JP4005148B2 - 遮蔽装置用支持手段 - Google Patents
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Description
本発明は、頂部および底部部材ならびに側辺部材からなりそして建物の開口、とくにドアまたは窓を裏張りする枠部材を備えた枠構造において遮蔽装置を支持するための手段であって、この手段が前記枠構造の1対の対向した平行枠面の各々に取り付けるための第1対のブラケット部材および各々前記遮蔽装置上の係合手段によって係合可能な手段を備えた第2対の結合部材からなっており、前記ブラケット部材の各々および前記結合部材の各々がさらにブラケット部材と結合部材の解放可能な摺動係合用の係合手段からなり、前記第1および第2対の一方の各部材がブラケット部材と結合部材を相互係合に保持するために他の対の部材の当接手段と係合可能な弾性手段を備えている遮蔽装置用支持手段に関する。
従来技術
ローラブラインド、ベネチアンブラインド、襞付きブラインドおよび内部および外部シャッターのごとき窓およびドア用遮蔽装置は、一般に、遮蔽装置の特別な形状にとくに適合させられかつ遮蔽装置に、代表的にはその両側に設けられた係合手段によって係合可能である支持ブラケットとともに供給される。遮蔽装置の取り付けの間中、支持ブラケットは、とくに異なる左右のブラケットがごちゃ混ぜにされる場合に、ユーザー自身によって取り付けられねばならないとしばしば間違いを結果として生じる。
また、その製造の間中ドアおよび窓の枠構造に特別な型の遮蔽装置用支持ブラケットを組み込むことが知られているけれども、その結果ドアまたは窓枠構造が予め取り付けられた支持ブラケットとともに供給され、かかるブラケットは通常ローラブラインドのごとき特定の型の遮蔽装置に使用のために設計されている。ベネチアンブラインドのごとき他の型の遮蔽装置の取り付けが望まれるならば、かかる場合には所望の遮蔽装置用にとくに設計されたブラケットにより予め取り付けられた支持ブラケットを交換する必要があった。
加えて、ドアまたは窓枠構造に関する回避不能な製造誤差が遮蔽装置の正しい取り付けに関連して困難を生じるかも知れず、それにより枠構造への遮蔽装置の安全な取り付けは時々追加の固定ネジの使用によってのみ得られることが可能である。
ドイツ連邦共和国特許第3048333号において、ローラブラインド用支持手段は2枚の支持板からなり、その一方が回転錠止の方法においてローラブラインドのばねローラ管の一端に正方形ピンを受容するためのスロットを備えかつ他方が円形孔を備えている。ベネチアンブラインドの代替の取り付けのために、各支持板はベネチアンブラインドの頂部ケーシングと接続される結合部材の溝に係合するための突起を備えており、前記部材は支持板を超えて押し出されている。続いて、ブラインドの側部案内縁部が取り付けられ、前記縁部は結合部材とブラインドの頂部ケーシング用の支持体として、すなわち支持板からの結合部材の接続解除に対する安全装置として同時に役立っている。
この支持体装置は異なる遮蔽装置用の同一の支持ブラケットの使用を許容するけれども、この設計の不都合は、ローラブラインドとともに使用のために、ローラブラインドのばねローラ管を受容するための異なる設計、すなわち、それぞれスロットおよび円形孔の支持ブラケットが必要とされることであった。
アメリカ合衆国特許第3,614,045号には、枠構造の側部材に固定されかつその高さにわたって延びる細長いスロット付きレールおよびこのレールに係合するようなフック形状の係合部材を備えかつ枠構造の前方に直角に突出している結合部材を有する支持装置が開示されている。この装置の全く魅力がない外観は支持装置を覆う覆いに対するその用途を制限し、そして窓および装飾品のごとき遮蔽装置の審美的かつ機能的デザインに関する現行の要求に合致するように向いていない。
ヨーロッパ特許第A1−0,465,433号は枠側部材の対向面に固定する1対の同一の管形状の支持ブラケットを有している装置を開示しており、その場合に横方向凹所が支持ブラケットの外方筒状形状を回復させる形状の弾性締め付け部材を受容するように形成されている。この設計は両端で突出する筒状形状の形の係合手段を有するローラブラインドに関してのみ向いている。
国際特許出願第96/07007号は、枠構造の前方側から直角に突出する1対の支持ブラケットの間に取り付けられかつローラブラインドによって係合されるスライドの形状の結合部材を受容するような下方を切り取った溝を形成しているローラブラインドを開示している。
スエーデン特許公告第415,904号には、長方形のスリットの両側の縁部フランジ部分が凹所に押し込まれることができかつローラブラインド上に係合手段によって係合可能である挿入スライドの弾性脚部によって係合される1対のL−形状ブラケット部材からなっているローラブラインド支持体が開示されている。
発明の概要
この背景に基づいて、本発明の目的は、設計品質に関して今日のユーザーの要求に合致する魅力的なデザインを有しそして製造が容易でかつ安価でありそしてその取り付けが大きな範囲で製造許容誤差を補償し得る自己整列設計によって簡単化される、建物の開口、好ましくは、窓の枠またはサッシ構造について裏張りする長方形の枠構造に遮蔽装置を取り付けるための支持手段を提供することにある。
追加の目的は、製造場所で枠構造に予め取り付けられることができ、それにより種々の形状の結合部材を使用する種々の遮蔽装置の簡単な取り付けが可能にされる第1対の支持ブラケットの標準の設計を提供することにある。
本発明によれば、これらの目的は前記第1対のブラケット部材が前記対向枠構造に取り付けるための同一の標準部材であり、各々前記ブラケット部材の取り付けられた位置において前記枠面から突出しかつ略滑らかな外面を有する比較的平らな前方部分を有し、前記係合手段が前記前方部分の1対の対向平行側縁部によって形成されており、そして各結合部材がブラケット部材上で前記係合手段と係合し得る係合手段を形成する少なくとも1つの脚部分によって制限される開放凹所を備えた略平らなレンガ状部材として形成されることを特徴とする、上記で識別されたような支持手段によって達成される。
同一の標準部材としてブラケット部材を形成することにより、その製造は簡単かつ安価になる。ブラケット部材は代表的には窓の光区域に向かい合っているサッシまたは枠側部材の対向面にかつサッシまたは枠の頂部部材の直ぐ下に取り付けられ得る。代替的に、ブラケット部材は、また、しかしながら、水平方向に動き得る遮蔽装置の収納のためにサッシまたは枠頂部および底部部材の対向面に取り付けられることができる。そのうえ、ブラケット部材は係合手段が取り付けられる枠またはサッシ部材の長手方向にまたはそれに対して横方向に延びる結合部材用係合手段を形成する前方部分の対向平行側縁部対により取り付けられ得る。後者の方向付けにより、ブラケット部材上の結合部材の次の取り付けは、結合部材が窓ガラスの平面に対して直角の方向に窓の内側からブラケット部材上に押し出され得るので、とくに簡単である。
支持手段の1つの好適な実施例において、各ブラケット部材の前方部分は前記結合部材の壁部分と係合し得る屈曲された凸状前方壁を形成しており、前記弾性手段がブラケット部材の前記前方壁の1つと結合部材の前記壁部分によって形成されている。それにより、弾性手段はブラケット部材の係合手段および結合部材から物理的に分離され、そして弾性手段の弾性作用はブラケット部材が取り付けられる対向枠またはサッシ面に対して垂直の方向に作用する。それにより、弾性機能はブラケット部材と結合部材との間のスナップ係合を可能にするように作用しかつ製造許容誤差を補償するために或る種の浮動懸架を提供する。
上述した好適な実施例の1つの設計において、各ブラケット部材の前方部分は前記枠面に対して平らな当接面を形成しかつ前記対向側縁部対に沿って前記前方壁と接続されている基部部分からなっており、前記基部部分の側縁部は前記係合手段を設ける縁部フランジを形成するために前記対向側縁部から引っ込められている。
それにより、対向枠またはサッシ面上のブラケット部分の取り付けは適切な固定手段を備えた基部部分を設けることにより容易に達成され得る。
他の好適な設計において、各ブラケット部材は前記枠面の盲穴に取り付けるためのかつスリツト状導管を設けているソケット状部材からなっており、前記前方部分が前記導管に係合し得る脚部を有しかつ前記前方壁を形成しかつ前記係合手段を設ける突出屈曲ばね部材を有している略T形状のばね部材として形成されている。
電気的駆動手段を組み込んでいる遮蔽装置の収納のために、本発明の支持手段の好都合な実施例は少なくとも1つのブラケット部材および少なくとも1つの結合部材がかかる電気的駆動手段用の給電線の1部分を形成するために電気的接触手段を備えているという追加の特徴を提供する。
製造場所でのブラケット部材の予め取り付けの可能性が付与されるので、本発明は、さらに、傾斜屋根面に取り付けのためのかつ平行頂部および下部部材ならびに平行側辺部材から構成される略長方形の枠構造からなっている天窓に関する。本発明によれば、かかる天窓は前記遮蔽装置の取り付けを許容するために前記側辺部材の対向面に1対の同一のブラケット部材を固定することにより遮蔽装置の次の取り付けに備えられ得る。
ドアまたは窓枠構造の取り付けに備えられた遮蔽装置は、本発明によれば、さらに、支持手段の結合部材からなる遮蔽装置構体として供給され、前記結合部材は、ローラブラインド、ベネチアンブラインド、襞付きブラインド、シャッター等のような特定の形状の遮蔽装置との係合のために設計されている。
本発明を以下で概略図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
第1図は遮蔽装置用支持手段の実施例を備えた天窓を示す斜視図、
第2図は第1図に示した実施例におけるブラケットおよび結合部材を示す斜視図、
第3図は組み立てた状態において第1図に示した支持手段を示す斜視図、
第4図は本発明による支持手段を代替の実施例において示す第1図に対応する斜視図、
第5図は第2図に示したブラケット部材のさらに他の展開を示している拡大斜視図、
第6図は本発明による支持手段のブラケットおよび結合部材の他の実施例を示す斜視図、
第7図は電気作動の遮蔽装置用給電線の1部分を形成するブラケット部材を備えるさらに他の実施例を示す斜視図、
第8図は第5図に示したブラケット部材の変形例を示す斜視図、
第9図は窓の枠またはサッシ部材に固定されたブラケット部材のさらに他の実施例を示す断面図、
第10図および第11図は第9図に示したブラケット部材の構成要素を示す斜視図、
第12図は第9図ないし第11図に示したブラケット部材と使用するための結合部材を示す斜視図、そして
第13図および第14図は窓の枠またはサッシ部材に固定された第9図に示したブラケット部材の変形例を示す、それぞれ、断面図および斜視図である。
発明を実施するための最良の形態
第1図は頂部部材1および側辺部材2を備えた枠構造を有する窓の上方右方隅部を示している。枠構造は、通常、図には示されてない、さらに他の側辺部材および下部部材を有している。枠構造には、サッシ構造が蝶番で支持され、前記サッシ構造は、図示されてない、左方側辺部材および下部部材とともに、窓ガラス5を組み立てる頂部部材3および右方側辺部材4からなっている。
窓ガラス5の内側に遮蔽装置を取り付けるために、ブラケット部材6が頂部部材3に近いサッシの側辺部材4に固定されており、前記ブラケット部材は2つの略同一の標準部材からなっている1対のブラケット部材の一方を構成しており、その他方は反対の左方サッシ側辺部材に取り付けられる。以下でローラブラインドとして言及される、図示してない遮蔽装置に関連して、1対の結合部材の一方を形成する結合部材7は以下で説明される方法においてブラケット部材6と係合されるように設けられている。
ブラケット部材6は、第5図に示されるような固定手段によってサッシ側辺部材に向かい合っている側に設けられたサッシ側辺部材4に固定され得るプレートとして図示実施例において設計されている基部部分8を有している。基部部分は、他の方法では、平行平面または、示された角度で互いに交差しかつクサビ形状を形成する表面を備えたプレートとして設計されるか、または、その一方の部分が弾性部分の基部を形成し、かつ他方が固定手段を形成する2つに分割されるプレートとして設計され得る。
反対側で、基部部分は、示されるように筒状面の1部分として設計され得るが、また、例えば球形、楕円形または放物線形状(parabolic)のような他の好都合な幾何学的表面型の1部分として形成され得る、凸状屈曲前方壁9を形成した前方部分を備えている。第5図に示されるように、前方壁9は、弾性ばね作用を容易にしかつ前方壁がより薄い厚さの中央に位置決めされた弱い領域10により第2図に示されるように下方に押され得ることを保証するようにより薄い厚さの1またはそれ以上の弱い領域10,10’,10”を備えることができる。他の可能性は、例えば、前方壁と基部部分との間の遷移近くに、スロットを備えた前方壁9を設けることであり、それに続いて前方壁の押し下げはその圧縮よりむしろ移動を生じる。弾性前方壁と基部部分との遷移においてブラケット部材6は、図示のごとく、各側に、側辺部材4の長手方向に延びている肩部分11,12を備えてもよい。
第2図に最も明瞭に示されるように、結合部材7は、内方に各々向かい合っている軌道15,16を形成し、脚部部分13,14によって制限された、露出している略長方形凹所を形成する略U−形状断面を有することもでき、前記脚部部分は、支持手段の取り付けられた状態において窓ガラスの平面に対してほぼ垂直のかつサッシ側辺部材4に対して平行な平面に延びる、壁部分19を画成している。図示実施例において、結合部材7はローラブラインドのばねローラ管の一端において、例えば、懸架ピンを受容するための円形孔17を備えている。
第1対のブラケット部材が実質上同一の設計を有するのに反して、第2対の結合部材の部材は遮蔽装置に依存して異なって設計され得る。したがって、左方結合部材(図示せず)は、回転錠止方法(rotationally locked manner)において、ばねローラ管の反対端において第2の懸架ピンを受容するための手段を備えることができる。他の実施例において、結合部材7は、第4図に示されるように、ばねローラ管上で懸架部材に係合し得るピンを備えてもよい。
代替的に、弾性部分は、その一方が基部部分と一端で接続されるばね部分でありそして他方で結合部材の壁部分との係合に向けられる接触部分と接続される2つの部分からなってもよい。接触部分は部分筒状断面であってもよくかつ基部部分との接続のための手段を有してもよい。
ブラケットおよび結合部材は、それら自体、一般に使用される材料、すなわち、種々の型のプラスチツク、金属および複合材料から製造されることができ、それらの材料は、また、補強、着色、塗装等が施され得る。ブラケットおよび結合部材の対は、さらに、個々の部品に関して一定の特性を得ることが望まれるならば、種々の型の材料によって構成され得る。ブラケット部材6の基部部分8は例えばプラスチツクから製造されかつ前方壁9が金属から製造されてもよい。
代替物として、ブラケット部材は、弾性材料、例えば、ゴム化合物からまたは、堅固なプラスチツク材料の基部部分に関連して弾性部分を構成するゴム部分から完全になってもよい。
取り付けにおいて、ローラブラインドはサッシの頂部部材3とかつ第1対のブラケット部材の部材の外側にかつ僅かに下に位置決めされた第2対の結合部材の部材と平行な位置に持ち来される。各結合部材7は今や対応するブラケット部材6を超えて押される。この作業の間中、結合部材7から斜めに突出しているフラップ18がブラケット部材6の屈曲された前方壁9を僅かに内方に押し、それに続いてブラケット部材6の肩部分11,12が結合部材7の軌道15,16に係合する。フラップ18はしたがって2つの対のブラケットおよび結合部材の部材間の係合を容易にするための手段を構成している。代替物として、かかる容易にする手段は第7図に示されるような結合部材の壁部分の切り込みによって構成され得る。かかる切り込みは半円形または多角形形状を有してもよい。それによって、支持手段の高さは、結合部材とブラケット部材との間の係合がまず弾性部材の側辺で確立されかつそれに続いてのみ、弾性部分が圧縮されかつその高さがかくして弾性部分の中央部分および結合部分の壁部分において減少されるとき、減少され得る。弾性部分の制御された変形が1またはそれ以上の弱い領域10,10’,10”によって保証され、必要条件はブラケット部材6の全体幅が或る種の浮動懸架を確立するために略一定に保持されるということであり、弾性部分は許容誤差に順応するように可動でありかつ同時に肩部分11,12が軌道15,16から横方向に摺動するのを阻止する。
結合部材7は第3図に示される位置にローラブラインド(図示せず)とともに移動され、その位置において突出しているフラップ18に近接してブラケット部材6に向かい合っている結合部材7の側辺の壁部分に置かれる、例えば、突起(図示せず)の形のスナップ手段が脚部間に位置決めされた結合部材7の壁部分の内側に対する当接に外方に動き得る前方壁9の上縁部を通過している。突起は今や前方壁9の上縁部に当接しかつ脚部間に位置決めされた結合部材の壁部分19の内側に対して押圧している弾性部分からの力を補足している。
第3図からさらに見られるように、ばねローラ管を受容する結合部材7の孔17はこの位置においてブラケット部材6の下に置かれ、その結果ばねローラ管は弾性前方壁9と接触していない。
第4図に示される実施例において、上述した実施例との主たる差異は、弾性部分が筒状、球状、楕円状または放物線形状面の1部分として形成されることができかつ基部部分108から凸状に延びる屈曲舌片109として設計されていることである。鎖線で示されたローラブラインドの取り付けはほぼ上述されたように行われ、そして同様なまたは類似の機能を有する部材は、100が付加されたのみて上述された実施例におけると同一の参照符号により言及されている。円形孔17に代えて、結合部材107はローラブラインドのばねローラ管120の係合穴または孔に係合するような筒状ピン117を備えている。
屈曲舌片109は、これが、以下で説明される固定手段のネジ手段によってブラケット部材を取り付けることが望まれる場合に、ネジ穴への進入を許容する位置に屈曲され得るように弾力を有している。
第5図はブラケット部材の後ろ側の固定手段の変形例を示している。2本のピン20,21が外方にネジ山を備えかつ例えば孔22または2つの溝23の形の内方キャビティを有している。ブラケット部材6の取り付けにおいて、ピン20,21はサッシ側辺部材4の予め穿孔された孔内に受容され、そして部材6は続いて所定位置に押し込まれる。この取り付けは好ましくはサッシ構造の製造に関連して、窓が予め取り付けられた第1対のブラケット部材とともに引き渡されるように実施される。
ローラブラインドの取り外しが望まれるとき、雄部材の弾性前方壁9が適宜な工具により押し込まれ、それに続いて結合部材7がサッシ側辺部材4に沿って下方に移動されかつローラブラインドとともに除去される。今や、現存するブラケット部材上に新たな遮蔽装置を取り付けることができる。留意されるべきことは、ブラケット部材6が損傷されるならば、基部部分および弾性前方壁が最初に取り除かれ、それに続いてサッシ側辺部材の孔内に置かれたピンが適宜な工具、例えばピンの内方穴22または外方溝23に係合する工具により緩められ得るということである。
遮蔽装置の取り付けは、また、側辺部材の長手方向に対して直角の方向に実施されることができ、ブラケットおよび結合部材は90°回転されている。
第6図には、とくに、ブラケット部材206が前方から、すなわちサッシ側辺部材の長手方向に対して直角の方向からの遮蔽装置の前方取り付けのために設計されている実施例が示されている。そのために、ブラケット部材206の基部部分208はこの基部部分の残りの部分より小さい寸法を有する後方プレート部材224を備えかつこのプレート部材224が結合部材207のレール213,214間に受容されるようになされている。この方法において2対の相互に対向して位置決めされた肩部分、それぞれ225,226および227,228が、以下で詳細に説明されるような雌部材の軌道215,216と係合のために形成されている。
肩部分225,226は上述された実施例の肩部分11,12および111,112に対応しかつしたがってサッシ側辺部材の長手方向に対して平行な方向における遮蔽装置の取り付けにおいて結合部材207と係合されるようになされ、これに反して肩部分227,228はサッシ側辺部材の長手方向に対して直角において結合部材207の前進の間中係合手段として役立っている。
さらに第6図に示されるように、ブラケット206に関しての結合部材207の係合はスナップ係合手段によって補強され得る。結合部材207において2本の脚部間の壁部分219はブラケット部材206の弾性前方壁209を実質上補完する形状を有する弓形壁229によって画成されるキャビティを備えている。加えて、ブラケット部材206は肩部分226においてプレート部材224から突出している舌片230を備えており、前記舌片は一方の脚部の端部において結合部材の一方のレール214の凹所231に係合するためのさらに他の弾性部分を構成している。結合部材207の前進の間中、この舌片230はレール214によってプレート部材224に対して押圧されかつしたがって、舌片230が外方にかつ軌道231内に動き得るまで、ブラケット部材を超えて結合部材の通過を許容し、それにより錠止機能が設けられる。次いで結合およびブラケット部材は相対的に錠止されかつ遮蔽装置の安全な固定がかくして得られる。
遮蔽装置の前方取り付けにおける間中、結合およびブラケット部材間の補完的固定手段として、弓形壁232が肩部分227においてブラケット部材206のプレート部材224に設けられることができ、前記壁はU−形状結合部材207の壁部分、すなわち、一方の脚部の内側との解放可能な係合のために前方壁209のように適合させられる。
第7図には、第1および第2対のブラケットおよび結合部材306,307間の弾性係合がサッシ構造の動力供給源、および電気的作動のために遮蔽装置の電気駆動ユニットからの配線手段337に関連して配置された接触手段333間の導電性接続を確立するのに使用されている実施例が示されている。接触手段333は実質上、ブラケット部材306の基部部分308の開口334に受容される筒状ピン部材として形成されかつまたそれにより基部部分308に関連して前方壁309の運動用の案内およびストッパピンとして作用している。開口334と反対に、弾性部分を構成する、前方壁309の第1領域335は導電性材料から作られかつ前方壁309の幅にわたって延びている。結合部材307の壁部分319には導電性材料からなる第2領域336が第1領域333と遮蔽装置の取り付けられた位置においてこの遮蔽装置の電気駆動ユニット用接触手段との間の接触を提供するように設けられている。
遮蔽装置の取り付けにおいて、結合部材307は上述された方法においてブラケット部材306を覆って押し出される。それにより前方壁309は基部部分308に向かう方向において内方に押され、そして組み立てられた状態において第2領域336は、動力供給源と遮蔽装置の電気駆動ユニットとの間の電気的接続を達成するように、サッシ構造の接触および配線手段333および337と接触して製造段階において予め取り付けられた、第1領域335と接触して位置決めされている。
第7図に示される実施例において、結合部材307の壁部分319は結合およびブラケット部材間の係合を容易にするための手段として第1図ないし第6図の実施例の突出フラップを構成するために略半円形の切り込み318を形成している。
第8図は第5図に示したブラケット部材の変形例を示している。このブラケット部材には屈曲凸状前方壁409が基部部分408のまわりに巻き付けられた端部分411および412を備えた略板ばねとして形成されかつ基部部分408の後ろ側から隆起した縁リブ413,414との間に位置決めされている金属部材410によって設けられる。端部分411および412には切り込みまたは切り欠き、それぞれ、415および416が第5図の実施例に関して上述されたと同一の設計からなることができる2本のピン420および421を収納するように設けられる。屈曲前方壁409と基部部分408との間のキャビティには、例えば、圧縮可能な発泡材料からなる充填材417が設けられ得る。
構造および製造の簡単化の利点を付与するこの実施例において、金属板ばね部材410は、上述された結合部材7,107,207および307のいずれかとの使用において、ブラケット部材に関しての結合部材の安定したかつ信頼し得る係合を生ずるために壁部分19,109,209および309に対してかつ軌道15,16,215,216および315,316の底部に対して弾性係合作用を生じる。
第9図ないし第11図には、ブラケット部材の他の好適な実施例が示されており、ブラケット部材は、この場合に、一方の部品として、第9図に示されるようにサッシ側辺部材26に設けられる枠面の盲穴25に取り付けられるソケット状部材24を有している。略長方形の箱状形状からなることができるソケット部材24は盲穴25の壁との安定した係合を設けるためにその外面に突出リブ27を備えている。代表的には成形されたプラスチツク部材、例えば、ナイロンまたは同様な材料からなるソケット部材24は比較的狭いスリット状導管28の形の内部キャビティを形成しそして他方の部品としてブラケット部材は導管28と係合可能である脚部30を有している略T−形状の金属ばね部材29の形の前方部分からなりそしてブラケット部材の弾性前方壁を形成する突出屈曲ばね要素31および32と一体に形成されている。各突出ばね要素31および32はその外方縁部において、以下で説明されるような結合部材用係合手段を形成している、それぞれ、内方に屈曲された縁部分33および34を形成している。
第11図に最も明瞭に描かれるように、T−形状のばね部材29はシート金属、例えば、鋼から1部片でかつ二重壁の脚部部材30の一方の壁30aから打ち抜かれた突出係合フラップ35を形成している。
第9図ないし第11図に示されたブラケット部材との使用に向けられた第12図に示される結合部材36はその必須の特徴において第7図に示した実施例に対応している。取り付け作業において結合部材36はばね要素31と32間の二重壁脚部30によって形成されたスリット37に対して平行な方向にばね部材29の突出ばね要素31および32を覆って押し出される。それにより、突出ばね要素31および32は、結合部材の壁部分38との、かつ内側に屈曲された縁部分33および34を介して、結合部材の脚部41および42に形成された軌道39および40との弾性係合を設ける。
第9図において、ソケット部材24およびばね部材29から構成されるブラケット部材は、ばね要素31および32の縁部分33および34がブラケット部材を覆って結合部材を押し出す同一方向により遮蔽装置を取り付けるためのサッシ側辺部材の長手方向に対して平行に延びるような方向付けによりサッシ側辺部材25に取り付けられるのに反して、ブラケット部材はまたこの実施例において上述されたように遮蔽装置の前方取り付けを許容するためにサッシ側辺部材に対して90°回転され得ることは言うまでもない。
サッシ側辺部材の長手方向に対して平行な取り付け方向に関してブラケット部材のとくに好都合な設計が第13図および第14図に示されており、そのさい前方部分43および基部部分44は、例えば、ブラケット部材6に関して第1図および第2図に示されたと同一の設計からなってもよく、第9図に示されたようなソケツト状部材48のスリット状導管47と係合のために二重脚部のばね部材46の一方の脚部45と接続される。
二重脚部付き部材46のばね作用により基部部分44およびそれにより遮蔽装置を備えた結合部材によって係合されるようなブラケット部材の前方部分43はサッシ構造の頂部部材に向かってサッシ側辺部材の長手方向に向かって押し出される。それによりサッシ構造の頂部部材に対する遮蔽装置の自己整合および密接嵌合装置は遮蔽装置の最適耐光性を設けるために適宜に設計された結合部材によって得られることができる。
本発明による支持手段のブラケットおよび結合部材はサッシ構造に取り付けられるように示されかつ上述されたけれども、理解されるべきことは、それらが同様に枠構造に取り付けられ得るということである。
そのうえ、遮蔽装置は一般的にローラブラインドとして説明されたけれども、本発明の支持手段は遮蔽装置とともに供給されるような結合部材の適宜な設計を有するあらゆる種類の遮蔽装置に使用され得る。
上記で説示された実施例において、対応するブラケット部材との安定した係合において各結合部材を保持する支持手段の弾性手段はブラケット部材の1部分として説明されたけれども、かかる弾性手段は代替的に結合部材の1部分として、例えば、弾性部材としてブラケット部材の前方壁に係合する結合部材の壁部分を形成することにより作られ得る。
結合部材は、必ずしも、2つの対向および平行脚部部分において開放凹所の両側に、それによりブラケット部材を覆って押し出される係合手段を備える必要はない。とくに、第6図に示されたような錠止機能を有する係合手段がサッシ側辺部材の長手方向に対して直角に遮蔽装置の取り付けの方向に使用されるとき単一の脚部部分によって形成される係合手段がブラケット部材に対して結合部材の安全な保持に十分である。
Claims (15)
- 頂部および底部部材(1)ならびに側辺部材(2,26)からなりそして建物の開口、とくにドアまたは窓を裏張りする枠部材を備えた枠構造において遮蔽装置を支持するための手段であって、この手段が前記枠構造の1対の対向した平行枠面(2,26)の各々に取り付けるための第1対のブラケット部材(6;106;206;306;406;24,29)および各々前記遮蔽装置(120)上の係合手段によって係合可能な手段(17;117)を備えた第2対の結合部材(7;107;207;307;36)からなっており、前記ブラケット部材(6;106;206;306;406;24,29)の各々および前記結合部材(7;107;207;307;36)の各々がさらにブラケット部材と結合部材の解放可能な摺動係合用の係合手段(11〜16;111〜116;33〜34,39〜42)を備え、前記第1および第2対の一方の各部材がブラケット部材と結合部材を相互係合に保持するために他の対の部材の当接手段(19;219;319;38)と係合可能な弾性手段(9;109;209;309;409;31,32)を備えている遮蔽装置用支持手段において、前記第1対のブラケット部材(6;106;206;306;406;24,29)が前記対向枠面(2,26)に取り付けるための同一の標準部材であり、各々前記ブラケット部材の取り付けられた位置において前記枠面(2,26)から突出しかつ略滑らかな外面を有する比較的平らな前方部分を備え、前記係合手段(11〜12;111〜112;33〜34)が前記前方部分の1対の対向平行側縁部によって形成されており、そして各結合部材(7;107;207;307;36)がブラケット部材上で前記係合手段と係合し得る係合手段(15〜16;115〜116;215〜216;315〜316;39〜40)を形成する少なくとも1つの脚部分(13〜14;113〜114;313〜314;41〜42)によって制限される開放凹所を備えた略平らなレンガ状部材として形成されることを特徴とする遮蔽装置用支持手段。
- 前記弾性手段(9;109;209;309;409;31,32)が各ブラケット部材(6;106;206;306;406;24,29)の前記前方部分に組み込まれていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の遮蔽装置用支持手段。
- 各ブラケット部材(6;106;206;306;406;24,29)の前記前方部分が前記結合部材の壁部分(19;219;319;38)と当接のための屈曲された凸状前方壁(9;109;209;309;409;31,32)を形成しており、前記弾性手段(9;109;209;309;409;31,32)はブラケット部材の前記前方壁および結合部材の前記壁部分の一方によって形成されていることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の遮蔽装置用支持手段。
- 各ブラケット部材(6;106;206;306;406;24,29)の前記前方部分が前記枠面(2)に対して平らな当接面を形成しかつ前記対向側縁部(11〜12;111〜112)に沿って前記前方壁と接続されている基部部分(8;108;208;308;408)を有しており、前記基部部分の側縁部が前記係合手段を設ける縁部フランジを形成するために前記対向側縁部から引っ込められており、各結合部材(7;107;207;307;36)が前記開放凹所を制限する対向平行脚部部分によって形成された係合手段を有していることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の遮蔽装置用支持手段。
- 前記基部部分の少なくとも1つの側縁部(224)および各結合部材の少なくとも1つの脚部部分(214)が相互に係合可能な錠止手段(230,231)を備えていることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の遮蔽装置用支持手段。
- 前記基部部分(8,408)が前記対向枠面(2)の1つに前記ブラケット部材(6,406)を固定するための固定手段(20,21;420,421)を備えていることを特徴とする請求の範囲第4項または第5項に記載の遮蔽装置用支持手段。
- 各ブラケット部材が前記枠面(26)の盲穴(25)に取り付けるためのかつスリット状導管(28)を設けているソケット状部材(24)を有しており、前記前方部分が前記導管に係合し得る軸部(30)を有する略T形状のばね部材(29)として形成されていることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の遮蔽装置用支持手段。
- 前記軸部が前記前方壁を形成しかつ前記係合手段(33,34)を設けている突出屈曲ばね要素(31,32)と一体に接続される2本の脚部部分を有する二重脚部付き部材として形成されることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の遮蔽装置用支持手段。
- 前記軸部が前記ばね偏倚の方向における前記基部部分の移動のために前記ブラケット部材の基部部分(44)と接続される1つの脚部部分(45)を備えたばね負荷の二重脚部付き部材(46)として形成されることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の遮蔽装置用支持手段。
- 少なくとも1つの前記ブラケット部材(306)および少なくとも1つの前記結合部材(307)が前記遮蔽装置に組み込まれた電気的駆動手段用の給電線の1部分を形成するために電気的接触手段(335,336)を備えていることを特徴とする請求の範囲の第1項ないし第9項のいずれか1項に記載の遮蔽装置用支持手段。
- 前記接触手段(335,336)が前記弾性手段(309)および前記当接手段(319)に組み込まれていることを特徴とする請求の範囲第10項に記載の遮蔽装置用支持手段。
- 前記結合部材(7;107;207;307;36)がこの結合部材(7;107;207;307;36)とブラケット部材(6;106;206;306;406;24,29)との間の係合を容易にする手段(18;118;218;318)を備えていることを特徴とする請求の範囲の第1項ないし第11項のいずれか1項に記載の遮蔽装置用支持手段。
- 傾斜屋根面に取り付けのためのかつ頂部および底部部材(1)ならびに側辺部材(2,26)から構成される枠構造からなる天窓において、請求の範囲第1項ないし第12項のいずれか1項に記載の支持手段の同一のブラケット部材(6;106;206;306;406;24,29)対が前記遮蔽装置の取り付けを許容するように前記側辺部材(2,26)の対向面に予め取り付けられることを特徴とする天窓。
- 前記枠構造と蝶番で接続された開放可能なサッシ構造からなり、そして前記ブラケット部材(6;106;206;306;406;24,29)が前記サッシ構造の側辺部材(2,26)に予め取り付けられることを特徴とする請求の範囲第13項に記載の天窓。
- 請求の範囲第1項ないし第12項のいずれか1項に記載の支持手段の前記結合部材(7;107;207;307;36)対からなることを特徴とする請求の範囲第13項または第14項に記載の天窓用遮蔽装置構体。
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