JP3993358B2 - 空調装置の温湿度制御装置と温湿度制御方法と温湿度制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外気の温湿度を調整した空調空気を塗装ブースに供給することにより、当該ブース内を使用塗料に応じた最適の雰囲気に設定する空調装置の温湿度制御装置及び温湿度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、外気を所定の温湿度に調整する一般的な空調装置とその温湿度制御装置を示すものである(特開平11−83129号公報参照)。
図3において、空調装置1は、外気取入口2から空調空気送給口3に至る空気流路に沿って、前加熱を行なうプレヒータ5、ワッシャなどの断熱加湿装置6、冷却装置7、後加熱を行なうレヒータ8などの調温調湿装置4が配設され、空調空気送給口3にはこれらの調温調湿装置4で生成された空調空気を塗装ブース(図示せず)に送り出す送風ファン9が配設されている。
【0003】
調温調湿装置4の温湿度制御を行なう制御装置50は、温湿度計TH1 で検出された外気の温湿度データと、温湿度計TH2 で検出された空調空気の温湿度に基づいて、プレヒータ5の加熱容量、断熱加湿装置6の加湿容量、冷却装置7の冷却容量、レヒータ8の加熱容量の可変制御を行なう。
【0004】
この場合に、外気は、上限状態点Qmax と下限状態点Qmin を結んだ目標温湿度線K上の任意の状態点に達するように温湿度調整されるが、目標温湿度線Kは、一定の相対湿度線(例えば75%)に設定されている。
【0005】
この空調装置により生成された空調空気が供給される塗装ブース内は、その温度にかかわらず相対湿度が略一定に維持されるので、塗装機から噴霧された塗料が空中を浮遊して被塗物に塗着されるまでの間、微粒化されている個々の塗料粒子に含まれる有機溶剤が程よく揮発して、塗着時のタレ、ムラが防止されると共に、年間を通じて常に同一の塗装条件で塗装を行うことができ、一定品質の塗膜が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで最近は、有機溶剤の排出規制が厳しくなるにつれ、広い用途分野にわたって水性塗料の使用が増加しつつある。特に、自動車塗装の分野においては、有機溶剤の排出規制をクリアするために、これまでの有機溶剤系塗料による塗装から水性塗料を使用した塗装への転換が図られつつある。
【0007】
しかしながら、塗装ブースの相対湿度を一定に維持して水性塗料で塗装したところ、塗装ブース内の温度が高い場合は、塗装機から噴霧された塗料が空中を浮遊して被塗物に塗着されるまでの間、微粒化されている個々の塗料粒子に含まれる水が適度に揮発するものの、塗装ブース内の温度が低い場合は、塗料粒子に含まれる水が十分に揮発しないということが判明した。
【0008】
塗着される塗料粒子に含まれる水分量が多いと、塗膜にタレ、ムラを生ずるおそれがあるだけでなく、焼付乾燥させた場合に急激な蒸発による気泡が発生してわき(あわ)等の塗装不良を生ずるおそれもあり、年間を通じて常に一定品質の塗膜を形成することが困難であった。
【0009】
そこで本発明は、水性塗料を用いて塗装する場合に、塗装ブース内の温度にかかわらず、その塗料に含まれる水分が適度に揮発するようにして、塗装不良を起こすことなく、年間を通じて常に同一の塗装条件で塗装を行えるようにすることを技術的課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、請求項1の発明は、外気の温湿度を調整して塗装ブースに供給する空調空気を生成する調温調湿装置を備えた空調装置の温湿度制御装置において、空調空気の目標温湿度を表す目標温湿度線として、空気線図の飽和線が塗装ブースの理想的な温湿度を表す理想状態点を通る位置まで等温線に沿って低湿度側へ一定絶対湿度だけ移動された状態線が設定され、空調装置で生成される空調空気の状態点が目標温湿度線上の状態点と一致するように、空調装置内に取り入れた外気の状態点に応じて、当該外気に前加熱操作、断熱加湿操作、冷却操作又は後加熱操作を行なう制御信号を前記調温調湿装置に出力する演算装置を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2の発明は、外気の温湿度を調整して塗装ブースに供給する空調空気を生成する空調装置の温湿度制御方法において、空調空気の目標温湿度を表す目標温湿度線として、空気線図の飽和線が塗装ブースの理想的な温湿度を表す理想状態点を通る位置まで等温線に沿って低湿度側へ一定絶対湿度だけ移動された状態線を設定し、空調装置で生成される空調空気の状態点が目標温湿度線上の状態点と一致するように、空調装置内に取り入れた外気の状態点に応じて、当該外気に前加熱操作、断熱加湿操作、冷却操作又は後加熱操作を行なうことを特徴とする。
【0012】
更に、請求項3の発明は、外気の温湿度を調整して塗装ブースに供給する空調空気を生成する調温調湿装置を備えた空調装置の温湿度制御プログラムを記録した記録媒体であって、
空気の状態値を座標に表した空気線図が設定された空気線図テーブルと、
空調空気の目標温湿度を表す目標温湿度線として、空気線図の飽和線が塗装ブースの理想的な温湿度を表す理想状態点を通る位置まで等温線に沿って低湿度側へ一定絶対湿度だけ移動された状態線を空気線図上に設定する目標温湿度線設定ステップと、
空調装置内に取り入れる外気の温湿度を検出してその外気状態点を空気線図上に設定する外気状態点設定ステップと、
空調装置で生成された空調空気の温湿度を検出してその空調空気状態点を空気線図上に設定する空調空気状態点設定ステップと、
空調装置で生成される空調空気の状態点が目標温湿度線上の状態点と一致するように、空調装置内に取り入れた外気の状態点に応じて、当該外気に前加熱操作、断熱加湿操作、冷却操作又は後加熱操作を行なう制御信号を前記調温調湿装置に出力する制御信号出力ステップと、
を備えている。
【0013】
請求項1乃至請求項3の発明によれば、目標温湿度線として、空気線図の飽和線が塗装ブースの理想的な温湿度を表す理想状態点を通る位置まで等温線に沿って低湿度側へ一定絶対湿度だけ移動されて設定されている。
そして、外気の温湿度に応じて、断熱加湿、冷却又は加熱を行うことにより空調空気の状態点が目標温湿度線上の状態点と一致するように温湿度制御される。
【0014】
目標温湿度線上の状態点であれば、どこでもその等温線上の飽和線の状態点との絶対湿度差は一定であり、その空気が飽和するまでに含ませることのできる水分量は、理想状態点の空気が飽和するまでに含ませることのできる水分量に等しく、換言すれば、水分の揮発しやすさは塗装に最も適した理想状態点の空気に等しい。
【0015】
したがって、水性塗料で塗装する場合に、そのように温湿度制御された空調空気を塗装ブースに供給すれば、温度にかかわらず塗料に含まれる水分は理想状態点の雰囲気で塗装したのと同程度に揮発し、最適な塗膜が形成されることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係る空調装置の温湿度制御装置を示す説明図、図2はその制御方法を説明する空気線図である。
【0017】
図1において、空調装置1は、外気取入口2から空調空気送給口3に至る空気流路に沿って、前加熱を行なうプレヒータ5、ワッシャなどの断熱加湿装置6、冷却温度が例えば20℃に設定された冷却装置7、後加熱を行なうレヒータ8などの調温調湿装置4が配設され、空調空気送給口3にはこれらの調温調湿装置4で生成された空調空気を塗装ブース(図示せず)に送り出す送風ファン9が配設されている。
【0018】
調温調湿装置4の温湿度制御を行なう制御装置10は、その入力側に外気の温湿度を検出する温湿度計TH1と、空調空気の温湿度を検出する温湿度計TH2が接続されると共に、その出力側に調温調湿装置4が接続され、各温湿度計TH1、TH2で検出されたデータに基づいて、プレヒータ5の加熱容量、断熱加湿装置6の加湿容量、冷却装置7の冷却容量、レヒータ8の加熱容量の可変制御を行なう。
【0019】
この温湿度制御装置10は、空気の状態値を座標にとったt−x線図、i−x線図などの空気線図を設定した空気線図テーブル11と、塗装ブース内雰囲気の理想的な温湿度を表す理想状態点P0 を前記空気線図に設定する理想状態点設定器12と、目標温湿度線Lを前記空気線図に設定する目標温湿度線設定器13と、温湿度計TH1 で検出された外気の温湿度に基づきその外気状態点P1 を前記空気線図に設定する外気状態点設定器14と、温湿度計TH2 で検出された空調空気の温湿度に基づきその空調空気状態点P2 を前記空気線図に設定する空調空気状態点設定器15を備えると共に、空気線図上の外気状態点P1 と空調空気状態点P2 の位置に基づいて空調装置1の調温調湿装置4を制御する演算装置16を備えている。
【0020】
理想状態点設定器12で設定される理想状態点P0 は、使用する水性塗料に応じた最適の塗装温湿度条件により決定され、本例の場合、温度25℃、相対湿度70%(絶対湿度14g/kg)の状態点が設定されている。
【0021】
目標温湿度線設定器13は、目標温湿度線Lとして、空気線図の飽和線Sが理想状態点P0 を通る位置まで等温線に沿って低湿度側へ一定絶対湿度だけ移動した状態線を設定する。
すなわち、等温線上にある目標温湿度線L上の状態点と、飽和線S上の状態点は、どこも絶対湿度差が一定であり、しかも、理想状態点P0 とその等温線上にある飽和線S上の状態点との絶対湿度差に等しい。
【0022】
したがって、目標温湿度線L上のどの状態点も、その空気が飽和するまでに含ませることのできる水分量は、理想状態点P0 の空気が飽和するまでに含ませることのできる水分量に等しく、換言すれば、塗装に最も適した理想状態点P0 の雰囲気で塗装した場合における水分の揮発しやすさに等しい。
【0023】
なお、本例の場合、目標温湿度線Lの上限状態点Pmax が温度28℃、相対湿度75%(絶対湿度18g/kg)、下限状態点Pmin が温度18℃、相対湿度55%(絶対湿度7g/kg)に設定されている。
また、等温線上における目標温湿度線Lの状態点と飽和線Sの状態点の絶対湿度差が6g/kgに設定されている。
【0024】
演算装置16は、空調装置1で生成される空調空気の状態点P2 が目標温湿度線L上の任意の状態点と一致するように、空調装置1内に取り入れた外気の状態点P0 に応じて、当該外気に前加熱操作、断熱加湿操作、冷却操作又は後加熱操作を行なう制御信号を調温調湿装置4に出力する。
【0025】
本例では、目標温湿度線Lと、上限状態点Pmax 及び下限状態点Pmin から低温側に伸びる等絶対湿度線Hmax 及びHmin と、低相対湿度側に伸びる等エンタルピ線Emax 及びEmin と、上限状態点Pmax を通り高温側に伸びる冷却線Cにより、加熱加湿制御エリアA1 、加湿制御エリアA2 、加湿冷却制御エリアA3 、加熱制御エリアA4 、冷却加熱制御エリアA5 の5つの領域に分割されている。
【0026】
外気状態点P1 の位置に応じて、各制御エリアA1 〜A5 ごとに以下のような制御操作を行なう。
外気状態点P1 が加熱加湿制御エリアA1 にあるときは、プレヒータ5による等エンタルピ線Emin に達するまで加熱操作を行なった後、下限状態点Pmin に達するまで断熱加湿器6による断熱加湿操作を行う。
外気状態点P1 が加湿制御エリアA2 にあるときは、目標温湿度線Lに達するまで断熱加湿器6による加湿操作を行う。
外気状態点P1 が加湿冷却制御エリアA3 にあるときは、冷却線Cに達するまで断熱加湿器6による加湿操作を行なった後、上限状態点Pmax に達するまで冷却装置7による冷却操作を行う。
外気状態点P1 が加熱制御エリアA4 にあるときは、目標温湿度線Lにレヒータ8による加熱操作を行う。
外気状態点P1 が冷却加熱制御エリアA5 にあるときは、等絶対湿度線Hmax に達するまで冷却装置7による冷却操作を行った後、上限状態点Pmax に達するまで加熱装置8による加熱操作を行なう。
【0027】
そして、プレヒータ5による加熱容量、断熱加湿器6による加湿容量、冷却装置7による冷却容量、レヒータ8による加熱容量は、運転開始時は外気状態点P1 の位置に応じて決定され、運転開始後は、空調空気の状態点P2 と目標温湿度線L上の状態点との差によって決定され、これにより、空調空気の状態点P2 が目標温湿度線L上の状態点に一致するように制御される。
【0028】
なお、上述の説明において、目標温湿度線設定器13、外気状態点設定器14、空調空気状態点設定器15、演算装置16の行なわれる処理手順の夫々が、温度制御プログラムを記録した記録媒体の目標温湿度線設定ステップ、外気状態点設定ステップ、空調空気状態点設定ステップ、制御信号出力ステップに相当する。
【0029】
以上が本発明に係る温湿度制御プログラムを記録した記録媒体により制御される空調装置の温湿度制御装置の一例であり、次に、これを用いた温湿度制御方法について説明する。
【0030】
空調装置1の運転を開始すると同時に制御装置10が起動され、まず、温湿度計TH1 により空調装置1に取り入れる外気の温湿度が検出されて、外気状態点設定器14により空気線図テーブル11の空気線図上に外気状態点P1 が設定される。
【0031】
次いで、この外気状態点P1 の存在する各制御エリアA1 〜A5 に適した調温調湿装置4が選択されて運転され、外気がこれらの調温調湿装置4を通過することにより温湿度が調整されて空調空気が生成される。
そして、温湿度計TH2 により空調空気の温湿度が検出されて、空調空気状態点設定器15により空気線図テーブル11の空気線図に空調空気状態点P2 が設定される。
【0032】
ここで、検出された空調空気状態点P2と目標温湿度線Lが比較されて、空調空気状態点P2が目標温湿度線L上の任意の状態点と一致するように、プレヒータ5による加熱容量、断熱加湿器6による加湿容量、冷却装置7による冷却容量、レヒータ8による加熱容量が可変制御される。
このようにして生成された空調空気が塗装ブースに送給されると、塗装ブース内の雰囲気は空調空気状態点P2に略等しくなる。
【0033】
目標温湿度線Lは、空気線図の飽和線Sを塗装ブースの理想的な温湿度を表す理想状態点P0を通る位置まで等温線に沿って低湿度側へ一定絶対湿度だけ移動させることにより設定されているので、目標温湿度線L上の状態点であれば、どこでもその等温線上の飽和線Sの状態点との絶対湿度差は一定であり、その空気が飽和するまでに含ませることのできる水分量は、理想状態点P0 の空気が飽和するまでに含ませることのできる水分量に等しく、換言すれば、水分の揮発しやすさは、塗装に最も適した理想状態点P0 に等しい。
【0034】
したがって、水性塗料で塗装する場合に、そのように温湿度制御された空調空気を塗装ブースに供給すれば、温度にかかわらず塗料に含まれる水分は理想状態点の雰囲気で塗装したのと同程度に揮発し、最適な塗膜が形成されることになる。
【0035】
なお、調温調湿装置4としてプレヒータ5、断熱加湿装置6、冷却装置7、レヒータ8を備え、空気線図を5つの制御エリアA1 〜A5 に分割して制御する場合について説明したが、気候的に外気状態点P1 が年間を通じて制御エリアA2にしかないような地域では、調温調湿装置4として断熱加湿装置6しかなく、外気を断熱加湿操作するだけの制御しか行なわない場合でも、本発明を適用し得る。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、目標温湿度線上のどの状態点の空気も、理想状態点の空気と水分の揮発しやすさが等しいので、水性塗料で塗装する場合に、塗料に含まれる水分は、塗装ブース内の温度にかかわらず理想状態点の雰囲気で塗装したのと同程度に揮発することとなり、塗膜中の水分過多によりタレ、ムラ、わき(あわ)等の塗装不良を生ずるおそれがなく、年間を通じて一定品質の良好な塗膜を形成することできるという大変優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空調装置の温湿度制御装置を示す説明図。
【図2】本発明に係る空調装置の温湿度制御方法を示す空気線図。
【図3】従来装置を示す説明図。
【符号の説明】
1………空調装置
4………調温調湿装置
10………制御装置
11………空気線図テーブル
13………目標温湿度線設定器
14………外気状態点設定器
15………空調空気状態点設定器
16………演算装置
P0 ………理想状態点
P1 ………外気状態点
P2 ………空調空気状態点
L…………目標温湿度線
S…………飽和線
Claims (3)
- 外気の温湿度を調整して塗装ブースに供給する空調空気を生成する調温調湿装置(4)を備えた空調装置の温湿度制御装置において、
空調空気の目標温湿度を表す目標温湿度線(L)として、空気線図の飽和線(S)が塗装ブースの理想的な温湿度を表す理想状態点(P0 )を通る位置まで等温線に沿って低湿度側へ一定絶対湿度だけ移動された状態線が設定され、
空調装置(1)で生成される空調空気の状態点(P2 )が目標温湿度線(L)上の状態点と一致するように、空調装置(1)内に取り入れた外気の状態点(P1 )に応じて、当該外気に前加熱操作、断熱加湿操作、冷却操作又は後加熱操作を行なう制御信号を前記調温調湿装置(4)に出力する演算装置(16)を備えたことを特徴とする温湿度制御装置。 - 外気の温湿度を調整して塗装ブースに供給する空調空気を生成する空調装置の温湿度制御方法において、
空調空気の目標温湿度を表す目標温湿度線(L)として、空気線図の飽和線(S)が塗装ブースの理想的な温湿度を表す理想状態点(P0 )を通る位置まで等温線に沿って低湿度側へ一定絶対湿度だけ移動された状態線を設定し、
空調装置(1)で生成される空調空気の状態点(P2 )が目標温湿度線(L)上の状態点と一致するように、空調装置(1)内に取り入れた外気の状態点(P1 )に応じて、当該外気に前加熱操作、断熱加湿操作、冷却操作又は後加熱操作を行なうことを特徴とする温湿度制御方法。 - 外気の温湿度を調整して塗装ブースに供給する空調空気を生成する調温調湿装置(4)を備えた空調装置の温湿度制御プログラムを記録した記録媒体であって、
空気の状態値を座標に表した空気線図が設定された空気線図テーブル(11)と、
空調空気の目標温湿度を表す目標温湿度線(L)として、空気線図の飽和線(S)が塗装ブースの理想的な温湿度を表す理想状態点(P0 )を通る位置まで等温線に沿って低湿度側へ一定絶対湿度だけ移動された状態線を空気線図上に設定する目標温湿度線設定ステップ(13)と、
空調装置(1)内に取り入れる外気の温湿度を検出してその外気状態点(P1)を空気線図上に設定する外気状態点設定ステップ(14)と、
空調装置(1)で生成された空調空気の温湿度を検出してその空調空気状態点(P2 )を空気線図上に設定する空調空気状態点設定ステップ(15)と、
空調空気状態点(P2 )が目標温湿度線(L)上の状態点と一致するように、空調装置(1)内に取り入れた外気の状態点(P1 )に応じて、当該外気に前加熱操作、断熱加湿操作、冷却操作又は後加熱操作を行なう制御信号を前記調温調湿装置(4)に出力する制御信号出力ステップ(16)と、
を備えた空調装置の温湿度制御プログラムを記録した記録媒体。
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