JP7246346B2 - コンバイン - Google Patents

コンバイン Download PDF

Info

Publication number
JP7246346B2
JP7246346B2 JP2020109757A JP2020109757A JP7246346B2 JP 7246346 B2 JP7246346 B2 JP 7246346B2 JP 2020109757 A JP2020109757 A JP 2020109757A JP 2020109757 A JP2020109757 A JP 2020109757A JP 7246346 B2 JP7246346 B2 JP 7246346B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grain tank
supported
roller
lock mechanism
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020109757A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022007067A (ja
Inventor
勝秀 加藤
満 竹中
茂幸 林
哲治 永田
文雄 古野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2020109757A priority Critical patent/JP7246346B2/ja
Publication of JP2022007067A publication Critical patent/JP2022007067A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7246346B2 publication Critical patent/JP7246346B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンクを備えるコンバインに関する。
特許文献1に示すように、コンバインは、収穫された作物を脱穀して選別する脱穀装置と、選別された穀粒を貯留する穀粒タンクとを備える。脱穀装置及び穀粒タンクは、機体フレームに支持される。
穀粒タンクは、脱穀装置と隣接する作業位置(閉じ位置)と、メンテナンスを行う際に、脱穀装置から機体横外方に離れるメンテナンス位置(開き位置)とに姿勢変更可能に構成される。穀粒タンクはロック機構を備え、ロック機構は、係合状態となって穀粒タンクを作業位置に保持し、ロック解除状態において穀粒タンクの姿勢変更を許容する。
特開2014-97052号公報
しかしながら、穀粒タンクは機体フレーム上を滑る態様で姿勢変更し、穀粒タンクを姿勢変更させるために大きな力が必要である。また、穀粒タンクを作業位置(閉じ位置)からメンテナンス位置(開き位置)に姿勢変更させる際には、ロック機構をロック解除状態にする必要がある。
そのため、容易に穀粒タンクを姿勢変更させることが求められている。
本発明の一実施形態に係るコンバインは、機体フレームに支持され、かつ、収穫された作物を脱穀処理する脱穀装置と、前記機体フレームに支持され、かつ、前記脱穀装置で得られた穀粒を貯留する穀粒タンクと、が備えられ、前記穀粒タンクは、機体内側に位置して穀粒貯留が可能な閉じ位置と、機体外側に張り出した開き位置とに亘って、縦向きの軸芯周りに回動して姿勢変更可能なように構成され、前記穀粒タンクの底部に、前記穀粒タンクが前記閉じ位置のときに、前記機体フレームに設けられた載置部に載置支持される接地部と、前記底部に設けられ、前記底部よりも下方に突出した突出状態と前記底部よりも下方に突出しない退避状態とに亘って昇降移動可能であるローラ部と、が備えられ、前記ローラ部が退避状態のとき、前記接地部が前記載置部に載置された状態となり、前記ローラ部が突出状態のとき、前記接地部が前記載置部から上方に離間した状態となって、前記ローラ部が前記機体フレーム上を転がって前記穀粒タンクの姿勢変更をガイドする。
このような構成により、穀粒タンクが閉じ位置にある際には、ローラ部が退避状態になり、穀粒タンクの接地部が機体フレームの載置部上に載置支持され、穀粒タンクが姿勢変更される際には、ローラ部が突出状態になり、ローラ部が載置部に接触すると共に穀粒タンクの接地部が載置部から離れる。そのため、穀粒タンクの姿勢変更に伴ってローラ部が機体フレーム上を転がることとなり、ローラ部により穀粒タンクの姿勢変更がガイドされる。その結果、穀粒タンクを姿勢変更させるために大きな力が必要でなくなり、穀粒タンクを容易に姿勢変更させることができる。
また、前記ローラ部の回転軸芯に対して偏芯した偏芯軸芯周りに回動する昇降部材が備えられ、前記昇降部材は、前記底部に支持され、かつ、前記ローラ部は、前記昇降部材を介して前記底部に支持され、前記昇降部材の回動により、前記ローラ部は昇降しても良い。
このような構成により、ローラ部を容易に昇降させることができ、穀粒タンクの姿勢変更が容易となる。
また、前記穀粒タンクを、前記閉じ位置に位置保持するロック機構が備えられ、前記昇降部材を手動で回動操作するための操作具が備えられ、前記ロック機構に、前記操作具が接触可能な接触部が備えられ、前記操作具操作されると、前記ローラ部を前記底部に対して下降させ、かつ、前記操作具が前記接触部に接触して前記接触部を押圧することで、前記ロック機構がロック解除状態となっても良い。
このような構成により、操作具により、ローラ部の下降とロック機構の解除とを行うことができる。そのため、ローラ部の下降とロック機構の解除とを別々に操作する場合に比べて、単純な操作でローラ部の下降とロック機構の解除とを行うことができる。その結果、穀粒タンクの位置変更に必要な動作が簡略化され、穀粒タンクを容易に姿勢変更させることができる。
また、1つの操作具の操作により、ローラ部の下降とロック機構の解除とを連関させて行うことができる。そのため、より簡単な操作でローラ部の下降とロック機構の解除とを行うことができ、穀粒タンクをより容易に姿勢変更させることができる。
また、前記操作具が操作されると、前記昇降部材が回動して前記ローラ部が前記突出状態となり、引き続き前記操作具が操作されると、前記操作具が前記接触部を押圧して前記ロック機構が前記ロック解除状態となても良い。
このような構成により、操作具の一連の操作により、ローラ部を下降させた後にロック機構の解除を続けて行うことができる。ローラ部の下降とロック機構の解除とを別々に確認しながら操作することができ、穀粒タンクを、より容易かつ適切に姿勢変更させることができる。
コンバインの構成を例示する右側面図である。 コンバインの構成を例示する左側面図である。 穀粒タンクを開閉する構成を例示するコンバインの平面図である。 揺動補助機構及び排出スクリューの駆動構成を例示する縦断正面図である。 揺動補助機構の要部構成を例示する縦断正面図である。 揺動補助機構の要部構成を例示する縦断左側面図である。 ロック機構の構成を例示する斜視図である。 車輪操作具の操作に伴う揺動補助機構及びロック機構の動作を説明する図である。
本発明に係るコンバインの実施形態について、図を用いて説明する。以下の説明において、図に示される矢印Fの方向をコンバイン(機体)の前方、矢印Bの方向をコンバイン(機体)の後方、矢印Uの方向をコンバイン(機体)の上方、矢印Dの方向をコンバイン(機体)の下方、矢印Rの方向をコンバイン(機体)の右方、矢印Lの方向をコンバイン(機体)の左方とする。
〔コンバインの全体構成〕
図1~図3に示すように、コンバインは、機体フレーム1、走行装置2、運転部3、刈取部4、脱穀装置7、穀粒タンク8、穀粒排出装置10等を備える。走行装置2、運転部3、刈取部4、脱穀装置7、穀粒タンク8、及び穀粒排出装置10は機体フレーム1に支持される。脱穀装置7は、脱穀部7a及び選別部5を備える。
コンバインは、機体の左右両側それぞれに、外板パネル15bを備える。左右それぞれの外板パネル15bは、1または複数に分割され、それぞれ機体から着脱可能な構成で支持される。左の外板パネル15bは、脱穀装置7の左側面を覆うように設けられる。右の外板パネル15bは、穀粒タンク8の右側面を覆うように設けられる。
走行装置2は、エンジンE等の動力源に駆動されて、機体を走行させる。走行装置2は左右一対のクローラである。運転部3は、運転者が搭乗して機体の操縦を行う領域であり、機体の前側の右寄りの領域に設けられる。
刈取部4は、機体の前側領域に設けられ、圃場に植え付けられた稲や麦等の作物である植立穀稈を刈り取って収穫する。刈取部4は供給搬送装置14を備え、供給搬送装置14は、刈り取られた刈取穀稈を機体の後方に向けて搬送する。
脱穀部7aは、刈取部4で刈り取られた刈取穀稈を脱穀する。脱穀部7aは、刈取部4の後方の、機体の左側領域に配置される。刈取部4で刈り取られた刈取穀稈は、刈取部4から供給搬送装置14及びフィードチェーン11によって脱穀部7aまで搬送される。
選別部5は、脱穀部7aで脱穀された処理物である脱穀処理物から、穀粒を選別する。選別部5は、脱穀部7aの下方に配置される。
穀粒タンク8は、選別部5で選別された、選別処理物である穀粒を貯留する。穀粒タンク8は、運転部3の後方の、機体の右側領域に配置される。
穀粒排出装置10は、必要に応じて穀粒タンク8に貯留された穀粒を機体の外部に排出する。穀粒排出装置10は、底スクリュー8aと、搬送スクリュー10fと、ケース部10aとを備える。
底スクリュー8aは、穀粒タンク8の内部の底部において、機体の前後方向に設けられる。底スクリュー8aは、機体前後方向に向く軸芯周りに回転し、穀粒タンク8に貯留された穀粒を後方に向けて搬送する。搬送スクリュー10fは、底スクリュー8aの後端部と連結され、底スクリュー8aと連動して回転する。底スクリュー8aから搬送された穀粒は、搬送スクリュー10fにより搬送され、機体の外部に排出される。ケース部10aは、搬送スクリュー10fを覆い、一端が穀粒タンク8の後部部分の下部に連結され、他端から穀粒を排出する。
図1~図5に示すように、底スクリュー8aの前端部には、動力伝達機構8bが設けられる。底スクリュー8aの前端部は、穀粒タンク8の内部から穀粒タンク8の前壁8cを突き抜けた位置に配置される。動力伝達機構8bは、前壁8cの外側部分(前側部分)に設けられ、底スクリュー8aの前端部と接続される。動力伝達機構8bは、エンジンEから伝達される駆動力が、プーリー55、ベルト56、及びプーリー8eを介して伝えられ、伝達された駆動力により底スクリュー8aを駆動する。また、プーリー8eと動力伝達機構8bとは、噛合い式の連結機構(クラッチ部)57により連結される。連結機構57は、互いに噛み合うことのできる一対の連結部57a及び連結部57bを備える。連結部57aは動力伝達機構8bに駆動力を伝達する軸8gに接続され、連結部57aが回動することにより軸8gも回動する。連結部57bはプーリー8eの軸8hに接続され、プーリー8eが回動することにより連結部57bも回動する。底スクリュー8aは、連結機構57が連結されることにより、動力伝達機構8bを介して駆動力が伝達されて回転動作し、連結機構57が切断されることにより駆動力の伝達が行われず、動作しない状態となる。
また、図1~図3に示すように、穀粒タンク8は、穀粒排出装置10のケース部10aの縦向きの軸芯周りに回動することができ、機体に対して開閉可能な構成である。具体的には、穀粒タンク8は、1または複数の連結部10bを介してケース部10aに支持される。連結部10bは、支持部10hと保持部10iとを備える。支持部10hは円筒状の部材であり、ケース部10aに沿って回動可能な態様で、ケース部10aの外周面に支持される。保持部10iは一端が支持部10hに固定され、支持部10hの回動と共に回動する。保持部10iは他端が穀粒タンク8に固定される。このような構成により、穀粒タンク8は、連結部10bの支持部10hがケース部10aの側面に沿って回動するのに伴って、ケース部10aの縦向きの軸芯周りに回動する。この回動に伴い、穀粒タンク8は、機体に収納される状態である、穀粒を貯留することが可能な使用状態(閉じ位置)と、機体から離れる方向に回動した状態である、機体外側に張り出した状態(開き位置)とに姿勢変更することができる。穀粒タンク8は、開き位置に姿勢変更された状態で掃除や修理等のメンテナンスが行われる。また、脱穀装置7と開き位置の穀粒タンク8との間の空間から、脱穀装置7のメンテナンスを行うこともできる。
なお、穀粒タンク8が閉じ位置に姿勢変更された状態で連結機構57が連結され、穀粒タンク8が開き位置に変位される際には連結機構57が切断される。また、図7を用いて後述するように、穀粒タンク8は、閉じ位置の穀粒タンク8の回動を規制するロック機構(保持具)12を備える。穀粒タンク8は、ロック機構12が規制状態(係合状態)となることにより、穀粒タンク8の回動が規制されて閉じ位置に位置保持され、ロック機構12がロック解除状態となることにより、回動することができる。
〔揺動補助機構〕
穀粒タンク8には、穀粒タンク8の開閉を補助する揺動補助機構(「昇降部材」に相当)50が設けられる。以下、図1~3を参照しながら、図4~図6を用いて揺動補助機構50について説明する。
揺動補助機構50は、穀粒タンク8の前壁8cの動力伝達機構8bの下方に設けられ、車輪(「ローラ部」に相当)51と車輪操作具(「操作具」に相当)52とを備える。車輪操作具52は穀粒タンク8の前壁8cの底部部分に支持され、軸芯(「偏心軸芯」に相当)52a周りに、機体の左右方向に揺動する。車輪51は略円筒状の部材であり、回転軸芯51aを中心に回動する。車輪51は、車輪操作具52に支持され、車輪操作具52を介して穀粒タンク8の前壁8cの底部部分に支持される。回転軸芯51aと軸芯52aとは互いに偏心している。そのため、車輪51は、回転軸芯51aを中心に回動可能な状態で、車輪操作具52の揺動に伴って軸芯52a周りに揺動する。車輪51は、軸芯52a周りの揺動に伴い、車輪51が穀粒タンク8の底部の底面8dより上側部分に退避(上昇)される(退避状態)位置と、車輪51の少なくとも下部領域が穀粒タンク8の底部の底面8dより下方に突出(下降)する(突出状態)位置との間で昇降する。
例えば、車輪操作具52が左側に倒れた状態で車輪51が退避され、車輪操作具52が右向き(図5において反時計回り)に揺動されることにより車輪51が下降して底面8dから突出する構成の場合、車輪51の回転軸芯51aは、車輪操作具52の軸芯51bより右側に偏心される。このような構成により、車輪操作具52が左側に倒れた状態から左向きに揺動されると、回転軸芯51aと共に、車輪51が軸芯51b周りに反時計回りに揺動し、車輪51の回転軸芯51aが軸芯51bの下方に向かって揺動することにより、車輪51は穀粒タンク8の底面8dから突出する。また、車輪操作具52が左向きに揺動されると、車輪51が軸芯51b周りに時計回りに揺動し、車輪51は穀粒タンク8の底面8dより上方に退避される。
穀粒タンク8が機体に収納され、かつ、車輪51が穀粒タンク8の底面8dより上方に退避された状態で、穀粒タンク8の底面8dは、接地部として機体フレーム1の載置部8f上に載置され、穀粒タンク8は機体フレーム1に支持される。車輪51が下向きに揺動すると、まず、車輪51が機体フレーム1の載置部8fに接し、さらに車輪51が下向きに揺動すると、車輪51が機体フレーム1を押圧し、穀粒タンク8は機体フレーム1に対して持ち上げられて、底面(接地部)8dは機体フレーム1から離れる。
このように、穀粒タンク8の底面8dが機体フレーム1から離れ、車輪51が機体フレーム1の載置部8fと接することにより、車輪51が回転するため機体フレーム1上を転がることができる。そのため、車輪操作具52を操作して車輪51を突出させることにより、穀粒タンク8と機体フレーム1との接触抵抗が小さくなり、穀粒タンク8の姿勢変更がガイドされ、穀粒タンク8を小さな力で容易に開閉させることができる。また、機体の外側から車輪操作具52を操作するだけで車輪51を突出させることができ、このことからも、穀粒タンク8は容易に開閉することができる。
ここで、上述のように、穀粒タンク8はロック機構12を備え、穀粒タンク8を閉じ位置から開き位置に姿勢変更するためには、ロック機構12をロック解除状態にする必要がある。そのため、容易にロック機構12を操作できる構成とすることが好ましい。まず、図4~図6を参照しながら、図7を用いて、ロック機構12の構成を説明する。
ロック機構12は、被係合部12aと、フック12cと、ロッド12fとを備える。被係合部12aは脱穀装置7の内側(右側)の側壁に支持される。被係合部12aは、機体前後方向に向くピン12bと、ピン12bを脱穀装置7に支持する支持部12jとを備える。フック12cは、穀粒タンク8の前壁8cの左側端部領域に、機体の前後方向の軸芯周りに揺動可能に支持される。フック12cは、左向きに揺動することにより、被係合部12aのピン12bと係合する。フック12cは、右向きに揺動することにより、被係合部12aのピン12bとの係合が解除される。フック12cがピン12bと係合することにより、穀粒タンク8が脱穀装置7に支持されて、穀粒タンク8の揺動が規制されて、穀粒タンク8は閉じ位置に維持される。
フック12cは、穀粒タンク8に固定されるプレート12dに、ボルト12eによって支持される。ボルト12eは、フック12cの揺動軸に相当する。フック12cにはロッド12fが接続される。ロッド12fの一端はフック12cに接続され、ロッド12fの他端は、穀粒タンク8の前壁8cの右側端部領域の揺動補助機構50の近傍に設けられるロック解除レバー12h(「接触部」に相当)と接続される。また、フック12cはばね12g等の弾性体を備え、ばね12gの一端はプレート12dに支持され、他端はフック12cに支持される。そして、ばね12gの弾性力により、フック12cはピン12bと係合する方向に付勢される。
図5,図7に示すように、ロック解除レバー12hは、穀粒タンク8の前壁8cに、機体前後方向の軸芯周りに揺動可能な態様で支持される。フック12cは、ロッド12fが押し引きされることに伴って揺動する。そのため、ロック解除レバー12hを揺動させることにより、ロッド12fが押し引きされ、フック12cが揺動する。例えば、ロック解除レバー12hを右方向(図5において反時計回り)に揺動させると、ロッド12fが引かれて、ばね12gの弾性力に抗してフック12cとピン12bとの係合が解除される方向にフック12cが揺動し、ロック機構12がロック解除状態になる。ロック解除レバー12hを左方向(図5において時計回り)に揺動させると、ロッド12fが押されて、フック12cとピン12bとが係合する方向にフック12cが揺動し、ロック機構12が規制状態になる。
ロック機構12は、ロッド12fを介してロック解除レバー12hと接続されることにより、穀粒タンク8の裏側(右側)にあるにもかかわらず、機体の外側(左側)からロック解除レバー12hを操作して操作することができる。そのため、ロック機構12の操作が容易となり、穀粒タンク8を容易に開閉することができる。
ここで、ロック解除レバー12hの操作は、車輪操作具52の操作に連動して行われることが好ましい。例えば、車輪操作具52を揺動操作して車輪51を突出させた後、さらに、同じ方向に車輪操作具52を揺動させることにより、車輪操作具52がロック解除レバー12hを揺動させる構成とすることができる。
以下、図5~図7を参照しながら、図8を用いて、車輪操作具52により、車輪51とロック機構12とを操作する構成について説明する。
上述のように、車輪操作具52は、前壁8cの前後向きの軸芯52a周りに揺動可能に支持される。また、車輪操作具52は、軸芯52aと離間する回転軸芯51a周りに回動する車輪51を備える。このように軸芯52aと回転軸芯51aとが偏心することにより、車輪操作具52が軸芯52a周りに揺動することにより、車輪51及び回転軸芯51aは、軸芯52aを中心とする同心円上を回動して、穀粒タンク8の底面8dに対して昇降する。さらに、車輪操作具52は、車輪操作具52から突出する補助操作部52bを備える。
例えば、車輪51が穀粒タンク8の底面8dより上方に退避されている際に、軸芯52aが回転軸芯51aより左横側方に偏心しているとする。この状態から、車輪操作具52を右方向(図5において反時計回りの方向)に揺動させると、車輪51は、軸芯52aを中心として右方向(図5において反時計回りの方向)に回動し、底面8dから突出する方向に下降する。車輪51が底面8dから突出すると、車輪51は機体フレーム1の載置部8fと接触し、底面8dは機体フレーム1から離れる。さらに車輪操作具52を右方向(図5において反時計回りの方向)に揺動させると、車輪操作具52の補助操作部52bはロック解除レバー12hと接触する。さらに車輪操作具52を右方向(図5において反時計回りの方向)に揺動させると、車輪操作具52の補助操作部52bがロック解除レバー12hを押圧して時計回りの方向に揺動させる。ロック解除レバー12hが揺動されると、ロッド12fが引っ張られ、ロック機構12のフック12cがばね12gの弾性力に抗して揺動されて、ピン12bとの係合が解除されてロック機構12がロック解除状態となる。車輪操作具52が規制部12iに当接するまで揺動されると、車輪操作具52はそれ以上揺動することが規制される。ロック機構12がロック解除状態となると、穀粒タンク8が回動可能となり、機体フレーム1上を車輪51が転がる態様で穀粒タンク8を開くことができる。
穀粒タンク8を開き位置から閉じ位置に姿勢変更させる際にも、機体フレーム1上を車輪51が転がる態様で穀粒タンク8が姿勢変更される。穀粒タンク8が閉じ位置に姿勢変更された際に、車輪操作具52が左方向(図5において時計回りの方向)に揺動される。これに伴い、ロック解除レバー12hの押圧力が低減され、ロック機構12のばね12gの弾性力により、ロッド12fが押し方向に移動すると共にフック12cがピン12bと係合する方向に揺動する。そして、フック12cとピン12bとが係合することにより、ロック機構12が作用して穀粒タンク8が閉じ状態に保持される。さらに、車輪操作具52が左方向(図5において時計回りの方向)に揺動されることにより、車輪51が軸芯52aを中心として左方向(図5において時計回りの方向)に回動し、穀粒タンク8の底面8dより上方に上昇する。その結果、穀粒タンク8の底面8dが接地部として、機体フレーム1の載置部8f上に載置される。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、車輪51は、車輪操作具52が左向きに揺動することにより突出したが、車輪51を突出するための車輪操作具52の構成は、このような構成に限らず任意の構成とすることができる。例えば、車輪操作具52は、スイッチとしても良く、スイッチを操作することにより、車輪51を出退させても良い。スイッチ等により車輪51の出退を操作する場合、車輪51を突出されるのに伴ってロック機構12がロック解除状態にされ、車輪51が退避されるのに伴ってロック機構12が規制状態にされても良い。
(2)上記各実施形態において、穀粒タンク8の底面8dまたは車輪51が載置支持される載置部8fは、機体フレーム1に設けられたが、載置部8fは、穀粒タンク8を載置支持できれば任意の構成で設けられても良い。例えば、載置部8fはロードセルであっても良い。穀粒タンク8が使用状態である際に、穀粒タンク8はロードセル上に載置支持され、ロードセルは穀粒タンク8に貯留される穀粒の重量を測定する。
(3)上記各実施形態において、車輪操作具52の操作により、車輪51を下降させてからロック機構12を解除したが、車輪51の下降とロック機構12の解除が同時に行われても良く、ロック機構12を解除してから車輪51を下降させても良い。また、ロック機構12の解除は、車輪操作具52がロック解除レバー12hを押圧する構成に限らず、車輪操作具52によりロック機構12を解除することができる構成であれば良い。
(4)上記各実施形態において、車輪51は円筒状に限らず球状でも良く、車輪操作具52の軸芯52aと偏心する回転軸芯51aを中心に回転するローラ部であれば良く、穀粒タンク8と機体フレーム1との間の接触抵抗を低減できる構成であれば良い。
(5)上記各実施形態において、ロック機構12は、被係合部12aとフック12cとを備える構成に限らず、穀粒タンク8の揺動を規制することができる任意の構成とすることができる。また、ロック機構12の操作を、車輪操作具52によって行う構成とすることが好ましいが、ロック機構12の操作は車輪操作具52の操作と別に行われても良い。
(6)上記各実施形態において、ロッド12fを押し引きして、ロック機構12を操作する操作具は、ロック解除レバー12hに限らず、車輪操作具52が接触することによりロッド12fを押し引きする接触部であれば良い。
本発明は、自脱型コンバインに限らず、普通型コンバインに適用することができる。
1 機体フレーム
7 脱穀装置
8 脱穀タンク
8d 底面(接地部)
8f 載置部
12 ロック機構
12h ロック解除レバー(接触部)
50 揺動補助機構(昇降部材)
51 車輪(ローラ部)
52 車輪操作具(操作具)

Claims (4)

  1. 機体フレームに支持され、かつ、収穫された作物を脱穀処理する脱穀装置と、
    前記機体フレームに支持され、かつ、前記脱穀装置で得られた穀粒を貯留する穀粒タンクと、が備えられ、
    前記穀粒タンクは、機体内側に位置して穀粒貯留が可能な閉じ位置と、機体外側に張り出した開き位置とに亘って、縦向きの軸芯周りに回動して姿勢変更可能なように構成され、
    前記穀粒タンクの底部に、前記穀粒タンクが前記閉じ位置のときに、前記機体フレームに設けられた載置部に載置支持される接地部と、前記底部に設けられ、前記底部よりも下方に突出した突出状態と前記底部よりも下方に突出しない退避状態とに亘って昇降移動可能であるローラ部と、が備えられ、
    前記ローラ部が前記退避状態のとき、前記接地部が前記載置部に載置された状態となり、前記ローラ部が前記突出状態のとき、前記接地部が前記載置部から上方に離間した状態となって、前記ローラ部が前記機体フレーム上を転がって前記穀粒タンクの姿勢変更をガイドするコンバイン。
  2. 前記ローラ部の回転軸芯に対して偏芯した偏芯軸芯周りに回動する昇降部材が備えられ、
    前記昇降部材は、前記底部に支持され、かつ、前記ローラ部は、前記昇降部材を介して前記底部に支持され、
    前記昇降部材の回動により、前記ローラ部は昇降する請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記穀粒タンクを、前記閉じ位置に位置保持するロック機構が備えられ、
    前記昇降部材を手動で回動操作するための操作具が備えられ、
    前記ロック機構に、前記操作具が接触可能な接触部が備えられ、
    前記操作具操作されると、前記ローラ部を前記底部に対して下降させ、かつ、前記操作具が前記接触部に接触して前記接触部を押圧することで、前記ロック機構がロック解除状態となる請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記操作具が操作されると、前記昇降部材が回動して前記ローラ部が前記突出状態となり、引き続き前記操作具が操作されると、前記操作具が前記接触部を押圧して前記ロック機構が前記ロック解除状態になる請求項3に記載のコンバイン。
JP2020109757A 2020-06-25 2020-06-25 コンバイン Active JP7246346B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020109757A JP7246346B2 (ja) 2020-06-25 2020-06-25 コンバイン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020109757A JP7246346B2 (ja) 2020-06-25 2020-06-25 コンバイン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022007067A JP2022007067A (ja) 2022-01-13
JP7246346B2 true JP7246346B2 (ja) 2023-03-27

Family

ID=80111009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020109757A Active JP7246346B2 (ja) 2020-06-25 2020-06-25 コンバイン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7246346B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4110440B2 (ja) 1998-09-30 2008-07-02 東洋鋼鈑株式会社 リードフレーム用クラッド板の製造方法及びリードフレームの製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04110440U (ja) * 1991-03-04 1992-09-25 セイレイ工業株式会社 コンバイン
JP2955468B2 (ja) * 1994-06-27 1999-10-04 株式会社クボタ コンバインのグレンタンク支持構造
JP6041777B2 (ja) * 2012-10-18 2016-12-14 株式会社クボタ コンバイン

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4110440B2 (ja) 1998-09-30 2008-07-02 東洋鋼鈑株式会社 リードフレーム用クラッド板の製造方法及びリードフレームの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022007067A (ja) 2022-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001258372A (ja) コンバイン
JP7246346B2 (ja) コンバイン
JP5563879B2 (ja) コンバイン
CN107072150B (zh) 联合收割机
JP6693862B2 (ja) コンバイン
JP6611696B2 (ja) コンバイン
JP4824988B2 (ja) コンバインの分草装置
JP6922029B2 (ja) コンバイン
JP2013220054A (ja) 収穫機
JP6833624B2 (ja) コンバイン
JP2017153391A (ja) トウモロコシ収穫機
JP6721541B2 (ja) コンバイン
JP2013183717A (ja) コンバイン
JP2006211952A (ja) コンバインの刈取り部昇降構造
JP2019097558A (ja) コンバイン
KR102593807B1 (ko) 콤바인
JP2021187223A (ja) 作業車
JP6721540B2 (ja) コンバイン
JP6615084B2 (ja) コンバイン
JP3981594B2 (ja) コンバイン
JP6168226B2 (ja) コンバイン
JP5827119B2 (ja) コンバイン
JP2001231343A (ja) コンバインの排出オーガの遠隔操作機構
JP3764382B2 (ja) コンバイン
JP6020047B2 (ja) コンバイン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7246346

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150