JP4005575B2 - 湿式不織布の製造方法および製造装置 - Google Patents

湿式不織布の製造方法および製造装置 Download PDF

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本発明は、湿式でスパンレース不織布(繊維交絡不織布)を製造する製造方法および製造装置に係り、特に繊維ウエッブの形成工程とウォータジェット処理とを連続して行うことができ、また嵩高でソフト感のある不織布を得ることが可能な湿式不織布の製造方法および製造装置に関する。
乾式方式によるスパンレース不織布(繊維交絡不織布)の製造工程は、1段または複段に設けられたカード機で繊維ウエッブを形成し、この繊維ウエッブを搬送して繊維交絡工程に送る。この繊維交絡工程では、所定メッシュのワイヤー搬送帯で繊維ウエッブが搬送され、この繊維ウエッブにウォータジェットが与えられて繊維が交絡させられて不織布となる。繊維交絡工程で形成された不織布は、さらに乾燥工程へ移送されて乾燥させられる。
また従来の湿式のスパンレース不織布の製造工程では、湿式フォーミング工程において、所定メッシュの網状のワイヤー搬送帯上に原料繊維が水とともに与えられて繊維ウエッブが形成される。前記ワイヤー搬送帯にフェルトが接触し、前記ワイヤー搬送帯とフェルトとの表面粗さの相違により、ワイヤー搬送帯上の繊維ウエッブが一旦フェルト上に転写され、このフェルトにより繊維ウエッブが繊維交絡工程へ移送される。
繊維交絡工程では、複数のロール間を周回するワイヤー搬送帯が設けられ、前記フェルトからこのワイヤー搬送帯に繊維ウエッブが転写される。そしてワイヤー搬送帯で搬送される繊維ウエッブにウオータジェットが与えられて繊維ウエッブの繊維が交絡させられ不織布が形成される。繊維交絡工程からさらに不織布が乾燥工程へ移送されて乾燥される。
乾式のスパンレース不織布の製造工程では、カード機での繊維供給速度以上に処理速度を上げることができないため、全体として不織布の製造速度が遅くなり、最大で1分間に100m程度の製造速度が限界であり生産性に劣る。また乾式工程では、カード機で処理可能な繊維が1.5〜3デニールと比較的太くなるため、ソフト感のある不織布を製造できない。
この点、湿式のスパンレースの製造工程では、0.1〜0.5デニール程度の細い繊維により不織布を形成でき、ガラス用または眼鏡用のワイパー、さらにはウエットティッシュ用のようなソフト感のある不織布を製造できる。
しかしながら従来の湿式のスパンレースの製造工程では、湿式フォーミング機で繊維ウエッブをフォーミングした後に、この繊維ウエッブをフェルトにより繊維交絡工程へ移送させ、前記繊維交絡工程でウォータジェットを与えているため、設備が複雑で製造ラインが長くなり、設備の設置スペースが広く必要になる。
一方、紙の製造分野では、円網または短網、長網を用いた湿式抄紙設備が用いられている。この湿式抄紙設備では、円網または短網、長網で抄かれた繊維ウエッブをフェルトに転写している。すなわち円網などとフェルトとの表面粗さの違いを利用して、前記円網などで抄かれたウエッブをフェルトに転写して、繊維ウエッブを搬送できるようにしている。
したがって、前記湿式抄紙設備を利用して湿式のスパンレース不織布を製造しようとすると、前記フェルトによって繊維ウエッブを前記抄紙工程と離れた繊維交絡工程まで移送し、ここで前記フェルトからワイヤー搬送帯に繊維ウエッブを写し、このワイヤー搬送帯にウォータジェットを与えることが必要になる。したがって、結果的に設備ラインが長いものとなり、湿式抄紙設備を有効に利用していることにならない。
さらに、従来の湿式スパンレース不織布の製造工程では、繊維交絡工程においてワイヤー搬送帯上でウォータジェットが与えられて不織布が形成された後に、この不織布がワイヤー搬送帯からフェルト搬送帯に転写されるときに、ワイヤー搬送帯とフェルト搬送帯との接続部において不織布が加圧され、不織布の嵩高感とソフト感が損なわれるおそれがある。また、ウォータジェットで形成された不織布は乾燥ドラムに供給されて乾燥されるが、搬送帯から乾燥ドラムへ不織布が転写されるときにも不織布に過剰な圧力が作用し、この乾燥工程においても不織布の嵩高感とソフト感が損なわれやすい。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、繊維ウエッブの形成の直後にウオータジェットを与えることができるようにして、製造ラインを短くできる湿式不織布の製造方法および製造装置を提供することを目的としている。
また本発明は、搬送帯間の転写時あるいは乾燥ドラムへの転写時に不織布に過剰な圧力が作用せず、不織布の嵩高感とソフト感が損なわれることの少ない湿式不織布の製造方法および製造装置を提供することを目的としている。
本発明は、複数のロール間を周回する網状のワイヤー搬送帯上に原料繊維を水とともに供給して繊維ウエッブを形成するウエッブ形成工程と、前記工程の前記ワイヤー搬送帯上の繊維ウエッブにウォータジェットを与え前記ワイヤー搬送帯上で不織布の形成を完了する不織布形成工程と、前記ワイヤー搬送帯上で形成が完了した前記不織布を他の搬送帯に転写する転写工程と、その後に前記不織布を乾燥させる乾燥工程と、を有し、
前記ワイヤー搬送帯は、前記ウエッブ形成行程では登り方向へ傾斜し、前記不織布形成行程では下り方向へ傾斜しており、
前記乾燥工程では、搬送帯が掛けられたロールと、前記乾燥ドラムとが接触しておらず、前記搬送帯上の不織布が、前記搬送帯の張力で前記乾燥ドラムに押圧されることを特徴とする湿式不織布の製造方法である。
また本発明は、複数のロール間を周回する網状のワイヤー搬送帯と、前記ワイヤー搬送帯上に原料繊維を水とともに供給する原料供給部と、前記ワイヤー搬送帯に対向してこのワイヤー搬送帯上の繊維ウエッブにウォータジェットを与えて前記ワイヤー搬送帯上で不織布の形成を完了するウォータジェットノズルと、前記ワイヤー搬送帯上で形成が完了した不織布が転写される他の搬送帯と、後段で前記不織布を乾燥させる乾燥部と、を有し、
前記ワイヤー搬送帯は、前記原料供給部では登り方向に傾斜し、前記ウォータジェットジェットが与えられる部分では下り方向に傾斜しており、
前記乾燥部では、搬送帯が掛けられたロールと、前記乾燥ドラムとが接触しておらず、前記搬送帯上の不織布が、前記搬送帯の張力で前記乾燥ドラムに押圧されることを特徴とする湿式不織布の製造装置である。
上記本発明では、ワイヤー搬送帯上に繊維ウエッブを形成し、このときに用いられるワイヤー搬送帯に直ちにウォータジェットを与え、このワイヤー搬送帯上で不織布の形成を完了している。したがって、ラインをきわめて短くできる。
本発明では、ワイヤー搬送帯にウォータジェットを与えることによりワイヤー搬送帯上の繊維ウエッブを完全にまたは広い範囲で交絡させて不織布とするものに限られず、例えばウォータジェットのエネルギーを調整して、繊維ウエッブの一部を交絡させ、または繊維どうしがわずかに交叉する程度にして、嵩高でしかも多量の水で分散しやすくした水解性の不織布を製造する場合を含む。
さらに前記方法および装置では、搬送経路では、ロールどうしで不織布を加圧するプレス部が用いられておらず、前記不織布が前記ロールによるプレスを受けることなく搬送され、乾燥工程でも不織布が加圧されないため、不織布の嵩高感とソフト感を維持することができる。
また、不織布をエアー圧力を用いて強制的に転写すると、不織布に圧力を与えることなく、不織布を確実に転写できる。
以上のように本発明の不織布の製造方法および製造装置では、湿式工程でスパンレース不織布を製造する際に、繊維ウエッブの形成工程と繊維交絡工程との距離を短くでき、製造ラインを短いスペースで構成できる。また、嵩高でソフト感のある不織布を製造できる。
図1は本発明の実施の形態の湿式不織布の製造方法および製造装置を説明するための設備全体構造図、図2は図1に示す装置の不織布形成部を拡大して示す拡大図である。
図1に示す湿式不織布の製造装置は、不織布形成部I、フェルト搬送部II、後段のフェルト搬送部および乾燥ドラムへの転写部III、乾燥部IV、巻き取り部Vとから成る。
前記不織布形成部(湿式フォーミング部)Iでは、図2に拡大して示すように、複数のロール1a,1b,1c,1d,1e,1f,1gに巻き掛けられたワイヤー搬送帯2が設けられている。前記ロールのいずれかに回転駆動力が与えられ、ワイヤー搬送帯2は時計方向へ一定速度で周回駆動される。
ロール1aとロール1bとの間で登り方向へ傾斜するワイヤー搬送帯2の傾斜部2aの上方に原料供給部3が対向し、傾斜部2aの下側に脱水槽4が対向している。原料供給部3には供給口3aから原料繊維と水とが供給される。この原料繊維は、レーヨンなどの天然繊維、および/またはポリエステル(PET)、ポリプロピレン(PP)、あるいはPETとPPの複合繊維などである。
脱水槽4のエアー吸引力により、原料供給部3内の繊維がワイヤー搬送帯2上に引き付けられる。原料供給部3には、ワイヤー搬送帯2に対して隙間を介して対向するヒールスライスと称される目止め部材3bが設けられ、ワイヤー搬送帯2と目止め部材3bとの隙間により、ワイヤー搬送帯2上に所定厚みの繊維ウエッブWがフォーミングされる。
前記ロール1bと1cとの間では、ワイヤー搬送帯2の上方に1段または複数段のウォータジェットノズル5が対向し、ワイヤー搬送帯2の下側には脱水槽6が対向している。前記目止め部材3bを通過してワイヤー搬送帯2上にフォーミングされた繊維ウエッブWに対し、前記ウォータジェットノズル5からウォータジェットが与えられる。ウォータジェットにより、繊維ウエッブWの繊維が交絡させられ、または部分的に交絡させられ、あるいは繊維が互いに交叉する程度に絡まれて不織布Sが形成される。この実施の形態では、ワイヤー搬送帯2上にて繊維ウエッブWがフォーミングされるとともに直ちにウォータジェットが与えられて、ワイヤー搬送帯2上でスパンレース不織布Sの形成が完了する。
前記ワイヤー搬送帯2には、フェルト搬送部(フェルトパート)IIのフェルト搬送帯7が接している。フェルト搬送帯7は、ニードル方式で編んだ毛布であり、ワイヤー搬送帯2とフェルト搬送帯7との粗さの違いにより、ワイヤー搬送帯2上で形成されたスパンレース不織布Sがフェルト搬送帯7に転写される。
フェルト搬送部IIでは、前記ワイヤー搬送帯2の近傍で、前記フェルト搬送帯7がロール8aと8bに掛けられているが、このロール8aとワイヤー搬送帯2側のロール1cとが互い違いに位置し、両ロール8aと1c間で不織布Sに加圧力が作用せず、形成された不織布Sの嵩高感とソフト感が損なわれないようになっている。
また前記ロール8aはエアー吸引を利用した転写手段すなわちサクションピックアップロールとなっており、ワイヤー搬送帯2からフェルト搬送帯7へ不織布Sが容易に転写される。前記サクションピックアップロールは網状のロールであり、内部がエアー吸引されている。このようにサクションピックアプロールが使用されていると、ワイヤー搬送帯2とフェルト搬送帯7との接続部がローラで互いに加圧されていなくても、ワイヤー搬送帯2の表面で形成が完了した不織布Sがフェルト搬送帯7に確実に転写される。
フェルト搬送部IIでは、前記フェルト搬送帯7が前記ロール8a,8bおよび他のロール9a,9b,9c,9d,9e,9fなどに巻き掛けられて、いずれかのロールに与えられる回転力により反時計方向へ周回させられる。
後段のフェルト搬送部および乾燥ドラムへの転写部IIIには、第2のフェルト搬送帯11が設けられている。このフェルト搬送帯11は、前記フェルト搬送帯7と同様にニードル方式で編んだ毛布であり、複数のロール12a,12b,12c,12d,12e,12f,12gに巻き掛けられている。ロール12fと12gとの間で、フェルト搬送帯11に乾燥ドラム13が抱き込まれている。フェルト搬送帯11と乾燥ドラム13は、フェルト搬送帯11の張力のみで接しており、両者の間にはロールとドラムとの加圧構造が存在していない。
前記フェルト搬送帯7と第2のフェルト搬送帯11とは、図示左側の部分で接しているが、この接続部においても、ロールどうしの加圧部(プレス部)が存在していない。またフェルト搬送帯7とフェルト搬送帯11とはロール12bの部分で主に接触しているが、このロール12bはエアー吸引による転写手段として機能するサクションピックアップロールである。
第2のフェルト搬送帯11は、ロール12a,12b,…のいずれかの回転力あるいは乾燥ドラム13の回転力により時計方向へ周回する。前記フェルト搬送帯7の表面に付着して搬送された不織布Sは、ロール12bの吸引力により第2のフェルト搬送帯11に転写される。さらに不織布Sが乾燥部IVの乾燥ドラム13に巻き付けられ、乾燥させられるとともに、乾燥後の不織布Sは、巻き取りロール14で巻き取られて、不織布の原反15の製造が完了する。
図1と図2に示す不織布の製造装置およびこの製造装置を使用した製造方法では、不織布形成部(湿式フォーミング部)Iにおいて、ワイヤー搬送帯2上で湿式による繊維ウエッブのフォーミングとウォータジェットによる不織布の形成が完了する。したがって湿式フォーミング部の後段に別のウォータジェット処理部を配置する必要がなく、設備ラインを短くできる。
形成が完了した不織布Sは、フェルト搬送帯7および第2のフェルト搬送帯11に転写されて乾燥部IVおよび巻き取り部Vまで移送される。この間、ワイヤー搬送帯2とフェルト搬送帯7との間ではサクションピックアップロール8a、フェルト搬送帯7とフェルト搬送帯11との間ではサクションピックアップロール12bの吸引力で不織布Sが転写され、フェルト搬送帯11と乾燥ドラム13との間では、フェルト搬送帯11の張力のみで不織布Sが転写される。したがって、不織布Sがプレスされることなく、嵩高感とソフト感を保ったまま原反15に巻かれる。
図3は参考例として示す湿式不織布の製造方法および製造装置を説明するための設備全体図であり、図5は図3に示す設備の不織布形成部VIを示す部分拡大図である。
図3と図5に示す不織布形成部VIには、原料槽(原料供給部)21が設けられており、この原料槽21内に、円筒状の網で形成された液透過可能な回転体である円網22が設けられ、反時計方向へ回転駆動されている。
前記円網22には、ワイヤー搬送帯23が巻き掛けられている。ワイヤー搬送帯23は、前記円網22と、さらに他のロール24a,24b,24c,24d,24e,24fに巻き掛けられて円網22とともに反時計方向へ周回する。
ロール24aとロール24bとの間を移動するワイヤー搬送帯23の上方には、1段あるいは複数段のウオータジェットノズル25が対向し、ワイヤー搬送帯23の下方には脱水槽26が対向している。
図5に示すように、供給口21aから原料槽21内へ供給される原料繊維および水は、円筒状の槽底面21b上で順流し逆流して、ワイヤー搬送帯23の表面に流し掛けられ、ワイヤー搬送帯23の表面に繊維原料が抄き上げられて繊維ウエッブWがフォーミングされる。なお原料繊維とともに掬い上げられる水分は、ワイヤー搬送帯23および円網22を透過して原料槽21内へ流れ落ち、繊維ウエッブWの水分が脱水される。
ワイヤー搬送帯23で搬送される繊維ウエッブWに対して、直ちにウオータジェットノズル25からウオータジェットが与えられて、繊維ウエッブWの繊維が交絡させられ、または部分的に交絡させられるなどして、このワイヤー搬送帯23上でスパンレース不織布Sの形成が完了する。
前記不織布形成部VIには、後段のフェルト搬送部および乾燥ドラムへの転写部III、乾燥部IV、および巻き取り部Vが連続している。これらは、図1に示したものと実質的に同じである。なお図3では、巻き取り部Vの図示を省略している。
前記ワイヤー搬送帯23は、後段のフェルト搬送帯11に接触しているが、この接触部ではロールどうしの加圧構造が存在しておらず、またフェルト搬送帯11とワイヤー搬送帯23とが接触する部分で、フェルト搬送帯11の内側にロール12bが設けられている。このロール12bはサクションピックアップロールである。
フェルト搬送帯11は、ロール12b,12c,12d,12e,12f,12gに巻き掛けられているとともに、ロール12fと12gとの間で、フェルト搬送帯11が乾燥ドラム13を抱き込むようにして、フェルト搬送帯11と乾燥ドラム13とが接触している。フェルト搬送帯11はその張力のみで乾燥ドラム13に接している。
前記ワイヤー搬送帯23上でウォータジェットが与えられて形成された不織布Sは、ワイヤー搬送帯23とフェルト搬送帯11との粗さの違い、およびロール12bのエアー吸引力で、フェルト搬送帯11側に転写される。さらにロール12fと12gとの間で不織布Sが乾燥ドラム13に転写される。乾燥ドラム13で乾燥された不織布Sは、図1に示すような巻き取りロール14により巻き取られ、原反15が形成される。
図3に示す参考例においても、ウォータジェットを与えられた不織布Sは、ロール間のプレスを受けることなく、乾燥され巻き取られる。したがって、不織布Sの嵩高感やソフト感が損なわれない。
図3に示す製造装置は、従来の円網ヤンキー方式の湿式抄紙装置の設備を少し改良するだけで構成できる。湿式抄紙装置では、円網によって原料槽内の紙材料が抄き上げられて円網の表面に紙が形成され、この円網にフェルト搬送帯が接触している。そして円網とフェルト搬送帯との表面粗さの違いを利用して、前記円網で抄かれた紙がフェルト搬送帯に転写されるようになっている。図3に示す製造装置は、前記湿式抄紙装置のフェルトパートのフェルト搬送帯の代わりにワイヤー搬送帯23を張り、このワイヤー搬送帯23を円網22に巻き掛けたものである。これにより、ワイヤー搬送帯23により原料槽21から抄き上げられた繊維をこのワイヤー搬送帯23により直ちにウォータジェット処理できるようにしている。このように従来の湿式抄紙装置をわずかに改良するだけで、湿式スパンレース不織布の製造装置を構成できる。
また湿式抄紙装置のフェルト搬送帯の部分に張ったワイヤー搬送帯23にウォータジェットノズル25を対向させているので、湿式スパンレース不織布の製造ラインとしては、きわめて短いものにできる。また不織布の製造速度も速くでき、1分間に600m程度の製造能力を達成することも可能である。
図4は参考例の湿式不織布の製造方法および製造装置の設備全体図、図6は図4の製造設備のうちの不織布形成部VIIを示す拡大図である。
この参考例の不織布形成部VIIでは、円筒状の網で形成された液透過可能な回転体である円網31が設けられ、時計方向へ回転駆動される。円網31の斜め左上方には、原料繊維の供給部32が設けられ、この供給部32へは供給口32aから原料繊維が水とともに供給される。図6に示すように、円網31の内部には、前記供給部32に対向する脱水槽33が設けられ、供給部32から供給される原料繊維および水がこの脱水槽33により吸引される。
前記円網31に、プラスチックワイヤーと称される所定メッシュのプラスチック製の網で形成された第1のワイヤー搬送帯34が巻き掛けられている。この第1のワイヤー搬送帯34は、前記円網31およびロール35、さらにロール36a,36b,36c,36dに掛けられて、前記円網31の回転に伴って時計方向へ周回する。
前記ロール35には、同じくプラスチックワイヤーと称される第2のワイヤー搬送帯37が巻き掛けられている。図4に示すように、前記ロール35の外周面には第2のワイヤー搬送帯37が巻き掛けられ、その外側が第1のワイヤー搬送帯34で抱き込まれた構造である。図4に示すように第2のワイヤー搬送帯37は、前記ロール35、および他のロール38a,38b,38c,38d,38eなどに巻き掛けられて反時計方向へ周回する。この第2のワイヤー搬送帯37は、図3に示した参考例のワイヤー搬送帯23とほぼ同じ経路に掛けられている。
前記ロール38aとロール38bとの間で、第2のワイヤー搬送帯37の上方に1段のまたは複数段のウオータジェットノズル41が対向し、第2のワイヤー搬送帯37の下には脱水槽42が対向している。
図4に示すように、前記第2のワイヤー搬送帯37の次には、後段のフェルト搬送帯11が接触し、この後段のフェルト搬送帯11に乾燥ドラム13が接している。図4に示す装置での第2のワイヤー搬送帯37以降のラインとなる後段のフェルト搬送部および乾燥ドラムへの転写部III、乾燥部IV、巻き取り部Vなどは、図3に示す参考例と同じ構造である。
図4および図6に示す装置を用いた製造方法では、円網31が時計方向へ回転し、第1のワイヤー搬送帯34が時計方向へ周回する。円網31の表面を周回する第1のワイヤー搬送帯34に対し、原料の供給部32により斜め上方から原料繊維および水が供給される。このとき、脱水槽33により水が吸引され、供給部32のフォーミング部32bと第1のワイヤー搬送帯34との隙間に繊維ウエッブWがフォーミングされる。
フォーミングされた繊維ウエッブWは、ロール35の外周部分で、前記第1のワイヤー搬送帯34から第2のワイヤー搬送帯37に転写される。なお、この転写部では、両ワイヤー搬送帯34と37がロールどうしの加圧によりプレスされておらず、ワイヤー搬送帯34からワイヤー搬送帯37に転写される繊維ウエッブWが必要以上に加圧されることがない。また、ワイヤー搬送帯34と37がロール35から離れた直後に、第1のワイヤー搬送帯34側から第2のワイヤー搬送帯37に向けてエアー43(図6参照)を吹き付ける転写手段が設けられ、第1のワイヤー搬送帯34の表面の繊維ウエッブWが第2のワイヤー搬送帯37に強制的に転写されやすくなっている。
また、第1のワイヤー搬送帯34から第2のワイヤー搬送帯37への繊維ウエッブWの転写を容易にするために、第1のワイヤー搬送帯34よりも第2のワイヤー搬送帯37の粗さを密にし、例えば第1のワイヤー搬送帯34の網目を80メッシュ、第2のワイヤー搬送帯37を90メッシュなどとすることが好ましい。
第2のワイヤー搬送帯37に転写されて搬送される繊維ウエッブWに対して、ウオータジェットノズル41からウオータジェットが与えられて、繊維ウエッブWの繊維が交絡させられまたは部分的に交絡されるなどしてスパンレース不織布Sが形成される。
第2のワイヤー搬送帯37上で形成が完了した不織布Sは、サクションピックアップロールであるロール12bにより吸引されてフェルト搬送帯11に転写され、さらに乾燥ドラム13に転写されて乾燥されて、巻き取りロール14(図1に示すのと同じもの)により巻き取られる。この実施の形態でも、繊維ウエッブWおよび不織布Sの搬送経路にロールどうしの加圧プレス部が存在しておらず、不織布の嵩高感とソフト感が損なわれない。
図4と図6に示す湿式不織布の製造装置は、フォーマータイプの従来の円網湿式抄紙装置を利用して構成できる。
円網湿式抄紙装置では、原料の供給部32から円網31の表面に紙原料が水とともに流し掛けられ、円網31の表面に紙が抄かれる。この紙は、円網31の表面からフェルトパートのフェルト搬送帯に表面の面粗さの違いを利用して転写され、その後に乾燥ドラム13で乾燥される。本発明での湿式不織布の製造装置は、前記フェルトパートにおいてフェルト搬送帯の代わりに第2のワイヤー搬送帯37を張り、このワイヤー搬送帯37にウォータジェットノズル41を対向させたものである。
また、フェルト搬送帯の代わりにワイヤー搬送帯37を張ったため、抄紙装置のように円網31からウエッブをフェルト搬送帯へ表面粗さの違いを利用して転写することができない。そのためにこの湿式不織布の製造装置では、円網31にワイヤー搬送帯34を掛け、第2のワイヤー搬送帯37を前記ワイヤー搬送帯34に抱き込ませることにより、ワイヤー搬送帯34上にフォーミングされた繊維ウエッブWを第2のワイヤー搬送帯37に転写できるようにしたものである。このように、従来の湿式抄紙装置を少し改良するだけで、湿式不織布の製造装置を構成できる。
なお、前記実施の形態および参考例では、ワイヤー搬送帯2,23または37の表面側にのみウオータジェットノズル5,25,41が対向している。しかし、図7に示すように、ワイヤー搬送帯2,23または37に対し、上流側では繊維ウエッブWの表面側にウオータジェットノズル5aが対向して繊維ウエッブWに対し表面側からウオータジェットが与えられ、それよりも下流側では、繊維ウエッブWの裏面側にウオータジェットノズル5bが対向し、これにロール5cが対向し、繊維ウエッブWに対して表裏両面側からウオータジェットが与えられるものでもよい。
また、図8に示すように、例えば図1と図2に示す装置において、ワイヤー搬送帯2により搬送される繊維ウエッブWに表面側からウォータジェットを与えた後に、ワイヤー搬送帯2上の繊維ウエッブWをサクションピックアップロール52により次段のワイヤー搬送帯51に転写し、このワイヤー搬送帯51により搬送される繊維ウエッブに対し、前記と逆側からウォータジェットを与えるように構成することもできる。
本発明の実施の形態の不織布の製造装置を示す設備全体の構成図、 図1に示す製造装置の部分拡大図、 参考例の不織布の製造装置を示す設備全体の構成図、 参考例の不織布の製造装置を示す設備全体の構成図、 図3に示す製造装置の部分拡大図、 図4に示す製造装置の部分拡大図、 ウオータジェットノズルの配列の他の実施の形態を示す部分拡大図、 ウォータジェットノズルの他の配置例を示す部分拡大図、
符号の説明
I,VI,VII 不織布形成部
II フェルト搬送部
III 後段のフェルト搬送部および乾燥ドラムへの転写部
IV 乾燥部
V 巻き取り部
2 ワイヤー搬送帯
3 原料の供給部
5 ウォータジェットノズル
7 フェルト搬送帯
11 後段のフェルト搬送帯
12b サクションピックアップロール
13 乾燥ドラム
14 巻き取りロール
21 原料槽
22 円網
23 ワイヤー搬送帯
25 ウォータジェットノズル
31 円網
32 原料の供給部
34 第1のワイヤー搬送帯
37 第2のワイヤー搬送帯
41 ウォータジェットノズル
S 不織布
W 繊維ウエッブ

Claims (2)

  1. 複数のロール間を周回する網状のワイヤー搬送帯上に原料繊維を水とともに供給して繊維ウエッブを形成するウエッブ形成工程と、前記工程の前記ワイヤー搬送帯上の繊維ウエッブにウォータジェットを与え前記ワイヤー搬送帯上で不織布の形成を完了する不織布形成工程と、前記ワイヤー搬送帯上で形成が完了した前記不織布を他の搬送帯に転写する転写工程と、その後に前記不織布を乾燥させる乾燥工程と、を有し、
    前記ワイヤー搬送帯は、前記ウエッブ形成行程では登り方向へ傾斜し、前記不織布形成行程では下り方向へ傾斜しており、
    前記乾燥工程では、搬送帯が掛けられたロールと、前記乾燥ドラムとが接触しておらず、前記搬送帯上の不織布が、前記搬送帯の張力で前記乾燥ドラムに押圧されていることを特徴とする湿式不織布の製造方法。
  2. 複数のロール間を周回する網状のワイヤー搬送帯と、前記ワイヤー搬送帯上に原料繊維を水とともに供給する原料供給部と、前記ワイヤー搬送帯に対向してこのワイヤー搬送帯上の繊維ウエッブにウォータジェットを与えて前記ワイヤー搬送帯上で不織布の形成を完了するウォータジェットノズルと、前記ワイヤー搬送帯上で形成が完了した不織布が転写される他の搬送帯と、後段で前記不織布を乾燥させる乾燥部と、を有し、
    前記ワイヤー搬送帯は、前記原料供給部では登り方向に傾斜し、前記ウォータジェットジェットが与えられる部分では下り方向に傾斜しており、
    前記乾燥部では、搬送帯が掛けられたロールと、前記乾燥ドラムとが接触しておらず、前記搬送帯上の不織布が、前記搬送帯の張力で前記乾燥ドラムに押圧されることを特徴とする湿式不織布の製造装置。
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