JP4000921B2 - ディジタル信号再生装置及び再生方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可変長符号化方式を用いて圧縮符号化された信号を再生するディジタル信号再生装置及び再生方法に関し、再生時に異常データを検出することにより良好な再生信号が得られるようにしたことを特徴とするものである。
【0002】
【従来の技術】
民生用デジタルビデオ装置の規格として、DVと呼ばれる規格が提案され、実用化されている。
このDV規格によるデジタル信号記録再生装置では、「図解デジタルビデオ読本」P41〜P60(久保田 幸雄 編著、オーム社、1995年)に記載される如くフレーム内の画素データの相関を利用してデジタル情報信号の帯域圧縮を行い、25Mbpsの記録レートによりデジタル情報信号を記録している。
【0003】
DV規格によるデジタル信号記録再生装置では、1フレーム分の画像情報をまず水平方向8画素×垂直方向8画素よりなるブロックに分割してDCT(離散コサイン変換)を行い、DCTを終えた画像情報に、量子化、可変長符号化の処理を施して磁気テープに記録している。そして、磁気テープ記録される信号を再生する際には、記録時のDCT、量子化、可変長符号化に対応した可変長復号化、逆量子化、逆DCTの処理を行って画像情報を復元している。
【0004】
また、上記装置では、記録時に所定の誤り訂正符号を付与した後に記録信号を磁気テープに記録すると共に、再生時には、この誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理を施して再生信号を復元している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、以上のような圧縮符号化を施すディジタル信号記録再生装置では、再生時に異常なデータがあると再生データが破綻することがある。特に、DCTを行ったデータに対して可変長符号化を行い、これを復号化する際に異常なデータがあると、逆DCTした再生信号は市松模様の不自然な画像となることが多い。即ち、このような異常データによりエラーが発生してしまうと、画面上で目につきやすくなる。
【0006】
このようなデータ再生時のエラーは、通常、誤り訂正処理によりエラーデータが訂正された後に出力されるためエラーは発生しないが、記録再生時にテープ/ヘッド系のトラブルが発生した場合、テープの繰り返し再生を行った場合、テープの損傷により再生信号が欠落した場合、データを記録した装置と再生する装置とが異なる場合などで、特に再生信号の品質が劣化した場合には、誤り訂正処理で訂正しきれないデータが再生されてしまうため、このような問題が発生することがある。
【0007】
また、ディジタルインターフェースを介して外部から入力される圧縮信号を復号する場合、あるいは、ダビングや伝送を繰り返した信号を復号する場合、ディジタルインターフェースの回線品質、ダビングや伝送に伴う信号の劣化等により正しい再生データが得られなくなり、同様の問題が発生することがある。また、ダビングや伝送を繰り返した場合には、この市松模様の如く不自然に再生されたデータを記録側では正常なデータとして記録してしまうことも考えられる。
【0008】
本発明は、このような再生データの破綻を回避することを目的としており、信号再生時に異常なデータが検出された場合には、正常なデータのみを出力することにより再生データの破綻を回避しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、以下の1)〜6)に記載の手段よりなる。
すなわち、
1)1画面を水平方向及び垂直方向に分割して得た矩形ブロックに直交変換処理及び可変長符号化処理を施し、更に、複数個の矩形ブロックを1つのビデオセグメントである圧縮ブロックとして前記圧縮ブロックにおける符号量が所定値以下となるよう圧縮符号化したデータを矩形ブロック毎に設けられる所定容量を有する格納領域に第1のデータとして順次格納すると共に、格納しきれずにあふれたデータを前記圧縮ブロックの他の矩形ブロックを格納するための格納領域に第2のデータとして格納したディジタルデータを復号化して、画像データを復元するディジタル信号再生装置であり、
前記ディジタルデータの復号化の際に異常があった場合に、前記第1及び第2のデータのうちの何れのデータに異常があったかを判別する判別手段と、
復号化を終えたディジタルデータの使用を制限する使用制限手段とを備え、
前記判別手段が復号化の際に異常があったと判別した場合に、前記使用制限手段は、前記復号化の際に異常があった可変長符号の存在するビデオセグメントの全ての矩形ブロックに関して、前記それぞれの矩形ブロックの最初から予め定めた個数のAC係数を出力すると共に、それ以降のデータを0データに置換することを特徴とするディジタル信号再生装置。
2)1画面を水平方向及び垂直方向に分割して得た矩形ブロックに直交変換処理及び可変長符号化処理を施し、更に、複数個の矩形ブロックを1つのビデオセグメントである圧縮ブロックとして前記圧縮ブロックにおける符号量が所定値以下となるよう圧縮符号化したデータを矩形ブロック毎に設けられる所定容量を有する格納領域に第1のデータとして順次格納すると共に、格納しきれずにあふれたデータを前記圧縮ブロックの他の矩形ブロックを格納するための格納領域に第2のデータとして格納したディジタルデータを復号化して、画像データを復元するディジタル信号再生装置であり、
前記ディジタルデータの復号化の際に異常があった場合に、前記第1及び第2のデータのうちの何れのデータに異常があったかを判別する判別手段と、
復号化を終えたディジタルデータの使用を制限する使用制限手段とを備え、
前記判別手段が復号化の際に異常があったと判別した場合に、前記使用制限手段は、前記復号化の際に異常があった可変長符号の存在するビデオセグメントの全ての矩形ブロックに関して、前記それぞれの矩形ブロックの最初から予め定めた個数の可変長符号を出力すると共に、それ以降のデータはEOB(End of Block)に置換し出力を終了することを特徴とするディジタル信号再生装置。
3)1画面を水平方向及び垂直方向に分割して得た矩形ブロックに直交変換処理及び可変長符号化処理を施し、更に、複数個の矩形ブロックを1つのビデオセグメントである圧縮ブロックとして前記圧縮ブロックにおける符号量が所定値以下となるよう圧縮符号化したデータを矩形ブロック毎に設けられる所定容量を有する格納領域に第1のデータとして順次格納すると共に、格納しきれずにあふれたデータを前記圧縮ブロックの他の矩形ブロックを格納するための格納領域に第2のデータとして格納したディジタルデータを復号化して、画像データを復元するディジタル信号再生装置であり、
前記ディジタルデータの復号化の際に異常があった場合に、前記第1及び第2のデータのうちの何れのデータに異常があったかを判別する判別手段と、
復号化を終えたディジタルデータの使用を制限する使用制限手段とを備え、
前記判別手段は、1つの矩形ブロックから63個を越えるAC係数が得られた場合のみ前記ディジタルデータの復号化の際に異常があったかを判別すると共に、前記判別手段が復号化の際に異常があったと判別した場合に、前記使用制限手段は、前記63個を越えるAC係数が得られた矩形ブロックの存在するビデオセグメントの全ての矩形ブロックに関して、前記第2のデータを0データに置換することを特徴とするディジタル信号再生装置。
4)1画面を水平方向及び垂直方向に分割して得た矩形ブロックに直交変換処理及び可変長符号化処理を施し、更に、複数個の矩形ブロックを1つのビデオセグメントである圧縮ブロックとして前記圧縮ブロックにおける符号量が所定値以下となるよう圧縮符号化したデータを矩形ブロック毎に設けられる所定容量を有する格納領域に第1のデータとして順次格納すると共に、格納しきれずにあふれたデータを前記圧縮ブロックの他の矩形ブロックを格納するための格納領域に第2のデータとして格納したディジタルデータを復号化して、画像データを復元するディジタル信号再生方法であり、
前記ディジタルデータの復号化の際に異常があった場合に、前記第1及び第2のデータのうちの何れのデータに異常があったかを判別すると共に、復号化を終えたディジタルデータの使用を制限し、前記復号化の際に異常があった可変長符号の存在するビデオセグメントの全ての矩形ブロックに関して、前記それぞれの矩形ブロックの最初から予め定めた個数のAC係数を出力すると共に、それ以降のデータを0データに置換することを特徴とするディジタル信号再生方法。
5)1画面を水平方向及び垂直方向に分割して得た矩形ブロックに直交変換処理及び可変長符号化処理を施し、更に、複数個の矩形ブロックを1つのビデオセグメントである圧縮ブロックとして前記圧縮ブロックにおける符号量が所定値以下となるよう圧縮符号化したデータを矩形ブロック毎に設けられる所定容量を有する格納領域に第1のデータとして順次格納すると共に、格納しきれずにあふれたデータを前記圧縮ブロックの他の矩形ブロックを格納するための格納領域に第2のデータとして格納したディジタルデータを復号化して、画像データを復元するディジタル信号再生方法であり、
前記ディジタルデータの復号化の際に異常があった場合に、前記第1及び第2のデータのうちの何れのデータに異常があったかを判別すると共に、復号化を終えたディジタルデータの使用を制限し、前記復号化の際に異常があった可変長符号の存在するビデオセグメントの全ての矩形ブロックに関して、前記それぞれの矩形ブロックの最初から予め定めた個数の可変長符号を出力すると共に、それ以降のデータはEOB(End of Block)に置換し出力を終了することを特徴とするディジタル信号再生方法。
6)1画面を水平方向及び垂直方向に分割して得た矩形ブロックに直交変換処理及び可変長符号化処理を施し、更に、複数個の矩形ブロックを1つのビデオセグメントである圧縮ブロックとして前記圧縮ブロックにおける符号量が所定値以下となるよう圧縮符号化したデータを矩形ブロック毎に設けられる所定容量を有する格納領域に第1のデータとして順次格納すると共に、格納しきれずにあふれたデータを前記圧縮ブロックの他の矩形ブロックを格納するための格納領域に第2のデータとして格納したディジタルデータを復号化して、画像データを復元するディジタル信号再生方法であり、
前記ディジタルデータの復号化の際に1つの矩形ブロックから63個を越えるAC係数が得られた場合のみ前記第1及び第2のデータのうちの何れのデータに異常があったかを判別すると共に、復号化を終えたディジタルデータの使用を制限し、前記63個を越えるAC係数が得られた矩形ブロックの存在するビデオセグメントの全ての矩形ブロックに関して、前記第2のデータを0データに置換することを特徴とするディジタル信号再生方法。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、ディジタル信号再生装置の主な構成を説明するためのブロック部であり、図1(a)はDV規格によるディジタル信号記録装置の主な構成、図1(b)は、このようにして記録された磁気テープから信号を再生するディジタル信号再生装置の主な構成を示すブロック図である。
【0012】
なお、ここでは、まずDV規格のディジタル信号記録装置における信号記録系の処理について説明する。
図1(a)において1フレーム分の画像データがフレームメモリ1(FM)に蓄えられると、フレームメモリ1(FM)からは水平方向8画素×垂直方向8画素よりなるDCTブロックが順次DCT回路2(DCT)に出力される。
【0013】
DCT回路2は、フレームメモリ1から出力された画像データをDCTブロック単位でDCT(離散コサイン変換)し、図2に示す如く1個のDC係数と、63個のAC係数とを得る。そして、この63個のAC係数は、同図矢印で示す如く周波数成分の低いものから高いものへと順に並べ替えが行われた後(ジグザグスキャン)、量子化回路3にて所定の量子化テーブルにて量子化される。
【0014】
量子化を終えた画像データは、次にランレングス符号化回路4(RLC)に入力され、量子化によりその値が小さくされた63個のAC係数は、図3に示す如く、連続する0の数であるゼロラン値(r)と0以外の値であるバリュー(n)との組よりなるランレングス符号に順次符号化される。即ち、量子化を終えたAC係数において、連続する0の個数がカウントされ、この0のカウント値とこの0に続く0以外のAC係数の値とが一組で符号化される。なお、図示の如く、量子化を終えたAC係数の高域部分において63個目のAC係数が0の場合には、最後に連続する0の値は全てまとめてEOB(End of Block)なる符号で置き換えられる。このように、量子化を終えた画像データを順次符号化し、0以外の値が存在しなくなったらEOB符号で符号化を終了する。
【0015】
そして、このランレングス符号よりなる画像データは、可変長符号化回路5(VLC)にて、所定の可変長符号化テーブルに基づき、図3に示すV1乃至V6の如く可変長符号に変換される。
【0016】
なお、以上の圧縮符号化は、1フレームを構成する水平走査線数が525本でフィールド周波数が60HzであるNTSC方式等のテレビジョン信号では、図4に示す如く画面上で水平方向に隣接する4個の輝度信号のDCTブロック(DCT0乃至DCT3)と、これらのDCTブロックと画面上で同一位置を成す1個の色差信号CRのDCTブロック(DCT4)及び1個の色差信号CBのDCTブロック(DCT5)により形成されるマクロブロックをシャフリングと呼ばれる画面上の異なる位置から所定の規則に従い5つ集めた5マクロブロックを1ビデオセグメントとして、このビデオセグメントの可変長符号化後の符号量がビデオセグメントに割り当れられる符号量にできるだけ近く、かつその割り当て符号量を越えることがないように量子化テーブルが設定される。
【0017】
そして、可変長符号に変換された画像データは、更にパッキング回路6に入力され、ここでは可変長符号化された各DCTブロックのデータを周波数成分の異なる複数のグループに分割して格納する。既に説明したように、5マクロブロックにより構成される1ビデオセグメントの符号量は、ほぼ一定となるよう圧縮符号化がなされており、この5マクロブロックのデータが5シンクブロックとして出力されることになる。
【0018】
各シンクブロックのデータエリアに相当するユニットは、1マクロブロックを構成するDCTブロック数である6つの領域に分割されており、この6つの領域には各DCTブロックのデータがその周波数成分の低いものから優先的に格納されていく。
【0019】
ここで、可変長符号化処理されたDCTブロックの符号量がシンクブロック内で分割された領域のデータ格納量を越えている場合には、全てのDCTブロックのデータを1つの領域に格納することができないが、格納しきれずにあふれたデータは、その周波数成分の低いものから優先的に同一シンクブロック内の他の領域に格納される。また、同一シンクブロック内の他の領域に格納しきれずにあふれたデータは、同一ビデオセグメントを成す他のシンクブロック内の領域に格納される。
【0020】
そして、シンクブロック内の分割された領域にそのまま格納された比較的低域のデータは、第1のグループに属する第1のデータとして扱われ、シンクブロック内の分割された領域に格納できずに同一シンクブロック内の他の領域に格納された第1のデータより高域であるデータは、第2のグループに属する第2のデータとして扱われ、同一シンクブロック内の他の領域に格納できずに同一ビデオセグメントを成す他のシンクブロック内の領域に格納された最も高域であるデータは、第3のグループに属する第3のデータとして扱われる。
【0021】
図5は、5つのシンクブロック(SB)に1ビデオセグメント分のデータを格納した例を示すものであり、図4で示す6つのDCTブロック(DCT0乃至DCT5)のデータは、シンクブロックのデータエリアに相当するユニットを分割して得た6つの分割領域(1−1乃至1−6)にその周波数成分の低いものから優先的に格納される。
【0022】
ここで、輝度信号Y0のDCTブロック(DCT0)の符号量が分割された領域のデータ格納量に満たないとすると、全て第1のデータとして分割領域1−1に格納されている。そして、輝度信号Y1のDCTブロック(DCT1)の符号量が分割された領域のデータ格納量を越えているとすると、その周波数成分の低いものから優先的に第1のデータとして分割領域1−2に格納され、格納しきれずにあふれたデータは例えば分割領域1−1に第2のデータとして格納される。また、他のシンクブロック内(SB2乃至SB5等)に格納されるべきデータであるが、格納しきれずに分割領域1−6に格納されたデータは第3のデータとして扱われる。
【0023】
そして、このパッキング処理では、各シンクブロック内の所定領域にDCTブロックのDC係数の情報、量子化を行った際の量子化テーブルの情報、またその他の関連情報も格納され、パッキングデータとしてこれらのデータが出力される。
【0024】
このようなパッキング処理を終えたパッキングデータは、先程のシャフリングに対応したデシャフリング処理によりデータ配列を元に戻す並び替えが行われた後に記録処理部7で誤り訂正符号やその他の必要情報が付加され、更に変調されて記録媒体に記録される。また、この時記録媒体に記録することなく、誤り訂正符号やその他の必要情報を付加した後に、ディジタルインターフェース等を介して出力されても良い。
【0025】
次に、図1(b)を用いてディジタル信号再生装置における信号再生系処理について説明する。
同図において、8は記録媒体から再生される再生データを復調し、更に誤り訂正処理を施して記録時のパッキングデータを得る再生処理部である。なお、ディジタルインターフェースを介して入力されるデータに対してもまた、誤り訂正処理を施して記録時のパッキングデータを得ることができる。そして、再生処理部8からのパッキングデータが記録時のビデオセグメント単位でアンパッキング回路9に入力される。
【0026】
そして、アンパッキング回路9の内部では、記録時の第1乃至第3のデータが夫々分割され、DCTブロック毎に元の可変長符号のデータ列に復元される。可変長符号のデータ列は、可変長復号化回路10(VLD)にて可変長符号化テーブルを参照しながら連続する0の数と0以外の値との組よりなるランレングス符号に復元され、更にランレングス復号化回路11(RLD)では、必要な箇所に0を挿入することにより基のデータ列に復元される。
【0027】
ランレングス復号化回路11で復元されたデータ列は、別途パッキングデータから取り出された量子化テーブル情報を基に逆量子化回路12で逆量子化され、記録時の各DCTブロックのAC係数が復元される。そして、復元されたAC係数は、逆ジグザグスキャンにより2次元データに戻されて逆DCT回路13で記録時の水平方向8画素×垂直方向8画素よりなる1DCTブロック分の画像データが復元される。
【0028】
フレームメモリ14(FM)には、逆DCT回路13からの画像データがDCTブロック毎に順次格納され、1画面分の画像データの復元が完了すると画像信号データとして出力される。
【0029】
次に、図6以降を用いて本発明に係るディジタル信号再生装置及び再生方法について説明する。なお、ここではまず、本発明に係るディジタル信号再生装置の第1の実施の形態を図6を用いて説明する。
【0030】
同図に示すように、図1(b)に示したアンパッキング回路9は符号データ切り出し部9a、符号長テーブル9b、グルーピングメモリ部9c、書込制御部9d、第1のメモリ9e、第2のメモリ9f、読出制御部9g、再生データ制限部9h、DCT・VLCカウンタ9i、切替器9jにより構成され、再生処理部8からのビデオセグメント単位のパッキングデータは、まず符号データ切り出し部9aに入力される。
【0031】
符号データ切り出し部9aは、その内部に1ビデオセグメント分のメモリを備え、1ビデオセグメント分のデータを蓄えた後に符号長テーブル9bを参照しながら記録時の第1乃至第3のデータの切り出しを行う。例えば、図5に示すような1ビデオセグメント分のパッキングデータが再生処理部8から入力された場合、符号データ切り出し部9aはこれらのデータを一旦その内部に蓄え、まず各シンクブロック(SB1乃至SB5)における第1のデータのみを切り出してグルーピングメモリ部9cに出力する。
【0032】
即ち、符号データ切り出し部9aは符号長テーブル9bを参照しながら、まず分割領域1−1における第1のデータ、分割領域1−2における第1のデータ、分割領域1−3における第1のデータの順に、分割領域5−6における第1のデータまでを切り出す。
【0033】
そして、次に分割領域1−1における第2のデータ、分割領域1−3における第2のデータ、分割領域1−5における第2のデータの順に、第2のデータを全て切り出し、最後に分割領域1−6及びその他の分割領域に格納される第3のデータが全て切り出される。
【0034】
ここで、符号データ切り出し部9aにより切り出された可変長符号よりなる第1のデータはグルーピングメモリ部9c内の第1のメモリ領域、第2のデータは第2のメモリ領域、第3のデータは第3のメモリ領域に夫々書き込まれるよう符号データ切り出し部9aはグルーピング情報を出力し、書込制御部9dがこのグルーピング情報に基づき書き込み制御を行う。
【0035】
このようにして、再生処理部8からの1ビデオセグメント分のパッキングデータは、夫々第1乃至第3のデータに切り出され、切り出された第1乃至第3のデータがグルーピングメモリ部9c内の第1乃至第3のメモリ領域に夫々書き込まれるが、符号データ切り出し部9aから出力される1ビデオセグメント分のグルーピング情報は第1のメモリ9eにも出力され、その内部に書き込まれる。
【0036】
また、再生処理部8からの可変長符号が定義外の符号であったり、符号が途中で打ち切られているような場合は、符号データ切り出し部9aはこのようにエラーが発生している可変長符号がそのDCTブロック内で先頭から何番目の符号であるかを示す可変長符号番号(VLC No.)、そして、エラーが発生していたDCTブロックがそのビデオセグメント内で先頭から何番目のDCTブロックであるかを示すDCTブロック番号(DCT No.)を第2のメモリ9fに出力する。なお、可変長符号番号(VLC No.)は、図3に示した如く1を初期値としており、DCTブロック番号(DCT No.)は、図5に示した如く0を初期値としている。
【0037】
1ビデオセグメント分のパッキングデータがグルーピングメモリ9cに書き込まれると、次にこれらのデータの読み出しが行われるが、読出制御部9gは第1のメモリ9e内に格納されている1ビデオセグメント分のグルーピング情報に基づき各DCTブロックを構成する可変長符号を読み出す。
【0038】
ここで、図7は第1のメモリ9e内に格納されている1ビデオセグメント分のグルーピング情報の一例を示すものであり、DCTブロック番号0に関しては第1のデータのみが存在し、この第1のデータの可変長符号番号(VLC No.)は1乃至8であることが示される。また、DCTブロック番号1に関しては第1のデータ及び第2のデータが存在し、第1のデータの可変長符号番号(VLCNo.)は1乃至10、そして第2のデータの可変長符号番号(VLC No.)は11及び12であることが示される。また、DCTブロック番号29に関しては第1のデータ乃至第3のデータが存在し、第1のデータの可変長符号番号(VLC No.)は1乃至11、そして第2のデータの可変長符号番号(VLC No.)は12、第3のデータの可変長符号番号(VLC No.)は13及び14であることが示される。
【0039】
読出制御部9gは、DCT・VLCカウンタ9iの示すDCTブロック番号(DCT No.)及び可変長符号番号(VLC No.)の順に、第1のメモリ9eに書き込まれているグルーピング情報を参照しながら適切な読み出しアドレスを設定し、DCTブロック毎の可変長符号を順次読み出す。
【0040】
ここで、DCT・VLCカウンタ9iが出力するDCTブロック番号(DCTNo.)及び可変長符号番号(VLC No.)は、読出制御部9gに出力されると同時に再生データ制限部9hにも出力され、再生データ制限部9hは第2のメモリ9f内に可変長符号番号及びDCTブロック番号が書き込まれているか否かを確認し、可変長符号番号及びDCTブロック番号が書き込まれていない時には、再生データ制限部9hは切替器9jを端子イ側に切り替え、グルーピングメモリ部9cから読み出された1ビデオセグメント分のデータがDCTブロック毎に全て切替器9jから出力される。
【0041】
ところが、第2のメモリ9f内に可変長符号番号及びDCTブロック番号が書き込まれている時には、再生データ制限部9hは切替器9jを必要に応じて端子ロ側に切り替え、グルーピングメモリ部9cから読み出された1ビデオセグメント分のデータにおける一部がEOB符号を示す図3で示したV6のような可変長符号に置き換えられて出力される。
【0042】
また、第2のメモリ9f内に可変長符号番号及びDCTブロック番号が書き込まれている際には、再生データ制限部9hは、第1のメモリ9e内のグルーピング情報を参照しながらエラーが発生している可変長符号が第1のデータ乃至第3のデータのうちの何れのデータであるかを判別する。
【0043】
そして、再生データ制限部9hは、エラーが発生している可変長符号が第1のデータ乃至第3のデータのうちの何れのデータであるかに応じてEOB符号を示す可変長符号で置き換えるデータを変化させる。
図8は、エラーが発生している可変長符号が第1のデータ、第2のデータ、第3のデータの夫々の時に、EOB符号を示す可変長符号で置き換えられるデータを示すものである。
【0044】
ここではまず、エラーが発生している可変長符号が第1のデータであると判別された場合について説明する。その際、再生データ制限部9hは、エラーが発生している可変長符号の存在するDCTブロックに関して、エラーが発生している可変長符号及びそれ以降の可変長符号が切替器9jから出力されることのないよう、切替器9jを切り替えてこれらの可変長符号をEOB符号を示す可変長符号で置き換える。
【0045】
そして、エラーが発生している可変長符号の存在するマクロブロック内の他の全てのDCTブロック、即ち、例えば図5で示すDCTブロック番号8のDCTブロック内の可変長符号にエラーが発生している場合には、DCTブロック番号6及び7、9乃至11の5個のDCTブロックに関して、第2のデータ及び第3のデータを成す可変長符号が切替器9jから出力されることのないよう、切替器9jを切り替えてこれらの可変長符号をEOB符号を示す可変長符号で置き換える。
【0046】
また、エラーが発生している可変長符号の存在するマクロブロック以外のマクロブロック内の全てのDCTブロック、例えばDCTブロック番号8のDCTブロック内の可変長符号にエラーが発生している場合には、DCTブロック番号0乃至5、12乃至29の24個のDCTブロックに関して、第3のデータを成す可変長符号が切替器9jから出力されることのないよう、切替器9jを切り替えてこれらの可変長符号をEOB符号を示す可変長符号で置き換える。
【0047】
次に、エラーが発生している可変長符号が第2のデータである場合について説明すると、再生データ制限部9hは、エラーが発生している可変長符号の存在するマクロブロック内の全てのDCTブロック、即ち、例えばDCTブロック番号8のDCTブロック内の可変長符号にエラーが発生している場合には、DCTブロック番号6乃至11の6個のDCTブロックに関して、第2のデータ及び第3のデータを成す可変長符号が切替器9jから出力されることのないよう、切替器9jを切り替えてこれらの可変長符号をEOB符号を示す可変長符号で置き換える。
【0048】
また、エラーが発生している可変長符号の存在するマクロブロック以外のマクロブロック内の全てのDCTブロック、例えばDCTブロック番号8のDCTブロック内の可変長符号にエラーが発生している場合には、DCTブロック番号0乃至5、12乃至29の24個のDCTブロックに関して、第3のデータを成す可変長符号が切替器9jから出力されることのないよう、切替器9jを切り替えてこれらの可変長符号をEOB符号を示す可変長符号で置き換える。
【0049】
そして、エラーが発生している可変長符号が第3のデータである場合について説明すると、再生データ制限部9hは、エラーが発生している可変長符号の存在するビデオセグメント内の全てのDCTブロック、即ち、DCTブロック番号0乃至29の30個のDCTブロックに関して、第3のデータを成す可変長符号が切替器9jから出力されることのないよう、切替器9jを切り替えてこれらの可変長符号をEOB符号を示す可変長符号で置き換える。
【0050】
なお、切替器9jのこれらの切り替えは、EOB符号を示す可変長符号で置き換えたいDCTブロック番号(DCT No.)及び可変長符号番号(VLC No.)をDCT・VLCカウンタ9iが示した際に、再生データ制限部9hが切替器9jに切り替え信号を出力することによりデータの置き換えが行われる。
【0051】
このようにして切替器9jから出力される可変長符号が、DCTブロック順に可変長復号化回路10(VLD)に出力されて可変長復号化処理され、更に、ランレングス復号化回路11(RLD)でランレングス復号化処理が施される。
【0052】
なお、以上の実施例ではエラーが発生した可変長符号が第1のデータ乃至第3のデータのうちの何れのデータであるかを判別し、その判別結果に応じてEOB符号を示す可変長符号に置き換えるデータを変化させたが、例えばエラーが発生した可変長符号が第1のデータ乃至第3のデータのうちの何れであるかに拘わらず、エラーが発生した可変長符号の存在するビデオセグメント内の全てのDCTブロックに関して、第2のデータ及び第3のデータをEOB符号を示す可変長符号で置き換えるよう制御させても構わない。
【0053】
また、その際にエラーが発生した可変長符号の存在するDCTブロックに関しては、エラーが発生している可変長符号及びそれ以降の可変長符号をEOB符号を示す可変長符号で置き換え、エラーが発生した可変長符号の存在するDCTブロック以外のDCTブロックに関しては、第2のデータ及び第3のデータをEOB符号を示す可変長符号で置き換えるよう制御させても構わない。また、エラーが発生した可変長符号の存在するビデオセグメント内の全てのDCTブロックに関して、予め定めた個数のAC係数あるいは可変長符号だけを出力するように制御させても構わない。
【0054】
このようにエラーが発生した可変長符号が第1のデータ乃至第3のデータのうちの何れであるかとは無関係に、EOB符号を示す可変長符号に置き換えるデータを決定する場合は、再生データ制限部9h内での制御を簡略化させることができる。
【0055】
また、エラーが発生した可変長符号の存在するマクロブロック内のDCTブロックと、このマクロブロックより前に再生されたマクロブロック内のDCTブロック、そしてこれより後に再生されたマクロブロック内のDCTブロックに対して夫々異なる制御を行っても良い。
【0056】
このように、本発明に係るディジタル信号再生装置及び再生方法では、可変長符号にエラーが発生している場合に、このエラーが発生しているDCTブロック内のエラー発生箇所及びそれ以降の可変長符号のみならず、これらのエラーの影響を受けている可能性がある同一ビデオセグメント内の他のDCTブロックのデータをEOB符号を示す符号で置き換えることによりエラーデータが再生されることを防止し、再生データが破綻する可能性を低くしている。
【0057】
ところが、以上に示す実施の形態では、可変長符号に異常があり、エラーが発生していても偶然に何らかの符号に対応付けられて復号化され、エラーを検出できない場合が考えられる。この場合、可変長符号の正しい境界がわからなくなるため、無意味なランダムデータが復号されることになり、このDCTブロックにおける復号が異常な状態で継続され、復号後のAC係数のデータ数が本来あるべき63個を越えてしまうことが考えられる。
【0058】
第2の実施の形態によるディジタル信号再生装置は、このような問題に対応するためのものであり、その構成を図9に示す。同図に示すように、第2の実施の形態では可変長復号化回路10は、復号部10a及び復号テーブル10bにより構成され、アンパッキング回路9からの可変長符号列は復号部10aに入力される。そして、復号部10aは記録時の可変長符号化テーブルに対応する復号テーブル10bを参照しながら可変長復号化処理を行う。そして、復号部10aは図3に示したようなランレングス符号のゼロラン値(r)及びバリュー(n)を夫々別々に出力する。
【0059】
ランレングス復号化回路11は、ダウンカウンタ11a、保持回路11b、論理和回路11c、切替器11dにより構成され、可変長復号化回路10からのゼロラン値(r)はダウンカウンタ11a、バリュー(n)は保持回路11bに夫々入力される。
【0060】
そして、ダウンカウンタ11aの出力と後述するエラー制御部14からのエラー検出信号との論理和が論理和回路11cから出力されて、この出力信号に基づき切替器11dが切り替えられて、保持回路11bに保持されている可変長符号のバリュー(n)あるいは0符号の何れか一方が選択的に出力される。
【0061】
図10は、アンパッキング回路9からの可変長符号にエラーがなく、エラー制御部14がエラー検出信号を出力しない場合のランレングス復号化回路11内におけるダウンカウンタ11aでのカウント値及び各構成の出力を示すものであり、例えば、図3で示したような可変長符号V1に対しては、ゼロラン値0がダウンカウンタ11aに出力されて、バリューn1が保持回路11bに出力される。また、可変長符号V2に対しては、ゼロラン値3がダウンカウンタ11aに出力されて、バリューn2が保持回路11bに出力される。
【0062】
ダウンカウンタ11aは、入力されたゼロラン値(r)を所定のクロック毎にダウンカウントし、値が0以外の時はH、0の時はLの信号を出力する。また、保持回路11bは入力されたバリュー(n)を次のバリューによって書き換えが行われるまで保持している。
【0063】
この時、エラー制御部15はエラー検出信号を出力していないため常にLの信号を出力し、論理和回路11cの出力は、ダウンカウンタ11aの出力信号と同一のものになる。そして、切替器11dは論理和回路11cの出力信号がHである期間は0符号を選択出力し、Lである期間は保持回路11bに保持されるバリュー(n)を選択出力することによりランレングス復号化を行う。
【0064】
可変長符号V3乃至V5に対しても同様に図示の如くランレングス復号化が行われ、EOBを示す可変長符号V6が入力されると、切替器11eはランレングス復号を行っているDCTブロックの最終部分まで0符号を出力し続けて、1DCTブロック分のランレングス復号化処理が終了する。
【0065】
次にエラー制御部15について説明すると、エラー制御部15は、累積カウンタER1、エラー信号発生部ER2により構成され、累積カウンタER1には、復号部10aからのゼロラン値(r)及びカウンタ値で1を示す情報が入力され、累積カウンタER1は、復号部10aから入力されるゼロラン値(r)に1を加えた値を累積加算する。
【0066】
ここで、ゼロラン値(r)に1を加えた値は、ランレングス復号化回路11にてランレングス復号化される符号の数、即ちAC係数の数を示しており、この数を累積加算することにより、DCTブロック内で復号したAC係数の数を知ることができる。
【0067】
そして、エラー信号発生部ER2は、累積カウンタER1が出力する値が63を越えた場合に、エラーが発生しているとみなしてHの信号、即ちエラー検出信号を論理和回路11cに出力する。従って、異常な可変長符号が偶然に何らかの符号に対応付けられて復号され、63個を越えるAC係数が得られるような場合でも、63個を越えて得られた符号は全て0符号で置き換えられるよう切替器11dが切り替えられる。
【0068】
つまり、1つのDCTブロックに対して63個を越えるAC係数が得られる場合は、63個を越えて得られたAC係数が0符号で置き換えられて、これらのデータが逆量子化回路12に入力される。そして、逆量子化回路12で逆量子化処理が施されれた後に、逆量子化を終えたデータがビデオセグメントメモリ16(VSメモリ)に書き込まれる。
【0069】
このように、ランレングス復号化回路11(RLD)では、63個を越えるAC係数が得られたDCTブロックに限り、63個を越えて得られたAC係数が0符号で置き換えられて出力されるが、63個を越えるAC係数が得られたDCTブロックと同一のマクロブロック内、あるいは同一のビデオセグメント内のDCTブロックもこのエラーの影響を受けている可能性がある。
【0070】
従って、エラーの影響を受けている可能性があるこのようなDCTブロック内のデータに関しても一部のデータを0符号で置き換えることが望ましく、後述するように再生データ制限部17が切替器18を切り替えることによりデータの置き換えが行われる。
【0071】
ここで、アンパッキング回路9は、第1の実施の形態で説明したグルーピング情報を出力しており、また、DCT・VLC・ACカウンタ20は、ランレングス復号化回路11(RLD)が現在処理しているDCTブロック番号(DCT No.)、可変長符号番号(VLC No.)及び可変長符号からAC係数を得た際のAC係数番号(AC No.)を出力している。
【0072】
そして、グルーピング情報変換部19には、アンパッキング回路9から出力されるグルーピング情報と、DCT・VLC・ACカウンタ20から出力されるDCTブロック番号(DCT No.)、可変長符号番号(VLC No.)、AC係数番号(AC No.)が入力されており、図3で示したようなグルーピング情報における可変長符号番号が、可変長符号を復号した際のAC係数番号に変換されて、変換グルーピング情報として出力される。
【0073】
一方、第3のメモリ21には、グルーピング情報変換部19からの変換グルーピング情報と、エラー制御部15からのエラー検出信号とが入力されるが、既に説明したように、1つのDCTブロック内で63個を越えるAC係数が得られた場合のみエラー信号発生部ER2はHの信号、即ちエラー検出信号を出力し、その時に限りグルーピング情報変換部19からの1ビデオセグメント分の変換グルーピング情報が第3のメモリ21に書き込まれる。
【0074】
そして、再生データ制限部17には、ビデオセグメントメモリ16(VSメモリ)が現在読み出しているDCTブロック番号(DCT No.)及びAC係数番号(AC No.)を出力しているDCT・ACカウンタ22からのカウンタ値が入力されているが、再生データ制限部17は、第3のメモリ21に変換グルーピング情報が書き込まれている際には、この情報とDCT・ACカウンタ22からのカウンタ値とを基に、63個を越えるAC係数が得られたDCTブロックの存在するビデオセグメント内の全てのDCTブロックに関して、第2のデータ及び第3のデータが0符号で置き換えられるよう切替器18を切り替える。
【0075】
そして、第2のデータ及び第3のデータが全て0符号で置き換えられた1ビデオセグメント分のデータが逆DCT回路13に出力され、逆DCT処理が施される。このように、第2の実施の形態では異常な可変長符号が偶然に何らかの符号に対応付けられて復号され、63個を越えるAC係数が得られるような場合でも再生データが破綻する可能性を低くすることができる。また、第2の実施の形態は、第1の実施の形態と組み合わせて使用することにより、更に、再生データが破綻する可能性を低くすることができる。
【0076】
なお、第2の実施の形態においては、ランレングス復号化の際に、エラーの発生しているデータを0符号で置き換えた例を示したが、ランレングス符号化でなく他の符号化方式により圧縮符号化がされている場合も同様に、エラーの発生しているデータは0符号で置き換えられることは言うまでもない。
【0077】
次に、第3の実施の形態によるディジタル信号再生装置について説明する。これまでの実施の形態では、可変長符号にエラーが発生している場合に、可能な限り再生信号の破綻を防ぐよう正常と思われるデータのみ出力し、エラーの発生しているデータを0符号あるいは0符号と同等である可変長符号に置き換えていた。
【0078】
これに対し、第3の実施の形態によるディジタル信号再生装置は、可変長符号にエラーが発生している場合には、エラーが発生している可変長符号の存在するビデオセグメント内のデータを1フレーム前の画面同一位置のデータで置き換えることを特徴とし、図11はその構成の一例である。
【0079】
図示の如く、フレームメモリ14(FM)は、その内部に第1のフレームメモリ14a及び第2のフレームメモリ14b、そして、第1乃至第3の切替えスイッチ(SW1乃至SW3)を備えており、また、フレームメモリ制御部23が新たに追加されている。
【0080】
フレームメモリ制御部23は、第4のメモリ23a、切替信号発生部23b、VSカウンタ23cにより構成され、可変長符号にエラーがある場合には、エラーが発生している可変長符号の存在するビデオセグメントのビデオセグメント番号(VS No.)が第4のメモリ23aに書き込まれる。この時、VSカウンタ23cはフレームメモリ14に現在書き込みが行われているビデオセグメントの番号を出力している。
【0081】
そして、切替信号発生部23bは、第4のメモリ23aに書き込まれているエラー箇所を示すビデオセグメント番号(VS No.)とVSカウンタ23cから出力される番号とが一致した場合に、第1及び第2の切替えスイッチ(SW1及び2)を端子ロ側に切り替えるよう制御信号を出力する。
【0082】
第1及び第2の切替えスイッチ(SW1及び2)は、通常、端子イ側に切り替えがなされており、逆DCT回路13からの画像データが14aあるいは14bの何れか一方のフレームメモリに書き込まれ、第3のスイッチ(SW3)は書き込みの行われていない他方のフレームメモリから読み出されるデータを選択出力しているが、切替信号発生部23bからの制御信号に基づき、第1及び第2の切替えスイッチ(SW1及び2)は端子ロ側に切り替えられ、その際には逆DCT回路13からの画像データでなく、第3の切替えスイッチ(SW3)を介して選択出力されているフレームメモリからの画像データ、つまり1フレーム前の同一画面位置の画像データが書き込まれる。
【0083】
即ち、フレームメモリ14に書き込まれるビデオセグメントのデータにエラーが発生している場合には、フレームメモリ制御部23からの制御信号に基づき第1及び第2の切替えスイッチ(SW1及び2)が端子ロ側に切り替えられるため、このエラーが発生しているビデオセグメントの画像データが1フレーム前の同一画面位置の画像データに置き換えられることになる。なお、ここで、一方のフレームメモリに画像データを書き込む際に、他方のフレームメモリからは1フレーム前の画面同一位置の画像データを読み出すようアドレス制御をしていることは言うまでもない。
【0084】
また、フレームメモリ制御部23からの制御信号に基づき、第1及び第2のフレームメモリ14a及び14bの書き込み処理を禁止させるよう制御した場合には、第1及び第2の切替えスイッチ(SW1及び2)は設ける必要がない。その際、エラーが発生しているビデオセグメントの画像データはフレームメモリ14内に書き込まれず、エラーの発生していないビデオセグメントの画像データのみフレームメモリ14内に書き込まれてデータが更新される。従って、エラーが発生しているビデオセグメントのデータは2フレーム前の同一画面位置の画像データで置き換えられることになる。
【0085】
なお、以上の実施の形態では、DCTブロックを水平方向8画素×垂直方向8画素で構成した例を示したが、これに限らず、水平方向8画素×垂直方向4画素、あるいは、水平方向16画素×垂直方向16画素等、他の画素数によりDCTブロックを構成しても構わないことは言うまでもない。
【0086】
【発明の効果】
本発明に係るディジタル信号再生装置及び再生方法によれば、ディジタルデータの復号化の際に異常があった場合に、第1及び第2のデータのうちの何れのデータに異常があったかが判別され、その判別結果に応じて、復号化を終えたディジタルデータの使用制限の条件を変更されるため、再生データ破綻してしまう確率を低くすることができ、画面上に市松模様のような不自然な画像があらわれることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル信号記録再生装置の主な構成を示すブロック図である。
【図2】DCTブロック及び、ジグザグスキャンを示す図である。
【図3】ランレングス符号化及び可変長符号化を示す図である。
【図4】マクロブロックを示す図である。
【図5】5つのシンクブロックに1ビデオセグメント分のデータを格納した例を示すものである。
【図6】本発明の第1の実施の形態を説明するための図である。
【図7】グルーピング情報の一例を示す図である。
【図8】EOB符号を示す可変長符号で置き換えられるデータを示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を説明するための図である。
【図10】可変長符号にエラーがない場合の可変長復号化回路の動作を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態を説明するための図である。
【符号の説明】
1、14、14a、14b…フレームメモリ
2…DCT回路
3…量子化回路
4…ランレングス符号化回路
5…可変長符号化回路
6…パッキング回路
7…記録処理部
8…再生処理部
9…アンパッキング回路
9a…符号データ切り出し部
9b…符号長テーブル
9c…グルーピングメモリ部
9d…書込制御部
9e…第1のメモリ
9f…第2のメモリ
9g…読出制御部
9h、17…再生データ制限部
9i…DCT・VLCカウンタ
10…可変長復号化回路
10a…復号部
10b…復号テーブル
11…ランレングス復号化回路
11a…ダウンカウンタ
11b…保持回路
11c…論理和回路
11d…切替器
12…逆量子化回路
13…逆DCT回路
15…エラー制御部
16…VSメモリ
18…切替器
19…グルーピング情報変換部
20…DCT・VLC・ACカウンタ
21…第3のメモリ
22…DCT・ACカウンタ
23…フレームメモリ制御部
23a…第4のメモリ
23b…切替信号発生部
23c…VSカウンタ

Claims (6)

  1. 1画面を水平方向及び垂直方向に分割して得た矩形ブロックに直交変換処理及び可変長符号化処理を施し、更に、複数個の矩形ブロックを1つのビデオセグメントである圧縮ブロックとして前記圧縮ブロックにおける符号量が所定値以下となるよう圧縮符号化したデータを矩形ブロック毎に設けられる所定容量を有する格納領域に第1のデータとして順次格納すると共に、格納しきれずにあふれたデータを前記圧縮ブロックの他の矩形ブロックを格納するための格納領域に第2のデータとして格納したディジタルデータを復号化して、画像データを復元するディジタル信号再生装置であり、
    前記ディジタルデータの復号化の際に異常があった場合に、前記第1及び第2のデータのうちの何れのデータに異常があったかを判別する判別手段と、
    復号化を終えたディジタルデータの使用を制限する使用制限手段とを備え、
    前記判別手段が復号化の際に異常があったと判別した場合に、前記使用制限手段は、前記復号化の際に異常があった可変長符号の存在するビデオセグメントの全ての矩形ブロックに関して、前記それぞれの矩形ブロックの最初から予め定めた個数のAC係数を出力すると共に、それ以降のデータを0データに置換することを特徴とするディジタル信号再生装置。
  2. 1画面を水平方向及び垂直方向に分割して得た矩形ブロックに直交変換処理及び可変長符号化処理を施し、更に、複数個の矩形ブロックを1つのビデオセグメントである圧縮ブロックとして前記圧縮ブロックにおける符号量が所定値以下となるよう圧縮符号化したデータを矩形ブロック毎に設けられる所定容量を有する格納領域に第1のデータとして順次格納すると共に、格納しきれずにあふれたデータを前記圧縮ブロックの他の矩形ブロックを格納するための格納領域に第2のデータとして格納したディジタルデータを復号化して、画像データを復元するディジタル信号再生装置であり、
    前記ディジタルデータの復号化の際に異常があった場合に、前記第1及び第2のデータのうちの何れのデータに異常があったかを判別する判別手段と、
    復号化を終えたディジタルデータの使用を制限する使用制限手段とを備え、
    前記判別手段が復号化の際に異常があったと判別した場合に、前記使用制限手段は、前記復号化の際に異常があった可変長符号の存在するビデオセグメントの全ての矩形ブロックに関して、前記それぞれの矩形ブロックの最初から予め定めた個数の可変長符号を出力すると共に、それ以降のデータはEOB(End of Block)に置換し出力を終了することを特徴とするディジタル信号再生装置。
  3. 1画面を水平方向及び垂直方向に分割して得た矩形ブロックに直交変換処理及び可変長符号化処理を施し、更に、複数個の矩形ブロックを1つのビデオセグメントである圧縮ブロックとして前記圧縮ブロックにおける符号量が所定値以下となるよう圧縮符号化したデータを矩形ブロック毎に設けられる所定容量を有する格納領域に第1のデータとして順次格納すると共に、格納しきれずにあふれたデータを前記圧縮ブロックの他の矩形ブロックを格納するための格納領域に第2のデータとして格納したディジタルデータを復号化して、画像データを復元するディジタル信号再生装置であり、
    前記ディジタルデータの復号化の際に異常があった場合に、前記第1及び第2のデータのうちの何れのデータに異常があったかを判別する判別手段と、
    復号化を終えたディジタルデータの使用を制限する使用制限手段とを備え、
    前記判別手段は、1つの矩形ブロックから63個を越えるAC係数が得られた場合のみ前記ディジタルデータの復号化の際に異常があったかを判別すると共に、前記判別手段が復号化の際に異常があったと判別した場合に、前記使用制限手段は、前記63個を越えるAC係数が得られた矩形ブロックの存在するビデオセグメントの全ての矩形ブロックに関して、前記第2のデータを0データに置換することを特徴とするディジタル信号再生装置。
  4. 1画面を水平方向及び垂直方向に分割して得た矩形ブロックに直交変換処理及び可変長符号化処理を施し、更に、複数個の矩形ブロックを1つのビデオセグメントである圧縮ブロックとして前記圧縮ブロックにおける符号量が所定値以下となるよう圧縮符号化したデータを矩形ブロック毎に設けられる所定容量を有する格納領域に第1のデータとして順次格納すると共に、格納しきれずにあふれたデータを前記圧縮ブロックの他の矩形ブロックを格納するための格納領域に第2のデータとして格納したディジタルデータを復号化して、画像データを復元するディジタル信号再生方法であり、
    前記ディジタルデータの復号化の際に異常があった場合に、前記第1及び第2のデータのうちの何れのデータに異常があったかを判別すると共に、復号化を終えたディジタルデータの使用を制限し、前記復号化の際に異常があった可変長符号の存在するビデオセグメントの全ての矩形ブロックに関して、前記それぞれの矩形ブロックの最初から予め定めた個数のAC係数を出力すると共に、それ以降のデータを0データに置換することを特徴とするディジタル信号再生方法。
  5. 1画面を水平方向及び垂直方向に分割して得た矩形ブロックに直交変換処理及び可変長符号化処理を施し、更に、複数個の矩形ブロックを1つのビデオセグメントである圧縮ブロックとして前記圧縮ブロックにおける符号量が所定値以下となるよう圧縮符号化したデータを矩形ブロック毎に設けられる所定容量を有する格納領域に第1のデータとして順次格納すると共に、格納しきれずにあふれたデータを前記圧縮ブロックの他の矩形ブロックを格納するための格納領域に第2のデータとして格納したディジタルデータを復号化して、画像データを復元するディジタル信号再生方法であり、
    前記ディジタルデータの復号化の際に異常があった場合に、前記第1及び第2のデータのうちの何れのデータに異常があったかを判別すると共に、復号化を終えたディジタルデータの使用を制限し、前記復号化の際に異常があった可変長符号の存在するビデオセグメントの全ての矩形ブロックに関して、前記それぞれの矩形ブロックの最初から予め定めた個数の可変長符号を出力すると共に、それ以降のデータはEOB(End of Block)に置換し出力を終了することを特徴とするディジタル信号再生方法。
  6. 1画面を水平方向及び垂直方向に分割して得た矩形ブロックに直交変換処理及び可変長符号化処理を施し、更に、複数個の矩形ブロックを1つのビデオセグメントである圧縮ブロックとして前記圧縮ブロックにおける符号量が所定値以下となるよう圧縮符号化したデータを矩形ブロック毎に設けられる所定容量を有する格納領域に第1のデータとして順次格納すると共に、格納しきれずにあふれたデータを前記圧縮ブロックの他の矩形ブロックを格納するための格納領域に第2のデータとして格納したディジタルデータを復号化して、画像データを復元するディジタル信号再生方法であり、
    前記ディジタルデータの復号化の際に1つの矩形ブロックから63個を越えるAC係数が得られた場合のみ前記第1及び第2のデータのうちの何れのデータに異常があったかを判別すると共に、復号化を終えたディジタルデータの使用を制限し、前記63個を越えるAC係数が得られた矩形ブロックの存在するビデオセグメントの全ての矩形ブロックに関して、前記第2のデータを0データに置換することを特徴とするディジタル信号再生方法。
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