照射した反射型の検出スイッチ
(以下、検出スイッチLaという)で、搬送手段A上の
定位置にワークWが給送されるとき、これを検出して検
出信号を出力する。この検出信号により前記搬送手段A
の駆動モータMcを減速回転に切り換える。この検出ス
イッチLaは、定位置に固定して設ける。
【0039】一実施例に係る開先加工機の構成は上記の
通りであり、以下のようにして適確にクランプ動作を行
うものである。すなわち搬送手段A上にワークWを搬入
し、一方のフランジaをガイド手段Jによって規制しな
がら後方すなわち、加工ヘッド側へ移送する。移送に伴
って、検出スイッチLaがワークWの先端部を検出し、
検出信号を出力する。この信号により搬送手段Aが減速
駆動される。
【0040】搬送手段Aの減速により、ワークWはゆっ
くりと後方へ移動する。詳細な説明は省略するが、この
移動中に間隔調整手段Fが動作し、他方の支持フレーム
9がワークWの幅に適合して位置決めされる。この他方
の支持フレーム9の位置設定により、ワークWは両加工
ヘッドへスムーズに進入する。
【0041】ワークWの進入により、前後調整手段Eが
動作して一方の支持フレーム8すなわち、切削手段B
a、クランプ手段DがワークWの先端勾配量に適合して
位置決めされる。上記の間隔調整手段Fと前後調整手段
Eの作動後において、ワークWの移送は停止して加工位
置に設定される。この加工位置において、ワークWの両
側フランジa、bは受けローラ29、29上に載置される。
【0042】上記の状態において、駆動モータMa、M
bにより送りねじ軸34、34を正方向に回転駆動す
る。この送りねじ軸34、34の回転により作動体3
2、32と共にクランプ片31、31が下降動作し、勾
配状の押圧面f、fをフランジa、bの上端に当接す
る。押圧面fの作用によりワークWは横ズレを生じ、さ
らにこの横移動は、他方の支持フレーム9に横方向の押
圧力として作用する。
【0043】他方の支持フレーム9が横移動するとき、
スライド検出用のリミットスイッチSa又はSbが動作
し、可逆モータMdが正回転又は逆回転して、支持フレ
ーム9を横ズレ側と同方向へ移動する。この移動によっ
てフランジa、bの内面がスムーズに垂直の基準面e、
eに当接するので、ワークWを確実に下方に向けて押圧
クランプすることができる。
【0044】上記のクランプ動作により、クランプ片3
1、31の下降動作が停止しても、なお作動体32、3
2は縮設ばね33、、33に抗して下降する。この作動
体32、32の動作によって、シリンダ筒32a内の油
が管路42を通って他方のシリンダ筒40a内へ流入す
る。このため、ピストンロッド40bが伸長動作し、押
圧部材41がワークWのウェブcに当接して、これを押
圧する。
【0045】このようにして作動体32、32及び押圧
部材41、41の下降位置が規制されると、送りねじ軸
34、34が上昇スライドを始める。そして、この送り
ねじ軸34、34の動作と共に昇降体48、48が同方
向にスライドし、L字形の下部クランプ腕44、44を
回動する。この回動によって作動部h、hがフランジ
a、bの外側に当接し、これを内側へ押圧する。このた
めフランジa、bの内面が垂直の基準面g、gに押圧ク
ランプされる。
【0046】上記のようにして、最終的に全部のクラン
プ手段の位置が特定されると、管路42の油圧が上昇し
てクランプ動作が終了する。この油圧の上昇を圧力検出
スイッチ43が動作し、可逆モータMa、Mbの回転が
停止する。可逆モータMa、Mbの駆動が停止しても、
クランプ状態は持続されるもので、このクランプ状態に
おいて切削手段Ba、Bbを所定の送り方向に移送すれ
ば、所要の開先加工を振動もなく順調に行うことができ
る。
【0047】切削加工が終了したならば、駆動モータM
a、Mbを前記と反対方向に駆動する。こうすると下部
のクランプ腕44、44が回動してクランプを開放し、
そして次に作動体32、32が上昇作動する。このとき
作動体32、32のシリンダ筒32a、32aが開き、
他のシリンダ筒40a、40aから油が流入する。従っ
て、ウェブcを押圧していた押圧部材41、41が上方
へ退避動作する。
【0048】また、上記のウェブcの開放が終わると、
クランプ片31、31が上昇動作し、フランジa、bの
押圧を開放する。よって、このとき搬送手段A又は受け
ローラ29、29を駆動することにより、ワークWを加
工位置からスムーズに搬出することができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明に係るワーククラン
プ装置によれば、別の積極的な駆動手段を用いることな
く、ウェブの押圧クランプをタイミング良く確実に行う
ことができるものである。このため、構成が容易となり
低コストにて提供することができるという優れた効果を
発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るワーククランプ装置を備えた開
先加工機の平面図である。
【図2】同じく開先加工機の正面図である。
【図3】クランプ手段の全体構成を示す正面図である。
【図4】同じくクランプ手段の全体構成を示す側面図で
ある。
【図5】クランプ手段の要部を示す一部縦断正面図であ
る。
【図6】同じく要部の構成を示す一部縦断側面図であ
る。
【図7】切削手段の構成を示す縦断正面図である。
【図8】間隔調整手段の構成を示す平面図である。
【図9】開先及びスカラップ加工を施したH形鋼の斜視
図である。
【符号の説明】
W ワーク(H形鋼) a フランジ b フランジ c ウェブ 8 一方の支持フレーム 9 他方の支持フレーム Ba 切削手段 Bb 切削手段 D クランプ手段 30 上下ガイド 31 クランプ片 e 垂直の基準面 f 勾配状の押圧面 32 作動体 32a シリンダ筒 31b ピストンロッド 33 縮設ばね 34 送りねじ軸 Ma 駆動モータ Mb 駆動モータ 37 ナット部 40a シリンダ筒 40b ピストンロッド 41 押圧部材 42 管路 43 圧力検出スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. H形鋼におけるフランジ幅方向に作動する作動体に接近
    して、同方向に動作するクランプ片を配設し、これら作
    動体とクランプ片とを圧力媒体を介して連結すると共
    に、上記フランジ幅方向に動作し、H形鋼におけるウェ
    ブに係合する押圧部材を配設し、この押圧部材に管路を
    通じて上記圧力媒体を作用するようにしたことを特徴と
    する開先加工機のワーククランプ装置。
JP3403993A 1993-01-29 1993-01-29 開先加工機のワーククランプ装置 Pending JPH06226575A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3403993A JPH06226575A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 開先加工機のワーククランプ装置

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105563184A (zh) * 2016-03-04 2016-05-11 江西洪都航空工业集团有限责任公司 一种数控加工中装夹细长形且型面复杂模具的方法
CN106493417A (zh) * 2017-01-12 2017-03-15 吉林大学 自动化薄壁管管口精加工装置及方法
KR102050192B1 (ko) * 2019-06-13 2019-11-28 곽두봉 에이치빔 면취장치
WO2020261548A1 (ja) * 2019-06-28 2020-12-30 ダイコク工業株式会社 溶接ビード切削装置
JP2023154275A (ja) * 2022-04-06 2023-10-19 株式会社桂スチール 開先加工機、治具及び治具セット

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