JP4004857B2 - 吊り下げ式の伸縮門扉 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吊り下げ式の伸縮門扉に関し、扉体の伸長状態での移動端側の垂れ下がりを防止できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−177455号公報に記載の吊り下げ式の伸縮門扉は、図9に示すように、7箇所の交差部1で交差する複数本の右上がり傾斜リンク2と左上がり傾斜リンク3とをその交差部1でピン軸4により枢着して扉体5を構成し、この扉体5の一端側を吊り元側支柱等の取り付け部に取り付けている。
【0003】
そして、扉体5は上下中央の交差部1を除く各交差部1で両傾斜リンク2,3をピン軸4により枢着すると共に、各傾斜リンク2,3上の隣接するピン軸4相互のピン軸間距離A〜Eの内、扉体5の上部のピン軸間距離Aを下部のピン軸間距離Eよりも短くして、扉体5を伸長状態にした場合でも、その移動端側の垂れ下がりを防止するようにしている。なお、6は縦枠材である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の伸縮門扉は、各傾斜リンク2,3の上下中央の交差部1のピン軸4を省略し、各傾斜リンク2,3上の隣り合うピン軸間距離をA=170mm、B=171mm、C=345mm、D=174mm、E=175mmとしている。従って、扉体5には図10に示すように2個の大きな四節リンクadjf,einkと、2個の小さい四節リンクabec,jlnmとが形成されており、この4個の四節リンクadjf,eink,abec,jlnmで扉体5の移動端側の垂れ下がりを防止するようになっている。
【0005】
しかし、各傾斜リンク2,3のピン軸間距離は、扉体5の上部ほど短くしているにも拘わらず、扉体5の最上部に短いリンクにより構成された小さい四節リンクabecがあり、その四節リンクabecの上側の二辺a−b,c−aのピン軸間距離Aが170mm、下側の二辺b−e,e−cのピン軸間距離Bが171mmとなっているため、ピン軸間距離の長い部分で四節リンクを構成する場合に比較して、製作時の誤差等の影響によるバラツキが大きくなる欠点がある。
【0006】
また短いリンクで構成される2個の小さい四節リンクabec,jlnmを扉体5の上下両側に配置しているため、扉体5の移動端側の垂れ下がりを防止できるものの、扉体5自体の上下方向の弾性変形が少なく、伸長状態の扉体5の移動端側を誤って下方に押し下げたような場合には、扉体5又は扉体5を構成する傾斜リンク2,3の一部が塑性変形して損傷し、元の状態に戻らなくなる等の問題がある。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、製作時の誤差等の影響によるバラツキを極力少なくできると共に、扉体を誤って押し下げた場合にもその損傷を防止できる吊り下げ式の伸縮門扉を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、箇所の交差部16で交差する複数本の右上がり傾斜リンク17と左上がり傾斜リンク18とをその交差部16でピン軸21〜23により枢着して扉体13を構成し、該扉体13の一端側の4箇所の交差部16の内、下から2番目の交差部16を固定ピン軸21により、他の交差部16を上下方向に摺動自在な可動ピン軸22により夫々吊り元側端枠14に取り付けた吊り下げ式の伸縮門扉において、前記7箇所の交差部16の上から2番目の交差部16を除く各交差部16ピン軸21〜23により枢着し、各傾斜リンク17,18上の隣接するピン軸21〜23相互のピン軸間距離V〜Zの内、下から3番目と2番目とのピン軸間距離X,Yは略同じとし、最下部のピン軸間距離Zは前記2番目のピン軸間距離Yよりも長くし、下から4番目のピン軸間距離Wは前記3番目のピン軸間距離Xよりも短くし、最上部のピン軸間距離Vは前記4番目のピン軸間距離Wの略2倍若しくは2倍よりも短くしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図3は本発明の吊り下げ式伸縮門扉の第1の実施形態を例示する。この吊り下げ式伸縮門扉は図1に示すように、出入り口等の左右両側で地面10に立設された吊り元側支柱11及び戸当たり側支柱12と、これらの両支柱11,12間に左右方向に伸縮自在に配置され且つ一端側が吊り元側支柱11に取り付けられた扉体13とを備えている。
【0010】
各扉体13は、一端側に配置された上下方向の吊り元側端枠14と、他端側に配置された上下方向の戸当たり側端枠15と、両端枠14,15間に配置され且つ交差部16で交差する複数本の右上がり傾斜リンク17及び左上がり傾斜リンク18と、両端枠14,15間に等間隔を置いて上下方向に配置され且つ両傾斜リンク17,18に連結された複数本の縦枠材19とを有し、出入り口等の開閉方向(左右方向)に伸縮自在に構成されている。中間の縦枠材19には落とし棒が設けられている。
【0011】
吊り元側端枠14は、扉体13を吊り元側支柱11の背後等に旋回収納できるように、吊り元側支柱11に対して縦方向のヒンジ20廻りに回動自在に装着されている。戸当たり側端枠15は把手、施錠手段等を備え、戸当たり側支柱12に当接した閉状態で施錠手段により施錠可能である。なお、吊り元側端枠14、戸当たり側端枠15は縦枠材を兼用している。
【0012】
傾斜リンク17,18には長短複数種類のものがあり、その複数種類の傾斜リンク17,18を組み合わせることにより、開閉方向に伸縮自在なパンタグラフ機構26が構成されている。両端枠14,15及び縦枠材19は上部が連結された側面視逆U字状であって、これらの内部にパンタグラフ機構26が配置されている。
【0013】
各傾斜リンク17,18の内、扉体13の左右方向の中間の最長の傾斜リンク17,18は少なくとも5箇所、例えば7箇所の交差部16で互いに交差し、また他の短い傾斜リンク17,18はその7箇所の交差部16に対応する交差部16で交差しており、扉体13の上側から2番目の交差部16を除く各交差部16が固定ピン軸21、可動ピン軸22及び遊動ピン軸23等の前後方向の各ピン軸21〜23により枢着されている。
【0014】
固定ピン軸21は傾斜リンク17,18上の下から3番目の交差部16に設けられ、図2(A)に縦枠材19に対する枢着部分を示すように、各端枠14,15、縦枠材19に前後に貫通して固定されている。また可動ピン軸22は各端枠14,15、縦枠材19に対応する交差部16、即ち傾斜リンク17,18の上から1番目、3番目、5番目、7番目の奇数番目の交差部16に設けられると共に、図2(B)に縦枠材19に対する枢着部分を示すように、前後の摺動部材24を介して各端枠14,15、縦枠材19に上下方向に摺動自在に支持されている。
【0015】
遊動ピン軸23は、各端枠14,15を含む隣り合う縦枠材19間の上下の交差部16の内の上側を除く交差部16、即ち傾斜リンク17,18の上から2番目、4番目、6番目の偶数番目の交差部16の内の2番目を除く交差部16に設けられている。なお、各ピン軸21〜23上には、両傾斜リンク17,18間又は各傾斜リンク17,18を挟んでスペーサ25が套嵌されている。
【0016】
傾斜リンク17,18の上から偶数番目の交差部16の内、最上部の2番目の交差部16にはピン軸が設けられておらず、この交差部16では傾斜リンク17,18が前後に所定の間隔を置いて交差している。そして、この2番目の交差部16を除く各交差部16にピン軸21〜23が配置されている。
【0017】
各傾斜リンク17,18上の隣接するピン軸21〜23相互のピン軸間距離V〜Zは、図3に示すように扉体13の最下部のピン軸間距離Zがその上側にある中間の2つのピン軸間距離X,Yよりも若干長く、またこの2つのピン軸間距離X,Yはその上側のピン軸間距離Wよりも若干長くなっており、最上部のピン軸間距離Vがその下側のピン軸間距離Wの2倍よりも若干短くなっている。
【0018】
因みに、この実施形態では、各傾斜リンク17,18にアルミ又はアルミ系合金の押し出し型材を使用し、図3に示すように各ピン軸間距離をV=295mm、W=148mm、X=149mm、Y=149mm、Z=150mmとして、中間の下側2個のピン軸間距離X,Yを同じ長さにしている。なお、図3の括弧内の数字はピン軸間距離V〜Zの長さを示し、その単位はmmである。
【0019】
従って、各傾斜リンク17,18ともその対応する各ピン軸間距離V〜Z同士は扉体13の全体にわたって同じであり、また各端枠11,12を含む隣り合う縦枠材19間では、扉体13の上側のピン軸間距離V=295mmが最も短く、中間のピン軸間距離W+X=297mmがその上側のピン軸間距離Vよりも若干長く、下側のピン軸間距離Y+Z=299mmが最も長くなっている。そして、各傾斜リンク17,18は、各端枠11,12を含む隣り合う縦枠材19間での交差部16で、上側のピン軸間距離W,Yが下側のピン軸間距離X,Zよりも短くなるように遊動ピン軸23で枢着されている。
【0020】
このような構成の伸縮門扉では、各傾斜リンク17,18上の隣接するピン軸21〜23相互のピン軸間距離V〜Zの内、扉体13の最下部のピン軸間距離Zをその中間部分のピン軸間距離W〜Yよりも若干長くし、最上部のピン軸間距離Vをその下側のピン軸間距離Wの2倍よりも若干短くしている。
【0021】
このため各傾斜リンク17,18の弾性力によって、上側の1番目の左右の可動ピン軸22間、2番目の左右の可動ピン軸22間、左右の固定ピン軸21間の夫々にその間隔を小さくする方向の力Pが作用し、下端の可動ピン軸22間にその間隔を大きくする方向の力Qが作用するため、従来と同様に扉体13を伸長状態にした場合でも、その移動端側の垂れ下がりを防止することができる。
【0022】
即ち、扉体13のパンタグラフ機構26を見た場合、図3に示すように傾斜リンク17,18の各交差部16の内、その上から2番目の交差部16を除く各交差部16にピン軸21〜23を設けているので、次のように6個の四節リンクを構成できる。扉体13には上下2個の大きい四節リンクadjf,einkと、下部側の4個の小さい四節リンクegjh,jlnm,gilj,hjmkとが形成されており、この6個の四節リンクで互いに拘束して扉体13の垂れ下がりを防止するようになっている。
【0023】
従って、この場合には扉体13の上部側に従来のような小さい四節リンクはないが、大きい四節リンクadjf,einkの扉体13に対する位置、数は従来と同じであり、しかも4個の小さい四節リンクegjh,jlnm,gilj,hjmkが扉体13の上下方向の中間部分から下部側に集中しているため、これらの6個の四節リンクとにより十分な拘束性を確保でき、従来と同様に扉体13の垂れ下がりを防止することができる。
【0024】
特に中間のピン軸間距離X,Yを同じにしているので、4個の小さい四節リンクegjh,jlnm,gilj,hjmk相互間でも所定の拘束力を確保できる。しかも、小さい四節リンクegjh,jlnm,gilj,hjmkは、傾斜リンク17,18の下部側に集中しており、比較的長いリンクで構成できるため、製作時の誤差等の影響によるバラツキを少なくすることができる。
【0025】
また扉体13の上部のピン軸間距離Vが長く、傾斜リンク17,18のその部分にピン軸がないので、各傾斜リンク17,18がa−d,f−a間で撓み易くなる。このため、伸縮途中に扉体13を誤って押し下げたような場合にも、傾斜リンク17,18の上部側が弾性変形して扉体13の損傷を防止することができる。
【0026】
図4〜図6は本発明の第2の実施形態を例示する。なお、図5及び図6において、括弧内の数字はピン軸間距離V〜Zの長さを示し、その単位はmmである。この実施形態では、扉体13を構成するパンタグラフ機構26の各傾斜リンク17,18には、図4に示すように14種類のリンクL1〜L14が使用されている。各リンクL1〜L14のピン軸間距離V〜Zは、図5に示す通りである。この実施形態の場合には、リンクL5とリンクL6は10本であり、他の各リンクL1〜L4、L7〜L14は夫々1本である。
【0027】
このようなピン軸間距離V〜Zの各リンクL1〜L14を傾斜リンク17,18に使用して扉体13を構成した場合には、扉体13の吊り元側近傍、特に吊り元側端枠14から1番目の縦枠材19と交差する長短の各傾斜リンク17,18の各ピン軸間距離V〜Zは、図6に示す関係になる。
【0028】
リンクL7,L14の最下部のピン軸間距離Zは147mmであり、リンクL9,L12の最下部のピン軸間距離Zが他のリンクL2,L4〜L6,L10,L11,L13と同様に150mmと長くなっているのに対して、それらよりも短く、しかもその上側のピン軸間距離Y=148mmよりも短くなっている。
【0029】
リンクL9,L12のピン軸間距離X,Yは148mmであり、リンクL7,L10,L11,L14のピン軸間距離X,Yが他と同様に149mmであるのに対してそれよりも短く、その上側のピン軸間距離Wと同じになっている。リンクL10,L11のピン軸間距離Wは149mmであり、リンクL9,L12,のピン軸間距離Wが他と同様に148mmであるのに対してそれよりも長く、このリンクL10,L11のその下側のピン軸間距離Xと同じになっている。
【0030】
またリンクL10,L11のピン軸間距離Vは296mm、リンクL8,L13のピン軸間距離Vは298mmであって、これら以外の他の各リンクのピン軸間距離Vが295mmであるのに対して、それよりも長くなっている。
【0031】
特に扉体13の主要部分を構成する他の各リンクL1,L3,L5,L6,L12,L14のピン軸間距離V=295mmがその下側のピン軸間距離W=148mmの2倍よりも若干短いのに対して、リンクL10,L11のピン軸間距離V=296mmはその下側のピン軸間距離W=149mmの2倍よりも若干長く、他の各リンクL3,L4〜L6,L9,L12〜L4のピン軸間距離W=148mmの2倍となっている。リンクL8,L13のピン軸間距離V=298mmは、リンクL10,L11のピン軸間距離V=296mmよりも更に若干長くなっている。
【0032】
従って、吊り元側端枠14と1番目の縦枠材19との間では、右上がり傾斜リンク17の各ピン軸間距離V,W+X,Y+Z=298mmが、左上がり傾斜リンク18の各ピン軸間距離V,W+X,Y+Z=296mmよりも長く、扉体13の上下方向の中央で長い右上がり傾斜リンク17と短い左上がり傾斜リンク18とをその中央の遊動ピン軸23で枢着し、下部で長い右上がり傾斜リンク17と短い左上がり傾斜リンク18とを、上側のピン軸間距離Yが長く下側のピン軸間距離Zが短くなるように遊動ピン軸23で枢着している。
【0033】
また第1番目の縦枠材19と第2番目の縦枠材19との間では、右上がり傾斜リンク17の各ピン軸間距離V,W+X,Y+Z=296mmが、左上がり傾斜リンク18の各ピン軸間距離V,W+X,Y+Z=298mmよりも短く、扉体13の上下方向の中央で短い右上がり傾斜リンク17と長い左上がり傾斜リンク18とをその中央の遊動ピン軸23で枢着し、下部で短い右上がり傾斜リンク17と長い左上がり傾斜リンク18とを、上側のピン軸間距離Yが長く下側のピン軸間距離Zが短くなるように可動ピン軸22で枢着している。
【0034】
このように扉体13の主要部分である2番目の縦枠材19と戸当たり側端枠15の間の各傾斜リンク17,18のピン軸間距離V〜Zを第1の実施形態と同様にし、扉体13の吊り元側端枠14と2番目の縦枠材19との間の吊り元側の近傍部分の各傾斜リンク17,19のピン軸間距離V〜Zを他と異なる長さ関係にすることにより、次のような利点がある。
【0035】
即ち、吊り元側端枠14と1番目の縦枠材19との間では、右上がり傾斜リンク17が長く、左上がり傾斜リンク18が短くなっているので、1番目の縦枠材19が戸当たり側へ傾く。また1番目の縦枠材19と2番目の縦枠材19との間では、右上がり傾斜リンク17が短く、左上がり傾斜リンク18が長くなっているので、2番目の縦枠材19が戸当たり側へ傾く。この状態で扉体13を吊り元側11に取り付けると、荷重を与えなければ扉体13の吊り元近傍は反り上がった状態になる。
【0036】
また扉体13の吊り元側近傍では、吊り元側端枠14と1番目の縦枠材19との左右方向の距離、及び1番目の縦枠材19と2番目の縦枠材19との左右方向の距離は、上から1番目の左右の可動ピン軸22間、2番目の左右の可動ピン軸22間、及びその下側の左右の固定ピン軸21間が夫々小となり、最下部の可動ピン軸22間が大となるため、全体として上部側よりも下部側が広くなる。
【0037】
従って、扉体13の吊り元側端枠14と2番目の縦枠材19との間の吊り元側の近傍部分の各傾斜リンク17,19のピン軸間距離V〜Zをこのような関係にすることによって、扉体13の吊り元側近傍の支持強度が向上し、移動端側の垂れ下がりを確実に防止することができる。
【0038】
図7は本発明の第3の実施形態を例示する。この伸縮門扉の扉体13は、長い各傾斜リンク17,18が9箇所の交差部16で交差し、短い各傾斜リンク17,18が長い傾斜リンク17,18の交差部16に対応する交差部16で交差するようにしている。この場合にも、上から2番目の交差部16を除く各交差部16をピン軸21〜23により枢着することにより、各実施形態と同様に実施することができる。なお、他の構成は、第1又は第2の実施形態と同様である。
【0039】
図8は本発明の第4の実施形態を例示する。この伸縮門扉の扉体13は、各傾斜リンク17,18を上から2番目と4番目との交差部16を除く各交差部16をピン軸21〜23により枢着している。他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0040】
この実施形態では、例えば1番目の可動ピン軸22と2番目の可動ピン軸22との間のピン軸間距離Vは295mm、2番目の可動ピン軸22と固定ピン軸21との間のピン軸間距離W+Xは297mm、固定ピン軸21と遊動ピン軸23との間のピン軸間距離Yは149mm、遊動ピン軸23と固定ピン軸22との間のピン軸間距離Zは150mmである。
【0041】
従って、扉体13の最下部のピン軸間距離Zが中間部分であるその上側のピン軸間距離Yよりも長く、また最上部のピン軸間距離Vがその下側のピン軸間距離W+Xよりも短く、しかも最上部のピン軸間距離V及びピン軸間距離W+Xがその下側側のピン軸間距離Y,Zの2倍よりも夫々短くなっている。
【0042】
この場合にも、扉体13の移動端側の垂れ下がりを防止することができる。特に2番目及び4番目の交差部16にピン軸がなく、扉体13の最下部及びその上側を除くピン軸間距離V及びピン軸間距離W+Xが共に長くなっているため、製作時の誤差等の影響によるバラツキを極力少なくできると共に、扉体13を押し下げた場合にも弾性変形によりその損傷を防止できる。
【0043】
なお、扉体13には2個の大きい四節リンクadjf,einkと1個の小さい四節リンクjlnmとが上下方向に形成されている。
【0044】
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明は各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施することができる。例えば、各実施形態では、右上がり傾斜リンク17、左上がり傾斜リンク18の他に縦枠材19を備えた構造の扉体13について例示しているが、縦枠材19は省略しても良い。
【0045】
また縦枠材19を備えた扉体13の場合には、長い傾斜リンク17,18が5箇所以上の奇数の交差部16で交差し、縦枠材19に対応する上下両側の交差部16を可動ピン軸22で縦枠材19に対して上下摺動自在に案内するように構成することが望ましい。縦枠材19がない扉体13の場合には、長い傾斜リンク17,18が5箇所以上の交差部16で交差すれば良い。従って、長い傾斜リンク同士が交差する交差部16の数は奇数、偶数の何れでも良い。
【0046】
各実施形態のピン軸間距離の寸法は、各ピン軸間距離の相対的な長短関係を示す一例に過ぎず、その寸法に限定されるものではない。従って、大きい寸法はピン軸間距離が長く、それよりも小さい寸法はピン軸間距離がそれよりも相対的に短いことを示すに過ぎない。
【0047】
ピン軸間距離Vを除くピン軸間距離W〜Zは、扉体13の吊り元側から戸当たり側の全体にわたって、扉体13の下になる程長くなるように構成しても良い。またピン軸間距離Vは扉体13の吊り元側から戸当たり側の全体にわたって、その下側のピン軸間距離Wの2倍又は2倍未満程度としても良い。扉体13はパンタグラフ機構26を上下方向に複数設けるものでも良い。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、箇所の交差部16で交差する複数本の右上がり傾斜リンク17と左上がり傾斜リンク18とをその交差部16でピン軸21〜23により枢着して扉体13を構成し、該扉体13の一端側の4箇所の交差部16の内、下から2番目の交差部16を固定ピン軸21により、他の交差部16を上下方向に摺動自在な可動ピン軸22により夫々吊り元側端枠14に取り付けた吊り下げ式の伸縮門扉において、前記7箇所の交差部16の上から2番目の交差部16を除く各交差部16ピン軸21〜23により枢着し、各傾斜リンク17,18上の隣接するピン軸21〜23相互のピン軸間距離V〜Zの内、下から3番目と2番目とのピン軸間距離X,Yは略同じとし、最下部のピン軸間距離Zは前記2番目のピン軸間距離Yよりも長くし、下から4番目のピン軸間距離Wは前記3番目のピン軸間距離Xよりも短くし、最上部のピン軸間距離Vは前記4番目のピン軸間距離Wの略2倍若しくは2倍よりも短くしているので、製作時の誤差等の影響によるバラツキを極力少なくできると共に、扉体13を誤って押し下げた場合にも、扉体13の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す吊り下げ式伸縮門扉の正面図である。
【図2】(A)は発明の第1の実施形態を示す固定ピン軸部の断面図、(B)は発明の第1の実施形態を示す可動ピン軸部の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す吊り下げ式伸縮門扉の正面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す各傾斜リンクの説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
【図7】本発明の第3の実施形態を示す吊り下げ式伸縮門扉の扉体の正面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態を示す吊り下げ式伸縮門扉の扉体の正面図である。
【図9】従来の吊り下げ式伸縮門扉の構成図である。
【図10】従来の吊り下げ式伸縮門扉の説明図である。
【符号の説明】
11 吊り元側支柱
12 届当たり元側支柱
13 扉体
16 交差部
17 右上がり傾斜リンク
18 左上がり傾斜リンク
21 固定ピン軸
22 可動ピン軸
23 遊動ピン軸
V〜Z ピン軸間距離

Claims (1)

  1. 箇所の交差部(16)で交差する複数本の右上がり傾斜リンク(17)と左上がり傾斜リンク(18)とをその交差部(16)でピン軸(21〜23)により枢着して扉体(13)を構成し、該扉体(13)の一端側の4箇所の交差部(16)の内、下から2番目の交差部(16)を固定ピン軸(21)により、他の交差部(16)を上下方向に摺動自在な可動ピン軸(22)により夫々吊り元側端枠(14)に取り付けた吊り下げ式の伸縮門扉において、前記7箇所の交差部(16)の上から2番目の交差部(16)を除く各交差部(16)ピン軸(21〜23)により枢着し、各傾斜リンク(17,18)上の隣接するピン軸(21〜23)相互のピン軸間距離(V〜Z)の内、下から3番目と2番目とのピン軸間距離(X,Y)は略同じとし、最下部のピン軸間距離(Z)は前記2番目のピン軸間距離(Y)よりも長くし、下から4番目のピン軸間距離(W)は前記3番目のピン軸間距離(X)よりも短くし、最上部のピン軸間距離(V)は前記4番目のピン軸間距離(W)の略2倍若しくは2倍よりも短くしたことを特徴とする吊り下げ式の伸縮門扉。
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