JP4004397B2 - 収穫機のグレンタンクロック構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインやハーベスタなどの収穫機に搭載されているグレンタンクのロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンバインに搭載されたグレンタンクは、その後部側に設けた回動支点を中心にしてその前部側を機体側方(機台フレーム横方)に向けて回動自在に支持されている。また、グレンタンクの固定と解除とを司るロック機構は、操縦部のエンジンルーム後壁とグレンタンク前壁との間にある空間部に設置されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−320951号公報(第3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の収穫機のグレンタンクロック機構は、脱穀部の機壁に設けたロック部に係合する係合手段と、当該係合手段を、リンク式の連結手段を介してロック解除する操作レバーとをグレンタンクの前壁側にまとめて設置した構造にしているため、グレンタンクの前壁側の空間部が大きくなる分、グレンタンクの長さが短くなってタンク容量が小さくなる、という問題があった。更に、ロック機構を構成する脱穀部や、グレンタンクの側壁などを補強構造とする必要があるなど、構造が複雑で高コストになる、という問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであり、脱穀部2の側方に設置され、かつ、前記脱穀部2に立設した揚穀筒17から穀粒を収容するグレンタンク1を、ロック機構5のロック解除によって穀粒収容姿勢から回動姿勢に切り換える収穫機において、前記ロック機構5を、前記揚穀筒17に設けたロック部20と、前記グレンタンク1の内側壁2cに設けられ、かつ、前記ロック部20と係脱可能に係合する係合手段26と、ロック解除手段5aにより形成し、且つ、前記ロック解除手段5aを、前記係合手段26に接続された連結手段29と、前記グレンタンク1の外側に設置され、かつ、前記グレンタンク1の下方に通した前記連結手段29を介して前記係合手段26を操作する操作レバー28とか形成したことを特徴とする収穫機のグレンタンクロック構造である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0007】
図1において、1は、図示しないコンバインの刈取部の後方で、かつ、脱穀部2の側方(真横)に配置されたグレンタンクである。このグレンタンク1は、ロック機構5のロック解除により、機体後部に立設させた穀粒排出オーガ4a(図2参照)の縦揚穀筒4を回転支点又は回転軸にして穀粒収容姿勢から回動姿勢に切り替わるので、回動姿勢時において、グレンタンク1を側方(機台フレーム1aの横側)に開くと、グレンタンク1及び脱穀部2のメンテナンス作業を行なうことができる。図1中、3は、操縦部を示している。
【0008】
図5に示すように、グレンタンク1は、底板6によってV字形に形成された底部内に穀粒横送ラセンを沿設しており、その前端側に設けた伝動プーリ7(図6参照)をベルト7aによって駆動すると共に、上記穀粒排出オーガ4aを駆動するように成っている。
【0009】
このグレンタンク1は、前壁2a、後壁2b、左壁(内側壁)2c、右壁(外側壁)2d、底板6、天板2eによって形成された一体形の中空容器となっている。更に、グレンタンク1は、その左壁2cに収容穀粒の位置検知を行なうための穀粒センサ8を複数段設けている。これらの穀粒センサ8は、グレンタンク1の外側から着脱自在に取り付けられ、外部からメンテナンス作業や、組り付け作業などを行なうことができる構造になっている(図5参照)。
【0010】
上記の縦揚穀筒4は、図3に示すように、口蓋9bの手前側を下方に押し下げて縦揚穀筒4の下部に接続している横送ケース9の穀粒排出口9aを開口させると、中に詰まっている穀粒の排出や、タンク内の残留穀粒の排出などを行なうことができるようになっている。
【0011】
図中、9cは、機台フレーム1aに取り付けたへ字形の蓋ガイドである。この蓋ガイド9cは、縦揚穀筒4を回動支点にしてグレンタンク1を回動させた時に、閉め忘れによって下方に垂れ下がったままの口蓋9bを機台フレーム1aに接当させることなく、上方に向けて誘導案内することができ、以て、口蓋9bの破損を防ぐことができる。
【0012】
図4において、10は、図示しない側面カバーを取り付けるための取付杆であり、グレンタンク1の底板6に固定させた一対の取付片11,11に支持されている。そして、その中間部は、グレンタンク1を回動させる時の把手として使用可能になっている。
【0013】
また、図4に示すように、グレンタンク1の前壁2aの中途部には、可撓性を有する閉じ板12が設けられているが、この閉じ板12は、図1のように、操縦部3の後部に位置しているエンジンルーム13の後部カバー14と、グレンタンク1の前壁2aとの間にある間隙部を閉じるように構成されている。
【0014】
この閉じ板12は、それ自身が撓むので、グレンタンク1の回動を妨げることがない。15は、図1に示す如く、エンジンルーム13の後部カバー14の奥側に設けた可撓性を有する閉じ板である。
【0015】
従って、エンジンルーム13の後部から上昇する熱気は、これらの閉じ板12及び15によって阻止されるため、操縦部3側への熱気の移動を遮蔽することができる。
【0016】
また、図5に示すように、グレンタンク1は、内側壁2cに開口した供給孔16と、脱穀部2から立設した揚穀筒17の穀粒供給部18とを接離可能に接続し、穀粒を脱穀部2からグレンタンク1内に供給するように成っている。
【0017】
次に、上記のロック機構5について、更に詳しく説明する。
【0018】
このロック機構5は、ロック部20と、係合手段26と、ロック解除手段5aとから形成されている。
【0019】
ロック部20は、図7に示すように、ピン形に形成され、揚穀筒17の中途部に設けた取付板19に取り付けられている。
【0020】
係合手段26は、ピン形のロック部20に係合する係合孔21を有すると共に、グレンタンク1の内側壁2cに取り付けられた係合片22と、この係合片22に取付ピン23を介して上下回動自在に設けられ、かつ、スプリング24によって上方に付勢されているロック片25とから形成されている。
【0021】
ロック解除手段5aは、図6に示すように、グレンタンク1の右壁(外側壁)2dの底板6に設けた支持板32に取付ピン27によって回動操作自在に取り付けられた操作レバー28と、上記ロック片25に取り付けられたロッド部33と、グレンタンク1の下を通って操作レバー28とロッド部33とを互いに連結させたワイヤ又はリンクなどの連結手段29とから形成されている。
【0022】
一方、図6に示すように、操作レバー28の近傍には、グレンタンク1側に上下操作自在に支持された固定レバー30が設けられている。この固定レバー30は、その下端が機台1aに穿設した固定孔31に抜き差し可能に挿入されている。
【0023】
本発明のロック機構5は、上記のように形成されているから、操作レバー28を上方に回動すると、連結手段29を介して係合手段26のロック片25が取付ピン23を中心にして下方に回動してロック機構5のロックが解除されるので、把手を兼用している取付杆10を把持してグレンタンク1を機体側方側(機台フレーム1aの横方側)に引くと、グレンタンク1が縦揚穀筒4を回転支点にして同方向に回動し、メンテナンス作業姿勢となる。
【0024】
尚、グレンタンク1の回動に先立って、予め、固定レバー30を上動して固定孔31から抜き出すと共に、ベルト7aを伝動プーリ7から外して置く。
【0025】
メンテナンス作業完了後、グレンタンク1を初期状態に押し戻すと、ピン状のロック部20がロック片25をスプリング24に抗し下方へ回動させ、係合片22の係合孔21と係合する。そして、ロック片25の復帰によってグレンタンク1が位置決めされる。このとき、固定レバー30も手動で復帰させる。また、グレンタンク1の供給孔16と揚穀筒17の穀粒供給部18とは接当し、再び、穀粒収容姿勢となる。
【0026】
【発明の効果】
上記のように、本発明の収穫機のグレンタンクロック構造は、脱穀部2の側方に設置され、かつ、揚穀筒17から穀粒を収容するグレンタンク1を、ロック機構5のロック解除によって穀粒収納姿勢から回動姿勢に切り換える収穫機において、前記ロック機構5を、前記揚穀筒17に設けたロック部20と、前記グレンタンク1に設けられ、かつ、前記ロック部20と係脱可能に係合する係合手段26と、該係合手段26に接続された連結手段29と、前記グレンタンク1の外側に設置され、かつ、グレンタンク1の下方に通した前記連結手段29を介して前記係合手段26を操作する操作レバー28とから成るロック解除手段5aと、から形成されている。
【0027】
すなわち、本発明は、ロック機構5を形成しているロック部20と係合手段26とを、脱穀部2とグレンタンク1間の空間部に位置している揚穀筒17にまとめて設置し、更に、ロック解除手段5aを形成している操作レバー28を、操作し易い機体外側に設けると共に、前記係合手段26と操作レバー28とをグレンタンク1の下方に通した連結手段29により連結させているので、ロック機構をグレンタンク1の前壁に設けた従来品の如く、グレンタンク長が短くなることが無く、以て、穀粒の収容量を増大させることができる。また、ロック部20は、剛性的に立設された揚穀筒17に設けられているので、ロック機構5の構造を簡潔で、かつ、廉価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインのグレンタンクの配置を示す平面図である。
【図2】グレンタンクの後方の構造を示す斜視図である。
【図3】図2のX部の拡大図である。
【図4】グレンタンクの側面側の斜視図である。
【図5】グレンタンクの背面側の斜視図である。
【図6】図4のY部の拡大図である。
【図7】図5のZ部の拡大図である。
【符号の説明】
1 グレンタンク
2 脱穀部
5 ロック機構
5a ロック解除手段
17 揚穀筒
20 ロック部
26 係合手段
28 操作レバー
29 連結手段

Claims (1)

  1. 脱穀部2の側方に設置され、かつ、前記脱穀部2に立設した揚穀筒17から穀粒を収容するグレンタンク1を、ロック機構5のロック解除によって穀粒収容姿勢から回動姿勢に切り換える収穫機において、
    前記ロック機構5を、前記揚穀筒17に設けたロック部20と、前記グレンタンク1の内側壁2cに設けられ、かつ、前記ロック部20と係脱可能に係合する係合手段26と、ロック解除手段5aにより形成し、且つ、前記ロック解除手段5aを、前記係合手段26に接続された連結手段29と、前記グレンタンク1の外側に設置され、かつ、前記グレンタンク1の下方に通した前記連結手段29を介して前記係合手段26を操作する操作レバー28とか形成したことを特徴とする収穫機のグレンタンクロック構造。
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