JP4903087B2 - 水性塗料の塗装環境制御方法および制御装置 - Google Patents

水性塗料の塗装環境制御方法および制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、水性塗料の塗装環境制御方法および制御装置に関し、特に、少ない空調エネルギーで、所望の塗膜の仕上がりを実現することができる塗装環境制御方法および制御装置に関する。
一般に、水性塗料を用いた塗装では、狭い空調範囲でしか十分な品質の塗着膜を得ることができない。そこで一部のユーザは、莫大な空調エネルギーコストと環境負荷とを抱えながら、塗装環境を制御している。その一方、ほとんど空調をせずに、塗着膜の仕上がりに不満を残したままのユーザも存在する。後者のユーザに関しては、蒸発速度の異なる溶剤を併用することや、希釈率を変えること等で対応しているが、その場その場の現場対応であり、システマチックな対応には程遠く、作業者の勘に頼るところが多い。
この原因として、水性塗料による塗膜の仕上がりに環境のどのパラメータ(空気特数値)が影響するのか掴めていないことが挙げられる。即ち、どのタイミングでどのパラメータを制御すればよいのか、また、どのような方法がその制御に有効であり、実現可能な範囲はどこまでかが十分に知られていない。
先行文献や特許出願の多くは溶剤種や希釈法など方法論を開示しているだけであるが、例えば下記特許文献1および2には、空気パラメータと仕上がりを結びつける方法が開示されている。
特開平1−299672号公報 特開2002−233812号公報 上田政文、「湿度と蒸発」、p.90〜91、コロナ社出版、 仲野章生ら、「浴室の残水評価法と残水乾燥シミュレーション」、松下電工技報、p.33、May.2004 成田健一ら、「新宿御苑における蒸発効率と温熱環境の実測」、環境情報科学論文集、Vol.18、p.256、2004
しかし、上記特許文献1、2で開示しているパラメータは、塗装環境における空気温度と塗装直後の塗膜温度が同じ場合にしか成立しない。実際の現場では下地処理で熱風乾燥された直後に塗装するケースもあり、被塗物温度が空気温度と異なる状況が多々ある。更に被塗物、空気および塗装液の熱容量および熱伝導率は当然異なっている。このため朝の始動時や突然の通り雨などによって塗装環境が急変した場合、その過渡期は被塗物・空気・塗液・各々の温度も違っている。従って、このような場合には、上記特許文献1、2に開示されているパラメータでは対応できない問題がある。
また、空調エネルギーに関しても、仕上がりに影響するパラメータとそのエネルギーの関係も掴めておらず、仕上がりを落とさずに空調エネルギーを低減することが困難である問題がある。
本発明は、上記の課題を解決すべく、より少ない空調エネルギーで、所望の塗膜の仕上がりを実現することができる水性塗料の塗装環境制御方法および制御装置を提供することを目的とする。
本願発明者は、上記の課題を解決するために鋭意研究した結果、異なる環境での水性塗料の仕上がり肌およびタレ性は、塗装後の早い時間帯での塗着NVに依存することを見出した。その塗着NVは塗装環境のΔP(塗装環境における空気の水蒸気圧と塗装された直後の塗膜温度における飽和水蒸気圧との差)に依存するので、ΔPが同じ環境で塗装すれば、仕上がり肌やタレ性は同じになると考えられる。そして、ΔPを水性塗料の塗装仕上がりに関する特数値とし、これを基に塗装の仕上がりの環境変動を制御する方法を発明した。
即ち、本発明に係る塗装環境制御方法は、水性塗料を用いて塗装を行なうブース内の塗装環境を制御する方法であって、前記ブース内の雰囲気の第1の温度および第1の湿度の測定値と、塗装時の塗膜温度の測定値とに基づいて、前記ブース内の前記雰囲気の水蒸気圧と前記塗膜温度における飽和水蒸気圧との差であるΔPを求める第1ステップと、前記ブース内に導入される外気の絶対湿度を求める第2ステップと、予め求められたΔP等高線および絶対湿度等高線に基づいて、前記ΔPが同じであり且つ前記外気の絶対湿度が同じである温度および湿度を求めて、第2の温度および第2の湿度とする第3ステップと、新たに測定された前記ブース内の前記雰囲気の温度および湿度が前記第1の温度および前記第1の湿度と異なる場合、前記外気を吸気し、吸気た前記外気の温度を前記第2の温度と同じにした後、前記外気を前記ブース内に供給する第4ステップとを含み、前記ブース内の前記雰囲気の絶対湿度を一定に維持したまま、前記ブース内の前記雰囲気を前記第2の温度および前記第2の湿度にすることを特徴としている。
本発明に係る塗装環境制御方法は、前記ブース内を前記第1の温度および前記第1の湿度に設定した状態で、前記水性塗料を塗装し、塗装された直後の前記塗膜温度を測定する第5ステップをさらに含むことができる。
また、塗装された直後の前記塗膜温度に対応する絶対温度をTp、前記ブース内の前記雰囲気前記第1の温度の絶対温度をTa、前記ブース内の前記雰囲気前記第1の湿度の相対湿度をH、前記Tpにおける飽和蒸気圧および水蒸気圧をPsatおよびPとして、前記ΔPが、
ΔP=Psat−P 、
ln(Psat)=−6096.9385Tp-1+21.2409642−2.711193×10-2Tp
+1.673952×10-5Tp2+2.433502×ln(Tp) 、および、
P=Exp{−6096.9385Ta-1+21.2409642−2.711193×10-2Ta+1.673952×10-5Ta2
+2.433502×ln(Ta)}×H
によって決定されることができる。
本発明に係る塗装環境制御装置は、水性塗料を用いて塗装を行なうブース内の塗装環境を制御する装置であって、制御部と空調部とを備え、前記制御部が、前記ブース内の雰囲気の第1の温度および第1の湿度の測定値と、塗装時の塗膜温度の測定値とに基づいて、前記ブース内の前記雰囲気の水蒸気圧と前記塗膜温度における飽和水蒸気圧との差であるΔPを求め、前記制御部が、前記ブース内に導入される外気の絶対湿度を求め、前記制御部が、予め求められたΔP等高線および絶対湿度等高線に基づいて、前記ΔPが同じであり且つ前記外気の絶対湿度が同じである温度および湿度を求めて、第2の温度および第2の湿度として決定し、前記制御部が、新たに測定された前記ブース内の前記雰囲気の温度および湿度が前記第1の温度および前記第1の湿度と異なると判断した場合、前記空調部に、前記外気を吸気させ、吸気された前記外気の温度を前記第2の温度と同じにした後、前記外気を前記ブース内に供給させ、前記ブース内の前記雰囲気の絶対湿度を一定に維持したまま、前記ブース内の前記雰囲気を前記第2の温度および前記第2の湿度にすることを特徴としている。
本発明によれば、水性塗料を用いた塗装において所望の塗膜の仕上がり肌またはタレ性を実現することができる目標環境(温度および湿度)を決定し、塗装ブースをその目標環境にすることができる。
また、外気の温度が目標温度よりも高い場合と低い場合とに応じた制御を行なうことによって、より少ない空調エネルギーで塗装ブースを目標環境にすることができる。
また、塗装ブースおよび外気の状態に応じて、目標環境を決定し、塗装ブースをその目標環境にすることができる。
以下、本発明に係る実施の形態を、添付した図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る水性塗料の塗装環境制御装置の概略構成を示すブロック図である。本塗装環境制御装置は、塗装ブース1内に配置された塗装装置2、第1温度測定部3、第1湿度測定部4、及び第2温度測定部5と、空調部6と、塗装ブース1外に配置された第3温度測定部7及び第2湿度測定部8と、制御部9とを備えている。図1では、塗装の対象である被塗物10、ダミー板11も示している。なお、塗装ブース1には、これら以外の機器などが配置されて塗装ラインを構成していてもよい。制御対象となるのは塗装ブース内の環境(温度および湿度)であり、これは、塗装ブース1の設置場所、内部の塗装ラインの構成などによって影響を受ける。
塗装装置2は、公知の水性塗料用の塗装装置である。空調部6は、塗装ブース1内の温湿度環境を所定の温度および湿度に調節するための手段であり、吸気した空気を所定の温度および湿度にして排出する機能を有する公知の空調装置を使用する。第1〜第3温度測定部3、5、7、第1および第2湿度測定部4、8には、公知の温度測定装置、湿度測定装置を使用する。制御部9は、第1〜第3温度測定部3、5、7および第1〜第2湿度測定部4、8からの測定データが入力されて、空調部6の制御に必要なデータを計算し、計算結果に基づいて制御信号を空調部6に出力する。制御部9には、例えばコンピュータを使用することができる。
図1に示した塗装環境制御装置の動作の概要は、次の(1)〜(4)の通りである。
(1)制御対象の塗装ブース1に関して、標準環境を決定する。ここで標準環境とは、所望の塗膜仕上がりを得ることができる温度および湿度(以下、標準温度および標準湿度とも記す)であり、塗装ブース1の設置場所、内部の塗装ラインの構成、空調設備などを考慮して決定される。なお、使用する水性塗料は、標準環境に合わせて予め微調整される。
(2)塗装ブース1内において、塗装直後の塗膜温度を測定し、塗装ブース1内における空気の水蒸気圧と塗装された直後の塗膜温度における飽和水蒸気圧との差(ΔP)を計算する。
(3)外気の絶対湿度を求め、絶対湿度が外気と同じであり、且つΔPが上記(2)で求めた値と同じである条件を満たす温度および湿度を求めて、目標環境とする。
(4)空調部6の運転を制御して外気を上記(3)で求めた目標環境にした後、塗装ブース1内に供給する。そして、塗装ブース1内が目標環境になった後、塗装装置2を用いて被塗物10を塗装する。
以下、具体的に塗装環境制御装置の動作、即ち塗装環境制御方法について説明する。図2および図3は、塗装環境制御方法を示すフローチャートである。図2のフローチャートは上記の(1)および(2)の処理に対応し、図3のフローチャートは上記の(3)および(4)の処理に対応する。
以下では、特に断らない限り、制御部9の演算処理部(図示せず。以下、CPUと記す)が行う処理として説明する。また、CPUは、制御部9内部の記録部(図示せず)から所定のプログラムおよびデータを読み出し、メモリ部(図示せず)をワークエリアとして用いて後述する各々の処理を行い、必要に応じて処理途中のデータ及び処理結果のデータを記録部に記録する。
ステップS1において、標準環境として所定の温度および湿度の指定を受け付ける。例えば、制御部9に接続された操作部(コンピュータ用キーボードなど)を介して、管理者によって標準温度および標準湿度の数値が入力される。
ステップS2において、塗装ブース1内がステップS1で指定された標準環境になるように空調部6を制御する。例えば、空調部6の運転状態を制御し、第1温度測定部3および第1湿度測定部4からの測定データを所定のタイミングで取得し、取得したこれらの測定データと、指定された標準温度および標準湿度とがそれぞれ等しくなるようにする。また、ダミー板11は、環境と同じ温度になるように、十分に長時間塗装ブース1内に置いておく。
ステップS3において、塗装ブース1内の温度および湿度を測定した後、速やかに、塗装時の塗着膜の温度を計測する。具体的には、ダミー板11の表面に第2温度測定部5(例えば、熱電対)を取り付けた状態で、塗料をダミー板11に噴霧し、塗料がダミー板11に降りかかった瞬間の温度(以下、塗着膜温度と記す)を測定する。ここで、ダミー板11に塗料を噴霧したとき、塗着膜の温度は直ちに一定値に収束するので、塗料が降りかかった瞬間の温度とは、この低下した温度を意味する。なお、塗装ブース1内の温度および湿度の測定は、被塗物10と塗装装置2との間に第1温度測定部3および第1湿度測定部4を配置して行なうのが望ましい。
ステップS4において、ステップS3で測定した、塗装ブース1内の温度および湿度と、塗着膜温度とを用いて、式(1)〜(3)(SONNTAGの式を用いている)によってΔPを求める。
ΔP=Psat−P ・・・(1)
ln(Psat)=−6096.9385Tp-1+21.2409642−2.711193×10-2Tp
+1.673952×10-5Tp2+2.433502×ln(Tp) ・・・(2)
P=Exp{−6096.9385Ta-1+21.2409642−2.711193×10-2Ta+1.673952×10-5Ta2
+2.433502×ln(Ta)}×H ・・・(3)
ここで、Tp、Ta、Hはそれぞれ、ステップS3での測定によって得られた塗着膜温度(絶対温度)、塗装ブース1内の空気の絶対温度、塗装ブース1内の空気の相対湿度であり、Psatは温度Tpにおける飽和蒸気圧、Pは水蒸気圧である。また、lnは自然対数を表す。
上記の式(1)〜(3)は次の考えに従って導出される。ΔPは空気に接した水の蒸発速度に比例する。水面は湿度がほぼ100%であるため水温の飽和蒸気圧Psatに等しい。この時の空気の蒸気圧をPとすれば、ΔP=Psat−Pと表現できる。Psatは水(水性塗料)の表面温度から、またPは空気の温度と相対湿度から計算できるので、空気の温度、空気の相対湿度、および水の温度さえ計測すれば、ΔPを求めることができる。水の蒸発とΔPに関する詳細は、上記の非特許文献1〜3に開示されているので、ここでは説明を省略する。
以上によって、所望の塗膜の仕上がりが得られるように、外気環境に応じて塗装ブース1内の環境を制御するために必要となるΔPが得られる。以上のステップS1〜S4の処理は、特定の塗装ブース1に対して、少なくとも一度実施すればよい。但し、同じ塗装ブース1においても、使用する塗料やライン構成が変更された場合、再度標準環境を指定してΔPを求めることが必要である。
次に、塗装ブース1内の温度および湿度が標準環境と異なる場合に、上記で得られたΔPを用いて塗装ブース1内の塗装環境、即ち温度および湿度を制御する方法について、図3のフローチャートに従って説明する。
ステップS11において、ΔPの指定を受け付ける。ΔPは、ステップS1と同様に、外部から管理者によって指定されてもよいが、ステップS4で求めたΔPを制御部9内部の記録部に記録しておき、これを読み出してもよい。
ステップS12において、第3温度測定部7及び第2湿度測定部8を用いて、外気の温度および湿度を測定し、外気の絶対湿度Houtを求める。
ステップS13において、ΔP及び絶対湿度Houtから、目標環境、即ち達成すべき塗装ブース1内の目標温度及び目標湿度を求める。具体的には、温度および湿度を軸とした空気線図において、ステップS11で指定されたΔPに対応する曲線(ΔP等高線)と、ステップS12で求めた絶対湿度Houtに対応する曲線(絶対湿度等高線)との交点の温度および湿度を求めて、目標環境とする。この交点は、標準環境と同じΔPであり、外気環境と同じ絶対湿度である状態を表す。一例として、図4に、ΔP=2.0の等高線と、Hout=0.0103の等高線との交点から目標温度および目標湿度が決定されることを示す。ここで、ΔP等高線および絶対湿度等高線は、予め関数として求めておき、制御部9内部の記録部に記録しておけばよい。例えば、塗装ブースを所定の温度および湿度にして塗着膜温度を測定し、式(1)〜(3)によってΔPを求める処理を、塗装ブースの温度および湿度を変化させる毎に行なうことによって、ΔP等高線を表す関数を求めることができる。
図4のΔP等高線から分かるように、ΔPが同じ状態は複数存在する。一方、空調する場合、絶対湿度を出来るだけ変化させずに環境変動させれば、空調エネルギーが最小となる。従って、上記したステップS13での処理は、空調エネルギーが最小になるような目標環境を決定したことを意味する。絶対湿度が変化しないということは、空気中の水蒸気量が変化しないことを意味するので、実際の空調方法としては加温もしくは冷却だけでよく、加湿または除湿が不要である。
ステップS14において、現在が夏季か否かを判断し、夏季と判断した場合ステップS16に移行し、そうでない場合ステップS15に移行する。ここで、夏季とは、外気温度が目標温度よりも高い状態を意味する。従って、夏季か否かは、外気温度を測定し、ステップS13で決定した目標温度と比較することで判断することができる。
ステップS15において、現在が冬季か否かを判断し、冬季と判断した場合ステップS20に移行し、そうでない場合、現状を維持したまま処理を終了する。ここで、冬季とは、外気温度が目標温度よりも低い状態を意味する。従って、冬季か否かは、外気温度を測定し、ステップS13で決定した目標温度と比較することで判断することができる。
ステップS14、S15は、現状の塗装ブースの環境を目標環境に近づける制御方法を、夏季と冬季とで異なる方法で制御するためのものである。
夏季に該当する場合、ステップS16において、空調部6を制御して外気を目標環境の温度まで冷却した後、塗装ブース1内に送り込む。この処理は、ステップS17において終了の指示を受けたと判断するまで繰り返えされる。なお、吸気した外気が目標環境の温度になったか否かは、空調部6の内部に備えた温度計の測定データを取得し、これによって判断すればよい。
冬季に該当する場合、ステップS18において、空調部6を制御して外気を目標温度まで加温した後、塗装ブース1内に送り込む。この処理は、ステップS19において終了の指示を受けたと判断するまで繰り返えされる。
以上によって、塗装ブース1内の環境を目標環境にすることができるので、塗装装置2を用いて被塗物10の塗装を行なった場合、所望の塗膜の仕上がり肌およびタレ性を実現することができる。塗装ブース1内が目標環境になったか否かは、第1温度測定部3および第1湿度測定部4から取得した測定データによって判断すればよい。また、空調部6を所定時間以上連続運転すれば、設定された環境になることが分かっていれば、その所定時間が経過した後に塗装を開始するようにしてもよい。
ステップS16、S18において、絶対湿度が変化しないように状態遷移させているので、状態遷移に必要な空調エネルギーは最小となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されず、図1に示した構成や、図2および3に示したフローチャートを種々変更して実施することができる。
例えば、上記では、ステップS3において、ダミー板を用いて塗装時の塗着膜の温度を計測する場合を説明したが、被塗物を用いてもよい。また、第2温度測定部5に、熱電対などの接触型の測定手段を使用せずに、赤外線温度計などの非接触型の測定手段を使用してもよい。
また、上記では、一度外気の絶対湿度を求めて目標環境を決定した後は、その値を使用するが、適宜外気の状態を測定し、外気の状態が変化した場合、新たに目標環境を決定するようにしてもよい。その場合、塗装を中断し、新たに決定した目標環境を用いて空調部を制御し、塗装ブース内を目標環境にした後に塗装を再開すればよい。
以下に実施例を示し、本発明の特徴を明らかにする。まず、使用した、水性塗料、被塗物、及び塗装機に関して説明する。水性塗料は自動車用の中塗り塗料WP306(関西ペイント社製)を用いた。まず塗料をフォードカップNo.4にて45秒に水希釈した。このときの固形分(以後塗装NV)は110℃1時間乾燥の条件で55%になる。塗装機には回転霧化型のベル塗装機でG1ベルカップ(ABB社製)を使用した。また被塗物には化成処理を行なった冷延ダル鋼板にカチオン電着塗料エレクロンGT10(関西ペイント社製)を乾燥後の膜厚が25μmになるように塗装したものを用いた。
塗膜作成方法、評価項目は次の通りである。塗装は風速0.5m/sの水循環ブースにて、上記塗料を乾燥後の膜厚が28μmになるように塗装した。塗着30秒後に塗着膜の一部をかきとり、110℃で1時間乾燥した後の塗着NVを測定した。一方、残りの塗膜はブース環境に5分間放置した後、80℃で10分間乾燥し、更に150℃で30分間焼付けた。
評価項目のうち、仕上がり肌はBYK社製のウエーブスキャンを用いて評価した。この装置は肌のラウンドを光学的に数値化するもので、値が小さいほどラウンドが少ないことを示す。タレ性は塗板に1cmφの穴を開け、その周辺のタレ長さを判定した。目視で5mm以上のタレ長さを検知した場合、タレ不良と判断した。
空調エネルギーの評価は、夏場と冬場の2種類について、上記の式(4)〜(9)を用いて評価した。空気風量は大型の塗装ブースを意識して30000m3/hとし、安全係数Cを1.15とした。また、単位質量辺りの水蒸気を作るためのエネルギーであるevapを20℃の水の蒸発熱量から求めた。
以下に示す実施例1、比較例1、比較例2では、外気条件を17℃85%(低温高湿)とした。また、実施例2、比較例3、比較例4では、外気条件を33℃50%(高温低湿)とした。前者が冬季、後者が夏季をイメージした条件である。また、所望の仕上がり肌とタレ性が達成できる標準環境を25℃70%とした。
ステップS1〜S4に従って、標準環境にて塗料を吹き付けた時の塗着膜温度を測定した結果、21℃となり、その温度と塗装ブース内の空気の温湿度とから、この環境についてΔP=2.0が得られた。なお、予め被塗物を塗装ブース内の空気に長時間晒しておき、被塗物の温度が塗装ブース内の空気温度と同じになるようにした。
(1)実施例1
外気の絶対湿度を計算によって求めた結果、0.0103kg/kgDAであった。この絶対湿度とΔP=2.0の条件とを用いて、ステップS11〜S13に従って目標環境を求め、ステップS18に従って塗装ブース内の空気の温湿度をこの目標環境に空調した。目標環境としては、温度20.8℃、湿度66.9%(以下、21℃67%と略す)が得られた。そして、得られた塗装膜の塗着NV、仕上がり肌としてのウエーブスキャン値、タレ性を評価し、空調エネルギーを計算した。
図5は、このときの状態遷移を示す空気線図である。図5には、参考にΔP=2.0の等高線を示す。図5において、点Aが制御前の外気の温度および湿度(17℃85%)に対応する点であり、点Bが目標温度および目標湿度(21℃67%)に対応する点である。ここでの空調は、点Aから点Bへの水平な遷移(絶対湿度が変化しない遷移)に対応する。
このときに要した全空調エネルギーは、次式(4)で計算されるeheat1と考えることができる。
eheat1=Q/v1×ΔiH1 ・・・(4)
ここで、Qは風量、v1は外気(点A)の湿り比容、ΔiH1は外気と目標環境の温度まで加温したポイント(点B)とのエンタルピー差である。
各々の空気のエンタルピーは式(5)で求められる(以下同じ)。
iH=CH×(t−273)+Habs×l0 ・・・(5)
ここで、CHは湿り空気の比熱、tは空気の絶対温度、Habsは絶対湿度、l0は273Kにおける水の蒸発潜熱である。
(2)比較例1
塗装環境を上記の外気条件のままとし、その他は実施例1と同様の操作および評価を行った。
(3)比較例2
塗装環境を標準環境まで空調し、実施例1と同様の操作および評価を行った。図5には、このとき用いた従来の空調方法に対応する状態遷移も示している。図5において、点Dが標準環境の温度および湿度(25℃70%)に対応する点である。まず、空調を制御して外気を標準環境の温度まで加温した。これは、点Aから点Cへの水平な遷移(絶対湿度が変化しない遷移)に対応する。次に、標準環境の湿度まで加湿した。これは、点Cから点Dへの垂直な遷移に対応する。これによって、塗装ブース1内を標準環境にすることができた。
このときに要した全空調エネルギーは、次式(6)および(7)で計算されるeheat2およびehumの和と考えることができる。
eheat2=Q/v1×ΔiH2 ・・・(6)
ここで、Qは風量、v1は外気(点A)の湿り比容、ΔiH2は外気と標準環境の温度まで加温したポイント(点C)とのエンタルピー差である。
ehum=Q/v2×ΔHabs×C×evap ・・・(7)
ここで、v2は標準環境の温度まで加温したポイント(点C)の湿り比容、ΔHabsは標準環境の温度まで加温したポイント(点C)と標準環境(点D)との絶対湿度差、Cは安全係数、evapは単位質量辺りの水蒸気を作るためのエネルギーである。
実施例1、比較例1および比較例2の結果を表1に示す。
Figure 0004903087
実施例1は塗着NVが比較例2の標準環境と同じであり、仕上がり肌、タレ性も所望の標準環境レベルであった。一方、比較例1は塗着NVが低く、タレが発生した。また空調エネルギーに関しては、実施例1は比較例2の約1/4であった。これらのことから、実施例1では、より少ない空調エネルギーによって、標準環境の仕上がり肌およびタレ性を達成できたことが分かる。
(4)実施例2
外気の絶対湿度を計算によって求めた結果、0.0158kg/kgDAであった。この絶対湿度とΔP=2.0の条件を用いて、ステップS11〜S13に従って目標環境を求め、ステップS16に従って塗装ブース内の空気の温湿度をこの目標環境に空調した。目標環境としては、温度29.5℃、湿度60%が得られた。その後、実施例1と同様に評価を行なった。
図5に、このときの状態遷移を示す。図5において、点Eが制御前の外気の温度および湿度(33℃50%)に対応する点であり、点Fが目標温度および目標湿度(29.5℃60%)に対応する点である。従って、ここでの空調は、点Eから点Fへの水平な遷移(絶対湿度が変化しない遷移)に対応する。
このときに要した全空調エネルギーは、次式(8)で計算されるecool1と考えることができる。
ecool1=Q/v3×ΔiH3 ・・・(8)
ここで、Qは風量、v3は外気(点E)の湿り比容、ΔiH3は外気と目標環境の温度まで冷却したポイント(点F)とのエンタルピー差である。
(5)比較例3
塗装環境を外気条件のままとし、その他は実施例2と同様の操作および評価を行った。
(6)比較例4
塗装環境を標準環境まで空調し、実施例2と同様の操作および評価を行った。図5には、このとき用いた従来の空調方法に対応する状態遷移も示している。まず、空調を制御して外気を露点まで冷却した。これは、点Eから点Gへの水平な遷移(絶対湿度が変化しない遷移)に対応する。次に、標準環境の露点まで冷却した。これは、点Fから点Gへの飽和曲線に沿った遷移(絶対湿度が変化する遷移)に対応する。最後に、標準環境の温度まで加温した。これは、点Hから点Dへの水平な遷移に対応する。これによって、塗装ブース1内を目標環境にすることができた。
このときに要した全空調エネルギーは、次式(9)〜(11)で計算されるecool2、ecool3およびeheat3の総和と考えることができる。
ecool2=Q/v3×ΔiH4 ・・・(9)
ここで、Qは風量、v3は外気(点E)の湿り比容、ΔiH4は外気と外気の露点ポイント(点G)とのエンタルピー差である。
ecool3=Q/v4×ΔiH5 ・・・(10)
ここで、v4は外気の露点ポイント(点G)における湿り比容、ΔiH5は外気の露点ポイント(点G)と標準環境の露点ポイント(点H)とのエンタルピー差である。
eheat1=Q/v5×ΔiH6 ・・・(11)
ここで、v5は標準環境の露点ポイント(点H)における湿り比容、ΔiH6は標準環境の露点ポイント(点H)と標準環境ポイント(点D)のエンタルピー差である。
実施例2、比較例3および比較例4の結果を表2に示す。
Figure 0004903087
実施例2は塗着NVが比較例4の標準環境と同じであり、仕上がり肌、タレ性も所望の標準環境レベルであった。一方、比較例3は塗着NVが高く、仕上がり肌が荒れた。また空調エネルギーに関しては、実施例2は比較例4の約1/8であった。これらのことから、実施例2では、より少ない空調エネルギーによって、標準環境の仕上がり肌およびタレ性を達成できたことが分かる。
本発明の実施の形態に係る水性塗料の塗装環境制御装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る塗装環境制御方法のフローチャートであり、制御に必要なΔPを求める処理を示す。 本発明の実施の形態に係る塗装環境制御方法のフローチャートであり、塗装ブースの環境を制御する処理を示す。 空気線図であり、ΔPの等高線と外気の絶対湿度等高線との交点から目標環境(温度、湿度)が決定されることを示す。 空気線図であり、本発明の実施の形態に係る塗装環境制御方法による状態遷移を示す。
符号の説明
1 塗装ブース
2 塗装装置
3 第1温度測定部
4 第1湿度測定部
5 第2温度測定部
6 空調部
7 第3温度測定部
8 第2湿度測定部
9 制御部
10 被塗物
11 ダミー板

Claims (4)

  1. 水性塗料を用いて塗装を行なうブース内の塗装環境を制御する方法であって、
    前記ブース内の雰囲気の第1の温度および第1の湿度の測定値と、塗装時の塗膜温度の測定値とに基づいて、前記ブース内の前記雰囲気の水蒸気圧と前記塗膜温度における飽和水蒸気圧との差であるΔPを求める第1ステップと、
    前記ブース内に導入される外気の絶対湿度を求める第2ステップと、
    予め求められたΔP等高線および絶対湿度等高線に基づいて、前記ΔPが同じであり且つ前記外気の絶対湿度が同じである温度および湿度を求めて、第2の温度および第2の湿度とする第3ステップと、
    新たに測定された前記ブース内の前記雰囲気の温度および湿度が前記第1の温度および前記第1の湿度と異なる場合、前記外気を吸気し、吸気た前記外気の温度を前記第2の温度と同じにした後、前記外気を前記ブース内に供給する第4ステップとを含み、
    前記ブース内の前記雰囲気の絶対湿度を一定に維持したまま、前記ブース内の前記雰囲気を前記第2の温度および前記第2の湿度にすることを特徴とする塗装環境制御方法。
  2. 前記ブース内を前記第1の温度および前記第1の湿度に設定した状態で、前記水性塗料を塗装し、塗装された直後の前記塗膜温度を測定する第5ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の塗装環境制御方法。
  3. 塗装された直後の前記塗膜温度に対応する絶対温度をTp、前記ブース内の前記雰囲気前記第1の温度の絶対温度をTa、前記ブース内の前記雰囲気前記第1の湿度の相対湿度をH、前記Tpにおける飽和蒸気圧および水蒸気圧をPsatおよびPとして、前記ΔPが、
    ΔP=Psat−P 、
    ln(Psat)=−6096.9385Tp-1+21.2409642−2.711193×10-2Tp
    +1.673952×10-5Tp2+2.433502×ln(Tp) 、および、
    P=Exp{−6096.9385Ta-1+21.2409642−2.711193×10-2Ta+1.673952×10-5Ta2
    +2.433502×ln(Ta)}×H
    によって決定されることを特徴とする請求項2に記載の塗装環境制御方法。
  4. 水性塗料を用いて塗装を行なうブース内の塗装環境を制御する装置であって、
    制御部と空調部とを備え、
    前記制御部が、前記ブース内の雰囲気の第1の温度および第1の湿度の測定値と、塗装時の塗膜温度の測定値とに基づいて、前記ブース内の前記雰囲気の水蒸気圧と前記塗膜温度における飽和水蒸気圧との差であるΔPを求め
    前記制御部が、前記ブース内に導入される外気の絶対湿度を求め、
    前記制御部が、予め求められたΔP等高線および絶対湿度等高線に基づいて、前記ΔPが同じであり且つ前記外気の絶対湿度が同じである温度および湿度を求めて、第2の温度および第2の湿度として決定し、
    前記制御部が、新たに測定された前記ブース内の前記雰囲気の温度および湿度が前記第1の温度および前記第1の湿度と異なると判断した場合、前記空調部に、前記外気を吸気させ、吸気された前記外気の温度を前記第2の温度と同じにした後、前記外気を前記ブース内に供給させ
    前記ブース内の前記雰囲気の絶対湿度を一定に維持したまま、前記ブース内の前記雰囲気を前記第2の温度および前記第2の湿度にすることを特徴とする塗装環境制御装置。
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