JP3524881B2 - 抄紙機プレスパート用ベルト及び抄紙機プレスパート構造 - Google Patents

抄紙機プレスパート用ベルト及び抄紙機プレスパート構造

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JP3524881B2
JP3524881B2 JP2001023856A JP2001023856A JP3524881B2 JP 3524881 B2 JP3524881 B2 JP 3524881B2 JP 2001023856 A JP2001023856 A JP 2001023856A JP 2001023856 A JP2001023856 A JP 2001023856A JP 3524881 B2 JP3524881 B2 JP 3524881B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄紙機プレスパー
ト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】抄紙機には、紙層形成装置(ワイヤパー
ト)で形成された紙匹(湿紙)をプレスしながら脱水を
行なうプレスパートがそなえられている。このプレスパ
ートには、単数又は複数の抄紙機プレス装置(以下、単
にプレス装置ともいう)が設けられており、このプレス
装置を通じて、湿紙に押圧力を与えることで、脱水を行
なうようになっている。
【0003】近年、抄紙機の高速化が促進されており、
この高速化に対応しうるプレス装置として、紙匹の無支
持区間をなくしたいわゆるノーオープンドロープレスが
提案されている。例えば米国特許第4483745号公
報には、かかるノーオープンドロープレスを採用した従
来の抄紙機用プレスパートの構成例が開示されており、
図4はかかる構成例を示す模式的な側面図である。
【0004】図4に示すように、この例では、紙層形成
装置側のワイヤパート100から送られた湿紙(紙匹)
101は、サクションピックアップロール112を介し
てプレスパート105側に導入される。なお、ワイヤパ
ート100では、クーチロール103及びターニングロ
ール104に巻回されたフォーミングワイヤ(ボトムワ
イヤ)102上に載って紙原料液がトップワイヤ(図示
略)との間に挟まれ移送されながら脱水され次第に湿紙
(紙匹)101へと紙層形成される。
【0005】プレスパート105は第1プレス装置(以
下、第1プレスと略す)110と第2プレス装置(以
下、第2プレスと略す)120とをそなえている。第1
プレス110のトップ側には、吸水性のあるフェルトで
形成されたトップベルト(ピックアップフェルト)11
1がサクションピックアップロール112及びトップロ
ール114に巻回されてそなえられ、第1プレス110
のボトム側には、吸水性のあるフェルトで形成されたボ
トムベルト(ボトムフェルト)113がボトムロール1
15に巻回されてそなえられている。
【0006】これにより、ワイヤ102上に載って送ら
れてきた湿紙101は、サクションピックアップロール
112に吸引されてピックアップフェルト111に吸着
しこのピックアップフェルト111によって移送されな
がらワイヤパート100側からプレスパート105側へ
導入され、トップロール114とボトムロール115と
のニップ116によって両面を押圧され搾水されて、こ
の水分がピックアップフェルト111及びボトムフェル
ト113に吸収されるようになっている。
【0007】第2プレス120のトップ側には、吸水性
のあるフェルトで形成されたトップフェルト121がサ
クションピックアップロール122,トッププレスロー
ル124及び他のロール127等に巻回されてそなえら
れ、第2プレス120のボトム側には、不透水性の材料
で形成された不透水性ベルト123がボトムロール12
5に巻回されてそなえられている。
【0008】これにより、第1プレス110のボトムフ
ェルト113上に載って送られてきた湿紙101は、サ
クションピックアップロール122に吸引されてトップ
フェルト121に吸着しこのトップフェルト121によ
って移送されながら第2プレス120側へ導入され、ト
ッププレスロール124とボトムプレスロール125と
のニップ128によって両面を押圧され搾水されて、こ
の水分がトップフェルト121に吸収されるようになっ
ている。ボトムプレスロール125内には、ボトムプレ
スロール125をトッププレスロール124に押し付け
るシュー126が内蔵されており、第2プレス120で
は、これらのロール124,125によって第1プレス
110よりも強い圧力で湿紙101から水分を搾り取る
ようになっている。
【0009】プレスパート105の次にはドライヤパー
ト130がそなえられ、ドライヤパート130では、第
2プレス120の不透水性ベルト123上に載って送ら
れてきた湿紙101を、サクションピックアップロール
132に吸引してフェルト131に吸着させ、このフェ
ルト131によって複数のドライヤドラム133上を移
送しながら湿紙101の乾燥を行なう。
【0010】この従来例では、紙匹をフェルトに挟ん
で、2基のプレスニップ116,128を通過させてい
るが、紙匹の水分率が比較的高い上流側の第1プレス1
10のプレスニップ116では、紙匹101の両面をピ
ックアップフェルト111とトップフェルト113とに
挟持させてプレスニップを加えているのに対して、紙匹
101の水分率が比較的低い下流側の第2プレス120
のプレスニップ128では、紙匹101をトップフェル
ト121と不透水性ベルト123とに挟持させてプレス
ニップを加えている。これは、いわゆる再湿現象による
搾水率の低下を防止しようとしたものである。
【0011】ここで再湿現象について説明すると、湿紙
がフェルトに圧接してプレスニップにおいて押圧されて
搾水される場合、このとき、湿紙及びフェルトに対する
押圧力(搾水圧)は、ニップ入口から上昇し始めてピー
ク圧に達したのちニップ出口で急激に低下し、湿紙から
の搾水はこの搾水圧に応じて行なわれる。つまり、湿紙
はニップ入口からピーク圧に達するまでの搾水圧により
搾水され、この搾水された水分はニップ区間の高いニッ
プ圧下においてはフェルト側に一旦保持されるが、ニッ
プ出口を過ぎると湿紙及びフェルトはプレス状態から急
激に開放され、湿紙及びフェルトには共に体積膨張が生
じて、この体積膨張過程により、フェルトには裏面側か
ら空気が浸入する。このため、この空気に押し出される
ようにして毛細管現象によりフェルト内の水分の一部が
湿紙に戻ってしまう、いわゆる再湿現象が生じるのであ
る。
【0012】このような再湿現象は、湿紙の水分率が低
下するほど影響が著しくなり、極端な場合には、プレス
ニップの前よりもプレスニップの後の方が湿紙の水分率
が上昇してしまうこともあり、特に、湿紙の両面をフェ
ルトで挟持するダブルフェルトの場合、湿紙の片面のみ
にフェルトを圧着させるシングルフェルトの場合より
も、搾水率が悪化しやすい。
【0013】そこで、上記の図4に示す従来技術では、
湿紙101の水分率が比較的低く再湿現象による搾水率
の低下が大きくなりやすい下流側の第2プレス120に
ついては、湿紙101の一面(上面)にトップフェルト
121を当接させ湿紙101の他面(下面)に不透水性
ベルト123を当接させたシングルフェルトを採用し
て、再湿現象による搾水率の低下を回避するようにして
いるのである。
【0014】なお、かかる従来技術では、上流側の第1
プレス110に、湿紙101の上下両面をフェルトで挟
持するダブルフェルトを採用している。湿紙101の下
面にフェルト113を接触させているのは、第2プレス
120において湿紙101の上面にフェルト121を接
触させているため、湿紙の厚み方向についての吸水の対
称性を確保するには、第1プレス110においては湿紙
101の下面にフェルトを接触させる必要があるためで
ある。また、湿紙101の上面にフェルト111を接触
させているのは、ワイヤ102上に載って送られてきた
湿紙101をサクションピックアップロール112を通
じて吸引してプレスパート105側へ導入するには、第
1プレス110のトップ側に吸引力を発揮できるピック
アップ用のフェルト111を接触させるのが好適なため
である。
【0015】しかしながら、上記の従来技術では、第1
プレス110にはダブルフェルトが採用されるのに対し
て、第2プレス120にはボトム側に搾水できない不透
水性ベルトが採用されているため、湿紙101の上下両
面で非対称搾水となる。この非対称搾水では、紙の両面
性(紙両面の均質性)が低下してしまう。そこで、特開
平6−10291号公報に開示されているように、湿紙
の上下両面で対称搾水を行なえる抄紙機用プレスパート
の構成例が提案されている。図5はこの特開平6−10
291号公報に開示された従来の抄紙機用プレスパート
の構成例を示す模式的な側面図である。なお、図5では
湿紙の流れが図4とは左右逆になっており、湿紙は右か
ら左に移送される。
【0016】図5に示すように、紙層形成装置側のワイ
ヤパート200から送られた湿紙(紙匹)201は、サ
クションピックアップロール212を介してプレスパー
ト205側に導入される。なお、ワイヤパート200で
は、紙原料液がロール203,204に巻回されたワイ
ヤ202上に載って移送されながら脱水され次第に湿紙
(紙匹)101へと紙層形成される。
【0017】プレスパート205は第1プレス装置(以
下、第1プレスと略す)210と第2プレス装置(以
下、第2プレスと略す)220とをそなえている。第1
プレス210のトップ側には、吸水性のあるフェルトで
形成されたトップベルト(トップフェルト)211がサ
クションピックアップロール212,アッパプレスロー
ル218及び他のガイドロール213,214等に巻回
されてそなえられ、第1プレス210のボトム側には、
エラストマ等で形成された吸水性の全くないボトムベル
ト(プレスベルト)215がボトムプレスロール219
及び他のガイドロール216,217等に巻回されてそ
なえられている。
【0018】これにより、ワイヤ202上に載って送ら
れてきた湿紙201は、サクションピックアップロール
212に吸引されてトップフェルト211に吸着しこの
トップフェルト211によって移送されながらワイヤパ
ート200側からプレスパート205側へ導入され、ト
ッププレスロール218とボトムプレスロール219か
らなる第1プレスのニップによって両面を押圧され搾水
されて、この水分がトップフェルト211に吸収される
ようになっている。
【0019】第2プレス220のトップ側には、エラス
トマ等で形成された吸水性の全くないボトムベルト(プ
レスベルト)221がピックアップロール222,トッ
ププレスロール230及びガイドロール223等に巻回
されてそなえられ、第2プレス220のボトム側には、
吸水性のあるフェルトで形成されたボトムベルト(フェ
ルトベルト)224がガイドロール225,226,ボ
トムプレスロール234及びサクションピックアップロ
ール227,242,243等に巻回されてそなえられ
ている。なお、フェルトベルト224は、さらに乾燥シ
リンダ241,244に巻回されており、ドライヤパー
ト240に兼用されている。
【0020】これにより、第1プレス210のプレスベ
ルト215上に載って送られてきた湿紙201は、ピッ
クアップロール222に取り上げられてプレスベルト2
21側に吸着しこのプレスベルト221によって移送さ
れながら第2プレス220側へ導入され、トッププレス
ロール230とボトムプレスロール234とのニップに
よって両面を押圧され搾水されて、この水分がフェルト
ベルト224に吸収されるようになっている。トッププ
レスロール230内には、トッププレスロール230を
ボトムプレスロール234に押し付けるシュー233が
支持体232に支持されて内蔵されており、第2プレス
220では、これらのロール230,234によって第
1プレス210よりも強い圧力で湿紙201から水分を
搾り取るようになっている。
【0021】プレスパート205の次のドライヤパート
230では、第2プレス220のフェルトベルト224
上に載って送られてきた湿紙201を、サクションピッ
クアップロール227,242,243で吸引してフェ
ルトベルト224上に保持しながら、乾燥シリンダ24
1,244上を移送させて湿紙201の乾燥を行なう。
【0022】このように、図5に示す従来の抄紙機用プ
レスパートの構成では、第1プレス210のトップにフ
ェルト211を採用し第1プレス210のボトムに吸水
性の全くないベルト(即ち、不透水ベルト)215を採
用し、第2プレス220のボトムにフェルト224を採
用し第2プレス220のトップに吸水性の全くないベル
ト(即ち、不透水ベルト)221を採用している。した
がって、この構成では、湿紙の上下両面で対称搾水を行
なえるようになる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図5に示す従来技術では、プレスパートの最終段階で湿
紙201がフェルト224に載って次工程(ドライパー
ト)に搬送されるので、この時、フェルト224側から
湿紙201へ水分が戻る上記の再湿が生じことがあり、
この再湿現象による搾水率の低下を招くという不具合が
ある。
【0024】また、第1プレス210のプレスベルト2
15上に載って送られてきた湿紙201は、ピックアッ
プロール222に取り上げられてプレスベルト221側
に吸着しこのプレスベルト221によって移送されなが
ら第2プレス220側へ導入されるようになっている
が、プレスベルト221は不透水ベルトなので、ピック
アップロール222にはサクション方式を採用できず、
また、プレスベルト221側への湿紙201の吸着にも
真空吸引を採用できないため、湿紙201の第2プレス
220側へ導入が困難になるという不具合がある。
【0025】なお、特開平6−10291号公報には、
ベルト215,221について、吸水性の低いものとい
う記載もあるが、吸水性の低いベルトを具体的にどのよ
うに構成するかについては何らの開示も示唆もされてい
ない。本発明は、このような課題に鑑み創案されたもの
で、湿紙(紙匹)の上下両面で対称搾水を行なえるよう
にしながら、工程間での湿紙(紙匹)の受け渡しを確実
に行なえ且つ再湿現象を抑制して搾水率を向上させるこ
とができるようにした、抄紙機プレスパート構造を提供
することを目的とする。
【0026】
【0027】
【0028】
【課題を解決するための手段】このため、 請求項記載
の本発明の抄紙機プレスパート構造は、上流側に第1プ
レス装置をそなえ、下流側に第2プレス装置をそなえた
抄紙機プレスパートであって、該第1プレス装置のボト
ム側に、湿紙から搾水された水分を吸収しうるフェルト
で形成された透水ベルトが装備され、該第1プレス装置
のトップ側に、透水規制層付きベルトが装備されるとと
もに、該第2プレス装置のボトム側に、不透水ベルトが
装備され、該第2プレス装置のトップ側に、該湿紙から
搾水された水分を吸収しうるフェルトで形成された透水
ベルトが装備され、該透水規制層付きベルトが、該湿紙
から搾水された水分を吸収しうるフェルト層と、該フェ
ルト層の表面に装備され該湿紙から該フェルト層への水
分の透過を制限する透水規制層とをそなえて構成されて
いることを特徴としている。
【0029】請求項記載の本発明の抄紙機プレスパー
ト構造は、上流側に第1プレス装置をそなえ、下流側に
第2プレス装置をそなえた抄紙機プレスパートであっ
て、該第1プレス装置のボトム側に、湿紙から搾水され
た水分を吸収しうるフェルトで形成された透水ベルトが
装備され、該第1プレス装置のトップ側に、透水規制層
付きベルトが装備されるとともに、該第2プレス装置の
ボトム側に、透水規制層付きベルトが装備され、該第2
プレス装置のトップ側に、該湿紙から搾水された水分を
吸収しうるフェルトで形成された透水ベルトが装備さ
、該透水規制層付きベルトが、該湿紙から搾水された
水分を吸収しうるフェルト層と、該フェルト層の表面に
装備され該湿紙から該フェルト層への水分の透過を制限
する透水規制層とをそなえて構成されていることを特徴
としている。
【0030】上記抄紙機プレスパート用ベルトにおい
て、該透水規制層は、水を透過しない不透水性の材質で
形成された不透水層に、多数の微細な透過孔を穿設され
たものであることが好ましい。また、上記抄紙機プレス
パート用ベルトにおいて、該透水規制層は、多数の微細
な透過孔を有する透水性樹脂材で形成されていることが
好ましい。上記抄紙機プレスパート構造において、該第
1プレス装置のトップ側に、サクションピックアップロ
ールが設けられ、該第1プレス装置の該透水規制層付き
ベルトは、該サクションピックアップロールに巻回さ
れ、上流側のワイヤパートから搬送された湿紙は、該サ
クションピックアップロールの吸引力によって該透水規
制層付きベルトに吸着されて該第1プレス装置に導入さ
れることが好ましい。
【0031】上記抄紙機プレスパート構造において、該
第2プレス装置のトップ側に、サクションピックアップ
ロールが設けられ、該第2プレス装置の該透水ベルト
は、該サクションピックアップロールに巻回され、上流
側の該第1プレス装置から搬送された湿紙は、該サクシ
ョンピックアップロールの吸引力によって該透水ベルト
に吸着されて該第2プレス装置に導入されることが好ま
しい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明すると、図1〜図3は本発明の一実
施形態としての抄紙機プレスパート用ベルト及び抄紙機
プレスパート構造を示すもので、図1はその要部構成を
示す模式的な側面図、図2はその抄紙機プレスパート構
造を示す模式的な側面図、図3はその抄紙機プレスパー
ト用ベルトを示す模式的な斜視図である。
【0033】本実施形態にかかる抄紙機プレスパート用
ベルト11は、図1〜図3に示すように、抄紙機のプレ
スパートに湿紙1を搬送しながら搾水するために装備さ
れるベルトであって、湿紙1から搾水された水分を吸収
しうるフェルト層11aと、このフェルト層11aの表
面(湿紙1を吸着する側の面)に装備され湿紙1からフ
ェルト層11aへの水分の透過を制限する透水規制層1
1bとをそなえて構成されている。
【0034】つまり、図3に示すように、本抄紙機プレ
スパート用ベルト11を構成するフェルト層11aは、
基布(ベース部材)11d上に繊維材でできたバット層
11eを植毛されたもので、フェルト状のバット層11
eの繊維間に湿紙1からの水分が吸着・保持されるよう
になっている。このフェルト層11aの表面に装備され
る透水規制層11bは、本実施形態の場合、水を透過し
ない不透水性の材質(例えば不透水性樹脂)で形成され
た不透水層に、多数の微細な透過孔11cを穿設された
ものが用いられている。この透水規制層11bは、透水
規制層11bの両面間を空気や水分が透過可能な透過孔
11cをそなえていればよく、例えば製造工程から多数
の微細な透過孔を有するように形成される透水性樹脂材
を用いても良い。
【0035】いずれにしても、透水規制層11bの表面
に対する透過孔11cの割合(表面開孔率)が低ければ
透水規制の割合(不透水率)が高まり、この表面開孔率
が高ければ透水の割合(透水率)が高まることになり、
この表面開孔率は、本ベルトの用途に応じて設定すれば
よい。不透水性樹脂を孔空け加工して透過孔11cを形
成する場合は、この孔空け加工により表面開孔率を調整
でき、透水性樹脂材を用いる場合には、材料や表面への
分布状態を調整する事や成形工程の条件(温度等)管理
によって表面開孔率を調整できる。
【0036】本実施形態にかかる抄紙機プレスパート構
造には、このような抄紙機プレスパート用ベルト(以
下、半透水性ベルトという)11が適用されている。つ
まり、図1,図2に示すように、この抄紙機プレスパー
ト構造では、紙層形成装置側のワイヤパート2から送ら
れた湿紙(紙匹)1は、サクションボックス13aを有
するサクションピックアップロール13を介してプレス
パート6側に導入されるようになっている。なお、ワイ
ヤパート2では、ガイドロール4,5に巻回されたフォ
ーミングワイヤ(ボトムワイヤ)3上に載って紙原料液
がトップワイヤ(図示略)との間に挟まれ移送されなが
ら脱水され次第に湿紙(紙匹)1へと紙層形成される。
【0037】本プレスパート6には、第1プレス装置
(以下、第1プレスと略す)10と第2プレス装置(以
下、第2プレスと略す)20とがそなえられている。第
1プレス10のトップ側10aには、上記のようにフェ
ルト層11aの表面に透水規制層11bをそなえてなる
半透水性ベルト11が、ガイドロール12a〜12e,
サクションボックス13aを有するサクションピックア
ップロール13及びグルーブドロール16に巻回されて
そなえられ、第1プレス10のボトム側10bには、吸
水性のあるフェルトで形成されたボトムベルト(ボトム
フェルト)14がガイドロール15a〜15c,シュー
プレスロール17及びサクションロール18に巻回され
てそなえられている。
【0038】これにより、ワイヤ2上に載って送られて
きた湿紙1は、サクションピックアップロール13に吸
引されて半透水性ベルト11に吸着しこのベルト11に
よって移送されながらワイヤパート2側からプレスパー
ト6側へ導入され、グルーブドロール16とシュープレ
スロール17とのニップによって両面を押圧され搾水さ
れて、この水分が、主としてボトムフェルト14に、一
部は半透水性ベルト11に吸収されるようになってい
る。
【0039】また、第2プレス20のトップ側20aに
は、吸水性のあるフェルトで形成されたトップベルト
(トップフェルト)21が、ガイドロール22a〜22
g,サクションボックス23aを有するサクションピッ
クアップロール23及びシュープレスロール27に巻回
されてそなえられ、第2プレス20のボトム側20bに
は、吸水性のない(不透水性の)不透水ベルト24がガ
イドロール25a,25b及びグルーブドロール26に
巻回されてそなえられている。
【0040】これにより、第1プレス10のボトムフェ
ルト14上に載って送られてきた湿紙1は、サクション
ピックアップロール23に吸引されてトップフェルト2
1に吸着しこのトップフェルト21によって移送されな
がら第2プレス120側へ導入され、グルーブドロール
26とシュープレスロール27とのニップによって両面
を押圧され搾水されて、この水分がトップフェルト21
に吸収されるようになっている。
【0041】プレスパート6の次にはドライヤパート3
0がそなえられ、ドライヤパート30では、第2プレス
120の不透水性ベルト24上に載って送られてきた湿
紙1を、サクションピックアップロール33で吸引して
カンバスフェルト31に吸着させ、このカンバスフェル
ト31によって複数のドライヤドラム32b等の上を移
送しながら湿紙1の乾燥を行なう。なお、32aはガイ
ドロール、33aはサクションボックスである。
【0042】本発明の一実施形態としての抄紙機プレス
パート用ベルト及び抄紙機プレスパート構造は、上述の
ように構成されているので、第1プレス10では、主と
してボトムフェルト14によって湿紙(紙匹)1の下面
から搾水し、第2プレス20は、トップフェルト21に
よって湿紙(紙匹)1の上面から搾水するので、第1プ
レス10と第2プレス20とによって、湿紙1の搾水を
上下両面に関して対称な搾水に近づけることができるよ
うになり、紙の両面性(紙両面の均質性)を向上させる
ことができるようになる。
【0043】また、搾水した湿紙1を次工程(ドライヤ
パート)に移送するのは、下流側の第2プレス20のボ
トム側20bのベルトであるが、このボトム側ベルトに
は水を透過しない不透水ベルト24が装備されるため、
フェルトの場合のようにベルト(フェルトベルト)から
湿紙1への再湿現象が生じることはなく、抄紙機プレス
パートの最終段階における湿紙1への再湿現象が防止さ
れて、抄紙機プレスパートの総合的な搾水率を向上させ
ることができるようになる。
【0044】なお、この実施形態では、ガイドロール2
2dからガイドロール22eに向かうトップフェルト2
1の方向は、湿紙1を次工程に移送する不透水ベルト2
4の方向に対して大きな角度を有するように配置されて
いるので、湿紙1がトップフェルト21から剥離する際
にトップフェルト21から湿紙1への再湿現象が生じ難
くなるという利点もある。
【0045】さらに、前工程(ワイヤパート)からの湿
紙をプレスパートにピックアップ導入する第1プレス1
0のトップ側10aには半透水性ベルト11が装備さ
れ、透水性は規制されるものの、不透水ベルト24のよ
うに透水性のないものではなく、一定の範囲内で湿紙か
ら本ベルト11側への透水やエアの吸引が可能になる。
このため、半透水性ベルト11を通じてサクションピッ
クアップロール13による吸引力を湿紙1に与えて湿紙
1を確実にピックアップ導入できるようになる。
【0046】また、フェルト層11aの表面に透水規制
層11bを装備した半透水性ベルト11は、水を透過し
ない不透水性の材質(不透水性樹脂)で形成された不透
水層に、多数の微細な透過孔11cを穿設して構成する
ことや、或いは、製造工程から多数の微細な透過孔を有
するように形成される透水性樹脂材を用いることもでき
るため、実用性が高い。特に、透水性樹脂材を用いる
と、簡素な製造工程で容易に半透水性ベルト11を構成
でき、コスト面でも有利である。
【0047】また、透水規制層11bの表面に対する透
過孔11cの割合(表面開孔率)を調整することで、湿
紙1からの搾水状態を調整することができ、湿紙1の両
面についての搾水バランスの調整等、搾水状態の調整を
行なえるようになり、搾水調整によって所要の特性を有
する製紙製品製造できるようになる。例えば、本ベル
トの用途に応じて、例えばサクションピックアップロー
ルの機能のみを確保したい場合には、表面開孔率を比較
的低く設定し、半透水性ベルト11により湿紙1からの
搾水を負担させるには、搾水を多くしたいほど表面開孔
率を高く設定すればよい。
【0048】さらに、この表面開孔率の設定や透過孔1
1cの構造によっては、ある程度高い搾水率を得ながら
湿紙1への再湿現象を抑制することも考えられる。とこ
ろで、上記の実施形態では、第2プレス20のボトム側
20bに、吸水性のない不透水ベルト24がそなえられ
ているが、この不透水ベルト24に代えて、第1プレス
10の半透水性ベルト11のようなフェルト層11aの
表面に透水規制層11bを装備した抄紙機プレスパート
用ベルト(半透水性ベルト)を装備しても良い。
【0049】この場合、湿紙1の搾水を上下両面に関し
て対称な搾水により近づけることができ、紙の両面性
(紙両面の均質性)を向上させることができるようにな
る上、湿紙1の両面から搾水バランスの調整をはじめと
した搾水状態の調整を行なえるようになり、搾水調整に
よってより広範に所要の特性を有する製紙製品製造で
きるようになる。
【0050】もちろん、上記の実施形態と同様に、搾水
した湿紙1を次工程(ドライヤパート)に移送する場合
に、第2プレス20のボトム側20bのベルトに、水の
透過を規制する半透水性ベルトが装備されるため、フェ
ルトの場合のようにベルト(フェルトベルト)から湿紙
1への再湿現象が生じることはなく、抄紙機プレスパー
トの最終段階における湿紙1への再湿現象が防止され
て、抄紙機プレスパートの総合的な搾水率を向上させる
ことができるようになる。
【0051】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。例えば、上述の実施形態では、プレス装置を
2つ設けているが、プレス装置は1つであっても良く、
3つ以上であっても良い。
【0052】この場合も、本抄紙機プレスパート用ベル
トは、透水性が僅かに必要な或いは透水性を調整したい
適宜の搬送ベルト等に採用すればよい。
【0053】
【0054】
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、 請求項記載の本
発明の抄紙機プレスパート構造によれば、上流側の第1
プレス装置のボトム側に水分を吸収しうるフェルトで形
成された透水ベルトが装備され、該第1プレス装置のト
ップ側に透水規制層付きベルトが装備されるとともに、
下流側の第2プレス装置のボトム側に不透水ベルトが装
備され、該第2プレス装置のトップ側に水分を吸収しう
るフェルトで形成された透水ベルトが装備され、該透水
規制層付きベルトが、湿紙から搾水された水分を吸収し
うるフェルト層と、該フェルト層の表面に装備され該湿
紙から該フェルト層への水分の透過を制限する透水規制
層とをそなえて構成されているので、湿紙の上下両面で
の搾水を対称搾水に近づけることができるようになり、
紙の両面性(紙両面の均質性)を向上させることができ
るようになる。
【0056】また、搾水した湿紙を次工程に移送する下
流側の第2プレス装置のボトム側には不透水ベルトが装
備されるため、抄紙機プレスパートの最終段階における
湿紙への再湿現象が防止されて、抄紙機プレスパートの
総合的な搾水率を向上させることができる。さらに、前
工程(ワイヤパート)からの湿紙をプレスパートにピッ
クアップ導入する第1プレス装置のトップ側には透水規
制層付きベルトが装備されるため、一定の範囲内で湿紙
から本ベルト側への透水やエアの吸引が可能になり、湿
紙のピックアップ導入を確実に行なえるようになる。
【0057】請求項記載の本発明の抄紙機プレスパー
ト構造によれば、上流側の第1プレス装置のボトム側に
水分を吸収しうるフェルトで形成された透水ベルトが装
備され、該第1プレス装置のトップ側に透水規制層付き
ベルトが装備されるとともに、下流側の第2プレス装置
のボトム側に透水規制層付きベルトが装備され、該第2
プレス装置のトップ側に水分を吸収しうるフェルトで形
成された透水ベルトが装備され、該透水規制層付きベル
トが、湿紙から搾水された水分を吸収しうるフェルト層
と、該フェルト層の表面に装備され該湿紙から該フェル
ト層への水分の透過を制限する透水規制層とをそなえて
構成されているので、湿紙の上下両面での搾水を対称搾
水に近づけることができるようになり、紙の両面性(紙
両面の均質性)を向上させることができるようになる。
【0058】また、搾水した湿紙を次工程に移送する下
流側の第2プレス装置のボトム側には透水規制層付きベ
ルトが装備されるため、抄紙機プレスパートの最終段階
における湿紙への再湿現象が防止されて、抄紙機プレス
パートの総合的な搾水率を向上させることができる。さ
らに、前工程(ワイヤパート)からの湿紙をプレスパー
トにピックアップ導入する第1プレス装置のトップ側に
は透水規制層付きベルトが装備されるため、一定の範囲
内で湿紙から本ベルト側への透水やエアの吸引が可能に
なり、湿紙のピックアップ導入を確実に行なえるように
なる。
【0059】また、不透水層に多数の微細な透過孔を穿
設することにより該透水規制層を形成すれば、該透水規
制層を容易に且つ確実に構成することができ(請求項
3)、多数の微細な透過孔を有する透水性樹脂材により
該透水規制層を形成すれば、極めて簡素な工程で該透水
規制層を容易に且つ確実に構成することができる(請求
項4)。また、該第1プレス装置のトップ側に、サクシ
ョンピックアップロールを設け、該第1プレス装置の該
透水規制層付きベルトを、該サクションピックアップロ
ールに巻回して、上流側のワイヤパートから搬送された
湿紙が、該サクションピックアップロールの吸引力によ
って該透水規制層付きベルトに吸着されて該第1プレス
装置に導入されるように構成することにより、ワイヤパ
ートから搬送された湿紙を第1プレス装置に確実に導入
することができるようになる(請求項)。
【0060】さらに、該第2プレス装置のトップ側に、
サクションピックアップロールを設け、該第2プレス装
置の該透水ベルトを、該サクションピックアップロール
に巻回して、上流側の該第1プレス装置から搬送された
湿紙が、該サクションピックアップロールの吸引力によ
って該透水ベルトに吸着されて該第2プレス装置に導入
されるように構成することにより、第1プレス装置から
搬送された湿紙を第2プレス装置に確実に導入すること
ができるようになる(請求項)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての抄紙機プレスパー
ト用ベルト及び抄紙機プレスパート構造を示す要部の模
式的な側面図である。
【図2】本発明の一実施形態としての抄紙機プレスパー
ト構造を示す模式的な側面図である。
【図3】本発明の一実施形態としての抄紙機プレスパー
ト用ベルトを示す一部を破断させた模式的な斜視図であ
る。
【図4】従来例の抄紙機プレスパート構造を示す模式的
な側面図である。
【図5】他の従来例の抄紙機プレスパート構造を示す模
式的な側面図である。
【符号の説明】
1 湿紙(紙匹) 2 ワイヤパート 3 フォーミングワイヤ(ボトムワイヤ) 4,5 ガイドロール 6 プレスパート 10 第1プレス装置(第1プレス) 10a 第1プレス装置10のトップ側 10b 第1プレス装置10のボトム側 11 抄紙機プレスパート用ベルト 11a フェルト層 11b 透水規制層 11c 透過孔 11d 基布(ベース部材) 11e バット層 12a〜12e,15a〜15c ガイドロール 13 サクションピックアップロール 13a サクションボックス 14 ボトムベルト(ボトムフェルト) 16 グルーブドロール 17 シュープレスロール 18 サクションロール 20 第2プレス装置(第2プレス) 20a 第2プレス装置20のトップ側 20b 第2プレス装置20のボトム側 21 トップベルト(トップフェルト) 22a〜22g,25a,25b ガイドロール 23 サクションピックアップロール 23a サクションボックス 24 不透水ベルト 26 グルーブドロール 27 シュープレスロール 30 ドライヤパート 31 カンバスフェルト 32a ガイドロール 32b ドライヤドラム 33a サクションボックス 33 サクションピックアップロール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−66193(JP,A) 特開 平5−321186(JP,A) 特開 平6−10291(JP,A) 特開2001−40593(JP,A) 特開2001−131890(JP,A) 実公 平2−26960(JP,Y2) 国際公開00/070142(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21F 3/00 - 3/10 D21F 7/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上流側に第1プレス装置をそなえ、下流側
    に第2プレス装置をそなえた抄紙機プレスパートであっ
    て、 該第1プレス装置のボトム側に、湿紙から搾水された水
    分を吸収しうるフェルトで形成された透水ベルトが装備
    され、該第1プレス装置のトップ側に、透水規制層付き
    ベルトが装備されるとともに、 該第2プレス装置のボトム側に、不透水ベルトが装備さ
    れ、該第2プレス装置のトップ側に、該湿紙から搾水さ
    れた水分を吸収しうるフェルトで形成された透水ベルト
    が装備され、 該透水規制層付きベルトが、 該湿紙から搾水された水分を吸収しうるフェルト層と、 該フェルト層の表面に装備され該湿紙から該フェルト層
    への水分の透過を制限する透水規制層とをそなえて構成
    されていることを特徴とする、抄紙機プレスパート構
    造。
  2. 【請求項2】上流側に第1プレス装置をそなえ、下流側
    に第2プレス装置をそなえた抄紙機プレスパートであっ
    て、 該第1プレス装置のボトム側に、湿紙から搾水された水
    分を吸収しうるフェルトで形成された透水ベルトが装備
    され、該第1プレス装置のトップ側に、透水規制層付き
    ベルトが装備されるとともに、 該第2プレス装置のボトム側に、透水規制層付きベルト
    が装備され、該第2プレス装置のトップ側に、該湿紙か
    ら搾水された水分を吸収しうるフェルトで形成された透
    水ベルトが装備され、 該透水規制層付きベルトが、 該湿紙から搾水された水分を吸収しうるフェルト層と、 該フェルト層の表面に装備され該湿紙から該フェルト層
    への水分の透過を制限する透水規制層とをそなえて構成
    されていることを特徴とする、抄紙機プレスパート構
    造。
  3. 【請求項3】該透水規制層は、水を透過しない不透水性
    の材質で形成された不透水層に、多数の微細な透過孔を
    穿設されたものであることを特徴とする、請求項1又は
    2記載の抄紙機プレスパート構造。
  4. 【請求項4】該透水規制層は、多数の微細な透過孔を有
    する透水性樹脂材で形成されていることを特徴とする、
    請求項1又は2記載の抄紙機プレスパート構造。
  5. 【請求項5】該第1プレス装置のトップ側に、サクショ
    ンピックアップロールが設けられ、該第1プレス装置の
    該透水規制層付きベルトは、該サクションピックアップ
    ロールに巻回され、上流側のワイヤパートから搬送され
    た湿紙は、該サクションピックアップロールの吸引力に
    よって該透水規制層付きベルトに吸着されて該第1プレ
    ス装置に導入されることを特徴とする、請求項1〜4の
    何れか1項に記載の抄紙機プレスパート構造。
  6. 【請求項6】該第2プレス装置のトップ側に、サクショ
    ンピックアップロールが設けられ、該第2プレス装置の
    該透水ベルトは、該サクションピックアップロールに巻
    回され、上流側の該第1プレス装置から搬送された湿紙
    は、該サクションピックアップロールの吸引力によって
    該透水ベルトに吸着されて該第2プレス装置に導入され
    ることを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載
    の抄紙機プレスパート構造。
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