JP4000555B2 - 周期磁場発生装置 - Google Patents

周期磁場発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4000555B2
JP4000555B2 JP2001339523A JP2001339523A JP4000555B2 JP 4000555 B2 JP4000555 B2 JP 4000555B2 JP 2001339523 A JP2001339523 A JP 2001339523A JP 2001339523 A JP2001339523 A JP 2001339523A JP 4000555 B2 JP4000555 B2 JP 4000555B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic circuit
magnetic field
ring
magnetic
periodic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001339523A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003142300A (ja
Inventor
義彦 栗山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Metals Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2001339523A priority Critical patent/JP4000555B2/ja
Publication of JP2003142300A publication Critical patent/JP2003142300A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4000555B2 publication Critical patent/JP4000555B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Accelerators (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子加速器や電子蓄積リングからの電子ビームを利用する高強度挿入光源装置(アンジュレータ)に関し、さらに詳しくは永久磁石を複数個配列し直線上に周期的な磁場を発生させる周期磁場発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アンジュレータは周期磁場発生装置から構成されており、アンジュレータ中に電子を入射して蛇行運動を行わせ、各蛇行毎に放射される放射光を干渉させることにより、高輝度な放射光を発生させることが出来る。しかし、電子の蛇行軌道に少しでも歪みがある場合は、各蛇行毎に放射される放射光の干渉が不充分となり、放射光の輝度は極端に低下する。このためアンジュエレータの周期磁場は高い精度が要求される。
従来のアンジュレータは、図13に示すように矩形の永久磁石を90度づつ磁化方向を変えて4個で1周期の組み合わせとなし、これを規則的に複数個配列し架台に固定した磁石列A、Bを形成し、この磁石列A、Bをギャップgを介して対向配置させたものである。ギャップ内には真空の導波管が挿入され内部を電子蓄積リングからの電子ビームが通過する。このような磁気回路により直線上に周期的な磁場を発生させ、ギャップ間の導波管に、ほぼ光速に加速された電子ビームを通過させることにより、電子ビームと磁場との共鳴的な相互作用によってコヒーレントな電磁波を発生することができる。このときアンジュレータのギャップ長を変え、その磁場強度を変化させることにより、発生する電磁波の波長を変えることができる。その波長は、磁場調整範囲から0.1μmから50μmのオーダで変化できる。しかしながら、ギャップ長を変動させることで磁場精度が悪化し、各波長での出力が十分確保できなくなるため、1台の装置あたりに発生する波長の範囲が狭く、複数台のアンジュレータが必要となっていた。
【0003】
また、アンジュレータ内で発生した電磁波または光は、アンジュレータを挟む一対のミラーにより共振し、レーザー発振する。このとき、アンジュレータ内に集郡化した電子は、上記の矩形の永久磁石を配列した磁気回路のものにおいては、電子ビームの進行方向と垂直で、永久磁石表面と平行な方向に磁場勾配をもっているため、その磁場勾配方向に徐々に中心からずれてしまい、異なった波長の光を発生する。そのため、異なる波長の光どうしで減衰するため、レーザー発振の出力を低下させてしまう。
より高強度の電磁波を発振するための手段としては、中心磁場の分布を正弦波にすることが良いことが知られている。従来の矩形の永久磁石を使用し磁気回路を構成する場合、水平方向に配置する永久磁石間に高飽和磁化の軟磁性材料を挟んだハイブリッド型構成や水平型ハルバッハ磁気回路構成にて正弦波に近い分布にすることが提案されている(特開平9−92498号公報、特開平10−289800号公報)。しかし、この場合、中心磁場強度を高くするためには、アンジュレータのギャップ長を小さく、永久磁石の厚みを厚く、周期長を長くする必要があり、そのためアンジュレータ装置は大きくなってしまう。
【0004】
また、発生する電磁波の波長を変化させるには、前述のようにアンジュレータのギャップ長を変化させるのであるが、高強度の電磁波を発生するために磁場の均一度を通常1%以下の高精度に調整し保つ必要がある。しかしギャップ長を一旦変化させてしまうと磁場の均一度は悪化し、発生する電磁波の強度も低下してしまう。そのため、最低限の電磁波の強度を維持しようとすると、ギャップの可変範囲は機械的な調整範囲より小さくなってしまうといった問題がある。もっとも、ギャップ内には導波管が挿入されるので、導波管の外径(20mm程度)によって最小幅は制限される。
【0005】
一方、磁場強度を適宜変更する手段として永久磁石を用いた円形型ハルバッハ磁気回路を構成したものがある。「IEEE TRANSACTIONS ON MAGNETICS.VOL.35.NO.5.SEPTEMBER 1999」あるいは特開平6−224027号公報などにその一例が記載されており、この円形型ハルバッハ磁気回路の一例として、図14に示すように磁化方向が2種類以上異なる複数の永久磁石を組み合わせたものがある。図14のハルバッハ磁気回路構成では外側リング磁気回路と内側リング磁気回路から構成されており、内側リング磁気回路と外側リング磁気回路が互いに回動可能な構造となっている。
内側リングと外側リングの磁気回路を図14(a)に示すように回転させた状態では、各磁石の磁化方向の角度から内側リング磁気回路の磁場方向と外側リング磁気回路の磁場方向とが一致するため、内側リング磁気回路の中央空洞部では内側リング磁気回路が発生する磁場と外側リング磁気回路が発生する磁場を合わせた強度の磁場が発生する。一方、図14(b)に示すように(a)から180度回転させた状態では、内側リング磁気回路と外側リング磁気回路が個々に発生する磁場強度が同じとき、中央空洞部では逆に磁場が略0になる。よって、両リングの回転角度により磁場が0〜MAXまで調整できるものである。以上により、このハルバッハ磁気回路では、内側リング磁気回路単体の場合に形成される複数の永久磁石による磁気回路に対して、外側リング磁気回路に設けられた複数の永久磁石の磁化方向を前記内側リング磁気回路の磁気回路を妨げる方向に配置しているものであり、外側リング磁気回路が発生する磁場強度が磁場調整範囲となって作用する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上、従来技術を述べてきたが、結局上述した矩形の永久磁石を配列した周期磁場発生装置においては、装置が大型化すると共に、4極以上のものでギャップ調整機構を含めて製作することは構造的に困難があり、結局、磁場分布は正弦波分布からずれてしまうため電子ビームの拡散も抑えることができず、出力低下を招くと言う問題があった。例えば、図13に示すように矩形の永久磁石を向かい合わせて配置し、水平方向に周期的な磁場を発生させているが、この装置に電子ビームを入射すると、電子ビーム方向の進行方向に対し水平方向で、かつ永久磁石のギャップ面に水平な方向に電子ビームは拡散する。そのため、1周期内に永久磁石を水平に配列したものと垂直に配列したものを交互に配置するいわゆる4極のヘリカルな磁場を発生することにより、水平方向への拡散を防止することが行えるが、この場合においても磁場分布は磁場強度の低い45°方向に電子ビームは拡散してしまう。これは、軸方向と垂直な磁気回路の面内(1極の磁気回路)方向の磁場均一性が悪いために起きている現象と考えられる。
【0007】
本発明は上記のような課題を解決するものであり、従来にない磁場精度を有し、軽量小型で、設備コストが安価である周期磁場発生装置を、なお且つ磁場調整範囲が広くとれて中心磁場分布が正弦波分布となり、発生電磁波の波長のチューニング範囲が広い周期磁場発生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明者は、この永久磁石を用いた周期磁場発生装置を製造するに際し、下記のような最適な構造を考察し、本発明に至った。即ち、4極のヘリカルな磁場を発生する磁気回路の磁場分布において、磁場強度の低い45°方向に電子ビームが拡散してしまうと言う問題に対し、電子ビームが通過する中心軸方向に対して垂直な方向の磁場勾配が小さく、半径方向に均一な磁場を発生するリング状の磁気回路を有する構成とすることにより解決した。即ち、互いに異なる磁化方向を有する2種類以上の永久磁石を複数組み合わせてリング状に構成したリング磁気回路をその軸方向に複数個重ねることにより中心軸上に正弦波状周期磁場を発生するようにした。ここで、中心軸方向に正弦波状の磁場分布を発生させるため、1周期あたりの磁極数を4極以上で構成するように前記リング磁気回路を軸方向に重ねていく周期磁場発生装置とした。
【0009】
また、このとき磁気回路の構成は、異なる磁化方向をもつ2種類以上の永久磁石を左右上下対称に配置し、磁化方向を連続的に変化させ、リング状磁気回路の内径側(中央空洞部)において特定な直径方向に磁束の向きが発生するようにリング状磁気回路内の永久磁石の磁化方向を配置し、結果的に中心軸に精度の高い正弦波周期磁場を発生させるようにした。すなわち、互いに異なる磁化方向を有する2種類以上の永久磁石を複数組み合わせてリング状に構成したリング磁気回路をその軸方向に複数個重ねると共に、中心軸上に正弦波状周期磁場を発生するように、1周期内にリング磁気回路の磁極を4個以上有し、その中心軸上にておのおのが発生する磁場の主方向が、軸方向断面において互いに180°以下の角度でずれるようにした
【0010】
本発明の周期磁場発生装置において、リング磁気回路の軸方向の厚さtと、周期長を磁極数で割った値(リング磁気回路の1極あたりの軸方向の取り付けピッチ)pとの比t/pを50〜100%にした。
【0011】
本発明の周期磁場発生装置は、上記したリング状の磁気回路を内側リング磁気回路となし、当該内側リング磁気回路の外周側にこの内側リング磁気回路と同様のリング状の磁気回路を外側リング磁気回路として配置した2重リング磁気回路構造を有し、さらに内側リング磁気回路を構成するリング磁気回路の軸方向の取り付けピッチp2と外側リング磁気回路を構成するリング磁気回路の軸方向の厚みt2とを同一寸法に形成し、内側リング磁気回路は回転させずに固定し、外側リング磁気回路を回転させて磁場調整を行うことを特徴とする
即ち、この2重リング磁気回路構造の周期磁場発生装置は、内側リング磁気回路を固定し、外側リング磁気回路を回転させて、中心磁場のピーク値を0〜2.0Tまで調整できるようにしたものが望ましい
さらに、本発明の周期磁場発生装置において、内側リング磁気回路を真空チャンバー内に設置し、その真空チャンバーの外側に外側リング磁気回路を設け、この外側リング磁気回路を回転させる回転機構を具備させることが望ましい。
また、本発明の周期磁場発生装置において、外側リング磁気回路に使用する永久磁石は1.2T以上の残留磁束密度及び1114kA/m以上の保磁力を有し、内側リング磁気回路に使用する永久磁石はSm−Co系希土類磁石であることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について作用と共に説明する。
まず、従来の矩形の永久磁石を使用する場合は、向かい合わせた永久磁石のギャップ長を変化させて磁場調整を行うが、この場合ギャップ長を変化させると、磁場分布は正弦波状の分布からずれてしまう。このものでは軸方向の磁石の厚みとギャップ長から正弦波に近くなるよう磁石形状を設定及び高精度な調整を行っているため、初期調整時のギャップ長に対しては正弦波に近い分布となっているが、その後ギャップ調整をすれば磁場分布が次第に正弦波分布からずれていく。それゆえ、ギャップ長の変化に伴って電磁波の発生出力も低下し、高出力を保ちながら発生できる波長の範囲は小さくなってしまう。この点本発明では、ギャップ長を変化させるメカニズムではなく、先ず、互いに異なる磁化方向を有する2種類以上の永久磁石を複数組み合わせた磁気回路をリング状に構成することとし、このリング状磁気回路をその軸方向に複数個重ねて配置することにより中心軸上に正弦波状周期磁場を発生するように構成した。そして磁気回路を回転させることで磁場を調整可能としたことにより、幾何学的な磁気回路の変動をなくす機構となったものである。即ち、磁場調整時にギャップ変動しないため、中心軸からの距離が相対的に変動しないことにより磁気的エネルギーの移動がなくなり高精度な調整を行った状態を維持できるため、磁場調整を行った後も精度の高い正弦波分布が実現できる。
【0013】
磁場強度の調整については、リング状磁気回路の更に外周側に内側リング磁気回路と同じ磁化方向を持ち、内側リング磁気回路より大きい外側リング磁気回路を配置し、この外側リング磁気回路を、固定した内側リング磁気回路に対して回転させることにより、中心軸上の磁場精度を保ちながら磁場調整を可能とした。これにより中心軸上の磁場は0〜2.0Tまで調整できることが解った。
前記外側リング磁気回路を、固定した内側リング磁気回路に対して回転させた場合は、後述の通り、中央空洞部に発生する磁場の方向は、相対的に方向が変わらないことが解った。周期磁場発生装置では発生する電磁波の波長を変えるため磁場を変化させる。その際の磁場の変化を詳細に測定した結果、内側リング内の中央空洞部の磁場方向は内側リング磁気回路に同期し、中心軸上の磁場が変化することが解った。
図10は内側リング磁気回路を固定した上で外側リング磁気回路を回転させたときの内側と外側の磁気回路の合成磁場を表しており、縦軸が合成磁場の磁束密度を、横軸は外側リングの回転角度である。このように外側リング磁気回路の回転角調整によって正弦波周期磁場が得られることが確認された。従って、これとは逆に例えば、磁場を最大にした状態から前記外側リング磁気回路を固定しながら前記内側リング磁気回路を回転させて中央空洞部の磁場を変化させようとすると、中心軸上に発生する磁場方向は前記内側リング磁気回路が発生する磁場方向と同期して回転しながら磁場強度が低下する。このような周期磁場発生装置に電子ビームを入射すると、第1番目の前記内側リング磁気回路の磁場強度に応じ電子ビームが曲げられるため、電子ビームを磁気回路の中心軸上を通過させるためには、前記内側リング磁気回路の発生磁場方向に対して常に一定の角度を保ちながら電子ビームを入射する必要があり、そのため、前記第1番目の内側リング磁気回路の磁場発生方向に同期し、電子入射角度も変化させる必要がある。したがって、電子ビーム入射系装置を簡素化するため、内側リング磁気回路は回転させず、外側リング磁気回路を回転させて磁場調整を行うことが必要である
【0014】
ところで、2重のリング状磁気回路を軸方向に重ねる構造の一例が、「J.Appl.Phys.Vol.64.NO.10,15 November 1988」に記載されている。しかしながら、これは1周期を2分割し、2つの磁極により構成する2極の周期磁場発生装置でありヘリカル磁場を得るものではない。すなわち、この構成では中心軸上の磁場分布は正弦波分布から著しくずれているため、当然電磁波の出力は低下してしまう。これを改善するため1周期を4分割以上、すなわち磁極数を4極以上とすることで、中心軸上の磁場分布を正弦波との誤差が最大20%以下に近づけることができ、特に磁極数が12極以上において、ほぼ正弦波と一致することがわかった。また、ハルバッハ磁気回路を用いることにより軸方向と垂直な磁気回路の面内方向の磁場分布均一性が改善され、さらにギャップ変動しないことにより磁気エネルギーを変化させないで磁場調整が可能である。よって、電子ビームの拡散を抑えて高強度で高範囲の波長の光を発生させることができる。
【0015】
本発明周期磁場発生装置は、従来の矩形型永久磁石を上下に分けて磁気回路を構成していたものに比べ、一体の磁気回路と同じことになり、磁気抵抗が少なく、磁石パーミアンスが上がるため外形を小さくできる。また、小さくできることから本装置全体を真空チャンバー内に納めることも容易である。例えば、内側リング磁気回路のみを真空チャンバー内に封入し、外側リング磁気回路は真空チャンバー外に設置し、外側リング磁気回路の回転機構も真空チャンバー外に設置することができる。この場合、真空チャンバーの容積を小さくし、装置の立ち上げ時間を短くすることができると共に、真空引きに要する電力を低減することができる。
内側リング磁気回路、外側リング磁気回路に用いる永久磁石の組成は、Baフェライト系、Srフェライト系、LaおよびCo添加のフェライト系、希土類系のSm−Co系、Sm−Fe−N系等公知のものが全て適用できるが、磁気特性に優れたNd−Fe−B系であることが好ましい。Nd−Fe−B系磁石は温度特性に問題が有り、従来構造では真空装置内に設置するためにはギャップ調整機構も含むため装置が複雑なものになっていたが、上記したようなチャンバーの外に外側リング磁気回路及び回転機構を配置する構成とすることで真空装置の構造を簡素化できると共にNd−Fe−B系磁石の使用が容易となる。以上よりリングの中央空洞部に必要とする磁場強度、熱影響等により適宜選択可能であり、焼結体だけでなく樹脂等と混合させたボンド磁石としてもよい。
また、真空装置内に設置される永久磁石は脱ガス処理を行うため、200℃以上の高温にさらされる。そのため、永久磁石は、その固有保磁力HcJは1500kA/m以上が必要である。よって内側リング磁気回路のみSm−Co系希土類磁石を使用してもよい。
【0016】
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
参考例1
図1は参考例の周期磁場発生装置におけるリング状磁気回路の一例を示す斜視図である。図では周期磁場発生装置の磁気回路部の1周期分を示しており、図中1はリング磁気回路を示し、各セグメントはNd−Fe−B系の永久磁石4(図2の斜線部)で構成している。この永久磁石4の磁気特性を測定したところ、残留磁束密度=1.37T、保磁力=1130kA/mであった。図2は、周期磁場発生装置の磁気回路として組み立てた断面構成図(一部省略)であり、各リング磁気回路1は、保持部材11に接着等により固着されている。保持部材11はSUS304からなり、他にアルミニウム、エポキシ樹脂などの非磁性材料から形成することができる。さらにリング磁気回路1が固着された保持部材11は管状の固定部材12に固定ピン13により機械的に固定して組み立てている。固定部材12や固定ピン13は、保持部材11と同様に非磁性材料から形成する。またこの図に示した構造にこだわるものではないが、例えば固定ピン13はボルトねじ、平行ピン、テーパーピンなどを用いてもよく、これにより中心軸方向のリング磁気回路の固定ピッチを精度よく行うことができる。
【0017】
さて、本参考例では3種類の磁化方向を有するセグメント状の永久磁石4を円周方向に8等分割してリング磁気回路1をそれぞれ構成している。1周期あたり8極の磁極で構成した8極用リング磁気回路1の1周期の構成例である。各々の磁石4の磁化方向は図1に示すように中央空洞部5内に一方向の磁場6が発生するように左右上下に対象性を持たせており、これによって隣接する8極用リング磁気回路1が中央空洞部5の中心軸上に発生する磁場の方向は、全て一様に45°づつずれている。よって、本例はそれぞれのリング磁気回路を45°づつずらして8極を重ねて1周期を構成したものである。具体的にはリング磁気回路1の内径Dは20mmで半径方向の幅は8mm(外径D=36mm)とした。また、1周期110mmを8極の磁極にて構成しており、リング磁気回路1の1極あたりの取り付けピッチpは13.75mmである。ここで、リング磁気回路1の軸方向の厚さtを10.75mmとした。よって本例の磁極の軸方向の厚さtと、周期長を磁極数で割った値(リング磁気回路1の取り付けピッチ)pとの比t/pは78%である。この値はより大きい方が好ましく、50%を下回ると磁場強度が実用レベルに達しないため不都合である。
リング磁気回路1の取り付けピッチpとリング磁気回路の軸方向の厚みtは、等しい方がより強い中心磁場が得られるため、リング磁気回路1の外周側に十分な空間が有る場合は、図3に示すように保持部材11’を、図2のように各リング磁気回路1の間に設置する構造ではなく、リング磁気回路1’の外周側に同じ幅で設置する構造としてもよい。
また、リング磁気回路1の内径側空洞部には電子ビームを通過させるための導波管を設置する。
【0018】
参考例2
図4は、参考例1と同様のセグメント状の永久磁石4を円周方向に8等分割し、1周期あたり12極の磁極で構成した12極用リング磁気回路2の1/2周期の構成例である。したがって隣接する12極用リング磁気回路2が中央空洞部5に発生する磁場6の方向は、全て一様に30°づつずれている。各永久磁石の磁気特性及び固定方法等は参考例1と同様である。また各々の磁石の磁化方向は図4に示す通りであり、12極用リング磁気回路2の内径D及び外径D参考例1と同じであるが、リング磁気回路の1極あたりの取り付けピッチpは9.16mmで、リング磁気回路の軸方向の厚さtを9.16mmとし、磁極の軸方向の厚さtと、周期長を磁極数で割った値pとの比t/pは100%となした。すなわち図3の構造とした。また参考例1と同様にリング磁気回路の内径側空洞部には電子ビームを通過させるための導波管を設置している。
【0019】
参考例1参考例2において中央空洞部の内部の磁場を測定したところ、半径方向に対し中心軸から5mm(φ10)の範囲内において±1%以下の均一磁場強度が得られていることを確認した。また、参考例1について軸方向の磁場分布を1/4周期について測定した結果を図8に、同様に参考例2の12極の場合の測定結果図9に示す。図8、9から、8極と12極ともに点線で示した正弦波分布に近い波形が得られているが、12極にすることでより正弦波分布一致することが確認できた。
【0020】
実施例1
図5は、参考例1のリング磁気回路1の外周側に外側リング磁気回路3を配置した周期磁場発生装置30の例である。外側リング磁気回路3は、内側リング磁気回路1と同様に永久磁石を円周方向に8等分割してなり、周期磁場発生装置30は、内側リング磁気回路1、外側リング磁気回路3を有して構成したものである。
外側リング磁気回路3の磁化方向は図1に示す通りであり、内側リング磁気回路1の内径Dは20mmで半径方向の幅は8mm(外径D=36mm)とし、外側リング磁気回路3の外径Dは120mmで半径方向の幅は40mm(内径D=40mm)とした。さらに内側リング磁気回路1の軸方向の厚さt1は8極の極数から1周期110mmを8等分した厚み13.75mmに対し、保持部材11の厚み3mmを配置するため、10.75mmとした。一方、外側リング磁気回路3の厚みt2は、内側リング磁気回路1と同じでもよいが、外側リング磁気回路の外側に外側リング磁気回路保持部材14を設置する構造であれば、本図のように外側リング磁気回路の軸方向の厚みt2は内側リング磁気回路の取り付けピッチp2と同じにすることができる。
内側リング磁気回路1または外側リング磁気回路の中心軸上の磁場強度をあげるためには、外径を大きくするか、または軸方向の厚みを大きくすることが有効である。また、内側磁石の軸方向厚みより外側磁石の厚みを大きくすることにより、磁場調整範囲を大きくすることができる。よって、外側リング磁気回路の発生する磁場強度は内側リング磁気回路の取り付けピッチp2と外側リング磁気回路の軸方向の厚みを同じにすることにより、中心磁場を高めることができ、前述のように外径を大きくしたことと同じ効果が得られる。そのため外側リング磁気回路3は内側リング磁気回路の取り付けピッチp2と等しくし、装置の小型化を図ることが好ましい。
また、図示はしていないが外側リング磁気回路を駆動させるための駆動手段として、外側リング磁気回路の外周側のケース14の外側にギアを構成し、モータにより内側リング磁気回路に対して回転可能にしている。また参考例1と同様に内側リング磁気回路の中央空洞部には電子ビームを通過させるための導波管を設置する。
【0021】
実施例2
図6は、参考例1のリング磁気回路を真空チャンバー17内に設置し、真空チャンバー17の外側に実施例1の外側リング磁気回路3を設置した例である。外側リング磁気回路の磁石を回転する機構は、実施例1と同様である。本実施例では、真空チャンバー17内に設置した内側リング磁気回路の形状等は、参考例1と同様であるが、真空チャンバー17内に内側リング磁気回路を封入することで、内側リング磁気回路1の内径をφ20mmよりさらに小さくすることが可能であり、中央空洞部6の中心軸上の磁場強度をさらに強くすることができる。これにより発生する電磁波の波長をさらに短くでき、発生波長範囲も広くすることができる。
【0022】
上記した参考例1から実施例2において、内側リング磁気回路1、2及び外側リング磁気回路3に使用したセグメント磁石は、磁化方向が3種類のものを適宜組み合わせたが、本発明では図11に示すように磁化方向が2種類の永久磁石を用いて磁気回路を構成することも出来る。また、上記した例では同心円状の略扇形状としたが、永久磁石の製造を容易にするために、略台形の形状にしてもよい。また、セグメント磁石を略扇形状とした場合のリング磁気回路に使用する構成例を図7に示す。セグメント磁石4の形状が大きくなると、一体で構成することは永久磁石の製造上困難である。そこで図に示すように磁石を分割することにより形状的には2種類の第1の小磁石41、第2の小磁石42に分割したものを組み合わせて構成することができる。また、本実施例では分割数は1つの磁石は偶数分割されているが、組立しやすいように両側に置いた磁石の間にもう1つの磁石を挿入するような奇数分割を行ってもよい。本図の矢印は各小磁石の磁化方向を示す。
また、参考例1から実施例2における内側リング磁気回路1、2及び外側リング磁気回路3では、円周方向に8分割に等分し同形状のセグメント磁石4により構成しているが円周方向の分割数は8分割以上であればよく、分割数を8分割から12分割にすることで図12示すように5%程度中心磁場が増加することもわかった。
【0023】
(比較例)
図13に従来の矩形型永久磁石を用いて平面型ハルバッハ磁気回路を使用し構成した例の断面を示す。周期長は38mm、ギャップ長は20mm、極数は2極である。この周期磁場発生装置の発生磁場強度は、0.4Tである。永久磁石の形状は、幅140mm、高さ70mm、磁化方向の厚さ9.5である。したがって1極あたりに使用する永久磁石の重量は、約1.4kgであるのに対し、本発明の参考例1にて発生する磁場強度は0.5Tであり、また1極あたりに使用する永久磁石の重量は0.1kg以下であり、10分の1以下の体積で同等の特性を得ることが可能であることがわかった。このことから装置として従来に比べかなりの軽量化できることがわかった。
【0024】
【発明の効果】
以上のように本発明の周期磁場発生装置は、中心軸上にておのおのが発生する磁場の主方向(磁極)が順次180°以下の角度でずれて1周期を構成し、1周期を4極以上のリング磁気回路の磁極で構成した内側リング磁気回路及び外側リング磁気回路を配置した二重リング磁気回路構造であって、かつ内側リング磁気回路は回転させずに固定し、外側リング磁気回路を回転させる構成を採用したので、電子ビーム入射系装置を簡素化することができる。即ち、磁場精度を保ったまま磁場調整が可能となることから、磁場調整範囲を広くすることができ、広範囲の波長を高出力で発生することが可能な周期磁場発生装置を提供できる。また、電子ビームの拡散を防ぐために中心軸上の磁場分布を正弦波状にすることも1周期あたりの極数を任意にすることができるため、4極以上の極数にすることで容易に可能となる。
さらに、従来の矩形型永久磁石を用いた平面型の周期磁場発生装置では4極以上の多極で磁場調整可能な構造にすることは困難であったのに対し、本発明ではその各々の極数の磁気回路は磁場調整が可能であり、同じ磁場強度を得るための永久磁石の体積も小さくできることから、小型、軽量、安価な周期磁場発生装置を提供することができる。また、特に内側のリング磁気回路を真空チャンバー内に設置することでさらに広範囲な波長で高出力の電磁波を発生することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例による8極周期磁場発生装置のリング磁気回路の一例を示す分解斜視図である。
【図2】 参考例の周期磁場発生装置であって、リング磁気回路の支持構造を示す要部断面図である。
【図3】 リング磁気回路の他の支持構造を示す要部断面図である。
【図4】 参考例による12極周期磁場発生装置のリング磁気回路の一例を示す分解斜視図である。
【図5】 本発明による2重リングタイプ8極周期磁場発生装置の一例である要部断面図である。
【図6】 本発明の2重リングタイプ8極周期磁場発生装置の一部を真空チャンバー内に設置した場合の一例である要部断面図である。
【図7】 本発明の各磁気回路に使用できるセグメント磁石の構成例である。
【図8】 参考例による8極周期磁場発生装置の中心軸上の磁場強度の1/4周期の測定結果である。
【図9】 参考例による12極周期磁場発生装置の中心軸上の磁場強度1/4周期の測定結果である。
【図10】 内側リング磁気回路を固定し、外側リング磁気回路を回転して磁場調整した場合の磁束密度の変化を示す図である。
【図11】 磁化方向が2種類の永久磁石を用いた場合の例を示す図である。
【図12】 円周方向の永久磁石の分割数を変えた場合の中心磁場の影響を示す図である。
【図13】 従来の水平型ハルバッハ型磁気回路を用いた周期磁場発生装置用磁気回路の斜視図である。
【図14】 リング型ハルバッハ型磁気回路を用いた周期磁場発生装置用磁気回路の説明図である。
【符号の説明】
1:8極用リング磁気回路、2:12極用リング磁気回路、3:外側リング磁気回路、4:分割した永久磁石、5:中央空洞部、6:磁場方向、11,11’:保持部材、12,12’:支持部材、13,13’:固定ピン、14:外側リング磁気回路保持部材、15:外側リング磁気回路支持部材、16:外側リング磁気回路用固定ピン、17:真空チャンバー、40:セグメント磁石、41:第1の小磁石、42:第2の小磁石

Claims (4)

  1. セグメント磁石を複数組み合わせてリング状に構成したものであって組み合わせた前記セグメント磁石同士の磁化方向が順次ずれて配置されたことによりこのリング状に構成したものの中央空洞部に主方向の磁場が発生するリング磁気回路を、その軸方向に複数個重ねたリング状磁気回路を有し、前記リング状磁気回路の中心軸上に正弦波状周期磁場を発生するようにした周期磁場発生装置であって、
    前記リング状磁気回路を構成するリング磁気回路は、中心軸上にておのおのが発生する磁場の主方向(磁極)が順次180°以下の角度でずれて1周期を構成し、1周期を4極以上のリング磁気回路の磁極で構成し、リング磁気回路の軸方向の厚さtと1極あたりの軸方向の取り付けピッチpとの比t/pを50〜100%とし、
    前記リング状磁気回路を内側リング磁気回路となし、更に内側リング磁気回路の外周側に内側リング磁気回路と同様のリング状の磁気回路を外側リング磁気回路として配置してなり、
    内側リング磁気回路を構成するリング磁気回路の軸方向の取り付けピッチp2と外側リング磁気回路を構成するリング磁気回路の軸方向の厚みt2とを同一寸法に形成し
    内側リング磁気回路は回転させずに固定し、外側リング磁気回路を回転させて磁場調整を行うことを特徴とする周期磁場発生装置。
  2. 請求項1に記載の周期磁場発生装置において中心磁場のピーク値を0〜2.0Tまで調整できるようにしたことを特徴とする周期磁場発生装置。
  3. 請求項1又は2に記載の周期磁場発生装置において、外側リング磁気回路に使用する永久磁石は1.2T以上の残留磁束密度及び1114kA/m以上の保磁力を有し、内側リング磁気回路に使用する永久磁石はSm−Co系希土類磁石であることを特徴とする周期磁場発生装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の周期磁場発生装置において、内側リング磁気回路を真空チャンバー内に設置し、その真空チャンバーの外側に外側リング磁気回路及び外側リング磁気回路を回転させる回転機構を具備することを特徴とする周期磁場発生装置。
JP2001339523A 2001-11-05 2001-11-05 周期磁場発生装置 Expired - Lifetime JP4000555B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001339523A JP4000555B2 (ja) 2001-11-05 2001-11-05 周期磁場発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001339523A JP4000555B2 (ja) 2001-11-05 2001-11-05 周期磁場発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003142300A JP2003142300A (ja) 2003-05-16
JP4000555B2 true JP4000555B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=19153860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001339523A Expired - Lifetime JP4000555B2 (ja) 2001-11-05 2001-11-05 周期磁場発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4000555B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007128681A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Japan Atomic Energy Agency 中性子偏極装置
KR20100099054A (ko) * 2009-03-02 2010-09-10 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 영구 자석식 자계 발생 장치
JP5129183B2 (ja) * 2009-03-13 2013-01-23 公益財団法人鉄道総合技術研究所 磁気カップリングクラッチ装置
KR101360852B1 (ko) 2012-08-24 2014-02-11 한국원자력연구원 주기가변 영구자석 언듈레이터
JP7170068B2 (ja) * 2019-01-23 2022-11-11 株式会社日立製作所 永久磁石装置、及び磁場発生装置
CN114915115A (zh) * 2021-02-10 2022-08-16 株洲中车时代电气股份有限公司 一种电机永磁体排列方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003142300A (ja) 2003-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0306966B1 (en) Bending magnet
Temnykh Delta undulator for Cornell energy recovery linac
WO2004069052A1 (ja) 磁界発生装置
JP4000555B2 (ja) 周期磁場発生装置
Leupold et al. Applications of yokeless flux confinement
USH1615H (en) Magnetic fields for chiron wigglers
US4048555A (en) Spin resonance spectrometer and magnet structure
JP3117373B2 (ja) ジャイロトロン用磁場発生装置
JPS61218120A (ja) 磁界発生装置
JP3204920B2 (ja) 永久磁石型偏向磁石装置および電子蓄積リング
JPH0992498A (ja) 挿入光源装置用磁気回路
US20240120818A1 (en) Systems and methods combining discrete flux-directed magnet assemblies that integrate magnetic gear boxes with single or dual rotor machines
JPS60124400A (ja) 円偏光発生装置
WO2023136332A1 (ja) 電磁装置
US3805202A (en) Betatron electromagnet
Leupold et al. Novel magnet structures for free‐electron lasers
KR20230173671A (ko) 분리된 유동 지향적인 자성을 가진 조립품 및 이를 통해 형성된 시스템
Iwashita et al. Strong variable permanent multipole magnets
JPS63224230A (ja) X線露光装置
Bassalat et al. High Field Hybrid Permanent Magnet Wiggler Optimized for Tunable Synchrotron Radiation Spectrum
JPH0394733A (ja) Mri用磁界発生装置
Bovda et al. Quadrupole lenses with permanent magnets
JPH08124700A (ja) 円偏光アンジュレータ
JP2001023799A (ja) 挿入光源
KR100265813B1 (ko) 개방형 자기공명영상장치용 그레디언트 코일 및 그 제작방법

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040526

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070320

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070515

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4000555

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term