JP2001312363A - 入力装置 - Google Patents

入力装置

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JP2001312363A
JP2001312363A JP2000128737A JP2000128737A JP2001312363A JP 2001312363 A JP2001312363 A JP 2001312363A JP 2000128737 A JP2000128737 A JP 2000128737A JP 2000128737 A JP2000128737 A JP 2000128737A JP 2001312363 A JP2001312363 A JP 2001312363A
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JP
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wire
springs
slide member
wire spring
spring
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JP2000128737A
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Katsutoshi Suzuki
克俊 鈴木
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の入力装置では、限られた移動スペース
で十分な復帰力が得られなかった。また、操作体をスラ
イドさせる際に、その操作体がケースと、復帰手段であ
る線ばねの間に噛み込まれることがあった。 【解決手段】 荷重のない自由状態において湾曲してい
る線ばね15を予めほぼ直線状態に付勢して支持体14
に設置しておくことにより、限られたスペースで大きな
復帰力を発生させることができる。また、支持体14の
内に4本の前記各線ばね15を襷掛け状態で配設するこ
とにより、4本の前記各線ばね15がスライド部材16
の周縁16aに均等なバランスで当接させることができ
るため、スライド部材16の噛み込みを防止することが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばスライド可
能な操作体を有する入力装置に係り、特に操作体を原点
に復帰させる機構を有する入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】操作者の操作に応じて操作体がスライド
可能であり、かつ操作を解除した後に自動的に原点に復
帰する手段を有する入力装置は、マウス型、スライドパ
ッド型の入力装置に比べ、操作体から手を離さなくても
連続して座標データを入力できるという利点がある。ま
た、少ない移動量で画面上のカーソルなどのポインタを
自在に操ることができる。
【0003】従来のスライド可能な入力装置は、基板上
をX−Y座標平面に沿ってスライドする動作をする操作
体と、そのスライド動作に応じて前記操作体のX座標及
びY座標を検出する座標検出部と、前記操作体を常に原
点へ復帰させる復帰手段を有しており、図6、図7はそ
れぞれ従来の復帰手段の概略を示す平面図である。
【0004】図6に示すように、復帰手段は直線状に延
びる4本の線ばね又は板ばね1、前記4本の線ばねまた
は板ばね1を固定し、操作スペースを確保するためのス
ペーサ2、前記4本の線ばね又は板ばね1に内接するス
ライド部材3、これらが取り付けられる基板4から成
る。操作者は、図示しない操作体を介して前記スライド
部材3を基板4に対し平行にスライド動作させること
で、座標データの入力が可能とされている。
【0005】前記スライド部材3をスライドさせると、
前記線ばね又は板ばね1が弾性変形させられる。操作者
が操作体から手を放すと、前記線ばね又は板ばね1には
弾性変形前の状態に復帰しようとする復帰力の作用によ
り、前記スライド部材3が原点に戻される仕組みになっ
ている。
【0006】また、図7に示す復帰手段は、図6で示し
たものとほぼ同様の構成である。ただし、ここでは全て
の線ばね又は板ばね5,5,5,5が、スライド部材7
から見て外側に湾曲させられた状態で前記基板8に取り
付けられている。よって、図7に示す復帰手段では、前
記線ばね又は板ばね5から前記スライド部材7にかかる
付勢力を大きくすることが可能となり、同等の移動量で
も図6に示すものより大きな復帰力を得ることが可能と
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図6に示
す復帰手段では、前記スライド部材3に対し弾性変形後
の線ばね又は板ばね1が与える復帰力が不十分となりや
すく、移動後のスライド部材3をもとの位置に戻しきれ
ない場合がある。
【0008】また、図7に示す復帰手段では、線ばね又
は板ばね5が外側方向に湾曲させられた状態で前記スラ
イド部材7が保持されているため、図7に示す状態から
さらにスライド部材7を移動させるときの線ばねまたは
板ばね5の外側方向への変形量が限定される。その結果
スライド部材7のX−Y方向のスライド動作範囲を広く
できない。
【0009】さらに、図6および図7に示す両復帰手段
においては、ともに操作体をスライドさせる際に、前記
スライド部材7の周縁から線ばね5が外れ、スライド部
材7の周縁が、一方の線ばね5と他の線ばね5との間に
噛み込まれたり、または線ばね5と基板8との間、ある
いは線ばね5と前記基板8に対向する他の基板との間に
噛み込まれるという問題点がある。
【0010】本発明は、上記従来の課題を解決するため
のもであり、操作性に優れ、特に移動後の操作体を元の
位置へスムーズに復帰できるようでき、しかも操作範囲
を広くできる入力装置を提供するこを目的としている。
【0011】また本発明は、線ばねまたは板ばねが外れ
にくい入力装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の入力装置は、基
板上をX−Y座標平面に沿ってスライド動作する操作体
と、前記操作体に固定され、操作体とともに移動するス
ライド部材と、前記スライド部材のスライド動作に応じ
て前記操作体のX座標位置及びY座標位置を検出する座
標検出部と、前記操作体を操作していないときに前記操
作体を常に原点へ復帰させる復帰手段を有し、前記復帰
手段は、前記X方向に平行に延びる一対の線ばねまたは
板ばねと、Y方向に平行に延びる一対の線ばねまたは板
ばねとで構成されて、前記スライド部材は、前記4個の
線ばねまたは板ばねによって、X方向とY方向の4方向
から前記線ばねまたは板ばねの配置中心に向けて付勢さ
れており、且つ各線ばねまたは板ばねは、荷重が作用し
ていない自由状態において前記配置中心に向けて湾曲形
成されていることを特徴とするものである。
【0013】本発明では、線ばねまたは板ばねにより予
め大きな付勢力が与えられているため、スライド部材に
対して大きな付勢力(復帰力)を与えることができ、移
動後の操作体を原点Oに正確に且つ速く復帰させること
ができる。
【0014】また、線ばねまたは板ばねが予め内側に変
形していると、前記大きな復帰力を得ることができると
ともに、線ばねおよび板ばねがさらに外側方向への変形
余裕を有しているため、スライド部材の移動範囲を広く
することができる。よって、限られた面積の基板上で比
較的小さいスライド部材を広い範囲で移動させることが
できるようになり、入力装置全体を小型化できる。
【0015】上記復帰部材は線ばね又は板ばねである
が、これらは金属から形成されるものに限られない。す
なわち、ある程度高い付勢力を発揮するものであればよ
く、例えば線状又は薄板状の合成樹脂、カーボンファイ
バーなどであってもよい。
【0016】また、本発明の入力装置は、基板上をX−
Y座標平面に沿ってスライド動作する操作体と、前記操
作体に固定され、操作体とともに移動するスライド部材
と、前記スライド部材のスライド動作に応じて前記操作
体のX座標位置及びY座標位置を検出する座標検出部
と、前記操作体を操作していないときに前記操作体を常
に原点へ復帰させる復帰手段を有し、前記復帰手段は、
X方向に平行に延びる一対の線ばねまたは板ばねと、Y
方向に平行に延びる一対の線ばねまたは板ばねとで構成
されて、前記スライド部材は、前記4個の線ばねまたは
板ばねによって、X方向とY方向の4方向から前記線ば
ねまたは板ばねの配置中心に向けて付勢されており、前
記線ばねまたは板ばねは、一方の端部が他の線ばねまた
は板ばねの下側に、他方の端部が他の線ばねまたは板ば
ねの上側に重ねられるように配置され、4個の線ばねま
たは板ばねはそれぞれ前記のように組み合わされてそれ
ぞれがX−Y平面に対して傾いた状態で、前記スライド
部材の外面に弾圧されていることを特徴とするものであ
る。
【0017】上記本発明では、スライド部材の外面を平
均的に当接することが可能となる。よって、スライド部
材の外面から復帰部材が外れにくくなり、スライド部材
の噛み込みを防止することができる。
【0018】上記において、前記各線ばねまたは板ばね
は一端が折り曲げられ、折り曲げられた部分が前記基板
に保持されているものが好ましい。
【0019】上記構成では、スライド部材の外面と直接
当接する線ばねまたは板ばね部分の回転を防止すること
ができ、線ばねまたは板ばねの復帰力をスライド部材に
確実に作用させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の入力装置の一例に
ついて図面を参照して説明する。図1は本発明の入力装
置の外観を示す斜視図、図2は本発明の入力装置を示す
分解斜視図、図3は支持体の詳細を示す斜視図、図4は
図3のQ−Q線における矢視方向の断面図、図5は復帰
手段として線ばねを示す平面図である。
【0021】なお、本発明の入力装置10は、これを単
体として外部接続用の周辺機器として使用してもよく、
あるいはノート型のパーソナルコンピュータに組込んで
使用してもよい。
【0022】図1に示すように、本発明の入力装置10
は、上部に入力部11a,11bからなる操作体12が
設けられ、前記操作体12は、X−Y座標平面上でのス
ライド動作、Z軸を中心軸とする回転動作及びZ軸下方
への押圧動作が可能に支持されている。また前記操作体
12の入力部11aと11bは、それぞれ独立して下方
へ押し込むことが可能とされている。また図1に示す入
力装置10では、図2で示すメイン基板21とハウジン
グ部材13とが、ねじ22とナット23を用いて4隅で
固定されている。なお、前記入力部11aおよびは入力
部11bは、マウス型の入力装置の左クリック用の操作
ボタン(LSW)および右クリック用の操作ボタン(R
SW)にそれぞれ相当している。
【0023】図2に示すように、前記入力装置10は、
操作体12(入力部11a,11b)、ハウジング部材
13、支持体14、スライド部材16、検出基板18及
びメイン基板21などが積層された構造である。そし
て、前記ハウジング部材13、支持体14およびメイン
基板21が固定部側であり、操作体12(入力部11
a,11b)、スライド部材16および検出基板18が
可動部側となっている。
【0024】前記ハウジング部材13とメイン基板21
との間には、方形状の枠体からなる支持体14が設けら
れており、支持体14の四隅には、前記ねじ22とナッ
ト23が挿通されるねじ穴17,17,17,17が形
成されている。
【0025】前記ハウジング部材13は、方形の板状部
材からなり、その中心には開口13aが形成されてい
る。またハウジング部材13の各角部にはねじ止め用の
取付穴13b,13b,13b,13bが穿設されてい
る。
【0026】固定部側となる前記メイン基板21は、金
属板の表面に絶縁層が形成されており、さらにこのメイ
ン基板21の表面(絶縁層の表面)には、X−Y座標検
出用、回転検出用、スイッチ検出用の電極パターンがそ
れぞれ形成されている。なお、メイン基板21の各角部
には、ねじ穴21a,21a,21a,21aが穿設さ
れている。
【0027】前記可動部側となる検出基板18は、円盤
状のPCB(プリント配線基板)などからなり、検出基
板18の下面には前記固定部側のメイン基板21に形成
された電極パターンに対向する座標検出用、回転検出
用、スイッチ検出用の電極パターン(図示せず)が形成
されている。
【0028】そして、前記メイン基板21と検出基板1
8との間には、操作体のX座標位置およびY座標位置の
検出を行なう座標検出部が形成されている。
【0029】図3に示すように、前記支持体14は方形
状の枡型をしており、底面14Bの4方向には4つの側
壁14A,14A,14A,14Aが設けられ、前記底
面14Bの中心には円形形状の開口部14Dが形成され
ている。また支持体14の四隅には、円弧形状の固定部
14a,14a,14a,14aがそれぞれ形成されて
いる。なお、各固定部14aには、前記ねじ22を挿通
するためのねじ穴が形成されている。
【0030】前記各固定部14aと対向する開口部14
Dの縁部には、規制部14bがそれぞれ突出形成されて
いる。また前記固定部14aに隣接する位置には、係止
部14cと突起14dが形成されている。前記係止部1
4cは、支持体14の側壁14Aから開口部14Dの方
向に突出形成されており、係止部14cと支持体14の
底面14Bとの間には線ばね15を係止する隙間が形成
されている。そして、前記突起14dは各係止部14c
に対向する位置に形成されている。
【0031】図3に示すように、支持部14の内部に
は、図示X方向に延びる一対の線ばね15,15とY方
向に延びる一対の線ばね15,15とを組み合わせた復
帰手段が設けられている。
【0032】図5に示すように、前記各線ばね15は、
荷重が与えられていない自由状態(自然な状態)で一定
の曲率を持って湾曲し、且つこれを所定の長さで切断し
た1本の線材から形成されている。そして、前記線ばね
15は、その両端部15a,15bのうち、一方の端部
15aから所定の長さ分他方の端部15bに寄った折曲
部15cにおいて、前記湾曲の凸部方向にほぼ直角に折
り曲げられている。ここで前記一方の端部15aと折曲
部15cとの間が短辺15Aであり、折曲部15cと他
方の端部15bとの間が長辺15Bである。なお、前記
線ばね15は板ばねより構成されるものであってもよ
い。
【0033】図3に示すように、前記線ばね15の一方
の短辺15Aは前記係止部14cに係止されている。ま
た線ばね15の長辺15Bは、前記短辺15Aに最も近
い固定部14aと、長辺15Bが延びる方向に位置する
他の固定部14aとの間に架設されている。この状態で
は、線ばね15の長辺15Bの両端(折曲部15cと先
端部15b)が、規制部14b,14bとこれらよりも
両側に位置する固定部14a,14aの縁部との間に挟
持されている。そして、線ばね15の長辺15Bは、規
制部14b,14bによってわずかに外側方向(原点O
から遠ざかる方向)に押圧されており、湾曲形状の長辺
15Bが配置中心(原点O)に向けて付勢させられた状
態で設置されている。
【0034】すなわち、線ばね15の長辺15Bは、予
め外側方向への付勢力を与えた状態で取り付けられてい
るため、4方向に設けられた各線ばね15の長辺15B
は、従来よりも大きな付勢力を開口部14Dの中心方向
(原点O方向)に均等に生じさせることが可能とされて
いる。また、折り曲げられた短辺15Aが挟持されてい
るため、湾曲している線ばね15が取付状態で反転する
ことを防止できる。なお、配置中心(原点O)に向けて
付勢させられる線ばね15の長辺15Bの状態として
は、長辺15Bがほぼ直線状になる程度が好ましい。
【0035】また図3に示すように、第1の線ばね15
の他方の先端15bの上に第2の線ばね15の折曲部1
5c側が重ねられ、この第2の線ばね15の先端15b
の上に第3の線ばね15の折曲部15c側が重ねられ、
さらに前記第3の線ばね15の先端15bの上に第4の
線ばね15の折曲部15c側が重ねられ、最後に前記第
4の線ばね15の先端15bの上に第1の線ばね15の
折曲部15c側が重ねられている。すなわち、前記各線
ばね15,15,15,15は、ある線ばね15の他方
の先端部15bの上に隣接する他の線ばね15の折曲部
15c側がそれぞれ重ねられ、全体として襷掛け状態で
井桁形状を形成するように配設されている。したがっ
て、一本の線ばね15は、一方の先端部15b側が支持
体14の底面14B上に位置し、他方の折曲部15c側
は支持体14の底面14Bに位置する他の線ばね15の
先端部15bの上に位置するものとなる。このため、図
4に示すように1本の線ばね15は全体として傾いた状
態で前記支持体14の底部に配設されている。
【0036】図2に示すように前記スライド部材16
は、円盤状の部材からなり、符号16aが周縁(外面)
を示している。前記スライド部材16の中央部には、円
形の開口部が形成され、前記開口部の縁部から上方へ向
けてリング状の段差部が一体に形成されている。そし
て、前記スライド部材16は、前記段差部が上記操作体
12の入力部11aに形成されている爪部11dにより
係止固定されている。前記スライド部材16は、前記支
持体14の開口部14Dの内部に配置される。この状態
では、スライド部材16の周縁16aは、前記4本の線
ばね15,15,15,15の各一辺(長辺15B)の
一部にそれぞれ当接させられる。そして、スライド部材
16が開口部14Dの中心に位置する場合、すなわち操
作体12の中心が原点O(図2参照)に一致する場合に
は、スライド部材16には各線ばね15,15,15,
15による力はほとんど生じないように設定されてい
る。
【0037】また前記スライド部材16の下面に検出基
板18が固定されている。したがって、この入力装置1
0では、前記操作体12、スライド部材16および検出
基板18が一体となってスライド動作させられる構造で
ある。
【0038】次に、本発明の入力装置10の動作につい
て説明する。前記操作体12をX−Y座標平面で形成さ
れる方向へスライドさせると、例えば画面上に表示され
たマウスカーソルを移動させることができ、このときに
は前記スライド部材16と検出基板18とが共にスライ
ド移動させられる。この際、スライド部材16は前記支
持体14の開口部14Dの内部を移動するため、スライ
ド部材16の周縁16aに対向するいずれかの線ばね1
5が弾圧させられる。前記スライド部材16は、線ばね
15の付勢力に抗してスライド移動させられるため、操
作体12から手を離すことによりスライド部材16は、
線ばね15の付勢力によって自動的に元の中央位置(原
点O)に復帰させることができる。
【0039】前記線ばね15,15,15,15が前記
スライド部材16をもとの位置に戻す際に生じる付勢力
は、前記スライド部材16のスライド動作が前記線ばね
15,15,15,15に与えた力に、上記した取付け
時に湾曲形状の長辺15Bが配置中心(原点O)に向け
て付勢させられる際に必要とする初期荷重を加えたもの
となる。よって、前記線ばね15は、従来に比べ大きな
付勢力を発生することができ、これにより前記スライド
部材16に対して十分な復帰力を与えることができる。
したがって、より正確に操作体12の中心を原点Oに戻
すことが可能となる。
【0040】上記入力装置10においては、支持体14
の係止部14cの前方に突起14dが設けられているた
め、線ばね15の短辺15Aが容易に係止部14cと支
持体14の底面14Bとの間から原点O方向に外れると
いう不具合の発生を防止できる。
【0041】また線ばね15の短辺15A側を係止する
構成であるため、線ばね15全体が長辺15Bを軸とし
て回転することを防止できる。よって、操作体12がX
−Y平面上でスライド移動させられ、スライド部材16
の周縁16aにより線ばね15が外側方向に弾圧させら
れたときに、線ばね15の長辺15Bの凸状の湾曲部分
がX−Y平面から外れて高さ方向(Z軸方向)に向くこ
とを防止できる。
【0042】さらに線ばね15の両端は、支持体14の
底面14Bに押さえ付けられている。すなわち、線ばね
15の一方の端部は短辺15Aにおいて係止部14cに
係止され、且つ他方の端部15bは他の線ばね15によ
り支持体14の底面14B方向(Z2方向)に押さえ付
けられているため、支持体14の底面14Bから線ばね
15の浮き上がりを防止できる。
【0043】スライド部材の周縁に線ばね15が平行に
張られている場合には、線ばね15とスライド部材16
の周縁との当接位置が板厚方向に少しでも位置ずれする
と、スライド部材16が線ばね15と支持体14との
間、または線ばね15とハウジング部材13との間に噛
み込まれやすくなる。
【0044】しかし、上記のように各線ばね15が支持
体14の内部に襷掛け状態で取り付けられるものでは、
図4に示すように各線ばね15の長辺15Bは少し傾い
た状態でスライド部材16の周縁16aに対向させるこ
とができる。このため、スライド部材16が多少板厚方
向に位置ずれしても、全体的には4本の線ばね15を4
方向から均等なバランスでスライド部材16の周縁(外
面)16aに当接させることができる。よって、各線ば
ね15がスライド部材16の周縁(外面)16aから外
れ、スライド部材16が線ばね15と支持体14との
間、または線ばね15とハウジング部材13との間に噛
み込まれてしまうことを防止することができる。
【0045】前記線ばね15,15,15,15では、
短辺15Aが係止部14cで係止される一方、他方の端
部15bは自由状態に設定されている(自由端)。これ
により前記線ばね15,15,15,15は、前記スラ
イド部材16のスライド動作に応じて自由に撓みを発生
させることが可能である。
【0046】操作体12をX−Y方向にスライド移動さ
せると、前記検出基板18とメイン基板21の電極層と
の間の座標検出部では、対向面積が変位するためこの間
に形成される静電容量に変化が生じる。これらのデータ
は入力装置10の外部に設けられた制御部(図示せず)
に送出される。そして、前記制御部において、操作体1
2の操作量に応じた移動量や移動方向が求められる。
【0047】尚、上記実施の形態では前記スライド部材
16の周縁が円形形状のものを示したが、本発明はこれ
に限られるものではなく、例えばスライド部材16の周
縁部は多角形状であってもよい。この場合、各線ばね1
5,15,15,15に対して多角形の角部や辺部がそ
れぞれ当接する。これにより、操作体12の回転操作に
よりスライド部材16が図示時計回り方向又は反時計回
り方向へ回転させたときに、各線ばね15,15,1
5,15とスライド部材16の辺部又は角部との間の当
接点が移る度に前記各線ばね15,15,15,15が
若干外側方向へ押圧され膨らむ。このため、当接点が切
り替わる毎に、操作している者に切り替え時に生じるク
リック感触を与えることができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、荷重が作
用していない自由状態において操作体から見て外側に湾
曲した線ばね又は板ばねを復帰手段に用いることで、限
られたスペースで十分な復帰力を得ることができる。よ
って、操作体をより正確に原点へ復帰させることができ
る。また、線ばねや板ばねを外側方向へ変形するための
変形範囲を広くでき、操作体の動作範囲を広くできる。
【0049】また、上記線ばね又は板ばねを、それぞれ
がX−Y平面に対して傾いた状態で、前記スライド部材
の外面が弾圧されるように配置されるため、前記線ばね
又は板ばねの前記スライド部材の噛み込みを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力装置の外観を示す斜視図、
【図2】本発明の入力装置を示す分解斜視図、
【図3】支持体の詳細を示す斜視図、
【図4】図3のQ−Q線における矢視方向の断面図、
【図5】復帰手段として線ばねを示す平面図、
【図6】従来の復帰手段の概略を示す平面図、
【図7】従来の復帰手段の概略を示す平面図、
【符号の説明】
10 入力装置 11a,11b 入力部 11d 爪部 12 操作体 13 ハウジング部材 14 支持体 14A 側壁 14B 底面 14D 開口部 14a 固定部 14b 規制部 14c 係止部 14d 突起 15 線ばね(復帰手段) 15A 短辺 15B 長辺 15a,15b 端部 15c 折曲部 16 スライド部材 18 検出基板 21 メイン基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上をX−Y座標平面に沿ってスライ
    ド動作する操作体と、前記操作体に固定され、操作体と
    ともに移動するスライド部材と、前記スライド部材のス
    ライド動作に応じて前記操作体のX座標位置及びY座標
    位置を検出する座標検出部と、前記操作体を操作してい
    ないときに前記操作体を常に原点へ復帰させる復帰手段
    を有し、 前記復帰手段は、前記X方向に平行に延びる一対の線ば
    ねまたは板ばねと、Y方向に平行に延びる一対の線ばね
    または板ばねとで構成されて、前記スライド部材は、前
    記4個の線ばねまたは板ばねによって、X方向とY方向
    の4方向から前記線ばねまたは板ばねの配置中心に向け
    て付勢されており、且つ各線ばねまたは板ばねは、荷重
    が作用していない自由状態において前記配置中心に向け
    て湾曲形成されていることを特徴とする入力装置。
  2. 【請求項2】 基板上をX−Y座標平面に沿ってスライ
    ド動作する操作体と、前記操作体に固定され、操作体と
    ともに移動するスライド部材と、前記スライド部材のス
    ライド動作に応じて前記操作体のX座標位置及びY座標
    位置を検出する座標検出部と、前記操作体を操作してい
    ないときに前記操作体を常に原点へ復帰させる復帰手段
    を有し、 前記復帰手段は、X方向に平行に延びる一対の線ばねま
    たは板ばねと、Y方向に平行に延びる一対の線ばねまた
    は板ばねとで構成されて、前記スライド部材は、前記4
    個の線ばねまたは板ばねによって、X方向とY方向の4
    方向から前記線ばねまたは板ばねの配置中心に向けて付
    勢されており、 前記線ばねまたは板ばねは、一方の端部が他の線ばねま
    たは板ばねの下側に、他方の端部が他の線ばねまたは板
    ばねの上側に重ねられるように配置され、4個の線ばね
    または板ばねはそれぞれ前記のように組み合わされてそ
    れぞれがX−Y平面に対して傾いた状態で、前記スライ
    ド部材の外面に弾圧されていることを特徴とする入力装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各線ばねまたは板ばねは一端が折り
    曲げられ、折り曲げられた部分が前記基板に保持されて
    いる請求項1又は2記載の入力装置。
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