JP3777274B2 - 無電線スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ操作用の入力装置に用いられる無電線スイッチに係り、特にスイッチのON/OFFを切替えることができる無電線スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータなどでは、例えば画面上に表示されたマウスカーソルを移動などさせて操作が行なわれる。このとき用いられる装置としては、マウス型、トラックボール型、パッド型などがある。これらの装置のいずれにも、通常、プッシュ式のボタンが設けられており、このボタンを押して放す操作(クリック動作という)をすることにより、例えばコンピュータの画面上に表示されるメニューの選択や、ボタンなどの実行、ファイルなどの選択が行なわれる。
【0003】
従来のプッシュ式のスイッチ(ボタン)では、ボタンを押しているときの状態(ON状態)とボタンを放しているときの状態(OFF状態)との切替えは、導電性の電極どうしを物理的に接触または離間させることにより、回路が閉じまたは回路が開いてスイッチが押されたか否かの検出が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のスイッチでは、スイッチ周辺等に電線などが設けられている場合があり、その場合には電線が断線、接触不良又は短絡するなどの不都合が生じることがある。また電線を用いたり、接点に電極板を使用したスイッチを設けたのではコストアップの原因ともなる。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、接点の摩耗や断線などの不具合を生じることがなく、しかもコスト的に安価に製造することができる無電線スイッチを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、固定部と、前記固定部上で動く入力部とが、平面どうしで絶縁層を介して対向し、前記固定部には第1の電極と第2の電極とが設けられ、前記入力部には前記第1の電極に対向して設けられる第3の電極と前記第2の電極に対向して設けられる第4の電極とが設けられ、前記第1の電極と第2の電極には電圧が与えられ、前記第3の電極と第4の電極との間にはスイッチが設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
上記手段により、スイッチがONのときの状態とスイッチがOFFのときの状態とで、第1の電極と第3の電極とで形成される回路と、第2の電極と第4の電極とで形成される回路に静電容量の変化が生じ、この変化を検出することによりスイッチのONとOFFが識別される。これにより、電線を用いなくてもスイッチのONとOFFとを切替えることができる。
【0008】
また本発明では、前記固定部と入力部には、前記入力部が移動するときの動作を検出する移動検出部と、前記入力部が移動する平面に直交する方向を軸とする回転動作を検出する回転検出部とが設けられていてもよい。
【0009】
例えば、コンピュータの入力装置として使用した場合、移動検出部により画面上のマウスカーソルを移動させる座標データが入力され、また回転検出部により画面をスクロールさせる回転データが入力され、共通の入力部によりスイッチ検出、移動検出及び回転検出の複数の検出手段を付加することができるようになる。
【0010】
また前記各検出部は、静電容量の変化により検出されることが好ましい。上記手段により、前記固定部と入力部に所定の電極パターンを印刷し、前記電極パターンに電圧を与えるだけで検出回路を構成することができ、コスト的に安価に製造することができ、しかも薄型化を図ることができノート型のパーソナルコンピュータのような薄型の機器に好適に使用できる。
【0011】
また本発明では、前記スイッチと、前記移動検出部及び回転検出部とは共通の電極からなることが好ましく、これにより電極パターンがむやみに複雑化されることが防止される。
【0012】
また本発明では、前記固定部に対して前記入力部が移動したとしても、第1の電極及び第2の電極と、第3の電極及び第4の電極とが、それぞれ常に対向してなる形状を有する電極パターンより成ることが好ましい。
【0013】
上記手段により、前記した移動検出部が設けられている場合、入力部が移動している最中でいかなる位置にあったとしてもスイッチ操作を行なうことが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の無電線スイッチの一例について図面を参照して説明する。図1は本発明の無電線スイッチを用いた入力装置を示す分解斜視図、図2は入力部に設けられた電極パターンを示す平面図、図3は固定部に設けられた電極パターンを示す平面図、図4はスイッチ検出用の入力部側の回路を示す回路図、図5は検出用の他の入力部側の回路を示す回路図である。
【0015】
なお、本発明の無電線スイッチを用いた入力装置1は、この入力装置1を単体としてコンピュータの外部接続用の周辺機器として使用してもよく、あるいはノート型コンピュータに組込んで使用してもよい。
【0016】
図1に示すように、上部に入力部4aと4bとからなる操作体3が設けられ、前記操作体3は、X−Y座標平面上を動作することができ、またZ軸を中心として回転することができ、さらにZ軸方向下方へ押し下げることができるように支持されている。また前記操作体3の入力部4aと4bは、それぞれ独立して押し下げることができる。なお、入力部4aは、2個のボタンが設けられたマウスでいうところの左ボタン(LSW)に相当し、入力部4bは右ボタン(RSW)に相当するものとする。
【0017】
図1に示すように、操作体3の下側には、ハウジング部材2と、スライド部材6と、検出基板7と、メイン基板5とが設けられている。
【0018】
前記入力部4aは、樹脂製の円盤状部材などから形成され、前記入力部4bは、樹脂製のリング状部材などから形成される。前記入力部4bに形成されたリング状部材は、その径が前記入力部4aが挿入可能な大きさにより形成される。また入力部4bの下端内周縁部には、中心方向へ水平に延出するフランジ4cが全周に設けられる。前記フランジ4cは、小片状の爪部4dが90度毎に切り欠かれて全体で4ケ所形成され(一部図示省略)、前記爪部4dは上下方向に若干弾性可能に形成される。
【0019】
前記ハウジング部材2は、方形の板状部材からなり、各辺の縁部が下方へ折り曲げられ、各角部にねじ止め用の取付穴2b,2b,2b,2bが穿設される。
【0020】
前記メイン基板5は、固定部として、方形のPCB(プリント配線基板)または金属板に前記PCBを積層したものなどからなり、各角部にねじ止め用のねじ穴5a,5a,5a,5aが穿設される。
【0021】
前記スライド部材6は、略円形状の部材からなり、中央部に円形の開口部16が形成され、前記開口部16の縁部には、上方へ向けてリング状の段差部15が一体に形成される。また段差部15の周囲には、四方に露出穴6a,6a,6a,6aが切り欠かれている。また各露出穴6a,6a,6a,6a間には、それぞれ上下方向に撓み変形可能な被押圧部6b,6b,6b,6bが一体に形成される。
【0022】
また前記スライド部材6には、その周囲に4本の線ばね9,9,9,9が井桁状に組み合わされて当接した状態で設けられる。前記線ばね9,9,9,9の弾性力により、操作体3を操作して手を放したときに自動的に中央へ復帰させることができる。
【0023】
前記検出基板7は、入力部として、円盤状のPCB(プリント配線基板)からなり、その上面中央には、タクトスイッチ10が設けられ、さらに前記タクトスイッチ10の周囲にはタクトスイッチ11,11,11,11が設けられる。また前記タクトスイッチ10,11は、上方へ付勢力を有する部材が設けられており、前記入力部4a,4bが手で押し下げられたときに入力部4a,4bが押し戻されるようになっている。これらタクトスイッチ10,11の切替えにより操作体3が押されたか否かが判別される。
【0024】
前記検出基板7は、前記スライド部材6と重ね合わされるが、このとき前記開口部16からはタクトスイッチ10が露出し、前記露出穴6aからはタクトスイッチ11がそれぞれ露出する。
【0025】
また検出基板7の下面には、図2に示す電極パターンが形成されている。
。この電極パターンは、座標検出電極17、回転検出電極19、スイッチ検出電極18により形成される。
【0026】
前記座標検出電極17は、図2に示すように、検出基板7の中央に位置する円形の電極からなる。前記スイッチ検出電極18は、前記座標検出電極17の外側に所定間隔を開けて位置するリング状の電極からなる。前記回転検出電極19は、最外周に前記スイッチ検出電極18と所定間隔を開けて位置する略リング状の電極からなり、また略四角状の電極が90度間隔で且つ中心方向へ向けて突出して一体に形成される。
【0027】
なお、前記座標検出電極17、スイッチ検出電極18および回転検出電極19は、いずれも独立して形成され、また前記座標検出電極17と回転検出電極19は、スイッチ検出用として兼用される。
【0028】
前記メイン基板5は、図3に示すように、前記検出基板7と対向する位置に電極パターン5bが形成される。この電極パターン5bには、XY検出電極20、共通電極21、回転A相電極22、回転B相電極23、回転共通電極24及び十字電極25が形成される。
【0029】
前記XY検出電極20は、メイン基板5の中央に位置する扇形電極20a,20b,20c,20dからなり、前記座標検出電極17と対向している。また、前記扇形電極20a,20b,20c,20dは、図3に示すように、いずれも中心角度が90度の扇形形状からなる。また各扇形電極20a,20b,20c,20d間は、所定寸法の間隙が形成され、この形成された間隙に十字状の十字電極25が形成される。
【0030】
前記共通電極21は、前記XY検出電極20の外側に所定間隔を開けて位置するリング状電極21aが形成される。
【0031】
前記回転A相電極22は、それぞれが独立して形成された帯状電極22a,22b,22c,22dからなり、前記共通電極21の外側に所定間隔を開けて位置している。各帯状電極22a,22b,22c,22dは、前記共通電極21の曲面に沿って湾曲形成され、約45度の角度毎に帯状電極と非電極部とが交互に形成される。また回転B相電極23は、前記と同様な形状の帯状電極23a,23b,23c,23dからなり、前記回転A相電極22より外側に所定間隔を開け且つ前記回転A相電極22より22.5度程度回転(紙面時計回り方向)させた位置に形成される。
【0032】
前記回転共通電極24は、メイン基板5の最外周に形成されるリング状電極からなるものであり、前記回転B相電極と所定間隔を開けて形成される。
【0033】
なお、図3に示すように、前記XY検出電極20、共通電極21、回転A相電極22、回転B相電極23、回転共通電極24及び十字電極25は、いずれも独立してメイン基板5上に形成される。また、前記XY検出電極20と十字電極25とは、操作体3が操作されたとしても前記座標検出電極17と常に対向してなるものであり、また前記共通電極21は、前記スイッチ検出電極18と常に対向してなるものであり、前記回転A相電極22、回転B相電極23及び回転共通電極24とは、前記回転検出電極19と常に対向してなるものである。
【0034】
上記のハウジング部材2とメイン基板5との間には、円筒状のスペーサ8,8,8,8が設けられ、所定の空間が確保される。なお、必要ならば、ねじとナットとを用いてハウジング部材2とメイン基板5とで内部を固定することができ、このときねじとナットを用いて固定する場合にねじが取付穴2bとねじ穴5aに挿通されるだけでなくさらにスペーサ8の穴にも挿通されて内部が固定される。
【0035】
さらに前記スライド部材6には、操作体3が取り付けられる。この場合には、入力部4aのフランジ4cに形成された爪部4d,4d,4d,4dが、スライド部材6に形成された凹部6eに嵌め合わされる。
【0036】
すなわち前記爪部4dは、その先端に凸部4eが形成されており、この凸部4eと前記凹部6eとが嵌め合わされて保持される。また前記凹部6eの部分は、前記段差部15の上端面よりも若干低く形成されており、これにより前記凹部6eと凸部4eとが嵌合されるとともに、前記フランジ4cの周縁部と段差部15の外周面とが嵌め合わされて保持される。よって、入力部4aの回転に応じてスライド部材6も同時に回転してスリップしないようになっている。一方前記入力部4bは、前記入力部4a内に設けられ、入力部4aから抜け出ないように上下方向移動可能に保持されている。
【0037】
なお、図示していないが、前記検出基板7に形成された電極と前記メイン基板5に形成された電極との間には、絶縁材料(誘電体膜)などが設けられている。
【0038】
次に、前記入力装置1の操作時の動作について説明する。
前記操作体3をX−Y軸からなる座標平面方向へスライドさせると、移動データが検出され、例えば画面上に表示されたマウスカーソルを移動させることができる。この場合、スライド部材6は前記線ばね9の反発力に抗してスライドするとともに、検出基板7は前記メイン基板5の面上をスライドする。またこのとき、検出基板7とメイン基板5との間に形成された所定の電極どうしの重なり面積が変化し、電極間に生じる静電容量の変化が検出される。
【0039】
また前記操作体3を、Z軸方向を中心として回転させることにより、回転データが検出され、例えば画面(ウインドウ)をスクロールさせる信号を出力させることができる。この場合、スライド部材6とともに検出基板7が、メイン基板5上で回転する。このとき、前記のように検出基板7とメイン基板5とに形成された所定の電極どうしの重なり面積が変化し、電極間に生じる静電容量の変化が検出される。
【0040】
さらに前記操作体3を、下方(Z軸方向)へ押し下げることにより、オン・オフの検出が行なわれ、例えばクリック動作を与えて画面に表示されたボタン、メニュー、ファイル等の選択を行なうことができる。この場合、入力部4aを押し下げるとタクトスイッチ11,11,11,11のいずれかのスイッチがONになる。すなわち、入力部4aが押し下げられると、被押圧部6bが爪部4dにより押圧され、それによって被押圧部6bが下方へと撓み変形して入力部4aがさらに下降して、入力部4a(フランジ4c)の下面でタクトスイッチ11が押圧される。またタクトスイッチ11が押圧されると、図2に示す4個のスイッチ(SW1)のいずれかが閉じられる。このようにスイッチ(SW1)がオンまたはオフされることによって、検出基板7とメイン基板5とに形成された所定の電極間に発生する静電容量が変化する。
【0041】
一方入力部4bが押し下げられると、操作体3の入力部4bのみが押し下げられ、入力部4bの下面で開口部16から露出したタクトスイッチ10が押圧される。なお、図示していないが、入力部4aが操作されたときに入力部4aのみが押し下げられるように入力部4aの下面に前記タクトスイッチ10に当接する程度の突起が設けられていてもよい。前記タクトスイッチ10が押圧されることにより、前記座標検出電極17とスイッチ検出電極18との間に設けられたスイッチSW2が閉じられる。よって、前記入力部4aが操作されたときとは異なる回路が形成され、SW2のオン・オフ時の静電容量の変化が検出される。
【0042】
次に、前記入力部4aと4bとが操作されたときの検出手段をそれぞれ図4及び図5を示して説明する。図4は入力部4aが操作されたときに形成される回路を模式的に示す回路図、図5は入力部4bが操作されたときに形成される回路を模式的に示す回路図である。
【0043】
図4に示すように、入力部4a(RSW)が押し下げられると、タクトスイッチ11,11,11,11のいずれかのスイッチSW1が閉じられる。
【0044】
すなわち、回転共通電極24と座標検出電極17とで形成される静電容量回路CGRと、スイッチ検出電極18と共通電極21とで形成される静電容量回路CRとの直列回路が形成される。
【0045】
なお、この場合回転共通電極24はグランドGとして設定され、共通電極21の接点SRに電圧が与えられているものとする。また、図示していないが、前記接点SRには、電源と検出部とが設けられるが、このときの静電容量は、前記検出部で検出される電圧値から算出される。
【0046】
したがって、入力部4aが押し下げられてタクトスイッチ11が閉じられると(ON状態)、前記静電容量回路CGRとCRとが接続され、また入力部4aが操作されずに回路が開かれていると(OFF状態)、前記静電容量回路CGRとCRとが切断される。このON状態のときに生じる静電容量値(CSWR)は、下記数式1によって求めることができる。これにより、ON状態とOFF状態とでは、静電容量の値に差が生じることになる。
【0047】
【数1】
Figure 0003777274
一方、入力部4b(LSW)が押し下げられると、タクトスイッチ10に設けられたスイッチSW2が閉じられる。
【0048】
すなわち、図5に示すように、十字電極25と回転検出電極19とで形成される静電容量回路CGLと、スイッチ検出電極18と共通電極21とで形成される静電容量回路CLとの直列回路が形成される。
【0049】
なお、この場合には十字電極25がグランドGとして設定され、共通電極21の接点SLに電圧が与えられているものとする。また、図示していないが、前記接点SLには、電源と検出部とが設けられるが、このときの静電容量は、前記検出部で検出される電圧値から算出される。
【0050】
したがって、入力部4bが押し下げられてタクトスイッチ10が閉じられると(ON状態)、前記静電容量回路CGLとCLとが接続され、また入力部4aが操作されずに回路が開かれていると(OFF状態)、前記静電容量回路CGLとCLとが切断される。このON状態のときに生じる静電容量値(CSWL)は、下記数式2によって求めることができる。これにより、ON状態とOFF状態とでは、静電容量の値に差が生じることになる。
【0051】
【数2】
Figure 0003777274
また、前記入力装置1には、前記操作体3がX−Y軸座標面を移動するときの移動検出部を設けることができる。
【0052】
図6の等価回路に示すように、このときの移動検出部は、前記十字電極25と座標検出電極17とで形成される静電容量回路CGと、前記座標検出電極17とXY検出電極20の扇形電極20aとで形成される回路Ca、座標検出電極17と扇形電極20bとで形成される回路Cb、座標検出電極17と扇形電極20cとで形成される回路Cc及び座標検出電極17と扇形電極20dとで形成される回路Cdの各回路と、で形成される直列回路が形成される。この場合、十字電極25をグランドGとし、扇形電極20a,20b,20c,20dのそれぞれの接点S1,S2,S3,S4に電圧が与えられているものとする。
【0053】
なお、図示していないが、前記接点S1,S2,S3,S4には、電源と検出部が接続されており、この検出部により各接点S1,S2,S3,S4での静電容量値は、下記数式3により求められる。
【0054】
【数3】
Figure 0003777274
これにより、求められた各静電容量値を比較等することにより、操作体3のスライド動作に応じた移動量と移動方向が検出される。
【0055】
また前記入力装置1には、前記操作体3が回転動作するときの回転検出部を設けることができる。
【0056】
図7に示すように、前記回転共通電極24とスイッチ検出電極19とで形成される回路CGと、前記回転検出電極19と前記回転A相電極22の帯状電極22aとで形成される回路CA、回転検出電極19と帯状電極22bとで形成される回路CA、回転検出電極19と帯状電極22cとで形成される回路CA及び回転検出電極19と帯状電極22dとで形成される回路CAの並列回路と、で形成される直列回路が形成される。
【0057】
また回転B相電極23についても図7に示す回路と同様に、前記回転共通電極24とスイッチ検出電極19とで形成される回路CGと、前記回転検出電極19と前記回転B相電極の帯状電極23a,23b,23c,23dとで形成される回路CB,CB,CB,CBの並列回路と、で形成される直列回路が形成される。
【0058】
この場合、回転検出電極24をグランドGとし、前記並列回路の接点Sθに電圧が与えられているものとする。
【0059】
なお、図示していないが、前記接点Sθには、電源と検出部が接続されており、この検出部により前記接点Sθでの静電容量値Cθは、下記数式4により求められる。
【0060】
【数4】
Figure 0003777274
上記数式により、操作体3が操作されたときの回転量が求められ、しかも回転A相電極22と回転B相電極23の位相のずれた2つの電極が用いられていることにより回転方向も検出される。
【0061】
本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、検出基板7及びメイン基板5に形成される電極パターン形状は適宜変更することができ、また2ボタンの入力装置に限らず、1ボタンタイプ又は3ボタンタイプあるいはゲームコントローラなどの複数のボタンが設けられた入力装置などにも適用することができる。
【0062】
【発明の効果】
本発明は、静電容量の変化を検出することによりスイッチのオン・オフを切替えることができ、従来のスイッチのように電線を無駄に用いることによって生じる断線や接触不良などの不具合を抑えることができる。
【0063】
またスイッチの切替えに加えて移動検出や回転検出のための回路を付加することができ、複数パターンの入力が共通の操作体の操作のみで可能になる。
【0064】
また、電極を印刷等により形成することができるので、コスト的に安価に製造することができ、しかも移動検出や回転検出とも共有することができ、電極のパターンが複雑になることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】入力装置を示す分解斜視図、
【図2】検出基板の電極パターンを示す平面図、
【図3】メイン基板の電極パターンを示す平面図、
【図4】スイッチ検出用の回路を模式的に示す回路図、
【図5】他のスイッチ検出用の回路を模式的に示す回路図、
【図6】移動検出用の回路を模式的に示す回路図、
【図7】回転検出用の回路を模式的に示す回路図、
【符号の説明】
1 入力装置
2 ハウジング部材
3 操作体
4a,4b 入力部
4c フランジ
4d 爪部
5 メイン基板
6 スライド部材
6a 露出穴
6b 被押圧部
10,11 タクトスイッチ
15 段差部
16 開口部
17 座標検出電極
18 スイッチ検出電極
19 回転検出電極
20 XY検出電極
21 共通電極
22 回転A相電極
23 回転B相電極
24 回転共通電極
25 十字電極

Claims (5)

  1. 固定部と、前記固定部上で動く入力部とが、平面どうしで絶縁層を介して対向し、前記固定部には第1の電極と第2の電極とが設けられ、前記入力部には前記第1の電極に対向して設けられる第3の電極と前記第2の電極に対向して設けられる第4の電極とが設けられ、前記第1の電極と第2の電極には電圧が与えられ、前記第3の電極と第4の電極との間にはスイッチが設けられていることを特徴とする無電線スイッチ。
  2. 前記固定部と入力部には、前記入力部が移動するときの動作を検出する移動検出部と、前記入力部が移動する平面に直交する方向を軸とする回転動作を検出する回転検出部とが設けられる請求項1記載の無電線スイッチ。
  3. 前記各検出部は、静電容量の変化により検出される請求項2記載の無電線スイッチ。
  4. 前記スイッチと、前記移動検出部及び回転検出部とは共通の電極からなる請求項1ないし3のいずれかに記載の無電線スイッチ。
  5. 前記固定部に対して前記入力部が移動したとしても、第1の電極及び第2の電極と、第3の電極及び第4の電極とが、それぞれ常に対向してなる形状を有する電極パターンより成る請求項1ないし4のいずれかに記載の無電線スイッチ。
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