JP2001202193A - トラックボール装置およびこれを用いた電子機器 - Google Patents

トラックボール装置およびこれを用いた電子機器

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JP2001202193A
JP2001202193A JP2000014504A JP2000014504A JP2001202193A JP 2001202193 A JP2001202193 A JP 2001202193A JP 2000014504 A JP2000014504 A JP 2000014504A JP 2000014504 A JP2000014504 A JP 2000014504A JP 2001202193 A JP2001202193 A JP 2001202193A
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roller
ball
push switch
trackball
trackball device
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Shigeru Yokochi
茂 横地
Tamotsu Yamamoto
保 山本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器のディスプレイ画面上におけるカー
ソルの移動を操作するトラックボール装置に関し、ボー
ルの押し下げ操作によりカーソルの位置の認識信号を発
するプッシュスイッチを備え、しかも高さ寸法の小さい
ものを提供することを目的とする。 【解決手段】 ボール7の中心よりも下方の外周に当接
し、円形軸状のXローラ2およびYローラ3と共にボー
ル7を回転可能に保持する駆動体4を、下方の基体部1
上に回動可能に保持し、この駆動体4の回動時に押され
て動作するプッシュスイッチ5を基体部1上に配設する
ことにより、ボール7の押し下げ操作により動作してカ
ーソルの位置の認識信号を発するプッシュスイッチ5を
備え、しかも高さ寸法の小さいトラックボール装置を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器のディス
プレイ画面上におけるカーソルの移動を操作するトラッ
クボール装置およびこれを用いた電子機器に関し、特
に、ボールの押し下げ操作により、電子機器本体にディ
スプレイ画面上のカーソルの位置の認識信号を発するス
イッチを備えたトラックボール装置およびこれを用いた
電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年ディスプレイ画面の高精度化と共
に、ディスプレイ画面を備えた電子機器が増加・多様化
し、小型の携帯用情報機器等にも使用されるようになっ
てきた。
【0003】そして、このような電子機器においてディ
スプレイ画面上のカーソルの移動を操作するトラックボ
ール装置に対して、小型であると共に、使用する電子機
器の操作ボタン数を少なくして電子機器全体の小型化と
使い易さの向上を図ることができるように、ボールの押
し下げ操作によりカーソルの位置の認識信号を発するス
イッチを備えることを要求されることが多くなってき
た。
【0004】従来のトラックボール装置としては、特開
平1−290021号公報および特開平11−1674
64号公報に記載されたトラックボール装置が知られて
おり、これらはいずれも、操作体としてのボールを全方
向に回転自在で、かつ下方の基体部の方向に移動可能に
保持し、ボールの下面と基体部の間にプッシュスイッチ
を配設した構成である。
【0005】そして、ボールの回転操作により、使用す
る電子機器のディスプレイ画面上のカーソルを所定の位
置に移動させることができると共に、ボールを基体部の
方向に押し下げ操作すると、プッシュスイッチが動作し
てカーソルの位置の認識信号を発することができるもの
であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のプッシュスイッチを備えたトラックボール装置は、
ボールの下面と下方の基体部の間にプッシュスイッチを
配設するものであるから、プッシュスイッチの高さ分だ
けトラックボール装置の高さ寸法が大きく、小型の携帯
用情報機器等には使用することが難しいという課題があ
った。
【0007】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、ボールの回転操作により、使用する電子
機器のディスプレイ画面上のカーソルを所定の位置に移
動させることができると共に、ボールの押し下げ操作に
よりカーソルの位置の認識信号を発するスイッチとして
のプッシュスイッチを備え、しかも高さ寸法の小さいト
ラックボール装置およびこれを用いた電子機器を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ボールの中心よりも下方の外周に当接し、
円形軸状のXローラおよびYローラと共にボールを回転
可能に保持する駆動体を、下方の基体部上に回動可能に
保持し、この駆動体の回動時に押されて動作するプッシ
ュスイッチを基体部上に配設するものである。
【0009】これにより、ボールの回転操作により、デ
ィスプレイ画面上のカーソルを所定の位置に移動させる
ことができると共に、ボールの押し下げ操作により動作
してカーソルの位置の認識信号を発するプッシュスイッ
チを備え、しかも高さ寸法の小さいトラックボール装置
およびこれを用いた電子機器を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、操作体としてのボールと、このボールのX方向回転
およびY方向回転を伝達するように、それぞれの外周が
上記ボールの中心よりも下方の外周に上面視直交方向に
当接する円形軸状のXローラおよびYローラと、このX
ローラおよびYローラとそれぞれ連結されたX回転量検
出部およびY回転量検出部と、上記二つのローラの当接
位置から遠い側の中間位置において上記ボールの中心よ
りも下方の外周に当接して、上記XローラおよびYロー
ラと共に上記ボールを全方向に回転自在に支持するよう
に下方の基体部に回動可能に保持された駆動体と、この
駆動体の回動時に押されて動作するように、上記基体部
上に配設された自力復帰型のプッシュスイッチからなる
トラックボール装置としたものであり、小さい高さ寸法
でありながら、ボールの回転操作により使用する電子機
器のディスプレイ画面上のカーソルを所望の位置に移動
させることができると共に、ボールを押し下げ操作する
とプッシュスイッチが動作してカーソルの位置の認識信
号を発することができ、しかも、XローラおよびYロー
ラがボールの中心よりも下方の外周に当接しているの
で、ボールの押し下げ操作時に、各ローラがボールの外
周の当接部から離れることなく、駆動体を押圧・回動さ
せてプッシュスイッチを動作させるので、ボールの押し
下げ操作時の各ローラの回転停止位置すなわちカーソル
の位置が安定しているトラックボール装置を実現できる
という作用を有する。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、駆動体およびプッシュスイッチを、上面
視四角形の枠体上の角部に配設したものであり、請求項
1に記載の発明による作用に加えて、使用する電子機器
の配線基板上において、トラックボール装置にプッシュ
スイッチ機能を備えることによる有効投影面積の増加が
少ないという作用を有する。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において、駆動体に保持された第三ローラ
がボールの中心よりも下方に当接して、Xローラおよび
Yローラと共に上記ボールを全方向に回転自在に支持す
るものであり、ボールを全方向に一様に、スムーズに回
転させることができると共に、ボールの押し下げ操作時
に、駆動体を軽い力でスムーズに回転させてプッシュス
イッチを動作させることができるという作用を有する。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一つに記載の発明において、X回転量検出部お
よびY回転量検出部が、XローラおよびYローラと同軸
の回転軸の外周にそれぞれ設けられた可動接点に、下方
の基体部に保持された弾性固定接点をそれぞれ弾接させ
て構成された回転型エンコーダであるものであり、各回
転型エンコーダの可動接点をXローラおよびYローラと
同軸の回転軸の外周に設けるので、小型の回転量検出部
とすることができ、トラックボール装置をコンパクトに
できるという作用を有する。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一つに記載の発明において、自力復帰型のプッ
シュスイッチが、基体部の所定位置に設けられたスイッ
チ固定接点上に弾性金属薄板製のドーム状可動接点を配
設したものであるものであり、自力復帰型で動作時に節
度感を有する高性能のプッシュスイッチを、コンパクト
でしかも安価に構成することができるという作用を有す
る。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか一つに記載の発明において、駆動体とプッシュ
スイッチに加えて、XローラとX回転量検出部およびY
ローラとY回転量検出部を、下方の基体部で直接または
基体部と一体に形成された支持部で保持する構成とした
ものであり、トラックボール装置の各構成部分の位置関
係が高精度で安定していると共に、ボールの色や材質の
異なるトラックボール装置をまとめて部分組立てするこ
とができるので、組立費用を安価にすることができると
いう作用を有する。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれか一つに記載の発明において、XローラとYロー
ラおよび、駆動体または第三ローラがボールに当接する
位置に貫通孔を有し、上端面が開口部となった椀状で、
上記上端面の外周から下方に伸びた周囲壁の下端が基体
部に固定されたケース部と、中央にボールの径よりも小
さい円形孔を有し、上記ケースの上端面の開口部に対し
着脱可能なリング状の蓋板部とで上記ボールを囲ったも
のであり、通常状態においてボールがトラックボール装
置から外れることがないと共に、リング状の蓋板部を外
すことによってボールを交換することができ、さらにト
ラックボール装置に水等がかかっても、回転量検出部や
プッシュスイッチ等の接点部に影響を受けない防滴構造
とすることができるという作用を有する。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれか一つに記載の発明において、ボールを所定の値
以上の大きな力で押し下げると、プッシュスイッチの動
作後に、弾性を有する樹脂で形成された駆動体が弾性変
形し、上記ボールの下端が直接またはケース部を介して
下方の基体部に当接するようにしたものであり、ボール
に対して多少過大な押し力が加わっても、トラックボー
ルの構成部分である駆動体やプッシュスイッチ等が損傷
を受けないという作用を有する。
【0018】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
いずれか一つに記載のトラックボール装置と、情報を表
示する表示手段と、機器全体の制御を行う電子回路から
なり、ボールを回転させて表示手段に表示される情報の
選択を行い、ボールを押圧してプッシュスイッチを動作
させ、選択された情報に応じた機能を動作させるように
した電子機器としたものであり、多岐にわたる情報の選
択と選択した情報に応じた機能を速やかかつ精度よく実
行させることのできる小型で薄型の電子機器を実現でき
るという作用を有する。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0020】(実施の形態)図1は本発明の一実施の形
態によるトラックボール装置のケース部分を除いた状態
の平面図、図2は同外観斜視図、図3は図2のP−O−
P線における断面図、図4は図2のQ−O−Q線におけ
る断面図である。
【0021】同図において、1はトラックボール装置の
基体部で、樹脂形成された上面視四角形の上面には、図
1および図3に示すように、四角形の二辺それぞれの近
くに平行して、互いに直交するように配設された二つの
円形軸状のXローラ2とYローラ3が、基体部1と一体
に形成された支持部1A〜1Cにより回転可能に保持さ
れている。
【0022】そして、図1および図4に示すように、基
体部1上面のXローラ2およびYローラ3から遠い側の
中間位置には、駆動体4が回動支持部1Dによって回動
可能に保持され、その外方の四角形の角部には、駆動体
4の回動により動作する自力復帰型のプッシュスイッチ
5が配設されている。
【0023】この駆動体4は、図5の外観斜視図に示す
ような形状に樹脂で形成され、下面内側先端の支持軸4
Aを基体部1の回動支持部1Dにより回動可能に保持さ
れ、下面外側先端の下方に突出した押圧用突部4Bがプ
ッシュスイッチ5の上部中央に当接していると共に、上
端には第三ローラ6を回転可能に保持している。
【0024】そして、図1に二点鎖線で示し、図3およ
び図4に実線で示すこのトラックボール装置の操作部と
してのボール7に対し、その中心よりも少し下方の外周
に、上記のXローラ2の大径部2AとYローラ3の大径
部3Aおよび第三ローラ6の大径部6Aが当接して、ボ
ール7を全方向に回転自在に支持しており、この状態に
おいて、駆動体4は押圧用突部4Bがプッシュスイッチ
5の上部中央に当接することにより安定状態を保ってい
る。
【0025】この自力復帰型のプッシュスイッチ5は、
基体部1の角部に設けられた凹部1E底面にインサート
成形により固定された一対のスイッチ固定接点5A上
に、弾性金属薄板製のドーム状可動接点5Bを載せて、
その上部を可撓性の絶縁フィルム5Cで覆って形成され
たもので、コンパクトでしかも安価に構成されていると
共に、自力復帰型で動作時に節度感を有する高性能のプ
ッシュスイッチであり、ドーム状可動接点5Bの弾性反
転力は、通常状態およびボール7の回転操作時に駆動体
4の押圧操作部4Bに押されて動作することがないよう
に、所定の大きさに設定されているものである。
【0026】なお、上記の駆動体4およびプッシュスイ
ッチ5は、上面視四角形の基体部1の角部に配設されて
いるので、基体部1上およびこのトラックボール装置を
使用する電子機器の配線基板上において、プッシュスイ
ッチ機能を備えることによる有効投影面積の増加は少な
いものである。
【0027】そして、このプッシュスイッチ5の動作に
より発生する電気信号は、スイッチ固定接点5Aと導通
したスイッチ端子5Dを介して、このトラックボール装
置を使用する機器に伝達されるようになっている。
【0028】一方、Xローラ2と同軸に設けられた円形
の回転軸8の外周には、円形リング状部9Aとこれに導
通して所定の角度ピッチで設けられた直線状部9Bから
なる可動接点9が設けられ、これに対して基体部1から
伸ばされた弾性固定接点10の長さの異なる弾性脚部1
0A〜10Cが弾接して、Xローラ2の回転量検出部と
しての回転型エンコーダであるXエンコーダ11を構成
し、同様に、Yローラ3と同軸に設けられた円形の回転
軸12の外周には、円形リング状部13Aとこれに導通
して所定の角度ピッチで設けられた直線状部13Bから
なる可動接点13が設けられ、これに対して基体部1か
ら伸ばされた弾性固定接点14の長さの異なる弾性脚部
14A〜14Cが弾接して、Yローラ3の回転量検出部
としての回転型エンコーダであるYエンコーダ15を構
成している。
【0029】このXエンコーダ11およびYエンコーダ
15は、可動接点9および13をXローラ2およびYロ
ーラ3と同軸の回転軸8および12の外周に設けるので
小型の回転型エンコーダであり、このトラックボール装
置をコンパクトにするものである。
【0030】そして、Xエンコーダ11およびYエンコ
ーダ15で発生する電気信号は、弾性固定接点10およ
び14と導通した端子11A(図示せず)および15A
を介して、このトラックボール装置を使用する機器に伝
達されるようになっている。
【0031】また、図2の外観斜視図において、このト
ラックボール装置を覆っている16および17は、樹脂
製のケース部および蓋板である。
【0032】ケース部16は、図3および図4に示すよ
うに、上端が開口部となり、ボール7の下部を囲むよう
に設けられた椀状部16Aと、その上端面の外周から下
方に伸びて下端が基体部1に固定された周囲壁16Bか
らなり、椀状部16AにはXローラ2の大径部2AとY
ローラ3の大径部3Aおよび第三ローラ6の大径部6A
がボール7の外周に当接する位置にそれぞれ貫通孔16
Cが設けられ、中央部は皿状となって基体部1の中央部
と僅かな隙間を空けて対峙しており、このトラックボー
ル装置に水等がかかっても、Xエンコーダ2やYエンコ
ーダ3およびプッシュスイッチ5の接点部に影響を受け
ない防滴構造となっている。
【0033】また、蓋板17は、図3、図4および図6
の外観斜視図に示すように、中央にボール7の径よりも
少し小さい円形孔17Aを有するリング状で、下面の段
17B付きの二つの脚部17Cをケース部16上端面の
結合孔16Dにそれぞれ挿入して捩じることによって、
ケース部16に対して着脱可能に結合されており、通常
状態において、ボール7がこのトラックボール装置から
外れることを防止していると共に、蓋板17を外すこと
によって、ボール7を交換することができるようになっ
ている。
【0034】以上のように、このトラックボール装置
は、基体部1と一体に形成された支持部1A〜1Cおよ
び回動支持部1Dと凹部1Eによって、Xローラ2、Y
ローラ3とXエンコーダ11、Yエンコーダ15および
駆動体4とプッシュスイッチ5を保持する構成であるの
で、トラックボール装置の各構成部分の位置関係が高精
度で安定していると共に、ボールの色や材質の異なるト
ラックボール装置をまとめて部分組立てすることができ
るので、組立費用を安価にすることができるものであ
る。
【0035】次に、以上のように構成された本実施の形
態によるトラックボール装置の動作について説明する。
【0036】まず、図3および図4に示す通常状態にお
いて、トラックボール装置の蓋板17の円形孔17Aか
ら上方に突出した操作部としてのボール7の上部に手や
指で触れて、ボール7を回転操作すると、ボール7の外
周に大径部2Aおよび3Aが当接しているXローラ2お
よびYローラ3が第三ローラ6と共に回転し、それに伴
ってXローラ2およびYローラ3と同軸のXエンコーダ
11およびYエンコーダ15の可動接点9および13が
回転して、弾性固定接点10および14との間で、それ
ぞれの回転数に応じた数のパルス信号を発生する。
【0037】そして、その電気信号をXエンコーダ11
およびYエンコーダ15の端子11Aおよび15Aを介
してトラックボール装置を使用する電子機器に伝達し、
ディスプレイ画面上のカーソル(図示せず)を、トラッ
クボール装置のボール7の回転に対応した方向に回転数
に対応した量だけ動かして所望の位置に移動させる。
【0038】そして、カーソルが所望の位置に到達した
時に、図4に示す通常状態から、ボール7の上部を手や
指で押し下げ操作すると、ボール7が下方に動き、Xロ
ーラ2とYローラ3および第三ローラ6の大径部2Aと
3Aおよび6Aが当接しているボール7の外周の位置が
下方から中心に近づくことによって、Xローラ2とYロ
ーラ3および第三ローラ6の間を押し広げようとする
が、Xローラ2とYローラ3は支持部1A〜1Cにより
一定の位置で回転可能に保持されていて動かないので第
三ローラ6が押されて、これを回転可能に保持している
駆動体4が回動支持部1Dに保持された下面内側先端の
支持軸4Aを中心として回動し、図7の断面図に示す状
態となる。
【0039】この結果、駆動体4の下面外側先端の下方
に突出した押圧用突部4Bが下方に動き、プッシュスイ
ッチ5の絶縁フィルム5Cを介してドーム状可動接点5
Bを押して節度感と共に弾性反転させ、一対のスイッチ
固定接点5A間を短絡して電気信号を発生する。
【0040】そして、その電気信号がプッシュスイッチ
5のスイッチ端子5Dを介して、トラックボール装置を
使用する電子機器に、ディスプレイ画面上のカーソル
(図示せず)の位置の認識信号として伝達される。
【0041】この後、ボール7の上部に加える押し力を
除くと、プッシュスイッチ5のドーム状可動接点5Bが
自身の弾性復元力により元のドーム形状に復帰すること
によって、一対のスイッチ固定接点5A間を元のオープ
ン状態にすると共に、押圧用突部4Bを押して駆動体4
を上記とは反対方向に回動させて、第三ローラ6の大径
部6Aがボール7を元の図4の状態まで押し戻す。
【0042】なお、このトラックボール装置の駆動体4
を弾性を有する樹脂で形成してプッシュスイッチの動作
後に弾性変形するようにしておけば、ボール7の上部を
手や指で押し下げ操作する際、ボール7に多少過大な押
し力が加わっても、駆動体4の弾性変形後にボール7が
ケース部16の椀状部16Aの底面を介して基体部1に
当接して、押し力を受けることができるので、駆動体4
やプッシュスイッチ5等が損傷を受けることはない。
【0043】以上のように本実施の形態によれば、小さ
い高さ寸法でありながら、ボール7の回転操作により使
用する電子機器のディスプレイ画面上のカーソルを所望
の位置に移動させることができると共に、ボール7を押
し下げ操作するとプッシュスイッチ5が動作してカーソ
ルの位置の認識信号を発することができ、しかも、Xロ
ーラ2およびYローラ3がボール7の中心よりも下方の
外周に当接しているので、ボール7の押し下げ操作時
に、各ローラ2および3がボール7の外周の当接部から
離れることなく、駆動体4を押圧・回動させてプッシュ
スイッチ5を動作させるので、ボール7の押し下げ操作
時の各ローラ2および3の回転停止位置すなわちカーソ
ルの位置が安定しているトラックボール装置を実現でき
るものである。
【0044】また、上記に説明したトラックボール装置
を電子機器の操作面に装着し、液晶表示装置等の表示手
段に表示される情報の選択をトラックボール装置のボー
ルを回転させて行い、ボールを押圧してプッシュスイッ
チを動作させることにより、選択された情報に応じた機
能を動作させる電子機器を構成することができ、多岐に
わたる情報の選択と選択した情報に応じた機能を速やか
かつ精度よく実行させることのできる小型で薄型の電子
機器とすることができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ボールの
回転操作により、使用する電子機器のディスプレイ画面
上のカーソルを所定の位置に移動させることができると
共に、ボールの押し下げ操作によりカーソルの位置の認
識信号を発するスイッチとしてのプッシュスイッチを備
え、しかも高さ寸法の小さいトラックボール装置および
これを用いた電子機器を実現できるという有利な効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるトラックボール装
置のケース部分を除いた状態の平面図
【図2】同外観斜視図
【図3】図2のP−O−P線における断面図
【図4】図2のQ−O−Q線における断面図
【図5】同駆動体および第三ローラの外観斜視図
【図6】同蓋板とケースの結合部を示す外観斜視図
【図7】同ボールを押圧操作した状態の断面図
【符号の説明】 1 基体部 1A〜1C 支持部 1D 回動支持部 1E 凹部 2 Xローラ 2A,3A,6A 大径部 3 Yローラ 4 駆動体 4A 支持軸 4B 押圧用突部 5 プッシュスイッチ 5A スイッチ固定接点 5B ドーム状可動接点 5C 絶縁フィルム 5D スイッチ端子 6 第三ローラ 7 ボール 8,12 回転軸 9,13 可動接点 9A,13A 円形リング状部 9B,13B 直線状部 10,14 弾性固定接点 10A〜10C,14A〜14C 弾性脚部 11 Xエンコーダ 11A,15A 端子 15 Yエンコーダ 16 ケース部 16A 椀状部 16B 周囲壁 16C 貫通孔 16D 結合孔 17 蓋板 17A 円形孔 17B 段 17C 脚部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作体としてのボールと、このボールの
    X方向回転およびY方向回転を伝達するように、それぞ
    れの外周が上記ボールの中心よりも下方の外周に上面視
    直交方向に当接する円形軸状のXローラおよびYローラ
    と、このXローラおよびYローラとそれぞれ連結された
    X回転量検出部およびY回転量検出部と、上記二つのロ
    ーラの当接位置から遠い側の中間位置において上記ボー
    ルの中心よりも下方の外周に当接して、上記Xローラお
    よびYローラと共に上記ボールを全方向に回転自在に支
    持するように下方の基体部に回動可能に保持された駆動
    体と、この駆動体の回動時に押されて動作するように、
    上記基体部上に配設された自力復帰型のプッシュスイッ
    チからなるトラックボール装置。
  2. 【請求項2】 駆動体およびプッシュスイッチを、上面
    視四角形の枠体上の角部に配設した請求項1記載のトラ
    ックボール装置。
  3. 【請求項3】 駆動体に保持された第三ローラがボール
    の中心よりも下方に当接して、XローラおよびYローラ
    と共に上記ボールを全方向に回転自在に支持する請求項
    1または2記載のトラックボール装置。
  4. 【請求項4】 X回転量検出部およびY回転量検出部
    が、XローラおよびYローラと同軸の回転軸の外周にそ
    れぞれ設けられた可動接点に、下方の基体部に保持され
    た弾性固定接点をそれぞれ弾接させて構成された回転型
    エンコーダである請求項1〜3のいずれか一つに記載の
    トラックボール装置。
  5. 【請求項5】 自力復帰型のプッシュスイッチが、基体
    部の所定位置に設けられたスイッチ固定接点上に弾性金
    属薄板製のドーム状可動接点を配設したものである請求
    項1〜4のいずれか一つに記載のトラックボール装置。
  6. 【請求項6】 駆動体とプッシュスイッチに加えて、X
    ローラとX回転量検出部およびYローラとY回転量検出
    部を、下方の基体部で直接または基体部と一体に形成さ
    れた支持部で保持する構成とした請求項1〜5のいずれ
    か一つに記載のトラックボール装置。
  7. 【請求項7】 XローラとYローラおよび、駆動体また
    は第三ローラがボールに当接する位置に貫通孔を有し、
    上端面が開口部となった椀状で、上記上端面の外周から
    下方に伸びた周囲壁の下端が基体部に固定されたケース
    部と、中央にボールの径よりも小さい円形孔を有し、上
    記ケースの上端面の開口部に対し着脱可能なリング状の
    蓋板部とで上記ボールを囲った請求項1〜6のいずれか
    一つに記載のトラックボール装置。
  8. 【請求項8】 ボールを所定の値以上の大きな力で押し
    下げると、プッシュスイッチの動作後に、弾性を有する
    樹脂で形成された駆動体が弾性変形し、上記ボールの下
    端が直接またはケース部を介して下方の基体部に当接す
    る請求項1〜7のいずれか一つに記載のトラックボール
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一つに記載のト
    ラックボール装置と、情報を表示する表示手段と、機器
    全体の制御を行う電子回路からなり、ボールを回転させ
    て表示手段に表示される情報の選択を行い、ボールを押
    圧してプッシュスイッチを動作させ、選択された情報に
    応じた機能を動作させるようにした電子機器。
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