JP4005158B2 - 関節型ヘリコプタロータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はヘリコプタのロータに関し、特に、各ブレードが、ロータの中心ハブに関節式に連結されたフォーク部材により前記中心ハブに連結されている関節型ロータに関する。
【0002】
【従来の技術】
上述した形式の関節型ロータでは、各ブレードが、ハブに対して関節継手を中心として、揚力のためにハブの平面に対して垂直な平面内で鉛直に、かつ、慣性と空気抵抗のためにハブの平面内で水平に揺動する。
【0003】
上述の形式の周知のロータは、例えば米国特許第4808075号に開示されているように、通常、ロータの角速度が所定の値よりも低いときに鉛直および水平方向の揺動角度を相対的な制限値以内に維持するために、多数の制限装置が設けられている。
【0004】
上記装置の各々は、通常、前記フォーク部材またはハブに取着され遠心力により正常なアイドル位置と作動位置との間で動作可能なロッカーアームを具備している。アイドル位置において、前記ロッカーアームはハブまたはフォーク部材の停止面に係合して揺動が制限され、前記作動位置において、ブレードは自由に揺動可能となる。
【0005】
鉛直方向の揺動を制限する装置、すなわち、前記ハブの平面に対して垂直な平面内の揺動を制限するための装置に関して、ロッカーアームおよび停止面の軌跡が一致して、ハブに対して各フォーク部材のピッチ変更回転に確実に追従するように、米国特許第4808075号によれば、ロッカーアームまたは停止面を伝達部材によりハブに角度以て設けられた回転支持要素により各フォーク部材に連結し、かつ、ハブに対して実質的に半径方向に延びる軸線を中心として回転するようにフォーク部材に取着している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した一般的に効果的な周知の制限装置は、ブレードを連結部材により前記フォークに、該フォークに対して直角方向に折り曲げられるように連結する場合に問題がある。この欠点は、ブレードの長さに比例して更に悪化する。すなわち、ブレードを折り畳んだときおよびその後、ブレードの重量およびブレードに作用する他の応力(例えば突風)によるによる歪みが、回転支持部を夫々のフォークに対して動作不能とし、そして、前記回転支持要素を前記ハブに連結する伝達装置を損傷する。
【0007】
更に、既述した形式の周知の制限装置は、ブレードの全ての方向の動作ではなく、鉛直平面内のみの動作を制限し、ブレードの水平面内の動作を制限するための装置にさらに連結しなければならない。
【0008】
本発明の目的は、ロータの角速度が所定値より低くなったときに、各ブレードの全ての方向の揺動を相対的に制限された値以内に維持する信頼性の高い揺動制限装置を備えたロータを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、中心ハブと、各々が前記ハブから実質的に半径方向に延び、かつ、関節式に該ハブに連結された複数のブレードと、前記ハブに対する前記ブレードの揺動を制限するための制限装置とを具備する関節型ヘリコプタロータであって、前記制限装置が、前記ブレードの各々のために、前記ハブに対して前記実質的半径方向に延びる遠心ピン装置であって、前記実質的半径方向において互いに対面する着座部とピン部とを具備する遠心ピン装置を具備して成り、前記2つの部は互いに係合位置へ、および、係合位置から相対的に移動可能に構成されており、係合位置において、それらが前記ブレードの各々の前記ハブに対して横への動作を所定値以内に制限し、前記制限装置が、前記2つの部を前記係合位置に付勢するための弾性手段を更に具備して成る関節型ヘリコプタロータにおいて、前記ピン部が、所定の横断方向寸法を有する実質的に前記半径方向に延設された突起を具備しており、前記着座部が、前記半径方向に前記突起に対面する凹面を有し前記突起の横断方向寸法よりも大きな横断方向寸法を有する凹部を具備し、前記凹部の頂部には、前記突起の対応部分の横断方向寸法と概ね等しく、かつ、該寸法よりも小さくない横断方向寸法を有した溝が形成されており、ロータが静止している間、関連するブレード(4)がハブの平面内での揺動が防止され、かつ、前記ハブの平面に直交する鉛直面内では防止されずに、前記ブレード(4)によって前記ハブ(2)に伝達される応力が低減されるようしたことを特徴とした関節型ヘリコプタロータを要旨とする。
【0011】
好ましくは、前記2つの部の1つが、前記半径方向に関して他方の外側に配設されており、前記外側の部が弾性手段を備えており、かつ、該弾性手段に対抗して、前記係合位置から前記半径方向に、前記ブレードが前記ハブに関してあらゆる方向への揺動が可能となる解除位置へ、移動可能に設けられている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、ヘリコプタの主ロータ1は環状のハブ2を具備している。ハブ2は軸線3を中心として回転するようにヘリコプタ(図示せず)の駆動軸(図示せず)の頂端部に取着されている。
【0013】
ロータ1は、また、複数のブレード4(1つのみ図示されている)を具備している。ブレード4は、ハブ2から実質的に半径方向4aに外方に延びており、各々の連結装置5によりハブ2に連結されている。
【0014】
ハブ2は、実質的に米国特許第4808075号に開示された形式のハブであり、本明細書と一体のものとして同特許を参照するが、好ましくは金属により形成され前記駆動軸に取着された環状の本体6と、好ましくは金属により形成され複数のスポーク8により本体6の外周部6に連結された外フレーム7とを具備している。スポーク8は、外フレーム7に、一連の架橋体9を有している。架橋体9の各々は本体6および隣接したスポーク8の各対とともに各環状構造体10を形成している。環状構造体10の各々は連結装置5の各々によりブレード4の各々に連結されている。
【0015】
連結装置5の各々は、実質的にU字形状のフォーク部材11を具備している。フォーク部材11はその空所を本体6に向けて設けられている。フォーク部材11はまた上腕12と下腕13とを有している。上腕12と上腕13は、本体6に対して外側の端部分で基部材14により連結されている。基部材14は重畳フォーク16、17を形成する凹部15を有している。重畳フォーク16、17は本体6に対して矢印4aで示す半径方向外側に面しており、軸線3に実質的に平行な2つの貫通孔18(1つのみ図示する)が形成されている。2つの貫通孔18は、軸線3から等距離に横並びに配置されており、一方の重畳フォーク16または17に形成された貫通孔は他方の重畳フォーク17または16に形成された貫通孔と、各々の中心軸が一致するように設けられている。
【0016】
また、連結部材5の各々は取付部材19を具備している。取付部材19は、反対向きに一体的に設けられたフォーク20、21を有している。その空所を外側に向けたフォーク20は、ブレード4の基端部を受承している。ブレード4の基端部は、軸線3に実質的に平行な2つのピン(一方のみ図示されている)によりフォーク20の腕部に連結されている。その空所を本体6に向けたフォーク21は、2つの腕23を具備しており、腕23の各々は重畳フォーク16、17の各々に回転自在かつ軸線方向に摺動自在に係合しており、かつ、貫通孔18の中心軸と一致する中心軸を有する一対の孔24を有している。
【0017】
重畳フォーク16、17の2対の貫通孔18および上記孔24により2つの孔25(図1には一方のみ図示されている)が形成される。2つの孔25は、各々の中心軸26が軸線3と実質的に平行であり、かつ、軸線3から等距離に横並びに配設されている。取付部材19を周知の方法にてフォーク11の基部材14に連結するために、上記2つの孔25には周知の方法にて動力装置27が配設されている。動力装置27を作動させると、取付部材19およびブレード4が実質的に水平面内で直角に折り畳まれる。動力装置27は周知のモータ28を具備している。モータ28は、基部材14の凹部15内に支持、固定されており、一方の孔25の両端部と係合する2つの出力軸29を有している。ブレード4は、軸線26を中心として直角に折り畳まれる。また、出力29の各々は孔24に嵌合している。動力装置27は、また、他の孔25を貫通するように嵌め込まれた抜去可能なピン(図示せず)を具備している。
【0018】
取付部材19および動力装置27は、周知の方法にて、ブレード4をヘリコプタの胴体(図示せず)に沿って折り畳み、例えば、船舶に搭載する場合などコンパクトに格納することが可能となる。
【0019】
連結装置5は壁部材30により架橋体9に連結されている。壁部材30は環状構造体10の中心開口部を貫通し、2本の貫通するピン(一方のみ図示されている)により上腕12と下腕13に連結されている。
【0020】
壁部材30は、周知の手段(図示せず)によりピッチ変更装置(図示せず)に連結され、軸線3に対して実質的に半径方向に延びる、ボールジョイント33を収納する中心孔32を有している。ボールジョイント33のボール34はハブ2から外方へ延びる連結棒35の先端に取着されている。連結棒35は他方端部にフランジ36を有している。フランジ36は、ハブ2の本体6の外周部に連結されている。
【0021】
基部材14に面した壁部材30の表面は、エラストメリックベアリング38の内側シュー37に当接している。エラストメリックベアリングの外側シュー39は、その上下端部においてネジ40によりU字状のブラケット42の2つの腕41の先端に連結されている。2つの腕41は基部43により連結されている。ブラケット42は、その空所を軸線3に向け、かつ、その基部43を架橋体9の外面に連結させるようにして、架橋体9に取着されている。架橋体9の各々とフォーク11の間には、ハブ2が相対的に低回転するとき、または、停止しているときに、ブレード4のハブ2に対する横方向の揺動を制限する制限装置44が配設されている。
【0022】
制限装置44は遠心ピン装置45を具備している。遠心ピン装置45は、ブラケット42の基部43と、フォーク11内に配設された壁部材46との間に配設されている。壁部材46は腕12、13および方向4aに対して実質的に直角に配設されており、両端部に腕12、13の表面に連結するためのフランジ47を有している。壁部材46は、2つの孔25の各々の軸線26により形成される平面と実質的に平行な平面内に配設され、かつ、中心孔48が形成されている。
【0023】
図1に示す実施形態では、図2、3により明らかに図示するように、遠心ピン装置45(45aで指示されている)は、ハブ2に対して固定位置に設けられた着座部49と、ハブ2に対して係合位置と、中間位置と、解除位置との間で移動できるように設けられたピン部またはピン集成体50とを具備している。係合位置と、中間位置と、解除位置の各位置において、ピン集成体は着座部49と係合し、部分的に係合し、そして着座部49との係合が解除される。
【0024】
図4に示す実施形態では、図5、6に明らかに図示するように、遠心ピン装置45(45bで指示されている)は、ハブ2に対して固定位置に設けられたピン部またはピン集成体51と、ハブ2に対して係合位置と、中間位置と、解除位置との間で移動できるように設けられた着座部52とを具備している。係合位置と、中間位置と、解除位置の各位置において、着座部52はピン集成体51と係合し、部分的に係合し、そしてピン集成体52との係合が解除される。
【0025】
図2に詳細に図示するように、遠心ピン装置45aの着座部49はブラケット42の基部34に形成されており、円筒状の凹部53を有している。凹部53は壁部材46に対面しており、かつ、その中心軸線54がハブ2の実質的に半径方向に延びている。基部43に形成された凹部53の底面には更に円筒形状の凹部55が形成されており、該凹部55の中心軸線56は、前記中心軸線54の下側に実質的に平行に延びている。制限装置44のピン集成体50は、壁部材46に形成された貫通孔48と同軸に挿嵌された円筒状のジャケット57と、ジャケット57に軸方向に摺動自在に挿嵌された円筒状のスリーブ59に形成されたピン58とを具備している。スリーブ59は一方の端部に中空ヘッド60が形成されている。中空ヘッド60は凹部53の内径よりも小さな直径を有し、かつ、厚さ、すなわち、凹部55の内側面と、凹部53の内側面との間の最少距離と実質的に等しく、かつ、この最少距離よりも小さい厚さを有している。中空ヘッド60は、スリーブ59の内側端部に設けられた壁部61からブラケット42へ向けて延びている。スリーブ59において壁部61の反対側には環状のフランジ62が設けられている。環状フランジ62は、ジャケット57の対応する端部にバネ63により付勢されている。バネ63はスリーブ59と同心に配設され、かつ、壁部61とカップ状のカバー64との間で圧縮されている。カバー64は、ブレード4に対面するスリーブ59の端部を閉鎖するために、壁部材46においてブラケット42が対面する面とは反対側の面に取り付けられている。ヘッド60は、バネ63に対抗して係合位置から解除位置へ移動することができる。係合位置において、ヘッド63は凹部53と係合し、解除位置においてヘッド60は凹部53から完全に離脱する。
【0026】
遠心ピン装置45aのピン集成体50は、更に、ピン65と中空の棒部67とを具備している。ピン65は、ヘッド60と同じ長さのヘッド66を有し、ヘッド60内に摺動自在に挿嵌されている。中空の棒部67は、壁部61を貫通する軸方向の孔68と摺動自在に係合し、かつ、中空のスペーサ69が装着されている。中空の棒部66にはバネ70が配設されており、ヘッド66とカバー64との間で圧縮されている。スペーサ69は、壁部61においてブレード4に対面する面と共働して、バネ70に対抗するヘッド66の突出位置から後退位置への移動行程を制限する。突出位置において、ヘッド66は凹部55の深さと実質的に等しく、かつ、同深さより大きくない距離を以てヘッド60から外に出ている。後退位置において、ヘッド66は完全にヘッド60内に収納され、壁部61に当接している。ヘッド66は、凹部55の内径と実質的に等しく、かつ、同内径よりも大きくない直径を有している。バネ70はバネ63よりもバネ剛性が低い。
【0027】
実際の使用に際して、ハブ2が所定の角速度よりも高い場合には、ピン58、65に作用する遠心力は、バネ63、70の弾性力よりも大きく、ピン58は解除位置にあって、ヘッド60は凹部53から完全に抜き出され後退位置にあり、ヘッド66がヘッド60に完全に収納されている。
【0028】
ピン58、65が解除または後退位置にあるとき、ブレード4は、ジョイント33およびベアリング38に対抗して、ハブ2に関して全ての方向に自由に揺動することが可能となる。
【0029】
ハブ2の角速度が所定の値よりも小さくなると、バネ63によりピン58が凹部53と係合する突出位置へ付勢され、ヘッド60が凹部53内部に横断方向に移動し、ブレード4のハブ2に対して横での揺動を著しく制限する。更に、ピン65に作用する遠心力がバネ70によるスラスト力より小さくなっても、ヘッド66が、凹部53の底面に当接することによりヘッド60から外れることが防止される。ロータ1が静止している間のみ、ヘッド60は凹部53の側面の最も低い位置に載置され、ヘッド66と凹部55が一直線上に並んでヘッド66が凹部55内へ突出位置に移動することが可能となり、関節型ロータ1がセミリジッド型ロータに変換される。実際、遠心ピン装置45aが休止していると、ブレード4は、ベアリング38により、その軸線を中心とする回転を除いてハブ2に対して自由に動作することができなくなる。
【0030】
従って、遠心ピン装置45aは、それのみで、最大の信頼性を以て、ブレード4が該ブレードに対して直角なあらゆる方向にハブ2に関して揺動することを防止するのみではなく、あらゆる天候条件において、ブレード4を安全に折り畳むのに十分な剛性を与える。
【0031】
図4、特に図5に示す実施形態によれば、遠心ピン装置45bのピン集成体51はブラケット42の基部43に形成されており突起71を具備している。突起71は、基部43からブレード4の方向に延びており、ハブ2に関して実質的に半径方向の中心軸線72を有している。制限装置52の着座部52は、壁部材46に形成された貫通孔48に同心に挿嵌された円筒形状のジャケット73と、ジャケット73を貫通するように同心状に摺動自在に挿嵌された円筒スリーブ74とを具備している。スリーブ74は内側の中間壁75を有している。中間壁75によりスリーブ74は2つの凹部76、77が区画形成される。突起71に対面する凹部76は円筒面78により形成される(図6)。円筒面78は突起71よりも大きな直径を有し、頂部に、突起71の直径と実質的に等しく、かつ、同直径よりも小さくない直径を有する溝79が形成されている。スリーブ74には、ブラケット42に対面する端部に環状のフランジ80と、反対側の端部に保持リング81とが形成されている。保持リング81は、バネ82によりジャケット73の対応する端部に付勢されている。バネ82は凹部77に収納されており、中間壁75とカップ状のカバー83との間において圧縮されている。カバー83は、スリーブ74のブレード4に対面する端部を閉鎖するために、ブラケット42が対面する壁部材46の面とは反対の面に取着さている。スリーブ74は、バネ82に対抗して係合位置から解除位置へ移動可能に設けられている。係合位置において、凹部76が突起72を収納し、かつ、保持リング81がジャケット73の関連する端部と接触している。解除位置において、突起71は凹部76から完全に外に出ている。
【0032】
着座部52には、また、カウンタウエイト84が設けられている。カウンタウエイト84は、その個数を変えることが可能であり、中間壁75から凹部77内に延設されたネジ付きの棒部材85に取り付けられている。カウンタウエイト84は、ハブ2の所定の各則においてスリーブ74に作用する遠心力を調整するために、ナット86により棒部材85に固定されている。
【0033】
遠心ピン装置45bは遠心ピン装置45aと実質的に同じ作用をなすので、詳細な説明は省略する。2つの制限装置の実質的な違いは、遠心ピン装置45aでは、ロータ1が静止している間、ブレード4のハブ2に対して横での揺動が防止されるのに対して、装置45bでは、ブレード4のハブ2の平面内の揺動が防止されるが、ハブ2の平面に対して直交する鉛直平面内の相対的に小さな揺動は許容される点である。これにより、ロータ1が静止している間、ブレード4により架橋体9およびハブ2に伝達される応力が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロータの第1の実施形態の略示軸方向断面図である。
【図2】図1の一部を拡大して詳細に示す断面図である。
【図3】図2の詳細正面図である。
【図4】本発明によるロータの第2の実施形態の略示軸方向断面図である。
【図5】図4の一部を拡大して詳細に示す断面図である。
【図6】図5の矢視VI-VI に沿う断面図である。
【符号の説明】
2…ハブ
4…ブレード
4a…半径方向
44…制限装置
49…着座部
50…ピン集成体
51…ピン集成体
52…着座部
Claims (6)
- 中心ハブ(2)と、
各々が前記ハブ(2)から実質的に半径方向(4a)に延び、かつ、関節式に該ハブに連結された複数のブレード(4)と、
前記ハブ(2)に対する前記ブレード(4)の揺動を制限するための制限装置(44)とを具備する関節型ヘリコプタロータであって、
前記制限装置(44)が、前記ブレード(4)の各々のために、前記ハブ(2)に対して前記実質的半径方向(4a)に延びる遠心ピン装置(45)であって、前記実質的半径方向(4a)において互いに対面する着座部(52)とピン部(51)とを具備する遠心ピン装置(45)を具備して成り、
前記2つの部(51、52)は互いに係合位置へ、および、係合位置から相対的に移動可能に構成されており、係合位置において、それらが前記ブレード(4)の各々の前記ハブ(2)に対して横への動作を所定値以内に制限し、
前記制限装置が、前記2つの部(51、52)を前記係合位置に付勢するための弾性手段(82)を更に具備して成る関節型ヘリコプタロータにおいて、
前記ピン部(51)が、所定の横断方向寸法を有する実質的に前記半径方向(4a)に延設された突起(71)を具備しており、
前記着座部(52)が、前記半径方向(4a)に前記突起(71)に対面する凹面と、前記突起(71)の横断方向寸法よりも大きな横断方向寸法とを有した凹部(76)を具備し、
前記凹部(76)の頂部には、前記突起(71)の対応部分の横断方向寸法と概ね等しく、かつ、該寸法よりも小さくない横断方向寸法を有した溝(79)が形成されており、ロータが静止している間、関連するブレード(4)がハブの平面内での揺動が防止され、かつ、前記ハブの平面に直交する鉛直面内では防止されずに、前記ブレード(4)によって前記ハブ(2)に伝達される応力が低減されるようにしたことを特徴とした関節型ヘリコプタロータ。 - 前記2つの部(51、52)の1つ(52)が、前記半径方向(4a)に関して他方(51)の外側に配設されており、前記外側の部(52)が弾性手段(82)を備えており、かつ、該弾性手段(82)に対抗して、前記係合位置から前記半径方向に(4a)に、前記ブレード(4)が前記ハブ(2)に関してあらゆる方向への揺動が可能となる解除位置へ、移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の関節型ヘリコプタロータ。
- 前記関節型ヘリコプタロータが、更に、前記ブレード(4)の各々のために、該ブレード(4)を前記ハブ(2)に連結するためのフォーク(11)を具備しており、該フォーク(11)が前記ハブ(2)に関して上下に配設された2つの腕(12、13)を具備し、前記制限装置(44)の各々が前記2つの腕(12、13)の間に配設され、前記相対的に外側の部(52)が、前記フォーク(11)と一体に設けられて、前記他の部(51)が内側に前記ハブ(2)と一体的に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の関節型ヘリコプタロータ。
- 前記フォーク(11)の各々が前記2つの腕の間において前記ブレード(4)に関して直角に設けられた壁部材(46)を具備し、前記壁部材が前記外側部(52)を支持することを特徴とする請求項3に記載の関節型ヘリコプタロータ。
- 前記ピン部(51)は前記ハブに一体的に設けられており、
前記外側部が、前記壁部材(46)を貫通させて実質的に前記半径方向(4a)に摺動自在に挿嵌された移動部材(74)と、前記移動部材を前記突起部(71)へ付勢するための前記弾性手段(82)とを具備して成り、
前記移動部材(74)が、前記突起(71)に対向した端部に前記凹部(76)を有することを特徴とする請求項4に記載の関節型ヘリコプタロータ。 - 前記移動部材(74)が、前記突起(71)に対向する端部から外側に広がる環状フランジ(80)を有することを特徴とする請求項5に記載の関節型ヘリコプタロータ。
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