JP4002414B2 - 複合操作型電子部品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転型パルススイッチと押釦スイッチとを具備して回転操作と押圧操作とが行える複合操作型電子部品に係り、特に、小型化に好適な複合操作型電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の複合操作型電子部品として、押釦スイッチを押圧駆動する揺動可能な枠体と、この枠体に回動自在に保持された操作つまみと、この操作つまみの回転操作によって信号を出力する回転型パルススイッチとを備えたものが知られている。前記回転型パルススイッチは複数の接点パターンを有する基板と各接点パターンに接離可能な摺動子とで構成され、基板が枠体に固定されると共に、摺動子が操作つまみの軸線方向の一端部に取り付けられている。
【0003】
このように概略構成された従来の複合操作型電子部品においては、操作者が操作つまみを回転すると、摺動子が基板上の各接点パターンに接離して、回転型パルススイッチから操作つまみの回転角度(回転量)と回転方向に応じた信号が出力される。また、操作者が操作つまみを押し込むと、その押し込み力によって枠体が一方向へ揺動して押釦スイッチを押圧駆動し、押釦スイッチからオン信号が出力される。これにより、例えば操作つまみの回転操作で選択した検出信号を、押釦スイッチのオン信号によって確定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の複合操作型電子部品では、回転型パルススイッチの構成部品である摺動子と基板のうち、摺動子を操作つまみの軸線方向の一端部に取り付けると共に基板を枠体に固定しているため、摺動子が摺接する基板と回動操作される操作つまみとの間には、無用な回転トルクを生じさせないためにクリアランスを確保する必要がある。このため、回転型パルススイッチの内部に前記クリアランスを通って塵埃等の異物が侵入しやすく、この異物が摺動子や接点パターンに付着して導通不良を引き起こすという問題があった。また、小型化に伴って操作つまみの径寸法が小さくなっていくと、操作つまみの軸線方向一端部に摺動子を取り付ける組立て作業が容易でなくなり、このことが複合操作型電子部品の小型化を阻害する大きな要因になっていた。
【0005】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、防塵性に優れて信頼性が高く、かつ、組立て作業性が良好で小型化に好適な複合操作型電子部品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明の複合操作型電子部品では、取付部材と、この取付部材に保持された支持軸を回動軸として揺動可能な枠体と、この枠体に回動自在に保持された円筒状の操作つまみと、この操作つまみの回転に連動して出力信号を発生する回転型パルススイッチと、前記回転型パルススイッチに接続されたフレキシブル基板と、前記枠体の揺動操作によって動作される自己復帰型の押釦スイッチとを備え、前記操作つまみの軸線方向の一端部に設けた凹部内に前記回転型パルススイッチの少なくとも一部を収納し、前記枠体に回動自在に保持されて一端側の鍔部にクリック用カム山を有し他端側が前記操作つまみの軸芯部に圧入固定されたクリック軸体と、前記カム山と係脱する板ばね部を有して前記枠体に固定された金属カバーとを備え、前記枠体に設けた収納凹所内に前記鍔部と前記板ばね部を収納して該収納凹所を前記金属カバーにて蓋閉すると共に、前記操作つまみの軸線方向の他端部に設けた凹部内に前記枠体の前記収納凹所形成部の少なくとも一部を収納し、前記操作つまみの軸芯部に圧入固定されている前記クリック軸体が、前記操作つまみの内部で前記回転型パルススイッチの回動自在な駆動軸に連結されている構成とした。
【0007】
このように構成された複合操作型電子部品においては、操作つまみの軸線方向の一端部に設けた凹部内に回転型パルススイッチが組み込んであり、この回転型パルススイッチを密閉構造とすることができるので、操作つまみに摺動子を直接取り付ける場合に比べて回転型パルススイッチの防塵性が著しく高まっており、塵埃等の侵入に起因する導通不良を防止することができる。しかも、ユニット化した回転型パルススイッチを操作つまみの前記凹部に組み込めばよいので、その組立て作業が容易に行えると共に、該凹部内に回転型パルススイッチが収納されることから、操作つまみの軸線方向に沿う電子部品全体の長さ寸法を短縮することができる。
【0008】
また、前記枠体に回動自在に保持されて一端側の鍔部にクリック用カム山を有し他端側が前記操作つまみの軸芯部に圧入固定されたクリック軸体と、前記カム山と係脱する板ばね部を有して前記枠体に固定された金属カバーとを備え、前記枠体に設けた収納凹所内に前記鍔部と前記板ばね部を収納して該収納凹所を前記金属カバーにて蓋閉すると共に、前記操作つまみの軸線方向の他端部に設けた凹部内に前記枠体の前記収納凹所形成部の少なくとも一部を収納する構成にしておけば、枠体にクリック軸体と金属カバーを取り付けてクリック機構部をユニット化しておくことができるので組立て作業性の向上が図れ、かつ、操作つまみの軸線方向に沿う電子部品全体の長さ寸法を短縮して小型化が促進しやすくなると共に、意匠部材である操作つまみの形状が単純化できるため、その色調や外観の多様性が図りやすくなる。その際、操作つまみの軸芯部に圧入固定されているクリック軸体が、操作つまみの内部で回転型パルススイッチの回動自在な駆動軸に連結されているので、この駆動軸を操作つまみの回転に連動させるために特別な機構を設ける必要がなくなる。
【0009】
また、かかる構成において、前記操作つまみの軸線方向の一端部に設けた凹部の内壁面と前記回転型パルススイッチとの間、および該操作つまみの軸線方向の他端部に設けた凹部の内壁面と前記枠体の前記収納凹所形成部との間に、それぞれクリアランスを確保しておけば、操作つまみが円滑に回転操作できるという利点に加えて、操作つまみに過大な押圧操作力が加わって前記クリック軸体や前記駆動軸等の軸部材が撓んだときに、該クリアランスが失われて回転型パルススイッチや枠体が操作つまみに対してストッパとして機能するようになるので、これら軸部材の破損を防止できるという利点がある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1は本実施形態例に係る複合操作型電子部品の分解斜視図、図2は該複合操作型電子部品の外観図、図3は操作つまみの軸線に沿う該複合操作型電子部品の断面図、図4は操作つまみの径方向に沿う該複合操作型電子部品の断面図、図5は図3に示す回転型パルススイッチおよび操作つまみの部品図、図6は図3に示す枠体およびクリック機構部からなるブロック体の部品図、図7は図3に示す取付板の部品図、図8は図5と直交する切断面を示す回転型パルススイッチおよび操作つまみの部品図、図9は該回転型パルススイッチの分解斜視図、図10は該回転型パルススイッチに備えられる第2の基板を示す正面図、図11は図6と直交する切断面を示すブロック体の部品図、図12は該ブロック体の分解斜視図、図13は回転型パルススイッチの動作説明図である。
【0011】
これらの図に示す複合操作型電子部品は、金属板製の取付板1と、この取付板1に揺動可能に保持された枠体2と、この枠体2に組み込まれたクリック機構部3と、このクリック機構部3のクリック軸体4を介して枠体2に回動自在に保持された円筒状の操作つまみ5と、この操作つまみ5の回転に連動して矩形波を発生する回転型パルススイッチ6と、取付板1上に載置されたフレキシブル基板7と、同じく取付板1上に載置されて一方向へ揺動させた枠体2により押圧駆動される自己復帰型の押釦スイッチ8とによって概略構成されている。
【0012】
取付板1には断面半円弧状の回動軸保持部1aがフォーミングされており、また、取付板1の両側板には小判形状の係合孔1b,1cが形成されている。
【0013】
枠体2は合成樹脂で成形されており、支持軸2aと収容部2bおよび駆動体2cが一体化されている。収容部2bは略円筒状をなし、支持軸2aと駆動体2cは収容部2bを挟んで互いに平行に延びている。そして、支持軸2aを取付板1の回動軸保持部1aに嵌め込むことにより、枠体2は支持軸2aを回動軸として取付板1に揺動可能に保持される。
【0014】
操作つまみ5は合成樹脂で成形されており、この操作つまみ5の軸線方向両端部には凹部5a,5bが設けられている。図3に示すように、一方の凹部5a内には回転型パルススイッチ6の一部が収納されており、他方の凹部5b内には枠体2の収容部2bの一部が収納されている。ただし、凹部5aの内壁面と回転型パルススイッチ6との間、および凹部5bの内壁面と枠体2の収納部2bとの間には、それぞれ若干のクリアランスが確保してある。
【0015】
回転型パルススイッチ6はエンコーダとも称されるもので、図5や図8〜図10に示すように、片面(パターン面)にA相接点パターン10aおよびB相接点パターン10bを設けた第1の基板11と、この第1の基板11のパターン面と対向する面に共通電極パターン13を設けた第2の基板12と、駆動軸14に摺動子15を保持した回動自在な可動体9とで構成されている。第1の基板11の中心には軸孔11aが設けられており、また、第1の基板11のパターン面の周囲には複数の取付脚11bが突設されている。そして、駆動軸14を第1の基板11のパターン面側から軸孔11aに挿入し、第1の基板11の各取付脚11bを第2の基板12に設けた取付孔12dに圧入することにより、第1の基板11と第2の基板12との間に摺動子15を挟み込んだ密閉構造の回転型パルススイッチ6が実現されている。すなわち、この回転型パルススイッチ6は、第1の基板11と第2の基板12との間に挟み込んだ摺動子15を共通電極パターン13に常時接触させると共に、この摺動子15に形成した接点部17a,18aを第1の基板11のパターン面に摺接させることにより、駆動軸14の回転に伴って接点部17a,18aが各接点パターン10a,10bに接離して矩形波を出力するようになっている。
【0016】
前記摺動子15は金属薄板をフォーミングしたもので、合成樹脂製の駆動軸14にインサート成形された円環状の取付部16と、この取付部16から第1の基板11側へ突出する一対の腕部17,18とを有している。これら一対の腕部17,18は駆動軸14を中心に対称な位置関係に設定されており、両腕部17,18の突端部分中央には接点部17a,18aがそれぞれ設けられている。したがって、一対の腕部17,18が第1の基板11に弾接する2か所の接点部17a,18aは、駆動軸14の周囲で常にバランスよく配置されることとなり、第1の基板11に対して駆動軸14が傾きにくくなっているので、常に安定した状態で動作させることができる。また、摺動子5の取付部16の近傍にも、第2の基板12側へ突出して共通電極パターン13に常時接触する一対の突起16a,16bが駆動軸14を中心に対称な位置関係に設定されているので、摺動子15と第2の基板12との接触状態も安定する。なお、本実施形態例では、各接点部17a,18aと各突起16a,16bが90度の等間隔にバランスよく配置されているので、第1および第2の基板11,12に対して駆動軸14が傾く心配はない。
【0017】
なお、第1の基板11側に摺動子15の一対の腕部17,18が突出するように構成してあれば、第1の基板11と第2の基板12とを駆動軸14の軸線方向に互いの配置を入れ替えて構成することも可能であるが、本実施形態例のように、駆動軸14の先端側(後述する操作つまみ5が配置される側)に第1の基板11を配置し、駆動軸14の後端側に第2の基板12を配置する方がより好ましい。このような配置とすることにより、仮に操作時に駆動軸14に軸線方向への押圧力が加わったとしても、駆動軸14の後端側が取付部16を介して第2の基板12の共通電極パターン13に支持され、軸線方向への位置決めがなされているので、駆動軸14が軸線方向に移動することがない。そのため、接点部17a,18aを介した第1の基板11と第2の基板12との導通を確実に行うことができ好適である。
【0018】
図1と図9に示すように、第1の基板11の下面にA相接点パターン10aから導出する端子19aとB相接点パターン10bから導出する端子19bが設けられており、第2の基板12の下面に共通電極パターン13から導出する端子20が設けられており、各端子19a,19b,20はフレキシブル基板7の舌状部7aに半田付けされている。その際、第1の基板11の端子19a,19bと第2の基板12の端子20とは一列に整列した状態で外部に突出しており、各端子19a,19b,20とフレキシブル基板7とを容易に半田付けできるようにになっている。なお、本実施形態例では、金属板製の各パターン10a,10b,13をインサート成形によって基板11,12に一体化しているが、各パターン10a,10b,13を基板11,12の表面に印刷によって形成することも可能である。
【0019】
クリック機構部3はクリック軸体4と金属カバー21とからなり、このクリック機構部3を枠体2と組み合わせることによって、図1および図11,12に示すようにブロック体22が形成される。クリック軸体4は合成樹脂で成形され、その一端側の鍔部4aにはクリック用カム山4bが形成されており、他端側は操作つまみ5の軸芯部に圧入固定される断面小判形状の連結軸4cとなっている。この連結軸4cを枠体2の収容部2bに挿通し、鍔部4aを収容部2b内に収納した状態で、クリック軸体4は枠体2に回動自在に保持されている。また、前述した回転型パルススイッチ6の第1の基板11から突出する駆動軸14は、操作つまみ5の内部でクリック軸体4の連結軸4cの先端に圧入されており、駆動軸14は連結軸4cを介して操作つまみ5の回転に連動するようになっている。一方、金属カバー21には、鍔部4aのクリック用カム山4bと係脱する板ばね部21aが折り返し形状に形成されていると共に、3本の係止片21bが突出形成されている。各係止片21bは枠体2の収容部2bに外側からかしめ固定されており、該収容部2bの内部空間は金属カバー21によって蓋閉されている。
【0020】
なお、枠体2の支持軸2aと駆動体2cの先端はそれぞれ、第2の基板12の両側部に設けられた連結穴12a,12b(図10参照)に挿入されて保持される。そして、駆動体2cの延長線上に突出する第2の基板12の突起部12cと、駆動体2cの基端側に突出する枠体2の突起部2dとがそれぞれ、取付板1の両側板に形成された小判形状の係合孔1b,1cに挿入されている。これにより、操作つまみ5の両端部に回転型パルススイッチ6とブロック体22(枠体2とクリック機構部3)を組み込んだ複合操作型電子部品の可動部全体が、係合孔1b,1c内で突起部12c,2dを上下動させうる若干の揺動が許容された状態で取付板1上に保持されることとなる。
【0021】
次に、このように構成された複合操作型電子部品の動作について説明する。いま、操作者が操作つまみ5を回転操作すると、クリック軸体4を介して駆動軸14が一体的に回転するので、摺動子15の接点部17a,18aがA相接点パターン10aとB相接点パターン10bに対して接離する。ただし、摺動子15の突起16a,16bは常に共通電極パターン13と接触している。第1の基板11上のA相接点パターン10aとB相接点パターン10bは図13に示すようなパターン形状になっており、例えば同図(a)に示すように、接点部17a,18aがいずれの接点パターン10a,10bとも接触していない状態では、A相信号もB相信号も出力はオフとなる。
【0022】
しかし、摺動子15が同図(b)に示す位置まで回転すると、接点部17aはいずれの接点パターン10a,10bとも接触していないが、接点部18aはA相接点パターン10aに接触するので、該接点パターン10aと共通電極パターン13とが導通され、A相信号の出力だけがオフからオンへと切り替わる。
【0023】
摺動子15がさらに回転して同図(c)に示す位置に達すると、接点部17aがB相接点パターン10bに接触し、接点部18aはA相接点パターン10aに接触したままとなるので、A相信号の出力はオンのまま、B相信号も出力はオフからオンに切り替わる。
【0024】
摺動子15がさらに回転して同図(d)に示す位置に達すると、接点部17aはB相接点パターン10bに接触したままであるが、接点部18aがA相接点パターン10aから離れるので、A相信号の出力がオンからオフに切り替わり、B相信号の出力はオンのままとなる。
【0025】
そして、摺動子15がさらに回転して同図(e)に示す位置に達すると、接点部17aがB相接点パターン10bから離れ、かつ接点部18aはいずれの接点パターン10a,10bとも接触していないので、再びA相およびB相信号の出力がオフの状態となる。以後、操作つまみ5に連動する摺動子15の回転に伴って、同様のオン・オフが繰り返される。したがって、A相信号とB相信号から所定の位相差をもって矩形波が出力されることとなり、そのパルス信号に基づいて操作つまみ5の回転角度(回転量)と回転方向とを検出できる。なお、クリック軸体4の鍔部4aには各接点パターン10a,10bに対応する6個のクリック用カム山4bが形成してあり、A相またはB相信号の出力のオン・オフが切り替わるたびにクリック感が生起されるようになっている。
【0026】
また、操作者が操作つまみ5を図4の矢印方向へ押圧操作した場合には、取付板1の回動軸保持部1aに保持されている支持軸2aを回動軸として、枠体2が押圧操作方向へ揺動するので、駆動体2cが同方向へ押し込まれて押釦スイッチ8を押圧駆動する。これにより、押釦スイッチ8からオン信号が出力されるので、例えば操作つまみ5の回転操作で選択した検出信号を、押釦スイッチ8のオン信号によって確定することができる。また、操作つまみ5に対する押圧操作力が取り除かれると、押釦スイッチ8に備えられるばね部材(例えばタクトばね)の弾性力によって駆動体2cが押し上げられ、それに伴い枠体2および操作つまみ5が元の位置まで戻るようになっている。なお、このばね部材の弾性力は、操作つまみ5の回転操作時に誤って押釦スイッチ8が動作しない程度の強さに設定されている。
【0027】
このように本実施形態例においては、操作つまみ5の軸線方向の両端部に設けた凹部5a,5b内にそれぞれ回転型パルススイッチ6と枠体2の収容部2bとが組み込んであるので、操作つまみ5の軸線方向に沿う電子部品全体の長さ寸法を短縮することができる。また、回転型パルススイッチ6が第1および第2の基板11,12で摺動子15を挟み込んだ密閉構造となっているので、この回転型パルススイッチ6の防塵性が著しく高まっている。また、枠体2とクリック機構部3とを組み合わせてなるブロック体22や、ユニット化された回転型パルススイッチ6を、操作つまみ5に組み付ける作業は容易であり、かつ、クリック機構部3もクリック軸体4と金属カバー21とで簡単に作製できるので、組立て作業性を良好なものにすることができる。
【0028】
なお、本実施形態例のようにユニット化された部品を組み合わせて構成される複合操作型電子部品においては、意匠部材である操作つまみ5の形状が単純化できるので、その色調や外観の多様性を図りやすくて都合がよい。また、本実施形態例では、凹部5aの内壁面と回転型パルススイッチ6との間、および凹部5bの内壁面と枠体2の収納部2bとの間にそれぞれクリアランスが確保してあるので、操作つまみ5を円滑に回転操作できるのみならず、操作つまみ5に過大な押圧操作力が加わって連結軸4cや駆動軸14が撓んだときに、該クリアランスが失われて回転型パルススイッチ6や枠体2が操作つまみ5に対してストッパとして機能するようになり、よって連結軸4cや駆動軸14が破損しにくくなっている。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】
操作つまみの軸線方向の一端部に設けた凹部内に回転型パルススイッチが組み込んであり、この回転型パルススイッチを密閉構造とすることができるので、操作つまみに摺動子を直接取り付ける場合に比べて回転型パルススイッチの防塵性が著しく高めるられ、塵埃等の侵入に起因する導通不良を防止することができる。また、ユニット化された回転型パルススイッチを操作つまみの凹部に組み込めばよいので、その組立て作業が容易に行えると共に、該凹部内に回転型パルススイッチが収納されることから、操作つまみの軸線方向に沿う電子部品全体の長さ寸法を短縮することができる。その結果、防塵性に優れて信頼性が高く、かつ、組立て作業性が良好で小型化も促進しやすい複合操作型電子部品を提供することができる。さらに、枠体にクリック軸体と金属カバーを取り付けてクリック機構部をユニット化しておくことができるので組立て作業性の向上が図れ、かつ、操作つまみの軸線方向に沿う電子部品全体の長さ寸法を短縮して小型化が促進しやすくなると共に、意匠部材である操作つまみの形状が単純化できるため、その色調や外観の多様性が図りやすくなる。その際、操作つまみの軸芯部に圧入固定されているクリック軸体が、操作つまみの内部で回転型パルススイッチの回動自在な駆動軸に連結されているので、この駆動軸を操作つまみの回転に連動させるために特別な機構を設ける必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る複合操作型電子部品の分解斜視図である。
【図2】該複合操作型電子部品の外観図である。
【図3】操作つまみの軸線に沿う該複合操作型電子部品の断面図である。
【図4】操作つまみの径方向に沿う該複合操作型電子部品の断面図である。
【図5】図3に示す回転型パルススイッチおよび操作つまみの部品図である。
【図6】図3に示す枠体およびクリック機構部からなるブロック体の部品図である。
【図7】図3に示す取付板の部品図である。
【図8】図5と直交する切断面を示す回転型パルススイッチおよび操作つまみの部品図である。
【図9】該回転型パルススイッチの分解斜視図である。
【図10】該回転型パルススイッチに備えられる第2の基板を示す正面図である。
【図11】図6と直交する切断面を示すブロック体の部品図である。
【図12】該ブロック体の分解斜視図である。
【図13】回転型パルススイッチの動作説明図である。
【符号の説明】
1 取付板
2 枠体
2a 支持軸
2c 駆動体
4 クリック軸体
4b クリック用カム山
4c 連結軸
5 操作つまみ
6 回転型パルススイッチ
7 フレキシブル基板
8 押釦スイッチ
9 可動体
10a A相接点パターン
10b B相接点パターン
11 第1の基板
12 第2の基板
13 共通電極パターン
14 駆動軸
15 摺動子
16 取付部
16a,16b 突起
17,18 腕部
17a,18a 接点部
19a,19b,20 端子
21 金属カバー
21a 板ばね部
Claims (2)
- 取付部材と、この取付部材に保持された支持軸を回動軸として揺動可能な枠体と、この枠体に回動自在に保持された円筒状の操作つまみと、この操作つまみの回転に連動して出力信号を発生する回転型パルススイッチと、前記回転型パルススイッチに接続されたフレキシブル基板と、前記枠体の揺動操作によって動作される自己復帰型の押釦スイッチとを備え、
前記操作つまみの軸線方向の一端部に設けた凹部内に前記回転型パルススイッチの少なくとも一部を収納し、
前記枠体に回動自在に保持されて一端側の鍔部にクリック用カム山を有し他端側が前記操作つまみの軸芯部に圧入固定されたクリック軸体と、前記カム山と係脱する板ばね部を有して前記枠体に固定された金属カバーとを備え、前記枠体に設けた収納凹所内に前記鍔部と前記板ばね部を収納して該収納凹所を前記金属カバーにて蓋閉すると共に、前記操作つまみの軸線方向の他端部に設けた凹部内に前記枠体の前記収納凹所形成部の少なくとも一部を収納し、
前記操作つまみの軸芯部に圧入固定されている前記クリック軸体が、前記操作つまみの内部で前記回転型パルススイッチの回動自在な駆動軸に連結されていることを特徴とする複合操作型電子部品。 - 請求項1の記載において、前記操作つまみの軸線方向の一端部に設けた凹部の内壁面と前記回転型パルススイッチとの間、および該操作つまみの軸線方向の他端部に設けた凹部の内壁面と前記枠体の前記収納凹所形成部との間に、それぞれクリアランスを確保したことを特徴とする複合操作型電子部品。
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