JPH06264389A - 抄紙方法及び抄紙機 - Google Patents
抄紙方法及び抄紙機Info
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- JPH06264389A JPH06264389A JP6908193A JP6908193A JPH06264389A JP H06264389 A JPH06264389 A JP H06264389A JP 6908193 A JP6908193 A JP 6908193A JP 6908193 A JP6908193 A JP 6908193A JP H06264389 A JPH06264389 A JP H06264389A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抄合せ抄紙機において、設備スペースを小と
し、且つ生産速度を高速化可能とすること。 【構成】 第１ヘッドボックス２７が供給する原料をシ
ート形成ベルト２１の水平移動部２１Ａ上面に分配し、
この水平移動部２１Ａにて第１湿紙層Ｓ１を形成し、第
２ヘッドボックス３２が供給する原料をシート形成ベル
ト２１の立下り移動部２１Ｂに移行してきた第１湿紙層
Ｓ１上面に分配し、この立下り移動部２１Ｂにて第２湿
紙層Ｓ２を形成する抄紙方法。
し、且つ生産速度を高速化可能とすること。 【構成】 第１ヘッドボックス２７が供給する原料をシ
ート形成ベルト２１の水平移動部２１Ａ上面に分配し、
この水平移動部２１Ａにて第１湿紙層Ｓ１を形成し、第
２ヘッドボックス３２が供給する原料をシート形成ベル
ト２１の立下り移動部２１Ｂに移行してきた第１湿紙層
Ｓ１上面に分配し、この立下り移動部２１Ｂにて第２湿
紙層Ｓ２を形成する抄紙方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は抄紙方法及び抄紙機に関
する。
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、複数の湿紙層を抄合せる抄紙設備
として、図３〜図５の如くのものがある。
として、図３〜図５の如くのものがある。
【０００３】図３の抄紙設備は、２台のワイヤ抄紙機１
Ａ、１Ｂを直列に接続したものであり、先行抄紙機１Ａ
によって形成した第１湿紙層と、後続抄紙機１Ｂによっ
て形成した第２湿紙層とを、シート搬送ベルト２の上面
上で抄合せるようにしたものである。各抄紙機１Ａ、１
Ｂは、それぞれ、シート形成ベルト３を周回させ、ヘッ
ドボックス４が供給する原料をシート形成ベルト３の水
平移動部３Ａの上面に分配し、この水平移動部３Ａにて
第１湿紙層もしくは第２湿紙層を形成するものである。
Ａ、１Ｂを直列に接続したものであり、先行抄紙機１Ａ
によって形成した第１湿紙層と、後続抄紙機１Ｂによっ
て形成した第２湿紙層とを、シート搬送ベルト２の上面
上で抄合せるようにしたものである。各抄紙機１Ａ、１
Ｂは、それぞれ、シート形成ベルト３を周回させ、ヘッ
ドボックス４が供給する原料をシート形成ベルト３の水
平移動部３Ａの上面に分配し、この水平移動部３Ａにて
第１湿紙層もしくは第２湿紙層を形成するものである。
【０００４】図４の抄紙設備は、１台のツインワイヤ抄
紙機５によって第１湿紙層と第２湿紙層とを第１シート
形成ベルト６上にて形成し、これを第２シート形成ベル
ト７との間に挾んで整形した後、シート搬送ベルト８に
移送するものである。抄紙機５は、第１シート形成ベル
ト６を周回させ、第１ヘッドボックス９が供給する原料
を第１シート形成ベルト６の水平移動部６Ａの上流側の
上面に分配して第１湿紙層を形成し、第２ヘッドボック
ス１０が供給する原料を第１シート形成ベルト６の水平
移動部６Ａの下流側に移行してきた第１湿紙層上面に分
配して第２湿紙層を形成するものである。
紙機５によって第１湿紙層と第２湿紙層とを第１シート
形成ベルト６上にて形成し、これを第２シート形成ベル
ト７との間に挾んで整形した後、シート搬送ベルト８に
移送するものである。抄紙機５は、第１シート形成ベル
ト６を周回させ、第１ヘッドボックス９が供給する原料
を第１シート形成ベルト６の水平移動部６Ａの上流側の
上面に分配して第１湿紙層を形成し、第２ヘッドボック
ス１０が供給する原料を第１シート形成ベルト６の水平
移動部６Ａの下流側に移行してきた第１湿紙層上面に分
配して第２湿紙層を形成するものである。
【０００５】図５の抄紙設備は、２台のワイヤシリンダ
抄紙機１１Ａ、１１Ｂを直列接続したものであり、先行
抄紙機１１Ａによって形成した第１湿紙層と、後続抄紙
機１１Ｂによって形成した第２湿紙層とを、シート搬送
ベルト１２下面上で抄合せるようにしたものである。
尚、各抄紙機１１Ａ、１１Ｂは、それぞれ、ワイヤシリ
ンダ１３を回転させ、ヘッドボックス１４が供給する原
料をシート搬送ベルト１２の水平移動部１２Ａの下面に
分配する。そして、抄紙機１１Ａは、水平移動部１２Ａ
の下面上に第１湿紙層を形成し、抄紙機１１Ｂは、この
第１湿紙層の下面上に第２湿紙層を積層形成するもので
ある。尚、各抄紙機１１Ａ、１１Ｂは、シート搬送ベル
ト１２をワイヤシリンダ１３との間で挟圧するニップロ
ーラ１５を有しており、脱水速度を向上せしめている。
抄紙機１１Ａ、１１Ｂを直列接続したものであり、先行
抄紙機１１Ａによって形成した第１湿紙層と、後続抄紙
機１１Ｂによって形成した第２湿紙層とを、シート搬送
ベルト１２下面上で抄合せるようにしたものである。
尚、各抄紙機１１Ａ、１１Ｂは、それぞれ、ワイヤシリ
ンダ１３を回転させ、ヘッドボックス１４が供給する原
料をシート搬送ベルト１２の水平移動部１２Ａの下面に
分配する。そして、抄紙機１１Ａは、水平移動部１２Ａ
の下面上に第１湿紙層を形成し、抄紙機１１Ｂは、この
第１湿紙層の下面上に第２湿紙層を積層形成するもので
ある。尚、各抄紙機１１Ａ、１１Ｂは、シート搬送ベル
ト１２をワイヤシリンダ１３との間で挟圧するニップロ
ーラ１５を有しており、脱水速度を向上せしめている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、以下の如くの問題点がある。
には、以下の如くの問題点がある。
【０００７】図３の従来設備は、第１湿紙層と第２湿紙
層の抄合せのために、２台のワイヤ抄紙機１Ａ、１Ｂを
直列接続するものであり、一定の生産能力を確保するに
必要な設備スペースが長大になる。
層の抄合せのために、２台のワイヤ抄紙機１Ａ、１Ｂを
直列接続するものであり、一定の生産能力を確保するに
必要な設備スペースが長大になる。
【０００８】図４の従来設備では、第１ヘッドボックス
９から第１シート形成ベルト６の水平移動部６Ａ上に分
配された第１湿紙層の原料濃度が一定値（例えば 5％、
これは原料 5％、水95％である）を越えるまで、第２ヘ
ッドボックス１０からの原料を該水平移動部６Ａ上に分
配できない。第１湿紙層の原料濃度が低い段階で、第２
ヘッドボックス１０からの原料をその上に分配すると、
第１湿紙層がくずれて第１と第２の湿紙層が混和して良
品シートを形成できないのである。従って、図４の従来
設備は、第１シート形成ベルト６の水平移動部６Ａ上で
第１ヘッドボックス９と第２ヘッドボックス１０との間
に、第１湿紙層の原料濃度が一定値を越えるに足る水平
脱水ゾーンを確保し、その後更に第２湿紙層のための水
平脱水ゾーンを確保する必要があり、結果として第１シ
ート形成ベルト６の水平移動部６Ａにて長い水平脱水ゾ
ーンを確保する必要があるから、一定の生産能力を確保
するに必要な設備スペースが長大になる。
９から第１シート形成ベルト６の水平移動部６Ａ上に分
配された第１湿紙層の原料濃度が一定値（例えば 5％、
これは原料 5％、水95％である）を越えるまで、第２ヘ
ッドボックス１０からの原料を該水平移動部６Ａ上に分
配できない。第１湿紙層の原料濃度が低い段階で、第２
ヘッドボックス１０からの原料をその上に分配すると、
第１湿紙層がくずれて第１と第２の湿紙層が混和して良
品シートを形成できないのである。従って、図４の従来
設備は、第１シート形成ベルト６の水平移動部６Ａ上で
第１ヘッドボックス９と第２ヘッドボックス１０との間
に、第１湿紙層の原料濃度が一定値を越えるに足る水平
脱水ゾーンを確保し、その後更に第２湿紙層のための水
平脱水ゾーンを確保する必要があり、結果として第１シ
ート形成ベルト６の水平移動部６Ａにて長い水平脱水ゾ
ーンを確保する必要があるから、一定の生産能力を確保
するに必要な設備スペースが長大になる。
【０００９】図５の従来設備は、シート搬送ベルト１２
の下面上に湿紙を担持するものであるから、生産速度を
上げるためにシート搬送ベルト１２の移動速度を高速化
すると、２台の抄紙機１１Ａ、１１Ｂ間でシート搬送ベ
ルト１２の揺れが大きくなり、シート搬送ベルト１２の
下面上に担持された第１湿紙層が剥落するものとなる。
このため、生産速度を高速化できない。
の下面上に湿紙を担持するものであるから、生産速度を
上げるためにシート搬送ベルト１２の移動速度を高速化
すると、２台の抄紙機１１Ａ、１１Ｂ間でシート搬送ベ
ルト１２の揺れが大きくなり、シート搬送ベルト１２の
下面上に担持された第１湿紙層が剥落するものとなる。
このため、生産速度を高速化できない。
【００１０】本発明は、抄合せ抄紙機において、設備ス
ペースを小とし、且つ生産速度を高速化可能とすること
を目的とする。
ペースを小とし、且つ生産速度を高速化可能とすること
を目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の本発明
は、シート形成ベルトを略水平な水平移動部から立下り
移動部を経由するように周回させ、第１ヘッドボックス
が供給する原料をシート形成ベルトの水平移動部上面に
分配し、この水平移動部にて第１湿紙層を形成し、第２
ヘッドボックスが供給する原料をシート形成ベルトの立
下り移動部に移行してきた第１湿紙層上面に分配し、こ
の立下り移動部にて第２湿紙層を形成するようにしたも
のである。
は、シート形成ベルトを略水平な水平移動部から立下り
移動部を経由するように周回させ、第１ヘッドボックス
が供給する原料をシート形成ベルトの水平移動部上面に
分配し、この水平移動部にて第１湿紙層を形成し、第２
ヘッドボックスが供給する原料をシート形成ベルトの立
下り移動部に移行してきた第１湿紙層上面に分配し、こ
の立下り移動部にて第２湿紙層を形成するようにしたも
のである。
【００１２】請求項２に記載の本発明は、シート形成ベ
ルトをブレストロールとリターンロールとの間の略水平
な水平移動部から、リターンロールとターニングロール
との間の立下り移動部を経由させて周回させるシート形
成ベルト周回装置と、シート形成ベルトの水平移動部入
側に配置され、この水平移動部上面に原料を分配する第
１ヘッドボックスと、シート形成ベルトの立下り移動部
外側に配置され、この立下り移動部との間に湿紙挟圧部
を形成するワイヤシリンダと、ワイヤシリンダの湿紙挟
圧部入側に配置され、このワイヤシリンダ外面に原料を
分配する第２ヘッドボックスとを有してなるようにした
ものである。
ルトをブレストロールとリターンロールとの間の略水平
な水平移動部から、リターンロールとターニングロール
との間の立下り移動部を経由させて周回させるシート形
成ベルト周回装置と、シート形成ベルトの水平移動部入
側に配置され、この水平移動部上面に原料を分配する第
１ヘッドボックスと、シート形成ベルトの立下り移動部
外側に配置され、この立下り移動部との間に湿紙挟圧部
を形成するワイヤシリンダと、ワイヤシリンダの湿紙挟
圧部入側に配置され、このワイヤシリンダ外面に原料を
分配する第２ヘッドボックスとを有してなるようにした
ものである。
【００１３】
【作用】請求項１、２に記載の本発明によれば、下記
、の作用がある。 １台の抄紙機のみにより抄合せ抄紙設備を構築でき
る。また、シート形成ベルトの水平移動部は第１湿紙層
のためだけの水平脱水ゾーンを形成し、シート形成ベル
トの立下り移動部が第２湿紙層のための立下り脱水ゾー
ンを形成する。従って、シート形成ベルトの水平移動部
に確保すべき脱水ゾーン長さが長大となることがない。
よって、一定の生産能力を確保するに必要な設備スペー
スを小型化できる。
、の作用がある。 １台の抄紙機のみにより抄合せ抄紙設備を構築でき
る。また、シート形成ベルトの水平移動部は第１湿紙層
のためだけの水平脱水ゾーンを形成し、シート形成ベル
トの立下り移動部が第２湿紙層のための立下り脱水ゾー
ンを形成する。従って、シート形成ベルトの水平移動部
に確保すべき脱水ゾーン長さが長大となることがない。
よって、一定の生産能力を確保するに必要な設備スペー
スを小型化できる。
【００１４】第１湿紙層はシート形成ベルトの水平移
動部上面上に担持され、第２湿紙層はシート形成ベルト
の立下り移動部上に担持され、それらの湿紙層がシート
形成ベルトの水平移動部下面上に担持されることがな
い。従って、シート形成ベルトの移動速度の高速化によ
って該ベルトに揺れを生じたとしても、それらの湿紙層
が該ベルト下方に剥落することがない。
動部上面上に担持され、第２湿紙層はシート形成ベルト
の立下り移動部上に担持され、それらの湿紙層がシート
形成ベルトの水平移動部下面上に担持されることがな
い。従って、シート形成ベルトの移動速度の高速化によ
って該ベルトに揺れを生じたとしても、それらの湿紙層
が該ベルト下方に剥落することがない。
【００１５】尚、シート形成ベルトの水平移動部出側
（リターンロール出側）と立下り移動部上の第２湿紙層
形成部（ワイヤシリンダ挟圧部）との間で、立下り移動
部が斜め下向きに配置されるものであったとしても、こ
の間のベルトは第１湿紙層のための水平脱水ゾーンの出
側にあって短くできるから揺れは小さく、且つ完全な下
向き面を形成するものでない。よって、上述の斜め下向
きの立下り移動部からの湿紙層の剥落もないものとする
ことができる。
（リターンロール出側）と立下り移動部上の第２湿紙層
形成部（ワイヤシリンダ挟圧部）との間で、立下り移動
部が斜め下向きに配置されるものであったとしても、こ
の間のベルトは第１湿紙層のための水平脱水ゾーンの出
側にあって短くできるから揺れは小さく、且つ完全な下
向き面を形成するものでない。よって、上述の斜め下向
きの立下り移動部からの湿紙層の剥落もないものとする
ことができる。
【００１６】
【実施例】図１は本発明の一実施例に係る抄紙設備を示
す模式図、図２は図１の要部拡大図、図３は従来設備を
示す模式図、図４は従来設備を示す模式図、図５は従来
設備を示す模式図である。
す模式図、図２は図１の要部拡大図、図３は従来設備を
示す模式図、図４は従来設備を示す模式図、図５は従来
設備を示す模式図である。
【００１７】図１の抄紙設備は、１台の抄紙機２０によ
って第１湿紙層Ｓ１と第２湿紙層Ｓ２とを抄合せ可能と
するものであり、この抄紙機２０を製品紙厚に応じて複
数台（図１では２台）直列接続し、多層抄合せ可能とす
るものである。
って第１湿紙層Ｓ１と第２湿紙層Ｓ２とを抄合せ可能と
するものであり、この抄紙機２０を製品紙厚に応じて複
数台（図１では２台）直列接続し、多層抄合せ可能とす
るものである。
【００１８】抄紙機２０は、ワイヤ等からなるシート形
成ベルト２１をブレストロール２２とリターンロール２
３との間の略水平な水平移動部２１Ａから、リターンロ
ール２３とターニングロール２４との間の立下り移動部
２１Ｂを経由させて周回させる。ブレストロール２２、
リターンロール２３、ターニングロール２４はシート形
成ベルト周回装置を構成する。尚、２５、２６はワイヤ
ロールである。
成ベルト２１をブレストロール２２とリターンロール２
３との間の略水平な水平移動部２１Ａから、リターンロ
ール２３とターニングロール２４との間の立下り移動部
２１Ｂを経由させて周回させる。ブレストロール２２、
リターンロール２３、ターニングロール２４はシート形
成ベルト周回装置を構成する。尚、２５、２６はワイヤ
ロールである。
【００１９】抄紙機２０は、シート形成ベルト２１の水
平移動部２１Ａ入側に第１ヘッドボックス２７を配置し
ている。第１ヘッドボックス２７は水平移動部２１Ａの
上面に原料を分配する。これにより、抄紙機２０では、
水平移動部２１Ａの上面上に第１湿紙層Ｓ１が形成され
る。このとき、水平移動部２１Ａは第１湿紙層Ｓ１のた
めの水平脱水ゾーンを形成し、第１湿紙層Ｓ１はこの間
に作用する重力により水を切られ、且つ水平移動部２１
Ａに沿って設けられている脱水機２８により脱水され
る。２９はセーボールである。第１湿紙層Ｓ１は水平移
動部２１Ａの出側における原料濃度を一定値（例えば３
〜５％）越えとされる。
平移動部２１Ａ入側に第１ヘッドボックス２７を配置し
ている。第１ヘッドボックス２７は水平移動部２１Ａの
上面に原料を分配する。これにより、抄紙機２０では、
水平移動部２１Ａの上面上に第１湿紙層Ｓ１が形成され
る。このとき、水平移動部２１Ａは第１湿紙層Ｓ１のた
めの水平脱水ゾーンを形成し、第１湿紙層Ｓ１はこの間
に作用する重力により水を切られ、且つ水平移動部２１
Ａに沿って設けられている脱水機２８により脱水され
る。２９はセーボールである。第１湿紙層Ｓ１は水平移
動部２１Ａの出側における原料濃度を一定値（例えば３
〜５％）越えとされる。
【００２０】尚、水平移動部２１Ａの出側において、リ
ターンロール２３との間でシート形成ベルト２１、第１
湿紙層Ｓ１を挟圧するニップロール３０を設けても良
い。
ターンロール２３との間でシート形成ベルト２１、第１
湿紙層Ｓ１を挟圧するニップロール３０を設けても良
い。
【００２１】抄紙機２０は、シート形成ベルト２１の立
下り移動部２１Ｂ外側にワイヤシリンダ３１を配置して
いる。ワイヤシリンダ３１は立下り移動部２１Ｂとの間
に湿紙挟圧部３１Ａを形成する。
下り移動部２１Ｂ外側にワイヤシリンダ３１を配置して
いる。ワイヤシリンダ３１は立下り移動部２１Ｂとの間
に湿紙挟圧部３１Ａを形成する。
【００２２】抄紙機２０は、ワイヤシリンダ３１の湿紙
挟圧部３１Ａ入側に第２ヘッドボックス３２を配置して
いる。第２ヘッドボックス３２はワイヤシリンダ３１の
外面に原料を分配する。これにより、抄紙機２０では、
第２ヘッドボックス３２がワイヤシリンダ３１の外面に
分配した原料を、シート形成ベルト２１の立下り移動部
２１Ｂに移行してきた第１湿紙層Ｓ１上面に分配し、第
２湿紙層Ｓ２を抄合せ形成する。第１湿紙層Ｓ１の上面
に分配される第２湿紙層Ｓ２の原料濃度は例えば２〜４
％である。このとき、立下り移動部２１Ｂに設けたワイ
ヤシリンダ３１の湿紙挟圧部３１Ａは第２湿紙層Ｓ２の
ための脱水ゾーンを形成し、第２湿紙層Ｓ２はシート形
成ベルト２１とワイヤシリンダ３１との間で圧縮されて
脱水される。３３はセーボール、３４はシャワーであ
る。
挟圧部３１Ａ入側に第２ヘッドボックス３２を配置して
いる。第２ヘッドボックス３２はワイヤシリンダ３１の
外面に原料を分配する。これにより、抄紙機２０では、
第２ヘッドボックス３２がワイヤシリンダ３１の外面に
分配した原料を、シート形成ベルト２１の立下り移動部
２１Ｂに移行してきた第１湿紙層Ｓ１上面に分配し、第
２湿紙層Ｓ２を抄合せ形成する。第１湿紙層Ｓ１の上面
に分配される第２湿紙層Ｓ２の原料濃度は例えば２〜４
％である。このとき、立下り移動部２１Ｂに設けたワイ
ヤシリンダ３１の湿紙挟圧部３１Ａは第２湿紙層Ｓ２の
ための脱水ゾーンを形成し、第２湿紙層Ｓ２はシート形
成ベルト２１とワイヤシリンダ３１との間で圧縮されて
脱水される。３３はセーボール、３４はシャワーであ
る。
【００２３】尚、シート形成ベルト２１の立下り移動部
２１Ｂの内側において、ワイヤシリンダ３１との間でシ
ート形成ベルト２１を挾むニップロール３５を設けても
良い。また、立下り移動部２１Ｂの内側において、ワイ
ヤシリンダ３１の湿紙挟圧部３１Ａ出側には、湿紙をワ
イヤシリンダ３１の側からシート形成ベルト２１の側に
引き取る真空吸引力を湿紙に及ぼすピックアップボック
ス３６が配置される。
２１Ｂの内側において、ワイヤシリンダ３１との間でシ
ート形成ベルト２１を挾むニップロール３５を設けても
良い。また、立下り移動部２１Ｂの内側において、ワイ
ヤシリンダ３１の湿紙挟圧部３１Ａ出側には、湿紙をワ
イヤシリンダ３１の側からシート形成ベルト２１の側に
引き取る真空吸引力を湿紙に及ぼすピックアップボック
ス３６が配置される。
【００２４】このようにして、抄紙機２０のシート形成
ベルト２１上にて抄合された第１湿紙層Ｓ１、第２湿紙
層Ｓ２は、ターニングロール２４の下方にて、タッチロ
ール（またはコーチロール）３７の上を移動しているシ
ート搬送ベルト３８上に移送される。このシート搬送ベ
ルト３８上に移送された第１湿紙層Ｓ１、第２湿紙層Ｓ
２上には、更に後続する抄紙機２０のシート形成ベルト
２１上にて抄合わされた他の第１湿紙層Ｓ１、第２湿紙
層Ｓ２が移送されて多層抄合せされるものとなる。
ベルト２１上にて抄合された第１湿紙層Ｓ１、第２湿紙
層Ｓ２は、ターニングロール２４の下方にて、タッチロ
ール（またはコーチロール）３７の上を移動しているシ
ート搬送ベルト３８上に移送される。このシート搬送ベ
ルト３８上に移送された第１湿紙層Ｓ１、第２湿紙層Ｓ
２上には、更に後続する抄紙機２０のシート形成ベルト
２１上にて抄合わされた他の第１湿紙層Ｓ１、第２湿紙
層Ｓ２が移送されて多層抄合せされるものとなる。
【００２５】以下、本実施例の作用について説明する。 １台の抄紙機２０のみにより抄合せ抄紙設備を構築で
きる。また、シート形成ベルト２１の水平移動部２１Ａ
は第１湿紙層Ｓ１のためだけの水平脱水ゾーンを形成
し、シート形成ベルト２１の立下り移動部２１Ｂが第２
湿紙層Ｓ２のための立下り脱水ゾーンを形成する。従っ
て、シート形成ベルト２１の水平移動部２１Ａに確保す
べき脱水ゾーン長さが長大となることがない。よって、
一定の生産能力を確保するに必要な設備スペースを小型
化できる。
きる。また、シート形成ベルト２１の水平移動部２１Ａ
は第１湿紙層Ｓ１のためだけの水平脱水ゾーンを形成
し、シート形成ベルト２１の立下り移動部２１Ｂが第２
湿紙層Ｓ２のための立下り脱水ゾーンを形成する。従っ
て、シート形成ベルト２１の水平移動部２１Ａに確保す
べき脱水ゾーン長さが長大となることがない。よって、
一定の生産能力を確保するに必要な設備スペースを小型
化できる。
【００２６】第１湿紙層Ｓ１はシート形成ベルト２１
の水平移動部２１Ａ上面上に担持され、第２湿紙層Ｓ２
はシート形成ベルト２１の立下り移動部２１Ｂ上に担持
され、それらの湿紙層Ｓ１、Ｓ２がシート形成ベルト２
１の水平移動部２１Ａ下面上に担持されることがない。
従って、シート形成ベルト２１の移動速度の高速化によ
って該ベルト２１に揺れを生じたとしても、それらの湿
紙層Ｓ１、Ｓ２が該ベルト２１下方に剥落することがな
い。
の水平移動部２１Ａ上面上に担持され、第２湿紙層Ｓ２
はシート形成ベルト２１の立下り移動部２１Ｂ上に担持
され、それらの湿紙層Ｓ１、Ｓ２がシート形成ベルト２
１の水平移動部２１Ａ下面上に担持されることがない。
従って、シート形成ベルト２１の移動速度の高速化によ
って該ベルト２１に揺れを生じたとしても、それらの湿
紙層Ｓ１、Ｓ２が該ベルト２１下方に剥落することがな
い。
【００２７】尚、シート形成ベルト２１の水平移動部２
１Ａ出側（リターンロール２３出側）と立下り移動部２
１Ｂ上の第２湿紙層形成部（ワイヤシリンダ挟圧部３１
Ａ）との間で、立下り移動部２１Ｂが斜め下向きに配置
されるものであったとしても、この間のベルト２１は第
１湿紙層Ｓ１のための水平脱水ゾーンの出側にあって短
くできるから揺れは小さく、且つ完全な下向き面を形成
するものでない。よって、上述の斜め下向きの立下り移
動部２１Ｂからの湿紙層Ｓ１の剥落もないものとするこ
とができる。
１Ａ出側（リターンロール２３出側）と立下り移動部２
１Ｂ上の第２湿紙層形成部（ワイヤシリンダ挟圧部３１
Ａ）との間で、立下り移動部２１Ｂが斜め下向きに配置
されるものであったとしても、この間のベルト２１は第
１湿紙層Ｓ１のための水平脱水ゾーンの出側にあって短
くできるから揺れは小さく、且つ完全な下向き面を形成
するものでない。よって、上述の斜め下向きの立下り移
動部２１Ｂからの湿紙層Ｓ１の剥落もないものとするこ
とができる。
【００２８】尚、本発明の実施において、抄紙機は、公
知のフォーミングボード、ハイドロフォイル組立品、テ
ーブルロール、真空ボックス、ダンディーロール、スト
レッチロール等の各種付属要素を自在に併設できる。
知のフォーミングボード、ハイドロフォイル組立品、テ
ーブルロール、真空ボックス、ダンディーロール、スト
レッチロール等の各種付属要素を自在に併設できる。
【００２９】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、抄合せ抄
紙機において、設備スペースを小とし、且つ生産速度を
高速化可能とすることができる。
紙機において、設備スペースを小とし、且つ生産速度を
高速化可能とすることができる。
【図１】図１は本発明の一実施例に係る抄紙設備を示す
模式図である。
模式図である。
【図２】図２は図１の要部拡大図である。
【図３】図３は従来設備を示す模式図である。
【図４】図４は従来設備を示す模式図である。
【図５】図５は従来設備を示す模式図である。
Ｓ１ 第１湿紙層 Ｓ２ 第２湿紙層 ２０ 抄紙機 ２１ シート形成ベルト ２１Ａ 水平移動部 ２１Ｂ 立下り移動部 ２７ 第１ヘッドボックス ３１ ワイヤシリンダ ３１Ａ 湿紙挟圧部 ３２ 第２ヘッドボックス
Claims (2)
- 【請求項１】 シート形成ベルトを略水平な水平移動部
から立下り移動部を経由するように周回させ、第１ヘッ
ドボックスが供給する原料をシート形成ベルトの水平移
動部上面に分配し、この水平移動部にて第１湿紙層を形
成し、第２ヘッドボックスが供給する原料をシート形成
ベルトの立下り移動部に移行してきた第１湿紙層上面に
分配し、この立下り移動部にて第２湿紙層を形成する抄
紙方法。 - 【請求項２】 シート形成ベルトをブレストロールとリ
ターンロールとの間の略水平な水平移動部から、リター
ンロールとターニングロールとの間の立下り移動部を経
由させて周回させるシート形成ベルト周回装置と、 シート形成ベルトの水平移動部入側に配置され、この水
平移動部上面に原料を分配する第１ヘッドボックスと、 シート形成ベルトの立下り移動部外側に配置され、この
立下り移動部との間に湿紙挟圧部を形成するワイヤシリ
ンダと、 ワイヤシリンダの湿紙挟圧部入側に配置され、このワイ
ヤシリンダ外面に原料を分配する第２ヘッドボックスと
を有してなる抄紙機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6908193A JPH06264389A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 抄紙方法及び抄紙機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6908193A JPH06264389A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 抄紙方法及び抄紙機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06264389A true JPH06264389A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=13392288
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6908193A Pending JPH06264389A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 抄紙方法及び抄紙機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06264389A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018123459A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | コアレックス信栄株式会社 | ペーパーロール製造装置 |
| KR20200092397A (ko) * | 2018-03-19 | 2020-08-03 | 코어렉스신에이가부시키가이샤 | 페이퍼 롤 제조 장치 |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP6908193A patent/JPH06264389A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018123459A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | コアレックス信栄株式会社 | ペーパーロール製造装置 |
| KR20200092397A (ko) * | 2018-03-19 | 2020-08-03 | 코어렉스신에이가부시키가이샤 | 페이퍼 롤 제조 장치 |
| US11155964B2 (en) | 2018-03-19 | 2021-10-26 | Corelex Shin-Ei Co., Ltd. | Paper roll production apparatus |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19950808 |