JP4000523B2 - 加熱調理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱調理装置に係り、更に詳しくは、炊飯器等の調理用器具をトッププレート上の所定の位置に確実に載置することができ、且つ、好ましく種々の調理を行うことができる加熱調理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、炊飯を行い得る加熱調理装置としては下記の特許文献が知られている。
【0003】
【特許文献1】
実公平6−24154号公報
【0004】
前記特許公報に開示された加熱調理装置は、上ケースと下ケースとが備えられ、その内部には加熱体としての誘導加熱コイル或いは冷却ファン等が内蔵されている。上ケースの中央部には非磁性材料からなるトッププレートが設けられ、下ケースには吸気口及び排気口が設けられている。この加熱調理装置には誘導加熱コイルが1カ所設けられている。
【0005】
該加熱調理装置は、内釜とこの内釜を囲繞する外釜とから構成される炊飯器本体が電磁誘導加熱装置上に載置された状態で内鍋の底面がトッププレート上に載置される。そして、トッププレートに温度を検出する温度センサが設けられ、この温度センサによって、誘導加熱コイルへの通電が制御され、その誘導加熱コイルの電磁誘導作用により被調理物が加熱され、調理されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の加熱調理器においては、加熱体が1カ所しか設けられていないが、加熱調理には炊飯や他の煮物など複数種類の調理物がある。このため、炊飯器や他の調理用器具などを同時に使用したくても同時に使用できないという問題があった。
【0007】
また、炊飯を行う場合一般的にタイマー予約により炊飯を行っているが、従来の加熱調理器にはタイマー機能が設けられていなかった。また、仮に従来の加熱調理器にタイマー機能を設けたとしても加熱体が1カ所しか設けられていないため、炊飯器をタイマー予約してしまうと、タイマー予約した時点から炊飯が終了する迄の間、他の調理用器具は使用できないと言う問題もあった。
【0008】
また、炊飯器を使用する際は加熱調理器から直接出された配線コードにて他の鍋などの調理用器具に電気的接続を行って調理を行わなければならないため不便であった。また炊飯器の不使用時には配線コードやコネクタ処理などが面倒であった。
【0009】
また、加熱調理器には炊飯器を載置するための誘導加熱コイルが内蔵された凸部が形成され、炊飯器の下部にはその突部に位置合わせするための凹部が形成されている。この炊飯器の下部に形成された凹部は視認し難く、誘導加熱コイルの真上に調理用器具を載置させ難かった。このため、炊飯器の下方に形成された凹部と加熱調理器の凸部との位置合わせが極めて困難であった。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、確実に加熱体の真上に調理用器具を載置することができ、且つ、複数の被調理物を並行して同時に調理することができる加熱調理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明にかかる加熱調理装置は、天面に設けられ、周囲を枠体により保持された非磁性材より成るトッププレートと、内部に設けられた複数の加熱体と、各加熱体をそれぞれ制御する制御部と、一側に設けられ、前記制御部に設定情報を入力するための複数の操作ボタンを有する操作部とを有し、流し台に載置若しくは組み込まれる加熱調理器と、磁性材より成る内鍋と、該内鍋が下方に露出した状態で当該内鍋を挿脱自在に収容する上面開口の調理容器と、該調理容器の上面開口を開閉自在に覆う開閉蓋とを有した調理用器具とを備え、前記加熱調理器の上面には、前記トッププレートを介して前記加熱体の真上に前記調理用器具を載置させる非磁性材より成るガイド体を取り付けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図12は本発明の一実施形態にかかる加熱調理装置を説明するための図であり、これらの図において同一の構成要素に対しては同一の符号を付して記載している。図1は本発明の一実施形態に係る加熱調理装置の斜視図である。同図に示すように加熱調理装置1は、流し台59に載置若しくは組み込まれる加熱調理器2と、調理用器具としての炊飯器40とから構成されている。
【0013】
図2は加熱調理装置1を構成する加熱調理器2の斜視図である。同図において、本体ケース3は上面が開口されており、上面開口部には枠体4を介して、例えば耐熱ガラスの如き非磁性材からなる平板状のトッププレート5が取り付けられている。トッププレート5は周囲を枠体4により保持され加熱調理器2の天面に設けられている。サークルライン6はトッププレート5に印刷によって設けられ、調理鍋等の載置位置を表示しており、その直径は各サークルライン6対応位置のトッププレート下部に設けられた加熱体14(詳細な構造は後述する)の外径とほぼ等しいか、又は若干大きく形成されている。またサークルライン6のトッププレート5手前側には、各サークルライン6に載置された調理鍋等の温度や加熱体14の加熱出力等を表示する温度表示部7が各サークルライン6に近接して設けられている。
【0014】
枠体4の後部側には本体ケース3内に備えられた発熱部品を、外気を導入して冷却するための外気導入口8と、導入された外気を排気する排気口8aが設けられている。本体ケース3の前面側には本体ケース3内に出し入れ自在に設けられた魚等を焼くための引出し状のグリル9が設けられており、引出し取っ手10を引っ張ってグリル9を引き出し可能となっている。
【0015】
また、本体ケース3の前面側には、操作部11が本体ケース3の一側(前面側)に設けられ後述する調理の制御パターンを選択する複数の操作ボタン12、或いは、電源スイッチ(図示せず)などが設けられていて、操作ボタン12によって加熱体14の加熱出力設定情報の入力や調理用器具の加熱制御パターンを選択操作したり、加熱調理装置1の様々な設定情報を入力操作することができる。また加熱調理器2の枠体4手前側上面には各操作部11に対応して設けられた天板操作部60が設けられており、天板操作部60の操作は各操作部11と連動して天面においても操作部11と同様の操作が可能に構成されている。このため、使用者は操作部11と天板操作部60の使いやすい方の操作部で加熱調理器2を使用でき、使い勝手が向上する。
【0016】
操作部11では操作ボタン12が各サークルライン6下部に設けられた加熱体14の数と同様に3カ所設けられ、下側を底辺とする三角形状に配置されている。即ち、各操作ボタン12は加熱調理器2のトッププレート5に3カ所設けた調理鍋等の加熱部分である各サークルライン6の配置状態に対応して三角形状に配置され、どの操作ボタン12がどのサークルライン6対応位置のトッププレート下部に設けられた加熱体14と対応しているか判り易くしている。また操作ボタン12の上部には調理時間予約タイマーの時間表示や調理鍋等の温度などを出力する表示部15を有している。
【0017】
図3は、本発明の一実施形態に係るガイド体を回動させて後部側に立設させた加熱調理装置の斜視図である。図1及び図3に示すようにガイド体20はサークルライン6に対応して枠体4の後部側に回動可能に支持されていて、トッププレート上に載置した際には加熱調理器2の上面にトッププレート5を介して加熱体14の真上に位置する。サークル体21は略円形の収納空間22を有するサークル部21aと、一端がサークル部21aを支持し、他端が枠体4に可動若しくは着脱自在に支持されたアーム部21bとから構成され、サークル部21aの内径はサークルライン6の外径より若干大径に形成されている。本実施形態ではガイド体20がトッププレート5の後方側に位置した加熱体14に対向して設けられている。これは手前側ではいろいろな調理を行う際、鍋の交換等でガイド体20が邪魔にならないためである。このガイド体20は本実施形態では1カ所設けられ、他の2カ所はガイド体20を設けていないが、必要に応じて、他の加熱体1カ所に設けてもよいし、複数の加熱体に対して設けても良い。
【0018】
図4は図1におけるA−A断面拡大図である。同図に示すように前述した加熱体14は、加熱調理器2の本体ケース3内部となるサークルライン6の下側に、それぞれ各サークルライン6に対応した位置に、トッププレート5を介して3カ所に設けられており、渦巻状に巻かれた電磁誘導コイルからなっている。そして、加熱体14はコイル支持台13の上面に渦巻き状に巻かれて支持され、このコイル支持台13の下方には所定の間隔を存してフレーム(図示せず)が設けられている。コイル支持台13は、加熱体14をできるだけ鍋に近付けて効率の良い磁力線が形成されるように、コイル支持台13とフレームとの間に図示しないバネが介装されトッププレート5側に付勢し、加熱体14とトッププレート5の下面と常時当接させている。温度センサ16は配線コード16aを介して制御基板48に接続されており、この温度センサ16で検出した内鍋41の温度によって後述する制御部47は各加熱体14への通電を制御する。
【0019】
また、本体ケース3内部には各加熱体14をそれぞれ制御する多くの電気部品が実装された制御基板48、及び、電動モータMにより駆動され、本体ケース3内部に設けられた発熱部品を冷却する送風機49などが設けられている。モータMが駆動し送風機49が運転されると前述の外気導入口8から導入された外気が、加熱体14或いは制御基板48などの発熱部品を矢印で示すように空冷した後、排気口8aから本体ケース3外に放出される。このときコイル支持台13には、コイル支持台13を上下方向に貫通して設けられた通気口13aが設けられているため加熱体14を良好に冷却できるようになっている。
【0020】
図5は本発明の一実施形態に係る加熱調理装置の電気回路の概要ブロック図である。同図に示すように、本実施形態における加熱体14の一方は操作部11の操作ボタン12、タイマー55を介して前記制御基板48に設けられている制御部47に接続されている。制御部47は図示しない電源スイッチを介してソケット56に接続されている。他の加熱体14も同様に一方が操作部11の操作ボタン12、タイマー55を介して制御基板48に設けられた制御部47に接続され、制御部47は図示しない電源スイッチを介してソケット56に接続される。
【0021】
ここで制御部47はマイクロコンピュータからなり、このマイクロコンピュータには複数の制御装置を備え、タイマー55は複数のタイマー機能を備えている。また前述のように、操作部11は複数の操作ボタン12を備えている。制御部47は複数の制御装置によって各加熱体14をそれぞれ単独制御できるように構成されている。ソケット56は商用交流電源に接続され、これにより本実施形態における加熱体14は電磁誘導コイルにより形成された加熱体14が2つと、抵抗により形成されたヒータとしての加熱体14bにより調理可能となっている。なお、全ての加熱体14を電磁誘導コイルで構成しても良いし、2つ以上の抵抗線によって加熱体14を構成しても良い。各制御部47は例えば炊飯器40を用いて保温付き炊飯を実行する炊飯モード、保温付き煮物を実行する煮物モードの他に図示しないが保温付き炒め物を実行する通常加熱モード或いはフライなどを揚げるフライモード等複数の制御パターンを備えている。
【0022】
図6は調理用器具としての炊飯器40の縦断面図である。同図に示すように、炊飯器40は鉄などの磁性材よりなる内鍋41と、内鍋41を挿脱自在に収容する上面を開口する調理容器42と、この調理容器42の上面開口を開閉自在に覆う開閉蓋43とを備えている。開閉蓋43は調理容器42の上部に回動軸43aによって回動自在に枢支され、回動軸43aの対向位置に設けられた開閉蓋43をロックするためのラッチ43bにより内鍋41の上面開口を開閉自在に閉塞する。また開閉蓋43内鍋41との内部対向面に備えられた内蓋44と、開閉蓋43を開閉するときや、調理容器42を持ち運ぶときに使用できる把手45、及び内鍋41を上部から暖める天面加熱体46を有している。
【0023】
開閉蓋43が内鍋41の上面開口を閉塞した際には、シール部材44bにより内鍋41開口が密閉され、密閉された内鍋41内部に発生する蒸気は、開閉蓋43及び内蓋44を貫通して設けられている蒸気抜き弁44aにより外部に排出することが出来る。調理容器42の下部には電力受給端子51(本発明の電力受給手段に相当)が突出して固定されていて、この電力受給端子51は後述する電力供給端子50に電気的に接続可能となっている。調理容器42の内鍋41側に設けられた側面加熱体52は、配線コード51aを介して電力受給端子51に電気的に接続されていて、電力受給端子51が電力供給端子50に電気的に接続されて電力が供給されることで内鍋41の側面を加熱することが出来る。
【0024】
図7は本発明の一実施形態に係るガイド体の構造を説明するための上面図である。同図に示すようにガイド体20のサークル体21内部には制御基板48に電気的に接続された配線コード50aを備えられ、その先端には炊飯器40に電力を供給する電力供給端子50(本発明の電力供給手段に相当)が設けられている。この電力供給端子50は弾性を有した導電性の金属にて構成されていて、ガイド体20の外側部(上面両側)に設けられ、図4に示すように前述した炊飯器40がガイド体20にセットされると、調理容器42に設けられた電力受給端子51に弾性力で付勢して接触し、炊飯器40に電力を供給する。また図7に示す第1載置スイッチ17は、配線コード17aを介して制御部47に接続されており、制御部47はガイド体20上に炊飯器40が載置されたのを第1載置スイッチ17より検出する。なお、図4に示すように、ガイド体20には炊飯器40を挿入し易くするために、サークル体21の上部内周面側を湾曲に面取りした湾曲部23を有している。そして、炊飯器40をガイド体20にセットした際には、内鍋41が下方に露出して内鍋41の底面をトッププレート5に当接可能な状態で調理容器42に挿脱自在に収容するよう構成されている。
【0025】
なお、このようなガイド体20において、加熱調理器2は一般に鍋の直径が27cm以上のものは使用できないため、サークル体21の内径を27cm程度に形成すると、ほぼどのような鍋やフライパンなどの調理用具にも用いることが出来るため良好である。また、サークル体21の厚みは、炊飯器40の内鍋41をサークル体21内に確実にセットすることができ、所定の位置からずれてしまうのを防止するため、例えば約10mm以上の厚さに構成すると、内鍋41が万一サークル体21上に載置されてしまった際にも、はっきり載置状態の間違いが確認できる。さらに、サークル体21は自重でトッププレート5に密着するため、トッププレート5から受熱して調理終了後もトッププレート5と同様に熱くなるので、所定の温度で変色する材料で形成して、変色した色により使用者に注意を促したり、例えば所定の温度で「高温注意」などの文字を表示できるようにして使用者に注意を促すようにしておくと安全性が向上できる。なお、サークル体21の高さを調整することにより、深鍋や浅鍋或いはフライパンなども適宜使用することができる。
【0026】
図8は各加熱体上に調理用器具を載置した様子を示す加熱調理装置の斜視図である。本実施形態における加熱調理装置1の炊飯器40は、前述の電力供給端子50と電力受給端子51の接続方法と同様の方法により、制御部47と信号線を介して接続する構成が取られている。このため調理用器具(炊飯器40)の外表面には調理用器具側操作部11cが設けられ、操作部11同様の機能を有している。この調理用器具側操作部11cは操作部11と電気的に並列に設けられるか、或いは、操作部11と切り離して独立して設けられている。これにより、調理したい調理用器具(炊飯器40)を直接操作することができるので、間違って他の加熱体14の操作部11を操作してしまうなどの不都合を確実に防止することができる。また、本実施形態ではガイド体20がトッププレート5の後方側に位置した加熱体14に対向して1カ所設けられている。これにより手前側のサークルライン6の略中心に対応した位置に一般に市販されている一般鍋61、一般鍋65(蓋無し)などを載置して、炊飯器40を使用しながらいろいろな調理を行うことが可能となっている。
【0027】
図9は本発明の一実施形態に係る支持部材を説明するための加熱調理装置の斜視図、図10は本発明の一実施形態に係る支持部材の拡大図である。図10に示すように連結部21cはサークル体21を構成するアーム部21b先端に一体に設けられ幅狭に形成されており、この連結部21cには貫通穴が設けられている。支持部材19は、前記連結部21cを挟んで対向して形成された腕部19aを備え、連結部21cが支持部材19の腕部19aの間に嵌入され、例えば割ピンの如き支持軸19bが前述の貫通穴に着脱可能に挿通されて連結され、これにより、サークル体21は支持部材19に支持軸19bを軸に回動可能に且つ着脱自在に支持される。なお、支持部材19の後方側にはガイド体20が後方に倒れるのを防止するためのストッパ(図示せず)が枠体4から突設されている。また図3に示す第2載置スイッチ18は、配線コードにて制御部47に接続され、制御部47はガイド体20がトッププレート5上に倒されたのか否かを第2載置スイッチ18より検出することが可能となっている。
【0028】
このような構成により該ガイド体20は調理が終ったとき回動して後部側に立設させておける。これによりトッププレート5の上面が広くなるので容易に清掃することができる。また、ガイド体20を清掃する場合は、支持軸19bを引き抜いてサークル体21を支持部材19から取り外せば、ガイド体20を容易に清掃することができる。
【0029】
なお、このサークル体21と支持部材19の内部には前述の配線コード50aや信号線を加熱調理装置1と接続する着脱自在のコネクタ構造を有しており、支持軸19bを引き抜いてサークル体21を支持部材19から取り外す際には、コネクタを外すことでサークル体21内部の配線コード50aや信号線の電気的接続も共に外すことができ、逆にサークル体21を支持部材19に取付ける際には、コネクタを接続することでサークル体21内部の配線コード50aや信号線の電気的接続も同時に行うことが出来る構造になっており、さらに利便性を向上させている。
【0030】
次に、上記のように構成した本実施例の作用を説明する。
加熱調理器2の不使用時には、ガイド体20を支持軸19bを軸に後方に回動(図3矢印)させ、支持部材19上に立設する。このとき、連結部21cは支持部材19の後方側に突接したストッパに当接するので、それ以上後方に倒れることはない。
【0031】
そして、調理を行う場合は、ガイド体20の支持軸19bを軸に前方に回動させ、図9に示すように、サークル体21を自重によりトッププレート5上に密着させる。これにより、サークル体21はトッププレート5上に印刷されたサークルライン6の外周に位置する。
【0032】
そして、図1や図8に示すように、被調理物(米)が入れられた炊飯器40をサークル体21内にセットし、その底部をトッププレート5に載置すると、内鍋41の底部は自然とサークルライン6上に位置される。また、サークル体21には上部内周面側を湾曲に面取りした湾曲部23を形成しているので、炊飯器40の内鍋41底部は湾曲部23にて案内されサークル体21に引っ掛かることなくサークルライン6上の所定の位置(サークルライン6の略中心)に確実にセットさせることができる。また、万一、サークルライン6が消えてしまった場合でも、サークル体21により炊飯器40を確実に所定位置に載置させることができる。当然、サークルライン6がない構成であっても、加熱体14の直上に載置することが可能となっている。
【0033】
次に、炊飯器40が載置された下側の加熱体14に対応する操作ボタン12が操作されて複数の制御パターンの中から炊飯モードが選択され電源スイッチがONされる。電源スイッチがONされ炊飯モードで加熱体14に商用交流電源が通電されると、加熱体14(誘導加熱コイル)から大量の磁力線が発生し、この磁力線の作用によって内鍋41に渦電流が発生し、この渦電流によって内鍋41は加熱される。このとき制御部47は図11に示す如き制御パターンで炊飯を実施し、炊飯終了後約+75℃で保温を行う。なお、図11は本発明の一実施形態に係る加熱調理装置の制御部の調理制御パターン(保温付き煮物)図である。
【0034】
また、炊飯を行いながら他の調理も並行して同時に行える。炊飯以外の被調理物の調理、例えば煮物の調理を行う場合、炊飯器40でなくて一般鍋61を使用する。係る調理に使用する一般鍋61は専用のものでも市販のものでも良いが、加熱体14が電磁誘導コイルの場合は、磁性材料からなる鍋を使用することが必要である。そして、一般鍋61が載置された下側の加熱体14に対応する操作ボタン12が操作されて複数の制御パターンの中から煮物モードが選択され電源スイッチがONされる。
【0035】
電源スイッチがONされ煮物モードで加熱体14に商用交流電源が通電されると、加熱体14(電磁誘導コイル)から大量の磁力線が発生し、この磁力線の作用によって一般鍋61に渦電流が発生し、この渦電流によって一般鍋61は加熱される。このとき制御部47は図12に示す如き制御パターンで煮物を行い、煮物終了後約+85℃で保温を行う。他に制御部47は炒め物を行う通常加熱モードで好適な炒め物調理或いはフライなどを揚げるフライモードで好適なフライ調理などを行うことができる。これにより、複数の被調理物を並行して同時に調理することができる。このとき表示部15には調理中の温度状態や調理終了時間などが表示される。なお図12は本発明の一実施形態に係る加熱調理装置の制御部の調理制御パターン(保温付き煮物)図である。
【0036】
実施の形態2.
図13は本発明の実施の形態2に係る加熱調理器2のガイド体20を構成するサークル体21の拡大縦断側面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
【0037】
本実施形態では、ガイド体20を構成するサークル体21内側を内鍋41下方の湾曲面に略密着する形状に形成し、ガイド体20を構成するサークル体21内に内鍋41の下部周囲を加熱する電磁誘導コイルからなる補助加熱体14aを設けている。補助加熱体14aは配線コード50aに配線接続され制御基板48に接続される。炊飯器40は前述同様制御部47によって制御され炊飯が実行される。この場合、炊飯器40の内鍋41は、この補助加熱体14aと加熱体14によって、下部側面と下面との両面より加熱されるため、調理容器42内(内鍋41内)の温度ムラの解消や米の炊飯時間を短縮でき好適な炊飯を行うことが可能となる。なお、補助加熱体14aは電磁誘導コイルに限らずニクロム線などのヒータであっても差し支えない。
【0038】
なお、加熱体14は高電圧で、補助加熱体14aは低電圧で駆動するように構成しても良い。即ち、本体ケース3内部に備えられた加熱体14は、200Vの電力が供給される構成であれば、大出力の加熱が可能となる。これに対し、サークル体21に備えられた補助加熱体14aは、前述のようにサークル体21を支持部材19に支持する際、加熱調理器本体1から電力を供給するために、コネクタ等により電気的に加熱調理器本体1に接続される配線コード50aや信号線等を有している。また、サークル体21にも電力供給端子50が設けられており、調理容器42に備えられた電力受給端子51と接続される。このようなコネクタによる接続構造を有するサークル体21において、高電圧をそのまま用いるより、本体1内部で電力を落とし、例えば補助加熱体14aに供給する電力は100Vとするように構成すれば、機器としての安全性が向上される。また、加熱体14は高電圧で、補助加熱体14aは低電圧で駆動するので、安全性を向上しながら非常に効率の良い加熱が可能となる。また、前述のように補助加熱体14aをニクロム線などのヒータで構成した場合には、補助加熱体14aに供給される電力を直流電力としても良い。このように供給される電力が直流電力であれば、高電圧であっても比較的安全性が確保しやすいため、加熱体14、補助加熱体14aともに高電圧で駆動でき、やはり安全性を向上しながら非常に効率の良い加熱が可能となる。
【0039】
実施の形態3.
図14は本発明の実施の形態3に係る加熱調理器2のガイド体20を構成するサークル体21の拡大縦断側面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
【0040】
本実施形態では、サークル体21の円周方向外側から中心側までの幅の略中央に補助加熱体14aから発生する磁束を吸収可能な防磁体33を設けている。防磁体33は被磁性材からなる通電性を有するアルミニウムなどの金属板にて円筒形の防磁材にて形成され、補助加熱体14aの周囲に設けられている。即ち、電磁誘導コイル(補助加熱体14a)の外側周囲には、非磁性材より成る防磁体33を配設している。サークル体21には所定寸法上下方向に突出させた突出部25を設け、その突出部25内に防磁体33を挿入し保持する。なお、この防磁体33は、サークル体21内に設けず、サークル体21の外側周囲に設けても良い。また、ガイド体20のサークル部21aの外周部(外周壁)を防磁材にて形成しても良い。
【0041】
また、調理容器42のサークル体21に突出部25を収納可能な凹所42aが設けられている。調理容器42をサークル体21上に載置した際凹所42a内に突出部25が収納される。これにより、補助加熱体14aより防磁体33の幅を広くして補助加熱体14aから発生する磁力線が防磁体33より外側に洩れるのを確実に防止することができる。なお、ガイド体20を構成するサークル体21内側は実施の形態2の如く内鍋41下方の湾曲面に略密着するように形成しても、湾曲面上側の内鍋41周囲の平面部に略密着するように形成しても差し支えない。
【0042】
なお、防磁体33はアルミニウムに限らず、通電性を有する薄い鉄板などを用いても差し支えない。この場合、補助加熱体14aから発生する磁力線の作用によって防磁体33は発熱するので防磁体33に所定の大きさの無数の穴を開けた網目形状、或いは、金網形状などにすることにより防磁体33の発熱を抑えられ効果的である。
【0043】
実施の形態4.
図15は本発明の実施の形態4に係る加熱調理器2のガイド体20を構成するサークル体21の拡大縦断側面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
【0044】
本実施形態では、サークル体21に内鍋41の温度を直接検出する温度センサ34を設けている。34aは湾曲した傾斜面、34bは鍔で、傾斜面34aはトッププレート5側をサークル体21の中心側にトッププレート5の離間側をサークル体21の中心から離間する方向に傾斜させている。温度センサ34はサークル体21に設けられた図示しない方形穴に挿入され傾斜面34aは所定寸法サークル体21の中心側に延在する。温度センサ34は配線コード34cを介して制御部47に接続されている。
【0045】
鍔34bとサークル体21の外壁との間にはコイルバネ35が介設され、このコイルバネ35によって温度センサ34は常時サークル体21の中心側に付勢される。これにより、鍔34bはサークル体21内側に当接し、それ以上温度センサ34がサークル体21の中心側に移動するのが阻止される。そして、サークル体21内側に内鍋41が挿入されると、温度センサ34は先端に形成された傾斜面34aによって引っ掛かることなく挿入できる。サークル体21内側に内鍋41が挿入されると、温度センサ34はサークル体21方向に押されるが、温度センサ34はコイルバネ35によって常時サークル体21の中心側に付勢され内鍋41に接触するので、制御部47は内鍋41の温度を確実に検出することが可能となる。
【0046】
実施の形態5.
図16は本発明の実施の形態5に係る加熱調理器2のガイド体20を構成するサークル体21の拡大縦断側面図である。なお、実施の形態1及び実施の形態3と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
【0047】
本実施形態では、調理容器42の下部には実施例3の如き凹所42aを設けると共に、ガイド体20を構成するサークル体21には上方に突出させた突出部25を設けている。そして、サークル体21に設けた電力受給端子51を凹所42a内に設け、電力供給端子50を突出部25に設けている。凹所42aは電力受給端子51の下方端部が凹所42aより突出しない深さに形成され、突出部25は凹所42a内に合致可能な形状に形成されている。
【0048】
そして、サークル体21に調理容器42が載置されると、電力供給端子50と電力受給端子51とは電気的に接続される。係る電力受給端子51を凹所42aから下方に突出しないように設けているので、電力受給端子51に外力が加わるのを防止できる。これにより、電力受給端子51が変形してしまうのを確実に防止することができる。
【0049】
実施の形態6.
図17は本発明の実施の形態6に係る加熱調理装置1の電気回路のブロック図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
【0050】
本実施の形態6は、加熱体14の一方は操作部11の操作ボタン12、スイッチ57を介して制御部47に接続され、制御部47は図示しない電源スイッチを介してソケット56に接続されている。また本実施形態では、他の加熱体14及び抵抗により形成されたヒータとしての加熱体14bも同様に操作ボタン12、スイッチ57、制御部47、電源スイッチを介してソケット56に接続されている。
【0051】
また、加熱体14の一方は分岐して前記補助加熱体14a、ガイド体側操作部11a、補助タイマー55a、補助制御部(図中制御部)47a、切換スイッチ57を介して制御部47に接続されている。該切換スイッチ57はサークル体21に調理容器42が載置されると、制御部47と補助制御部47bとの接続を解除し制御部47と操作部11とを電気的に接続する。また、サークル体21から調理容器42が外されると切換スイッチ57は制御部47と操作部11との接続を解除し、制御部47と補助制御部47bとを電気的に接続する。
【0052】
補助制御部47aは制御部47、タイマー55aはタイマー55、ガイド体側操作部11aは操作部11同様に構成され、ガイド体20を構成するサークル体21をトッププレート5上に倒した状態でサークル体21内に一般鍋61が載置された際、タイマー55a及びガイド体側操作部11aが操作されると制御部47aは補助加熱体14aを制御して一般鍋61の保温などを好適に行う。また、調理容器42がサークル体21に載置された場合、前述同様制御部47にて加熱体14が制御される。
【0053】
実施の形態7.
図18、図19は本発明の実施の形態7に係る加熱調理器2のガイド体20を構成するサークル体21の拡大縦断側面図である。なお、実施の形態1及び実施の形態4と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
【0054】
本実施形態では、ガイド体20を構成するサークル体21の下部に複数の突部21dを設けている。突部21dはトッププレート5とサークル体21との間に所定寸法の隙間(図18矢印範囲)を設けて調理用器具から吹きこぼれた煮汁などによってサークル体21とトッププレート5面とが吸着してしまうのを防止するもので、サークル体21からトッププレート5側に所定寸法突出している。突部21dはトッププレート5の中心から放射状に所定の幅で略等間隔に4カ所設けられている。
【0055】
これにより、調理用器具から煮汁が吹きこぼれた場合などでも、サークル体21の下全面がトッププレート5に吸着してしまうのを防止することができる。従って、調理用器具から煮汁が吹きこぼれた場合にはトッププレート5面にサークル体21の突部21dが吸着するだけなので、加熱調理器2の不使用時に、ガイド体20を軽い力で立設させ清掃することができる。なお、突部21dをトッププレート5の中心から放射状に4カ所設けたが、突部21dの数は4カ所に限らず、3カ所或いは5カ所以上であっても差し支えない。但し、数が多くなるとサークル体21の下面が煮こぼれの汁などによってトッププレート5に吸着し易くなるので3〜5カ所程度が好適である。また、トッププレート5と接する突部21dを湾曲或いは半球形を複数設け、突部21dとトッププレート5とを線接触或いは点接触させるのが好ましい。これにより、トッププレート5からガイド体20への熱伝導を少なくすることもできるので、ガイド体20の高温化を阻止できることも期待できる。
【0056】
実施の形態8.
図20は本発明の実施の形態8に係る加熱調理装置1の拡大縦断側面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
【0057】
本実施形態では、サークル体21の内径Dは加熱体14外形dより大きい径(D>d)に構成している。即ち、ガイド体20のサークル部21aは、加熱体14の外径dよりも大径としている。61は一般鍋、62は一般鍋61の開口を開閉可能に閉塞する開閉蓋、63は一般鍋61を持ち運ぶための把手である。そして、サークル体21内に調理用器具(一般鍋61)を載置した場合、加熱体14外形dが鍋底61aからはみ出さないようにして、調理用器具以外の箇所に加熱体14(電磁誘導コイル)からの磁力線が作用してしまうのを防止している。これにより、加熱体14全体の磁力線を調理用器具に作用させることができるので、加熱体14から発生する磁力線を効率的に作用させることができ、エネルギーの無駄を無くすことができる。
【0058】
前述の実施の形態では本発明に係る加熱調理器2を実施の形態1〜8により詳細に説明したが、各実施の形態はそれぞれ単独で実施しても良く、或いはこれら実施の形態を適宜組合わせて実施しても本発明は有効である。
【0059】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の加熱調理装置は、天面に設けられ、周囲を枠体により保持された非磁性材より成るトッププレートと、内部に設けられた複数の加熱体と、各加熱体をそれぞれ制御する制御部と、一側に設けられ、前記制御部に設定情報を入力するための複数の操作ボタンを有する操作部とを有し、流し台に載置若しくは組み込まれる加熱調理器と、磁性材より成る内鍋と、該内鍋が下方に露出した状態で当該内鍋を挿脱自在に収容する上面開口の調理容器と、該調理容器の上面開口を開閉自在に覆う開閉蓋とを有した調理用器具とを備えているので、調理用器具と複数の加熱体を用いた各種の同時調理が可能となる。
【0060】
特に、加熱調理器の上面には、トッププレートを介して加熱体の真上に調理用器具を載置させる非磁性材より成るガイド体を取り付けたので、加熱体の真上に内鍋が載置され、内鍋を高効率で加熱することができる。また、ガイド体を非磁性材より構成しているので、加熱体として電磁誘導コイルを使用した場合に、その電磁誘導作用により発熱することがなくなる。
【0061】
請求項2に係る発明の加熱調理装置は、請求項1の制御部は、少なくとも調理用器具を用いて保温付き炊飯を実行する制御パターンを保有するので、例えば毎日家庭で使用される炊飯に炊飯制御パターンを、煮込みには煮込み制御パターンを備えることで複数の異なる被調理物を並行して同時に調理することができ、被調理物の調理幅を大幅に拡大させることができる。特に、複数の加熱体を設けているので、少なくとも1カ所を炊飯専用すれば、さらに調理性を極めて向上させることができる。
【0062】
請求項3に係る発明の加熱調理装置は、請求項1又は請求項2において、ガイド体は、調理用器具の内鍋下部をトッププレート上に載置収納する略円形の収納空間を有するサークル部と、一端が該サークル部を支持し、他端が枠体に可動若しくは着脱自在に支持されたアーム部とから構成されているので、ガイド体不使用時にガイド体を外しておくことができると共に、トッププレート清掃時ガイド体を外して清掃を行うことができ極めて利便性を向上させることができる。また、サークルラインがなくても、確実に所定位置に内鍋や一般鍋等の調理器具を載置できる。
【0063】
請求項4に係る発明の加熱調理装置は、請求項3のガイド体の外側部に、一端が加熱調理器と電気的に接続された電力供給手段を設けると共に、調理容器の下部には電力受給手段を設け、ガイド体が内鍋下部を収納した状態で、電力供給手段と電力受給手段は電気的に接続されるので、調理容器に加熱体や制御部或いは操作部等を設けることが可能になる。これにより、加熱調理器と調理用器具との双方で被調理物の調理に合わせた調理を行うことができ、加熱調理装置の利便性を大幅に向上させることができるようになるものである。
【0064】
特に、内鍋をサークル部内へ収納しトッププレートに載置すると同時に電気的に接続され、内鍋をトッププレートより持ち上げると接続が解除されるので、従来のように、加熱調理器から格別な配線コードを出して調理用器具に電気的接続を行う必要もなくなる。これにより、調理用器具の不使用時には配線コードのコネクタ処理が不要となり、操作性を大幅に向上させることができるようになるものである。
【0065】
請求項5に係る発明の加熱調理装置は、請求項1〜請求項4において、ガイド体の外表面には、加熱体の調理時間予約タイマーや出力等を制御する操作スイッチ等のガイド体側操作部を設けたので、複数の加熱体の内の特定の加熱体上に載置した調理用器具の調理操作を他の調理用器具と間違うことなく制御操作を行うことができる。また、ガイド体の外表面に操作部を形成することで調理用器具の過熱状態が判り易く、他の調理と間違ってしまうのを未然に阻止することができるようになるものである。
【0066】
請求項6に係る発明の加熱調理装置は、請求項2〜請求項4において、調理用器具の外表面には、加熱体の調理時間予約タイマーや出力、保温付き炊飯モード及び煮込みモード等を制御する操作スイッチを有する調理用器具側操作部を設けたので、複数の加熱体の内の特定の加熱体上に載置した調理用器具の調理操作性を更に向上させることができる。また、調理用器具に、調理時間予約タイマーや保温付き炊飯モード或いは煮込み調理モード等を設けることで他の加熱体との区別ができて複数の調理を間違うことなく実施することができる。また、通電しているか否かも判り易くなる。
【0067】
請求項7に係る発明の加熱調理装置は、請求項2〜請求項6において、ガイド体には、内鍋の下部周囲を加熱する電磁誘導コイルから成る補助加熱体を設けたので、調理用器具の下面と下部側面との両面より加熱されるため、調理容器内の温度ムラの解消や被調理物の調理時間を短縮することが可能となる。
【0068】
請求項8に係る発明の加熱調理装置は、請求項7の電磁誘導コイルの外側周囲には、非磁性材より成る防磁体を配設したので、補助加熱体の外方への磁束洩れを抑えられて人体への影響も阻止され安全である。また、ガイド体は非磁性材のため電磁誘導でガイド体が加熱されることもないので火傷をしてしまうなどの危険性を防止することが可能となる。
【0069】
請求項9に係る発明の加熱調理装置は、請求項3又は請求項4において、ガイド体には内鍋の下部周囲を加熱する電磁誘導コイルから成る補助加熱体を設け、ガイド体のサークル部の外周部は防磁材にて形成されているので、加熱体と補助加熱体との双方からの洩れ磁束を確実に阻止することができ、更に、人体への影響を阻止できて安全である。
【0070】
請求項10に係る発明の加熱調理装置は、請求項9のガイド体のサークル部は、加熱体の外径よりも大径としたので、調理用器具から加熱体がはみ出してしまうのを防止できる。また、サークル部を加熱体の外径よりも大径とすることで、加熱体全体を調理用器具の下に位置させることができるので、加熱体全体で調理容器を加熱でき、加熱体の発熱効率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る加熱調理装置の斜視図。
【図2】 本発明の一実施形態に係る加熱調理装置を構成する加熱調理器の斜視図。
【図3】 本発明の一実施形態に係るガイド体を回動させて後部側に立設させた加熱調理装置の斜視図。
【図4】 図1におけるA−A断面拡大図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係る加熱調理装置の電気回路の概要ブロック図。
【図6】 本発明の一実施形態に係る調理用器具としての炊飯器の縦断面図。
【図7】 本発明の一実施形態に係るガイド体の構造を説明するための上面図。
【図8】 本発明の一実施形態に係る加熱調理装置の各加熱体上に調理用器具を載置した様子を示す加熱調理装置の斜視図。
【図9】 本発明の一実施形態に係る支持部材を説明するための加熱調理装置の斜視図。
【図10】 本発明の一実施形態に係る支持部材の拡大図。
【図11】 本発明の一実施形態に係る加熱調理装置の制御部の調理制御パターン(保温付き煮物)図。
【図12】 本発明の一実施形態に係る加熱調理装置の制御部の調理制御パターン(保温付き煮物)図。
【図13】 本発明の一実施形態に係る加熱調理器のガイド体を構成するサークル体の拡大縦断側面図である。
【図14】 本発明の一実施形態に係る加熱調理器のガイド体を構成するサークル体の拡大縦断側面図である。
【図15】 本発明の一実施形態に係る加熱調理器のガイド体を構成するサークル体の拡大縦断側面図である。
【図16】 本発明の一実施形態に係る加熱調理器のガイド体を構成するサークル体の拡大縦断側面図である。
【図17】 本発明の一実施形態に係る加熱調理装置の電気回路のブロック図である。
【図18】 本発明の一実施形態に係る加熱調理器のガイド体を構成するサークル体の拡大縦断側面図である。
【図19】 本発明の一実施形態に係る加熱調理器のガイド体を構成するサークル体の裏面図である。
【図20】 本発明の一実施形態に係る加熱調理装置の拡大縦断側面図である。
【符号の説明】
1 加熱調理装置、2 加熱調理器、3 本体ケース、5 トッププレート、6 サークルライン、7 温度表示部、11 操作部、12 操作ボタン、13コイル支持台、14 加熱体、14a 補助加熱体、17 第1載置スイッチ、19 支持部材、20 ガイド体、21 サークル体、23 湾曲部、25 突出部、33 防磁体、34b 鍔、35 コイルバネ、40 炊飯器(調理用器具)、41 内鍋、42 調理容器、42a 凹所、46 天面加熱体、47制御部、47a 補助制御部、50 電力供給端子(電力供給手段)、51 電力受給端子(電力受給手段)、52 側面加熱体、61 一般鍋。
Claims (10)
- 天面に設けられ、周囲を枠体により保持された非磁性材より成るトッププレートと、内部に設けられた複数の加熱体と、各加熱体をそれぞれ制御する制御部と、一側に設けられ、前記制御部に設定情報を入力するための複数の操作ボタンを有する操作部とを有し、流し台に載置若しくは組み込まれる加熱調理器と、
磁性材より成る内鍋と、該内鍋が下方に露出した状態で当該内鍋を挿脱自在に収容する上面開口の調理容器と、該調理容器の上面開口を開閉自在に覆う開閉蓋とを有した調理用器具とを備え、
前記加熱調理器の上面には、前記トッププレートを介して前記加熱体の真上に前記調理用器具を載置させる非磁性材より成るガイド体を取り付けたことを特徴とする加熱調理装置。 - 前記制御部は、少なくとも前記調理用器具を用いて保温付き炊飯を実行する制御パターンを保有することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理装置。
- 前記ガイド体は、前記調理用器具の内鍋下部を前記トッププレート上に載置収納する略円形の収納空間を有するサークル部と、一端が該サークル部を支持し、他端が前記枠体に可動若しくは着脱自在に支持されたアーム部とから構成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の加熱調理装置。
- 前記ガイド体の外側部に、一端が前記加熱調理器と電気的に接続される電力供給手段を設けると共に、前記調理容器の下部には電力受給手段を設け、前記ガイド体が前記内鍋下部を収納した状態で、前記電力供給手段と電力受給手段は電気的に接続されることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理装置。
- 前記ガイド体の外表面には、前記加熱体の調理時間予約タイマーや出力等を制御する操作スイッチ等のガイド体側操作部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の加熱調理装置。
- 前記調理用器具の外表面には、前記加熱調理器の調理時間予約タイマーや加熱体の加熱出力、保温付き炊飯モード及び煮込みモード等を設定する操作スイッチを有する調理用器具側操作部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の加熱調理装置。
- 前記ガイド体には、前記内鍋の下部周囲を加熱する電磁誘導コイルから成る補助加熱体を設けたことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の加熱調理装置。
- 前記電磁誘導コイルの外側周囲には、非磁性材より成る防磁体を配設したことを特徴とする請求項7に記載の加熱調理装置。
- 前記ガイド体には、前記内鍋の下部周囲を加熱する電磁誘導コイルから成る補助加熱体を設け、
前記ガイド体のサークル部の外周部は防磁材にて形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の加熱調理装置。 - 前記ガイド体のサークル部は、前記加熱体の外径よりも大径としたことを特徴とする請求項9に記載の加熱調理装置。
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