JP4007784B2 - Oリング搬送取付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Oリングを搬送し、取付対象であるワークに該Oリングを取り付けるOリング搬送取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
Oリング搬送取付装置は、Oリングを搬送して、取付対象、即ち、ワークに取り付けることができる装置である。従来のOリング搬送取付装置においては、先ず、略水平方向に形成した搬送路面上に載せたOリングの一部分にピンを引っ掛け、このピンを搬送方向へ移動することによりOリングを搬送する。そして、Oリングを、一部分を摘んだ状態で持ち上げてワークまで移動して、ワークにOリングを取り付ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、Oリングは、一般に合成ゴム等の弾性材料を用いて形成されており、Oリングの一部分のみを引っ掛けて平面上を移動したり、一部分のみを摘んで持ち上げたりすると、容易に変形してしまうので、元の円形を維持できない。したがって、従来のOリング搬送取付装置において、Oリングを搬送すると、Oリングが容易に変形してしまい、形状が円形に戻らないままワークへ取り付けようとするので、変形した部分がワーク上のOリング取付部に嵌合し難く、Oリングの取付不良が発生することがあった。
【0004】
本発明は、変形し易いOリングの形状を円形に維持しながら搬送し、ワークへの取付作業を効率よく行うことができるOリング搬送取付装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたもので、請求項1に記載のものは、略水平方向に形成した搬送路面上に載せたOリングを、搬送路面上に突出した搬送突起に引っ掛けて搬送突起の移動により上記搬送路面終端の最終搬送位置まで搬送する搬送機構と、
最終搬送位置のOリングを保持部により捕捉して取付位置まで搬送し、該取付位置のワークにOリングを取り付ける取付機構と、
ワークを取付位置に順次搬送するワーク搬送機構と、
からなるOリング搬送取付装置であって、
前記搬送機構は、
上昇した状態で搬送方向に前進して下降した状態で後退する搬送ベースと、
該搬送ベース上に突設され、搬送方向前方側に配置された複数の第1搬送突起並びに搬送方向後方側に配置された複数の第2搬送突起と、
搬送ベースを駆動する搬送ベース用駆動源と、
を備え、第1搬送突起と第2搬送突起の配置を、搬送ベースが上昇して各搬送突起が搬送路面から上方に突出して、第1搬送突起がOリングの前部内径側に当接するとともに第2搬送突起がOリングの後部外径側に当接してOリングを円形にする位置に設定し
前記搬送ベースが上昇した状態で搬送方向へ前進すると、第1搬送突起と第2搬送突起とがOリングに当接し、この当接状態でOリングを保形しながら搬送可能としたことを特徴とするOリング搬送取付装置である。
【0006】
請求項2に記載のものは、前記搬送路面の最終搬送位置に、Oリングが円形を維持した状態で嵌脱自在な窪み部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のOリング搬送取付装置である。
【0007】
請求項3に記載のものは、前記搬送突起が、先端部分を先細りにしたピンで構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のOリング搬送取付装置である。
【0008】
請求項4に記載のものは、前記搬送路の左右に、搬送方向に沿ってガイド部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のOリング搬送取付装置である。
【0009】
請求項5に記載のものは、前記取付機構は、
最終搬送位置のOリングを、円形を維持した状態で着脱自在に捕捉する保持部と、
該保持部を、速度を変えて昇降させる昇降駆動部と、
を備え、
前記保持部は、リング状の第1Oリング当接面と、テーパ形状の第2Oリング当接面と、を備え、第1Oリング当接面と第2Oリング当接面とをOリングに当接してOリングを円形に維持可能とし、
前記昇降駆動部は、保持部が下降端に接近してから下降端まで下降する速度を、それまでの下降速度より緩めた速度で作動することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のOリング搬送取付装置である。
【0010】
請求項6に記載のものは、前記保持部は、
取付位置のワークに付勢して、ワークの位置調整をする位置調整部材を備え、ワークにOリングを取り付ける前に位置調整部材をワークに付勢させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のOリング搬送取付装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態であるOリング搬送取付装置1の正面図、図2はOリング搬送取付装置1の上面図、図3はOリング搬送取付装置1の側面図である。
【0012】
Oリング搬送取付装置1は、図1から図3に示すように、略水平方向に形成した搬送路面上に載せたOリングを、上記搬送路面終端の最終搬送位置まで搬送する搬送機構2と、最終搬送位置のOリングを取付位置まで搬送し、該取付位置のワークにOリングを取り付ける取付機構3と、ワークを取付位置に順次搬送するワーク搬送機構4とから概略構成されている。
【0013】
なお、本実施形態で説明するOリング搬送取付装置1は、通称ヘッダーと呼ばれるワーク7にシリコンゴム製のOリングを取り付けるものである。このワーク7は、図9(b)に示すように、上部を開口した浅いカップ状であり、起立周壁の内側底面にOリングRを取り付けるOリング取付溝7aを、該底面と同心円上に形成してある。また、このワーク7は、中空糸束を装填した筒材の両端開口を塞ぐ蓋であり、底面中心に孔7bを開設し、突起部7cをこの孔7bと連通させた状態で底面の外側に突設している。そして、Oリング搬送取付装置1において、このワーク7は、突起部7cを下に向けた状態で搬送され、また、取付位置に載置され、上に向いたワーク7開口からOリングRが取り付けられる。
【0014】
まず、搬送機構2について説明する。
搬送機構2は、図4から図6に示すように、基盤10上に搬送ベース11を、駆動機構部12(本発明の搬送ベース用駆動源に相当)を用いて水平および上下移動可能な状態に設け、該搬送ベース11上に複数のピンを突設して搬送突起13とし、前記搬送ベース11の上方に、上面に略水平状態の搬送路面14を形成した搬送プレート15を基盤10から支持して、該搬送路面14上の空間をOリングRの搬送路16とし、搬送ベース11を上限まで上昇させた状態で、搬送突起13が搬送プレート15を挿通するとともに搬送路面14上に突出するように構成されている。
【0015】
駆動機構部12は、基盤10に送り用シリンダー20をOリング搬送方向(以下、搬送方向)と平行に、且つ、ロッドを搬送方向前方に向けて配置し、同じく搬送方向と平行な2本のガイドバー21,21を、基盤10に立設した支持プレート22,22間にそれぞれ平行に並べた状態で両端を固定して設け、ガイドバー21に複数の摺動ブロック23…(本実施形態では左右のガイドバー21に2個ずつ、合計4個)を、ブッシュ24を介して摺動自在に嵌合し、該摺動ブロック23…の上端にスライドベース25を固定し、該スライドベース25の搬送方向前方側下面に前記送り用シリンダー20のロッド端を連結アーム26により接続して備える。
したがって、送り用シリンダー20のロッドを伸縮すると、スライドベース25を搬送方向に往復移動することができる。
【0016】
また、送り用シリンダー20のロッド端および連結アーム26の前方には、送り用シリンダー20のロッドの伸長側終端を調整するためのストッパー27が配置されている。このストッパー27は、基盤10にブラケット28を固定し、該ブラケット28にボルト29を螺着してねじ部先端を送り用シリンダー20側に突設したものであり、ボルト29を回転してねじ部先端を進退し、ねじ部先端と連結アーム26との距離を調整することにより、搬送ベース11と各ピンとの移動距離、即ちOリング搬送時の送り量を調整することができる。
【0017】
駆動機構部12は、前記スライドベース25の下面に昇降用シリンダー31を、ロッドがスライドベース25を貫通して上向きに位置するように設けるとともに、昇降用シリンダー31のロッド先端に昇降ベース32を水平に接続し、該昇降ベース32から下向きに設けたガイド軸33にスライドベース25のガイド軸受34を摺動自在に嵌合して構成される。
したがって、昇降用シリンダー31のロッドを伸縮すると、昇降ベース32を上下方向に移動することができる。
【0018】
搬送ベース11は、前記昇降ベース32上に設けられ、略水平の上面を有する板材である。この搬送ベース11は、止めねじ36により昇降ベース32に着脱自在に固定されており、スライドベース25とともに搬送方向に移動し、昇降ベース32とともに上下移動する。また、この搬送ベース11は、上面に搬送突起13である複数のピンを突設している。
【0019】
具体的には、搬送ベース11は、上面の搬送方向前方側に複数の搬送位置決めピン(第1搬送突起)37…を突設し、さらに、上面の搬送方向後方側、詳しくは、上面の搬送方向後方側となる中央部周辺に複数の位置決めピン(第2搬送突起)38…を突設している。
【0020】
搬送位置決めピン37…は、昇降用シリンダー31のロッドを伸長側終端まで伸長して搬送ベース11を上限まで上昇した際に、後述する搬送プレート15を貫通して、上端が搬送路面14上に突出する長さを有している。また、これらの搬送位置決めピン37…は、搬送ベース11上に、側面をOリングRの前部内径側に当接するように配設されている。
【0021】
具体的に説明すると、本実施形態では、搬送位置決めピン37は、OリングR3内径部分の最前部、即ち、搬送方向に沿ったOリングR3の中心線とOリングR3内径との交点部において、OリングR3内径部と当接するように1本配設され、この交点部からOリングR3の円中心を軸にして右回り、左回りにそれぞれ略45度位相を変えた位置にてOリングR3内径部と当接するようにそれぞれ1本配設される。したがって、合計3本の搬送位置決めピン37…は、円形状のOリングR3内径側に同時に当接するように配設される。即ち、変形したOリングRが上記3本の搬送位置決めピン37に同時に当接すると、OリングRの前部は元の円形状に戻るようになる。
【0022】
また、位置決めピン38…は、前記搬送位置決めピン37と同様に、昇降用シリンダー31のロッドを伸長側終端まで伸長して搬送ベース11を上限まで上昇した際に、搬送プレート15を貫通して、上端が搬送プレート15の搬送路面14上に突出する長さを有している。さらに、これらの位置決めピン38…は、搬送ベース11上に、側面をOリングR3の後部外径側に当接可能な位置に配設されている。
【0023】
具体的に説明すると、本実施形態では、この位置決めピン38は、OリングR3の後部外径側に当接可能な位置で、前記した右側(前記右回り側)の搬送位置決めピン37に対して搬送方向に沿って後方に並ぶ位置に1本配設され、同様に、OリングR3の後部外径側に当接可能な位置で、前記した左側(前記左回り側)の搬送位置決めピン37に対して搬送方向に沿って後方に並ぶ位置に1本配設される。したがって、合計2本の位置決めピン38,38が配設される。
【0024】
前記した搬送位置決めピン37および位置決めピン38は、同じ寸法の直径、長さを有している。そして、これらのピンは、OリングR3に当接する箇所から上の先端部分に亘って同等のテーパ形状、即ち、先端部分を先細りに形成して、各ピンが搬送路面14上に突出する際にOリングR3を押し上げ難くしている。
【0025】
さらに、搬送ベース11には、複数の搬送ピン39,39が前記位置決めピン38の後方に突設されている。この搬送ピン39は、Oリング搬送取付装置1に供給されたOリングR1を搬送位置決めピン37および位置決めピン38が当接可能な位置まで搬送するためのものであり、前記OリングR1の内径部分の最前部、即ち、搬送方向に沿ったOリングR1の中心線とOリングR1内径との交点においてOリングR1内径部と当接する位置に配設される。
【0026】
また、搬送ピン39も、搬送位置決めピン37および位置決めピン38と同様に、先端部分を先細りに形成しており、搬送ピン39が搬送路面14上に突出する際にOリングR1を押し上げ難くしている。
【0027】
本実施形態では、搬送ベース11は、搬送方向後方側から順に第1搬送ピン39a、第2搬送ピン39bの合計2本の搬送ピンを1列に並べて設けている。そして、第1搬送ピン39aと第2搬送ピン39bとの距離は、搬送するOリングRの外径よりも長い間隔を有しており、搬送路16後方側にて搬送方向に沿って並んだ2つのOリングR1,R2にそれぞれ当接できるようにしている。したがって、これらの搬送ピン39にそれぞれOリングR1,R2を当接すると、2つのOリングR1,R2は、図5に示すように、距離Aの間隔をおいて位置することになる。
【0028】
また、搬送ピン39と搬送位置決めピン37との位置関係は、それぞれのピンに当接したOリングR2,R3の中心間の距離が前記搬送ピン39におけるOリング搬送間隔Aと同じ寸法になるように設定する。即ち、搬送ベース11は、第2搬送ピン39bにおけるOリング当接点と、中央の搬送位置決めピン37におけるOリング当接点との距離が、Oリング搬送間隔Aと同じ寸法になるように、第2搬送ピン39bを設けている。
【0029】
なお、搬送ベース11は、前述したとおり、昇降ベース32上に止めねじ36で止着されており、この止めねじ36を取り外すと、搬送ベース11を昇降ベース32から取り外すことができる。したがって、一度に搬送位置決めピン37および位置決めピン38を搬送機構2から取り外すことができるので、内径、または、外径が異なるOリングを扱う際に、予め扱うOリングの内外径に対応した各ピンを立設した搬送ベースを事前に用意しておき、取り扱うOリングに対応したピンを立設した搬送ベースを交換することで、迅速に搬送機構2の準備を行うことができる。
【0030】
搬送プレート15は、図7に示すように、略水平状態の上面に複数の溝43,43を搬送方向に沿って設け、この上面において、搬送方向後方側の端部を始端とし、搬送方向前方側に向かって途中の位置を終端とし、この始端と終端との間を搬送路面14としている。上記のように、搬送プレート15上面に複数の溝43,43を設けたのは、OリングRを搬送する際に、OリングRとの接触面を少なくして摩擦力を小さくすることにより、OリングRの変形を抑えるためである。
【0031】
また、搬送プレート15の材質は、OリングRとの間に生じる摩擦力を、搬送中のOリングRが変形しない程度の小さい力に抑えられるものが好ましい。
【0032】
本実施形態では、シリコンゴム製のOリングRを搬送しており、このOリングRとの摩擦力を、OリングRが変形しない程度に小さくするため、搬送プレート15の材質に、ポリアセタール樹脂(POM)を用いており、搬送プレート15上にてOリングRを滑り易くして、OリングRの変形を抑えている。なお、本発明はこれらの材質の組合せに限定されない。OリングRの材質と搬送プレート15の材質との組合せは、搬送するOリングRと搬送プレート15との間に生じる摩擦力がOリングRを変形させない程度に小さくなるようであれば、どのような材質同士の組合せでもよい。
【0033】
搬送路面14終端には、OリングRの最終搬送位置を設定して搬送機構2上のOリングRの搬送終点とし、この最終搬送位置に窪み部44を、OリングRが円形を維持した状態で嵌脱自在となるように形成する。この窪み部44はOリングRの外径とほぼ同じ寸法の内径を有した円形状の底面を有している。また、該底面は、中心部に貫通孔45を有し、該貫通孔45の周囲には貫通孔45に下り傾斜したテーパ状底部46を有し、該テーパ状底部46を利用して位置決めしながら後述の位置調整部材が当接できるようにしている。
【0034】
また、搬送プレート15は、3つの長尺な開口部50…を、搬送位置決めピン37および位置決めピン38が突出して移動する位置に、搬送方向に平行になるように開設する。これらの開口部50…は、搬送プレート15を垂直に貫通したスリット状に開設されており、搬送位置決めピン37および位置決めピン38が嵌脱可能で、且つ、貫通状態のまま搬送方向に移動可能な幅と長さを有している。
【0035】
これらの開口部50…のうち、搬送方向右側と左側の開口部50,50は、搬送位置決めピン37および位置決めピン38が搬送ピン39よりも細いので幅狭であるが、中央の開口部50は、搬送ピン39が搬送位置決めピン37よりも太く、また搬送ベース11の止めねじ36の着脱を容易にするため、窪み部44よりも後方部分の幅を広くして開設する。
【0036】
そして、搬送プレート15上面にはガイドプレート51を、搬送路面14上の搬送路16を囲むようにして設ける。このガイドプレート51は、断面が低い門形の板状部材であり、内側空部、即ち、搬送路16の左右両側にガイド部52,52を搬送方向に沿って形成するとともに、両ガイド部52,52の間隔をOリングR外径寸法とほぼ同じ寸法にして、搬送路16のOリングRを搬送方向に案内できるようにしている。また、このガイドプレート51は、両ガイド部52,52の基端部分であり最終搬送位置を囲む箇所に、OリングR外径寸法よりも拡径した円形状の切欠部53を前記空部に連設して備える。
【0037】
OリングRの入口部分となる両ガイド部52,52の内側面端部には、楔形の突起54を搬送路16中心に向かって突出して設け、両突起54,54先端間をOリングR外径よりも狭くすることにより、搬送路16に入ったOリングRが逆戻りするのを防止している。
【0038】
また、最終搬送位置周辺におけるガイドプレート51の左右両側面には、一対のOリング検出センサ55,55を設け、最終搬送位置でのOリングRの有無を検出できるようにしている。このOリング検出センサ55は、光電式センサであり、ガイドプレート51の一側に受光部55a、他側に発光部55bを設けている。そして、ガイドプレート51には、最終搬送位置を挟むようにして、受光部55aと発光部55bとを結ぶ直線上に貫通孔(図示せず)を設け、発光部55bからの光を受光部55aで受けられるようにしている。
【0039】
次に、取付機構3について説明する。
取付機構3は、図1から図3に示すように、前記基盤10上において、搬送機構2の搬送方向右側に設置したスタンド60に設けられ、該スタンド60上部の搬送機構2側(図3中左側)に、スライド機構部61を介して搬送機構2の上方から搬送方向に向かって水平に移動可能な状態で昇降駆動部62を備え、該昇降駆動部62の下部にOリングRを吸着することにより捕捉する保持部63を設けて概略構成される。
【0040】
スライド機構部61は、スタンド60上部の搬送機構2側の側面に、前記搬送機構2の搬送方向と平行な状態でレール64を横向きに設け、該レール64にスライドベース65を移動可能な状態で備えている。このスライドベース65は、例えば、移動方向と同方向に伸縮するシリンダー(図示せず)のロッド端を固定し、該ロッドを伸縮させることにより移動できるようにする。
【0041】
昇降駆動部62は、図8に示すように、逆L字状の断面を有したブラケット66をスライドベース65の搬送機構2側の側面に固定し、該ブラケット66の水平部上面に第1シリンダー67を、ロッドがブラケット66水平部を貫通して下方に向いた状態で垂直に設け、水平に配置した第2シリンダーベース68の上面に上記ロッド端を接続するとともに、下面には第2シリンダー69を、ロッドが下方に向いた状態で垂直に設け、該ロッド端に保持部ベース70を接続し、保持部ベース70の下部に、スペーサ71を介して保持部63を備える。なお、保持部63については後で詳述する。
【0042】
また、ブラケット66の水平上面に支柱72を立設し、該支柱72の上端にガイドプレート73を設ける。そして、保持部ベース70上面から2本のガイドバー74,74を、第2シリンダー69を間に配置する状態で垂直に立設する。これらのガイドバー74,74は、第2シリンダーベース68とブラケット66水平部とガイドプレート73とを、ブッシュ75を介して摺動自在な状態で貫通する。
【0043】
このように構成した昇降駆動部62は、第1シリンダー67および第2シリンダー69の各ロッドのストロークを調整して、下部に備えた保持部63の端面を搬送機構2の最終搬送位置まで搬送されたOリングRに当接できるように構成されている。
【0044】
また、第2シリンダー69のロッド伸長速度は、第1シリンダー67のロッド伸長速度より緩めた速度に設定されており、保持部63がOリング当接位置である下降端に接近してから下降端まで下降する速度を、それまでの下降速度より緩めた速度で作動するようにしている。
【0045】
次に保持部63について説明する。
保持部63は、図9に示すように、肉厚な略円板形状を有する第1ブロック78の下面に、略円板形状を有する第2ブロック79の上面を当接して固定し、各ブロック78,79の円板中心軸上に位置調整部材80を、下方に付勢しながら上下動可能な状態で設け、第2ブロック79の円形下面の円周端周辺に真空配管81と連通する複数の吸着口82を設けて概略構成する。なお、この真空配管81には、真空ポンプ等の負圧発生源と、配管内の圧力を感知する圧力センサとを備え(いずれも図示せず)、真空配管81内を減圧状態にし、真空配管81内の減圧状態を監視できるようにしてある。
【0046】
第1ブロック78は、前記したように、略円板形状を有しており、円周側面下側にフランジ78aを、下面と面一になるように設ける。そして、この第1ブロック78は、真空配管接続口83を上面に開設し、該真空配管接続口83から貫通孔84を、下面に向けて貫通して備え、下面にリング状の円周溝85を設け、この円周溝85と貫通孔84を連通している。
【0047】
一方、第2ブロック79は、略円板形状を有しており、円周側面上面にフランジ79aを、上面と面一になるように設ける。この第2ブロック79は、複数の孔86…を前記円周溝85と対向する上面部分から下面に向かって開設し、これらの孔86…の下端開口を下面外周に設けた第1Oリング当接面87に開設し、これらの開口を、OリングRを吸着する吸着口82としている。この第1Oリング当接面87は、OリングRを保持部63に捕捉する際に、OリングRを当接する面の一つであり、第2ブロック79下面よりも一段上がった位置において、第2ブロック79の下面外周に沿ってリング状に形成されている。なお、前記吸着口82は、第1Oリング当接面87でのOリング当接位置よりも内側に開口される。
【0048】
そして、第1Oリング当接面87と第2ブロック79下面との間には、第2Oリング当接面88が下向きに縮径するテーパ形状を有して形成されており、第1Oリング当接面87とともにOリングRに当接するように形成されている。
【0049】
さらに、第2ブロック79の上面には、第1ブロック78の円周溝85の内周側および外周側に対向する部分に、それぞれシール溝89が形成される。これらのシール溝89内には、Oリング等のシール部材90を嵌装する。
【0050】
上記のように第1ブロック78および第2ブロック79を構成し、第1ブロック78の下面と第2ブロック79の上面とを互いに当接し、両フランジ78a,79aをボルト91で締結すると、円周溝85と孔86…とが連通した状態で接合されるとともに、シール溝89内のシール部材90が潰されて第1ブロック78上面と密着し、円周溝85周辺における両ブロック78,79の当接部分を密閉する。したがって、吸着口82から円周溝85を通って真空配管接続口83まで、両ブロック78,79の当接部分から漏れを生じないようにして連通することができる。
【0051】
位置調整部材80は、下部に略円錐形状の先端部80aを備える軸部材であり、第1ブロック78および第2ブロック79の中心軸上に貫通孔94をそれぞれ設け、この貫通孔94に2つのブッシュ95,95を介して上下動自在に挿着されている。そして、位置調整部材80の軸部80bには、スプリング等の付勢部材96を巻装する。この付勢部材96は、下端を軸部80b下側に設けられた拡径部に当接し、上端を第2ブロック79の貫通孔94内に設けられた縮径部に当接することにより、位置調整部材80を下向きに付勢している。また、前記縮径部よりも上方に位置する軸部80bには、ストップリング97を備え、付勢部材96により位置調整部材80が常に下向きに付勢されても、保持部63から脱落することを防止している。
【0052】
次に、ワーク搬送機構4について説明する。
ワーク搬送機構4は、OリングRを搬送機構2および取付機構3により搬送した後、該OリングRを取り付けるワーク7を取付位置に順次搬送するための機構である。このワーク搬送機構4は、搬送機構2の搬送方向前方に配置されており、ワーク7を所定位置に供給するとともに、OリングR取付後のワーク7を取り出すワーク供給取出機構100と、該ワーク供給取出機構100により供給されたワーク7を載せて取付位置まで移動するとともに取付位置から取出位置まで移動するターンテーブル101とから構成される。
【0053】
ワーク供給取出機構100は、前記基盤10上において、搬送機構2の搬送方向前方に設置したスタンド102に設けられ、該スタンド102上部の搬送機構2側に昇降駆動部103を、スライド機構部104を介して搬送方向に垂直、且つ、水平に移動可能な状態で設け、該昇降駆動部103の下部にアーム105を搬送方向に対して左右水平に延設し、このアーム105の下面左端にワーク供給保持部106、下面右端にワーク取出保持部107をそれぞれ設けて構成される。
【0054】
スライド機構部104は、前述した取付機構3のスライド機構部61と同様の構造を有しており、スタンド102上部の搬送機構2側の側面にレール110を、搬送機構2の搬送方向と垂直、且つ、水平な状態で横向きに設け、該レール110にスライドベース111を移動可能な状態で備えている。このスライドベース111は、例えば、移動方向と同方向に伸縮するシリンダー(図示せず)のロッド端を固定し、該ロッドを伸縮させることにより移動できるようにする。
【0055】
昇降駆動部103は、L字状断面を有するブラケット112の水平部を下側に向けて設け、該ブラケット112の水平部上面にシリンダー113を、ロッド端がブラケット112水平部を貫通して下方に向いた状態で垂直に設けており、このロッド端にアーム105を接続している。また、このシリンダー113の左右両側には、アーム105からガイドバー114を立設し、ブッシュ115を介してブラケット112の水平部を貫通させて摺動可能に備える。
【0056】
したがって、シリンダー113のロッドを伸縮すると、ガイドバー114がブッシュ115に案内されて摺動するとともに、アーム105が上下に移動し、アーム105下面に設けられたワーク供給保持部106およびワーク取出保持部107(いずれも後述する。)も同時に上下移動する。そして、シリンダー113のロッドを十分に伸長すると、ワーク供給保持部106およびワーク取出保持部107はワーク7を保持可能な位置まで下降することができる。
【0057】
ワーク供給保持部106は、ワーク7をOリング搬送取付装置1に供給する際に保持するためのものである。このワーク供給保持部106は、図3に示すように、下部に複数本(本実施形態では、2本)の爪部材120を延出するとともに、これらの爪部材120を拡縮できるように構成し、ワーク7内側に両爪部材120,120の外側面を当接させることで、ワーク7を保持するようにしている。なお、本発明はこれに限らず、ワーク7を着脱可能な状態で保持できるものであれば、どのようなワーク供給保持部106を適用してもよい。
【0058】
また、ワーク取出保持部107は、OリングRを嵌着したワーク7を保持して、後述のターンテーブル101から取り出すためのものである。このワーク取出保持部107の下部には、例えば、互いに対向する掴み歯が下方向に開いた状態で設けられたクランプ122を保持部材として有する。このクランプ122は、少なくともワーク保持直前には、ワーク7を外側から挟める程度に掴み歯を外側に開き、ワーク7を掴み歯間に収めた後、掴み歯を閉じてワーク7を保持する。なお、保持部材は、OリングRの取付状態を維持しながらワーク7を着脱可能な状態で保持できるものであれば、前述したワーク供給保持部106のように複数の爪部材をワーク7内で広げて当接することにより保持するタイプを適用してもよい。
【0059】
ターンテーブル101は、基盤10上に台125を、搬送機構2の搬送方向前方側で、且つ、ワーク供給取出機構100の下側に位置するように設置する。この台125には、サーボモータ等のモータ(図示せず)が出力軸を上向きに設置され、この出力軸には、上面が水平になるようにして円板状の天板126が設けられる。なお、天板126の回転駆動源は、上記モータに限らず、天板126の回転角度を制御できる駆動源であればどのようなものでもよい。
【0060】
そして、この天板126には、ワーク7を載置するための複数個のホルダー127…を天板126の回転軸を中心とした円弧上に等間隔をおいて設けている。なお、本実施形態では、天板126は4個のホルダー127…を設けており、したがって、天板126の回転軸中心に90度位相を変えた位置毎にホルダー127が設けられていることになる。これらのホルダー127…のうち、180度位相が異なる位置にある2つのホルダー127,127は、ワーク供給取出機構100の下方にそれぞれ位置し、他の対角線上に位置するホルダー127,127は、搬送機構2の搬送路16の延長上にそれぞれ位置する。
【0061】
さらに、搬送路16の延長上に位置するホルダー127のうち、搬送機構2に近い方のホルダー127は、取付機構3が接近する位置にあり、このホルダー127の位置がOリングRの取付位置となる。そして、このOリングRの取付位置の下方には、サポート128が基盤10から立設されている。このサポート128は、上端と天板126およびホルダー127下面との間にわずかな間隔を有して立設しているので、Oリング取付時に、天板126が保持部63に押されて大きく撓むことを防ぐことができ、より確実にOリングRをワーク7に取り付けることができる。
【0062】
本実施形態では、ホルダー127は前記したワーク7(通称ヘッダー)を載置するためのホルダー127としている。このホルダー127は、図9(b)に示すように、上面を外側から中心に向かってわずかに下るテーパ状に形成してワーク載置部130とし、中心部にワーク7下部の突起部7cを挿入する孔131を貫通して開設している。この孔131の大きさは、突起部7cよりも十分に大きく、孔131に突起部7cを挿入したままヘッダーを水平方向にガタつかせることができる程度の大きさである。
【0063】
このようなホルダー127を設けて、ヘッダーをホルダー127に載置すると、ヘッダー底面の外周周辺がホルダー127上面と、テーパ中心と同心の円上にて線接触し、この状態でヘッダーがホルダー127上で安定するようになり、ヘッダーの中心軸とテーパ中心軸、即ち、ホルダー127中心軸とを一致させた状態でホルダー127を載置することが容易になる。また、両軸が一致していなくても、ヘッダーをホルダー127上でガタつかせる程度の外力を加えることで、両軸を容易に一致させることができる。
【0064】
次に、上記した構成からなるOリング搬送取付装置1の作用について説明する。
Oリング搬送取付装置1の最初の状態は、搬送機構2の送り用シリンダー20および昇降用シリンダー31はロッドを縮めた状態とする。即ち、搬送ベース11は下降および後退した状態とする。また、ストッパー27は、端部から連結アーム26表面までの間隔(図4中、B寸法)を、前記Oリング搬送間隔A(図5参照)よりも長くなるように位置を調整した後に固定する。さらに、取付機構3は、スライド機構部61のスライドベース65を搬送機構2側に移動して、昇降駆動部62および保持部63を搬送機構2の上方に位置するようにし、各シリンダー67,69のロッドを縮めた状態にする。
【0065】
先ず、OリングRを搬送機構2の搬送路16の手前にパーツフィーダー等により図4,5中のOリングR1の位置に供給する。そして、昇降用シリンダー31のロッドを伸長して搬送ベース11を上昇させ、OリングRの前部内径側近傍の下側から第1搬送ピン39aを突出させる。この第1搬送ピン39aは、前述のように、先端部分を先細りにしたピンにしているので、第1搬送ピン39aの先端にOリングRが引っ掛かって搬送路16から押し上げられてしまうことを阻止することができる。
【0066】
搬送ベース11を上昇させた後、送り用シリンダー20のロッドを伸長し、搬送ベース11を上昇させたまま搬送方向に向けて前進させると、前記第1搬送ピン39aがOリングR内周面と当接し、開口部50を通って搬送方向に移動する。したがって、OリングRは、搬送ピン39に引っ掛かって搬送路面14上を滑りながら搬送される。
【0067】
なお、OリングRが第1搬送ピン39aにより搬送路16に引っ張り込まれる際には、OリングRは、ガイドプレート51に設けられた突起54,54間を、突起54に左右部分を押されて略楕円形に変形しながら搬送される。そして、OリングRは、突起54,54間を通過した後、復元力により元の円形に戻り、左右端をガイド部52に接しながら搬送される。
【0068】
送り用シリンダー20のロッドを伸長し続けた後、連結アーム26の前面がストッパー27端部に当接すると、搬送ベース11が移動を停止するとともに、OリングRも搬送路面14上にて停止する。その後、昇降用シリンダー31のロッドを縮めて搬送ベース11を降下させ、第1搬送ピン39aをOリングR内側から引き抜く。昇降用シリンダー31のロッドが縮み、搬送ベース11が十分に下降すると、第1搬送ピン39aはOリングR内径側から抜ける。そして、送り用シリンダー20を縮めて搬送ベース11を後退させ、搬送ベース11を元に位置に戻す。
【0069】
以上の一連の動作により、搬送機構2は、搬送路面14上にてOリングRを第1搬送ピン39aの前進した位置まで搬送することができる。
【0070】
さらに、前述したように、ストッパー27端部と連結アーム26表面との間隔BをOリング搬送間隔Aよりも長くしたので、言い換えると、搬送ベース11の移動距離を両搬送ピン39a,39bの間隔よりも長くしたので、前進した第1搬送ピン39aは、第2搬送ピン39bの後退位置よりも前方に位置することになる。したがって、OリングRの前部内径側は、後退した第2搬送ピン39bの位置(図4,5中のOリングR2の位置)よりも前方に位置することになり、再び搬送ベース11を上昇させたときに、第2搬送ピン39bは、OリングRを押し上げることなく上昇して、OリングRの前部内径側近傍の搬送路面14上に突出することができる。
【0071】
引き続いて、再び昇降用シリンダー31を上昇させると、第2搬送ピン39bが、前記OリングRの前部内径側近傍の開口部50を通って搬送路面14上に突出する。そのまま送り用シリンダー20のロッドを伸長して搬送ベース11を搬送方向に前進すると、第2搬送ピン39bは、開口部50を通って搬送方向に移動し、OリングRを引っ掛ける。さらに、搬送ベース11を前進し続けると、OリングRは、搬送路面14上を滑りながら移動する。このとき、OリングRの左右両側部は、ガイド部52,52の左右側面に常に接しながら移動するので、OリングRは、搬送路16から外れることなく、搬送方向に沿って移動することができる。
【0072】
その後、昇降用シリンダー31、送り用シリンダー20の順でそれぞれのロッドを縮めることにより、搬送ベース11を下降した状態で後退させて再び元の位置に戻す。
【0073】
ここでも、ストッパー27端部と連結アーム26表面との間隔BをOリング搬送間隔Aよりも長くしたので、言い換えると、搬送ベース11の移動距離を、第2搬送ピン39b上のOリング当接点と中央の搬送位置決めピン37上のOリング当接点との距離よりも長くしたことにより、前進した第2搬送ピン39bは、中央の搬送位置決めピン37の後退位置よりも前方に位置することになる。したがって、OリングRは、図4,5中のOリングR3の位置よりも前方に移動していることになり、再度搬送ベース11を上昇させたときに、搬送位置決めピン37は、OリングRを押し上げることなく上昇して、OリングRの前部内径側近傍の搬送路面14から突出することができ、位置決めピン38も、OリングRを押し上げることなく上昇して、OリングRの後部外径側近傍の搬送路面14から突出することができる。
【0074】
そして、三たび搬送ベース11を上昇させると、搬送位置決めピン37が、OリングRの前部内径側近傍の開口部50を通って搬送路面14上に突出するとともに、位置決めピン38も、OリングRの後部外径側近傍の開口部50を通って搬送路面14上に突出する。これらの搬送位置決めピン37および位置決めピン38も、搬送ピン39と同様に先端部分を先細りのピン形状を有しているので、各ピンがOリングRを押し上げることを防ぎ、OリングRが搬送路16から脱落することを阻止できる。
【0075】
搬送位置決めピン37および位置決めピン38が搬送路面14上に突出したならば、この状態で、送り用シリンダー20のロッドを伸長して搬送ベース11を前進する。すると、各搬送位置決めピン37がOリングRの前部内径側にそれぞれ当接し、また、各位置決めピン38がOリングRの後方外径部にそれぞれ当接する。搬送位置決めピン37は、前述したように、OリングRを円形にするようにして当接するので、OリングRが各搬送ピン39a,39bにより搬送される際に搬送プレート15との摩擦力によって変形してしまっても、OリングRの形状を整えて元の円形に戻すことができる。
さらに、位置決めピン38もOリングRを円形にするようにして当接するので、OリングRが各搬送ピン39a,39bにより搬送される際に搬送プレート15との摩擦力によって変形してしまっても、OリングRの形状を整えて元の円形に戻すことができる。
【0076】
搬送ベース11が十分に前進すると、OリングRは、搬送プレート15上の最終搬送位置に形成された窪み部44に到達する(図4,5におけるOリングR4の位置)。そして、昇降用シリンダー31を縮めて搬送ベース11を下降させると、各搬送位置決めピン37および位置決めピン38は、OリングRを円形に保ちつつ、窪み部44に嵌合させながらOリングRとの当接部を滑り、OリングR下端よりも下に移動して、OリングRから抜ける。
【0077】
この窪み部44は、OリングRの外径とほぼ同じ寸法の内径を有した円形状の底面を有しているので、搬送位置決めピン37および位置決めピン38がOリングRを円形に保形しながら搬送した後、これらの搬送位置決めピン37および位置決めピン38をOリングRから外しても、OリングRの形状を円形に維持することができる。
【0078】
OリングRは、最終搬送位置の窪み部44に嵌合することで、Oリング検出センサ55の発光部55bから受光部55aへ送られる光ビームを遮断する。すると、Oリング検出センサ55によりOリングRが最終搬送位置に存在することが検出され、Oリング検出センサ55からの信号に基づいて、取付機構3および保持部63がOリングRを捕捉する動作を停止せずに実行するようになる。
【0079】
OリングRが最終搬送位置に存在することが検出されたならば、最終搬送位置の上方に位置している昇降駆動部62の第1シリンダー67のロッドを伸長し、保持部63を前記OリングRに向って下降させる。すると、保持部63先端に備えた位置調整部材80先端のテーパ面が、窪み部44中央に形成した窪みのテーパ状底面に当接し、位置調整部材80が付勢部材96により該テーパ状底面を付勢しながら縮む。そして、第1シリンダー67のロッドを十分に伸長した後、引き続き、第2シリンダー69のロッドを伸長し、保持部63をOリングRへさらに接近させる。第2シリンダー69のロッドを十分に伸長すると、OリングRが保持部63の第1Oリング当接面87および第2Oリング当接面88に当接する。
【0080】
このとき、第2シリンダー69は第1シリンダー67よりもロッドの伸長速度が遅く設定されているので、保持部63がOリング当接位置である下降端に接近してから下降端まで下降する速度を、それまでの下降速度より緩めた速度で作動することができる。したがって、保持部63がOリングRに接触する際に、OリングRが受ける衝撃を小さくすることができ、保持部63の接触によりOリングRが過度の変形を生じてしまうことを防ぐことができる。
【0081】
保持部63の各Oリング当接面87,88がOリングRに当接したならば、真空配管81内の負圧により保持部63内の孔86…および吸着口82内が減圧されるとともに、OリングRと第1Oリング当接面87と第2Oリング当接面88とにより囲まれた空間内が減圧され、OリングRは各Oリング当接面87,88に密着し、保持部63下面に吸着される。このようにして、保持部63によりOリングRを捕捉する。
【0082】
この保持部63では、吸着口82と孔86との連通箇所である円周溝85はシールにより密閉されているので、当接部から空気が流入することを防ぎ、したがって、吸着口内の減圧状態を維持し、保持部63にOリングRを吸着し続けることができる。
【0083】
そして、保持部63下面にOリングRを吸着させた後、真空配管81に備えた圧力センサにより真空配管81内の減圧状態を監視する。OリングRが保持部63に吸着されている場合は、真空配管81内の圧力は減圧したままであり、一方、OリングRが保持部63に吸着されていなかった場合や、OリングRが保持部63から脱落した場合には、吸着口82に空気が流入することになり、真空配管81内の圧力が上昇する。したがって、真空配管81内の減圧状態を監視することで、OリングRの吸着の成否、即ち、OリングRの捕捉の成否を容易に確認することができる。なお、OリングRが保持部63に吸着されていない場合は、第2シリンダー69のロッドを縮めてわずかに保持部63を上昇させた後、再度第2シリンダー69のロッドを伸長して保持部63をOリングRに当接してOリングRの捕捉操作を再び行う。
【0084】
OリングRを保持部63に吸着することで捕捉した後、第1シリンダー67および第2シリンダー69を縮めて保持部63を上昇させると、OリングRは、搬送機構2の窪み部44から離れて保持部63とともに上昇する。このとき、位置調整部材80は、保持部63上昇初期では、付勢部材96により下向きに生じた付勢力によって、搬送プレート15を押し付けながら次第に保持部63から突出してくる。同時に位置調整部材80に備えたストップリング97も位置調整部材80に固定されたまま保持部63内の貫通孔94内を下向きに移動する。そして、ストップリング97がブッシュ95に突き当たって位置調整部材80の突出動作が規制され、さらに、保持部63上昇の動作を続けると、位置調整部材80が保持部63から伸びきった状態になって搬送プレート15から離れ、保持部63およびOリングRとともに上昇する。
【0085】
第1シリンダー67および第2シリンダー69の各ロッドを縮めて保持部63を上限まで上昇させた後、スライドベース65をターンテーブル101側に前進させて、昇降駆動部62および保持部63とともにOリングRをターンテーブル101上方に移動させる。
【0086】
一方、ワーク供給取出機構100は、スライドベース111を図3中左側に移動させてワーク供給保持部106を点線にて示した位置に移動した後、昇降駆動部103のシリンダー113のロッドを伸長して下降し、下方に用意したワーク(図示せず)に接近する。そして、シリンダー113のロッドを伸長してワーク供給保持部106を下限まで下降すると、ワーク供給保持部106の両爪部材120,120がワーク内に上部開口から挿入した状態になる。その後、両爪部材120,120を外側に拡がるように移動し、ワーク内側に両爪部材120,120の外側面を当接させることで、ワークをワーク供給保持部106に捕捉する。
【0087】
ワークをワーク供給保持部106に捕捉した状態で、昇降駆動部103のシリンダー113のロッドを縮め、アーム105とともにワーク供給保持部106に保持されたワークを上昇させる。シリンダー113のロッドが縮みきって、ワーク供給保持部106が十分に上昇したら、スライドベース111を図3の右方向に移動させて、ワークをターンテーブル101上のホルダー127のうち、図3において左側のホルダー127の上方に位置させる。
【0088】
そして、シリンダー113のロッドを伸長してワーク7およびワーク供給保持部106を下降させ、ワーク7がターンテーブル101上のホルダー127に載置したら、爪を内側に閉じてワーク7内側面から離し、再びシリンダー113を縮めてワーク供給保持部106を上昇させる。
【0089】
ワーク7を載置したターンテーブル101は、上方から見て反時計回りに90度回転し、ワーク7を載置したホルダー127をOリングRの取付位置に配置する。
【0090】
ワーク7を載置したホルダー127をOリングRの取付位置に配置して、取付機構3の第1シリンダー67のロッドを伸長することにより保持部63を下降すると、位置調整部材80のテーパ状先端部80aがワーク7中央の孔7bに当接し、同時にワーク7をホルダー127に付勢する。すると、ワーク7は、位置調整部材80とホルダー127とに挟まれることにより、保持部63およびホルダー127と中心軸を一致させるようにして位置を移動し、その結果、保持部63に吸着保持されたOリングRが、ワーク7上のOリング取付溝7aの直下に位置するようになる。
【0091】
第1シリンダー67のロッドを伸長しきると、引き続き第2シリンダー69のロッドを伸長してさらに保持部63を下降させる。すると、保持部63に吸着されたOリングRがワーク7上のOリング取付位置に取り付けられる。
【0092】
なお、前述したように、第2シリンダー69は第1シリンダー67よりも伸長速度を遅くしているので、保持部63がOリング取付位置である下降端に接近してから下降端まで下降する速度を、それまでの下降速度より緩めた速度で作動することができる。したがって、保持部63の接触によりワークが過度の衝撃を受けることを防ぐことができるとともに、OリングRをOリング取付溝7aに取り付けた後に、余計に押し込まないようにすることができる。
【0093】
OリングRをワーク7に取り付けた後、真空配管81内を大気開放する等して真空配管81内および孔86…内を復圧すると、OリングRに加わる吸着力がなくなる。そして、第1シリンダー67および第2シリンダー69を縮めることにより保持部63をワーク7から離脱して上方に上昇させると、OリングRは保持部63を離れ、ワーク7に取り付けられた状態のままになる。
【0094】
この後、ターンテーブル101を再び反時計回りに90度回転して、Oリング取付済みのワーク7をアーム105の下方に配置するとともに、スライドベース111を再び左側にスライドして、ワーク搬出保持機構をOリング取付済みのワーク7の上方に移動する。昇降駆動部103のシリンダー113のロッドを伸長してワーク取出保持部107を下降し、下端まで下降してワーク7をクランプ122の掴み歯間に収めた後、掴み歯を閉じてワーク7を捕捉する。
【0095】
この状態で、シリンダー113を縮めてワーク取出保持部107を上限まで上昇し、スライドベース111を図3中右側に移動した後、シリンダー113のロッドを伸長して、ワーク取出保持部107を下降させて、テーブル等ワーク7を回収するためのワーク回収設備(図示せず)に接近させる。シリンダー113を十分に伸長して、ワーク取出保持部107を下端まで下降したら、クランプ122の掴み歯を開き、Oリング取付済みのワーク7を放してワーク回収設備に移す。
【0096】
なお、上記した搬送機構2は、第1搬送ピン39a、第2搬送ピン39b、および搬送位置決めピン37にそれぞれOリングRを引っ掛けて搬送することができ、合計3個のOリングRを同時に搬送して、順次最終搬送位置へ移動することができる。
【0097】
また、上記ワーク供給取出機構100は、スライドベース111を左側に移動し、ワーク供給保持部106を下降してワーク7を捕捉すると同時に、ワーク取出保持部107を下降してターンテーブル101上のOリング取付済みワークを捕捉することができる。さらに、スライドベース111を右側に移動し、ワーク供給保持部106を下降してワーク7をホルダー127上に載置すると同時に、ワーク取出保持部107を下降してワーク回収設備にOリング取付済みのワーク7を移すことができる。
【0098】
上記実施形態では、搬送ベース用駆動源として昇降用シリンダー31および送り用シリンダー20を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、搬送ベース11を上昇した状態で搬送方向に前進させ、下降した状態で後退させることができるものであればよい。例えば、各シリンダー20,31に代えて、プランジャを電磁力により直線駆動させるソレノイドを用いて、搬送ベース11を上下または進退運動させてもよいし、あるいは、モータの回転運動をギヤにより直線運動に変換し、この直線運動を利用して搬送ベース11を駆動してもよい。
【0099】
また、取付機構3の昇降駆動部62に2つのシリンダー67,69を用いて、保持部63が、下降端に接近してから下降端まで下降する速度を、それまでの下降速度より緩めた速度で下降できるようにしたが、これに限定されない。例えば、サーボモータとボールねじを用い、サーボモータの出力軸にねじ軸を接続するとともに、ボールねじナットに保持部63を接続して昇降駆動部62を構成し、サーボモータを駆動させることにより保持部63を下降し、下端に接近した時点で、サーボモータの回転数を小さくすることにより、下降速度を緩めるようにしてもよい。
【0100】
さらに、上記実施形態では、ヘッダーと称されるワーク7にOリングRを取り付けるOリング搬送取付装置1について説明したが、本発明は、上記Oリング搬送取付装置に限定されるものではなく、ヘッダーとは別の形状を有するワークにOリングを取り付けるOリング搬送取付装置であってもよい。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、第1搬送突起と第2搬送突起の配置を、搬送ベースが上昇して各搬送突起が搬送路面から上方に突出して、第1搬送突起がOリングの前部内径側に当接するとともに第2搬送突起がOリングの後部外径側に当接してOリングを円形にする位置に設定し、搬送ベースが上昇した状態で搬送方向へ前進すると、第1搬送突起と第2搬送突起とがOリングに当接し、この当接状態でOリングを保形しながら搬送可能としたので、Oリングを円形に保ったまま搬送することができる。したがって、Oリングを円形に保ったまま確実に捕捉してワークに取り付けることができOリングの取付不良を防止することができる。
【0102】
請求項2に記載の発明によれば、搬送路面の最終搬送位置に、Oリングが円形を維持した状態で嵌脱自在な窪み部を形成したので、Oリングから搬送突起を外しても、Oリングを引き続き円形状態に維持することができる。したがって、Oリングを円形を維持した状態のままで保持部により捕捉することができる。
【0103】
請求項3に記載の発明によれば、搬送突起を、先端部分を先細りにしたピンで構成したので、Oリングに搬送突起を引っ掛ける際に、搬送突起がOリングを押し上げ難くして、Oリングが搬送路から外れてしまうことを防止することができる。
【0104】
請求項4に記載の発明によれば、搬送路の左右に搬送方向に沿ってガイド部を設けたので、搬送路から外れることなく、搬送方向に向けてOリングを搬送することができる。
【0105】
請求項5に記載の発明によれば、昇降駆動部は、保持部が下降端に接近してから下降端まで下降する速度を、それまでの下降速度より緩めた速度で作動するので、Oリングを捕捉する直前に保持部の下降速度を緩めて、保持部をOリングに接近し当接することができる。したがって、Oリングに余計な変形を与えることなく、Oリングを保持部により捕捉することができる。
【0106】
請求項6に記載の発明によれば、ワークにOリングを取り付ける前に位置調整部材がワークに付勢するので、ワークにOリングを取り付ける前にワークの位置調整をすることができ、したがって、ワークにOリングをより確実に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Oリング搬送取付装置の正面図である。
【図2】Oリング搬送取付装置の上面図である。
【図3】Oリング搬送取付装置の側面図である。
【図4】搬送機構の正面図である。
【図5】搬送機構の上面図である。
【図6】搬送機構の側面図である。
【図7】 (a)は搬送プレートの正面図、(b)は搬送プレートのX―X断面図、(c)は搬送プレートのY―Y断面図である。
【図8】取付機構の全体図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図9】(a)は保持部の断面図であり、(b)はOリングをワークに取り付けた状態での保持部断面図、(c)は、保持部下端周辺の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 Oリング搬送取付装置
2 搬送機構
3 取付機構
4 ワーク搬送機構
7 ワーク(ヘッダー)
7a Oリング取付溝
7b 孔
7c 突起部
10 基盤
11 搬送ベース
12 駆動機構部(搬送ベース用駆動源)
13 搬送突起
14 搬送路面
15 搬送プレート
16 搬送路
20 送り用シリンダー
21 ガイドバー
22 支持プレート
23 摺動ブロック
24 ブッシュ
25 スライドベース
26 連結アーム
27 ストッパー
28 ブラケット
29 ボルト
31 昇降用シリンダー
32 昇降ベース
33 ガイド軸
34 ガイド軸受
36 止めねじ
37 搬送位置決めピン(第1搬送突起)
38 位置決めピン(第2搬送突起)
39 搬送ピン
39a 第1搬送ピン
39b 第2搬送ピン
43 溝
44 窪み部
45 貫通孔
46 テーパ状底部
50 開口部
51 ガイドプレート
52 ガイド部
53 切欠部
54 突起
55 Oリング検出センサ
55a 受光部
55b 発光部
60 スタンド
61 スライド機構部
62 昇降駆動部
63 保持部
64 レール
65 スライドベース
66 ブラケット
67 第1シリンダー
68 第2シリンダーベース
69 第2シリンダー
70 保持部ベース
71 スペーサ
72 支柱
73 ガイドプレート
74 ガイドバー
75 ブッシュ
78 第1ブロック
78a フランジ
79 第2ブロック
79a フランジ
80 位置調整部材
80a 先端部
80b 軸部
81 真空配管
82 吸着口
83 真空配管接続口
84 貫通孔
85 円周溝
86 孔
87 第1Oリング当接面
88 第2Oリング当接面
89 シール溝
90 シール部材
91 ボルト
94 貫通孔
95 ブッシュ
96 付勢部材
97 ストップリング
100 ワーク供給取出機構
101 ターンテーブル
102 スタンド
103 昇降駆動部
104 スライド機構部
105 アーム
106 ワーク供給保持部
107 ワーク取出保持部
110 レール
111 スライドベース
112 ブラケット
113 シリンダー
114 ガイドバー
115 ブッシュ
120 爪部材
122 クランプ
125 台
126 天板
127 ホルダー
128 サポート
130 ワーク載置部
131 孔
R,R1〜R4 Oリング

Claims (6)

  1. 略水平方向に形成した搬送路面上に載せたOリングを、搬送路面上に突出した搬送突起に引っ掛けて搬送突起の移動により上記搬送路面終端の最終搬送位置まで搬送する搬送機構と、
    最終搬送位置のOリングを保持部により捕捉して取付位置まで搬送し、該取付位置のワークにOリングを取り付ける取付機構と、
    ワークを取付位置に順次搬送するワーク搬送機構と、
    からなるOリング搬送取付装置であって、
    前記搬送機構は、
    上昇した状態で搬送方向に前進して下降した状態で後退する搬送ベースと、
    該搬送ベース上に突設され、搬送方向前方側に配置された複数の第1搬送突起並びに搬送方向後方側に配置された複数の第2搬送突起と、
    搬送ベースを駆動する搬送ベース用駆動源と、
    を備え、第1搬送突起と第2搬送突起の配置を、搬送ベースが上昇して各搬送突起が搬送路面から上方に突出して、第1搬送突起がOリングの前部内径側に当接するとともに第2搬送突起がOリングの後部外径側に当接してOリングを円形にする位置に設定し
    前記搬送ベースが上昇した状態で搬送方向へ前進すると、第1搬送突起と第2搬送突起とがOリングに当接し、この当接状態でOリングを保形しながら搬送可能としたことを特徴とするOリング搬送取付装置。
  2. 前記搬送路面の最終搬送位置に、Oリングが円形を維持した状態で嵌脱自在な窪み部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のOリング搬送取付装置。
  3. 前記搬送突起が、先端部分を先細りにしたピンで構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のOリング搬送取付装置。
  4. 前記搬送路の左右に、搬送方向に沿ってガイド部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のOリング搬送取付装置。
  5. 前記取付機構は、
    最終搬送位置のOリングを、円形を維持した状態で着脱自在に捕捉する保持部と、
    該保持部を、速度を変えて昇降させる昇降駆動部と、
    を備え、
    前記保持部は、リング状の第1Oリング当接面と、テーパ形状の第2Oリング当接面と、を備え、第1Oリング当接面と第2Oリング当接面とをOリングに当接してOリングを円形に維持可能とし、
    前記昇降駆動部は、保持部が下降端に接近してから下降端まで下降する速度を、それまでの下降速度より緩めた速度で作動することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のOリング搬送取付装置。
  6. 前記保持部は、
    取付位置のワークに付勢して、ワークの位置調整をする位置調整部材を備え、
    ワークにOリングを取り付ける前に位置調整部材をワークに付勢させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のOリング搬送取付装置。
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