JP4000065B2 - 中空構造物解体処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有害物質で内部を汚染された中空構造物の解体処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
焼却炉の解体作業は、焼却炉に付着したダイオキシンにより作業員がばく露することを防止しながら行われる。かかるばく露防止のために厚生労働省労働基準局長名の「廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策について」と題する通達が平成13年4月25日付で「基発第401号」として出されている。これを要約すれば、ダイオキシンの濃度が高い場所での焼却炉の解体作業は、ばく露防止の装備を重装備にしなければならず、ダイオキシン濃度の低い場所での同作業は前記装備を軽装備してもよいことを定めている。
【0003】
この通達では、ダイオキシン濃度により低濃度の第1管理区域から高濃度の第3管理区域を設定し、作業員はダイオキシン濃度に応じて計装備のレベル1から重装備のレベル4の防護服を着用してこれらの各管理区域で作業を行うこととなっている。最もダイオキシン濃度が高い第3管理区域で作業する作業員はレベル3ないしレベル4の重装備を着用して作業しなければならない。
【0004】
焼却炉の解体方法としては、作業員が焼却炉内部に入りダイオキシンの洗浄除去を行い、その後、焼却炉本体及び耐火材など焼却炉の内部構造物を解体し撤去するものである。ダイオキシンの洗浄除去を行う前の焼却炉内部は第3管理区域に区分され、作業員は所定の重装備を着用して焼却炉内部に入り、水洗浄によってダイオキシン等の付着物を除去している。
【0005】
また、他の解体方法として、焼却炉内部に飛散防止剤を噴霧又は塗布を行い、焼却炉内部に付着したダイオキシン等を含んだダストを包み込み固化させ、飛散防止剤が固化した焼却炉を解体することによって、焼却炉内部に付着したダストを飛散させずに安全に解体することができる解体方法が取られていた(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−155634号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ダイオキシン等の有害物質は耐火材などの焼却炉の内部構造物の表面に浸透及び固着しており、圧縮強度が1平方センチメートル当たり300kgないし1500kgの硬度で存在している。よって、焼却炉内部での有害物質の除染作業は表面硬度により異なるが最大1平方センチメートル当たり2200kgの超高圧の水洗浄によるはつり作業となる。このはつり作業では超高圧水の噴出ノズルを対象物に近づけて作業することが必要となる。ダクト配管などの中空構造物の中空部には人手が届かない部分や、適切な作業の足場を確保することが難しい場所もあり、かかる場所で有害物質の除染を充分に行うことが困難であるという問題があった。
【0008】
また、浸透及び固着している有害物質に飛散防止剤を噴霧又は塗布して固化させて焼却炉を解体する方法では、高濃度の有害物質が蔓延する焼却炉内部で作業する必要があり、また、長時間の作業となるため非常に危険であった。また、作業員が焼却炉内部に出入りするための出入り口から、作業員が出入りすることによって大気中に有害物質を分散するおそれがあった。
【0009】
そこで、この発明は上記した従来技術の問題点を除くためになされたものであり、有害物質で中空部を汚染された中空構造物の解体作業において、中空部の除染作業や飛散防止剤の噴霧又は塗布を行わなくても解体時及び解体物の移動時に有害物質の飛散を防止でき、効率的に解体物を最終処理できる中空構造物解体処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、その課題を解決するために以下のような構成をとる。請求項1の発明は、中空構造物の中空部の少なくとも一部に充填物を充填し、この充填物により前記中空部を2つ以上の小中空部に分断するとともに前記充填物を前記中空構造物に固着させ、前記中空構造物を前記充填物の充填部位で当該充填物とともに切断して、前記充填物で前記小中空部を閉塞状態にした解体物とし、この解体物を処理場に移動させて処理することを特徴とする。
【0011】
本発明の中空構造物解体処理方法によれば、有害物質が付着した中空構造物の中空部に充填物を充填して、前記中空部を2つ以上の小中空部に分断させるように充填物を充填して中空構造物内部で固着させ、充填物を充填した充填部位から中空構造物を切断しても、切断された解体物の切断面は充填物でふさがれているので、中空構造物内部の有害物質を大気中に分散させることなく解体でき、また、解体物を処理場に移動させてから有害物質を処理することができる。
ここで、充填物には、樹脂材料や水硬性材料の種々の材料を用いることができる。
樹脂材料は、ウレタン等の一般樹脂材料と発泡系樹脂材料のいずれも使用することができるが、強い粘着力及び接着力を有し、短時間で固化する性質を有する液体材料を用いることが有害物質を効果的に封じ込み、施工性を高めるためには好適である。
また、水硬性材料は、セメントやモルタル等の各種材料を用いることができるが、解体物の運搬作業を効率的に行うためには、軽量であるエアモルタルを使用することが好適である。
さらに、固化速度が速く、かつ、自立性が高く、自立して堆積可能である充填物を使用する場合には、堰板部材等を使用して施工する必要はない。一方、施工場所によっては、固化速度が速い充填物を用いると、中空部を閉塞する以前に固化が終了してしまう場合があるが、この場合には、必要発泡速度が遅く、徐々に発泡する緩慢発泡性の発泡系樹脂材料やエアモルタル、又は、流動性の高い高ワーカビリティ型の充填物等を使用する必要がある。但し、このときには、後記するように堰板等の部材を使用して施工することが必要となる。
【0012】
請求項2の発明は、前記中空構造物に形成した貫通孔から前記充填部位を洗浄し、しかる後、この貫通孔から前記充填物を前記充填部位に充填するものとし、前記充填物を前記充填部位に注入してから固化する充填物とし、前記処理場での処理を前記解体物を切断し、前記中空部に付着した有害物質を除染し、分別するものとした請求項1に記載の中空構造物解体処理方法であることを特徴とする。
【0013】
本発明の中空構造物解体処理方法によれば、中空構造物に貫通孔を開け、この貫通孔から充填物を充填する予定の部位に溜まっている汚れを予め洗浄しておくことができる。洗浄後に充填物を充填すると、充填物と中空構造物の中空部の表面は汚れを介在させることなく直接接触して強固に固着する。また、充填物を貫通孔から中空部に注入して固化させるので、中空部の形状に応じて充填物を容易に充填できる。更に、処理場で解体物の切断と中空部に付着した有害物質の除染を行うので作業を安全に行うことができ、有害物質が付着した最終的な廃棄物の量を少なくできる。
ここで、有害物質とは、ダイオキシンや重金属等の人体に悪影響を及ぼす物質である。
【0014】
請求項3の発明は、中空構造物内に膨張部材を充填する貫通孔を形成して、前記貫通孔に前記膨張部材を挿入し、前記中空構造物内を小中空部に分断させるように前記膨張部材の内部に充填物を充填して固化させ、前記充填物の充填部位から当該充填物とともに切断して、前記充填物で前記小中空部を閉塞状態にした解体物とし、この解体物を処理場に移動させて処理することを特徴とする。
【0015】
本発明の中空構造物解体処理方法によれば、中空構造物内に充填物を充填する貫通孔を開け、この貫通孔から充填物を充填する予定の部位に溜まっている汚れを予め洗浄しておくことができる。洗浄後、貫通孔から膨張部材を挿入させて充填物を充填して固化させることで、中空構造物内を小中空部に分断することができる。このため、充填物の充填部位から切断しても、充填物によって閉塞状態になっているので中空構造物内の有害物質を大気中に分散させずに処理場に移動させて処理することができる。
【0016】
請求項4の発明は、中空構造物内に型枠部材を挿入する第1貫通孔と第2貫通孔を形成して、前記第1貫通孔と第2貫通孔に前記型枠部材を挿入して拡幅し、前記中空構造物内を小中空部に分断させると共に、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔の間の前記小中空部を貫通する第3貫通孔を形成し充填物を充填し固化させ、前記充填物の充填部位から切断し、前記充填物で前記小中空部を閉塞状態にした解体物とし、この解体物を処理場に移動させて処理することを特徴とする中空構造物解体処理方法。
【0017】
本発明の中空構造物解体処理方法によれば、中空構造物内に型枠部材を挿入する第1貫通孔及び第2貫通孔を設け、この第1貫通孔及び第2貫通孔から型枠部材を挿入する予定の部位に溜まっている汚れを予め洗浄し、洗浄後、第1貫通孔及び第2貫通孔に型枠部材を挿入し、拡幅させて中空構造物内を小中空部に分断する。そして、第1貫通孔及び第2貫通孔の間に小中空部に充填物を充填する第3貫通孔を形成し、充填物を第3貫通孔から小中空部に充填し固化させ、充填物の充填部位から中空構造物を切断する。これより、充填部位で中空構造物を切断すると、小中空部が充填物によって閉塞状態になっているため中空構造物内の有害物質を大気中に分散させずに処理場に移動させて処理することができる。
【0018】
請求項5の発明は、中空構造物内に膨張部材を充填する第1貫通孔と第2貫通孔を形成して、前記第1貫通孔と第2貫通孔に前記膨張部材を挿入して前記中空構造物内を小中空部に分断させると共に、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔の間の前記小中空部を貫通する第3貫通孔を形成し充填物を充填し固化させ、前記充填物の充填部位から切断し、前記充填物で前記小中空部を閉塞状態にした解体物とし、この解体物を処理場に移動させて処理することを特徴とする。
【0019】
本発明の中空構造物解体処理方法によれば、中空構造物内に膨張部材を挿入する第1貫通孔及び第2貫通孔を開け、この第1貫通孔及び第2貫通孔から膨張部材を挿入する予定の部位に溜まっている汚れを予め洗浄しておくことができる。洗浄後、第1貫通孔及び第2貫通孔から中空構造物内に膨張部材を挿入させて膨張させて、この膨張部材に挟まれた空隙に貫通するように第3貫通孔を開け、第1貫通孔及び第2貫通孔と同様に、空隙内部を洗浄しておく。空隙を洗浄後、第3貫通孔から充填物を充填して固化させる。そして、充填物の充填部位から切断しても、充填物によって閉塞状態になっているため中空構造物内の有害物質を大気中に分散させずに処理場に移動させて処理することができる。
【0020】
また、請求項2から請求項5の何れか一項に記載した中空構造物解体処理方法は、中空構造物内の断面形状や大きさ等によって、切断方法や充填物の種類等を諸条件に合わせて使い分けることができる。なお、切断方法として、例えば、ワイヤーソーやガス切断などを利用することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1ないし図6を参照して本発明の構成を説明する。
解体して撤去されることとなっている図示しない焼却炉がある。有害物質がこの焼却炉内部にある図示しない耐火材その他の内部構造の外面上に付着していたが、従来と同様の超高圧の水洗浄により除染されている。除染作業が終了した焼却炉内部はダイオキシン濃度が低くなっており前記第1管理区域として管理され、作業員は前記レベル1の軽装備で作業を行うことができる環境となっている。
【0022】
また、焼却炉構造の一部に本発明に係る中空構造物である配管ダクト10が形成されている。この配管ダクト10は焼却炉内で所定の距離にわたって連続する中空の筒状体であり、その軸方向に垂直な断面の形状はその位置によって広狭を有して一定していない。この中空の部分とその周囲にある配管ダクト10の内面14とが配管ダクト中空部12を形成している。配管ダクト10の外面16から有害物質は前述のように除染されているが、配管ダクト中空部12には作業員が除染作業できる充分なスペースがなく、人の手も届かないため、この配管ダクト中空部12には有害物質が除染されずに残存している。
【0023】
また、焼却炉内部には、解体処理作業で使用するホース26、三次元ノズル28、シート30、充填物32、ワイヤ34、図示しない切断装置、図示しないクレーンが準備されている。これらのホース26、シート30、ワイヤ34、切断装置及びクレーンは従来のものと同様である。三次元ノズル28はホース26の先端に着脱可能なノズルであり、このノズルから流体が全ての方向に向かって噴出する構造を有する。充填物32は、未固化の状態で流体状をなし、固化後は配管ダクト10及び有害物質と強固に一体となって固着する接着力を有する。また、固化後の充填物32は粘着力を有しており、固化した充填物32を切断しても切断に伴う破断片を生じない。更に、充填物32は短時間で固化することが望ましく、接着力により有害物質の封じ込め効果を有する樹脂性材料、ウレタン等の一般樹脂材料、発泡系樹脂材料、水硬性材料等の充填物(充填剤)を用いることが望ましい。
【0024】
また、解体処理作業で生じた解体物52を処理するために、焼却炉に近接し
て処理場60が設けられており、焼却炉から処理場60へ解体物52を移動するために、従来のものと同様の図示しない移動装置が設けられている。処理場60は前記第3管理区域として管理され、従来のものと同様の間仕切り62によって閉所区画とされており、内部は負圧に維持され内部から空気や粉塵が外部に漏れ出ない構成となっている。処理場60内では作業員は前記レベル3ないし4の重装備を着用して作業をする。そして、処理場60は解体物52を安全に処理するための充分な広さを有しており、従来のものと同様の図示しない超高圧の水洗浄装置や切断装置が準備されている。
【0025】
本発明は上記のように構成されており、次にその作用について説明する。
配管ダクト内面14にはダイオキシン付着物以外にも粉塵等の雑多な汚れがたまっているので、最初にこれらの雑多な汚れを配管ダクト内面14から取り除くために、洗浄作業を行う(図1を参照)。まず、後述する注入作業で充填物32を充填する予定の部位18を配管ダクト10上に定める。この充填部位18は配管ダクト中空部12の軸方向に垂直な断面が狭小となっている部分とし、充填部位18で配管ダクト10を切断して生じる解体物52の大きさが処理場60まで安全に移動できるサイズとなるように選定することが望ましい。この充填部位18で上方の配管ダクト外面16から配管ダクト中空部12へ貫通する貫通孔20を穿孔する。貫通孔20の径はホース26を通すに足る寸法である。貫通孔20を穿孔する部分の周囲をシート30で覆って養生し、有害物質の粉塵が配管ダクト中空部12から外へ飛散することを防止する。
【0026】
貫通孔20が開口したら、この貫通孔20から三次元ノズル28を先端に装着したホース26を挿入する。三次元ノズル28を充填部位18周辺における配管ダクト中空部12のおよそ中央に位置させる。そして、三次元ノズル28から水を配管ダクト中空部12に噴出し、充填部位18周辺の配管ダクト内面14にたまっていた雑多な汚れを洗い流す。この結果、この充填部位18周辺の配管ダクト内面14上には強固に形成された有害物質だけが存在する。
【0027】
洗浄作業が終了すると、充填部位18の配管ダクト中空部12に充填物32を注入するために、注入作業を行う(図2を参照)。3次元ノズル28を装着したホース26を貫通孔20から抜き取り、先端に何も装着しないホース26を貫通孔20から挿入する。最初にホース26の先端が充填部位18の配管ダクト内面14の底部分に達するまで挿入する。そして、未固化の充填物32をホース26先端から配管ダクト中空部12に注入する。
【0028】
充填物32の注入とともにホース26を徐々に貫通孔20から抜き出して、配管ダクト中空部12でホース26の先端を上方へ引き上げるように移動させる。充填物32は配管ダクト内面14の上で広がって流れ出す前に急速に固化し、充填物32が盛り上がった堆積ができる。固化した充填物32の上に未固化の充填物32がホース26先端から順次押し出されて上方へ堆積して固化し、充填部位18周辺にある配管ダクト中空部12は貫通孔20内も含めて充填物32で塞がれる。すなわち、配管ダクト中空部12は固化した充填物32を境として分断される。
【0029】
充填物32の注入を終えると、ホース26を貫通孔20から抜き取り、貫通孔20の周囲を覆っているシート30を除去する。充填部位18周辺の配管ダクト内面14上では、雑多な汚れが先の洗浄作業によって洗い流されており、充填物32は配管ダクト内面14及び有害物質と直接接触し、配管ダクト10の内部の有害物質と充填物32とは、充填物32の強固な接着カ(粘着力)によって一体化して固着する。そして、全ての充填部位18について前述の洗浄作業と注入作業を繰り返し行う。
【0030】
全ての洗浄作業と注入作業が終了すると、配管ダクト10を切断して解体物52とするために、切断作業を行う(図3を参照)。互いに隣接する充填部位18に挟まれている配管ダクト10の部分にワイヤ34をかけて前記クレーンで吊る。そして、前記切断装置を用いて充填部位18でそれぞれ配管ダクト10をその軸方向に垂直に切断して、配管ダクト10から切り離された解体物52を得る。充填部位18周辺における配管ダクト中空部12は充填物32で塞がれているので、この充填物32と配管ダクト10を一体に切断する。充填物32と配管ダクト10と有害物質とは強固に一体化して固着しており、充填物32の粘着力によって有害物質と一体化した充填物32は切断時に破断片を生じず、有害物質を含む粉塵が周囲に飛散することもない。
【0031】
また、図4に示すように、解体物52はその左右に切断面22を有し、切断面22は前記切断作業で切断された充填物32によって塞がれており、解体物52の内側にある解体物中空部54は外から閉塞された状態となっている。したがって、有害物質で汚染された解体物中空部54が外に露出することはない。
【0032】
切断作業が終了すると、解体物52を処理場60へ移動するために、移動作業を行う(図5を参照)。解体物52を前記クレーンで吊り上げて前記移動装置へ移し、この移動装置で処理場60へ移動する。解体物52を除去すると、焼却炉内に残っている配管ダクト10の切断面22が露出するが、この切断面22も切断された充填物32で塞がれており、切断面22から有害物質で汚染された配管ダクト中空部12が外に露出することはない。したがって、移動作業によって有害物質が解体物52から外へ飛散することもなく、移動経路の有害物質の濃度は低くなっており前記第1管理区域として管理され、作業員は前記レベル1の軽装備で作業を行うことができる。全ての充填部位18で配管ダクト10を切断し、得られた解体物52を処理場60へ移動し終えるまで、前述の切断作業と移動作業とを繰り返し行う。
【0033】
処理場60へ解体物52を移動し終えると、再洗浄及び分別作業を行う。図6に示すように、処理場60へ移動された解体物52を前記切断装置によって切断し、有害物質で汚染された解体物中空部54を露出させ、前記超高圧の水洗浄装置を用いて有害物質を除染する。そして、最終的に解体物52を有害物質の汚染物と非汚染物に分別する。処理場60では解体物52が作業スペースを充分にとった地上に置かれており、作業員は重装備を着用していても安全かつ容易に作業を行うことができる。
【0034】
したがって、上述の方法によって、焼却炉内部で超高圧の水洗浄により有害物質の除染作業を行うことが困難な配管ダクト中空部12については、有害物質を閉塞状態にある解体物中等部54に封じ込めて解体するので、解体時や移動時に有害物質が周辺に飛散することを防止でき、有害物質の管理が容易となる。また、適切な足場を組めない場所で有害物質の除染作業を行う必要がないので、作業が容易となり安全性も高まる。更に、切断作業は充填される充填物32の封じ込め効果により有害物質の飛散を抑制し、かつ、解体物52の移動経路において内部汚染物を外部に露出させないので飛散することもなく、これらを前記第1管理区域として統一化して管理でき、作業を効率化できる。また、解体物52を処理場60で除染してから分別するので、有害物質で汚染された最終的な処理物の発生量を少なくすることができる。
【0035】
なお、第1の実施の形態において中空構造物を配管ダクト10としたが、中空構造物が配管ダクト10に限定されないことは勿論であり、中空構造物を焼却炉の煙道、空気予熱器、サイクロン、その他の配管等の中空となった部分を有して、その中空部分が有害物質で汚染されている機器とすることも可能である。
【0036】
また、配管ダクト10の断面が狭小となっている部分を充填部位18とすることが望ましいとしたが、これ以外の配管ダクト10の部分を充填部位18とすることが可能であることは勿論である。
更に、充填部位18周辺の配管ダクト中空部12の間隙が狭く、充填物32がこの間隙に行き渡る前に固化してしまい、充填部位18周辺の配管ダクト中空部12を充填物32で塞ぐことができない場合は、固加速度を調整することで解決することができる。また、固加速度が緩慢な充填物32を選択して、この間隙に充填物32を行き渡らせてから固化させて塞ぐことができる。
【0037】
[第2実施形態]
次に、第2の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図7(a)は、配管ダクトに膨張部材を充填した状態を示す断面図であり、図7(b)は、膨張部材の内部に充填物を充填した状態を示す断面図であり、図7(c)は、配管ダクトを切断した状態を示す断面図である。
なお、配管ダクト10、配管ダクト中空部12、3次元ノズル28等の部材の構成は第1実施形態と同様であることから詳細な説明は省略する。
【0038】
図7(a)に示すように、配管ダクト10の外面16に配管ダクト中空部12に貫通する貫通孔70を開口し、この貫通孔70から3次元ノズル28を挿入すると共に、貫通孔70の周辺の配管ダクト内面14にたまっている雑多な汚れを洗い流す(図1参照)。その後、貫通孔70から袋状の膨張部材71を挿入する。
なお、膨張部材71は、風船のような内部に空気や水等を注入することで膨張することができる物であり、内部に空気や水等を注入した際に膨張状態を維持できるものであればどのようなものでもよく、例えば、ゴムや布等を用いてもよい。
【0039】
中空部12内を小中空部に分断した後、図7(b)に示すように、貫通孔70から膨張部材71の内部に充填物72を充填して固化させる。
そして、貫通孔70の位置から配管ダクト10と充填物72を一緒に切断し、図7(c)に示すように、図示しないクレーンで吊り下げて配管ダクト10から解体物52を取り外すと共に、移動手段等を用いて処理場60(図6参照)に移動させて解体物52を分解して解体物内部54の有害物質を除去することができる。
【0040】
この結果、配管ダクト中空部12で膨張部材71を膨張させることによって配管ダクト中空部12を分断させ、この膨張部材71の内部に充填物72を充填して固化させるので、配管ダクト10を貫通孔70から切断しても、配管ダクト中空部12と解体物中空部54は密閉状態になっているので有害物質を大気中に分散することを防止し、移動手段を用いて処理場60に移動して解体物中空部54の有害物質の除去を行うことができる。
また、膨張部材71の内部に充填物72を充填して固化させるので、充填物72の固化速度等の影響を受けることがなく、配管ダクト10と解体物52を確実に密閉状態にすることができる。
【0041】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態を図面に基づいて詳細に説明をする。
図8(a)は、配管ダクト内に可変拡幅部材を挿入した状態を示す断面図であり、図8(b)は、図8(a)に示した可変拡幅部材を拡幅させ、充填物を充填した状態を示す断面図であり、図8(c)は、配管ダクトを切断した状態を示す断面図である。
ここで、第3実施形態に用いる符号は、第2実施形態に用いた符号と同様であることから詳細な説明は省略する。また、貫通孔を形成した後に、中空部12の処理方法も第1実施形態同様であることから、詳細な説明は省略する。
【0042】
図8(a)に示すように、配管ダクト10の外面16に第1貫通孔73及び第2貫通孔74を形成して、この第1貫通孔73と第2貫通孔74からそれぞれ可変拡幅部材Aを挿入する。そして、図8(b)に示すように、可変拡幅部材Aは、中空部12内で小中空部12aに分断するように拡幅させる。そして、第1貫通孔73と第2貫通孔74の間の小中空部12a内に充填するために、第3貫通孔75を形成し、この第3貫通孔75から充填物72を充填して固化させる。
ここで、可変拡幅部材(型枠部材)Aは、配管ダクト中空部12を分断するように簡単に可変できるものであり、材質などは特に限定するものではなく、拡幅時には充填物などが漏れることなく密閉することができるように構成されている。
【0043】
そして、図8(c)に示すように、充填物72の充填部位である第3貫通孔75の部分から配管ダクト10を切断する。そして切断した切断片の解体物52を図示しないクレーンで吊り上げると共に、移動手段等を用いて処理場60に移動させることで、解体物52の解体物中空部54の有害物質を処理することができる。
なお、第3貫通孔75(充填部位)から切断する際に、第1貫通孔73及び第2貫通孔74に可変拡幅部材Aを挿入した状態のまま切断してもよく、また、充填物72が固化した後に、第1貫通孔73及び第2貫通孔74から挿入してある可変拡幅部材Aを取り出し、第1貫通孔73及び第2貫通孔74を密閉してから切断してもよい。
【0044】
その結果、配管ダクト10を第3貫通孔75(充填部位)から切断しても小中空部12aに充填物72が充填されて密閉されているので、解体物52の解体物中空部54や配管ダクト10内の有害物質等を大気中に分散させることなく撤去作業が行うことができる。
【0045】
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態について図面に基づいて説明する。
図9(a)は、配管ダクト内で膨張部材の隔壁を形成した状態を示す断面図であり、図9(b)は、図9(a)に示した隔壁の間に充填物を充填した状態を示す断面図であり、図9(c)は、配管ダクトを切断した状態を示す断面図である。
第4実勢形態に用いる符合や部材は、前記実施形態に用いたものと同様であることから詳細な説明は省略する。
【0046】
図9(a)に示すように、配管ダクト10の外面16に貫通孔76と貫通孔77を形成して、この貫通孔76と貫通孔77から膨張部材71をそれぞれ挿入して配管ダクト中空部12で膨張させる。この時、膨張した膨張部材71の間には空隙Sが形成される。
【0047】
そして、空隙Sの上部、すなわち貫通孔76と貫通孔77の間に、貫通孔78を配管ダクト10の外面16に形成して、図9(b)に示すように、貫通孔78から空隙Sに充填物72を充填して固化させる。そして、貫通孔78から配管ダクト10と充填物72を一緒に切断して、図9(c)に示すように、図示しないクレーンで解体物52を吊り上げて移動手段等で処理場60(図6参照)に移動させ、解体物中空部54の有害物質を処理する。
【0048】
この結果、配管ダクト中空部12に充填物72を充填して固化させることで、貫通孔78から配管ダクト10を切断しても、配管ダクト中空部12は密閉状態にしてあるために、大気中に有害物質を分散させることがなく、処理場60に移動させて解体物中空部54の有害物質を除去することができる。
また、膨張部材71で空隙Sを作成することで、充填物72が液状等の硬化しにくい性質の物や、緩慢性の発泡樹脂等を用いた場合でも、配管ダクト中空部12を密閉することができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明は、上記のような中空構造物解体処理方法であるので、以下のような効果がある。
すなわち、有害物質で中空部を汚染された中空構造物の解体作業において、中空部の除染作業を行わなくても解体時及び解体物の移動時に有害物質が外に飛散することを防止でき、効率的かつ安全に解体物を最終処理できる中空構造物解体処理方法を提供することができるという効果がある。
【0050】
また、膨張部材内部に充填物を充填して固化させ中空構造物を小中空部に分断し、充填物の充填部位から切断した時でも、中空構造物内部の有害物質を大気中に分散させることなく、処理施設に移動させて有害物質の除去作業を行うことができる中空構造物解体処理方法を提供することができるという効果がある。
【0051】
また、中空構造物内に型枠部材を挿入後、拡幅して中空構造物内を小中空部に分断させ、その小中空部に充填物を充填して固化させることで、充填物で中空構造物内を密閉することができるので、充填部位から中空構造物を切断しても小中空部は密閉状態を維持することができ、中空構造物内の有害物質を大気中に分散させることなく処理施設に移動させて有害物質の除去作業を行うことができる中空構造物解体処理方法を提供することができるという効果がある。
【0052】
また、中空構造物内に第1貫通孔と第2貫通孔を形成して膨張部材を挿入して中空構造物内を小中空部に分断させて、第1貫通孔と第2貫通孔の間に第3貫通孔を形成し、第3貫通孔から充填物を充填して固化させることによって、膨張部材で分断された小中空部を密閉することができ、充填物を充填した箇所から切断しても、中空構造物内の有害物質を大気中に分散させることなく解体することなく処理施設に移動させて有害物質の除去作業を行うことができる中空構造物解体処理方法を提供することができるという効果がある。
【0053】
さらに、軽量な充填物を用いることで、中空構造物の切断時における作業員の危険を減少することができる中空構造物解体処理方法を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の洗浄作業時における配管ダクトの部分断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の注入作業時における配管ダクトの部分断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の切断作業時における配管ダクトの部分断面図である。
【図4】解体物の側面図である。
【図5】本発明の実施の形態の移動作業時における配管ダクトの部分断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の処理場における解体物の説明図である。
【図7】(a) 配管ダクトに膨張部材を充填した状態を示す断面図である。
(b) 膨張部材の内部に充填物を充填した状態を示す断面図である。
(c) 配管ダクトを切断した状態を示す断面図である。
【図8】(a) 配管ダクト内に可変拡幅部材を挿入した状態を示す断面図である。
(b) 図8(a)に示した可変拡幅部材を拡幅させた状態を示す断面図である。
(c) 配管ダクトを切断した状態を示す断面図である。
【図9】(a) 配管ダクト内で膨張部材の隔壁を形成した状態を示す断面図である。
(b) 図9(a)に示した隔壁の間に充填物を充填した状態を示す断面図である。
(c) 配管ダクトを切断した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ・・・配管ダクト
12 ・・・配管ダクト中空部
12a・・・小中空部
14 ・・・配管ダクト内面
16 ・・・配管ダクト外面
18 ・・・充填部位
20 ・・・貫通孔
22 ・・・切断面
26 ・・・ホース
28 ・・・三次元ノズル
30 ・・・シート
32 ・・・充填物
34 ・・・ワイヤ
52 ・・・解体物
54 ・・・解体物中空部
60 ・・・処理場
62 ・・・間仕切り
70 ・・・貫通孔
71 ・・・膨張部材
72 ・・・充填物
73 ・・・第1貫通孔
74 ・・・第2貫通孔
75 ・・・第3貫通孔
76 ・・・貫通孔
77 ・・・貫通孔
78 ・・・貫通孔
A ・・・可変拡幅部材
S ・・・空隙

Claims (5)

  1. 中空構造物の中空部の少なくとも一部に充填物を充填し、この充填物により前記中空部を2つ以上の小中空部に分断するとともに前記充填物を前記中空構造物に固着させ、前記中空構造物を前記充填物の充填部位で当該充填物とともに切断して、前記充填物で前記小中空部を閉塞状態にした解体物とし、この解体物を処理場に移動させて処理することを特徴とする中空構造物解体処理方法。
  2. 前記中空構造物に形成した貫通孔から前記充填部位を洗浄し、この貫通孔から前記充填物を前記充填部位に充填するものとし、前記充填物を前記充填部位に注入してから固化する充填物とし、前記処理場での処理を前記解体物を切断し、前記中空部に付着した有害物質を除染し、分別するものとしたことを特徴とする請求項1に記載の中空構造物解体処理方法。
  3. 中空構造物内に膨張部材を充填する貫通孔を形成して、前記貫通孔に前記膨張部材を挿入し、前記中空構造物内を小中空部に分断させるように前記膨張部材の内部に充填物を充填して固化させ、前記充填物の充填部位から当該充填物とともに切断して、前記充填物で前記小中空部を閉塞状態にした解体物とし、この解体物を処理場に移動させて処理することを特徴とする中空構造物解体処理方法。
  4. 中空構造物内に型枠部材を挿入する第1貫通孔と第2貫通孔を形成して、前記第1貫通孔と第2貫通孔に前記型枠部材を挿入して拡幅し、前記中空構造物内を小中空部に分断させると共に、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔の間の前記小中空部を貫通する第3貫通孔を形成し充填物を充填し固化させ、前記充填物の充填部位から切断し、前記充填物で前記小中空部を閉塞状態にした解体物とし、この解体物を処理場に移動させて処理することを特徴とする中空構造物解体処理方法。
  5. 中空構造物内に膨張部材を充填する第1貫通孔と第2貫通孔を形成して、前記第1貫通孔と第2貫通孔に前記膨張部材を挿入して前記中空構造物内を小中空部に分断させると共に、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔の間の前記小中空部を貫通する第3貫通孔を形成し充填物を充填し固化させ、前記充填物の充填部位から切断し、前記充填物で前記小中空部を閉塞状態にした解体物とし、この解体物を処理場に移動させて処理することを特徴とする中空構造物解体処理方法。
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