JP3997483B2 - コネクタ - Google Patents

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本発明は、ロックアームを備えたコネクタに関するものである。
コネクタ同士を嵌合状態にロックする手段として、一方のコネクタの外面に沿うようにロックアームを設けるとともに、他方のコネクタの嵌合凹部の内面にロック部を形成する構造がある。一方のコネクタを他方のコネクタの嵌合凹部に嵌入した状態では、ロックアームが嵌合凹部の内面に沿った姿勢でロック部に係止することにより両コネクタが嵌合状態にロックされる。嵌合状態にある両コネクタを離脱させる際には、ロックアームを一方のコネクタの外面側へ弾性撓みさせつつロック部から解離させることによりロックを解除し、このロック解除状態を保ったままで両コネクタを引き離す。尚、ロックアームを備えたコネクタとしては、特許文献1に開示されているものがある。
特開平7−220807号公報
近年、コネクタの小型化が要望されているが、上記のようなロックアームを備えたコネクタを小型化した場合、ロックアームも小さくなるため、ロックアームを指でロック解除操作することが困難となる。したがって、ロックアームをロック解除する際には、細長い治具を用いることが考えられる。即ち、嵌合凹部の内面とロックアームの外面との隙間に治具を差し込むことにより、ロックアームを嵌合凹部の内面から離間する方向へ弾性撓みさせ、もって、ロックアームをロック部から解離させるのである。
嵌合凹部とロックアームとの隙間に差し込まれた治具は、ロックアームの弾性復元力により、ロックアームと嵌合凹部の内面との間に挟まれた状態に保持される。ところが、両コネクタが離間して嵌合凹部が治具及びロックアームから外れた瞬間に、ロックアームが弾性復帰し、その勢いで治具が弾かれて紛失してしまうことが懸念されるため、治具をロックアームから外れないように指で押さえておく必要があり、作業性が悪いという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ロック解除の際の作業性の向上を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、外面に沿った形態であってその外面に接近する方向への弾性撓みを可能とされたロックアームを有する第1コネクタと、前記第1コネクタを嵌入させる嵌合凹部を有するとともにその嵌合凹部の内面にロック部が形成された第2コネクタとからなり、前記嵌合凹部内に前記第1コネクタが嵌入した状態では、前記ロックアームが前記ロック部に係止することで前記両コネクタが嵌合状態にロックされ、前記両コネクタが嵌合した状態において前記嵌合凹部の内面と前記ロックアームの外面との間に細長い治具を差し込むことで、前記ロックアームが前記第1コネクタの外面側へ弾性撓みしつつ前記ロック部から解離するようにしたコネクタにおいて、前記第1コネクタには、前記ロックアームの外面と対向する押え部が設けられ、前記治具により前記ロックアームを前記第1コネクタの外面側へ弾性撓みさせたロック解除状態では、前記治具が前記ロックアームの弾性復元力により前記ロックアームと前記押え部との間で挟み付けられた状態に保持される構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記両コネクタを嵌合した状態では、前記押え部が前記嵌合凹部の外側に位置し、且つ前記押え部の内面が前記嵌合凹部の内面に対してほぼ面一状となる構成としたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、前記ロックアームが片持ち状に延出する形態であって、前記押え部が前記ロックアームの延出端部を覆う領域に配されている請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、前記ロックアームの外面と前記押え部の内面との間には、前記治具の厚さよりも小さく且つ前記治具の進入を許容する隙間が確保されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、前記ロックアームが前記嵌合凹部への嵌入方向とは反対方向へ片持ち状に延出する形態とされているとともに、前記押え部が前記ロックアームの延出端部を覆う領域に配されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記押え部には、前記ロックアームの幅方向においてその延出端部の外面を部分的に露出させる切欠部が形成されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、前記ロックアームが片持ち状に延出する形態とされている請求項1〜請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記押え部が、前記ロックアームの延出端部と対応する領域に配されているとともに、前記第1コネクタの外面から前記ロックアームの延出端部の両側縁に沿って立ち上がる一対の側壁の間に差し渡された形態とされているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、前記ロックアームの外面には前記ロック部に係止されるロック突起が形成されている請求項1〜請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記ロック突起が前記ロックアームよりも幅狭の形態とされているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項6に記載のものにおいて、前記ロック突起が、前記ロックアームのいずれか一方の側縁部に沿った位置に配されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
治具を嵌合凹部とロックアームとの隙間に差し込んでロックアームを第1コネクタの外面側へ弾性撓みさせてロック解除状態にすると、治具はロックアームの弾性復元力によりロックアームと押え部との間で挟み付けられた状態となり、この状態は、両コネクタの離間に伴って嵌合凹部が治具とロックアームから外れた後も維持される。したがって、治具が第1コネクタから外れないように押さえ付けておく必要がなく、作業性がよい。
<請求項2の発明>
治具は、押え部の内面に沿わせつつ差し込めば、嵌合凹部の内面に沿う状態となるので、治具が嵌合凹部の開口縁に突き当たることが防止される。
<請求項3の発明>
ロックアームが片持ち状に延出する形態であって、押え部がロックアームの延出端部を覆う領域に配されているものの場合、ロックアームの外面と押え部の内面との隙間に治具を差し込む際に、治具がロックアームの延出端に突き当たってしまうことが懸念される。しかし、ロックアームの外面と押え部の内面との間には隙間が確保されているので、治具を押え部の内面に沿って滑らせるようにすれば、ロックアームの延出端に突き当てることなくロックアームと押え部との隙間に差し込むことができる。
<請求項4の発明>
ロックアームが嵌合凹部への嵌入方向とは反対方向へ片持ち状に延出する形態であって、押え部がロックアームの延出端部を覆う領域に配されている構造の場合、治具をロックアームの延出端部と押え部との間に差し込む際に、延出端部と治具との位置関係が目視できず、治具の差込み作業に手間取ることが懸念される。しかし、押え部には、ロックアームの幅方向においてその延出端部の外面を部分的に露出させる切欠部が形成されているので、この切欠部においてロックアームの延出端部と治具との位置関係を目視確認することができる。したがって、治具を差し込む作業に支障を来すことはない。
<請求項5の発明>
ロックアームが片持ち状に延出する形態とされている場合、第1コネクタから導出された電線がロックアームの延出端部と第1コネクタの外面との間に入り込み、ロックアームを正規方向とは反対に第1コネクタの外面から離間する方向へ変形させてしまうことが懸念される。しかし、ロックアームの延出端部は、一対の側壁とその両側壁の間に差し渡された押え部によって包囲されているので、ロックアームと第1コネクタの外面との間に電線が入り込むことが防止されている。
<請求項6の発明>
ロックアームの外面に沿って差し込まれた治具は、ロック突起の形成されていない領域を通過させることにより、ロック突起よりも奥方にまで到達させることができ、治具の差込み深さの選択の自由度が高い。したがって、治具の差込み深さを適宜に設定する事により、ロックアームを効果的に弾性撓みさせることが可能となる。
<請求項7の発明>
ロック突起とロック部との幅方向における係止代を一定寸法確保するという条件のもとにおいて、ロック突起を2つに分けてロックアームの両側縁部に沿うように配置した場合は、治具の最大幅寸法が、ロックアームの幅寸法からロック突起の幅寸法を減じた寸法となる。これに対し、ロック突起をロックアームの一方の側縁部に沿って配した場合は、ロックアームの弾性撓みを許容するためにロックアームと側壁との間に必然的に確保されるクリアランスの寸法分だけ、治具の最大幅寸法を上記の場合よりも大きくすることができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図11を参照して説明する。 本実施形態のコネクタは、第1コネクタ10と第2コネクタ30とからなる。第1コネクタ10は、全体として横長の厚板ブロック状をなし、その内部には複数の雌端子金具(図示せず)が収容されている。第1コネクタ10の上面(本発明の構成要件である外面)における幅方向中央位置には、溝部11が形成されている。溝部11は、第1コネクタ10の前後両端面に開口しており、また、溝部11の左右両側壁12の後端部においては、その両側壁12の上端縁の間に水平に差し渡された形態の平板状をなす押え部13が、一体に形成されている。押え部13の内面(即ち、溝部11の底面と対向する下面)は、第1コネクタ10の上面及び溝部11の底面と平行な平坦面であり、側壁12よりも高い位置にある。また、押え部13の後端縁には、その左端部を切欠した形態の切欠部14が形成されている。
溝部11内には、第1コネクタ10に一体形成されたロックアーム15が収容されている。ロックアーム15は、第1コネクタ10の上面(溝部11の底面)における前端縁から立ち上がると共に、後方(後述する嵌合凹部31に対する第1コネクタ10の嵌入方向とは反対方向)へ片持ち状に延出した形態であって、前端の支持部16を支点として上下方向(即ち、第1コネクタ10の上面に対して接近又は離間する方向)へ弾性撓みすることが可能となっている。
ロックアーム15の幅寸法は、溝部11の両側壁12間の間隔よりも小さい寸法とされ、この寸法差により、ロックアーム15が側壁12と干渉することなく弾性撓みすることを許容するクリアランスが確保されている。また、ロックアーム15の延出端(即ち、後端)は、溝部11の後端(即ち、押え部13の後縁)よりも僅かに前方であって押え部13の前縁よりも後方に位置している。つまり、ロックアーム15の延出端部15Rは、押え部13により上から覆い隠された領域に位置していることになる。また、ロックアーム15の延出端部15Rは、押え部13だけでなく、左右両側壁12によっても側方から囲まれた状態となっている。さらに、ロックアーム15の延出端縁は、切欠部14の切欠領域内に位置し、したがって、上から第1コネクタ10を視たときにロックアーム15の延出端部15Rの左端部が切欠部14を通して目視できるようになっている。
ロックアーム15の上面は、その全長に亘って側壁12の上縁よりも低い高さとされており、ロックアーム15の上面(外面)と押え部13の下面(内面)との間には、隙間17が空いている。ロックアーム15の上面のうち略前半領域18Fは、略後半領域18Rに対して段差状に低くなっており、この両領域18F,18Rの境界には傾斜面21Fが形成されている。また、略前半領域18Fと略後半領域18Rとは、共に、水平(即ち、第1コネクタ10の上面及び溝部11の底面と平行)をなしている。
ロックアーム15の上面には、略後半領域18Rの前端、即ち押え部13よりも前方に位置するようにロック突起20が形成されている。ロック突起20の前面は、傾斜面21Fと同じ勾配で、且つ傾斜面21Fに対して面一状に連なる誘導面19Fとなっている。ロック突起20の後面は、ロックアーム15の上面に対して直角(即ち、嵌合凹部31に対する第1コネクタ10の嵌入方向と直角)な係止面21Rとなっている。また、ロック突起20の幅方向における形成領域は、ロックアーム15の全幅のほぼ2/3であって、ロックアーム15の右側に偏った位置、つまり、幅方向において切欠部14とは非対応の位置となっており、ロック突起20の右側面はロックアーム15の右側面に対して面一状に連なっている。
第2コネクタ30は、回路基板(図示せず)の上面に取り付けられるものであって、第1コネクタ10と同様に、外形は全体として横長のブロック状をなす。第2コネクタ30の内部には、前面に開口する嵌合凹部31が形成されており、この嵌合凹部31内には第1コネクタ10が嵌入されるようになっている。尚、嵌合凹部31内には細長い雄端子金具32が前方へ突出されている。嵌合凹部31の上面壁の内面(下面)における幅方向中央位置には、突起状のロック部33が形成されている。このロック部33の幅方向における形成領域は、ロックアーム15のロック突起20と対応する範囲に設定されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
両コネクタ10,30を嵌合する際には、嵌合凹部31内に第1コネクタ10を嵌入すればよい。嵌入の過程では、ロック突起20の誘導面19Fがロック部33に当接し、誘導面19Fの傾斜によりロックアーム15が下方(第1コネクタ10の上面に接近する方向)へ弾性撓みさせられる。そして、第1コネクタ10が正規位置まで進入して両コネクタ10,30が正規の嵌合状態に至ると、ロック突起20がロック部33を通過してロックアーム15が上方へ弾性復帰し、ロック突起20の係止面21Rがロック部33に係止し、もって両コネクタ10,30が嵌合状態にロックされる。
この嵌合ロック状態では、押え部13が、嵌合凹部31に対しその外側で且つ近接した位置で連なるように位置しており、また、押え部13の内面は嵌合凹部31の上面板の内面とほぼ同じ高さで連なる。
次に、この嵌合状態にある両コネクタ10,30を離脱させる際には、細長い治具Jが用いられる。治具Jは、第1コネクタ10の後方から前向き(即ち、嵌合凹部31に対する第1コネクタ10の嵌入方向と同じ方向)に押え部13の内面とロックアーム15の外面との隙間に差し込まれる。このとき、切欠部14においてロックアーム15の延出端部15Rを目視することができるので、治具Jの先端がロックアーム15の延出端部15Rに突き当たるのを回避することができる。また、切欠部14に治具Jを嵌合させつつ斜め上から差し込むようにすると、治具Jの先端がロックアーム15の上面に確実に当接するので、治具Jがロックアーム15の下に潜り込んでしまうことが回避される。
ロックアーム15と押え部13との隙間に潜り込ませた治具Jを、更に、嵌合凹部31の内部に向かって差し込むと、ロックアーム15が下方へ弾性撓みさせられていく。このとき、治具Jを切欠部14と対応する位置、即ちロックアーム15の左側に偏った位置に保つことにより、治具Jの先端部を、ロック突起20及びロック部33と干渉せず、これらの左側の空間を擦り抜けてロック突起20よりも前方(ロック部33よりも嵌合凹部31の奥方)へ進めることができる。治具Jの先端がロックアーム15の前端部近傍に達すると、ロックアーム15の弾性撓み量が最大となり、ロック突起20がロック部33から下方へ解離して、ロック解除状態となる。
このロック解除状態では、ロックアーム15の弾性復元力により治具Jがロックアーム15の上面と押え部13の下面との間で弾性的に挟み付けられた状態に保持される。ロックアーム15の上面は、押え部13よりも前方の位置であって前後に間隔を空けた2箇所において治具Jの下面に当接する。即ち、当接位置は、ロックアーム15の前端の支持部16(弾性撓みの支点なる位置)に近い位置と、これよりも後方であって傾斜面21Fの後端縁(略後半領域18Rの前端縁)との2箇所である。
このあとは、この治具Jによるロック解除状態を保ったままで、両コネクタ10,30を引き離して第1コネクタ10を嵌合凹部31の外へ離脱させればよい。第1コネクタ10が嵌合凹部31から離脱されると、治具Jの上面から嵌合凹部31が外れてしまうため、ロックアーム15の弾性復元力によって治具Jが上方へ弾かれてしまうことが懸念される。しかし、治具Jの上面は押え部13に当接しているので、治具Jが上方へ弾かれることはない。この後は、治具Jを後方へ引き抜けば、ロックアーム15が自由状態へ弾性復帰する。
上述のように本実施形態においては、治具Jを嵌合凹部31とロックアーム15との隙間に差し込んでロックアーム15を第1コネクタ10の外面側へ弾性撓みさせてロック解除状態にすると、治具Jはロックアーム15の弾性復元力によりロックアーム15と押え部13との間で挟み付けられた状態となり、この状態は、両コネクタ10,30の離間に伴って嵌合凹部31が治具Jとロックアーム15から外れた後も維持される。したがって、治具Jが第1コネクタ10から外れないように押さえ付けておく必要がなく、作業性がよい。
また、両コネクタ10,30を嵌合した状態では、押え部13が嵌合凹部31の外側に位置し、且つ押え部13の内面が嵌合凹部31の内面に対してほぼ面一状となるようにしたので、治具Jを、押え部13の内面に沿わせつつ差し込めば、嵌合凹部31の内面に沿う状態となる。したがって、治具Jが嵌合凹部31の開口縁に突き当たることが防止される。
また、本実施形態では、ロックアーム15が片持ち状に延出する形態であって、押え部13がロックアーム15の延出端部15Rを覆う領域に配されているため、ロックアーム15の外面と押え部13の内面との隙間に治具Jを差し込む際に、治具Jがロックアーム15の延出端に突き当たってしまうことが懸念される。しかし、ロックアーム15の外面と前記押え部13の内面との間には、前記治具Jの厚さよりも小さく且つ前記治具Jの進入を許容する隙間が確保されているので、治具Jを押え部13の内面に沿って滑らせるようにすれば、ロックアーム15の延出端に突き当てることなくロックアーム15と押え部13との隙間に差し込むことができる。
また、ロックアーム15が嵌合凹部31への嵌入方向とは反対方向へ片持ち状に延出する形態であって、押え部13がロックアーム15の延出端部15Rを覆う領域に配されている構造の場合、治具Jをロックアーム15の延出端部15Rと押え部13との間に差し込む際に、延出端部15Rと治具Jとの位置関係が目視できず、治具Jの差込み作業に手間取ることが懸念される。しかし、押え部13には、ロックアーム15の幅方向においてその延出端部15Rの外面を部分的に露出させる切欠部14が形成されているので、この切欠部14においてロックアーム15の延出端部15Rと治具Jとの位置関係を目視確認することができる。したがって、治具Jを差し込む作業に支障を来すことはない。
また、ロックアーム15が片持ち状に延出する形態とされている場合、第1コネクタ10から導出された電線(図示せず)がロックアーム15の延出端部15Rと第1コネクタ10の外面との間に入り込み、ロックアーム15を正規方向とは反対に第1コネクタ10の外面から離間する方向へ変形させてしまうことが懸念される。しかし、ロックアーム15の延出端部15Rは、一対の側壁12とその両側壁12の間に差し渡された押え部13によって包囲されているので、ロックアーム15と第1コネクタ10の外面との間に電線が噛み込むことが防止されている。
また、ロックアーム15の外面に形成されたロック突起20は、ロックアーム15よりも幅狭の形態とされているので、ロックアーム15の外面に沿って差し込まれた治具Jは、ロック突起20の形成されていない領域を通過させることにより、ロック突起20よりも奥方にまで到達させることができる。つまり、治具Jの差込み深さの選択の自由度が高い。したがって、治具Jの差込み深さを適宜に設定する事により、ロックアーム15を効果的に弾性撓みさせることが可能となる。
また、ロック突起20とロック部33との幅方向における係止代を一定寸法確保するという条件のもとにおいて、もし、ロック突起を左右2つに分けてロックアームの左右両側縁部に沿うように配置した場合、治具Jの最大幅寸法は、ロックアームの幅寸法からロック突起の幅寸法を減じた寸法となる。これに対し、本実施形態では、ロック突起20をロックアーム15の一方(右側)の側縁部に沿って配しているので、治具Jをロックアーム15の側方へはみ出させることが可能である。つまり、そのはみ出し寸法分だけ、治具Jの最大幅寸法を上記の場合よりも大きくすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではロックアームが片持ち状に延出する形態としたが、本発明によれば、ロックアームが第1コネクタの外面に両端支持された形態であってもよい。
(2)上記実施形態ではロックアームの外面と押え部の内面との間に治具の進入を許容する隙間を確保したが、本発明によれば、ロックアームが弾性撓みしない自由状態においてロックアームの外面と押え部の内面とが当接する形態としてもよい。
(3)上記実施形態では押え部がロックアームの延出端部を覆い隠す領域に配されているが、本発明によれば、押え部がロックアームの延出端部を目視可能に露出させる形態であってもよい。
(4)上記実施形態ではロックアームの延出端部を目視可能とする手段として押え部に切欠部を形成したが、本発明によれば、このような切欠部を形成しない形態としてもよい。
(5)上記実施形態ではロック突起がロックアームの幅方向における一部のみに配されるようにしたが、本発明によれば、ロック突起がロックアームの幅方向全域に亘って形成されるようにしてもよい。
(6)上記実施形態ではロック突起をロックアームの一方の側縁部に沿うように配したが、本発明によれば、ロックアームよりも幅狭のロック突起をロックアームの幅方向中央部に配してもよい。
(7)上記実施形態ではロックアームに1つのロック突起を形成したが、本発明によれば、複数のロック突起を幅方向に並べて配置してもよい。
(8)上記実施形態では第2コネクタのロック部との係止手段としてロック突起を形成したが、本発明によれば、ロック突起に替えて、孔状又は段差状の係止手段をロックアームに形成してもよい。
(9)上記実施形態では治具がロックアームの弾性復元力によりロックアームと押え部との間で挟み付けられた状態では、ロックアームの外面がその2カ所において治具に点接触状に当接するようにしたが、本発明によれば、ロックアームの外面が治具に対してロックアームの長さ方向(即ち、治具の差込み方向)において連続する形態で面接触するようにしてもよい。
(10)上記実施形態では押え部の内面が嵌合凹部の内面に対してほぼ面一状となるようにしたが、本発明によれば、押え部の内面が嵌合凹部の内面に対して段差状にずれた位置関係となるようにしてもよい。
実施形態1において両コネクタを離脱した状態をあらわす斜視図 両コネクタを嵌合した状態をあらわす斜視図 両コネクタを離脱した状態をあらわす断面図 両コネクタが嵌合した状態をあらわす断面図 治具により両コネクタの嵌合ロックを解除した状態をあらわす断面図 治具をロックアームと押え部との間に挟んだままで両コネクタを離脱した状態をあわらす断面図 第1コネクタの正面図 第1コネクタの背面図 第1コネクタの平面図 第2コネクタの正面図 両コネクタが嵌合した状態をあらわす平面図
符号の説明
10…第1コネクタ
12…側壁
13…押え部
14…切欠部
15…ロックアーム
15R…ロックアームの延出端部
20…ロック突起
30…第2コネクタ
31…嵌合凹部
33…ロック部
J…治具

Claims (7)

  1. 外面に沿った形態であってその外面に接近する方向への弾性撓みを可能とされたロックアームを有する第1コネクタと、前記第1コネクタを嵌入させる嵌合凹部を有するとともにその嵌合凹部の内面にロック部が形成された第2コネクタとからなり、前記嵌合凹部内に前記第1コネクタが嵌入した状態では、前記ロックアームが前記ロック部に係止することで前記両コネクタが嵌合状態にロックされ、前記両コネクタが嵌合した状態において前記嵌合凹部の内面と前記ロックアームの外面との間に細長い治具を差し込むことで、前記ロックアームが前記第1コネクタの外面側へ弾性撓みしつつ前記ロック部から解離するようにしたコネクタにおいて、
    前記第1コネクタには、前記ロックアームの外面と対向する押え部が設けられ、前記治具により前記ロックアームを前記第1コネクタの外面側へ弾性撓みさせたロック解除状態では、前記治具が前記ロックアームの弾性復元力により前記ロックアームと前記押え部との間で挟み付けられた状態に保持される構成としたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記両コネクタを嵌合した状態では、前記押え部が前記嵌合凹部の外側に位置し、且つ前記押え部の内面が前記嵌合凹部の内面に対してほぼ面一状となる構成としたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ロックアームが片持ち状に延出する形態であって、前記押え部が前記ロックアームの延出端部を覆う領域に配されている請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、
    前記ロックアームの外面と前記押え部の内面との間には、前記治具の厚さよりも小さく且つ前記治具の進入を許容する隙間が確保されていることを特徴とするコネクタ。
  4. 前記ロックアームが前記嵌合凹部への嵌入方向とは反対方向へ片持ち状に延出する形態とされているとともに、前記押え部が前記ロックアームの延出端部を覆う領域に配されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載のものにおいて、
    前記押え部には、前記ロックアームの幅方向においてその延出端部の外面を部分的に露出させる切欠部が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  5. 前記ロックアームが片持ち状に延出する形態とされている請求項1〜請求項4のいずれかに記載のものにおいて、
    前記押え部が、前記ロックアームの延出端部と対応する領域に配されているとともに、前記第1コネクタの外面から前記ロックアームの延出端部の両側縁に沿って立ち上がる一対の側壁の間に差し渡された形態とされていることを特徴とするコネクタ。
  6. 前記ロックアームの外面には前記ロック部に係止されるロック突起が形成されている請求項1〜請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記ロック突起が前記ロックアームよりも幅狭の形態とされていることを特徴とするコネクタ。
  7. 前記ロック突起が、前記ロックアームのいずれか一方の側縁部に沿った位置に配されていることを特徴とする請求項6記載のコネクタ。
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