JP2001075724A - 入力装置 - Google Patents

入力装置

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JP2001075724A
JP2001075724A JP24850199A JP24850199A JP2001075724A JP 2001075724 A JP2001075724 A JP 2001075724A JP 24850199 A JP24850199 A JP 24850199A JP 24850199 A JP24850199 A JP 24850199A JP 2001075724 A JP2001075724 A JP 2001075724A
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JP
Japan
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support
input device
electrode
operating body
coordinate
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JP24850199A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Suzuki
克俊 鈴木
Junichi Inamura
純一 稲村
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の入力装置では、座標データを入力する
場合に操作体から一旦手を離したりしなければならず操
作が煩雑であった。 【解決手段】 操作体3と、前記操作体3をスライド可
能に支持する略円盤状のスライド部材6と、前記スライ
ド部材6の周囲に線ばね9を組み合わせてなる復帰手段
とが設けられる。前記復帰手段は、4本の線ばね9,
9,9,9を井桁状に組み合わせたものであり、前記ス
ライド部材6の周縁部が各線ばね9,9,9,9にそれ
ぞれ当接した状態で保持される。またスライド部材6の
下側には、検出基板7とメイン基板5が設けられ、それ
ぞれが対向する面に座標検出用電極パターンが形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばスライド可
能な操作体を有する入力装置に係り、特に操作体を原点
に復帰させる機構を有する入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の入力装置としては、マウス型、ス
ライドパッド型、トラックボール型など様々なものが、
コンピュータのデータ入力用として使用されている。ま
たこれらは、コンピュータ本体に所定のインターフェー
スにより接続して外部周辺機器として使用されたり、あ
るいはノート型のコンピュータに予め組み込まれた状態
で使用される。
【0003】例えば、マウス型の入力装置では、筐体
(操作体)の底面に設けられた座標検出部により操作体
全体を所望の方向へとスライド移動させることにより、
マウスカーソルを移動させるなどの座標データが入力さ
れる。
【0004】またスライドパッド型の入力装置では、パ
ッド(操作体)上を指等で摺動させることにより座標デ
ータが入力される。またトラックボール型の入力装置で
は、ボール(操作体)を指等で所望の方向へ回転させる
ことにより座標データが入力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の入力装置は、いずれも操作体を自動的に原点に
復帰させる手段を有するものではなかった。
【0006】すなわち、例えば画面上のマウスカーソル
を移動させるなどの座標データを入力する場合、マウス
型及びトラックボール型の入力装置では、操作体を所望
の方向へ動作させて入力が行われるが、さらに入力が必
要ならば操作体または操作する指の位置を戻して同様の
操作が繰り返される。またスライドパッド型では、パッ
ド上を所望の方向へ摺動させて入力が行なわれる。
【0007】しかしながら、マウス型では、操作体を移
動させるためのスペースがある程度必要であり且つ再度
入力する場合には操作体を一旦持ち上げて位置を戻して
から入力しなければならず、またトラックボール型やス
ライドパッド型では、再度入力する場合には操作してい
る指などを一旦操作体(ボール、パッド)から離して戻
さなければならず、操作性が煩雑であった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、操作体を自動的に原点へ復帰させ、操
作体から指や手を離さなくても連続して入力することが
できる入力装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上をX−
Y座標平面に沿ってスライド動作する操作体と、前記ス
ライド動作に応じて前記操作体のX座標位置及びY座標
位置を検出する座標検出部と、前記操作体を操作してい
ないときに前記操作体を常に原点へ復帰させる復帰手段
とが設けられていることを特徴とするものである。
【0010】上記手段により、マウスカーソルを移動さ
せるなどの座標データを入力する場合、操作している指
を操作体から離さなくても復帰手段により操作体を自動
的に原点へ復帰させることができるので、続けて同様の
入力を行なうことが容易である。
【0011】また本発明では、前記復帰手段は、線ばね
又は板ばねであり、前記線ばね又は板ばねが略口型に設
けられ、この略口型に設けられた線ばね又は板ばねの内
側に前記操作体が設けられていることが好ましい。
【0012】例えば、前記操作体の周囲を円形とし、操
作体が操作されていないときに線ばね又は板ばねからな
る略口型の各辺が前記操作体に当接するようにしておく
ことで、操作体が原点で保持される。
【0013】また本発明では、前記操作体は、前記X−
Y座標面を移動する支持体に支持されており、前記支持
体の周囲に前記復帰手段が当接していることが好まし
い。
【0014】上記手段により、操作体が操作されていな
いときには確実に保持され、勝手に原点から外れること
がない。
【0015】この場合、支持体の周囲は多角形であり、
前記操作体が操作されていないときには、前記復帰手段
に前記多角形の1辺がそれぞれ当接していることが好ま
しい。
【0016】上記手段により、操作体が勝手に回転する
ことがなく、しかも操作する者の指に一定の回転間隔で
感触を与えることができる。例えば画面をスクロールさ
せる操作をする場合には、一定の行数(間隔)毎に連続
して入力を行なうことができる。
【0017】また本発明では、前記操作体は、前記X−
Y座標面を移動する支持体に支持されており、前記復帰
手段は、前記支持体に設けられた磁石と、基板側に設け
られた磁石とから成り、両磁石が間隔を開けて対向し、
前記支持体に原点への復帰磁力が与えられてもよい。
【0018】例えば、第1の磁石として円柱状の磁石を
設け、第2の磁石としてリング状の磁石を前記第1の磁
石の周囲に設けることができる。これにより、操作体が
操作されていないときには、前記第1の磁石と前記第2
の磁石との反発力が釣り合いの状態となって原点で静止
する。また操作体を所望の方向へ操作することにより、
第2の磁石が第1の磁石を原点へ押し戻す反発力が働く
ことにより、操作体から指などを離したときに自動的に
原点へ復帰するようになる。
【0019】また本発明では、前記操作体は、前記X−
Y座標面を移動する支持体に支持されており、前記操作
体と支持体とが基板上で回転自在であり、前記支持体の
回転動作に応じた回転量および/または回転方向を検出
する回転検出部が設けられていてもよい。また前記操作
体は、前記X−Y座標面を移動する支持体に支持されて
おり、前記操作体は支持体に対して押し込み可能に支持
されており、この押し込み動作によってスイッチのON
・OFFの切替えを行なうスイッチ検出部が設けられて
いてもよい。
【0020】上記手段により、操作体のスライド動作に
よるX座標位置とY座標位置の検出、回転動作による回
転(スクロール)検出及び押圧動作によるスイッチ検出
を、すべて共通の操作体を用いて行なうことが可能にな
り、操作性を向上させることができる。またこれによ
り、操作体をスライドさせている最中であっても回転入
力を行なうことができる。
【0021】また本発明では、前記座標検出部、回転検
出部、スイッチ検出部の少なくとも1つの検出部が、静
電容量の変化を検出するものであることが好ましい。
【0022】例えば、可動側と固定側に、それぞれ組を
成す所定の電極パターンを誘電体膜等を介して対向する
ようにして設けておき、前記組を成す基板間に電圧を与
えることにより、静電容量の変化として検出することが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の入力装置の一例に
ついて図面を参照して説明する。図1は本発明の入力装
置の外観を示す斜視図、図2は本発明の入力装置を示す
分解斜視図、図3はスライド部材(支持体)の形状を示
す平面図、図4は検出用の固定側の電極を示す平面図、
図5は検出用の可動側の電極を示す平面図である。
【0024】なお、本発明の入力装置1は、これを単体
として外部接続用の周辺機器として使用してもよく、あ
るいはノート型のパーソナルコンピュータに組込んで使
用してもよい。
【0025】本発明の入力装置1は、図1に示すよう
に、上部に入力部4a,4bからなる操作体3が設けら
れ、前記操作体3は、X−Y座標平面上でのスライド動
作、Z軸を中心軸とする回転動作及びZ軸下方への押圧
動作が可能に支持されている。また前記操作体3の入力
部4aと4bは、それぞれ独立して下方へ押し込むこと
ができる。また、図1に示す入力装置では、ねじ12と
ナット13を用いて4隅で固定されている。なお、前記
入力部4aは左ボタン(LSW)に相当し、入力部4b
は右ボタン(RSW)に相当するものとする。
【0026】前記入力装置1は、操作体3(入力部4
a,4b)、ハウジング部材2、支持体としてのスライ
ド部材6、検出基板7及びメイン基板5が、図2に示す
ように積層される。また、ハウジング部材2とメイン基
板5との間には空間確保のための円筒状のスペーサ8,
8,8,8が設けられる。また図1に示したねじ12と
ナット13を用いてねじ止めする際には、スペーサ8に
形成されている穴にねじ12が挿通された状態でねじ止
めされる。
【0027】前記入力部4aは、樹脂製の円盤状部材な
どから形成され、また前記入力部4bは、樹脂製のリン
グ状部材などから形成される。前記入力部4bは、前記
入力部4aに挿入可能な径で形成され、且つリング状の
内面下部に中心方向へ延出するフランジ4cが全周に設
けられる。また前記フランジ4cは、4個の爪部4dが
90度毎に切り欠かれており、これら爪部4dは上下方
向に弾性可能に支持されている。
【0028】前記ハウジング部材2は、方形の板状部材
からなり、各縁部が下方へ折り曲げられ、各角部にはね
じ止め用の取付穴2b,2b,2b,2bが穿設され
る。
【0029】前記メイン基板(固定側)5は、金属板の
表面に方形のPCB(プリント配線基板)などが積層さ
れたものであり、この基板の表面に導電層および電極層
がプリントされている。またメイン基板5の各角部に
は、ねじ穴5a,5a,5a,5aが穿設される。な
お、図2には図示していないが、メイン基板5の上面
(検出基板7側の面)には、X−Y座標検出用、回転検
出用、スイッチ検出用の電極パターンがそれぞれ形成さ
れている。
【0030】前記検出基板(可動側)7は、円盤状のP
CB(プリント配線基板)などからなり、下面には前記
電極パターンに対向する座標検出用、回転検出用、スイ
ッチ検出用の電極パターン(図示せず)が形成される。
また前記検出基板7の上面には、中央にタクトスイッチ
10、前記タクトスイッチ10の四方にタクトスイッチ
11,11,11,11が設けられる。またこれらタク
トスイッチ10,11は、内部に設けられたばねによっ
て入力部4a,4bが押し下げられたときに前記入力部
4a,4bを押し戻す付勢力を有しており、これらタク
トスイッチ10,11の切替えによりスイッチがON・
OFFされる。
【0031】前記スライド部材6は、周縁が略円形の部
材からなり、中央部に円形の開口部16が形成され、前
記開口部16の縁部から上方へ向けてリング状の段差部
15が一体に形成される。また前記段差部15の周囲に
は、前記タクトスイッチ11,11,11,11が設け
られる位置に、タクトスイッチ11,11,11,11
が露出する露出穴6a,6a,6a,6aが形成され
る。また前記各露出穴6a,6a,6a,6aの間に
は、それぞれ上下方向に撓み変形可能な被押圧部6b,
6b,6b,6bが設けられる。前記スライド部材6に
検出基板7を重ね合わせ、図示しない固定手段でスライ
ド部材6と検出基板7とを互いに固定すると、前記開口
部16からはタクトスイッチ10が露出し、前記露出穴
6aからはタクトスイッチ11がそれぞれ露出する。
【0032】また前記スライド部材6の周囲には、復帰
手段としての4本の線ばね9,9,9,9が組み合わさ
れて設けられる。前記線ばね9、9,9,9は、井桁状
に配置され、その内側に前記スライド部材6が配置され
る。また線ばね9,9,9,9は、1辺の一部が前記ス
ライド部材6の周縁に当接している。なお、前記線ばね
9は、板ばねであってもよい。また4本のばねを組み合
わせるものではなく、1本のばねを所定の箇所で折り曲
げたものでもよい。
【0033】前記線ばね9,9,9,9は、図2に示す
ように、各角部においてハウジング部材2とメイン基板
5との間に設けられた円筒状のスペーサ8に掛け止めさ
れる。またこのとき、前記線ばね9,9,9,9は、い
ずれもスライド部材6の周囲に当接した状態にあり、し
かもスライド部材6が線ばね9を若干外方へ押し出して
折り曲げられた状態で当接している。よって前記線ばね
9は、それぞれ均等にスライド部材6を付勢する付勢力
を有している。
【0034】またスライド部材6は、図3に示すよう
に、その周縁部は実際には円形ではなく16角形からな
る多角形により形成される。また各線ばね9,9,9,
9に対して16角形の角部ではなく辺部がそれぞれ当接
する。これにより、操作体3の回転操作によりスライド
部材6がW方向へ回転したときには、各線ばね9,9,
9,9はスライド部材6の押圧力により若干外方へ膨ら
み、そして隣接する辺部に当接する位置が切り替わり、
これにより操作している者にクリック感触を与えること
ができる。
【0035】上述したスライド部材6は、前記検出基板
7と重ね合わされ、且つ前記スライド部材6の周囲に線
ばね9,9,9,9が設けられて、ハウジング部材2と
メイン基板5との間に組み込まれる。これによりハウジ
ング部材2に形成された貫通孔2aから前記段差部15
が露出し、この露出した段差部15に操作体3が取り付
けられる。
【0036】操作体3をスライド部材6に取り付ける場
合、操作体3の入力部4a側に形成されたフランジ4c
が、段差部15に嵌合することによって保持される。こ
のときフランジ4cに設けられた爪部4d,4d,4
d,4dは、その先端が凸状の凸部4e,4e,4e,
4eからなるとともに、前記段差部15の周囲に凹部6
e,6e,6e,6eが形成され且つ前記段差部15の
上端面の高さよりも若干低く形成されていることによ
り、前記凹部6e,6e,6e,6eと前記凸部4e,
4e,4e,4eとが嵌め合わされる。よって、入力部
4aが回転したときに同時にスライド部材6も回転す
る。また入力部4aは、この入力部4aを下方へ押圧可
能に保持されている。
【0037】次に、本発明の入力装置1の動きについて
説明する。なお、操作体3のスライドと回転は入力部4
a側を操作することにより入力できる。
【0038】前記操作体3をX−Y座標平面で形成され
る方向へスライドさせると、例えば画面上に表示された
マウスカーソルを移動させることができ、このときには
前記スライド部材6と検出基板7とが共にスライドす
る。前記スライド部材6は、線ばね9の付勢力に抗して
スライドするとともに操作体3から手を離すことにより
スライド部材6は、線ばね9の付勢力によって自動的に
元の中央位置(原点)に復帰する。
【0039】また操作体3をZ軸方向を中心軸としてス
ライド回転させると、例えば画面をスクロールさせる機
能を与えることができる。この場合には、スライド部材
6が前記操作体3の回転に応じて回転し、同時に検出基
板7がメイン基板5上で回転する。また前記したよう
に、スライド部材6の周縁部は多角形に形成されている
ため、操作体3を回転させると操作者にクリック感触を
与えることができ、さらに一定量の間隔で操作体3を回
転させることができる。
【0040】また操作体3をZ軸方向へ押し下げること
ができる。この場合、前記入力部4a,4bに対して、
例えば従来の入力装置に採用されている右ボタンと左ボ
タンに当てはめることにより、各ボタンのスイッチのO
N/OFFを切替えることができる。
【0041】前記入力装置1では、上述したように、入
力部(RSW)4aを右ボタンに相当させ、入力部(L
SW)4bを左ボタンに相当させるとすると、入力部4
aが押し下げられたときには、タクトスイッチ11,1
1,11,11のいずれかのスイッチがONになる。す
なわち、被押圧部6bが爪部4dにより押圧されるとと
もに前記被押圧部6bの弾性力により下方へ撓み変形
し、同時に入力部4aが下方へ押し下げられてフランジ
4c(入力部4a)の下面によりタクトスイッチ11の
いずれかが押圧される。一方入力部4bが押し下げられ
たときには、入力部4bのみが押し下げられて入力部4
bの下面でタクトスイッチ10が押圧される。上記のよ
うにタクトスイッチ10,11が押圧されることによ
り、メイン基板5と検出基板7との間でスイッチ回路が
ONとなり、回路が切替えられる。
【0042】次に、前記入力装置1のX−Y座標検出、
回転検出及びスイッチ検出の検出手段について説明す
る。
【0043】図4は、検出基板(可動側の電極部)7に
形成された電極パターンを示し、図5は、メイン基板
(固定側の電極部)5に形成された電極パターンを示
す。
【0044】前記検出基板7の下面には、座標(X−Y
座標)検出電極17、スイッチ検出電極18、回転検出
電極19が形成される。
【0045】座標検出電極17は、検出基板7の中央に
位置する円形の電極からなり、操作体3がX−Y座標平
面方向へスライド動作するときの検出に用いられる。ス
イッチ検出電極18は、前記座標検出電極17の外側に
所定間隔を開けて位置するリング状の電極からなり、操
作体3が下方へ押圧されたときの検出に用いられる。回
転検出電極19は、最外周に前記スイッチ検出電極18
と所定間隔を開けて位置する略リング状の電極からな
り、操作体3が回転したときの検出に用いられる。また
回転検出電極19は、略四角状の電極19a,19a,
19a,19aが90度間隔で且つ中心方向へ向けて突
出して一体に形成される。
【0046】なお、前記座標検出電極17、スイッチ検
出電極18および回転検出電極19は、検出基板7上で
いずれも独立して形成される。また、前記座標検出電極
17と回転検出電極19は、スイッチ検出と共用されて
いる。
【0047】前記メイン基板5の上面には、XY検出電
極20、共通電極21、回転A相電極22、回転B相電
極23及び回転共通電極24が形成される。
【0048】前記XY検出電極20は、メイン基板5の
中央に位置する扇形電極20a,20b,20c,20
dからなり、前記座標検出電極17と対で検出される。
また、前記扇形電極20a,20b,20c,20d
は、図5に示すように、いずれも中心角度が90度の扇
形形状からなり、且つ各扇形電極20a,20b,20
c,20d間は、所定幅離間して形成される。
【0049】前記共通電極21は、前記XY検出電極2
0の外側に所定間隔を開けて位置するリング状電極21
aと、前記各扇形電極20a,20b,20c,20d
間に形成された十字状電極21bとが一体となって形成
される。
【0050】前記回転A相電極22は、それぞれが分離
して形成された帯状電極22a,22b,22c,22
dからなり、前記共通電極21の外側に所定間隔を開け
て位置している。各帯状電極22a,22b,22c,
22dは、共通電極21の曲面に沿って湾曲形成され、
約45度の角度毎に前記帯状電極と非電極部とが交互に
形成される。また回転B相電極23も同様に、帯状電極
23a,23b,23c,23dからなり、前記回転A
相電極22の外側に所定間隔を開け且つ前記回転A相電
極22より紙面時計回り方向へ22.5度回転した位置
に形成される。
【0051】前記回転共通電極24は、リング状電極2
4aからなり、メイン基板5の最外周に前記回転B相電
極と所定間隔を開けて位置している。
【0052】なお、上記のように、前記XY検出電極2
0、共通電極21、回転A相電極22、回転B相電極2
3及び回転共通電極24は、いずれも独立して形成され
る。
【0053】図4及び図5に示した電極パターンによ
り、操作体3がスライドしたときの動作と、回転したと
きの動作と、押し下げられたときの動作とが検出され
る。この場合、前記検出基板7とメイン基板5との間に
形成される各静電容量回路に発生する静電容量の変化に
よって各検出が行われる。なお、検出基板7に形成され
た電極とメイン基板5に形成された電極との間には、絶
縁材料(誘電体膜)などが設けられている。
【0054】すなわち、操作体3がX−Y座標面上をス
ライドするときの座標検出手段は、可動側の座標検出電
極17が、固定側のXY検出電極20上を移動すること
によって各扇形電極20a,20b,20c,20dと
の対向面積が変動し、そのときの各扇形電極20a,2
0b,20c,20dにより生じる静電容量の大きさと
変化によるものである。例えば、操作体3を操作したと
きに前記座標検出電極17と扇形電極20aとの重なり
面積が大きくなると静電容量も大きくなり、操作体3は
前記扇形電極20aが形成されている方向またはそれと
近い方向へ操作されたことが検出される。
【0055】また操作体3が回転動作するときの検出手
段は、可動側の回転検出電極19が、固定側の前記回転
A相電極、回転B相電極及び回転共通電極24の上をそ
れぞれ移動することにより、回転量と回転方向が検出さ
れる。この場合、回転検出電極19のリング状電極は常
に前記回転共通電極24に重なり、且つ前記電極19
a,19a,19a,19aは回転A相電極22および
/または回転B相電極23に重なるように電極パターン
が形成されることにより、静電容量の変化によって回転
量が検出されるとともに、回転A相電極22と回転B相
電極23の2相の電極が形成されることで回転方向が同
時に検出される。
【0056】また操作体3が押し込まれるときの検出手
段は、入力部4aを操作するときと入力部4bを操作す
るときでは異なる静電容量が出力される。入力部4aが
操作された場合には、可動側のスイッチ検出電極18及
び座標検出電極17と、固定側の共通電極21及びXY
検出電極20とで静電容量回路が形成される。この場
合、入力部4aが押し下げられただけでは各電極の重な
り面積は変化しないため、スイッチのONとOFFとで
形成される静電容量回路を変化させる。すなわち、入力
部4aを押し下げることによりいずれかのタクトスイッ
チ11がONとなり、座標検出電極17とスイッチ検出
電極18とが図示しない回路によって接続され、スイッ
チ検出電極18と共通電極21とによる静電容量回路が
追加される。
【0057】また入力部4bが操作された場合には、ス
イッチ検出電極18と共通電極21とで形成される静電
容量回路と、回転検出電極19と回転共通電極24とで
形成される静電容量回路とで回路が形成される。これに
より、入力部4bが押し下げられるとタクトスイッチ1
0がONとなり、前記した両回路が接続された状態とな
り、またタクトスイッチ10がOFFになると前記した
両回路が遮断される。これにより、ONとOFFとの場
合で静電容量の値に変化が生じる。
【0058】図6ないし図9は、上述した座標検出用の
回路、回転検出用の回路、押圧検出回路を模式的に示し
ている。なお、回路の一端はグランド(G)に設定さ
れ、もう一端は電源に接続されて通電されており、その
ときの接点をS1,S2,S3,S4、Sθ、SLとする。
【0059】図6に示す、グランドGと接点S1、S
2,S3,S4との間の静電容量(C1,C2,C3,
C4)は、それぞれ次式により求められる。
【0060】
【数1】 上記式により、それぞれの静電容量の比を求めることな
どにより、移動量と移動方向が検出される。
【0061】前記C1,C2,C3及びC4を互いに比
較することによって、操作体3の操作量に応じた移動量
が求めれる。
【0062】図7に示すGとSθとの間の静電容量Cθ
は、次式で求められる。なお、回転A相電極22と回転
B相電極23は、いずれも同様の式により求められる。
【0063】
【数2】 上記式により、回転量が求められるが、さらにA相とB
相との位相のずれた2つの電極を用いることにより回転
方向を検出することができる。
【0064】図8は、入力部(SWL)4a側の検出に
用いられる回路であり、スイッチがONのときのG−S
Lの静電容量CONと、スイッチがOFFのときのG−SL
の静電容量COFFとは、次式で表される。
【0065】
【数3】 上記のように、入力部4aを押し下げたときとそうでな
いときとで回路に生じる静電容量が変化することによ
り、入力部4aのON/OFFが検出される。
【0066】図9は、入力部(SWR)4b側の検出に
用いられる回路であり、スイッチがONのときのみ回路
が形成される。そのときのG−SRの静電容量CRは次式
で表される。
【0067】
【数4】 上記式により、入力部4bが押し下げられたときとそう
でないときとで回路に生じる静電容量が変化することに
より、入力部4bのON/OFFが検出される。
【0068】次に、磁石の反発力を利用した原点復帰手
段を図10及び図11を示して説明する。図10及び図
11は、それぞれ復帰手段の断面図、平面図を示す。
【0069】図10に示すように、前記検出基板7の下
面中央部には、円柱状の磁石25が設けられる。またメ
イン基板5の上面には、前記磁石25に対して所定間隔
を開けて位置するリング状の磁石26が設けられる。
【0070】図11に示すように、前記円柱状の磁石2
5は、中心側がN極で、その外側がS極である。また前
記リング状の磁石26は、内側がS極で、外側がN極で
ある。
【0071】上記のように、磁石25の外周面と磁石2
6の内周面とが同じ磁極を有するように配置することに
より、操作体3を操作していないときには、磁石25が
磁石26の中央(原点)で両者の反発力が釣り合いのと
れた状態となって静止し、また操作体を手で中央から所
望の方向へ操作したときには、磁石25を中央へ押し戻
す反発力が働き、操作体から手を放したときにはただち
に中央へ復帰する。
【0072】なお、上記のように磁石を用いた原点復帰
手段では、前記円柱状の磁石25の下面側と、メイン基
板5の上面側とにそれぞれ図4及び図5で示した座標検
出用、回転検出用などの電極パターンを設けて、操作体
のスライド動作の検出や回転動作の検出が行なわれる。
【0073】本発明の入力装置は、上記実施の形態に限
られるものではなく、例えば操作体の原点からの変位量
に応じてマウスカーソルの移動速度を可変としてもよ
い。
【0074】
【発明の効果】本発明は、操作体を自動的に原点へ復帰
させることができるものであり、これによって操作体か
ら手を離さなくても連続して座標データを入力すること
ができる。
【0075】また、磁石の反発力を利用した原点復帰手
段では、全方位から原点への復帰力を均等にすることが
でき、しかも高寿命とすることができる。
【0076】またスライド動作と回転動作とを共通の操
作体で行なえるようにしたことにより、スライド動作に
よる座標データ入力中であっても回転動作による回転デ
ータを入力することができる。例えばマウスカーソルを
移動している最中に画面をスクロールさせるなどの操作
を行なうことができる。
【0077】また、静電容量の変化を検出することで簡
易な回路により構成することができるため、コスト的に
安価であり、しかも装置の薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力装置の外観を示す斜視図、
【図2】本発明の入力装置を示す分解斜視図、
【図3】スライド部材の形状を示す平面図、
【図4】検出基板の電極パターンを示す平面図、
【図5】メイン基板の電極パターンを示す平面図、
【図6】座標検出用の等価回路を示す回路図、
【図7】回転検出用の等価回路を示す回路図、
【図8】スイッチ検出用の等価回路を示す回路図、
【図9】他のスイッチ検出用の等価回路を示す回路図、
【図10】本発明の入力装置に用いられる他の復帰手段
を示す断面図、
【図11】他の復帰手段を示す平面図、
【符号の説明】
1 入力装置 2 ハウジング部材 2a 貫通孔 3 操作体 4a,4b 入力部 4c フランジ 4d 爪部 5 メイン基板 6 スライド部材 6a 露出穴 6b 被押圧部 10,11 タクトスイッチ 15 段差部 16 開口部 17 座標検出電極 18 スイッチ検出電極 19 回転検出電極 20 XY検出電極 21 共通電極 22 回転A相電極 23 回転B相電極 24 回転共通電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上をX−Y座標平面に沿ってスライ
    ド動作する操作体と、前記スライド動作に応じて前記操
    作体のX座標位置及びY座標位置を検出する座標検出部
    と、前記操作体を操作していないときに前記操作体を常
    に原点へ復帰させる復帰手段とが設けられていることを
    特徴とする入力装置。
  2. 【請求項2】 前記復帰手段は、線ばね又は板ばねであ
    り、前記線ばね又は板ばねが略口型に設けられ、この略
    口型に設けられた線ばね又は板ばねの内側に前記操作体
    が設けられる請求項1記載の入力装置。
  3. 【請求項3】 前記操作体は、前記X−Y座標面を移動
    する支持体に支持されており、前記支持体の周囲に前記
    復帰手段が当接している請求項1または2記載の入力装
    置。
  4. 【請求項4】 支持体の周囲は多角形であり、前記操作
    体が操作されていないときには、前記復帰手段に前記多
    角形の1辺がそれぞれ当接している請求項3記載の入力
    装置。
  5. 【請求項5】 前記操作体は、前記X−Y座標面を移動
    する支持体に支持されており、前記復帰手段は、前記支
    持体に設けられた磁石と、基板側に設けられた磁石とか
    ら成り、両磁石が間隔を開けて対向し、前記支持体に原
    点への復帰磁力が与えられる請求項1記載の入力装置。
  6. 【請求項6】 前記操作体は、前記X−Y座標面を移動
    する支持体に支持されており、前記操作体と支持体とが
    基板上で回転自在であり、前記支持体の回転動作に応じ
    た回転量および/または回転方向を検出する回転検出部
    が設けられている請求項1ないし5のいずれかに記載の
    入力装置。
  7. 【請求項7】 前記操作体は、前記X−Y座標面を移動
    する支持体に支持されており、前記操作体は支持体に対
    して押し込み可能に支持されており、この押し込み動作
    によってスイッチのON・OFFの切替えを行なうスイ
    ッチ検出部が設けられている請求項1ないし6のいずれ
    かに記載の入力装置。
  8. 【請求項8】 前記座標検出部、回転検出部、スイッチ
    検出部の少なくとも1つの検出部が、静電容量の変化を
    検出するものである請求項1,6,7のいずれかに記載
    の入力装置。
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