JP4000744B2 - トラックボール装置およびこれを用いた電子部品 - Google Patents

トラックボール装置およびこれを用いた電子部品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器のディスプレイ画面上におけるカーソルの移動を操作するトラックボール装置およびこれを用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のトラックボール装置について、図15を用いて説明する。
【0003】
図15は従来のトラックボール装置の構成を示す斜視図であり、同図において、51は操作体としてのボールで、操作する人の手や指が上面に触れることによって全方向に自由に回転できるように本体部(図示せず)に保持されており、その外周には、上面視直交方向に一対のローラ52および53が当接している。
【0004】
また、ローラ52および53には回転の向きおよび回転量を検出する手段として、回転の向きを識別できる二信号タイプの回転型エンコーダ54および55がそれぞれ連結されている。
【0005】
そして、ボール51を手や指で回転させると、ローラ52および53が回転して回転型エンコーダ54および55で、ボール51のX軸方向およびY軸方向における回転の向きおよび回転量を検出してそれに対応した信号を出力し、このトラックボール装置を使用する電子機器の回路においてこの信号を処理し、ディスプレイ画面上のカーソル(図示せず)が、X軸方向およびY軸方向において、検出された回転の向きおよび検出された回転量に対応した量だけ移動するものであった。
【0006】
しかし、近年のディスプレイ画面の高精度化に伴い、ディスプレイ画面を備えた電子機器が増加・多様化して、小型の携帯用情報機器等にも使用されるようになりつつあり、このような機器において、上記従来の構成のトラックボール装置ではボール51が自在に回転しすぎるために、目的の位置を行き過ぎたり、目的の位置に保持しておきたいのに動いてしまったりして細かい操作がし難いので、より細かい操作精度のものが要求されるようになってきた。
【0007】
そして、このような要求に応えるものの一つとして、特開平8−185259号公報に記載されたトラックボール装置が知られている。
【0008】
このトラックボール装置は、図16の構成を示す斜視図のように、ローラ62および63に取り付けた回転羽64および65とストッパー66および67の組み合わせによって、ボール61の回転操作時にクリック感を生じるようにしたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のトラックボール装置は、クリック節度感が余り明確とは言えず、また回転羽64および65とストッパー66および67の間の隙間によってローラ62および63すなわちボール61が軽い操作力で動く回転遊び角が大きく、操作時にガタツキとして感じられるという課題があった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、ボールの回転操作時に明確なクリック節度感を生じて、電子機器のディスプレイ画面上におけるカーソルの移動を細かい精度で操作でき、しかも操作時にガタツキを感じないトラックボール装置およびこれを用いた電子機器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のトラックボール装置は、ボールの中心位置よりも下方を、二本ずつが対向した二組が直交するように配置した四本のローラで回転自在に支持すると共に、対向するローラの円形外周の等角度位置にそれぞれ逆向きに傾斜した鋸歯状の歯が設けられた爪歯車、および爪歯車の歯に弾接してローラの逆方向の回転を制止する制止爪からなる回転方向規制部を設け、各ローラに回転量検出部を配設するものである。
【0012】
これにより、ボールの回転操作時に明確なクリック感節度を生じて細かい精度の操作ができ、しかも操作時にガタツキを感じないトラックボール装置およびこれを用いた電子機器を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、操作体としてのボールと、対向する二本ずつの二組が互いに直交するように上面視正方形状に配置され、上記ボールの中心よりも下方の外周に当接して上記ボールを回転自在に支持する円形軸状の四本のローラと、上記対向する二本のローラの上記ボールとの当接部側方の各円形外周の等角度位置に、それぞれ逆向きに傾斜した鋸歯状の歯が所定数ずつ設けられた爪歯車、およびこの爪歯車の歯に弾接して上記ローラの逆方向の回転を制止する制止爪との組み合わせにより、上記対向する二本のローラを互いに反対方向のみに回転するように規制する回転方向規制部と、上記四本のローラのそれぞれの回転量を検出する回転量検出部からなるトラックボール装置としたものであり、操作体としてのボールを回転自在に当接・支持している対向する二本ずつの二組の円柱形状のローラのうち、ボールの回転操作に伴って爪歯車の鋸歯状の歯に弾接する制止爪が歯の傾斜面に沿って上る方向のローラは、ボールからローラに伝達される回転トルクが少しずつ大きくなりながら回転し、制止爪が歯の先端から次の歯の根元との段差分だけ落ち込む際に明確なクリック節度感を生じると共に、伝達される回転トルクは少し小さくなり、制止爪は再び次の歯の傾斜面に沿って上り、また段差分だけ落ち込むことを繰り返していくが、ボールの回転操作に伴なう回転により、制止爪が爪歯車の鋸歯状の歯の根元部から隣接する歯の先端との段差を乗り越えなければならない方向のローラは、制止爪が段差を乗り越えることができずに回転しないので、回転する側のローラのみの回転量検出部でボールの回転の向きおよび回転量を検出することができると共に、操作時にボールが軽い力で動くことによるガタツキを感じることがなく、さらにボールの回転操作時に信号を出力するのは対向する二本の一方のローラの回転量検出部のみであって、各回転量検出部でローラの回転の向きを認識する必要がないので、回転量検出部の構成およびその出力信号の処理が簡単にできるトラックボール装置を実現できるという作用を有する。
【0014】
請求項2に記載の発明は、操作体としてのボールと、対向する二本ずつの二組が互いに直交するように上面視正方形状に配置され、上記ボールの中心よりも下方の外周に当接して上記ボールを回転自在に支持する円形軸状の四本のローラと、上記各ローラの回転中心に対して等角度間隔で放射状に突出した所定数のピンに対し、上記各ローラの所定方向の回転時には上記ピンに押されて弾性変位・復帰を繰り返しながら上記ローラの回転を可能とするが、上記各ローラの逆方向の回転時には上記ピンに当接して上記ローラの回転を制止するように係合する制止爪との組み合わせにより、上記対向する二本のローラを互いに反対方向のみに回転するように規制する回転方向規制部と、上記四本のローラのそれぞれの回転量を検出する回転量検出部からなるトラックボール装置としたものであり、操作体としてのボールを回転自在に当接・支持している対向する二本ずつの二組の円柱形状のローラのうち、ボールの回転操作に伴ってローラから放射状に突出したピンに押されて制止爪が弾性変位する側のローラは、ボールからローラに伝達される回転トルクが少しずつ大きくなりながら回転し、所定の回転位置でピンが制止爪から離れると制止爪は元の位置に弾性復帰し、次のピンに当接する際に明確なクリック節度感を生じると共に、伝達される回転トルクは少し小さくなり、制止爪は再び次のピンに押されて弾性変位・復帰を繰り返していくが、ボールの回転操作に伴う回転に対して、制止爪がピンに当接して回転を制止する側のローラは回転しないので、請求項1に記載の発明と同様の作用を有する。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、対向する二本ずつの二組のローラが、同一平面上においてボールの中心よりも下方の外周に当接するものであり、対向する二本ずつの二組が互いに直交するように正方形状に配置された四本のローラが同一平面上でボールの中心点よりも下方に当接するので、各ローラを両方の向きの回転に対して同じ条件で回転させることができるので、二組のローラ間に回転誤差を生じ難いと共に、回転量検出部の出力信号の処理も簡単にできるという作用を有する。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、少なくとも一組のローラの対向間隔が所定の間隔よりも小さくなるように付勢されており、ボールの自重および操作時の圧力により所定の間隔まで押し広げられて、二組のローラで上記ボールを支持するようにしたものであり、対向する二本ずつの二組が互いに直交するように上面視正方形状に配置された四本のローラが確実にボールに当接するようにできるので、二組のローラをそれぞれの向きに確実に回転させることができるという作用を有する。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、四本のローラそれぞれの回転方向規制部の歯またはピンの数が、各ローラの一回転中における回転量検出部の出力数と同期したものであり、ボールの回転操作時にクリック節度感と同期して信号を出力することができるという作用を有する。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、回転量検出部が、各ローラの外周に設けた可動接点に、下方の枠体に保持された弾性固定接点を弾接させて構成された回転スイッチであるものであり、簡単な構成の回転スイッチによって、コンパクトで正確に信号を出力するトラックボール装置とすることができるという作用を有する。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか一つに記載の発明において、回転量検出部が各ローラに設けたピンによって制止爪としての弾性復帰型のレバーを駆動されるスイッチであるものであり、各ローラに設けたピンによってプッシュ操作タイプ等の自力復帰型のスイッチを駆動する構成とすることによって、回転方向規制部と回転量検出部を一体に構成できるので、コンパクトでしかも安価なトラックボール装置とすることができるという作用を有する。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項6記載の発明において、回転量検出部の弾性を有する出力端子が基体部の下面に突出し、使用電子機器の配線基板に弾接接続されるものであり、請求項6に記載の発明による作用に加えて、トラックボール装置を使用電子機器に装着する際に、トラックボール装置を電子機器の配線基板に押し付けて固定するだけで被接続接点部に弾接接続されるので、半田付け等の接続工程が不要で、組立工程の簡素化が図れるという作用を有する。
【0021】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一つに記載の発明において、ボールの全表面が弾性材料からなる被膜で覆われたものであり、ボールの回転を各ローラに伝達する当接部の摩擦力を大きくすることができて、当接部で滑り難く安定した動作をすると共に、静電気の発生し難いトラックボール装置とすることができるという作用を有する。
【0022】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一つに記載の発明において、四本のローラがボールに当接する位置にそれぞれ貫通孔を有して上端面が開口部となった椀状で、この上端面の外周から下方に伸びた周囲壁が下方の基体部に固定されたケース部と、中央に上記ボールの直径よりも小さい円形孔を有し、上記ケース部上端面の開口部に対し着脱可能なリング状の蓋板とで上記ボールが囲われたものであり、通常状態においてボールがトラックボール装置から外れることがないと共に、蓋板を外すことによってボールを交換することができ、さらにトラックボール装置に水等がかかっても、回転量検出部の接点部等に影響を受けない防滴構造とすることができるという作用を有する。
【0023】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一つに記載のトラックボール装置と、情報を表示する表示手段と、機器全体の制御を行なう電子回路からなり、ボールを回転させて少なくとも一つの回転量検出部の出力信号により表示手段に表示される情報の選択を行なわせるようにした電子機器としたものであり、表示手段上におけるカーソルや表示したい情報そのものなどの移動を細かい精度で操作できると共に、ボールとローラの当接部で滑り難く、しかもクリック節度感が明確で、ローラおよびボールの回転遊び角が小さく、操作性の優れた電子機器を実現することができるという作用を有する。
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0025】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態によるトラックボール装置のケース部分を除いた状態の平面図、図2は同外観斜視図である。
【0026】
そして、図3〜図5は、ケース部分を装着した状態の同トラックボール装置の図1の各切断線における断面図を示し、図3はP−O−P線、図4はQ−O−Q線、図5はR−O−R線における断面図である。
【0027】
同図において、1はトラックボール装置の基体部で、樹脂形成された四角形の上面の各辺それぞれの近くには、図1および図3に示すように、四本の円形軸状のXIローラ2,XIIローラ3およびYIローラ4,YIIローラ5が、対向する二本ずつの二組が互いに直交するように上面視正方形状に配置され、基体部1と一体に同一高さに形成された二ヶ所ずつの支持部(6A,7A)〜(6D,7D)により、回転可能に支持されている。
【0028】
そして、図1に二点鎖線で示し、図2〜図5に実線で示すこのトラックボール装置の操作部としてのボール8の中心よりも少し下方の外周に、上記XIローラ2,XIIローラ3およびYIローラ4,YIIローラ5それぞれの中間部に設けられた円形断面の当接部2A,3Aおよび4A,5Aが当接して、ボール8を同一平面上で全方向に回転可能に支持している。
【0029】
ここで、図1のS−S線における断面図である図6に示すように、XIローラ2を支持する支持部6Aには、その支持用凹部9A内に弾性脚部9Bが設けられて、XIローラ2とXIIローラ3の対向間隔が所定の間隔よりも小さくなる方向に軽い力で付勢している。
【0030】
この弾性脚部9BによりXIローラ2が押される力は小さいものであって、ボール8の自重およびボール8を回転操作する際の圧力によりXIローラ2が押されるとXIIローラ3との間隔が広げられて、ボール8がこれらと直交するYIローラ4,YIIローラ5を含めた四本のローラに確実に当接するように設定されている。
【0031】
これによって、平行する二組のXIローラ2,XIIローラ3およびYIローラ4,YIIローラ5の間隔や高さのバラツキがあってもボール8を四本のローラに確実に当接させることができるものであり、必要に応じて、上記の支持部6Aの弾性脚部9Bと同様の弾性脚部を他の支持部6B〜6Dにも設けてもよい。
【0032】
そして、XIローラ2〜YIIローラ5の各当接部2A〜5Aの側方には、図1および図4に示すように、円周の四等分位置である90°間隔に四ヶ所の鋸歯状の歯2B〜5B(4B,5Bは図示せず)を有する爪歯車2C〜5C(4C,5Cは図示せず)がそれぞれ設けられ、各歯2B〜5Bには基体部1から伸ばされた弾性金属薄板製の制止爪2D〜5Dが弾接すると共に、爪歯車2C〜5Cの鋸歯状の歯2B〜5Bの向きが、対向しているXIローラ2とXIIローラ3、およびYIローラ4とYIIローラ5において逆向きに傾斜するように組み合わされて、対向するXIローラ2とXIIローラ3およびYIローラ4とYIIローラ5が互いに反対方向のみに回転するように規制する回転方向規制部2E〜5Eを構成している。
【0033】
すなわち、このような組み合わせにより、図4に示すように、ボール8の回転操作に伴う回転により、爪歯車2Cの鋸歯状の歯2Bに弾接する制止爪2Dが歯2Bの傾斜面に沿って上る方向の回転となるXIローラ2は、制止爪2Dが歯2Bの先端と根元との段差分だけ落ち込む際に明確なクリック節度感を生じながら回転していくが、ボール8の回転操作に伴う回転により、制止爪3Dが爪歯車3Cの鋸歯状の歯3Bの根元部から隣接する歯の先端との段差を乗り越えなければならない方向となるXIIローラ3は、制止爪3Dが段差を乗り越えることができず回転しないように規制されるものである。
【0034】
また、各ローラ2〜5の爪歯車2C〜5Cにはそれぞれ制止爪2D〜5Dが弾接しているので、このトラックボールの操作時に、ボール8が軽い力で動くことによるガタツキを感じることはない。
【0035】
そして、XIローラ2〜YIIローラ5の各回転方向規制部2E〜5Eの側方には、図1および図5に示すように、回転可動接点10〜13が配設され、基体部1から二つずつペアとなって伸ばされた、弾性金属薄板製の弾性固定接点14〜17がそれぞれ弾接して、各ローラの回転量検出部としての回転スイッチ18〜21を形成している。
【0036】
この回転スイッチ18〜21の構成は、図7の回転スイッチ接点部の外観斜視図に示すように、回転可動接点10〜13の円形リング状部10A〜13Aとこれに導通した櫛歯状部10B〜13Bに対して、上記のペアとなった弾性固定接点14(14A,14B)〜17(17A,17B)がそれぞれ弾接しており、XIローラ2〜YIIローラ5の回転に伴い、ペアとなった二つずつの弾性固定接点(14A,14B)〜(17A,17B)それぞれの間で電気的に接・離することによって信号を発するものである。
【0037】
なお、上記の回転可動接点10〜13の櫛歯状部10B〜13Bは、XIローラ2〜YIIローラ5の爪歯車2C〜5Cの鋸歯状の歯2B〜5Bと同数の四つ設けられ、歯2B〜5Bと所定の角度関係にあるように設定されてクリック節度感と信号の発生が同期するようになっている。
【0038】
また、回転スイッチ18〜21の出力端子(図示しない18A,18B,21A,21B)および19A,19B,20A,20Bは各弾性固定接点14(14A,14B)〜17(17A,17B)と一体の弾性金属薄板で形成されて基体部1の下面に突出しており、このトラックボール装置を使用する電子機器の配線基板に押し付けて固定するだけで弾接接続されるようになっているものである。
【0039】
そして、図2〜図5において、このトラックボール装置を覆っている22および23は、樹脂製のケース部および蓋板である。
【0040】
ケース部22は、図3〜図5に示すように、上端が開口部となりボール8の下部を包むように設けられた椀状部22Aと、その上端面の外周から下方に伸びて下端が基体部1に固定された周囲壁22Bからなり、椀状部22Aには、XIローラ2,XIIローラ3およびYIローラ4,YIIローラ5それぞれの中央の当接部2A,3Aおよび4A,5Aがボール8の外周に当接する位置に四つの貫通孔22Cが設けられると共に、中央は皿状部22Dとなって基体部1中央の窪み1A内に収容されており、このトラックボール装置に水などがかかっても、基体部1上の四つの回転スイッチ18〜21等に影響を受け難い防滴構造となっている。
【0041】
また、蓋板23は、図3〜図5および図8の外観斜視図に示すように、ボール8の上部が突出するボール8の径よりも少し小さい円形孔23Aを中央部に有するリング状で、下面の段23B付きの二つの脚部23Cをケース部22上端面の二つの結合孔22Eにそれぞれ挿入して捩じることによって、ケース部22に対して着脱可能に結合されており、通常状態において、ボール8がこのトラックボール装置から外れることを防止していると共に、蓋板23を外すことによって、ボール8を交換することができるようになっている。
【0042】
次に、以上のように構成された本実施の形態によるトラックボール装置の動作について説明する。
【0043】
まず、通常状態において、図2〜図5に示すトラックボール装置の蓋板23の円形孔23Aから上方に突出した操作部としてのボール8の上部に手や指で触れて、図3に矢印で示すように、ボール8を左方向に回転操作する場合について説明すると、ボール8の外周に当接部2A〜5Aが当接しているXIローラ2〜YIIローラ5の四本のローラのうち、操作方向に直交するYIローラ4とYIIローラ5には回転は伝達されないが、対向しているXIローラ2とXIIローラ3に回転が伝達されようとする。
【0044】
しかし、このXIローラ2とXIIローラ3の当接部2Aと3Aの側方には、図4に示す、鋸歯状の歯2Bと3Bを有する爪歯車2Cと3Cおよびこれに弾接する制止爪2Dと3Dからなる回転方向規制部2Eおよび3Eがそれぞれ設けられており、前述のように、ボール8の左方向の回転によって、XIローラ2の回転方向規制部2Eの鋸歯状の歯2Bに弾接する制止爪2Dは、歯2Bの傾斜面に沿って上る方向となるので、XIローラ2はボール8から当接部2Aに伝達される回転トルクが少しずつ大きくなりながら回転し、制止爪2Dが歯2Bの先端から次の歯の根元との段差分だけ落ち込む際に明確なクリック節度感を生じると共に、伝達される回転トルクは少し小さくなり、再び制止爪2Dは次の歯の傾斜面に沿って上り、また次の段差分だけ落ち込むことを繰り返していく。
【0045】
そして、XIローラ2の回転に伴って、XIローラ2の回転スイッチ18を形成する回転可動接点10も回転し、円形リング状部10Aと櫛歯状部10Bに弾接するペアとなった弾性固定接点14(14A,14B)の間が電気的に接・離することによって、上記のクリック節度感と同期した電気信号を1回転中に4回発生し、その信号は図示しない出力端子18A,18Bを介して使用電子機器の回路に伝達される。
【0046】
これによって、XIローラ2の回転数すなわち、このトラックボール装置を使用する電子機器のディスプレイ画面上のカーソルの設定された方向であるX軸正方向または負方向への移動量が検知されるものである。
【0047】
一方、ボール8の左方向の回転によって、XIIローラ3の回転方向規制部3Eの鋸歯状の歯3Bに弾接する制止爪3Dは、歯3Bの根元部から隣接する歯の先端との段差を乗り越えることができずに段差の根元で停止してXIIローラ3は回転しないので、ボール8と当接部3Aの間でスリップする。
【0048】
したがって、XIIローラ3の回転スイッチ19は動作せず、電気信号を発生しない。
【0049】
同様にして、ボール8を右方向に回転操作すると、今度はXIローラ2は回転しないでXIIローラ3が回転して、ディスプレイ画面上のカーソルの設定された方向であるX軸の負方向または正方向への移動量が、そして前および後ろ方向に回転操作すると、XIローラ2とXIIローラ3に回転は伝達されないが、対向しているYIローラ4またはYIIローラ5に回転が伝達され、カーソルの設定された方向であるY軸の正または負方向への移動量がそれぞれ検知される。
【0050】
さらにボール8を斜め方向に回転操作すると、XIローラ2またはXIIローラ3の一方とYIローラ4またはYIIローラ5の一方が、ボール8の回転方向および回転成分に応じて回転し、X軸およびY軸それぞれの方向におけるカーソルの設定された方向への移動量が検知されるものである。
【0051】
なお、以上の説明において、このトラックボール装置のXIローラ2〜YIIローラ5の爪歯車2B〜5Bは90°間隔に四つの鋸歯状の歯2B〜5Bを有し、回転可動接点10〜13にはこれと同数の四つの櫛歯状部10B〜13Bが設けられている。すなわち各ローラ2〜5の1回転中に4回信号を発するとしたが、これは必要に応じて増減することができる。
【0052】
以上のように本実施の形態によれば、ボール8の回転操作時にクリック感を生じて電子機器のディスプレイ画面上におけるカーソルの移動を細かい精度で操作できると共に、操作時にボール8が軽い力で動くことによるガタツキを感じることがなく、さらにボール8の回転操作時に信号を出力するのは対向するXIローラ2とXIIローラ3およびYIローラ4とYIIローラ5の一方のローラの回転量検出部としての回転スイッチ18または19および20または21のみであって、各回転量検出部でローラの回転の向きを認識する必要がないので、回転量検出部の構成およびその出力信号の処理が簡単にできるトラックボール装置を実現できるものである。
【0053】
そして、ボール8の全表面を弾性材料からなる被膜で覆うことによって、ボール8と各ローラ2〜5の当接部2A〜5Aの間の摩擦力を大きくすることができて、この部分で滑り難く、また静電気の発生を少なくすることができ、操作のし易いトラックボール装置とすることができる。
【0054】
(実施の形態2)
図9は本発明の第2の実施の形態によるトラックボール装置のケース部分を除いた状態の平面図、図10および図11はケース部分を装着した状態の同トラックボール装置の図1の各切断線における断面図を示し、図10はT−O−T線における断面図、図11はU−O−U線における断面図である。
【0055】
同図に示すように、本実施の形態によるトラックボール装置は上記の実施の形態1によるものに対し、樹脂形成された四角形の基体部24の上面に、四本の円形軸状のXIローラ25,XIIローラ26およびYIローラ27,YIIローラ28が、対向する二本ずつの二組が互いに直交するように配置され、基体部24と一体に同一高さに形成された二ヶ所ずつの支持部(29A,30A)〜(29D,30D)により回転可能に支持されており、操作部としてのボール8の中心よりも少し下方の外周に上記XIローラ25〜YIIローラ28それぞれの円形断面の当接部25A〜28Aが当接して、ボール8を同一平面上で全方向に回転可能に支持していることは同じであるが、XIローラ25〜YIIローラ28の一端部には、各ローラの回転中心に対して90°の角度間隔で、四本ずつのピン31〜34が放射状に突出しており、また、基体部24には、回転量検出部としての同一構成の四つのスイッチ35A〜35Dが、その操作用のレバー36A〜36Dと上記各ローラ25〜28のピン31〜34がそれぞれ当接・係合するように配設されている。
【0056】
この回転量検出部としてのスイッチ35A〜35Dは、図12のカバーを除いた状態の平面図および図13の分解斜視図で示す35のように構成され、レバー36の軸部37がスイッチケース40の上端に設けた支持凹部41とカバー42により回動可能に支持されると共に、可動接点43の弾性力によりレバー36の先端38が上端位置にあるように付勢されている。
【0057】
そして、レバー36の先端38を所定の位置まで押し下げることによって、図12に点線で示すように、レバー36が軸部37を中心として回動し、下方の駆動部39がスイッチケース40内に収容された弾性金属薄板製の可動接点43を奥へ押して弾性変形させ、接点部44を固定接点45に接触させて出力端子46と47の間に信号を出力し、レバー36に加える押し力を除くと、可動接点43の弾性復元力によって元の状態に復帰するプッシュ操作タイプの自力復帰型で薄型のスイッチである。
【0058】
そして、四つのスイッチ35A〜35Dは、図11に示すように、それぞれのレバー36A,36Bおよび図示しない36C,36Dの先端38A,38Bおよび図示しない38C,38Dが、二本ずつ対向するXIローラ25とXIIローラ26および図示しないYIローラ27とYIIローラ28の一端部に四本ずつ放射状に突出したピン31,32および図示しない33,34によってボール8から離れる方向に押される場合のみに、レバー36Aまたは36Bおよび36Cまたは36Dが付勢力に抗して回動すなわち弾性変位するように配設されている。
【0059】
言い換えると、対向するXIローラ25とXIIローラ26がそれぞれ異なる方向に回転する場合に、スイッチ35Aと35Bの一つずつがそれぞれ動作し、YIローラ27とYIIローラ28がそれぞれ異なる方向に回転する場合に、スイッチ35Cと35Dの一つずつがそれぞれ動作するように、各スイッチ35A〜35Dのレバー36A〜36Dが制止爪としての作用をして各ローラ25〜28の回転方向を規制する回転方向規制部を構成している。
【0060】
また、このトラックボール装置を覆っているケース部22および蓋板23等他の部分の構成は、実施の形態1の場合と同じである。
【0061】
次に、以上のように構成された本実施の形態によるトラックボール装置の動作について説明する。
【0062】
まず、通常状態において、トラックボール装置の蓋板23の円形孔23Aから上方に突出した操作部としてのボール8の上部に手や指で触れて、図10に矢印で示すように、ボール8を左方向に回転操作する場合について説明すると、ボール8の外周に当接部25A〜28Aが当接しているXIローラ25〜YIIローラ28の四本のローラのうち、操作方向に直交するYIローラ27とYIIローラ28には回転は伝達されないが、対向しているXIローラ25とXIIローラ26に回転が伝達されようとする。
【0063】
しかし、このXIローラ25とXIIローラ26の一端部にはそれぞれ、図9および図11に示すように、放射状に四本ずつのピン31および32が突出し、基体部24に配設されたスイッチ35Aおよび35Bのレバー36Aおよび36Bと当接して、上述のような回転方向規制部を構成しているので、ボール8の左方向の回転に伴い、ピン31によって先端38Aがボール8から離れる方向に押されるスイッチ35Aのレバー36Aが付勢力に抗して回動してXIローラ25の回転を規制せず、図14の断面図に示すように、ボール8から当接部25Aに伝達される回転トルクが大きくなりながら、先端38Aが押し下げられる。
【0064】
これによって、図12により説明したようにスイッチ35Aが動作して出力端子46Aと47Aの間を短絡させる。
【0065】
そして、XIローラ25の所定の回転位置でピン31とスイッチ35Aのレバー36Aとの係合が外れると、レバー36Aは図示しない可動接点の弾性復元力によって元の上端位置まで押し戻されて、XIローラ25の次のピン31に節度感を伴いながら当接すると、伝達される回転トルクは少し小さくなると共に、出力端子46Aと47Aの間は再びオープン状態となる。
【0066】
このように、XIローラ25の回転に伴い、スイッチ35Aのレバー36Aが付勢力に抗する回動すなわち弾性変位・復帰を繰り返すことによって、スイッチ35Aにおいて上記のクリック節度感と同期した電気信号をXIローラ25の1回転中に4回発生し、その信号はスイッチ35Aの出力端子46A,47Aを介して使用電子機器の回路に伝達される。
【0067】
これによって、XIローラ25の回転数すなわち、このトラックボール装置を使用する電子機器のディスプレイ画面上のカーソルの設定された方向であるX軸正方向または負方向への移動量が検知されるものである。
【0068】
一方、ボール8の左方向回転によって、XIIローラ26の一端部に突出した四本のピン32は、スイッチ35Bのレバー36Bの先端38Bを根元方向へ押すように動こうとするが、レバー36Bはこの方向には動かないのでピン32は動かない、すなわちXIIローラ26は回転しないので、ボール8と当接部26Aの間でスリップする。
【0069】
したがって、回転スイッチ35Bは動作せず、電気信号を発生しない。
【0070】
同様にして、ボール8を右方向に回転操作すると、今度はXIローラ25は回転しないでXIIローラ26が回転して、ディスプレイ画面上のカーソルの設定された方向であるX軸の負方向または正方向への移動量が、そして前および後ろ方向に回転操作すると、XIローラ25とXIIローラ26に回転は伝達されないが、対向しているYIローラ27またはYIIローラ28に回転が伝達され、カーソルの設定された方向であるY軸の正または負方向への移動量がそれぞれ検知される。
【0071】
さらにボール8を斜め方向に回転操作すると、XIローラ25またはXIIローラ26の一方とYIローラ27またはYIIローラ28の一方が、ボール8の回転方向および回転成分に応じて回転し、X軸およびY軸それぞれの方向におけるカーソルの設定された方向への移動量が検知されるものである。
【0072】
なお、以上の説明において、このトラックボール装置のXIローラ25〜YIIローラ28の一端部には四本ずつのピン31〜34が放射状に突出している。すなわち各ローラ25〜28の1回転中に4回信号を発するとしたが、これは必要に応じて増減することもできる。
【0073】
以上のように本実施の形態によれば、上記の実施の形態1によるものに加えて、各ローラ25〜28に設けたピン31〜34によってプッシュ操作タイプの自力復帰型のスイッチ35A〜35Dを駆動する構成とすることによって、回転方向規制部と回転量検出部を一体に構成できるので、コンパクトでしかも安価なトラックボール装置を実現できる。
【0074】
また、上記実施の形態1および2に説明したトラックボール装置を電子機器の操作面に装着し、液晶表示装置等の表示手段に表示される情報の選択をトラックボール装置のボールを回転させて行い、選択された情報に応じて動作させる電子機器を構成することにより、表示手段上におけるカーソルや表示したい情報そのものなどの移動を細かい精度で操作できると共に、ボールとローラの当接部で滑り難く、しかもクリック節度感が明確で、ローラおよびボールの回転遊び角が小さく、情報に応じた機能を速やかに実行させることのできる操作性の優れた電子機器とすることができる。
【0075】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ボールの回転操作時に明確なクリック節度感を生じて、電子機器のディスプレイ画面上におけるカーソルの移動を細かい精度で操作できると共に、操作時にガタツキを感じないトラックボール装置およびこれを用いた電子機器を実現できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるトラックボール装置のケース部分を除いた状態の平面図
【図2】同外観斜視図
【図3】同ケース部分を装着した状態の図1のP−O−P線における断面図
【図4】同ケース部分を装着した状態の図1のQ−O−Q線における断面図
【図5】同ケース部分を装着した状態の図1のR−O−R線における断面図
【図6】同図1のS−S線における断面図
【図7】同回転スイッチ接点部の外観斜視図
【図8】同蓋板とケースの結合部を示す外観斜視図
【図9】本発明の第2の実施の形態によるトラックボール装置のケース部分を除いた状態の平面図
【図10】同ケース部分を装着した状態の図9のT−O−T線における断面図
【図11】同ケース部分を装着した状態の図9のU−O−U線における断面図
【図12】同スイッチのカバーを除いた状態の平面図
【図13】同分解斜視図
【図14】同ケース部分を装着した状態において、ボールを回転操作する場合の図9のU−O−U線における断面図
【図15】従来のトラックボール装置の構成を示す斜視図
【図16】従来のトラックボール装置の他の構成を示す斜視図
【符号の説明】
1,24 基体部
1A 窪み
2,25 XIローラ
2A〜5A 当接部
2B〜5B 歯
2C〜5C 爪歯車
2D〜5D 制止爪
2E〜5E 回転方向規制部
3,26 XIIローラ
4,27 YIローラ
5,28 YIIローラ
6A〜6D,7A〜7D,29A〜29D,30A〜30D 支持部
8 ボール
9A 支持用凹部
9B 弾性脚部
10〜13 回転可動接点
10A〜13A 円形リング状部
10B〜13B 櫛歯状部
14,14A,14B,15,15A,15B,16,16A,16B,17,17A,17B 弾性固定接点
18〜21 回転スイッチ
18A,18B,19A,19B,20A,20B,21A,21B 出力端子
22 ケース部
22A 椀状部
22B 周囲壁
22C 貫通孔
22D 皿状部
22E 結合孔
23 蓋板
23A 円形孔
23B 段
23C 脚部
31〜34 ピン
35,35A〜35D スイッチ
36,36A〜36D レバー
37 軸部
38,38A,38B 先端
39 駆動部
40 スイッチケース
41 支持凹部
42 カバー
43 可動接点
44 接点部
45 固定接点
46,46A,47,47A 出力端子

Claims (11)

  1. 操作体としてのボールと、対向する二本ずつの二組が互いに直交するように上面視正方形状に配置され、上記ボールの中心よりも下方の外周に当接して上記ボールを回転自在に支持する円形軸状の四本のローラと、上記対向する二本のローラの上記ボールとの当接部側方の各円形外周の等角度位置に、それぞれ逆向きに傾斜した鋸歯状の歯が所定数ずつ設けられた爪歯車、およびこの爪歯車の歯に弾接して上記ローラの逆方向の回転を制止する制止爪との組み合わせにより、上記対向する二本のローラを互いに反対方向のみに回転するように規制する回転方向規制部と、上記四本のローラのそれぞれの回転量を検出する回転量検出部からなるトラックボール装置。
  2. 操作体としてのボールと、対向する二本ずつの二組が互いに直交するように上面視正方形状に配置され、上記ボールの中心よりも下方の外周に当接して上記ボールを回転自在に支持する円形軸状の四本のローラと、上記各ローラの回転中心に対して等角度間隔で放射状に突出した所定数のピンに対し、上記各ローラの所定方向の回転時には上記ピンに押されて弾性変位・復帰を繰り返しながら上記ローラの回転を可能とするが、上記各ローラの逆方向の回転時には上記ピンに当接して上記ローラの回転を制止するように係合する制止爪との組み合わせにより、上記対向する二本のローラを互いに反対方向のみに回転するように規制する回転方向規制部と、上記四本のローラのそれぞれの回転量を検出する回転量検出部からなるトラックボール装置。
  3. 対向する二本ずつの二組のローラが、同一平面上においてボールの中心よりも下方の外周に当接する請求項1または2に記載のトラックボール装置。
  4. 少なくとも一組のローラの対向間隔が所定の間隔よりも小さくなるように付勢されており、ボールの自重および操作時の圧力により所定の間隔まで押し広げられて、二組のローラで上記ボールを支持する請求項1〜3のいずれか一つに記載のトラックボール装置。
  5. 四本のローラそれぞれの回転方向規制部の歯またはピンの数が、各ローラの一回転中における回転量検出部の出力数と同期した請求項1〜4のいずれか一つに記載のトラックボール装置。
  6. 回転量検出部が、各ローラの外周に設けた可動接点に、下方の枠体に保持された弾性固定接点を弾接させて構成された回転スイッチである請求項1〜5のいずれか一つに記載のトラックボール装置。
  7. 回転量検出部が各ローラに設けたピンによって制止爪としての弾性復帰型のレバーを駆動されるスイッチである請求項2〜5のいずれか一つに記載のトラックボール装置。
  8. 回転量検出部の弾性を有する出力端子が下方に突出し、使用電子機器の配線基板に弾接接続される請求項6記載のトラックボール装置。
  9. ボールの全表面が弾性材料からなる被膜で覆われた請求項1〜8のいずれか一つに記載のトラックボール装置。
  10. 四本のローラがボールに当接する位置にそれぞれ貫通孔を有して上端面が開口部となった椀状で、この上端面の外周から下方に伸びた周囲壁が下方の基体部に固定されたケース部と、中央に上記ボールの直径よりも小さい円形孔を有し、上記ケース部上端面の開口部に対し着脱可能なリング状の蓋板とで上記ボールが囲われた請求項1〜9のいずれか一つに記載のトラックボール装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一つに記載のトラックボール装置と、情報を表示する表示手段と、機器全体の制御を行なう電子回路からなり、ボールを回転させて少なくとも一つの回転量検出部の出力信号により表示手段に表示される情報の選択を行なわせるようにした電子機器。
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