JP3997234B2 - 手動式搬送ローラ用のブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば各種工場、工事現場等における重量物の搬出入や据え付け等に使用され、牽引動力を必要とせずに手動・人力等によって搬送を行うための手動式搬送ローラにおいて、例えば傾斜面であっても逆進降下させることなく、一方向にのみ回転させることで無理なく運搬物を搬送可能にした手動式搬送ローラ用のブレーキ装置に関するものである。
従来から、各種重量物の運搬には、例えば台部下面の四隅に走行用ローラが付設された台車を使用し、その台部上に各種の重量物を載置した状態で台車と共に移動させるものとしている。そして、台部にはターンテーブルを回転自在に支承し、このターンテーブル上に被搬送物が載置されるものとして搬送物の向き、搬送方向の変換ができるようにしてある。また、台車の前後の側壁面のいずれか側には操作ハンドルが取り付けられ、当該操作ハンドルの他端におけるグリップ部を手で押したり引いたりすることで台車を移動させるものとしてある。
特になし
しかしながら、従来における台車では、重量物を載置した状態で台車と共に例えば坂道等の傾斜面を移動させる場合には、台車自体にブレーキ装置が設けられていないため、運搬者は操作ハンドルを介しての牽引力または押圧力を常に持続させ、また搬送中の逆進を阻止しながら一気に台車を移動させなければならなかった。しかも、一方向のみの進行を許容し、逆進させないブレーキ装置を台車に設けるためには内部に余計な設置スペースを必要とし且つ構造自体も煩雑となる。また、このような従来の欠点を解消するための簡易な構成によるブレーキ装置が未だ存在していないのが実情であった。
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、既設の台車に対しての着脱が容易に行えるパック式による外付けタイプのラチェット式ブレーキ装置を形成することによって、重量物を載置した状態で台車と共に例えば坂道等の傾斜面を移動させるに際し、手動用操作ハンドルを介しての牽引力または押圧力を常に持続させなくても、無理のない小刻みなピッチ間隔で台車を移動可能とし、操作ハンドルを介しての牽引力または押圧力を途中で解除しても台車が傾斜面を転落せずに停止させておくことができる手動式搬送ローラ用のブレーキ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、各種の被搬送物Pを載置した状態で操作ハンドル10を介して移動可能なフレーム1に支承された走行用ローラ2に対し、ブレーキ作用を働かせるようフレーム1の側壁面に着脱可能に付設される手動式搬送ローラ用のブレーキ装置20であって、該ブレーキ装置20は、走行用ローラ2を嵌着したシャフト4の端部側に嵌挿咬持させるよう中央に歯型の嵌挿孔部31Aを有し且つ外周にラチェット歯部31Bを備えて成るラチェットギア31と、切換操作レバー35を介して左右回転方向に揺動自在となるようラチェットギア31上側に配した扇形状のカム部材33と、カム部材33を両側から挟み込むように揺動付勢された状態で当該カム部材33の左右位置にそれぞれ対称配置され、切換操作レバー35を介してのカム部材33の左右いずれか方向への回転によっていずれか一方がカム部材33の扇の円弧部分33Aから三角形部分33B側に当接移行してラチェット歯部31Bとの噛合位置に係止あるいは解除揺動されるものとした左右一対のラチェット32とを備えて成るブレーキ装置20としたものである。
このとき、切換操作レバー35の回転中立位置では、カム部材33の扇の円弧部分33Aに左右一対のラチェット32が共に当接することで、ラチェットギア31のラチェット歯部31Bとラチェット32との噛合が左右同時に解除されるものとして構成することができる。 また、ブレーキ装置20は、フレーム1の側壁面に対し、ネジ止め固定可能にしたパック状のブレーキ筐体22内部に配されて成るものとできる。
さらに、切換操作レバー35は、ブレーキ筐体22の外面上において当該切換操作レバー35を左右いずれかの回転位置で係止させるようクリック回転機構部38を備えているものとできる。
加えて、ラチェットギア31のラチェット歯部31Bは、シャフト4の端部側に延設されている前進乃至後進の微調整が可能な六角状の駆動軸8に嵌挿咬持させるものとすることができる。
以上のように構成された本発明に係る手動式搬送ローラ用のブレーキ装置20にあって、被搬送物Pを載置した状態で例えば傾斜面Qを人力・手動等によって移動させるに際し、切換操作レバー35を介してカム部材33を左右いずれか方向へ回転させることによって、ラチェット32のいずれか一方をカム部材33の扇の円弧部分33Aから三角形部分33B側に当接移行させてラチェットギア31のラチェット歯部31Bとの噛合位置に係止揺動させることで当該ラチェットギア31の一方向への回転を阻止させ、シャフト4に嵌着した走行用ローラ2を一方向のみの回転に規制させ、逆回転を阻止させる。
これによって操作ハンドル10を介しての牽引力または押圧力を途中で解除しても手動式搬送ローラ自体は、その走行用ローラ2が逆回転せず、傾斜面Qを転落、降下させないものとなる。
一方、被搬送物Pを載置した状態で水平面を移動させるに際し、切換操作レバー35を回転中立位置にすると、カム部材33の扇の円弧部分33Aに左右一対のラチェット32が共に当接されてラチェットギア31のラチェット歯部31Bとラチェット32との噛合を左右同時に解除させ、これによってラチェットギア31はフリー回転状態となってシャフト4に嵌着した走行用ローラ2を左右方向へ自由に回転可能にさせる。
ブレーキ筐体22は、フレーム1の側壁面に対しブレーキ装置20自体の付設を可能にさせ、且つブレーキ装置20の撤去取外しも可能にさせる。
クリック回転機構部38は、切換操作レバー35を左右いずれかの回転位置で係止させることによりカム部材33の回転位置決めを可能にさせる。
前進乃至後進の微調整が可能な六角状の駆動軸8に嵌挿咬持させるラチェットギア31は、傾斜面Q上における当該駆動軸8を廻してのフレーム1の位置決め微調整に際し、ラチェットギア31の一方向、例えば傾斜面Q下方向への回転を阻止させる。
本発明によれば、既設の台車に対しての着脱が容易に行える台車にネジ止め固定可能となるよう、ブレーキ筐体22に内蔵したパック式による外付けタイプのラチェット式ブレーキ装置20を形成することによって、被搬送物Pを載置した状態で台車と共に例えば坂道等の傾斜面Qを移動させるに際し、操作ハンドル10を介しての牽引力または押圧力を常に持続させなくても、無理のない小刻みなピッチ間隔で台車を移動可能とし、操作ハンドル10を介しての牽引力または押圧力を途中で解除しても台車を傾斜面Qで転落させずに停止させておくことができ、しかも微妙な位置決めも可能にする。
すなわちこれは、本発明によるブレーキ装置20が、走行用ローラ2を嵌着したシャフト4の端部側に嵌挿咬持させるよう中央に歯型の嵌挿孔部31Aを有し且つ外周にラチェット歯部31Bを備えて成るラチェットギア31と、切換操作レバー35を介して左右回転方向に揺動自在となるようラチェットギア31上側に配した扇形状のカム部材33と、カム部材33を両側から挟み込むように揺動付勢された状態で当該カム部材33の左右位置にそれぞれ対称配置され、切換操作レバー35を介してのカム部材33の左右いずれか方向への回転によっていずれか一方がカム部材33の扇の円弧部分33Aから三角形部分33B側に当接移行してラチェット歯部31Bとの噛合位置に係止あるいは解除揺動されるものとした左右一対のラチェット32とを備えて成るからであり、これにより、傾斜面Q上で操作ハンドル10を介しての牽引力または押圧力を途中で解除しても手動式搬送ローラ自体を転落させずに保持しておくことができ、無理のない小刻みなピッチ間隔で台車を傾斜面Q上で移動させることができる。
このとき、切換操作レバー35の回転中立位置では、カム部材33の扇の円弧部分33Aに左右一対のラチェット32が共に当接することで、ラチェットギア31のラチェット歯部31Bとラチェット32との噛合が左右同時に解除されるものとしたので、走行用ローラ2自体はフリー回転する状態となって、水平面を移動させる際に手動で前後方向のいずれにも人力等によって容易に移動させることができる。
また、ブレーキ装置20は、フレーム1の側壁面に対し、ネジ止め固定可能にしたパック状のブレーキ筐体22内部に配されて成るので、フレーム1の側壁面に対するブレーキ装置20自体の取付けや撤去が容易に行える。
さらに、切換操作レバー35は、ブレーキ筐体22の外面上において当該切換操作レバー35を左右いずれかの回転位置で係止させるようクリック回転機構部38を備えているので、カム部材33の左右方向の回転位置決めが確実に行えるものとなり、傾斜面Q上での走行中、切換操作レバー35と共にカム部材33が空転してラチェットギア31のラチェット歯部31Bとラチェット32との噛合が外れるのを未然に防止することができる。
加えて、ラチェットギア31のラチェット歯部31Bは、シャフト4の端部側に延設されている前進乃至後進の微調整が可能な六角状の駆動軸8に嵌挿咬持させるものとしたので、傾斜面Q上での駆動軸8による前進乃至後進の微調整が容易に行え、微妙な位置決めをも可能にする。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項夫々において付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
以下図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号1は本発明に係る手動式搬送ローラを構成するところのフレームであり、該フレーム1は、図1、図3に示すように平面が例えば略矩形状を呈する偏平ボックス状で、その開口部を下向きにして成り、四隅側には例えばウレタン樹脂等によって形成した走行用ローラ2を支承してある。フレーム1自体は、被搬送物Pを載置支持してその荷重に耐える例えば軽量で強固なアルミニウム合金等の堅牢な材料によって形成され、表面には環境に配慮した粉体塗装を施してある。
また、フレーム1の下面側には、互いに直交する仕切板6で区画されることで四隅にローラ支承室3が設けられている。そして、左右にローラ支承室3を形成するための中央の仕切板6と、該仕切板6に対向するフレーム1の左右側壁面とに嵌着された軸受5を介してシャフト4が回転可能に支承されている。このシャフト4の左右対称位置において若干長目に穿設されたキー溝4Aに沿って嵌り込ませるように例えばウレタン樹脂等によって形成した走行用ローラ2をそれぞれ嵌着することで、フレーム1の下面側四隅のローラ支承室3それぞれに走行用ローラ2が配置されるようにしてある。
一方、フレーム1上部の天板部に、この天板部に形成したピボット軸受を介して支承した回転軸、天板部面に配したオイルワッシャー、ボールベアリング等によってターンテーブル7を回転自在に支承してある。このターンテーブル7上に載置される被搬送物Pは、フレーム1側部によって荷重が支持されるものとなり、またターンテーブル7自体は被搬送物Pに対して任意な方向でのフレーム1との相対的な位置合せを可能にしてある。
また、両シャフト4の両端部には六角状の駆動軸8が一体形成されており、被搬送物Pを手動式搬送ローラに載置した状態で微妙な搬送位置決めを行うに際し、左右いずれかの駆動軸8を廻すことで手動式搬送ローラ自体の前進乃至後進の微調整が行えるようにしてある。
そして、フレーム1の前後の側壁面それぞれにおける左右対称位置にはリブ部9が突設され、左右のリブ部9において互いに対向するように穿設された取付孔部9Aそれぞれに、長尺な操作ハンドル10の先端に横向U字形に折曲した取付先端部11のU字形一端部分が正逆いずれかの方向からでも嵌挿できるようにしてある。これによってフレーム1の前後側壁面のいずれか一方側に操作ハンドル10が取り付けられ、当該操作ハンドル10の他端におけるグリップ部10Aを手で押したり引いたりすることで手動式搬送ローラを移動させるものとしてある。
また、左右のリブ部9には、図3および図4に示すように、操作ハンドル10が取り付けられる取付孔部9Aに平行して互いに外方へ向くように支持ピン部材12が突設されており、操作ハンドル10の取付先端部11に形成されたU字湾曲部分をこの支持ピン部材12でもって下側から支えることで、グリップ部10Aを手から放しても当該操作ハンドル10自体を仰角姿勢に常時維持できるようにしてある。
走行用ローラ2のシャフト4端部に形成されている六角状の駆動軸8が突出しているフレーム1の側壁面には、本発明に係るブレーキ装置20が着脱可能となるように付設されている。そして各種の被搬送物Pを載置した状態で操作ハンドル10を介して手動式搬送ローラを傾斜面Q上で移動させるに際し、フレーム1に支承された走行用ローラ2に対しブレーキ装置20によるブレーキ作用を働かせて手動式搬送ローラ自体が傾斜面Qを転落しないようにしてある。尚、このブレーキ装置20の設置位置は、前後のシャフト4のうちのどちらであっても良く、しかも駆動軸8とは反対側であっても良い。
このブレーキ装置20は、ラチェットギア31、ラチェット32、カム部材33、スプリング34等が内装されるよう互いにネジ締結で合致固定されるスペーサ部21、ブレーキ筐体22それぞれを有したパック状に形成されている。すなわち、スペーサ部21にはシャフト4端部の駆動軸8に嵌挿して先端部側一部を外方へ突出させておくための駆動軸挿通孔部23を有し、スペーサ部21の四隅にはフレーム1の側壁面に形成した四隅のネジ孔24に対応してネジ挿通孔25が開穿形成されている。
そして、ブレーキ筐体22は、スペーサ部21側に被される一側面に縦長矩形状の凹所27が形成され、前記スペーサ部21の駆動軸挿通孔部23に対向するよう凹所27内の下側に形成された軸孔28にラチェットギア31の筒状の軸部を回転自在に嵌合してある。このラチェットギア31の軸部は、シャフト4端部側の駆動軸8に嵌挿咬持させるよう中央に歯型の例えば十二角形状の嵌挿孔部31Aを有し且つ外周には三角突起状のラチェット歯部31Bを備えてある。
また、凹所27内の上側に形成された若干小さ目の軸孔29には、上側の円弧部分33Aと下側の三角形部分33Bとで平面略扇形状を呈するカム部材33の平側面側に突設した突起部33Cが挿入され、ブレーキ筐体22外側へ突出された突起部33C先端を、略扁平台形状の切換操作レバー35の中央孔部に嵌め込んでからスプリングピン36で抜け止め固定してある。これによって切換操作レバー35を時計回り乃至反時計回りに廻すことで、ラチェットギア31上側に配したカム部材33自体が左右回転方向に揺動自在となるようにしてある。尚、カム部材33とスペーサ部21との間には若干の隙間を形成してあり、ここにセパレータ37を介装させてある。
ブレーキ筐体22には、図5に示すように、カム部材33と一体の切換操作レバー35の回転中心の周りの180度左右位置、135度左右位置、45度左右位置それぞれに略半球面状の窪み部38Aを形成し、これら窪み部38Aのいずれかに対し切換操作レバー35の左右両側の裏面に付設したショートプランジャ38Bの球体を係合可能とすることにより、ブレーキ筐体22の外面上において当該切換操作レバー35を左右いずれかの回転位置で係止させるクリック回転機構部38を形成してある。
また、凹所27内の上縁端には左右一対のラチェット32の後端部が回動可能に枢着され、該左右一対のラチェット32によってカム部材33を両側から挟み込む方向に揺動付勢させるようラチェット32先端側と凹所27内の左右縁端との間にそれぞれスプリング34を介装させてある。
このようにカム部材33を両側から挟み込むように揺動付勢された状態で当該カム部材33の左右対称位置にそれぞれ配置されたラチェット32を備える。こうすることで、切換操作レバー35を介してのカム部材33の左右いずれか方向への回転によっていずれか一方のラチェット32がカム部材33の扇の円弧部分33Aから三角形部分33B側の直線部分に当接移行してラチェット歯部31Bとの噛合位置に回動され、いずれか他方のラチェット32はカム部材33の扇の円弧部分33Aに当接したままでラチェット歯部31Bとの噛合が解除されている状態を維持できるようにしてある。
一方、切換操作レバー35の回転中立位置では、カム部材33の扇の円弧部分33Aに左右一対のラチェット32が同時に当接することで、ラチェットギア31のラチェット歯部31Bとラチェット32との噛合が左右同時に解除されるようにしてある。
次に、以上のように構成された実施の形態についての組立、使用、動作の一例を説明するに、予めブレーキ筐体22の凹所27内にラチェットギア31、ラチェット32、カム部材33、スプリング34等を組み込んだ状態でスペーサ部21、ブレーキ筐体22それぞれをネジ締結で合致固定しておく。ブレーキ装置20のフレーム1側壁面への取り付けに際し、図2に示すように、スペーサ部21の駆動軸挿通孔部23側からシャフト4端部の六角状の駆動軸8に嵌挿し、ラチェットギア31の歯型の嵌挿孔部31Aに当該駆動軸8を嵌挿して咬持させる。この状態で、当該スペーサ部21の四隅のネジ挿通孔25を、フレーム1の側壁面四隅のネジ孔24に合致させ、ネジ26をネジ挿通孔25に貫挿してフレーム1のネジ孔24にねじ込ませてスペーサ部21をフレーム1にしっかりと固定することによりフレーム1側壁面にブレーキ装置20を取り付ける。尚、ブレーキ装置20を撤去する場合には、ネジ26を外してスペーサ部21をフレーム1側壁面から取り外せば良い。
ターンテーブル7上に被搬送物Pを載置した状態で手動式搬送ローラを水平面上で移動させる場合には、図5、図7に示すように、切換操作レバー35を回転中立位置にしておけば、カム部材33の扇の円弧部分33Aに左右一対のラチェット32が同時に当接することで、ラチェットギア31のラチェット歯部31Bとラチェット32との噛合が左右同時に解除されるものとなって前進乃至後進が自由自在に行える。
図8、図9に示すように、被搬送物Pを載置した状態で手動式搬送ローラを図示の右上がりの傾斜面Q上を移動させる場合には、切換操作レバー35をクリック回転機構部38により反時計廻りに45度回転すると、カム部材33も一体に回転する。そして、右側のラチェット32がスプリング34の付勢力によりカム部材33の扇の円弧部分33Aから三角形部分33B側に当接移行し、当該右側のラチェット32はラチェットギア31のラチェット歯部31Bに噛合する。このとき左側のラチェット32はカム部材33の扇の円弧部分33Aに当接したままであってラチェット歯部31Bとの噛合が解除されている状態を維持している。
こうすることでラチェット32によりラチェットギア31の反時計廻りへの回転を阻止した状態となり、操作ハンドル10を介しての牽引力または押圧力を途中で解除したり、あるいは手から操作ハンドル10を放したりしても手動式搬送ローラ2自体は例えば傾斜面Qに沿って左方向に転落しないものとなる。
しかも、操作ハンドル10を介しての牽引力または押圧力を常に持続させななくても、無理のない小刻みなピッチ間隔で手動式搬送ローラを傾斜面Q上方側へ向けて移動できるものとなる。また、傾斜面Q上において駆動軸8を廻すことでフレーム1の位置決め微調整を行うに際し、ラチェットギア31の反時計廻りへの回転、すなわち傾斜面Q下方へ向けての回転を阻止するものとなる。
図10、図11に示すように、被搬送物Pを載置した状態で手動式搬送ローラを左上がりの傾斜面Q上を移動させる場合には、切換操作レバー35をクリック回転機構部38により時計廻りに45度回転すると、カム部材33も一体に回転する。そして、左側のラチェット32がスプリング34の付勢力によりカム部材33の扇の円弧部分33Aから三角形部分33B側に当接移行し、当該左側のラチェット32はラチェットギア31のラチェット歯部31Bに噛合する。このとき右側のラチェット32はカム部材33の扇の円弧部分33Aに当接したままであってラチェット歯部31Bとの噛合が解除されている状態を維持している。
こうすることでラチェット32によりラチェットギア31の時計廻りへの回転を阻止した状態となり、操作ハンドル10を介しての牽引力または押圧力を途中で解除したり、あるいは手から操作ハンドル10を放したりしても手動式搬送ローラ自体は傾斜面Qに沿って右方向に転落しないものとなる。
このようにして、操作ハンドル10を介しての牽引力または押圧力を常に持続させななくても、無理のない小刻みなピッチ間隔で手動式搬送ローラを傾斜面Q上方側へ向けて移動できるものとなる。また、傾斜面Q上においても、駆動軸8を廻すことでフレーム1の位置決め微調整を行うに際し、ラチェットギア31の時計廻りへの回転、すなわち傾斜面Q下方へ向けての回転を阻止するものとなる。
また、図示を省略したが、被搬送物Pを載置し搬送するに際し、複数にして搬送ローラを被搬送物Pの底面に配列するとき、搬送方向の左右に位置する搬送ローラ相互を、その駆動軸8を連繋させて同期作動させるようにした同期ロッドを連結することもあり、この場合でも何れか一方の搬送ローラに本発明に係るブレーキ装置を装着することで同様に停止制御ができる。
本発明を実施するための最良の形態を示す使用状態の斜視図である。 同じくブレーキ装置を手動式搬送ローラに取り付ける状態を示す斜視図である。 同じくブレーキ装置を取り付けた状態の手動式搬送ローラの一部切欠平面図である。 同じく手動式搬送ローラの使用状態の一部切欠側面図である。 同じく手動式搬送ローラの駆動軸に装着した状態で、一部の拡大平面図を含む側面図である。 同じく手動式搬送ローラの駆動軸に装着した状態のブレーキ装置の断面図である。 同じくブレーキ解除状態にあるブレーキ筐体内部の側断面図である。 同じく右上がりの傾斜面において切換操作レバーを反時計廻りへ回転した状態のブレーキ装置を示す側面図である。 同じく右上がりの傾斜面において走行用ローラの反時計廻りへの回転を阻止した状態のブレーキ筐体内部を示す側断面図である。 同じく左上がりの傾斜面において切換操作レバーを時計廻りへ回転した状態のブレーキ装置を示す側面図である。 同じく左上がりの傾斜面において走行用ローラの時計廻りへの回転を阻止した状態のブレーキ筐体内部を示す側断面図である。
符号の説明
P…被搬送物 Q…傾斜面
1…フレーム 2…走行用ローラ
3…ローラ支承室 4…シャフト
4A…キー溝 5…軸受
6…仕切板 7…ターンテーブル
8…駆動軸 9…リブ部
9A…取付孔部 10…操作ハンドル
10A…グリップ部 11…取付先端部
12…支持ピン部材
20…ブレーキ装置 21…スペーサ部
22…ブレーキ筐体 23…駆動軸挿通孔部
24…ネジ孔 25…ネジ挿通孔
26…ネジ 27…凹所
28…軸孔 29…軸孔
31…ラチェットギア 31A…嵌挿孔部
31B…ラチェット歯部 32…ラチェット
33…カム部材 33A…円弧部分
33B…三角形部分 33C…突起部
34…スプリング 35…切換操作レバー
36…スプリングピン 37…セパレータ
38…クリック回転機構部 38A…窪み部
38B…ショートプランジャ

Claims (5)

  1. 各種の重量物を載置した状態で操作ハンドルを介して移動可能なフレームに支承された走行用ローラに対し、ブレーキ作用を働かせるようフレームの側壁面に着脱可能に付設される手動式搬送ローラ用のブレーキ装置であって、該ブレーキ装置は、走行用ローラを嵌着したシャフトの端部側に嵌挿咬持させるよう中央に歯型の嵌挿孔部を有し且つ外周にラチェット歯部を備えて成るラチェットギアと、切換操作レバーを介して左右回転方向に揺動自在となるようラチェットギア上側に配した扇形状のカム部材と、カム部材を両側から挟み込むように揺動付勢された状態で当該カム部材の左右位置にそれぞれ対称配置され、切換操作レバーを介してのカム部材の左右いずれか方向への回転によっていずれか一方がカム部材の扇の円弧部分から三角形部分側に当接移行してラチェット歯部との噛合位置に係止あるいは解除揺動されるものとした左右一対のラチェットとを備えて成ることを特徴とする手動式搬送ローラ用のブレーキ装置。
  2. 切換操作レバーの回転中立位置では、カム部材の扇の円弧部分に左右一対のラチェットが共に当接することで、ラチェットギアのラチェット歯部とラチェットとの噛合が左右同時に解除されるものとした請求項1記載の手動式搬送ローラ用のブレーキ装置。
  3. ブレーキ装置は、フレームの側壁面に対し、ネジ止め固定可能にしたパック状のブレーキ筐体内部に配されて成る請求項1または2記載の手動式搬送ローラ用のブレーキ装置。
  4. 切換操作レバーは、ブレーキ筐体の外面上において当該切換操作レバーを左右いずれかの回転位置で係止させるようクリック回転機構部を備えている請求項3記載の手動式搬送ローラ用のブレーキ装置。
  5. ラチェットギアのラチェット歯部は、シャフトの端部側に延設されている前進乃至後進の微調整が可能な六角状の駆動軸に嵌挿咬持させるものとした請求項1乃至4のいずれか記載の手動式搬送ローラ用のブレーキ装置。
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