JP2002201583A - 抄紙機用プレスフェルト及び抄紙機用プレス装置 - Google Patents

抄紙機用プレスフェルト及び抄紙機用プレス装置

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JP2002201583A
JP2002201583A JP2000402221A JP2000402221A JP2002201583A JP 2002201583 A JP2002201583 A JP 2002201583A JP 2000402221 A JP2000402221 A JP 2000402221A JP 2000402221 A JP2000402221 A JP 2000402221A JP 2002201583 A JP2002201583 A JP 2002201583A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抄紙機用プレスフェルト及び抄紙機用プレス
装置において、再湿現象を防止でき、ひいては抄紙機の
高速運転を実現できるようにする。 【解決手段】 抄紙機のプレスパートで湿紙の搬送及び
該湿紙から搾水された水分を吸収するために使用される
抄紙機用プレスフェルト12において、フェルト状のベ
ース部材12bと、ベース部材12bの一方の面S2に
積層されるバット層12aとをそなえて構成され、ベー
ス部材12bに不透気層12dが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄紙機のプレスパ
ートにおいて湿紙から搾水を行なうのに使用される、抄
紙機用プレスフェルト及び抄紙機用プレス装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】抄紙機では、紙層形成装置で形成された
紙匹(湿紙)を、プレスパートでプレスしながら脱水を
行なう抄紙機プレス装置(以下、単にプレス装置ともい
う)がそなえられており、このプレス装置を通じて、湿
紙に押圧力を与えることで、脱水を行なうようになって
いる。
【0003】例えば図5は従来の抄紙機用プレスパート
の構成例を示す模式図であり、図5に示すように、紙層
形成装置側のワイヤパートWから送られた湿紙(紙匹)
1は、サクションピックアップロール2を介してプレス
パート側に導入され、ピックアップフェルト3によって
1番プレスP1に移送される。この1番プレスP1は、
1番プレス(グルーブロール)6a及びサクションプレ
スロール5の相互間にピックアップフェルト3及びボト
ムフェルト4を介して湿紙1を通過させるダブルフェル
トプレスとして構成され、湿紙1はフェルト3,4を介
してこれらのロール5,6aのニップにより搾水され
る。さらに、湿紙1は、サクションプレスロール5によ
り2番プレスP2へ移送され、2番プレスロール(グル
ーブロール)6b及びセンターロール6のニップにより
搾水される。さらに、湿紙1は、センタロール6の表面
に付着して3番プレスP3に移送され、3番プレスフェ
ルト(P3プレスフェルト)7と共に3番プレスロール
(グルーブロール)6c及びセンターロール6のニップ
部を通過してさらに搾水される。
【0004】このようにして、水分値の低くなった湿紙
1は、さらにペーパロール9及び4番プレスフェルト8
によって4番プレスP4に移送され、4番プレスロール
(グルーブロール)6d及びP4トップロール10のニ
ップ部を通過して搾水され、ここで、プレスパートによ
る搾水が完了する。そして、湿紙1は、P4トップロー
ル10から、ドライヤシリンダ11等から成る次の乾燥
工程に移送される。
【0005】なお、各プレスロール6a〜6dにより湿
紙1から搾水された水分は、プレスフェルト3,4,8
のバット層102に吸収されるとともに、各プレスロー
ル(グルーブロール)6a〜6dの外周表面に図5中に
破線で示すように形成された溝部から除去される。ここ
で、プレスフェルト3,4,8について説明すると、プ
レスフェルト3,4,8は、図6に示すように、バット
層102及び基布(ベース部材)103からなる二層構
造となっている。基布103は例えばナイロンやポリエ
ステル等の繊維を編んで形成され、バット層102は繊
維を基布103に植毛することにより形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のプレスパートのように一対のロールにより、或いは
幅広のシュープレスとロールとによりプレスフェルトに
圧力を加えて搾水を行なうと、ニップ圧下において湿紙
からプレスフェルト側に搾水された水分が、ニップ中央
からロール出口まで移動した時に、湿紙の圧力低下によ
り、プレスフェルト側からプレスフェルト上に載った紙
匹(湿紙)に逆流してしまう(これを再湿現象とい
う)。
【0007】以下、このようなプレスパートにおける再
湿現象について図7(A),(B)を参照してさらに説
明する。ここでは、図7(B)に示すように、湿紙1
は、プレスフェルト52,52に挟持されながら、グル
ーブロール51及びシュープレス54のブランケット5
3間で押圧されて搾水される。グルーブロール51及び
シュープレス54による湿紙1及びプレスフェルト52
に対する押圧力(搾水圧)Pは、図7(A)に示すよう
に、ニップ入口Xから上昇しニップ出口Xで急激に
低下する。
【0008】図7(B)において、湿紙1は矢印A1で
示すようにニップ入口Xで搾水圧Pにより搾水され、
搾水された水分はX,X間のニップ圧下においてプ
レスフェルト52に一旦保持される。しかし、湿紙1及
びプレスフェルト52はニップ出口Xを過ぎるとプレ
ス状態から急激に開放され、湿紙1及びプレスフェルト
52に共に体積膨張が生じる。この体積膨張過程でプレ
スフェルト52には一方の面52Aから空気が浸入する
ため、この空気に押出されるようにして水分が矢印A2
で示すようにプレスフェルト52の他方の面52Bから
毛細管現象により細繊維からなる湿紙1へ移行する再湿
現象が発生するのである。
【0009】このような再湿現象により、プレスパート
の搾水性能は低下してしまい、極端な場合には、湿紙1
はグルーブロール51及びシュープレス53を通過する
ことで逆に水分を吸収してしまうことさえある。このた
め、ニップ部を通過した湿紙は、再湿現象が生じないう
ちに直ちにプレスフェルトから離隔させることが好まし
い。このため、例えば上述した図5に示すプレスパート
は、図示するように、各ロール6a〜6dのニップ部の
直ぐ下流側で、湿紙1に対して片側或いは両側のプレス
フェルトが離隔するように構成されている。
【0010】しかしながら、このような構成では、湿紙
1がプレスフェルトにより支持されない無支持空間(オ
ープンドロー)において湿紙1の搬送が不安定となって
紙切れが発生する虞があるため、湿紙1の搬送速度ひい
ては抄紙機の運転速度を高速化できないという課題があ
る。また、特開2000−273786号公報には、再
湿現象を抑制しうるプレスフェルトが開示されている。
この技術では、複数枚の基布から成るベース部材と、こ
のベース部材に積層されるバット層とからなるプレスフ
ェルト本体において、ベース部材を構成する基布のう
ち、湿紙載置面に最も近い位置に配置される第1の基布
の次に隣接して配設される第2の基布を、第1の基布よ
りも密度が高く通気度の低い構造にすることにより、第
2の基布から第1の基布への水分の移行を規制して再湿
現象を抑制するようにしている。
【0011】しかし、この技術においても、第1の基布
及び第2の基布に対する空気の浸入を完全に抑制するこ
とはできず、再湿現象を十分に抑制できるとはいえな
い。本発明は、このような課題に鑑み創案されたもの
で、再湿現象を防止でき、ひいては抄紙機の高速運転を
実現できるようにした、抄紙機用プレスフェルト及び抄
紙機用プレス装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の抄紙用プレスフェルトは、抄紙機のプレスパ
ートで湿紙の搬送及び該湿紙から搾水された水分を吸収
するために使用される抄紙機用プレスフェルトにおい
て、フェルト状のベース部材と、該ベース部材の一方の
面に積層されるバット層とをそなえて構成され、該ベー
ス部材に不透気層が設けられていることを特徴としてい
る。
【0013】請求項2記載の本発明の抄紙用プレスフェ
ルトは、請求項1記載の抄紙用プレスフェルトにおい
て、該不透気層が、該ベース部材における上記の一方の
面よりも他方の面に接近して配設されていることを特徴
としている。請求項3記載の本発明の抄紙用プレスフェ
ルトは、請求項1又は2記載の抄紙用プレスフェルトに
おいて、該不透気層が、該ベース部材の他方の面に沿っ
て配設されていることを特徴としている。
【0014】請求項4記載の本発明の抄紙用プレス装置
は、抄紙機のプレスパートにそなえられ、1以上のプレ
ス手段を有し、湿紙を2枚の抄紙機用プレスフェルトで
挟み付けた状態で該プレス手段により該湿紙を押圧して
該湿紙から搾水を行なうダブルフェルトプレスを有する
抄紙機用プレス装置において、上記のダブルフェルトプ
レスを形成する2枚の抄紙機用プレスフェルトのうち少
なくとも一方の抄紙機用プレスフェルトに請求項1〜3
の何れか1項に記載の抄紙機用プレスフェルトが使用さ
れていることを特徴としている。
【0015】請求項5記載の本発明の抄紙用プレス装置
は、請求項4記載の抄紙機用プレス装置において、該プ
レス手段が二段以上設けられ、該プレス手段のうち二段
目以降のプレス手段において請求項1〜3の何れか1項
に記載の抄紙機用プレスフェルトが使用されていること
を特徴としている。請求項6記載の本発明の抄紙用プレ
ス装置は、請求項5記載の抄紙機用プレス装置におい
て、該プレス手段の少なくとも1つが、シュープレスを
そなえて構成されていることを特徴としている。
【0016】請求項7記載の本発明の抄紙用プレス装置
は、抄紙機のプレスパートにそなえられ湿紙から搾水を
行なう抄紙機用プレス装置において、請求項1〜3の何
れか1項に記載の抄紙機用プレスフェルトが使用されて
いることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。まず、本発明の第1実施形
態としての抄紙機用プレスフェルト(以下、単にプレス
フェルトともいう)及び抄紙機用プレス装置(以下、単
にプレス装置ともいう)について説明する。図1〜図2
は本実施形態のプレスフェルト及びプレス装置について
示す図であり、図1はプレスフェルトの構成を示す模式
的な側面図であり、図2はプレス装置の構成を示す模式
的な側面図である。なお、従来技術で既に説明した部材
については同一の符号を付しその説明を省略する。
【0018】本プレス装置50は、図2に示すように、
抄紙機用プレスパートPにそなえられており、1番プレ
ス(プレス手段)P1及び2番プレス(プレス手段)P
2をそなえて構成されている。ワイヤパート(紙層形成
装置)Wで脱水され形成された紙匹(湿紙)1は、サク
ションピックアップロール2でワイヤパートWからピッ
クアップフェルト3の下面に吸着・保持されるようにな
っている。この後、湿紙1は、トップフェルト(ピック
アップフェルト)3とボトムフェルト4との間に挟まれ
て、グルーブロール(1番プレスロール)6aとシュー
プレス13aとからなる1番プレス(プレス手段)P1
に移送され、この1番プレスP1により押圧されて搾水
されるようになっている。
【0019】そして、湿紙1は、1番プレスP1により
搾水された後、サクションロール14a,14b等によ
り、グルーブロール(2番プレスロール)6bとシュー
プレス13bとからなる2番プレスP2に移送され、こ
の2番プレスP2により押圧されて搾水され、その後、
次の乾燥工程Dに移送されるようになっている。ところ
で、1番プレスP1は、グルーブロール6aとシュープ
レス13aとの間にピックアップフェルト3及びボトム
フェルト4とが介在されるダブルフェルトプレスとして
構成されており、同様に、2番プレスP2は、グルーブ
ロール6bとシュープレス13bとの間にP2トップフ
ェルト7a及びP2ボトムフェルト12が介在されるダ
ブルフェルトプレスとして構成されている。
【0020】各プレスフェルト3,4,7a,12は、
複数のロールに巻回されてエンドレスベルトとしてそれ
ぞれ構成され、後述するバット層を、搬送する湿紙1に
接触するようにプレスパートPにセットされている。こ
こでは、1番プレスP1のプレスフェルト3,4及びP
2トップフェルト7aは、図6に示す従来のプレスフェ
ルトにより構成されている。つまり、プレスフェルト
3,4,7aは、バット層102及び基布103からな
る二層構造となっている。
【0021】そして、P2ボトムフェルト12は、図1
に示すように、本発明の第1実施形態としてのプレスフ
ェルトにより構成されている。つまり、P2ボトムフェ
ルト12は、フェルト状のベース部材12bと、ベース
部材12bの一方の面S2に繊維が植毛されて形成され
るバット層12aとをそなえて構成され、ベース部材1
2bは、基布12cと、基布12eと、基布12c,1
2e間に介装され気体を透過させない不透気層12dと
をそなえて構成されている。
【0022】ここでは、基布12eの平均厚みtより
も基布12cの平均厚みtの方が大きく設定されてお
り、基布12c,12e間の不透気層12dはベース部
材12bの一方の面S2よりも他方の面S3に近接した
位置に配置されている。2番プレスP2においてバット
層12aの外表面S1上の湿紙1から搾水された水分
は、バット層12aを介してベース部材12bにも吸収
されるが、不透気性を有する材料は一般的に不透水性を
有し、したがって、湿紙1から搾水された水分は、不透
気層12dにより阻止されて基布12eに浸入しない。
【0023】このため、搾水の観点からは、基布12e
の厚みtを薄くすること、即ち、不透気層12dをで
きるだけベース部材12bの他方の面S3に近接させる
ことが好ましく、不透気層12dがベース部材12bの
面S3に沿うように(即ち外表面S3を形成するよう
に)構成することが最も好ましい。しかし、面S3はロ
ール6bと接触するため摩耗しやすく、このため、本実
施形態では、図1に示すように、不透気層12dを基布
12c,12e間に介装して不透気層12dをロール1
3a,14aと接触させないようにしているのである。
【0024】また、基布12c,12eは、従来のプレ
スフェルトの基布と同様に例えばナイロンやポリエステ
ル等の繊維を編んで形成されている。また、不透気層1
2dは気体を透過しないものであればよく、例えば、ナ
イロンやポリエステル等の繊維を編んでシート状に形成
し、このシート状物を溶融することにより製造される。
即ち、従来より使用されている基布を単に溶融するだけ
で製造できる。
【0025】また、本実施形態のプレス装置50では、
このように再湿現象を抑制できるプレスフェルトをP2
ボトムフェルト12として使用していることから、湿紙
1を2番プレスP2を通過後にP2ボトムフェルト12
から離隔させる必要がなく、ダブルフェルトプレスとす
る(湿紙1をプレスフェルト7a,12により挟み付け
て支持させる)ことができる。したがって、湿紙1がプ
レスフェルトにより支持されないオープンドローを有さ
ない構成となっている。
【0026】なお、本実施形態のプレス装置50では、
プレスフェルト12を2番プレスP2にのみ使用してい
るが、これは、1番プレスP1により押圧される湿紙1
は未だ水分を多く含んでおり、したがって、1番プレス
P1のプレスフェルトにおいては、吸収しうる水分量よ
りも湿紙1から移行してくる水分量の方が多くなる水分
過剰状態となって、再湿現象の影響そのものが少ないた
めである。本発明の第1実施形態としてのプレスフェル
ト12は、上述したように構成されているので、プレス
フェルト12のベース部材12bに設けられた不透気層
12dにより、従来技術の課題として上述した再湿現象
を抑制することができる。
【0027】つまり、従来技術の課題として説明したよ
うに、湿紙1が受ける押圧力はニップ出口で急激に低下
し、これによりニップ入口及びニップ出口間のプレス状
態から急激に開放されてプレスフェルト12は著しい体
積膨張を生じるが、本装置では、面S3に近接して設け
られた不透気層12dにより、かかるプレスフェルト1
2の膨張に伴って面S3から空気が浸入してしまうこと
が防止される。
【0028】これにより、プレスフェルト12の不透気
層12dよりも湿紙1側(バット層12a,基布12
c)において負圧が生じ、この負圧によって、プレスフ
ェルト12に吸収された水分が湿紙1に戻ってしまうこ
と(再湿現象)を抑制できるのである。したがって、ベ
ース部材12bに設けられた不透気層12dにより、2
番プレスP2の出口における再湿現象を防止でき、ひい
てはプレス装置50の搾水性能を向上させることができ
るという利点がある。
【0029】また、このような再湿現象抑制効果を有す
るプレスフェルト12を用いることにより、再湿現象を
抑制すべく2番プレスP2の下流側で湿紙1とプレスフ
ェルト12とを離隔させることが不要となり、これによ
り、プレス装置50では、湿紙1を両側からフェルトに
より挟み付けた安定した状態(ダブルフェルト)で搬送
できるようになり、したがって、湿紙1の搬送速度ひい
ては抄紙機の高速運転を実現できるという利点がある。
【0030】また、不透気層12dを有するプレスフェ
ルト12を、ニップ圧が高く搾水性能の高いシュープレ
スと組み合わせて用いるので、かかるシュープレスの搾
水性能を十分に発揮させることができるという利点があ
る。次に本発明の第2実施形態としてのプレス装置につ
いて説明する。図3は本発明の第2実施形態としてのプ
レス装置の構成を示す模式的な側面図である。なお、従
来技術及び上述した第1実施形態で既に説明した部材に
ついては同一の符号を付しその説明を省略する。
【0031】本プレス装置50′は、図3に示すよう
に、抄紙機用プレスパートPにそなえられており、1番
プレス(プレス手段)P1,2番プレス(プレス手段)
P2及び3番プレス(プレス手段)P3をそなえて構成
されている。このプレス装置50′では、ワイヤパート
Wで形成された湿紙1は、サクションピックアップロー
ル2によりピックアップフェルト3の下面で吸着・保持
されるようになっている。この後、湿紙1は、プレスフ
ェルト3,4との間に挟まれて、グルーブロール6aと
サクションロール5とからなる1番プレスP1に移送さ
れ、押圧されて搾水されるようになっている。
【0032】そして、湿紙1は、サクションロール5に
より送り出され、フェルト3,4により挟持されて搬送
され、グルーブロール6bとソリッドロール10aとか
らなる2番プレスP2に移送される。そして、湿紙1
は、本発明のプレスフェルトの一実施形態としてのP2
トップフェルト12′と、1番プレスP1及び2番プレ
スP2の共用のボトムフェルト4とのダブルフェルトに
より挟持されながら搬送されて2番プレスP2により押
圧されて搾水されるようになっている。
【0033】湿紙1は、さらに、グルーブロール(3番
プレスロール)6cとソリッドロール10bとからなる
3番プレスP3に移送され、この3番プレスP3により
P3プレスフェルト7bとともに押圧されて搾水された
後、ドライヤシリンダ11a,11b等からなる乾燥工
程Dへ搬送されるようになっている。ここで、プレスフ
ェルト3,4,7b,12′について説明すると、プレ
スフェルト3,4,7bは、図6に示す従来のプレスフ
ェルトにより構成されており、バット層102及び基布
103からなる二層構造となっている。
【0034】また、P2トップフェルト12′は、不透
気層を有する本発明の一実施形態としてのプレスフェル
トであり、第1実施形態のプレスフェルト12と同様に
図1に示すように構成されている。つまり、P2トップ
フェルト12′は、基布12c,12e及び不透気層1
2dを有するベース部材12bと、ベース部材12bの
一方の面S1に形成されるバット層12aとをそなえて
構成されているのである。
【0035】本発明の第2実施形態のプレス装置50′
は、P2トップフェルトとして、不透気層12dをそな
え再湿現象抑制を有するプレスフェルト12′を用いて
いるので、第1実施形態のプレス装置50と同様にダブ
ルフェルトにより湿紙1を搬送することができ、抄紙機
の高速運転を実現できるという利点がある。なお、上述
の第2実施形態では、1番プレスP1及び2番プレスP
2においてはプレスフェルト4を共用のボトムフェルト
としているが、各プレスP1,P2でそれぞれ個別にボ
トムフェルトを設ける構成がより好ましい。
【0036】次に本発明の第3実施形態としてのプレス
装置について説明する。図4は本発明の第3実施形態と
してのプレス装置の構成を示す模式的な側面図である。
なお、従来技術及び上述した各実施形態で既に説明した
部材については同一の符号を付しその説明を省略する。
本プレス装置50″は、図4に示すように、抄紙機用プ
レスパートPにそなえられており、1番プレス(プレス
手段)P1,2番プレス(プレス手段)P2及び3番プ
レス(プレス手段)P3をそなえて構成されている。プ
レス装置50″では、ワイヤパートWで形成された湿紙
1は、プレスP1,P2の共用のトップフェルトである
ピックアップフェルト3の下面でサクションピックアッ
プロール2により吸着・保持されつつ搬送され、プレス
フェルト3,4のダブルフェルトによりロール5,6a
からなる1番プレスP1に移送されて搾水されるように
なっている。
【0037】そして、湿紙1は、サクションロール5に
より送り出され、ピックアップフェルト3とP2ボトム
フェルト12″により挟持されてロール6b,10aか
らなる2番プレスP2に移送され、プレスフェルト3,
12″とともに押圧(ダブルフェルトプレス)されて搾
水されるようになっている。さらに、湿紙1は、P3プ
レスフェルト7cと共にソリッドロール10b及びグル
ーブロール6cからなる3番プレスP3に移送され搾水
された後、ドライヤシリンダ11等からなる乾燥工程D
へ搬送されるようになっている。
【0038】ここで、プレスフェルト3,4,7c,1
2″について説明すると、プレスフェルト3,4,7c
は、図6に示す従来のプレスフェルトにより構成され、
また、P2ボトムフェルト12″は、不透気層を有する
本発明の一実施形態としてのプレスフェルトであり、上
述した実施形態のプレスフェルト12,12′と同様に
図1に示すように構成されている。つまり、P2ボトム
フェルト12″は、基布12c,12e及び不透気層1
2dを有するベース部材12bと、バット層12aとを
そなえて構成されているのである。
【0039】本発明の第3実施形態のプレス装置50″
は、このように不透気層12dをそなえ再湿現象抑制を
有するプレスフェルト12″をP2ボトムフェルトとし
て用いているので、2番プレスP2において湿紙1をプ
レスフェルト3,12″により挟持して湿紙1を搬送す
ることができ、抄紙機の高速運転を実現できるという利
点がある。
【0040】なお、上述の第3実施形態では、1番プレ
スP1及び2番プレスP2においてはプレスフェルト3
を共用のトップフェルトとしているが、各プレスP1,
P2でそれぞれ個別にトップフェルトを設ける構成がよ
り好ましい。また、本実施形態のプレスフェルト及びプ
レス装置は上述した実施形態に限定されず説明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々の変形を行なうことが可能であ
る。
【0041】例えば、上述の実施形態では、図1に示す
ように不透気層12dを基布12c,12d間に介装し
た構成としたが、ロールやシュープレスに接触しても摩
耗しづらい耐摩耗性の高い材質により不透気層12dを
構成するのであれば、ベース部材12bの面(ロールや
シュープレスに接触する面)S3を、不透気層12dに
より形成するようにしても良い(不透気層12dを面S
3に沿って設けても良い)。
【0042】また、上述した図3に示す第2実施形態の
プレス装置50′及び図4に示す第3実施形態のプレス
装置50″では、P3プレスフェルト7b,7cが図6
に示す従来のプレスフェルトにより構成されているた
め、再湿現象を防止すべく3番プレスP3のニップ出口
で湿紙1とプレスフェルト7b,7cとをそれぞれ離隔
させている。このため、ニップ出口は、湿紙1が何ら支
持されないオープンドローとなっているが、P3プレス
フェルト7b,7cを、図1に示すよう不透気層12d
を有する構成としても良く、これにより、かかるオープ
ンドローを解消或いは縮小することが可能である。
【0043】また、上述した各実施形態ではプレス手段
を複数設けているが、プレス手段は1つであっても良
い。また、上述した各実施形態では、プレス装置50,
50′,50″において、1部のプレスフェルトにだけ
不透気層を有するプレスフェルト(本発明のプレスフェ
ルト)を用いた構成としたが、プレス装置50,5
0′,50″にそれぞれ装備される全てのプレスフェル
トにおいて不透気層を有するプレスフェルトを用いても
良い。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の抄紙機用プレスフェルトによれば、プレス手段に
よる押圧から開放されて急速に膨張しても、ベース部材
に設けられた不透気層により、空気がベース部材に浸入
してしまうことを防止でき、かかる空気のベース部材に
浸入に起因した再湿現象を防止できるという利点があ
る。
【0045】請求項2記載の本発明の抄紙機用プレスフ
ェルトによれば、不透気層が、ベース部材における一方
の面よりも他方の面に接近して配設されているので、不
透気層とベース部材の一方の面との間の層(即ち水分を
吸収可能な層)が比較的厚くなって、湿紙からバット層
を介して吸収された水分をベース部材により十分に保持
でき、搾水性能を向上させることができるという利点が
ある。
【0046】請求項3記載の本発明の抄紙機用プレスフ
ェルトによれば、不透気層が、ベース部材の他方の面に
沿って配設されているので、水分を吸収可能な層の厚み
を最大にして一層効果的に搾水性能を向上させることが
できるという利点がある。請求項4記載の本発明の抄紙
機用プレス装置によれば、ダブルフェルトプレスを形成
する2枚の抄紙機用プレスフェルトのうち少なくとも一
方の抄紙機用プレスフェルトに、再湿現象を抑制できる
請求項1〜3の何れか1項に記載の抄紙機用プレスフェ
ルトが使用されているので、再湿現象の防止を目的にプ
レス手段出口において湿紙と抄紙機用プレスフェルトと
を離隔させることが不要となり、したがって湿紙と抄紙
機用プレスフェルトとを当接させた安定した状態で湿紙
を搬送させることができ、抄紙機の高速運転を実現でき
るという利点がある。
【0047】請求項5記載の本発明の抄紙機用プレス装
置によれば、プレス手段が二段以上設けられている場合
には、これらのプレス手段のうち、再湿現象抑制効果を
効果的に発揮しうる二段目以降のプレス手段において請
求項1〜3の何れか1項に記載の抄紙機用プレスフェル
トが使用されているので、効率よく搾水性能を向上させ
ることができるようになるという利点がある。請求項6
記載の本発明の抄紙機用プレス装置によれば、搾水効果
の高いシュープレスとともに請求項1〜3の何れか1項
に記載の抄紙機用プレスフェルトが使用されるので、湿
紙に対して効果的に搾水を行なうことができるという利
点がある。
【0048】請求項7記載の本発明の抄紙機用プレス装
置によれば、再湿現象を抑制できる請求項1〜3の何れ
か1項に記載の抄紙機用プレスフェルトが使用されてい
るので、再湿現象の防止を目的にプレス手段出口におい
て湿紙と抄紙機用プレスフェルトとを離隔させることが
不要となり、したがって湿紙と抄紙機用プレスフェルト
とを当接させた安定した状態で湿紙を搬送させることが
でき、抄紙機も高速運転を実現できるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての抄紙機用プレス
フェルトの構成を示す模式的な側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての抄紙機用プレス
装置の構成を示す模式的な側面図である。
【図3】本発明の第2実施形態としての抄紙機用プレス
装置の構成を示す模式的な側面図である。
【図4】本発明の第3実施形態としての抄紙機用プレス
装置の構成を示す模式的な側面図である。
【図5】従来の抄紙機用プレス装置の構成を示す模式的
な側面図である。
【図6】従来の抄紙機用プレスフェルトの構成を示す模
式的な側面図である。
【図7】従来の抄紙機用プレスフェルトにおける再湿現
象を説明するための図であって、(A)は搾水圧Pと湿
紙/フェルト位置Xとの相関関係を示す模式図であり、
(B)はプレス装置の要部を拡大して示す模式的な側面
図である。
【符号の説明】
1 湿紙(紙匹) 2 サクションピックアップロール 3 ピックアップフェルト 4 ボトムフェルト 5 サクションロール 6 ソリッドロール 6a,6b,6c グルーブロール(プレスロール) 7a P2トップフェルト 7b P3プレスフェルト 10a,10b ソリッドロール 11,11a,11b ドライヤシリンダ 12 P2ボトムフェルト(抄紙機用プレスフェルト) 12′ P2トップフェルト(抄紙機用プレスフェル
ト) 12″ P2ボトムフェルト(抄紙機用プレスフェル
ト) 12a バット層 12b ベース部材 12c,12e 基布 12d 不透気層 13a,13b シュープレス 14a,14b サクションロール 50,50′,50″ 抄紙機用プレス装置 102 バット層 103 基布 P1 1番プレス(プレス手段) P2 2番プレス(プレス手段) P3 3番プレス(プレス手段) W ワイヤパート D 乾燥工程 S2 一方の面 S3 他方の面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 左近 淑朗 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 4L055 CE36 CE38 CE39 CE80 FA30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄紙機のプレスパートで湿紙の搬送及び
    該湿紙から搾水された水分を吸収するために使用される
    抄紙機用プレスフェルトにおいて、 フェルト状のベース部材と、 該ベース部材の一方の面に積層されるバット層とをそな
    えて構成され、 該ベース部材に不透気層が設けられていることを特徴と
    する、抄紙機用プレスフェルト。
  2. 【請求項2】 該不透気層が、該ベース部材における上
    記の一方の面よりも他方の面に接近して配設されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の抄紙機用プレスフェ
    ルト。
  3. 【請求項3】 該不透気層が、該ベース部材の他方の面
    に沿って配設されていることを特徴とする、請求項1又
    は2記載の抄紙機用プレスフェルト。
  4. 【請求項4】 抄紙機のプレスパートにそなえられ、1
    以上のプレス手段を有し、湿紙を2枚の抄紙機用プレス
    フェルトで挟み付けた状態で該プレス手段により該湿紙
    を押圧して該湿紙から搾水を行なうダブルフェルトプレ
    スを有する抄紙機用プレス装置において、 上記のダブルフェルトプレスを形成する2つの抄紙機用
    プレスフェルトのうち少なくとも一方の抄紙機用プレス
    フェルトに請求項1〜3の何れか1項に記載の抄紙機用
    プレスフェルトが使用されていることを特徴とする、抄
    紙機用プレス装置。
  5. 【請求項5】 該プレス手段が二段以上設けられ、該プ
    レス手段のうち二段目以降のプレス手段において請求項
    1〜3の何れか1項に記載の抄紙機用プレスフェルトが
    使用されていることを特徴とする、請求項4記載の抄紙
    機用プレス装置。
  6. 【請求項6】 該プレス手段の少なくとも1つが、シュ
    ープレスをそなえて構成されていることを特徴とする、
    請求項4又は5記載の抄紙機用プレス装置。
  7. 【請求項7】 抄紙機のプレスパートにそなえられ湿紙
    から搾水を行なう抄紙機用プレス装置において、 請求項1〜3の何れか1項に記載の抄紙機用プレスフェ
    ルトが使用されていることを特徴とする、抄紙機用プレ
    ス装置。
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