JP3999778B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は印刷された帳票に対して改ざんがあった場合に,帳票を受け取った側で改ざんの検証を行うことができる画像処理方法および画像処理装置に関する。
印刷された帳票に対して改ざんがあった場合に,帳票を受け取った側で改ざんの検証を行う技術として,特開2000−232573号公報「印刷装置,印刷方法及び記録媒体」に開示の技術がある。同文献に開示の技術では,少なくとも帳票を含む印刷物に印字データを印刷する際に,上記印字データの他に,上記印字データに対応した電子透かしを印刷することにより,その印刷物を見ただけで印刷したファイルを忠実に複製できるようにするとともに,印刷物に印刷してある電子透かし情報から,印刷結果が改ざんされているか否かを判別できるようにする。改ざんの判定は印刷結果と電子透かしで印字されたものとを比較することによって行う。
特開2000−232573号公報
ところで,上記従来の方法では,改ざんの判別は電子透かしから取り出した印字内容と,紙面に印刷されている印字内容とを目視によって比較する必要がある。これには以下のような問題点がある。まず第1の問題点として,目視による判定であるため大量の帳票を短時間で処理することが困難である。また第2の問題点として,印字内容を1文字ずつ読み比べる必要があるため,人為的なミスによって改ざんの見逃しが起こる可能性がある。上記従来の方法では,このような問題点を有することによって,高精度の改ざん検出を行うことが困難であった。
本発明は,上記従来技術が有する問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,高精度の改ざん検出を行うことの可能な,新規かつ改良された画像処理方法および画像処理装置を提供することである。
上記課題を解決するため,本発明の第1の観点によれば,元画像に識別可能なパターンを重畳したパターン重畳画像から,重畳したパターンの重畳位置を検出する検出部(220)と,検出した重畳位置情報を元にして,パターン重畳画像の補正画像を作成する補正画像作成部(230)と,を備えたことを特徴とする,画像処理装置(200)が提供される(請求項1)。
かかる構成によれば,印刷時に埋め込んだ信号の位置情報を元に,印刷書面を取り込んだ画像を補正するため,印刷物から取り込んだ画像から印刷前の画像を歪みや伸び縮みなく復元できるので,それらの画像間の位置の対応付けを高精度で行うことができ,さらには高性能の改ざん検出を行うことができる。なお,パターン重畳画像は,識別可能なパターンを重畳して出力した画像そのものであってもよく,あるいは,識別可能なパターンを重畳してそれを印刷物(帳票など)として印刷し,スキャナ装置などの入力デバイスにより取り込んだ画像であってもよい。
本発明の画像処理装置において,以下のような応用が可能である。
識別可能なパターンは,例えば,元画像の全体に既知の間隔に重畳されているものとすることができる(請求項2)。あるいは,識別可能なパターンは,元画像の全体に縦方向,横方向ともに等間隔に重畳されているものとすることができる。
検出部による重畳位置の検出方法としては,例えば以下のような方法を採用することができる。まず第1の例として,パターン重畳画像から検出した識別可能なパターンの位置情報について,水平方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,垂直方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,水平方向の近似直線と垂直方向の近似直線との交点を計算し,該交点を元画像に重畳したパターンの重畳位置として検出するようにしてもよい(請求項3)。
また第2の例として,パターン重畳画像から検出した識別可能なパターンの位置情報について,水平方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,垂直方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,水平方向の近似直線の傾きを,該近似直線とその近傍の(例えば,それに隣接する)他の水平方向の直線による平均値に置き換え,垂直方向の近似直線の傾きを,該近似直線とその近傍の(例えば,それに隣接する)他の垂直方向の直線による平均値に置き換え,水平方向の近似直線と垂直方向の近似直線との交点を計算し,該交点を元画像に重畳したパターンの重畳位置として検出するようにしてもよい(請求項4)。
また第3の例として,パターン重畳画像から検出した識別可能なパターンの位置情報について,水平方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,垂直方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,水平方向の近似直線の垂直方向の位置を,該近似直線とその近傍の(例えば,それに隣接する)他の水平方向の直線の垂直方向の位置による平均値に置き換え,垂直方向の近似直線の水平方向の位置を,該近似直線とその近傍の(例えば,それに隣接する)他の垂直方向の直線の水平方向の位置による平均値に置き換え,水平方向の近似直線と垂直方向の近似直線との交点を計算し,該交点を元画像に重畳したパターンの重畳位置と検出するようにしてもよい(請求項5)。
一方,補正画像作成部は,検出部が検出した重畳位置が縦方向,横方向ともに既知の間隔に並ぶように,パターン重畳画像の補正画像を作成して,パターン重畳画像を変形するようにしてもよい(請求項6)。
また,画像に対して改ざんが行われたことを判定する改ざん判定部をさらに備えるようにしてもよい。すなわち,元画像の任意の領域の画像特徴とその領域の位置情報とが,その元画像に可視または不可視の情報として記録されており,検出部は,パターン重畳画像から画像特徴と位置情報とを取り出し,改ざん判定部は,取り出した画像特徴と,変形したパターン重畳画像の同じ位置の画像特徴とを比較し,それらの間に違いがあればそれを改ざんと判定するようにしてもよい(請求項7)。
また,元画像の任意の領域の画像特徴とその領域の位置情報とが,その元画像とは別に保存されており,改ざん判定部は,保存されている特徴画像と,変形したパターン重畳画像の同じ位置の画像特徴とを比較し,それらの間に違いがあればそれを改ざんと判定するようにしてもよい(請求項8)。
上記課題を解決するため,本発明の第2の観点によれば,元画像に識別可能なパターンを重畳したパターン重畳画像から,重畳したパターンの重畳位置を検出する検出工程(S610〜S640)と,検出した重畳位置情報を元にして,パターン重畳画像の補正画像を作成する補正画像作成工程(S650)と,を含むことを特徴とする,画像処理方法が提供される(請求項9)。
かかる方法によれば,印刷時に埋め込んだ信号の位置情報を元に,印刷書面を取り込んだ画像を補正するため,印刷物から取り込んだ画像から印刷前の画像を歪みや伸び縮みなく復元できるので,それらの画像間の位置の対応付けを高精度で行うことができ,さらには高性能の改ざん検出を行うことができる。なお,パターン重畳画像は,識別可能なパターンを重畳して出力した画像そのものであってもよく,あるいは,識別可能なパターンを重畳してそれを印刷物(帳票など)として印刷し,スキャナ装置などの入力デバイスにより取り込んだ画像であってもよい。
本発明の画像処理方法において,以下のような応用が可能である。
識別可能なパターンは,例えば,元画像の全体に既知の間隔に重畳されているものとすることができる(請求項10)。あるいは,識別可能なパターンは,元画像の全体に縦方向,横方向ともに等間隔に重畳されているものとすることができる。
検出工程における重畳位置の検出は,より詳細には,例えば以下のような方法を採用することができる。まず第1の例として,パターン重畳画像から検出した識別可能なパターンの位置情報について,水平方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,垂直方向に並んだ位置情報の組を直線近似し(S620),水平方向の近似直線と垂直方向の近似直線との交点を計算し(S640),該交点を元画像に重畳したパターンの重畳位置として検出するようにしてもよい(請求項11)。
また第2の例として,パターン重畳画像から検出した識別可能なパターンの位置情報について,水平方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,垂直方向に並んだ位置情報の組を直線近似し(S620),水平方向の近似直線の傾きを,該近似直線とその近傍の(例えば,それに隣接する)他の水平方向の直線による平均値に置き換え(S630),垂直方向の近似直線の傾きを,該近似直線とその近傍の(例えば,それに隣接する)他の垂直方向の直線による平均値に置き換え(S630),水平方向の近似直線と垂直方向の近似直線との交点を計算し(S640),該交点を元画像に重畳したパターンの重畳位置として検出するようにしてもよい(請求項12)。
また第3の例として,パターン重畳画像から検出した識別可能なパターンの位置情報について,水平方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,垂直方向に並んだ位置情報の組を直線近似し(S620),水平方向の近似直線の垂直方向の位置を,該近似直線とその近傍の(例えば,それに隣接する)他の水平方向の直線の垂直方向の位置による平均値に置き換え(S630),垂直方向の近似直線の水平方向の位置を,該近似直線とその近傍の(例えば,それに隣接する)他の垂直方向の直線の水平方向の位置による平均値に置き換え(S630),水平方向の近似直線と垂直方向の近似直線との交点を計算し(S640),該交点を元画像に重畳したパターンの重畳位置と検出するようにしてもよい(請求項13)。
一方,補正画像作成工程においては,検出工程において検出した重畳位置が縦方向,横方向ともに既知の間隔に並ぶように,パターン重畳画像の補正画像を作成して,パターン重畳画像を変形するようにしてもよい(請求項14)。
また,画像に対して改ざんが行われたことを判定する改ざん判定工程をさらに含むようにしてもよい。すなわち,元画像の任意の領域の画像特徴とその領域の位置情報とが,その元画像に可視または不可視の情報として記録されており,検出工程において,パターン重畳画像から画像特徴と位置情報とを取り出し,改ざん判定工程において,取り出した画像特徴と,変形したパターン重畳画像の同じ位置の画像特徴とを比較し,それらの間に違いがあればそれを改ざんと判定するようにしてもよい(請求項15)。
また,元画像の任意の領域の画像特徴とその領域の位置情報とが,その元画像とは別に保存されており,改ざん判定工程において,保存されている特徴画像と,変形したパターン重畳画像の同じ位置の画像特徴とを比較し,それらの間に違いがあればそれを改ざんと判定するようにしてもよい(請求項16)。
また,本発明の他の観点によれば,コンピュータを,上記画像処理装置として機能させるためのプログラムと,そのプログラムを記録した,コンピュータにより読み取り可能な記録媒体が提供される。ここで,プログラムはいかなるプログラム言語により記述されていてもよい。また,記録媒体としては,例えば,CD−ROM,DVD−ROM,フレキシブルディスクなど,プログラムを記録可能な記録媒体として現在一般に用いられている記録媒体,あるいは将来用いられるいかなる記録媒体をも採用することができる。
なお上記において,構成要素に付随して括弧書きで記した参照符号は,理解を容易にするため,後述の実施形態および図面における対応する構成要素および信号を一例として記したに過ぎず,本発明がこれに限定されるものではない。
以上のように,本発明によれば,印刷時に埋め込んだ信号の位置情報を元に,印刷書面を取り込んだ画像を補正するため,印刷物から取り込んだ画像から印刷前の画像を歪みや伸び縮みなく復元できるので,それらの画像間の位置の対応付けを高精度で行うことができ,さらには高性能の改ざん検出を行うことができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかる画像処理方法および画像処理装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書および図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は,本実施形態にかかる透かし情報埋め込み装置及び透かし情報検出装置の構成を示す説明図である。
(透かし情報埋め込み装置10)
透かし情報埋め込み装置10は,文書画像と文書に埋め込む秘密情報とをもとに透かし入り文書画像を構成し,紙媒体に印刷を行う装置である。透かし情報埋め込み装置10は,図1に示したように,透かし入り文書画像合成部13と,出力デバイス14とにより構成されている。文書画像15は文書作成ツール等により作成された画像である。秘密情報16は紙媒体に文字以外の形式で埋め込む情報(文字列や画像,音声データ)などである。
文書画像15中の白画素領域は何も印刷されない部分であり,黒画素領域は黒の塗料が塗布される部分である。なお,本実施形態では,白い紙面に黒のインク(単色)で印刷を行うことを前提として説明するが,本発明はこれに限定されず,カラー(多色)で印刷を行う場合であっても,同様に本発明を適用可能である。
透かし入り文書画像合成部13は,文書画像15と秘密情報16を重ね合わせて透かし入りの文書画像を作成する。透かし入り文書画像合成部13は,秘密情報16をディジタル化して数値に変換したものをN元符号化(Nは2以上)し,符号語の各シンボルをあらかじめ用意した信号に割り当てる。信号は任意の大きさの矩形領域中にドットを配列することにより任意の方向と波長を持つ波を表現し,波の方向や波長に対してシンボルを割り当てたものである。透かし入り文書画像は,これらの信号がある規則に従って画像上に配置されたものである。
出力デバイス14は,プリンタなどの出力装置であり,透かし入り文書画像を紙媒体に印刷する。透かし入り文書画像合成部13はプリンタドライバの中の一つの機能として実現されていても良い。
印刷文書20は,元の文書画像15に対して秘密情報16を埋め込んで印刷されたものであり,物理的に保管・管理される。
(透かし情報検出装置30)
透かし情報検出装置30は,紙媒体に印刷されている文書を画像として取り込み,埋め込まれている秘密情報16を復元する装置である。透かし情報検出装置30は,図1に示したように,入力デバイス31と,透かし検出部32とにより構成されている。
入力デバイス31は,スキャナなどの入力装置であり,紙に印刷された文書20を多値階調のグレイ画像として計算機に取り込む。また,透かし検出部32は,入力画像に対してフィルタリング処理を行い,埋め込まれた信号を検出する。検出された信号からシンボルを復元し,埋め込まれた秘密情報16を取り出す。
以上のように構成される透かし情報埋め込み装置10及び透かし情報検出装置30の動作について説明する。まず,図1〜図11を参照しながら,透かし情報埋め込み装置10の動作について説明する。
(文書画像15)
文書画像15はフォント情報やレイアウト情報を含むデータであり,文書作成ソフト等で作成されるものとする。文書画像15は,文書が紙に印刷された状態の画像としてページごとに作成することができる。この文書画像15は白黒の二値画像であり,画像上で白い画素(値が1の画素)は背景であり,黒い画素(値が0の画素)は文字領域(インクが塗布される領域)であるものとする。
(秘密情報16)
秘密情報16は文字,音声,画像などの各種データである。透かし入り文書画像合成部13ではこの秘密情報16を,文書画像15の背景として重ね合わせる。
図2は,透かし入り文書画像合成部13の処理の流れを示す流れ図である。
まず,秘密情報16をN元符号に変換する(ステップS101)。Nは任意であるが,本実施形態では説明を容易にするためN=2とする。従って,ステップS101で生成される符号は2元符号であり,0と1のビット列で表現されるものとする。このステップS101ではデータをそのまま符号化しても良いし,データを暗号化したものを符号化しても良い。
次いで,符号語の各シンボルに対して透かし信号を割り当てる(ステップS102)。透かし信号とはドット(黒画素)の配列によって任意の波長と方向を持つ波を表現したものである。透かし信号については,さらに後述する。
さらに,符号化されたデータのビット列に対応する信号ユニットを文書画像15上に配置する(ステップS103)。
上記ステップS102において,符号語の各シンボルに対して割り当てる透かし信号について説明する。図3は透かし信号の一例を示す説明図である。
透かし信号の幅と高さをそれぞれSw,Shとする。SwとShは異なっていても良いが,本実施形態では説明を容易にするためSw=Shとする。長さの単位は画素数であり,図3の例ではSw=Sh=12である。これらの信号が紙面に印刷されたときの大きさは,透かし画像の解像度に依存しており,例えば透かし画像が600dpi(dot per inch:解像度の単位であり,1インチ当たりのドット数)の画像であるとしたならば,図3の透かし信号の幅と高さは,印刷文書上で12/600=0.02(インチ)となる。
以下,幅と高さがSw,Shの矩形を1つの信号の単位として「信号ユニット」と称する。図3(1)は,ドット間の距離が水平軸に対してarctan(3)(arctanはtanの逆関数)の方向に密であり,波の伝播方向はarctan(−1/3)である。以下,この信号ユニットをユニットAと称する。図3(2)はドット間の距離が水平軸に対してarctan(−3)の方向に密であり,波の伝播方向はarctan(1/3)である。以下,この信号ユニットをユニットBと称する。
図4は,図3(1)の画素値の変化をarctan(1/3)の方向から見た断面図である。図4において,ドットが配列されている部分が波の最小値の腹(振幅が最大となる点)となり,ドットが配列されていない部分は波の最大値の腹となっている。
また,ドットが密に配列されている領域はそれぞれ1ユニットの中に2つ存在するため,この例では1ユニットあたりの周波数は2となる。波の伝播方向はドットが密に配列されている方向に垂直となるため,ユニットAの波は水平方向に対してarctan(−1/3),ユニットBの波はarctan(1/3)となる。なお,arctan(a)の方向とacrtan(b)の方向が垂直のとき,a×b=−1である。
本実施形態では,ユニットAで表現される透かし信号にシンボル0を割り当て,ユニットBで表現される透かし信号にシンボル1を割り当てる。また,これらをシンボルユニットと称する。
透かし信号には図3(1),(2)で示されるもの以外にも,例えば図5(3)〜(5)で示されるようなドット配列が考えられる。図5(3)は,ドット間の距離が水平軸に対してarctan(1/3)の方向に密であり,波の伝播方向はarctan(−3)である。以下,この信号ユニットをユニットCと称する。
図5(4)は,ドット間の距離が水平軸に対してarctan(−1/3)の方向に密であり,波の伝播方向はarctan(3)である。以下,この信号ユニットをユニットDと称する。図5(5)は,ドット間の距離が水平軸に対してarctan(1)の方向に密であり,波の伝播方向はarctan(−1)である。なお,図5(5)は,ドット間の距離が水平軸に対してarctan(−1)の方向に密であり,波の伝播方向はarctan(1)であると考えることもできる。以下,この信号ユニットをユニットEと称する。
このようにして,先に割り当てた組み合わせ以外にも,シンボル0とシンボル1を割り当てるユニットの組み合わせのパターンが複数考えられるため,どの透かし信号がどのシンボルに割り当てられているかを秘密にして第三者(不正者)が埋め込まれた信号を簡単に解読できないようにすることもできる。
さらに,図2に示したステップS102で,秘密情報を4元符号で符号化した場合には,例えば,ユニットAに符号語のシンボル0を,ユニットBにシンボル1を,ユニットCにシンボル2を,ユニットDにシンボル3を割り当てることも可能である
図3,図5に示した透かし信号の一例においては,1ユニット中のドットの数をすべて等しくしているため,これらのユニットを隙間なく並べることにより,見かけの濃淡が均一となる。したがって印刷された紙面上では,単一の濃度を持つグレイ画像が背景として埋め込まれているように見える。
このような効果を出すために,例えば,ユニットEを背景ユニット(シンボルが割り当てられていない信号ユニット)と定義し,これを隙間なく並べて文書画像15の背景とし,シンボルユニット(ユニットA,ユニットB)を文書画像15に埋め込む場合は,埋め込もうとする位置の背景ユニット(ユニットE)とシンボルユニット(ユニットA,ユニットB)とを入れ替える。
図6(1)はユニットEを背景ユニットと定義し,これを隙間なく並べて文書画像15の背景とした場合を示す説明図である。図6(2)は図6(1)の背景画像の中にユニットAを埋め込んだ一例を示し,図6(3)は図6(1)の背景画像の中にユニットBを埋め込んだ一例を示している。本実施形態では,背景ユニットを文書画像15の背景とする方法について説明するが,シンボルユニットのみを配置することによって文書画像15の背景としても良い。
次いで,符号語の1シンボルを文書画像15に埋め込む方法について,図7を参照しながら説明する。
図7は,文書画像15へのシンボル埋め込み方法の一例を示す説明図である。ここでは,例として「0101」というビット列を埋め込む場合について説明する。
図7(1),(2)に示すように,同じシンボルユニットを繰り返し埋め込む。これは文書中の文字が埋め込んだシンボルユニットの上に重なった場合,信号検出時に検出されなくなることを防ぐためであり,シンボルユニットの繰り返し数と配置のパターン(以下,ユニットパターンと称する。)は任意である。
すなわち,ユニットパターンの一例として,図7(1)のように繰り返し数を4(1つのユニットパターン中に4つのシンボルユニットが存在する)にしたり,図7(2)のように繰り返し数を2(1つのユニットパターン中に2つのシンボルユニットが存在する)にしたりすることができ,あるいは,繰り返し数を1(1つのユニットパターン中には1つのシンボルユニットだけが存在する)としてもよい。
また,図7(1),(2)は1つのシンボルユニットに対して1つのシンボルが与えられているが,図7(3)のようにシンボルユニットの配置パターンに対してシンボルを与えても良い。
1ページ分に何ビットの情報量を埋め込むことができるかは,信号ユニットの大きさ,ユニットパターンの大きさ,文書画像の大きさに依存する。文書画像の水平方向と垂直方向にいくつの信号を埋め込んだかは,既知として信号検出を行っても良いし,入力装置から入力された画像の大きさと信号ユニットの大きさから逆算しても良い。
1ページ分の水平方向にPw個,垂直方向にPh個のユニットパターンが埋め込めるとすると,画像中の任意の位置のユニットパターンをU(x,y),x=1〜Pw,y=1〜Phと表現し,U(x,y)を「ユニットパターン行列」と称することにする。また,1ページに埋め込むことができるビット数を「埋め込みビット数」と称する。埋め込みビット数はPw×Phである。
図8は,秘密情報16を文書画像15に埋め込む方法について示した流れ図である。ここでは1枚(1ページ分)の文書画像15に,同じ情報を繰り返し埋め込む場合について説明する。同じ情報を繰り返し埋め込むことにより,文書画像15と秘密情報16を重ね合わせたときに1つのユニットパターン全体が塗りつぶされるなどして埋め込み情報が消失するような場合でも,埋め込んだ情報を取り出すことを可能とするためである。
まず,秘密情報16をN元符号に変換する(ステップS201)。図2のステップS101と同様である。以下では,符号化されたデータをデータ符号と称し,ユニットパターンの組み合わせによりデータ符号を表現したものをデータ符号ユニットDuと称する。
次いで,データ符号の符号長(ここではビット数)と埋め込みビット数から,1枚の画像にデータ符号ユニットを何度繰り返し埋め込むことができるかを計算する(ステップS202)。本実施形態ではデータ符号の符号長データをユニットパターン行列の第1行に挿入するものとする。データ符号の符号長を固定長として符号長データは埋め込まないようにしても良い。
データ符号ユニットを埋め込む回数Dnは,データ符号長をCnとして以下の式で計算される。
Figure 0003999778
ここで剰余をRn(Rn=Cn−(Pw×(Ph−1)))とすると,ユニットパターン行列にはDn回のデータ符号ユニットおよびデータ符号の先頭Rnビット分に相当するユニットパターンを埋め込むことになる。ただし,剰余部分のRnビットは必ずしも埋め込まなくても良い。
図9の説明では,ユニットパターン行列のサイズを9×11(11行9列),データ符号長を12(図中で0〜11の番号がついたものがデータ符号の各符号語を表わす)とする。
次いで,ユニットパターン行列の第1行目に符号長データを埋め込む(ステップS203)。図9の例では符号長を9ビットのデータで表現して1度だけ埋め込んでいる例を説明しているが,ユニットパターン行列の幅Pwが十分大きい場合,データ符号と同様に符号長データを繰り返し埋め込むこともできる。
さらに,ユニットパターン行列の第2行以降に,データ符号ユニットを繰り返し埋め込む(ステップS204)。図9で示すようにデータ符号のMSB(most significant bit)またはLSB(least significant bit)から順に行方向に埋め込む。図9の例ではデータ符号ユニットを7回,およびデータ符号の先頭6ビットを埋め込んでいる例を示している。
データの埋め込み方法は図9のように行方向に連続になるように埋め込んでも良いし,列方向に連続になるように埋め込んでも良い。
以上,透かし入り文書画像合成部13における,文書画像15と秘密情報16の重ね合わせについて説明した。
上述のように,透かし入り文書画像合成部13は,文書画像15と秘密情報16を重ね合わせる。透かし入り文書画像の各画素の値は,文書画像15と秘密情報16の対応する画素値の論理積演算(AND)によって計算する。すなわち,文書画像15と秘密情報16のどちらかが0(黒)であれば,透かし入り文書画像の画素値は0(黒),それ以外は1(白)となる。
図10は,透かし入り文書画像の一例を示す説明図である。図11は,図10の一部を拡大して示した説明図である。ここで,ユニットパターンは図7(1)のパターンを用いている。透かし入り文書画像は,出力デバイス14により出力される。
以上,透かし情報埋め込み装置10の動作について説明した。
次いで,図1,及び,図12〜図19を参照しながら,透かし情報検出装置30の動作について説明する。
(透かし検出部32)
図12は,透かし検出部32の処理の流れを示す流れ図である。
まず,スキャナなどの入力デバイス31によって透かし入り文書画像を計算機のメモリ等に入力する(ステップS301)。この画像を入力画像と称する。入力画像は多値画像であり,以下では256階調のグレイ画像として説明する。また入力画像の解像度(入力デバイス31で読み込むときの解像度)は,上記透かし情報埋め込み装置10で作成した透かし入り文書画像と異なっていても良いが,ここでは上記透かし情報埋め込み装置10で作成した画像と同じ解像度であるとして説明する。また,1つのユニットパターンが1つのシンボルユニットから構成されている場合について説明する。
<信号検出フィルタリング工程(ステップS310)>
ステップS310では,入力画像全体に対してフィルタリング処理を行い,フィルタ出力値の計算とフィルタ出力値の比較を行う。フィルタ出力値の計算は,
以下に示すガボールフィルタと称されるフィルタを用いて,入力画像の全画素においてフィルタと画像間のコンボリューションにより計算する。
以下にガボールフィルタG(x,y),x=0〜gw−1,y=0〜gh−1を示す。gw,ghはフィルタのサイズであり,ここでは上記透かし情報埋め込み装置10で埋め込んだ信号ユニットと同じ大きさである。
Figure 0003999778
入力画像中の任意の位置でのフィルタ出力値はフィルタと画像間のコンボリューションにより計算する。ガボールフィルタの場合は実数フィルタと虚数フィルタ(虚数フィルタは実数フィルタと半波長分位相がずれたフィルタ)が存在するため,それらの2乗平均値をフィルタ出力値とする。例えば,ある画素(x,y)における輝度値とフィルタAの実数フィルタとのコンボリューションがRc,虚数フィルタとのコンボリューションがIcであったとすると,フィルタ出力値F(A,x,y)は以下の式で計算する。
Figure 0003999778
上記のように各信号ユニットに対応するすべてのフィルタに対してフィルタ出力値を計算した後,各画素において上記のように計算したフィルタ出力値を比較し,その最大値F(x,y)をフィルタ出力値行列として記憶する。また,値が最大であるフィルタに対応する信号ユニットの番号をフィルタ種類行列として記憶する(図13)。具体的には,ある画素(x,y)において,F(A,x,y)>F(B,x,y)の場合には,フィルタ出力値行列の(x,y)の値としてF(A,x,y)を設定し,フィルタ種類行列の(x,y)の値として信号ユニットAを示す「0」を設定する(本実施形態では,信号ユニットA,Bの番号を「0」,「1」としている)。
なお,本実施形態ではフィルタの個数が2つであるが,フィルタの個数がそれより多い場合も,同様に複数のフィルタ出力値の最大値とその際のフィルタに対応する信号ユニット番号を記憶すればよい。
<信号位置探索工程(ステップS320)>
ステップS320では,ステップS310で得られたフィルタ出力値行列を用いて,信号ユニットの位置を決定する。具体的には,まず,信号ユニットの大きさがSh×Swで構成されていたとすると,格子点の垂直方向の間隔がSh,水平方向の間隔がSw,格子点の個数がNh×Nwの信号位置探索テンプレートを作成する(図14)。そのように作成したテンプレートの大きさは,Th(Sh*Nh)×Tw(Sw*Nw)となるが,Nh,Nwには信号ユニット位置を探索するために最適な値を用いればよい。
次に,フィルタ出力値行列をテンプレートの大きさごとに分割する。さらに,各分割領域で,水平方向±Sw/2,垂直方向±Sh/2の範囲でテンプレートをフィルタ出力値行列上で画素単位に移動させながら,それぞれの位置において,テンプレート格子点上のフィルタ出力値行列値F(x,y)の総和Vを以下の式を用いて求め,その総和が一番大きいときのテンプレートの格子点の位置をその領域の信号ユニットの位置とする。
Figure 0003999778
上記の例は,ステップS310で全画素に対して,フィルタ出力値を求めた場合であり,フィルタリングを行う際,ある一定間隔の画素に対してのみフィルタリングを行うこともできる。例えば,2画素おきにフィルタリングを行った場合は,上記の信号位置探索テンプレートの格子点の間隔も1/2とすればよい。
<信号シンボル決定工程(ステップS330)>
ステップS330では,ステップS320で決定した信号ユニット位置のフィルタ種類行列の値(フィルタに対応した信号ユニット番号)を参照することで,信号ユニットがAかBを決定する。
上記のようにして,決定した信号ユニットの判定結果をシンボル行列として記憶する。
<信号境界決定工程(ステップS340)>
ステップS320では,信号ユニットが埋め込まれているかにかかわらず,画像全面に対してフィルタリング処理を行っているので,どの部分に信号ユニットが埋め込まれていたかを決定する必要がある。そこで,ステップS340では,シンボル行列からあらかじめ信号ユニットを埋め込む際に決めておいたパターンを探索することで信号境界を求める。
例えば信号ユニットが埋め込まれている境界には,必ず信号ユニットAを埋め込むとしておけば,ステップS330で決定したシンボル行列の横方向に信号ユニットAの数を計数し,中心から上下にそれぞれ,信号ユニットAの個数が一番多い位置を信号境界の上端/下端とする。図15の例では,シンボル行列における信号ユニットAは「黒」(値でいうと「0」)で表現されているので,シンボル行列の黒画素数を計数することで,信号ユニットAの数を計数することができ,その度数分布により,信号境界の上端/下端を求めることができる。左端/右端もユニットAの個数を計数する方向が異なるだけで,同じように求めることができる。
信号境界を求めるためには上記方法に限らず,シンボル行列から探索することができるパターンをあらかじめ埋め込み側と検出側で決めておくだけでよい。
再び,図12の流れ図に戻り,以降のステップS305について説明する。ステップS305では,シンボル行列のうち,信号境界内部に相当する部分から元の情報を復元する。なお,本実施形態では,1つのユニットパターンは1つのシンボルユニットで構成されているので,ユニットパターン行列は,シンボル行列と等価になる。
<情報復号工程(ステップS305)>
図16は情報復元の一例を示す説明図である。情報復元のステップは以下の通りである。
(1)各ユニットパターンに埋め込まれているシンボルを検出する(図16(1))。
(2)シンボルを連結してデータ符号を復元する(図16(2))。
(3)データ符号を復号して埋め込まれた情報を取り出す(図16(3))。
図17〜図19はデータ符号の復元方法の一例を示す説明図である。復元方法は基本的に図8の逆の処理となる。
まず,ユニットパターン行列の第1行から符号長データ部分を取り出して,埋め込まれたデータ符号の符号長を得る(ステップS401)。
次いで,ユニットパターン行列のサイズとステップS401で得たデータ符号の符号長をもとに,データ符号ユニットを埋め込んだ回数Dnおよび剰余Rnを計算する(ステップS402)。
次いで,ユニットパターン行列の2行目以降からステップS203と逆の方法でデータ符号ユニットを取り出す(ステップS403)。図18の例ではU(1,2)(2行1列)から順に12個のパターンユニットごとに分解する(U(1,2)〜U(3,3),U(4,3)〜U(6,4),・・・)。Dn=7,Rn=6であるため,12個のパターンユニット(データ符号ユニット)は7回取り出され,剰余として6個(データ符号ユニットの上位6個に相当する)のユニットパターン(U(4,11)〜U(9,11))が取り出される。
次いで,ステップS403で取り出したデータ符号ユニットに対してビット確信度演算を行うことにより,埋め込んだデータ符号を再構成する(ステップS404)。以下,ビット確信度演算について説明する。
図19のようにユニットパターン行列の2行1列目から最初に取り出されたデ−外符号ユニットをDu(1,1)〜Du(12,1)とし,順次Du(1,2)〜Du(12,2),・・・,と表記する。また,剰余部分はDu(1,8)〜Du(6,8)とする。ビット確信度演算は各データ符号ユニットの要素ごとに多数決を取るなどして,データ符号の各シンボルの値を決定することである。これにより,文字領域との重なりや紙面の汚れなどが原因で,任意のデータ符号ユニット中の任意のユニットから正しく信号検出を行えなかった場合(ビット反転エラーなど)でも,最終的に正しくデータ符号を復元することができる。
具体的には例えばデータ符号の1ビット目は,Du(1,1),Du(1,2),・・・,Du(1,8)の信号検出結果が1である方が多い場合には1と判定し,0である方が多い場合には0と判定する。同様にデータ符号の2ビット目はDu(2,1),Du(2,2),・・・,Du(2,8)の信号検出結果による多数決によって判定し,データ符号の12ビット目はDu(12,1),Du(12,2),・・・,Du(12,7)(Du(12,8)は存在しないためDu(12,7)までとなる)の信号検出結果による多数決によって判定する。
ここではデータ符号を繰り返し埋め込む場合について説明したが,データを符号化する際に誤り訂正符号などを用いることにより,データ符号ユニットの繰り返しを行わないような方法も実現できる。
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように,本実施形態によれば,入力画像全面にフィルタリング処理を施し,信号位置探索テンプレートを用いて,フィルタ出力値の総和が最大になるように,信号ユニットの位置を求めることができるので,用紙のゆがみなどにより画像が伸縮していたりする場合にでも,信号ユニットの位置を正しく検出でき,秘密情報入り文書から正確に秘密情報を検出することができる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では,印刷文書から秘密情報を検出するだけであった。これに対して,第2の実施形態では第1の実施形態に改ざん判定部を追加して,信号位置探索工程(ステップS320)で求めた信号ユニット位置を利用して,各信号ユニット位置における文書画像(透かしを埋め込む前の画像データ)と入力画像(透かしが埋め込まれた印刷文書をスキャナなどで読み込んだ画像)の特徴量を比較し,印刷文書の内容が改ざんされているかの判定を行う。
図20は,第2の実施形態における処理構成図である。第1の実施形態に,改ざん判定部33を有する構成である。改ざん判定部33では,あらかじめ埋め込んでおいた文書画像に関する特徴量と入力画像に関する特徴量を比較することによって印刷文書の内容の改ざんを判定する。
図21は改ざん判定部33の処理の流れ,図22は改ざん判定部33の処理説明図を示す。
ステップS410では,第1の実施形態と同様にスキャナなどの入力デバイス31によって読み込んだ透かし入り文書画像を計算機のメモリ等に入力する(この画像を入力画像と呼ぶ)。
<文書画像特徴量の抽出工程(ステップS420)>
ステップS420では,あらかじめ埋め込んでおいた文書画像に関する特徴量を透かし検出部32の情報復号工程(ステップS305)で復号したデータから抽出する。本実施形態における文書画像特徴量としては,図22のように透かし入り文書画像において,信号ユニットを埋め込まれた領域の左上座標を基準点(図22の基準点P)とした縮小2値画像を用いている。埋め込み側の文書画像は2値画像であるため,公知の技術を用いた縮小処理を行っておくだけでよい。また,画像データは,MR,MMRなどの2値画像の圧縮方法を用いてデータ量を圧縮した上で,各シンボルに割り当てられた信号ユニットを用いて埋め込んでおいてもよい。
<入力画像の2値化処理工程(ステップS430)>
ステップS430では,入力画像の2値化処理を行う。本実施形態では,あらかじめ埋め込んでおいた2値化閾値に関する情報を透かし検出部32の情報復号工程(ステップS305)で復号したデータから抽出する。その抽出した情報から2値化閾値を決定し,入力画像を2値化する。この2値化閾値に関する情報も第4の実施形態における信号ユニット数の場合と同様に,誤り訂正符号を用いるなど任意の方法で用いて符号化し,各シンボルに割り当てられた信号ユニットを用いて埋め込んでおけばよい。
なお,2値化閾値に関する情報としては,埋め込む際に文書画像に含まれる黒画素数などが一例である。そのような場合には,文書画像と同じ大きさに正規化した入力画像を2値化して得られる2値画像の黒画素数が,埋め込む際に文書画像に含まれていた黒画素数と一致するように2値化閾値を設定すればよい。
さらに,文書画像をいくつかの領域に分け,その領域ごとに2値化閾値に関する情報を埋め込んでおけば,入力画像の領域単位に2値化処理を行うこともできる。そのようにすることで,入力画像のある領域に大幅な改ざんが加えられ,その領域の黒画素数が元の文書画像の黒画素数と大きく異なり,適正な2値化閾値の範囲にない場合でも,周辺領域の2値化閾値の情報を参照することで,適正な2値化閾値を設定することができる。
画像の2値化処理は,公知の技術を用いて2値化閾値を決定し,入力画像を2値化してもよいが,上記の方法を採用することで,スキャナの機種に依存することなく,埋め込む際の文書画像の2値画像とほぼ同じデータを透かし検出側でも作成することができる。
<入力画像特徴量の抽出工程(ステップS440)>
ステップS440では,入力画像と透かし検出部32の信号位置探索工程(ステップS320)で得られた信号ユニット位置と信号境界決定工程(ステップS340)で得られた信号境界から入力画像に関する特徴量を作成する。具体的には,信号境界の左上座標を基準点(図22の基準点Q)として,複数の信号ユニットをひとつの単位として分割し,その単位で座標位置が対応する入力画像の縮小画像を求める。図22では,上記のように分割したある領域として,左上座標が(xs,ys),右下座標が(xe,ye)である矩形を例として示している。縮小方法は,埋め込み側と同じ手法を用いればよい。
なお,縮小画像を求める場合に,信号境界の左上座標を基準点(図23の基準点Q)として,複数の信号ユニットをひとつの単位として分割し,その単位で座標位置が対応するような入力画像の補正画像を作成した後,その補正画像を縮小してもよい。
<特徴量の比較工程(ステップS450)>
ステップS450では,文書画像特徴抽出工程(ステップS420)と入力画像特徴作成工程(ステップS440)で得られた特徴を比較し,一致していなければ,その位置に対応する印刷文書が改ざんされていると判定する。具体的には,ステップS440で得られた信号ユニット単位ごとの入力画像の縮小2値画像(図22における基準点をQとした(xs,ye)−(xs,ye)を左上/右下頂点とする矩形)とそれに対応する文書画像特徴抽出工程(ステップS420)で抽出した文書画像の縮小2値画像(図22における基準点をPとした(xs,ys)−(xe,ye)を左上/右下頂点とする矩形)と比較することによって,改ざんを判定する。例えば比較対象の2つ画像において,輝度値が異なる画素の個数が所定の閾値以上であれば,その信号ユニットに対応する印刷文書が改ざんされていると判定すればよい。
なお,上記の実施形態では,特徴量として縮小2値画像を用いたが,その代わりに座標情報と印刷文書に記入されているテキストデータでもよい。その場合は,その座標情報に対応する入力画像のデータを参照し,その画像情報を公知のOCR技術を用いて,文字認識を行い,その認識結果とテキストデータを比較することで,改ざんの判定を行うことができる。
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように,本実施形態によれば,あらかじめ埋め込んでおいた文書画像に関する特徴量と秘密情報が埋め込まれた印刷文書をスキャナで読み込んだ入力画像の特徴量を,信号位置探索テンプレートを用いて決定した信号ユニットを基準として,比較することによって,印刷文書の内容が改ざんされているかを検出することがきる。第1の実施形態によって,信号ユニット位置を正確に求めることができるので,その位置を利用すれば容易に特徴量の比較が可能となり,印刷文書の改ざんを判定することができる。
上記第1,第2の実施形態では,紙面に印刷されている印字内容の改ざんの有無を自動的に検出しており,改ざん位置の特定には信号ユニットの位置情報を利用している。図24は,上記第1,第2の実施形態で検出された信号ユニット位置である。これにより信号ユニットの位置は入力画像(透かし入り文書画像)全体にほぼ均一な格子状に並んだ状態で検出される。しかしながら図25で示すように,入力画像の回転や紙の局所的な歪みなどにより,検出された信号ユニット位置が局所的には不均一に配列された部分がある。
これは主に以下のような理由による。すなわち,上記第1,第2の実施形態で信号ユニット位置を検出する際に,処理時間の短縮を目的として,入力画像の数画素おきにフィルタリングを行った結果を,入力画像より小さいフィルタ出力値行列に記録し,このフィルタ出力値行列における信号ユニット位置を決定している。たとえば縦横2画素おきにフィルタリングを行った場合は,フィルタ出力値行列は入力画像の縦横2分の1となる。その後,信号ユニット位置を単に数倍(2画素おきにフィルタリングを行った場合は2倍)することによって,フィルタ出力値行列上の信号ユニット位置と入力画像上の位置を対応付けている。このため,フィルタ出力値行列の上では小さかった不均一性が,入力画像上では大きな不均一となって現れる。不均一な部分が大きいと,画像特徴を比較する上での位置情報にずれが生じるために正確な改ざん検出ができなくなる。
そこで以下では,上記第1,第2の実施形態を改良し,さらに高精度の改ざん検出を行えるようにした実施形態について説明する。
(第3の実施形態)
本実施形態は,図26に示した透かし画像出力部100と,図27に示した透かし画像入力部200により構成されている。以下,順に説明する。
(透かし画像出力部100)
図26は透かし画像出力部100の構成図である。
透かし画像出力部100は,図26に示したように,画像110を入力として処理を行う機能部であり,特徴画像生成部120と透かし情報合成部130を備えて構成される。そして,透かし画像出力部100は透かし入りの出力画像140を出力する。
画像110は文書作成ソフト等で作成した文書データを画像化したものなどである。特徴画像生成部120は透かしとして埋め込む画像特徴データを生成する機能部である。画像特徴データの生成は,例えば第1,第2の実施形態の透かし入り文書画像合成部13と同様に行うことができる。透かし情報合成部130は画像特徴データを画像110に透かし情報として埋め込む機能部である。透かし情報の埋め込みは,例えば第1,第2の実施形態の透かし入り文書画像合成部13と同様に行うことができる。出力画像140は透かし入りの画像である。
(透かし画像入力部200)
図27は透かし画像入力部200の構成図である。
透かし画像入力部200は,図27に示したように,入力画像210を入力として,透かし情報を抽出し,入力画像の補正を行う機能部であり,透かし情報抽出部220と,入力画像変形部230と,改ざん判定部240を備えて構成される。
入力画像210は出力画像140,または出力画像140を印刷した紙をスキャナ等の入力デバイスにより画像化したものである。透かし情報抽出部220は入力画像から透かし情報を抽出し,特徴画像250を復元する機能部である。透かし情報の抽出は,例えば第1,第2の実施形態の透かし検出部32と同様に行うことができる。入力画像変形部230は入力画像の歪みを修正して補正画像260を生成する機能部である。改ざん判定部240は特徴画像250と補正画像260を重ねあわせ,差分領域を改ざんとして検出する機能部である。
本実施形態は以上のように構成されている。
次いで,本実施形態の動作について説明する。
以下では,上記第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお,透かし画像出力部100で出力された出力画像140は,一旦印刷された後,スキャナにより画像化し,透かし画像入力部200に渡されるものとする。
(透かし画像出力部100)
透かし出力部100において上記第2の実施形態と異なる点は特徴画像生成部120であり,これは,上記第2の実施形態の<文書画像特徴量の抽出工程(ステップS420)>に対する機能追加である。
(特徴画像生成部120)
図28は透かし入り画像の例である。
上記第2の実施形態の<文書画像特徴量の抽出工程(ステップS420)>と同様に,透かし入り文書画像の信号ユニットを埋め込まれた領域の左上座標を基準座標(0,0)とする。この例では画像110の中で重要な領域の改ざんのみが検出できるよう,画像110の中に改ざん検出領域を設定するものとする。
図28に示すように,基準座標を原点としたときの改ざん検出領域の左上座標を(Ax,Ay)として,改ざん検出領域の幅をAw,高さをAhとする。基準座標とは透かし領域の左上の座標である。このとき,特徴画像は画像110から改ざん検出領域を切り取った画像か,またはそれを縮小した画像とする。また,透かし情報合成部130においては,特徴画像とともに改ざん検出領域情報(例えば左上座標,幅,高さ)を透かし情報として画像110に合成する。
(透かし画像入力部200)
透かし情報抽出部220は入力画像210から透かし情報の取り出しを行って,透かし出力部100で埋め込んだ特徴画像250を復元する。この動作は上記第1,第2の実施形態と同じである。
(入力画像変形部230)
図29は入力画像変形部230のフローチャートである。以下,このフローチャートに従って説明を行う。
<信号ユニットの位置検出(ステップS610)>
図30は第1,第2の実施形態で検出された信号ユニット位置を入力画像(透かし入り文書画像)210上に表示したものである。図30において,信号ユニットをU(x,y),x=1〜Wu,y=1〜Huと表記する。U(1,y)〜U(Wu,y)は同じ行にある信号ユニット(図30の符号710)とし,U(x,1)〜U(x,Hu)は同じ列にある信号ユニット(図30の符号720)とする。U(1,y)〜U(Wu,y)およびU(x,1)〜U(x,Hu)などは,実際には同じ直線上には並んでおらず,微小に上下左右にずれている。
また信号ユニットU(x,y)の入力画像上の座標値Pを(Px(x,y),Py(x,y)),x=1〜Wu,y=1〜Huと表記する(図30の符号730,740,750,760)。ただし入力画像に対して縦横N画素おき(Nは自然数)にフィルタリングを行うものとする。このフィルタリングについては,第1の実施形態の<信号位置探索工程(ステップS320)>と同様に行う。Pは信号出力値行列における各信号ユニットの座標値を単純に縦横N倍した値である。
<信号ユニット位置の直線近似(ステップS620)>
信号ユニットの位置を行方向,列方向に直線で近似する。図31は行方向の直線近似の例である。図31において,同じ行にある信号ユニットU(1,y)〜U(Wu,y)の位置を直線Lh(y)で近似している。近似直線は,各信号ユニットの位置と直線Lh(y)との距離の総和が最も小さくなるような直線である。このような直線は,例えば最小二乗法や主成分分析などの一般的手法によって求めることができる。行方向の直線近似はすべての行について行い,同様にして列方向の直線近似をすべての列について行う。
図32は行方向,列方向に直線近似を行った結果の例である。図32において,信号ユニットをU(x,y),x=1〜Wu,y=1〜Huと表記する。Lh(y)はU(1,y)〜U(Wu,y)を近似した直線(図32の符号810)であり,Lv(x)はU(x,1)〜U(x,Hu)を近似した直線(図32の符号820)である。
<直線の均等化(ステップS630)>
ステップS620で近似した直線は,検出された信号ユニットの位置が,ある程度まとまってずれているなどの理由により,個別に見ると直線の傾きや位置が均等ではない。そこで,ステップS630では,個々の直線の傾きや位置を補正して均等化を行う。
図33は行方向の近似直線Lh(y)の傾きを補正する例である。図33(a)は補正前であり,図33(b)は補正後である。図33(a)におけるLh(y)の傾きをTh(y)としたとき,Lh(y)の傾きはLh(y)の近傍の直線の傾きの平均値となるように補正する。具体的には,Th(y)=AVERAGE(Th(y−Nh)〜Th(y+Nh))とする。ただし,AVERAGE(A〜B)はA〜Bまでの平均値を計算する計算式とし,Nhは任意の自然数とする。y−Nh<1の場合はTh(y)=AVERAGE(Th(1)〜Th(y+Nh))とし,y+Nh>Huの場合はTh(y)=AVERAGE(Th(y−Nh)〜Th(Hu))とする。図33はNhを1としたときの例であり,図33(b)はLh(y)がLh(y−1)〜Lh(y+1)の直線の傾きの平均値によって補正されている例を示している。
図34は行方向の近似直線Lh(y)の位置を補正する例である。図34(a)は補正前であり,図34(b)は補正後である。図34(a)について,垂直方向に任意の基準直線1130を設定し,この直線とLh(y)との交点のy座標をQ(y)としたとき,Q(y)がLh(y)の近傍の直線位置の平均となるように補正する。具体的には,Q(y)=AVERAGE(Q(y−Mh)〜Q(y+Mh))とする。ただしMhは任意の自然数とする。y−Mh<1またはy+Mh>Huの場合は変更を行わないものとする。図34はMhを1としたときの例であり,図34(b)はLh(y)がLh(y−1)とLh(y+1)の直線の位置の中点(平均)によって補正されている例を示している。なお,この処理は省略可能である。
<直線の交点計算(ステップS640)>
行方向の近似直線と列方向の近似直線の交点を計算する。図35は行方向の近似直線Lh(1)〜Lh(Hu)と,列方向の近似直線Lv(1)〜Lv(Wu)の交点を計算した例である。交点の計算は一般的な数学的手法で行う。ここで計算した交点を補正後の信号ユニット位置とする。すなわち,行方向の近似直線Lh(y)と列方向の近似直線Lv(x)の交点を,信号ユニットU(x,y)の補正後の位置(Rx(x,y),Ry(x,y))とする。例えば信号ユニットU(1,1)の補正後の位置は,Lh(1)とLv(1)の交点とする。
<補正画像作成(ステップS650)>
ステップS640により計算した信号ユニット位置を参照して,入力画像から補正画像を作成する。ここでは透かし画像出力部100で出力した透かし画像を印刷する際の解像度をDoutとし,透かし画像入力部200に入力する画像を取得する際の解像度をDinとする。また補正画像の大きさは,入力画像と同じ倍率であるとする。
透かし画像出力部において信号ユニットの大きさが幅Sw,高さShであるとすると,入力画像における信号ユニットは幅Tw=Sw×Din/Dout,高さはTh=Sh×Din/Doutとなる。したがって,信号ユニットの数が横方向にWu個,縦方向にHu個である場合には,補正画像のサイズは幅Wm=Tw×Wu,高さHm=Th×Huとなる。また,補正画像における任意の信号ユニットU(x,y)の位置を(Sx(x,y),Sy(x,y))とすると,信号ユニットが均等に並ぶように補正画像を作るため,Sx=Tw×x,Sy=Th×yが成り立つ。なお,最も左上の信号ユニットU(1,1)の位置は(0,0)であり,これが補正画像の原点となる。
補正画像上の任意の位置(Xm,Ym)の画素値Vmは,入力画像上の座標(Xi,Yi)の画素値Viにより求める。図36はこれらの座標の対応例であり,図36(a)は入力画像1310を,図36(b)は補正画像1320を示している。この図を用いて(Xm,Ym)と(Xi,Yi)の関係を説明する。
図36(b)の補正画像1320において,(Xm,Ym)を中心としてみたときの左上,右上,左下の領域で,最も近い信号ユニットをそれぞれU(x,y)(座標値は(Sx(x,y),Sy(x,y)),1360),U(x+1,y)(1370),U(x,y+1)(1380)とし,それらとの距離をそれぞれE1,E2,E3とする(具体的には,xはXm/Tw+1を超えない最小の整数,yはXm/Tw+1を超えない最小の整数)。このとき,図36(a)の入力画像1310におけるU(x,y)(座標値は(Rx(x,y),Ry(x,y)),1330),U(x+1,y)(1340),U(x,y+1)(1350)と(Xi,Yi)との距離がそれぞれD1,D2,D3であって,D1〜D3の比D1:D2:D3がE1:E2:E3と等しいときに(Xm,Ym)の画素値Vmは,入力画像1310上の座標(Xi,Yi)の画素値Viにより求める。
図37はこのような(Xi,Yi)の具体的な計算方法を示している。図37(a)の符号1430は(Xm,Ym)をU(x,y)とU(x+1,y)を結ぶ直線上に射影した点でFx=Xm−Sx(x,y)である。また,符号1440は(Xm,Ym)をU(x,y)とU(x,y+1)を結ぶ直線上に射影した点でFy=Ym−Sy(x,y)である。同様に,図37(b)の符号1450は(Xm,Ym)をU(x,y)とU(x+1,y)を結ぶ直線上に射影した点でGx=Xm−Sx(x,y)である。同様に,符号1460は(Xm,Ym)をU(x,y)とU(x,y+1)を結ぶ直線上に射影した点でGy=Ym−Sy(x,y)である。このとき,図37(a)の入力画像1410におけるFxは,Fx/(Rx(x+1,y)−Rx(x,y))=Ex/Twより,Fx=Ex/Tw×(Rx(x+1,y)−Rx(x,y))となる。同様に,Fy=Ey/Th×(Ry(x,y+1)−Ry(x,y))となる。これより,Xi=Fx+Rx(x,y),Yi=Fy+Ry(x,y)となる。
以上により,図37(b)の補正画像1420上の任意の点(Xm,Ym)の画素値には,入力画像上の点(Xi,Yi)の画素値をセットする。ただし,(Xi,Yi)は一般的に実数値であるため,入力画像上で(Xi,Yi)に最も近い座標における画素値とするか,その近傍4画素の画素値とそれらとの距離の比から画素値を計算する。
以上,入力画像変形部230の動作について説明した。
(改ざん判定部240の動作)
図38は改ざん判定の例を示している。
図38(a)の透かし情報から復元した特徴画像1510,図38(b)の改ざん検出情報(透かし情報から復元した特徴画像の位置情報)1520,およびDoutとDinの比から,特徴画像をDout/Din倍に拡大または縮小し,補正画像1530上のBx,Byの位置に重ね合わせる。ただし図38において,Bx=Ax×Din/Dout,By=Ay×Din/Dout,Bw=Aw×Din/Dout,Bh=Ah×Din/Doutである。
図38(c)の補正画像1530は,適当な閾値で二値化し,拡大または縮小済みの特徴画像(図38(a))を,左上が補正画像の(Bx,By)に合うように重ね合わせたものである。このとき,2つの画像間の差分を改ざんとみなす。
(第3の実施形態の効果)
以上説明したように,本実施形態によれば,印刷時に埋め込んだ信号の位置情報を元に,印刷書面を取り込んだ画像を補正するため,印刷物から取り込んだ画像から印刷前の画像を歪みや伸び縮みなく復元できるので,それらの画像間の位置の対応付けを高精度で行うことができ,さらには高性能の改ざん検出を行うことができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明にかかる画像処理方法および画像処理装置の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は印刷された帳票に対して改ざんがあった場合に,帳票を受け取った側で改ざんの検証を行うことができる画像処理方法および画像処理装置に利用可能である。
透かし情報埋め込み装置及び透かし情報検出装置の構成を示す説明図である。 透かし入り文書画像合成部13の処理の流れを示す流れ図である。 透かし信号の一例を示す説明図であり,(1)はユニットAを,(2)はユニットBを示している。 図3(1)の画素値の変化をarctan(1/3)の方向から見た断面図である。 透かし信号の一例を示す説明図であり,(3)はユニットCを,(4)はユニットDを,(5)はユニットEを示している。 背景画像の説明図であり,(1)はユニットEを背景ユニットと定義し,これを隙間なく並べて文書画像の背景とした場合を示し,(2)は(1)の背景画像の中にユニットAを埋め込んだ一例を示し,(3)は(1)の背景画像の中にユニットBを埋め込んだ一例を示している。 文書画像へのシンボル埋め込み方法の一例を示す説明図である。 秘密情報を文書画像に埋め込む方法について示した流れ図である。 秘密情報を文書画像に埋め込む方法の一例を示す説明図である。 透かし入り文書画像の一例を示す説明図である。 図10の一部を拡大して示した説明図である。 第1の実施の形態における透かし検出部32の処理の流れを示す流れ図である。 第1の実施の形態における信号検出フィルタリング工程(ステップS310)の説明図である。 第1の実施の形態における信号位置探索工程(ステップS320)の説明図である。 第1の実施の形態における信号境界決定工程(ステップS340)の説明図である。 情報復元工程(ステップS305)の一例を示す説明図である。 データ符号の復元方法の処理の流れを示す説明図である。 データ符号の復元方法の一例を示す説明図である。 データ符号の復元方法の一例を示す説明図である。 第5の実施の形態における透かし情報埋め込み装置及び透かし情報検出装置の構成を示す説明図である。 改ざん判定部33の処理の流れを示す流れ図である。 特徴比較工程(ステップS450)の説明図である。 特徴比較工程(ステップS450)の説明図である。 検出された信号ユニット位置の例を示す説明図である。 信号ユニット位置の不均一な配列の例を示す説明図である。 透かし画像出力部の構成を示す説明図である。 透かし文書入力部の構成を示す説明図である。 透かし入り画像を示す説明図である。 入力画像変形部の動作を示す流れ図である。 検出された信号ユニット位置の例を示す説明図である。 近似直線の検出の例を示す説明図である。 直線近似を行った結果の例を示す説明図である。 傾きの補正を示す説明図である。 位置の補正を示す説明図である。 直線の交点の例を示す説明図である。 入力画像と補正画像の位置の対応例を示す説明図である。 入力画像と補正画像の対応付け方法の例を示す説明図である。 改ざん検出の例を示す説明図である。
符号の説明
100 透かし画像出力部
110 画像
120 特徴画像生成部
130 透かし情報合成部
140 出力画像
200 透かし画像入力部
210 入力画像
220 透かし情報抽出部
230 入力画像変形部
240 改ざん判定部
250 特徴画像
260 補正画像

Claims (8)

  1. 元画像の全体に識別可能なパターンを既知の間隔で重畳したパターン重畳画像から,前記重畳したパターンの重畳位置を検出する検出部と,
    検出した重畳位置情報を元にして,前記パターン重畳画像の補正画像を作成する補正画像作成部と,
    備え,
    前記検出部は,
    前記パターン重畳画像から検出した識別可能なパターンの位置情報について,水平方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,垂直方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,
    水平方向の近似直線の傾きを,該近似直線とその近傍の他の水平方向の直線による平均値に置き換え,
    垂直方向の近似直線の傾きを,該近似直線とその近傍の他の垂直方向の直線による平均値に置き換え,
    水平方向の近似直線と垂直方向の近似直線との交点を計算し,該交点を前記元画像に重畳したパターンの重畳位置として検出することを特徴とする,画像処理装置。
  2. 元画像の全体に識別可能なパターンを既知の間隔で重畳したパターン重畳画像から,前記重畳したパターンの重畳位置を検出する検出部と,
    検出した重畳位置情報を元にして,前記パターン重畳画像の補正画像を作成する補正画像作成部と,
    を備え,
    前記検出部は,
    前記パターン重畳画像から検出した識別可能なパターンの位置情報について,水平方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,垂直方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,
    水平方向の近似直線の垂直方向の位置を,該近似直線とその近傍の他の水平方向の直線の垂直方向の位置による平均値に置き換え,
    垂直方向の近似直線の水平方向の位置を,該近似直線とその近傍の他の垂直方向の直線の水平方向の位置による平均値に置き換え,
    水平方向の近似直線と垂直方向の近似直線との交点を計算し,該交点を前記元画像に重畳したパターンの重畳位置と検出することを特徴とする,画像処理装置。
  3. 前記補正画像作成部は,
    前記検出部が検出した重畳位置が縦方向,横方向ともに既知の間隔に並ぶように,前記パターン重畳画像の補正画像を作成して,前記パターン重畳画像を変形することを特徴とする,請求項1または2のいずれかに記載の画像処理装置。
  4. 前記元画像の任意の領域の画像特徴とその領域の位置情報とが,その元画像に不可視の情報として記録されており,
    前記検出部は,前記パターン重畳画像から前記画像特徴と前記位置情報とを取り出し,
    前記取り出した画像特徴と,前記変形したパターン重畳画像の同じ位置の画像特徴とを比較し,それらの間に違いがあればそれを改ざんと判定する改ざん判定部をさらに備えたことを特徴とする,請求項に記載の画像処理装置。
  5. 元画像の全体に識別可能なパターンを既知の間隔で重畳したパターン重畳画像から,前記重畳したパターンの重畳位置を検出する検出工程と,
    検出した重畳位置情報を元にして,前記パターン重畳画像の補正画像を作成する補正画像作成工程と,
    含み,
    前記検出工程においては,
    前記パターン重畳画像から検出した識別可能なパターンの位置情報について,水平方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,垂直方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,
    水平方向の近似直線の傾きを,該近似直線とその近傍の他の水平方向の直線による平均値に置き換え,
    垂直方向の近似直線の傾きを,該近似直線とその近傍の他の垂直方向の直線による平均値に置き換え,
    水平方向の近似直線と垂直方向の近似直線との交点を計算し,該交点を前記元画像に重畳したパターンの重畳位置として検出することを特徴とする,画像処理方法。
  6. 元画像の全体に識別可能なパターンを既知の間隔で重畳したパターン重畳画像から,前記重畳したパターンの重畳位置を検出する検出工程と,
    検出した重畳位置情報を元にして,前記パターン重畳画像の補正画像を作成する補正画像作成工程と,
    を含み,
    前記検出工程においては,
    前記パターン重畳画像から検出した識別可能なパターンの位置情報について,水平方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,垂直方向に並んだ位置情報の組を直線近似し,
    水平方向の近似直線の垂直方向の位置を,該近似直線とその近傍の他の水平方向の直線の垂直方向の位置による平均値に置き換え,
    垂直方向の近似直線の水平方向の位置を,該近似直線とその近傍の他の垂直方向の直線の水平方向の位置による平均値に置き換え,
    水平方向の近似直線と垂直方向の近似直線との交点を計算し,該交点を前記元画像に重畳したパターンの重畳位置と検出することを特徴とする,画像処理方法。
  7. 前記補正画像作成工程においては,
    前記検出工程において検出した重畳位置が縦方向,横方向ともに既知の間隔に並ぶように,前記パターン重畳画像の補正画像を作成して,前記パターン重畳画像を変形することを特徴とする,請求項5または6のいずれかに記載の画像処理方法。
  8. 前記元画像の任意の領域の画像特徴とその領域の位置情報とが,その元画像に不可視の情報として記録されており,
    前記検出工程において,前記パターン重畳画像から前記画像特徴と前記位置情報とを取り出し,
    前記取り出した画像特徴と,前記変形したパターン重畳画像の同じ位置の画像特徴とを比較し,それらの間に違いがあればそれを改ざんと判定する改ざん判定工程をさらに含むことを特徴とする,請求項に記載の画像処理方法。
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