JP4006456B2 - 有機elディスプレイの製造方法 - Google Patents

有機elディスプレイの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4006456B2
JP4006456B2 JP2005243771A JP2005243771A JP4006456B2 JP 4006456 B2 JP4006456 B2 JP 4006456B2 JP 2005243771 A JP2005243771 A JP 2005243771A JP 2005243771 A JP2005243771 A JP 2005243771A JP 4006456 B2 JP4006456 B2 JP 4006456B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic
film
chamber
sealing film
sealing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005243771A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007059229A (ja
Inventor
英樹 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Tokki Corp
Original Assignee
Canon Tokki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Tokki Corp filed Critical Canon Tokki Corp
Priority to JP2005243771A priority Critical patent/JP4006456B2/ja
Priority to PCT/JP2006/316373 priority patent/WO2007023789A1/ja
Priority to KR1020087003595A priority patent/KR101234948B1/ko
Priority to TW095131019A priority patent/TWI429323B/zh
Publication of JP2007059229A publication Critical patent/JP2007059229A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4006456B2 publication Critical patent/JP4006456B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Description

本発明は、有機ELディスプレイの製造方法に関するものである。
従来の有機EL素子(以下、OLEDという。)は、以下のような手順で作製されている。
(1)ガラス基板上にスパッタ法若しくは蒸着法でアノード電極用ITOのような金属薄膜を成膜し、フォトリソプロセスを経てアノード電極配線パターンを形成する。
(2)メタルマスクを使用し正孔注入層(CuPc)、正孔輸送層(α−NPD)、発光層(Alq3+ドーパント)、電子輸送層(Alq3)、電子注入層(LiF)を順次成膜して有機発光層を形成した後、更にカソード電極形成用メタルマスクを用いて金属薄膜(Al,Al/Li,Mn,Mn/Ag…etc.)を成膜し、カソード電極配線パターンを形成して発光部を形成する。
(3)上記(1)及び(2)のプロセスを経たサンプル(発光部)上に、無機膜の単層若しくは積層、有機膜の単層若しくは積層または無機膜及び有機膜の積層膜から成る封止膜を成膜する。この場合、図1,2に図示したように、端子部AをメタルマスクB等で遮蔽し、この端子部Aに封止膜Cが成膜されないようにする必要がある。尚、図中符号Dは基板、Eは発光部である。
また、何らかの理由でメタルマスクで遮蔽できない場合には、所謂半導体若しくはTFTのフォトリソプロセスの手法を応用する必要がある。
上述のOLEDへの給電用端子形成手法としては、現在はシャドーマスク法が一般的である。シャドーマスクの材料としては、シリコン、セラミック、ガラス等と熱膨張係数が近い日本冶金製のNAS42(42%Ni−Fe合金)や低膨張係数のNAS(36%Ni−Fe合金)やSUS430等が採用されている。
このようにして給電用開口部が形成された有機EL素子に、この給電用開口部から露出する給電端子部に例えばドライバーIC付きFPC(Flexible Print Circuit Board)やICベアチップ等の駆動回路の端子をACF(Anisotropic Conductive Film)を介して接続することで、駆動回路を実装して有機ELディスプレイを製造する。
OLEDの信頼性能確保のためには、大気中の酸素及び水分の影響を防ぐために、有機層と腐食性の高いカソード電極層を封止膜で完全に被覆する必要がある。この際、有機層及びカソード電極層よりも封止層を十分に大きくすればデバイス性能は確保できるが、デバイスの素子面積が大きくなってしまうという問題点が生じる。
従って、デバイスの性能が維持できる最適な封止面積を選択する必要がある。この際、シャドーマスクを利用してOLEDへの給電端子部の形成をする場合には、マスクのアライメントが必要になる。更に、OLED表示装置を携帯用等の表示パネルとして実装するためには、表示部以外の面積は出来る限り小さくしたいという要求がある。そのため、マスクアライメント精度を高め、設計余裕度を最小限に抑える必要が生じてくるが、コスト高となるのは避けられない。
また、封止膜として、無機層と有機層とを交互に複数層成膜する場合には、有機層用のメタルマスクや無機層用のマスクが必要になる。更に量産ラインではマスクの自動交換機構も必要になる。そして、無機層と有機層との組み合わせを複数層形成する場合には、多数の予備マスクが必要となり、非常に複雑で高コストの設備になってしまう。しかも、メタルマスクは定期的に交換洗浄する必要があり、ランニングコストも非常に高くなってしまうという問題が発生する。
このような封止膜成膜時にメタルマスクを使用することによる問題点を解決するためには、封止成膜工程ではメタルマスクを使用しないプロセスを採用すれば良い。
例えば半導体デバイスやTFTデバイスで一般的に採用されている最終パシベーション膜成膜後のフォトリソプロセスによる端部引き出し工程を適用すれば良い。しかし、この工程には、レジスト塗布、レジスト露光、レジスト現像、エッチング、レジスト剥離洗浄と5工程が必要となる。更に、レジスト現像及びレジスト剥離洗浄工程においてはウェット工程があり、OLED製造プロセスには不適切な工程であると同時に非常に高コストプロセスとなってしまうという問題が生じる。
更に、封止膜が積層構造で、しかも、有機層と無機層とから成る場合には、エッチング工程において、ドライの場合にはエッチングガス、ウェットの場合にはエッチング液を交換する必要があり、積層数が多くなればなるほどプロセスは一層複雑化する。
また、上記有機EL素子に駆動回路を実装する際、給電用開口部には、例えば給電端子部がAl等が腐食性金属の場合、FPC若しくはICベアチップとの接続部付近を熱硬化性若しくはUV硬化性等のシリコーン樹脂若しくはエポキシ樹脂で固めて給電端子部の腐食防止対策を講じる場合はあるが、これらの硬化剤には封止性がなく、給電用開口部は完全に封止されていないのが現状である。
本発明は、上述のような現状に鑑み、マスクを用いて予め給電用開口部を有する封止膜を成膜するのではなく、また、フォトリソプロセスを用いることもなく、発光部の略全面に封止膜を成膜し、レーザー加工法を用いて端子部上の封止膜のみを除去して給電用開口部を形成することで端子部を露出せしめるから、有機ELディスプレイのダウンサイズ化を図れると共に高信頼性を確保でき、しかも装置の稼働率の向上を図れ、ランニングコストも削減でき、更に、このレーザー加工法により形成された給電用開口部の封止も確実に行える極めて実用性に秀れた有機ELディスプレイの製造方法を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
基板11上に陽極,有機発光層,陰極を順次積層して形成される発光部12上に、この発光部12を封止する第一封止膜13をマスクを用いずに基板11の全表面に成膜し、前記陽極及び陰極の端子部14上に積層された前記第一封止膜13の一部にレーザー光を照射することで、この端子部14上の第一封止膜13を除去して給電用開口部15を形成し、この給電用開口部15から露出する端子部14に前記発光部駆動用の駆動回路16の端子17を接続して駆動回路16を実装した後、この給電用開口部15及び前記第一封止膜13を完全に隠蔽するように基板11上に第二封止膜18を成膜することを特徴とする有機ELディスプレイの製造方法に係るものである。
また、前記第二封止膜18をマスクを用いずに基板11の全表面に成膜することを特徴とする請求項1記載の有機ELディスプレイの製造方法に係るものである。
また、前記第一封止膜13若しくは前記第二封止膜18は、一若しくは複数層の有機膜または一若しくは複数層の無機膜或いは一若しくは複数の無機膜と有機膜とを夫々積層して成ることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の有機ELディスプレイの製造方法に係るものである。
本発明は、上述のように構成したから、有機ELディスプレイのダウンサイズ化を図れると共に高信頼性を確保でき、しかも装置の稼働率の向上を図れ、ランニングコストも削減でき、更に、給電用開口部の封止も確実に行える極めて実用性に秀れた有機ELディスプレイの製造方法となる。
また、請求項2記載の発明においては、極めて簡易に且つコスト安に給電用開口部の封止を行える一層実用性に秀れたものとなる。
また、請求項3記載の発明においては、本発明を一層容易に実現できる一層実用性に秀れたものとなる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
基板11上に、例えばITOから成る陽極(アノード電極)と、正孔注入層(CuPc),正孔輸送層(α−NPD),発光層(Alq3+ドーパント),電子輸送層(Alq3),電子注入層(LiF)から成る有機発光層と、Alから成る陰極(カソード電極)とを順次成膜して成る発光部12上に、この発光部12を封止する第一封止膜13を成膜する。
この際、マスクを用いずに発光部12の全表面に第一封止膜13を成膜して、陽極及び陰極の端子部14上の第一封止膜13のみにレーザー光を照射することで、第一封止膜13を部分的に除去し、この端子部14を露出せしめる給電用開口部15を形成する。
即ち、従来のようにマスクを用いて、給電用開口部を有する封止膜を成膜するのではなく、発光部12上の全表面に成膜した第一封止膜13の一部を除去することで給電用開口部15を形成することができるから、マスクが不要となり、マスクを用いる際の不都合、即ち、従来必要であったマスクのアライメント機構や、多数の予備マスクや、マスクの自動交換機構等は一切必要なくなり、極めてコスト安となり、しかも、マスクを定期的に交換洗浄する必要もないから、メンテナンス性にも秀れたものとなる。
また、有機EL素子の更なる高密度化・高解像度化を図るためには、発光部12(表示部)以外の面積を可及的に小さくする必要があるが、マスクを用いる場合、上述のマスクのアライメント機構の更なる高精度化は非常にコスト高となるため実現は難しく、ある程度の誤差を見越して余裕をもって発光部同志の間隔を設定しなければならなかったが、本発明によれば、マスクのアライメントは必要ないため、上述のような問題は一切なく、発光部12以外の面積を可及的に小さくすることができ、更なる高密度化・高解像度化を実現できることになる。
また、フォオリソプロセスと異なり、極めて簡易な工程でウェット工程も必要ないから、素子の劣化を阻止できるのは勿論、極めてコスト安に第一封止膜13を成膜できることになる。
次に、上述のようにして形成した給電用開口部15から露出する端子部14に、駆動回路16の端子17を例えばACF20を介して熱圧着により接続することで駆動回路16を実装する。
しかし、この状態では、給電用開口部15が封止されていないため、この給電用開口部15から水分等が侵入する可能性がある。
そこで、本発明においては、給電用開口部15を封止する第二封止膜18を更に基板11上に成膜する。具体的には、第二封止膜18は前記給電用開口部15及び第一封止膜13を完全に隠蔽するように形成する。この際、例えば第二封止膜18を、基板全表面に成膜するようにすれば、上記第一封止膜13と同様にマスクを用いることなく成膜できる。更に、回り込み性が高く、影の部分まで成膜可能な成膜方法、例えばCVD法やディップコーティング法等により基板全表面に成膜した場合には、例えば駆動回路16の底部と基板11との間の空間部にも良好に成膜できることになり、簡易な手法で確実に給電用開口部15を封止できることになる。
従って、レーザー加工により第一封止膜13を除去して形成された給電用開口部15を第二封止膜18により封止することで、マスクやウェット工程の必要なしにOLEDの水分による劣化をより確実に阻止できることになり、また、第一封止膜13に仮に欠陥部があった場合いにこの欠陥部を補完することもでき、それだけ高精細な有機ELディスプレイを製造可能となる。
よって、本発明は、有機ELディスプレイのダウンサイズ化を図れると共に高信頼性を確保でき、しかも装置の稼働率の向上を図れ、ランニングコストも削減でき、更に、給電用開口部の封止も確実に行える極めて実用性に秀れた有機ELディスプレイの製造方法となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、基板11上に陽極,有機発光層,陰極を順次積層して形成される発光部12上に、この発光部12を封止する第一封止膜13を形成し、前記陽極及び陰極の端子部14上に積層された前記第一封止膜13の一部にレーザー光を照射することで、この陽極の端子部14上及び陰極の端子部14上の夫々の第一封止膜13を除去して給電用開口部15を形成し、この夫々の給電用開口部15から露出する陽極の端子部14及び陰極の端子部14に前記発光部駆動用の駆動回路16の端子17を夫々接続して駆動回路16を実装した後、この給電用開口部15及び前記第一封止膜13を完全に隠蔽するように基板11上に第二封止膜18を形成するものである。
有機EL素子は、図4に図示したような有機EL素子製造装置を用いて製造する。
例えば図4に示すように、フォトリソグラフィー法により形成されたアノード配線ITO電極が形成されたガラス基板11を仕込み室に収納し、真空排気を行う。次にゲートバルブを開け、前記ガラス基板11を、真空排気されたプラズマ洗浄室に移動し、酸素ガス等を導入し、高周波により酸素プラズマを生成し、表面処理を行う。次に真空排気された有機成膜室1に前記ガラス基板11を移動し、正孔注入層を蒸着成膜する、更に真空排気された各々の有機成膜室(2〜4)に前記ガラス基板11を移動し、赤、緑、青各々の発光層を成膜する。
更に、真空排気された有機成膜室5に前記ガラス基板11を移動し、電子輸送層を蒸着成膜する。更に真空排気され成膜室6で電子注入層を蒸着成膜し、真空排気された金属電極蒸着室でカソード配線電極膜を成膜する。
次に真空排気若しくは窒素置換されたレーザー加工室1に前記ガラス基板11を移動し、レーザーによりカソード配線電極を形成する。
次に真空排気若しくは窒素置換された薄膜封止室に前記ガラス基板11を移動し、第一封止膜13を成膜する。
この薄膜封止室にはスパッタリング法若しくは真空蒸着法により第一封止膜13を成膜する封止膜形成機構が設けられており、この封止膜形成機構により、一若しくは複数層の有機膜または一若しくは複数層の無機膜或いは一若しくは複数の無機膜と有機膜とを夫々積層して成る積層膜を基板11の略全面に成膜する(図3参照)。
無機膜としては、例えばシリコン酸化膜(SiO2),シリコンナイトライド(SiN,SiON),アルミナ(AlOX)等が採用される。また、有機膜としては、エポキシ系,ポリイミド系,アクリル系,シリコーン系の、熱硬化型若しくはUV硬化型または熱硬化及びUV硬化併用型の樹脂等が採用される。
更にレーザー加工室2に前記ガラス基板11を移動し、レーザーにより端子部14上の第一封止膜13を除去し、給電用開口部15から露出する給電端子部を形成する。
レーザー加工室2には、封止膜除去機構としてのレーザー光を発振するレーザー発振器(光源)と、前記基板11を駆動してレーザー発振器からのレーザー光を前記端子部14上の第一封止膜13の所定部位に照射せしめる駆動部としての、基板11が載置されるX,Yステージとを有するレーザー加工装置が設けられており、レーザー発振器として、ガスレーザー発振器若しくは固体レーザー発振器を採用する。尚、本実施例においては、基板11を駆動する駆動部を設けた構成としているが、レーザー発振器を駆動する駆動部を設けた構成としても良い。
例えば、前記ガスレーザー発振器としてはCO2,KrF,ArF,F2,XeCl,XeF若しくはHeCdレーザー発振器を採用すると良く、前記固体レーザー発振器としてはTiサファイア,YAG若しくはYVO4レーザー発振器を採用すると良い。
具体的には、前記封止膜除去機構は、前記成膜機構によって成膜された複数層の無機膜若しくは複数層の有機膜或いは一若しくは複数の無機膜と有機膜とを夫々積層して成る積層膜の内、いずれかの層の波長吸収特性に応じた波長のレーザー光を照射して複数層を一括除去し得るように構成している。即ち、積層膜を一層ずつ除去する必要なく、最適な同一加工条件を選定することにより、レーザー種を変更する必要なく積層膜から成る第一封止膜を除去できる。例えば、レーザーとして、最下層の膜が吸収しやすい波長を有するレーザーを採用し(若しくは最下層の膜としてレーザーの波長を吸収しやすい材料から成るものを採用し)、この最下層の膜を除去することでその上に積層される膜をまとめて除去し得るように設定する。尚、最下層でない膜を除去することで、複数の膜を除去し得るように設定しても良い。
従って、複数の有機膜と無機膜とを積層した積層膜を除去する場合でも、一層ずつ除去する必要なく一の工程で簡易に且つ効率的に第一封止膜13を除去して給電用開口部を形成できることになる。
また、本実施例においては、端子部14上の第一封止膜13を全て除去するのではなく、図5に図示したように一部を除去するように設定している。具体的には端子部14の接続端子19上の一部の第一封止膜13を長方形状に除去するように設定している。従って、給電用開口部15の大きさは最小で済み、それだけ第一封止膜13による封止作用は良好に発揮される。
また、前記発光部12上に積層成膜した第一封止膜13の周縁部をレーザー光を照射することで閉塞する封止周縁部閉塞機構を備えた構成としても良い。このように封止周縁部を閉塞することにより、封止作用は一層良好となり、素子の劣化は可及的に阻止されることになる。具体的には、この封止周縁部閉塞機構は、上述のレーザー加工室2を封止膜除去機構と兼用する構成としても良いし、別途レーザー加工室を設ける構成としても良い。
また、この場合には、前記第一封止膜13が、前記レーザー光が照射される周縁部のみに熱硬化性成分を含有させて成膜された有機膜若しくは前記周縁部のみに成膜される前記熱硬化性成分を含有する有機膜若しくは基板前面全てに渡って熱硬化性成分を含有させて成膜された有機膜を含むように、前記封止膜形成機構を設定すると良い。
以上、前記実施例についての有機成膜は低分子有機EL材料を想定し、真空蒸着法について説明した。
その他の実施例として高分子有機EL材料の有機成膜については、インクジェット法を利用してもよい。
また、更に高分子有機材料をスピン塗布法、スプレー法を利用する場合には、真空排気若しくは真空置換された乾燥室を追加したり、有機成膜をレーザー加工室でパターン形成する実施例も考えられる。
その他の実施例として、基板を各処理室に搬送する機構を有する搬送室の周囲に、仕込み室、プラズマ洗浄室、有機成膜室、スパッター室、CVD室、金属電極蒸着室、薄膜封止室及び排出室を有する有機EL素子製造装置において、有機成膜室、スパッター室、CVD室、金属電極蒸着室、薄膜封止室のうちの少なくともいずれか一台以上の処理室と、一台又は、複数台のレーザー加工室とを一体化した有機EL素子製造装置としている。
また、前記搬送室の周囲若しくは前記搬送室の搬送方向に沿った位置に前記処理室を配設すると共に前記レーザー加工室を配設している。
また、前記有機成膜室、スパッター室、CVD室、金属電極蒸着室、薄膜封止室及びレーザー加工室内の雰囲気は、真空雰囲気若しくはAr等の不活性ガス若しくは窒素ガスなどによる非酸化性雰囲気で、且つ露点が−50℃以下の乾燥雰囲気としている。
また、前記有機成膜室は有機材料或いは金属材料を抵抗加熱、電子ビーム加熱、高周波誘導加熱等の蒸着源加熱手段及び高分子有機材料をインクジェット法、スピン塗布法、スクリーン印刷を含む各種印刷法若しくはスプレー印刷法を用いて成膜する手段を有し、スパッター室は、有機材料或いは絶縁材料をコンベンショナル、マグネトロン、イオンビーム、ECR等のスパッタリング法を用いて成膜する手段を有し、CVD室は金属材料及び絶縁材料を減圧、常圧、プラズマ法を用いて成膜する手段を有し、金属電極蒸着室は金属材料を抵抗加熱、電子ビーム加熱、高周波誘導加熱等の蒸着源加熱手段を有する。
また、薄膜封止室は、大気雰囲気と遮断することにより、大気雰囲気中の水及び酸素が直接有機EL素子表面と接触することを防止する機能を有する封止膜を付加する手段を有し、前記レーザー加工室は、透明導電膜、有機EL膜、金属電極膜、酸化シリコン、窒化シリコン、アルミナ等のセラミック膜をレーザー光にて加工する手段を有する。
本実施例では、基板を前記各処理室に搬送する機構を有する前記搬送室の周囲に仕込み室、プラズマ洗浄室、有機成膜室1、有機成膜室2、有機成膜室3、陰極金属蒸着室、レーザー加工室、薄膜封止室及び排出室を設けた構成としている。
また、前記基板を前記各処理室に搬送する機構を有する前記搬送室の周囲に、仕込み室、プラズマ洗浄室、スパッター室(透明導電膜形成)、レーザー加工室1、有機成膜室1、有機成膜室2、有機成膜室3、金属電極蒸着室、レーザー加工室2、薄膜封止室及び排出室を設けた構成としても良い。
また、基板を各処理室に搬送する機構を有する搬送室の周囲に仕込み室、プラズマ洗浄室、スパッター室(透明導電膜形成)、レーザー加工室1、有機成膜室1、有機成膜室2、有機成膜室3、金属電極蒸着室、レーザー加工室2、薄膜封止室、レーザー加工室3及び排出室を設けた構成としても良い。
また、基板を各処理室に搬送する機構を有する搬送室の周囲に、仕込み室、プラズマ洗浄室、スパッター室(透明導電膜形成)、レーザー加工室及び排出室を設けた構成としても良い。
前記仕込み室が前記排出室を兼ねる場合は、仕込む室のみでも良い。
また、レーザー加工室を複数室としたが、一室のみで兼用しても良い。
また、有機成膜室を三室としても良いし、一室で兼用しても良く、もちろん四室以上にしても良い。
また、本実施例では、搬送室の周囲に各処理室とレーザー加工室を配設(通称クラスター方式)したが、図7に図示したような搬送室の搬送方向に順次各処理室とレーザー加工室を縦列(通称インライン方式)した構成としても良い。
続いて、上述のようにして作製した有機EL素子に、有機EL素子(発光部12)駆動用の駆動回路16を接続実装する。具体的には、駆動回路16としては、ICベアチップやドライバーICを搭載したFPC等を用いる。
また、実装形態は、例えばFPCをTABを介して接続する構成や、ドライバーベアチップICを基板上に直接実装するCOG(Chip On Glass)等、いずれの形態をとっても良い。
本実施例においては、図5,6に図示したようにFPCを採用し駆動回路16(ドライバーIC付FPC)の端子17を前記端子部14の接続端子19に接続することで基板11上に駆動回路16を実装している。
具体的には、上述のようにして第一封止膜13に形成された給電用開口部15から露出する陽極の端子部14(ITO膜)の接続端子19若しくは陰極の端子部14の接続端子19と、駆動回路16の端子17(駆動回路配線パターン)とをACF20(異方性導電膜)を介して熱圧着により接続することで、基板11上に駆動回路16を実装している。尚、図中符号21はACF20に含まれる導電粒子である。
尚、図示しないが、駆動回路16(ドライバーベアチップIC)をCOG接続により実装する場合も、第一封止膜13により全面を覆われているガラス基板上の有機EL素子からの引出し配線の端部上面に、レーザー加工によって給電開口部を形成して、ACF20を介することで駆動回路16を熱圧着により接続することも可能である。
続いて、基板11上に実装した駆動回路16及びその下地となっている前記第一封止膜13のいずれをも完全に隠蔽するように第二封止膜18を成膜する。従って、マスクを用いることなく簡易に給電用開口部15を完全に封止して、レーザー加工時の唯一の懸念事項であった給電用開口部15からの大気中の酸素や水分等の侵入を確実に防止することが可能となると共にその外周にある第一封止膜13をも完全に隠蔽することで、より確実な封止を実現する。成膜方法としては、ディップコーティング法やプラズマCVD法等の回り込み性が良く、前記ICベアチップと基板11との間等、影の部分まで確実に成膜可能な成膜方法を採用するのが好ましい。
本実施例においては、前記駆動回路16を実装した基板11を成膜溶液が貯留せしめられた貯留槽に漬けた後、乾燥させて加熱処理を行うことで成膜する(ディップコーティング法)。
続いて、前記駆動回路16を制御するコントローラやその他の電子部品などが組み込まれたプリント基板(PCB:Printed Circuit Board)を基板11に取り付け、ケーブルや筐体を取り付けることで有機ELディスプレイを製造する。
本実施例は上述のようにしたから、メタルマスクを用いず封止膜を成膜した後に、そのOLED表示装置の給電端子部を、レーザー加工手法を用いて形成することにより、パネルのダウンサイズ化と高信頼性を確保できるOLEDの製造が可能になる。例えば、OLEDを製造することを目的とするクラスター型有機EL素子製造装置にレーザー加工室(封止膜除去機構)と封止薄膜室(封止膜成膜機構)とを設けることにより、高精度、高密度、高性能のOLEDの製造が可能になる。
また、封止膜形成機構にメタルマスクを使用しないことにより、メタルマスクの交換機構、アライメント機構、メタルマスク及び蒸着トレイ等の移動機構が不要になり、装置は非常に簡略化する。そのため、装置コストの低減、トラブル及びメンテナンス頻度の低減により装置稼働率の向上が図れる。
更に、メタルマスクコストの削減、メタルマスク及び装着トレイの削減、これらの洗浄工程の削減とランニングコストも大幅に削減することが可能になる。
また、封止膜が積層構造の場合でも、レーザー加工の場合には、異種マスク毎にレーザー種を変更することなく最適な同一加工条件を選定することにより、給電端子部の封止膜開口加工が可能となる。
また、封止膜の周縁部をレーザーを照射することで閉塞するように構成すれば、この封止膜の封止作用を一層良好にすることができ、この封止膜により封止された発光部の劣化は可及的に阻止されることになる。
更に、前記給電用開口部からの水分等の侵入を、簡易な手法で確実に防止でき、それだけ高精細な有機ELディスプレイを製造可能となる。
従って、本実施例は、前記有機EL素子を単に安価に且つ効率良く製造できるだけでなく、極めて高品質で商品価値の高い有機ELディスプレイを製造できることになる。
本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
従来例の封止膜形成法の概略説明図である。 従来例の有機EL素子の概略説明図である。 本実施例の封止膜形成法の概略説明図である。 本実施例に係る有機EL素子の端子部の拡大概略説明図である。 有機EL素子製造装置のクラスター方式での一例を示す概略構成説明図である。 本実施例に係る有機EL素子の端子部と駆動回路との接続部分の拡大概略説明断面図である。 有機EL素子製造装置のインライン方式での一例を示す概略構成説明図である。
符号の説明
11 基板
12 発光部
13 第一封止膜
14 端子部
15 給電用開口部
16 駆動回路
17 端子
18 第二封止膜

Claims (3)

  1. 基板上に陽極,有機発光層,陰極を順次積層して形成される発光部上に、この発光部を封止する第一封止膜をマスクを用いずに基板の全表面に成膜し、前記陽極及び陰極の端子部上に積層された前記第一封止膜の一部にレーザー光を照射することで、この端子部上の第一封止膜を除去して給電用開口部を形成し、この給電用開口部から露出する端子部に前記発光部駆動用の駆動回路の端子を接続して駆動回路を実装した後、この給電用開口部及び前記第一封止膜を完全に隠蔽するように基板上に第二封止膜を成膜することを特徴とする有機ELディスプレイの製造方法。
  2. 記第二封止膜をマスクを用いずに基板の全表面に成膜することを特徴とする請求項1記載の有機ELディスプレイの製造方法。
  3. 前記第一封止膜若しくは前記第二封止膜は、一若しくは複数層の有機膜または一若しくは複数層の無機膜或いは一若しくは複数の無機膜と有機膜とを夫々積層して成ることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の有機ELディスプレイの製造方法。
JP2005243771A 2005-08-25 2005-08-25 有機elディスプレイの製造方法 Expired - Fee Related JP4006456B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005243771A JP4006456B2 (ja) 2005-08-25 2005-08-25 有機elディスプレイの製造方法
PCT/JP2006/316373 WO2007023789A1 (ja) 2005-08-25 2006-08-22 有機el素子
KR1020087003595A KR101234948B1 (ko) 2005-08-25 2006-08-22 유기 el 소자의 제조 방법
TW095131019A TWI429323B (zh) 2005-08-25 2006-08-23 Organic electroluminescent element

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005243771A JP4006456B2 (ja) 2005-08-25 2005-08-25 有機elディスプレイの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007059229A JP2007059229A (ja) 2007-03-08
JP4006456B2 true JP4006456B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=37922528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005243771A Expired - Fee Related JP4006456B2 (ja) 2005-08-25 2005-08-25 有機elディスプレイの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4006456B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10014489B2 (en) 2014-10-15 2018-07-03 Sharp Kabushiki Kaisha Electroluminescent device and manufacturing method

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010034007A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Sony Corp 転写シートおよび転写シートの形成方法
JP5909841B2 (ja) 2011-11-22 2016-04-27 株式会社Joled 表示パネルの製造方法、表示パネルおよび表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10014489B2 (en) 2014-10-15 2018-07-03 Sharp Kabushiki Kaisha Electroluminescent device and manufacturing method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007059229A (ja) 2007-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101011346B1 (ko) 발광 장치 및 그 제작 방법
US9209427B2 (en) Method of fabricating light-emitting device and apparatus for manufacturing light-emitting device
US6146715A (en) Method of fabricating organic electroluminescent display panel
TWI517378B (zh) 半導體裝置及其製造方法
JP4566910B2 (ja) 有機半導体素子及びその製造方法
JP2007080569A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法
JP4651916B2 (ja) 発光装置の作製方法
US20120252149A1 (en) Method of manufacturing organic electroluminescence display device
JPH10223376A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法
JP2007073355A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法
JP2007242592A (ja) 発光装置、発光装置の製造方法、露光装置、及び電子機器
JP4439894B2 (ja) 蒸着用るつぼ及び蒸着装置
JP3921482B2 (ja) 有機el素子の製造装置並びに有機el素子
JP3936375B2 (ja) 有機el素子の製造方法
JP2004047452A (ja) 製造装置
JP4006456B2 (ja) 有機elディスプレイの製造方法
JP4674848B2 (ja) 有機el素子の製造装置
KR101234948B1 (ko) 유기 el 소자의 제조 방법
JP4641417B2 (ja) 有機el素子の製造装置並びに有機el素子
JP4677817B2 (ja) 有機el装置、有機el装置の製造方法及びこれを用いた電子機器
JP2006066375A (ja) 有機電界発光表示装置の製造方法、及びそれに用いるレーザ熱転写方法
JP2007095545A (ja) 自発光素子の製造方法、および自発光素子の製造装置
JP2007227214A (ja) 吸湿膜形成方法、吸湿膜形成装置および有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2005123124A (ja) 有機el装置の製造方法および有機el装置
JP2009181770A (ja) 有機el表示装置の製造方法および製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070207

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20070209

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20070219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

S631 Written request for registration of reclamation of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313631

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130831

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees