JP2002504195A - フレキシブルシート材を使用して抄紙ウェブを製造する方法 - Google Patents

フレキシブルシート材を使用して抄紙ウェブを製造する方法

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トロクハン・ポール・デニス
ビィテンベルグ・ウラジミール
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ザ・プロクター・エンド・ギャンブル・カンパニー
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F11/00Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines
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Abstract

(57)【要約】 紙シートを製造するための方法が開示される。ウェブがフォーミングワイヤ(16)から、好ましくは、偏向導路を有する抄紙ベルト(20)に移送された後、ウェブがそれと抄紙ベルト(20)との間に置かれるように、フレキシブルシート材(30)で覆われる。このシート材(30)は抄紙ベルト(20)よりも小さい透気率を有し、好ましくは、空気不透過である。シート材に吸引圧(P)を作用させることによりシート材の少なくとも一部を抄紙ベルトの方向に偏向させ、好ましくは、ウェブの少なくとも一部を抄紙ベルトの偏向導路に偏向させ、かつウェブから抄紙ベルトの偏向導路を介して水を抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】 フレキシブルシート材を使用して抄紙ウェブを製造する方法 発明の技術分野 本発明は強度が高く、柔らかく、吸湿性に富む抄紙ウェブを製造する方法に関 する。より詳しくは、本発明は抄紙ウェブを抄紙ベルトとフレキシブルシート材 との間に置く、抄紙製造方法に関する。 発明の技術的背景 紙製品は多様な目的のために用いられている。ペーパータオル、化粧用ティッ シュ、トイレットティッシュおよびその類似物は工業化した現代社会において一 定量の利用がある。このような紙製品に対する巨大な需要は紙製品の新たな改良 への要求を生み出している。ペーパータオル、化粧用ティッシュ、トイレットテ ィッシュおよびその類似物のような紙製品が意図した働きを果たし、広範に受け 入れられるとすれば、紙製品は一定の物理的特性を備えていなければならない。 これらの特性のうちで重要なものは強度、柔らかさおよび吸湿性である。 強度は、使用中、物理的一体性を保つ抄紙ウェブの能力である。 柔らかさは消費者が意図した目的のために紙を使用するとき、消費者が感知す る、満足の行く触覚上の感覚である。 吸湿性は紙が流体、特に、水ならびに水性溶液および懸濁液を吸い取り、かつ 保持することのできる特性のことである。流体を吸収する絶対量が重要であるだ けでなく、紙が流体を吸収する比率を保つことも重要である。 ジャスタスに付与された米国特許第3,537,954号明細書は上側のファ ブリックと下側のフォーシングワイヤとの間に形成されるウェブを開示する。こ の方法では、ウェブがファブリックと比較的柔らかく、弾力のある抄紙フェルト との間にウェブを挟まれるニップを通過するとき、そのウェブにあるパターンが 与えられる。ハリットらに付与された米国特許第4,309,246号明細書は 製織要素で形成される、オープンメッシュ押し付けファブリックに未凝固状態の ウェブを分配し、第1のプレスニップ内において抄造フェルトと押し付けファブ リックとの間でウェブをプレスすることを開示する。この後、ウェブはそのファ ブリックによって第1のプレスニップから乾燥ドラムに向かって第2のプレスニ ップに運ばれる。ターラネンらに付与された米国特許第4,144,124号明 細書はフェルトからなる、一組みのエンドレスファブリックを有するツインワイ ヤフォーマを備えた抄紙機を開示する。このエンドレスファブリックの1つが抄 紙ウェブをプレスセクションに運ぶ。このプレスセクションは抄紙ウェブをプレ スセクションに運ぶエンドレスファブリック、フェルトで作られる、追加のエン ドレスファブリックおよびウェブを形作るワイヤを備えている。 1993年12月20日の米国優先権主張日を有し、アンパルスキーらの名義 で1995年6月29日に発行されたPCT出願WO95/17548号明細書 および1994年6月29日の米国優先権主張日を有し、トロクハンらの名義で 1996年1月11日に発行されたPCT出願WO96/00813号明細書は 脱水フェルト層を利用する抄紙製造方法を開示する。 この技術分野における抄紙ウェブを製造するのに適する方法が開示されている が、研究者は柔らかさおよび吸湿性を犠牲とせず、強度をさらに高めた型模様付 紙構造体を製造する、さらによい方法を探究している。 ドライ通気抄紙ウェブはジョンソンらに付与された1985年4月30日発行 の米国特許第4,514,345号明細書;トロクハンに付与された1985年 7月9日発行の米国特許第4,528,239号明細書およびトロクハンらに付 与された1994年8月2日発行の米国特許第5,334,289号明細書に記 述されるように抄造される。これらの3つの特許はいずれもプロクター・アンド ・ギャンブル社に譲渡され、参照によってここに取り入れられる。ドライ通気乾 燥によって抄造した紙は共にトロクハンの名義で発行された米国特許第4,52 9,480号明細書および米国特許第4,637,859号明細書に開示されて いる。これらの特許明細書は参照によってここに取り入れられる。これらの特許 明細書に記載の紙は物理的に異なる2つの区域;比較的高密度を有する、連続し た網状構造体の区域およびその網状構造体区域全体を通じて分散させた複数個の ドームで構成される区域によって特徴づけられる。このドームは比較的低密度で あり、網状構造体区域と比べて比較的低い、固有の強度を有する。 一般に、ドライ通気乾燥による抄紙工程は数段階からなる。抄紙繊維の分散液 は長網ワイヤのような多孔要素に密着して初期ウェブとなる。この初期ウェブは その内部に不連続の互いに隔てられた複数個の偏向導路を形成し、巨視的に平面 状で連続した非ランダムの網状構造体面を有する偏向部材と関係づけられる。初 期ウェブ内の抄紙繊維は偏向導路に偏向を与えられ、中間ウェブを形成するため に水分が偏向導路を通して抽出される。中間ウェブは光学的処理で乾燥され、ク レープ加工を施すことによって縮小される。クレープ加工は最終製品の抄紙ウェ ブを形成するためにドクタブレードを用いてその面(通常、ヤンキードライヤの 表面のような乾燥面)から乾燥した中間ウェブを取り除く工程である。 偏向導路への抄紙繊維の偏向は、たとえば初期ウェブに対して吸引圧を加える ことによって生じる。好ましい吸引圧を加える方法の1つは偏向導路を通して初 期ウェブを真空にさらすことである。急に、真空状態の圧力が加えられる結果、 抄紙繊維が偏向導路の方向に偏向し、互いに結束した状態の抄紙繊維が分離し、 初期ウェブから離れる。さらに、急に、真空状態の圧力が加えられる結果、初期 ウェブから分離された部分的に脱水された抄紙繊維の一定量が抄紙ベルトを完全 に通り抜ける。これらの現象は最終製品の抄紙ウェブのドームにピンサイズのホ ール、すなわちピンホールを生じさせ、さらには真空脱水機を詰まらせる。 抄紙ウェブのドームにおける望ましくないピンホールの発生、すなわちピンホ ール不良はトロクハンらに付与された1994年8月2日発行の米国特許第5, 334,289号明細書に開示される方法で軽減することができる。この特許明 細書は参照によってここに取り入れられる。この特許明細書の方法は背面の網状 構造体に表面構造の不規則性を与えるようにしたものである。背面の不規則性に より真空圧力を作用させる効果を軽減することかできる。それにもかかわらず、 製品を改良するための探究は続いている。 したがって、本発明の目的は最終製品の抄紙ウェブにおけるピンホール不良お よび真空脱水機における抄紙繊維の集積を実質的に減少する抄紙製造方法を提供 することにある。 本発明の別の目的は従来技術のドライ通気乾燥方法によって抄造する紙と比べ て、より均一な坪量分布およびより均一な密度分布を有する、紙シートを製造す ることを可能にした抄紙製造方法を提供することにある。 さらに、本発明の目的は抄紙ウェブを脱水し、形作るための新規な方法を提供 することにある。 さらに、本発明の別の目的は抄紙ウェブのプレスする間、ウェブから抽出する 水を増加する方法を提供することにある。 発明の要約 本発明の紙シートを製造するための方法は次の段階からなる。すなわち、 (a)抄紙繊維の水性分散液を準備し、 (b)抄紙繊維からなるウェブを水性分散液からフォーミングワイヤ上に形成 し、 (c)ウェブをフォーミングワイヤからウェブ接触面およびこのウェブ接触面 と反対側の背面を備え、抄紙ベルト透気率を有する抄紙ベルトに転移し、 (d)第1の面およびこの第1の面と反対側の第2の面を備え、抄紙ベルト透 気率よりも小さいシート透気率を有するフレキシブルシート材を準備し、 (e)ウェブがシート材の第1の面と抄紙ベルトのウェブ接触面との間に置か れるように、ウェブをシート材で覆い、 (f)シート材の第2の面と関係する圧力がシート材の第1の面と関係する圧 力とよりも大きくなるように、吸引圧をシート材に作用させ、これにより、シー ト材の少なくとも一部を抄紙ベルトの方向に偏向させ、 (g)シート材をウェブから取り除き、 (h)ウェブを紙シートを形成するように乾燥する。 抄紙ベルトは、好ましくは、枠組構成物と、この枠組構成物に連結された強化 構造物とからなる。枠組構成物はウェブ対向面、機械対向面およびウェブ対向面 と機械対向面との間に延びる複数個の偏向導路を備える。ウェブ対向面は抄紙ベ ルトのウェブ接触面を形成し、機械対向面は抄紙ベルトの背面を形成している。 強化構造物は枠組構成物のウェブ対向面と機械対向面との間に位置決めされる。 強化構造物は第1の面およびこの第1の面と反対側にあってそれと平行な第2の 面を有する。第1の面は枠組構成物のウェブ対向面に対応し、それと平行であり 、第2の面は枠組構成物の機械対向面に対応し、それと平行である。枠組構成物 のウェブ対向面と強化構造物の第1の面との間の距離は過負担量である。ウェブ 対向面はそれの内部に形成されるウェブ面網状構造体を構成し、抄紙ベルトの偏 向導路のウェブ面開口を形成する。機械対向面はそれの内部に形成される機械面 網状構造体を構成し、抄紙ベルトの偏向導路の機械面開口を形成する。好ましく は、強化構造物は100パスカルの圧力差で0.0929平方メートル(1平方 フィート)あたり28.30立方メートル毎分(1000cfm)よりも大きい 透気率を有する。 好ましくは、シート材は水柱1.27cm(0.5インチ)の圧力差で0.1 42立方メートル毎分(5scfm)よりも小さい透気率を有し、より好ましく は、フレキシブルシート材は空気不透過である。吸引圧がシート材に作用したと き、シート材の少なくとも一部の偏向がウェブ内の抄紙繊維の少なくとも一部を 偏向導路に偏向させ、かつウェブから偏向導路を通して水を抽出する。 シート材の一部は任意的に抄紙ベルトの偏向導路に偏るか、または偏向しない。 シート材が偏向導路に偏向する場合、好ましくは、シート材の最大偏向量はZ方 向に抄紙ベルトの過負担量の25%より大きい。 本発明の方法は任意的に段階(g)より前に、またはその後にウェブをプレド ライする追加の段階および/またはウェブ面網状構造体を抄紙ベルトと、たとえ ばヤンキードライヤードラムのような堅固な面との間にウェブを挟み込むことに よってウェブをプレスする、追加の段階を含む。また、本発明の方法はクレープ 加工で生じるような、ウェブを縮小する、任意的に行う段階を含む。 図面の簡単な説明 図1は本発明に係る連続抄紙製造方法の一実施例を示す、図式的立面図である 。 図2はフレキシブルシートで覆われたウェブおよび抄紙ベルトの偏向導路に偏 っているウェブの抄紙繊維を示す、縦断面図による図式的描写である。 図3は抄紙ベルトの偏向導路に偏向したフレキシブルシート材を示す、図2に 示されるものに類似した縦断面図による図式的描写である。 図4は“マッシュルーム”ドームの形成を示す、図2および図3に示されるも のに類似した縦断面図による図式的描写である。 発明の詳細な説明 本発明の方法に適する典型的な抄紙機が図1に図式的に示される。水性抄紙繊 維の分散液、すなわち、スラリーは図示しない機器に準備され、従来技術で設計 されているヘッドボックス15に送り込まれる。水性抄紙繊維の分散液はこのヘ ッドボックス15から典型的な多孔要素である公知の長網式ワイヤのようなフォ ーミングワイヤ16上に分配される。このフォーミングワイヤ16はブレストロ ール19aと図では2個のみが示される、複数個のリターンロール19b、19 cとによって支持するように示される。このフォーミングワイヤ16は当業者に よく知られた、したがって、図示しない駆動手段によって矢印Aで示す方向に駆 動される。 ヘッドボックス15、フォーミングワイヤ16、リターンロール19a、19 b、19cならびにヘッドボックス15およびフォーミングワイヤ16と関係す る様々な補助ユニットならびに装置(図示せず)の目的は抄紙繊維からなる“初 期”ウェブを形成することである。ここで用いられるとき、このウェブ10は明 瞭性のために、この方法の各段階と関係なく、同じ数字“10”、すなわち“初 期”ウェブ10、“中間”ウェブ10、“プレドライ”ウェブ10などによって 参照される。完成した製品、抄紙ウェブ、は数字“50”(図1)によって参照 される。 初期ウェブ10は、この技術分野でよく知られた技術を用いて水性分散媒体か ら分離して形成される。初期ウェブを形成する方法は、たとえば、いずれも参照 によってここに取り入れられるサンフォードおよびシスソンに付与された197 4年1月31発行の米国特許第3,301,764号明細書ならびにモーガンお よびリッチに付与された1976年11月30日発行の米国特許第3,994, 771号明細書のように多くの参照文献に記述されている。 初期ウェブ10がフォーミングワイヤ16上に形成された後、ウェブ10はフ ォーミングワイヤ16から抄紙ベルト透気率Abを有する抄紙ベルト20に移送 される。真空ピックアップシュー26a(図1)のような従来技術の機器がその 転移を果たすために利用される。当業者は図1に図式的に示される真空ピックア ップシュー26aがフォーミングワイヤ16から抄紙ベルト20にウェブ10を 転移する好ましい一手段であることを理解することができる。中間ベルトまたは その類似手段(図示せず)のような、他の機器がフォーミングワイヤ16から抄 紙ベルト20にウェブ10を転移する目的のために利用することができる。ウェ ルズに付与された1984年4月3日発行の米国特許第4,440,597号明 細書は参照によってここに取り入れられる。本発明の方法で利用される抄紙ベル ト20の好ましい実施例は、図1に図式的にそのうちの4個が示される複数個の ロール29a、29b、29c、29dによって支持された巨視的に単一平面の 流体を透過可能なエンドレスベルトである。この抄紙ベルト20は、図1に示さ れるように、方向矢印“B”によって示される方向に移動する。しかしながら、 本発明の抄紙ベルト20は、たとえば手すき紙を製造する場合に使用する固定プ レート、あるいは別の種類の連続工程において使用する回転ドラムを含む、他の 多くの形式に取り入れることが可能である。抄紙ベルト20の物理的形態に関係 なく、この抄紙ベルトは、通常、一定の特性を備えている。 図1ないし図3に示されるように、抄紙ベルト、あるいは単に“ベルト”20 は、ウェブ接触面21およびこのウェブ接触面21と反対側の背面22を有する 。この定義から明らかなように、ウェブ接触面21はウェブ10と接し、それに よって抄紙ベルト20上にウェブ10を支持する。背面22は真空ピックアップ シュー26aおよび真空ボックス26bのような抄紙工程で利用される機器と接 触する。 抄紙ベルト20は少なくとも1つの方向、特に、ウェブ接触面21から背面2 2にかけての方向に空気を透過可能で、さらに流体を透過可能である。ここで用 いられるとき、用語“流体透過”は水性スラリーの流体(空気を含む)担体が重 大な妨害を受けることなく、抄紙ベルト20を通って伝わる状態を称する。しか しながら、ベルト20の全表面域が流体を透過可能であることは必要でなく、む しろこうしたものが望ましい。繊維性スラリーの液体担体が抄紙ベルト20のウ ェブ接触面21上に残しておくスラリーから抄紙繊維からなる初期ウェブ10を 容易に転移できることだけが必要である。 図2、図3および図4は好ましい抄紙ベルト20の横断面を示している。ここ で用いられるとき、抄紙ベルト20の全体平面はX−Y平面を形成し、Z方向は X−Y平面に対して垂直な方向である。図2および図3に示される抄紙ベルト2 0は枠組構成物23と、この枠組構成物23と連結される強化構造物24とから 構成されている。この枠組構成物23はウェブ対向面23a、機械対向面23b およびウェブ対向面23aと機械対向面23bとの間に延びる複数個の偏向導路 24を有する。好ましい一実施例において、枠組構成物23は連続したパターン を構成し、複数個の偏向導路24はウェブ対向面23aから機械対向面23bに 延びる複数個の不連続のオリフィス、またはホールを構成している。この実施例 は参照によってここに取り入れられる、トロクハンに付与された1985年7月 9日発行の米国特許第4,528,239号明細書;トロクハンに付与された1 985年7月16日発行の米国特許第4,529,480号明細書;トロクハン に付与された1987年1月20日発行の米国特許第4,637,859号明細 書;トロクハンらに付与された1992年3月24日発行の米国特許第5,09 8,522号明細書;トロクハンに付与された1994年1月4日発行の米国特 許第5,275,700号明細書;トロクハンに付与された1994年8月2日 発行の米国特許第5,334,289号明細書およびスマルコスキーらに付与さ れた1985年11月15日発行の米国特許第5,364,504号明細書に主 として開示されている。 別の実施例において、枠組構成物23はウェブ対向面23aから機械対向面2 3bに延びるパターン化した配列の突出部を構成し、複数個の偏向導路24はこ の突出部を囲む本質的に連続したパターンを構成する。さらに、個々の突出部は 、 また、それの内部に枠組構成物23のウェブ対向面23aから機械対向面23b に延びるように配置されるオリフィス、またはホールを有する。抄紙ベルトのこ の実施例は参照によってここに取り入れられる、トロクハンらに付与された19 93年9月14日発行の米国特許第4,245,025号明細書およびトロクハ ンらに付与された1996年6月18日発行の米国特許第5,527,428号 明細書に主として開示されている。 また、本発明は、参照によってここに取り入れられる、たとえば、1995年 4月12日に出願されたヨーロッパ特許出願(公開番号:0677612A2) に開示されるベルトのような、枠組構成物を持たない、製織ベルトおよびトロク ハンに付与された1980年12月16日発行の米国特許第4,239,065 号明細書に従うベルトに利用することが可能である。 図2、図3および図4に示すように、ウェブ対向面23aは抄紙ベルト20の ウェブ接触面21を形成し、機械対向面23bは抄紙ベルト20の背面22を形 成する。したがって、偏向導路24は抄紙ベルト20のウェブ接触面21と抄紙 ベルト20との背面22との間に延びることが理解できる。好ましくは、偏向導 路24は枠組構成物23内に予め選択されたパーターンをもって配置される。よ り好ましくは、偏向導路24の配置パターンは非ランダムであり、反復する。 偏向導路、または単に“導路”24は枠組構成物23のウェブ対向面23a( または抄紙ベルト20のウェブ接触面21)に載る抄紙繊維から枠組構成物23 の機械対向面23b(または抄紙ベルト20の背面22)に水を導き、ウェブ1 0内の抄紙繊維がウェブ10内にドーム11を形成するように偏向させられ、再 配置される領域を与える。ここで用いられるとき、用語“ドーム”は個々の偏向 導路24に偏る抄紙繊維によって形成されるウェブ10の要素を指す。もちろん 、複数個の偏向導路24の本質的に連続するパターンを有する抄紙ベルト20は 使用されて当然であり、ドーム11は同様に本質的に連続したパターンを構成す る。 このドーム11は、通常、抄紙工程中、偏向導路24と幾何学的に、さらに位置 的に一致する。抄紙工程中、偏向導路24と順応することによりドーム11を構 成するウェブ10の当該領域はZ方向に偏向し、これにより、ウェブ10の全体 平面に対して本質的に垂直に延び、したがって、ウェブ10の厚さ、または全厚 が増加する。上に定義したように、Z方向は、図2および図3に示されるように 、ウェブ10および抄紙ベルト20の全体平面に対して直角である。ドーム24 はウェブ10の本質的に連続した網状構造体から外側に突出する。 枠組構成物23のウェブ対向面23aはそれの内部に形成されるウェブ面網状 構造体を構成し、抄紙ベルト20の偏向導路24のウェブ面開口24aを形成す る。枠組構成物23の機械対向面23bはそれの内部に形成される機械面網状構 造体を構成し、抄紙ベルト20の偏向導路24の機械面開口24bを形成する。 ドームを有する紙は先に引用され、参照によってここに取り入れられる、米国 特許第4,528,239号;第4,529,480号;第5,245,025 号;第5,364,504号;第5,275,700号明細書に従う、ドライ通 気乾燥方法によって製造される。 エアースらの名義で1997年5月13日に発行された米国特許第5,628 ,876号明細書は本発明の目的のための抄紙ベルト20において利用される枠 組構成物23の半連続するパターンを開示する。上述の特許明細書は参照によっ てここに取り入れられる。 好ましい抄紙ベルト20の強化構造物25は枠組構成物23と連結されると共 に、枠組構成物23のウェブ対向面23aと機械対向面23bとの間に位置決め される。この強化構造物25は第1の面25aおよび第2の面25bを有する。 強化構造物25の第1の面25aは枠組構成物23のウェブ対向面23aと対応 し、実質的にそれと平行である。第2の面25bは枠組構成物23の機械対向面 23bと対応し、実質的にそれと平行である。ここで用いられるとき、さらには 図2および図3に示されるように、強化構造物25の第1の面25aから枠組構 成物23にかけての部分は過負担量OBである。特に、過負担量OBは強化構造 物25の第1の面25aと枠組構成物23のウェブ対向面23aとの間の距離と して定義される。抄紙ベルト20の異なる実施例は過負担量OBが約0.025 4mm(1mil)から約6.35mm(250mil)の範囲内にある必要が ある。 強化構造部25は異なった多数の形態を取ることが可能である。これは製織要 素、非製織要素、スクリーン、複数個のホールを有するバンドないしプレートを もって構成することができる。好ましくは、抄紙ベルト20の強化構造物25は 製織要素で構成し、より好ましくは、多孔製織要素で構成する。強化構造物25 は単層構造で構成する。この形式の強化構造物25は図2および図3に図式的に 示されている。強化構造物25は多層構造で構成してもよい。多層構造の場合、 各層は流れ方向の複数本のヤーンと幅方向の複数本のヤーンとを織って構成する 。ステルジェスらに付与された1996年3月5日発行の米国特許第5,496 、624号明細書はこれに適する強化構造物25の例を示すために参照によって ここに取り入れられる。 この強化構造物25は枠組構成物23を強化する。強化構造物25は本発明の 抄紙工程において利用される脱水機類がウェブ10から水を適切に吸い取り、さ らにウェブ10から抽出した水が抄紙ベルト20を透過することができるように 、突出した開放領域を有する。したがって、強化構造物25は空気および水のよ うな流体を高度に透過できるものでなければならない。ここで用いられる“高度 に透過できる”とは強化構造物25が100パスカルの圧力差で0.0929平 方メートル(1平方フィート)あたり約5.66立方メートル毎分(200立方 フート毎分(cfm))より小さくない透気率を有することを意味する。この透気 率はバルメット社(Valmet Corp.,フィンランド国、パンシオ)か ら入 手可能なバルメット透過率測定装置(モデル・ウイゴ・タイファン・タイプ10 00)を使用して測定される。当業者は強化構造物25の透気率が抄紙ベルト2 0の透過率を左右することを容易に理解することができる。本発明の方法では、 約100パスカルの圧力差で0.0929平方メートル(1平方フィート)あた り約28.30立方メートル毎分(1000cfm)より大きい透気率を有する 強化構造物25を利用することが可能である。 枠組構成物23および強化構造物25を構成する好ましい抄紙ベルト20の様 々な実施例は、トロクハンに付与された1985年7月9日発行の米国特許第4 ,528,239号明細書;トロクハンに付与された1985年7月16日発行 の米国特許第4,529,480号明細書;トロクハンに付与された1987年 1月20日発行の米国特許第4,637,859号明細書;スマルコスキーらに 付与された1992年3月24日発行の米国特許第5,098,522号明細書 ;トロクハンらに付与された1993年9月14日発行の米国特許第5,245 ,025号明細書;トロクハンに付与された1994年1月4日発行の米国特許 第5,275,700号明細書;トロクハンらに付与された1994年8月2日 発行の米国特許第5,334,289号明細書;スマルコスキーに付与された1 994年11月15日発行の米国特許第5,364,504号明細書;トロクハ ンらに付与された1996年6月18日発行の米国特許第5,527,428号 明細書に開示されている。すべての特許明細書は参照によってここに取り入れら れる。 本発明では、製織要素は抄紙ベルト20の強化構造物25にとって好ましいも のであるが、抄紙ベルト20はトロクハンに付与された1996年9月17日発 行の米国特許第5,556,509号明細書ならびに“抄紙において使用する基 材に乾燥硬化可能な樹脂を着ける方法”と題する、トロクハン名義の1995年 2月15日付の特許出願(出願番号第08/391,372号)および“フェル ト層および感光性樹脂層を構成するウェブ成型装置”と題する、トロクハンらの 名義の1995年6月5日付の特許出願(出願番号第08/461,832号) で述べられような、強化構造物としてのフェルトを使用して製作することができ る。これらの特許および出願はプロクター・アンド・ギャンブル社に譲渡され、 参照によってここに取り入れられる。本発明に従うと、ウェブ10がフォーミン グワイヤ16から抄紙ベルト20に転移した後、ウェブ10は、図1ないし図3 に示されるように、フレキシブルシート材30で覆われる。好ましくは、フレキ シブルシート材または単に“シート”30は伸縮自在に弾性、または伸縮自在に 変形可能である。用語“伸縮自在に変形可能”とはシート30が偏向導路24の 幾何学的形状に近づくように圧力の作用のもとで比例して伸び、圧力が停止した 後ではその形状を回復することができることを意味する。好ましいシート30の 一例はエクソン・コーポレーション社(ニュージャージーコーポレーション)(E −xxon Corp.,ニュージャージー州、フレミングトン)のエクソン・ケ ミカル・アメリカズ・フィルム・ディビジョンズ・プラント(イリノイ州、レイ クズーリック)から入手可能なエクストラフレックス(登録商標)フィルムタイ プ“EXX7A−1”(約0.038mm(1.5mils)の厚さを有する) である。 参照によってここに取り入れられる、チャペルらに付与された1996年5月 21日発行の米国特許第5,518,801号明細書は、材料を伸ばし、その後 、拘束を解いたとき、少なくとも1つの軸に沿って弾性挙動を呈するウェブ材料 を開示する。これに代わるものでは、シート30はシート30に圧力を作用させ たとき、シート30が抄紙ベルト20の偏向導路24の幾何学的形状に近づくこ とができるように、抄紙ベルト20に厳密でなく近い関係に保っている変形可能 な非弾性のシートである。当業者は抄紙ベルト20に厳密でなく近い関係にある 伸縮自在に変形可能なシート30も利用することができ、こうした可能性がある と き、むしろより好ましいと理解することができる。 図1はロール39a、39b、39cによって支持され、方向矢印“C”で示 す方向に回るエンドレスベルトのようなシート30を示している。エンドレスベ ルト形式のシート30は好ましいものであるが、シート30は、たとえばプレー トのような多数の他の形式と組み合わせることが可能である。当業者は、また、 本発明の方法においてエンドレスシート30を利用するとき、シート30とロー ル39a、39b、39cとの間の十分な摩擦を保持するために申し分のない引 張特性を有する、実質的に非弾力性のエンドレスループ、またはトラック(図示 せず)を構成する、シート30を備える必要がある場合もあり得ると理解するこ とができる。 図2および図3に最もよく示されるように、ウェブ10がシート材30によっ て被覆され(または覆われ)たとき、ウェブ10はシート材30と抄紙ベルト2 0との間に置かれる。図2および図3に示されるように、シート30は2つの面 、すなわちウェブ10と関係する第1の面31および第1の面31と反対側の第 2の面32を有する。したがって、ウェブ10がシート30で覆われたとき、ウ ェブ10はシート30の第1の面31と抄紙ベルト20のウェブ接触面21(ま たは枠組構成物23のウェブ対向面23a)との間に置かれる。 本発明に従うと、シート30は抄紙ベルト20の抄紙ベルト透気率Abよりも 小さいシート透気率Asを有する。好ましくは、本発明のシート30は空気不透 過である。“空気不透過”とはすべての実用的な目的のためにシート30の物理 的一体性を傷つけることなく、空気が通過しないことを意味する。 ウェブ10がシート30で覆われた後、シート30には適当な流体を用いて吸 引圧が加えられる。もちろん、当業者はこの部分ではシート30が抄紙ベルト2 0上に置かれたウェブ10と接近しているので、この吸引圧がウェブ10および 抄紙ベルト20にも加えられることを容易に理解することができる。図1に示さ れるように、吸引圧を加える方法の1つは、抄紙ベルト20の背面22から真空 を作用させることで、偏向導路24を通じて真空圧力にさらすようにシート30 および抄紙ベルト20との関係を維持してウェブ10を配置することである。図 1において、図式的に符号“P”で示される方向は真空ボックス26bによって 行う真空圧力の作用方向を示している。好ましくは、真空圧力が水銀柱約38. 1から63.5cm(15から25インチ)の間を保って真空ボックス26bに 作用させる。 本発明の好ましい実施例において、吸引圧は典型的には空気圧または蒸気圧力 による形態において正圧(すなわち、大気圧よりも大きい圧力)である。好まし い流体は空気である。これに代わるものでは、あるいは付加的に負圧を図1に示 される矢印“P”の方向にシート30に対して作用させることができる。好まし い正圧を加える手段は従来技術によるもので、当業者の知識の範囲内にあり、そ れ故、これらは図1には示されない。 吸引圧を作用させることによりシート30の少なくとも一部に抄紙ベルト20 の方向への偏向が生じる。このシート30はウェブ10との関係を保っているの で、シート30の少なくとも一部が抄紙ベルト20の方向へ偏向すると、ウェブ 10の少なくとも一部が抄紙ベルト20の方向に偏向する。図2および図3は好 ましい強化構造物25および偏向導路24を備えた樹脂枠組構成物23を構成す る抄紙ベルト20上に置かれたシート30に吸引圧を作用させたときの効果をよ り詳細に示している。 図2および図3において、シート30の第2の面32と関係する圧力P2は、 シート30の第1の面31と関係する圧力P1よりも大きい(図2および図3で は双方の圧力P1、P2が方向矢印によって図式的に示される)。先に述べたよ うに、シート30は、好ましくは、空気不透過性である。したがって、本発明の 好ましい実施例において、シート30はシート30を囲む領域を2つのゾーン、 す なわち、シート30の第2の面32と関係する、比較的高い圧力P2のゾーンと 、シート30の第1の面31と関係する、比較的低い圧力P1のゾーンとに隔て る“バリヤ”として見なすことができる。結果として生じる圧力P=P2−P1 は吸引圧を成立させる。 この吸引圧はシート30全面がウェブ10を全体的に抄紙ベルト20にかけて 押圧する。言い換えると、ウェブ10は抄紙ベルト20とシート30との間に挟 まれ、シート30が吸引圧Pの作用のもとでウェブ10を抄紙ベルト20に押し 付ける。さらに、シート30の少なくとも一部(主として、Z方向において抄紙 ベルト20の偏向導路24と対応する領域)は、図2、図3および図4に示すよ うに、シート30の全平面位置からZ方向に抄紙ベルト20の方向に偏向する。 もちろん、このシート30は吸引圧の作用のもとでZ方向に部分的に偏向するこ とができるように十分な可撓性を備えていなければならない。理論によって限定 されることなく、出願人は、吸引圧の作用のもとでシート30はウェブ10を抄 紙ベルト20に押し付け、ウェブ10からの水を偏向導路24を通して放出し、 ウェブ10のドーム11を形成させ、ウェブ10を高密度にすると考える。 図2、図3および図4はウェブ10内の抄紙繊維の幾分かの部分、したがって ウェブ10自身、がドーム11を形成するために枠組構成物23のウェブ対向面 23a(または抄紙ベルト20のウェブ接触面21)よりも下の偏向導路24に 変位する様子を示す。抄紙繊維が偏向導路に偏向する、従来技術のドライ通気乾 燥方法においては吸引圧の作用により空気の移動が生じる結果、ウェブ内の個々 の繊維の再配置および偏向導路への抄紙繊維の過大な変位が生じる可能性がある 。偏向している間、抄紙繊維は再配置するのに比較的自由であり、透過する空気 から直接の作用を受け、抄紙繊維が抄紙ベルトの網状構造体に隣接するウェブの 表面から偏向導路に移動し、これにより、網状構造体表面全体にわたって比較的 ウェブが不足し、さらに偏向導路内において比較的ウェブが過剰になる。したが っ て、従来技術のドライ通気乾燥方法によって抄造した紙は比較的低坪量(すなわ ち、網状構造体区域の抄紙ウェブの平面上に突出した領域における繊維の重さ) からなる区域と、比較的高坪量(すなわち、ドーム区域の抄紙ウェブの平面上に 突出した領域における繊維の重さ)からなる区域とを持つことなる。さらに、従 来技術のドライ通気乾燥方法によって抄造する紙の網状構造体区域の密度(単位 容量あたりの重さ)はドームの密度と比べて高くなる可能性がある。 本発明の方法においては、ウェブ10の抄紙繊維が偏向導路に偏向したとき、 ウェブ10は直接シート30と接触している。ウェブ10内の抄紙繊維は透過す る空気から直接の作用を受けない(または好ましくない空気透過シート30の場 合、作用を受ける範囲がより小さくなる)。従来技術のドライ通気乾燥方法と相 違して、偏向導路24への抄紙繊維の偏向は主としてシート30の偏向から起こ る。空気自体でなくシート30が偏向する区域は偏向導路24と一致するウェブ 10の一部を偏向導路24に押し付ける。したがって、偏向している間、ウェブ 10内の抄紙繊維が幾分か再配置されるにもかかわらず、ドライ通気乾燥のウェ ブにおいてその網状構造体区域から抄紙繊維が移動する場合と比べて、ウェブ対 向面23aのウェブ網状構造体区域から偏向導路24の方向に抄紙繊維が移動す るのを完全には取り除けないとしても、大きく減少させることができると考える 。結果として、本発明の方法で製造される紙シート50は従来技術の方法を役立 てる圧力差のもとで空気流を生じさせて抄造した紙と比べて、ウェブ10の全平 面を通じてより均一な坪量分布およびより均一な密度分布を有することが可能に なる。 もちろん、もし、好ましくない空気透過シート30を利用するのであれば、幾 分かの空気が空気透過シート30を透過することは理解しなければならない。こ の場合、ウェブ対向面23の網状構造体区域から偏向導路24にかけてより多く の抄紙繊維が移動する。こうした場合、好ましい空気不透過シート30を利用す る方法によって製造した抄紙ウェブと比べて、紙シート50はウェブ10の全平 面にわたって坪量分布および密度分布が均一でなくなる。しかしながら、シート 30がウェブ10を抄紙ベルト20に押し付けるので、空気透過シート30を利 用する場合に、幾分かの抄紙繊維の再配置が起こるとしても、ウェブ10に密着 したシート30の押さえ付ける力でさらに大きく再配置が進行するのを抑えるこ とができると考える。 ウェブ10内の抄紙繊維がドーム11を形成するために偏向導路24に偏向し たとき、またはその偏向が生じた後のいずれかの段階でウェブ10から水を抽出 する。先に詳しく論じたように、従来技術の方法を役立てる圧力差のもとで空気 流を生じさせる場合、吸引圧の作用でウェブを透過する空気が直接作用する中で 抄紙繊維の偏向導路への偏向し、ウェブからの水の抽出および抄紙繊維の再配置 が起こる。この方法は、しばしば、ウェブ10から個々の抄紙繊維が分離し、こ の抄紙繊維が抄紙ベルト20を完全に通り抜け、ピンホール不良として知られた 現象、その結果、真空脱水機を詰まらせるような望ましくない結果を引き起こす 。従来技術の方法を役立てる圧力差のもとで空気流を生じさせるのと相違して、 本発明に従う場合、フレキシブルシート30の偏向のもとで抄紙繊維の偏向導路 24への偏向およびウェブ10から水の抽出が起こり、したがって、ウェブ10 におけるピンホール不良および真空脱水機の目詰まりの発生を効果的に取り除く ことができる。 図2はシート30の“偏向量E”を示し、図3はシート30の最大偏向量E− maxを示している。先に論じたように、吸引圧の作用のもとでシート30はそ の全面でウェブ10を抄紙ベルト20に押すが、主として偏向導路24と関係す る(またはZ方向に一致する)シート30の区域が最も多く“偏向”する(また はZ方向に変位する)。ここで用いられるとき、これらの区域はシート30の“ 偏向”区域、または部として定義される。ウェブ10のドーム11は、一般に、 このシート30の偏向区域と幾何学的に、さらに位置的に一致する。シート30 の 残りの部分、偏向しない部分、はシート30の“非偏向”部、または区域である 。本質的にはシート30の個々の偏向区域はシート30の本質的に平面の非偏向 部によって囲われ、互いに隔てられている。もちろん、枠組構成物23がパター ン配列の突出部で構成され、複数個の偏向導路24が本質的に連続して構成され る、上記抄紙ベルト20が使用されるとき、シート30の偏向区域はZ方向に延 びる、本質的に連続したパターンを構成する。先に定義したように、Z方向(図 2および図3では符号“Z”によって示される)はウェブ10および抄紙ベルト 20の全平面に対して、したがって図2および図3に示されるように、シート3 0の全平面に対して垂直である。 用語シート30の“偏向”(“最大偏向量”)は吸引圧の作用のもとで偏向導路 26と関係するシート30の部分がZ方向に変位させられ、または引き寄せられ る、図2の距離E(図3の距離Emax)を表す。言い換えると、この“偏向” は、シート30の偏向部の第1の面31上のZ方向の最大変位点Fと、シート3 0の全体的に非偏向で、全体的に平面の部分である第1の面31の残りの部分と のZ方向距離によって示される。 図2および図3に示すように、シート30の偏向部分は偏向導路24の中に偏 向してもよく(図3)、または偏向しなくともよい(図2)。“偏向導路24の中に 偏向する”ことによりシート30の偏向部の第1の面31上のZ方向の最大変位 点Fは、図3に示されるように、抄紙ベルト30の枠組構成物23のウェブ対向 面23a(またはウェブ接触面21)のレベルよりも“下方”に置かれる。対照 的に、図2はシート30偏向部の第1の面31上のZ方向の最大変位点Fが抄紙 ベルト30の枠組構成物23のウェブ対向面23a(またはウェブ接触面21) のレベルよりも“上方”に置かれることを示している。この最大偏向距離Ema xはZ方向に偏向導路24に偏向するためにシート30に必要な偏向量を示す。 当業者は本発明方法の特性にはシート30の可撓性、厚さおよび透気率、これ に限られないが、偏向導路24の相対的なサイズおよび幾何学的形状を含む、抄 紙ベルト20の特定の設計、ならびにシート30に作用させる圧力差の値が相互 に関連し合うと理解することができる。 図2および図3はウェブ面開口24aがX−Y平面の少なくとも1つの方向に おいて対応する背面開口24bよりも大きい、抄紙ベルト20の実施例を示して いるが、図4はウェブ面開口24aがX−Y平面の少なくとも1つの方向におい て対応する背面開口24bよりも小さい、抄紙ベルト20の実施例を示している 。このような本質的に連続した枠組構成物23および複数個の偏向導路24を有 する抄紙ベルト20の設計は抄紙ウェブ内に“マッシュルーム”ドーム11を形 成することが可能である。ここで用いられるとき、“マッシュルーム”ドーム1 1はその終端が横断面において枠組構成物23のウェブ対向面23aと関係する ウェブ10の面に隣接する部分より大きいドーム11である。マッシュルームド ームを有するウェブ10は従来技術によるドーム11と比べて、マッシュルーム ドーム11がより簡単につぶれるために従来の通気条件のもとで抄造したウェブ と比べて、相対的に柔らかくなると考えられる。また、図4に示される形式のマ ッシュルームドーム11はそれと逆の部分からなる類似したマッシュルームドー ムと組み合わせて固着手段として利用できると考える。後者の場合、マッシュル ームドーム11は、好ましくは、硬さをより増すために(接着剤、またはその他 の材料を用いて、熱的に)処理する。このような固着手段を形成することを目的 に合成繊維またはフィラメントを使用することができる。トーマスらに付与され た1991年10月22日発行の米国特許第5,058,247号明細書;トー マスらに付与された1992年5月26日発行の米国特許第5,116,563 号明細書;トーマスらに付与された1993年7月27日発行の米国特許第5, 230,851号明細書;トーマスらに付与された1996年7月30日発行の 米国特許第5,540,673号明細書;ヤングらに付与された1996年10 月1 5日発行の米国特許第5,565,255号明細書は参照によってここに取り入 れられる。 当業者は厚さおよび可撓性のようなシート30の性質が指定された抄紙ベルト 20に合わせてシート30に要求どおりの偏向を与えるのに必要な吸引圧の値に 大きく影響を及ぼすことを容易に理解することができる。指定されたシート30 、抄紙ベルト幾何学的形状およびウェブ厚さに合わせるために吸引圧は望ましい シート30の最大偏向距離Emaxを達成するように十分でなければならない。 好ましくない空気透過シート30が利用される場合、シート30と抄紙ベルト 20との相対透気率またはAb/As比はシート30の抄紙ベルト20方向への 偏向程度を規定する特性の1つである。空気透過シート30が利用されるとき、 好ましいAb/As比は約2.0よりも大きい。より好ましいAb/As比は約 10.0よりも大きい、最も好ましいAb/As比は約20.0よりも大きい。 図1を参照すると、シート30はこの工程中の幾つかの地点でウェブ10を覆 った位置から取り除かれる。好ましくは、シート30は抄紙繊維の偏向導路24 への偏向を与え、さらにウェブ10から脱水する工程が本質的に完了する前は取 り除かれない。抄紙繊維の偏向導路24への偏向を与え、ウェブ10から脱水す る工程はウェブ10が少なくとも25%濃度に達したときに実行し、本質的に完 了する。 任意的に、本発明の方法はウェブ10をプレドライに掛ける段階を含む。抄紙 技術において知られた好都合な幾つかの手段はウェブ10をプレドライに掛ける ために使用することができる。ウェブ10を乾燥するために、たとえばフロース ルードライヤー、非熱式キャピラリー脱水装置およびヤンキードライヤーを単独 および組み合わせて使用することができる。図1はプレドライヤー27を示して いる。先に述べたように、シート30は、好ましくは、フロースルー機器をプレ ドライのために利用する場合は、特に、プレドライに掛ける段階が始まる前に取 り除く。プレドライヤー27で吸い取る水の量はプレドライヤー27を出るウェブ 10が約30%から約98%までの濃度を持つように調節する。まだ抄紙ベルト 20と着いたままのプレドライで水を抽出されたウェブ10はリターンロール2 9cを通過し、方向矢印“B”で示す方向にインプレッションロール29bにか けて移動する。 ウェブ対向面23aのウェブ面網状構造体をウェブ10に押し付ける段階を( ウェブ10がそこに着いている)抄紙ベルト20とヤンキードライヤー40の表 面40aとの間にウェブ10を挟むことにより任意的に行ってもよい。図1に示 すように、抄紙ベルト20に着いたウェブ10はインプレッションロール29b とヤンキードライヤー40のドラムとの間に形成されるニップを通って移動する 。 本発明の方法の次の段階はウェブを乾燥する。任意に行うウェブ10を押し付 ける段階が終ったならば、ウェブ対向面23aのウェブ面網状構造体をウェブ1 0にプレスした後に、抄紙ベルト20からウェブ10を引き離す。抄紙ベルト2 0からウェブ10が離れると、ウェブ10はヤンキードライヤー40のドラム表 面40aに抱き着く。ここで、ウェブ10は少なくとも約90%の濃度に乾燥す る。 本発明の方法では乾燥段階の後、任意に行うウェブ10を縮小加工に掛ける段 階が利用される。縮小は乾燥したウェブにエネルギを加えたときに起こる乾燥抄 紙ウェブの長さの減少であり、このとき、抄紙ウェブの長さは減少させられ、ウ ェブ内の抄紙繊維は幾分かの繊維−繊維結合の引き裂きを伴って再配置される。 縮小加工は数種のよく知られた方法のいずれかの方法でなし遂げることができる 。最も普及し、好ましい縮小加工はクレープ加工である。 クレープ加工では、乾燥ウェブ10をドライヤー表面に着け、その後、ドクタ ーブレード45を用いてその表面から剥がす。図1に示されるように、通常、ウ ェブ10が抱き着く表面は乾燥する表面としても機能する。代表的なものとして この表面は図1に示されるようなヤンキードライヤー40のドラムの表面40a がある。 ヤンキードライヤー40のドラム表面にウェブ10を押し付ける抱き着けでは 、クレープ加工接着剤が力を貸す。代表的なクレープ加工接着剤はポリビニール アルコール基のようないずれかの適合する接着剤を含む。適合する接着剤の例は 参照によってここに取り入れられる、ベーテスに付与された1975年12月1 6日発行の米国特許第3,926,716号明細書に開示されている。この接着 剤は上述のニップを通過する前のウェブ10に直接、またはより好ましくは、ウ ェブがヤンキードライヤー40のドラム表面にインプレッションロール29bで プレスされる地点よりも前に、ヤンキードライヤー40のドラム表面に塗布する 。本発明の実施で用いられる接着剤塗布手段および接着剤を塗布する技術は、従 来技術と同様であり、したがって、これらは図1に示されない。吹き付け法のよ うな当業者に知られたクレープ加工接着剤を塗布するいずれかの技術を使用する ことができる。通常、抄紙ベルト10のウェブ対向面23aのウェブ面網状構造 体と関係するウェブ10の非偏向部だけがヤンキードライヤー40のドラム表面 に直接抱き着く。本発明の方法によって製造した抄紙ウェブ10は、図1に示さ れない従来技術による手段によって任意的にキャレンダー加工に掛け、異なる巻 き取り速度で、あるいは速度を変えずにロールに巻き取られる。また、切断され て積み重ねられる。この抄紙ウェブ10は、この後、使用のために準備される。 本発明の方法によって製造した抄紙ウェブ50では柔らかい触覚による感覚を 増すために当業者が容易に認知できるような化学軟化剤が添加される。適合する 化学軟化剤はファンに付与された1993年6月8日発行の米国特許第5,21 7,576号明細書およびファンらに付与された1993年11月16日発行の 米国特許第5,262,007号明細書に記載の技術に従って添加される。これ らの特許明細書の開示内容は参照によってここに取り入れられる。付加的に、ア ンパルスキーらに付与された1993年6月1日発行の米国特許第5,215, 626号明細書およびアンパルスキーに付与された1995年2月14日発行の 米国特許第5,389,204号明細書で教示されるようなシリコンが本発明に 従う抄紙に添加される。これらの特許明細書の開示内容は参照によってここに取 り入れられる。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)抄紙繊維の水性分散液を準備し、 (b)前記抄紙繊維からなるウェブを前記水性分散液からフォーミング ワイヤ上に形成し、 (c)前記ウェブを前記フォーミングワイヤからウェブ接触面およびこ のウェブ接触面と反対側の背面を備え、好ましくは、100パスカルの圧力差で 、0.0929平方メートル(1平方フィート)あたり約5.66立方メートル (200立方フート)毎分よりも大きい透気率Abを有する抄紙ベルトに転移し 、 (d)第1の面および該第1の面と反対側の第2の面を備え、前記抄紙 ベルトの透気率Abよりも小さいシート透気率を有するフレキシブルシート材を 準備し、 (e)前記ウェブが前記シート材の該第1の面と前記抄紙ベルトの該ウ ェブ接触面との間に置かれるように、前記ウェブを前記シート、好ましくは伸縮 自在で変形可能なシートで覆い、 (f)前記シート材の該第2の面と関係する圧力P2が前記シート材の 該第1の面と関係する圧力P1よりも大きくなるように、吸引圧を前記シート材 に作用させ、これにより、前記シート材の少なくとも一部を前記抄紙ベルトの方 向に偏向させ、かつ、水を前記ウェブから前記抄紙ベルトを通して抽出し、 (g)前記シート材を前記ウェブから取り除き、 (h)前記ウェブを紙シートを形成するように乾燥する、 段階からなる紙シートを製造する方法。 2. 前記抄紙ベルトが、 前記抄紙ベルトの前記ウェブ接触面を形成するウェブ対向面、前記抄紙ベルト の前記背面を形成する機械対向面および前記ウェブ対向面と前記機械対向面との 間に延びる複数個の偏向導路を備え、前記ウェブ対向面がその内部に形成される ウェブ面網状構造体を有し、前記偏向導路のウェブ面開口を形成し、前記機械対 向面がその内部に形成される機械面網状構造体を有し、前記偏向導路の機械面開 口を形成している枠組構成物と、 前記枠組構成物と連結されると共に、前記枠組構成物の該ウェブ対向面と該機 械対向面との間に位置決めされ、前記枠組構成物の該ウェブ対向面と対応する第 1の面および前記枠組構成物の該機械対向面と対応する第2の面を備え、好まし くは、100パスカルの圧力差で0.0929平方メートル(1平方フィート) あたり約28.30立方メートル(1000立方フート)毎分よりも大きい透気 率を有する強化構造物とからなり、 前記枠組構成物の該ウェブ対向面および前記強化構造物の第1の面がそれの間 に過負担量を規定している請求の範囲第1項に記載の方法。 3. 前記シート材の少なくとも一部の偏向が前記ウェブ内の該抄紙繊維の少 なくとも一部を該偏向導路に偏向させ、かつ前記ウェブから前記偏向導路を通し て水を抽出する請求の範囲第1項および第2項に記載の方法。 4. 前記シート材が100パスカルの圧力差で約0.708立方メートル毎 分(25scfm)よりも小さい前記シートの透気率Asを有し、好ましくは、 前記シート材が空気不透過である請求の範囲第1項、第2項および第3項のいず れか1項に記載の方法。 5. 前記シート材の一部が最大偏向を形成するように、前記抄紙ベルトの該 偏向導路に偏向し、前記最大偏向が、好ましくは、前記抄紙ベルトの該過負担量 の約25%より大きい請求の範囲第1項、第2項、第3項および第4項のいずれ か1項に記載の方法。 6. 前記抄紙ベルトと関係する前記ウェブを約30%から約95%濃度にプ レドライする、追加の段階を含み、好ましくは、前記ウエブを前記段階(g)の 前に果たす請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項および第5項のいずれか 1項に記載の方法。 7. 前記段階(h)の前に、前記ウェブ対向面の該ウェブ面網状構造体を前 記抄紙ベルトと堅固な面との間に該ウェブを挟み込むことによって前記ウェブに プレスする、追加の段階を含み、好ましくは、前記堅固な面がヤンキードライヤ ドラムからなる請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、第5項および第6 項のいずれか1項に記載の方法。 8. 前記ウェブを縮小する段階を含み、前記縮小段階がクレープ加工からな る請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、第5項、第6項および第7項の いずれか1項に記載の方法。 9. 前記吸引圧が正圧力からなる請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4 項、第5項、第6項および第7項のいずれか1項に記載の方法。 10. 前記吸引圧が負圧力からなる請求の範囲第1項、第2項、第3項、第 4項、第5項、第6項および第7項のいずれか1項に記載の方法。
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