JP3474745B2 - 空調装置用温湿度制御装置及びこれに使用する温湿度制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

空調装置用温湿度制御装置及びこれに使用する温湿度制御プログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JP3474745B2
JP3474745B2 JP30024197A JP30024197A JP3474745B2 JP 3474745 B2 JP3474745 B2 JP 3474745B2 JP 30024197 A JP30024197 A JP 30024197A JP 30024197 A JP30024197 A JP 30024197A JP 3474745 B2 JP3474745 B2 JP 3474745B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
humidity
line
air
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30024197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11132532A (ja
Inventor
木 能 生 鈴
岡 秀 昭 諸
渡 直 樹 馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Trinity Industrial Corp filed Critical Trinity Industrial Corp
Priority to JP30024197A priority Critical patent/JP3474745B2/ja
Publication of JPH11132532A publication Critical patent/JPH11132532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3474745B2 publication Critical patent/JP3474745B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取り入れた外気を
予め設定した所定の温度/湿度に調温/調湿した空調空
気を供給する空調装置の温湿度制御を行う空調装置用温
湿度制御装置及びこれに用いる温湿度制御プログラムを
記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、取り入れた外気を予め設定した
所定の温湿度に調温・調湿する既存の空調装置1を示す
もので、一端側に外気取入口2が形成され、他端側に空
調空気送給口3が形成されている。そして、前記外気取
入口2から空調空気送給口3に向かう空気流路に、外気
を調温/調湿する温湿度調整器4…として、プレヒータ
と称するバーナなどの加熱容量可変の主加熱装置H,充
填材式気液接触装置などの加湿容量可変の断熱加湿装置
W, 冷却コイルなどの冷却容量可変の冷却装置C, レヒ
ータと称する加熱容量の微調整が可能な補助加熱装置R
H,蒸気放出管などの等温加湿を行う等温加湿装置DS
が、この順で配設されている。なお,主加熱装置Hと断
熱加湿装置Wの間には空気中の塵埃を除去するロールフ
ィルタRFが介装され、前記空調空気送給口3には空調
空気を送り出す送風ファン5が配設されている。
【0003】 また、断熱加湿装置Wの出口側に配され
た温度センサT2 と、空調空気送給口3に配された温湿
度センサTH2 が、制御装置40に接続されており、温
度センサT2 により主加熱装置H及び断熱加湿装置Wを
通過した空気の温度を検出し、温湿度センサTH2 によ
り空調空気の温湿度を検出するように成されている。
【0004】 そして、断熱加湿装置Wはこれを通過し
た空気の相対湿度が100%になるようにフルパワーで
稼動され、制御装置40では、主加熱装置Hの容量を温
度センサT2 の検出信号により,また、冷却装置C,補
助加熱装置RH及び等温加湿装置DSの冷却/加熱/加
湿容量は温湿度センサTH2 の検出信号に基づいてフィ
ードバック制御される。
【0005】 例えば、温度センサT2 で検出された温
度が、許容温度範囲より高ければ主加熱装置Hの供給熱
量を減少させ、許容温度範囲より低ければ主加熱装置H
の供給熱量を増大させて許容温度範囲内まで上昇させ
る。その後、温湿度センサTH2 の検出結果に基づい
て、冷却装置Cで冷却することにより所定絶対湿度まで
除湿し、補助加熱装置RHにより所定温度まで加熱し、
または、必要に応じて等温加湿装置DSにより等温加湿
を行って加湿することにより、空調装置1に取り入れた
外気を調温/調湿して、最終的に所望の温湿度の空調空
気を得るように調整している。
【0006】 しかしながら、この場合、図7に示すよ
うに、主加熱装置Hで必要以上に加熱し、断熱加湿装置
Wで必要以上に加湿した後に、余分な水分を除去するた
めに冷却装置Cで冷却操作を行い、さらに、補助加熱装
置RHにより加熱した温度が所定温度を超えて相対湿度
が低下したときには、等温加湿装置DSにより等温加湿
を行うというような制御を行っているため、無駄な制御
操作が含まれ、エネルギーのロスが多く、ランニングコ
ストが嵩むという問題があった。
【0007】 このため、主加熱装置H,断熱加湿装置
W,冷却装置C,補助加熱装置RH,等温加湿装置DS
の容量を、夫々の出口温度や出口湿度に基づいて個別に
制御するようにすれば、比較的無駄の少ない制御を行う
ことができる。図8は、このような制御を行う容量設定
器41を備えた空調装置1を示し、容量設定器41は、
主加熱装置Hの加熱容量をフィードバック制御する主加
熱容量制御装置42と、断熱加湿装置Wの加湿容量をフ
ィードバック制御する加湿容量制御装置43と、冷却装
置Cの冷却容量をフィードバック制御する冷却容量制御
装置44と、補助加熱装置RHの加熱容量をフィードバ
ック制御する補助加熱容量制御装置45と、等温加湿装
置DSの加湿容量をフィードバック制御する等温加湿容
量制御装置46を備えている。
【0008】 そして、前記各容量制御装置42〜46
は、その入力側に主加熱装置H,断熱加湿装置W,冷却
装置C,補助加熱装置RHの出口側に設けられた温度セ
ンサT1 〜T4 及び空調空気送給口3に配設された温湿
度センサTH2 が接続され、その出力側には主加熱装置
H,断熱加湿装置W,冷却装置C,補助加熱装置RH及
び等温加湿装置DSが接続されている。これによれば、
各温度センサT1 〜T4 で検出された夫々の出口温度が
予め設定した目標出口温度に一致するように夫々の容量
を調整し、また、温湿度センサTH2 で検出された湿度
に基づいて等温加湿装置DSの出口湿度を微調整するよ
うになされているので、所定の温湿度に調温/調湿され
た空調空気が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空調装
置1の出口における温湿度を予め設定した目標の温湿度
にするために、個々の温湿度調整器4,4…の出口温度
を何度に設定すべきかは、単純に定まるものではなく、
目標の温湿度が一定であっても外気の温湿度が変化すれ
ばそれに応じて刻々と変化する。
【0010】 例えば、図9に示す湿り空気線図におい
て、外気状態点X1 が空調空気の目標状態点P0 より温
度及び絶対湿度が低い場合は、主加熱装置Hで加熱した
後、断熱加湿装置Wで断熱加湿する操作が行われ、この
とき、主加熱装置Hの目標出口温度はt1 である。ここ
で、外気の湿度が上昇して外気状態点がX2 になった場
合、主加熱装置Hの目標出口温度はt2 まで下がるが、
湿度が低下して外気状態点がX3 になった場合、主加熱
装置Hの目標出口温度はt3 まで上がる。なお、例えば
外気状態点X4 に示すように外気の温度が上昇/低下し
ても絶対湿度が変化しなければ、主加熱装置Hの目標出
口温度t1 は変化しない。
【0011】 また、外気状態点X5 が空調空気の目標
状態点P0 より温度が高く、絶対湿度が低い場合は、断
熱加湿装置Wで断熱加湿した後、冷却装置Cで冷却する
操作が行われ、このとき、断熱加湿装置Wの目標出口温
度はt5 である。ここで、外気の温度が変わらず絶対湿
度が上昇して外気状態点がX6 になった場合、断熱加湿
装置Wの出口温度はt6 に上昇し、絶対湿度が低下して
外気状態点がX7 になった場合、断熱加湿装置Wの出口
温度はt7 まで低下する。
【0012】 このように、外気の温湿度の変化によ
り、夫々の目標出口温度が刻々と変化し、しかも、外気
の温湿度変化と目標出口温度の関係は複雑であるので、
各容量制御装置42〜46に目標出口温度を設定するの
が困難で、安定的な制御を行うことが困難であった。し
かも、空調装置1は設置されている温湿度調整器4,4
…の種類や夫々の容量に応じてどの温湿度調整器4,4
…をどの程度の容量で運転すべきかが異なるため、各温
湿度調整器4,4…を個別に制御するだけでは、安定的
で効率のよい制御を行うことができない。
【0013】 そこで本発明は、外気を所定の温湿度に
調整した空調空気を得るために各温湿度調整器をフィー
ドバック制御する場合に、その空調装置に最適な条件
で、安定的に且つ応答性のよい制御を行うことができ、
ひいては、省エネを図り、ランニングコストを低減する
ことを技術的課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、取り入れた外気を調温/調湿する温湿度
調整器として、加熱容量可変の主加熱装置,加湿容量可
変の断熱加湿装置,冷却容量可変の冷却装置,加熱容量
の微調整が可能な補助加熱装置及び加湿容量の微調整が
可能な等温加湿装置のうち、少なくとも一以上がこの順
で配列されてなる空調装置の温湿度制御を行う空調装置
用温湿度制御装置であって、空調装置に設けられている
温湿度調整器の出口に設置された温度センサ又は温湿度
センサで検出される夫々の出口温度又は出口湿度が外気
の温湿度によって定まる夫々の目標出口温度又は目標出
口湿度と一致するように夫々の容量をフィードバック制
御する容量制御装置と、外気の温湿度を検出する温湿度
センサが、I/Oポートを介して主制御装置に接続さ
れ、当該主制御装置は、外気の温湿度を検出する温湿度
センサから外気の温湿度データが入力されたときに、外
気状態点に応じて各温湿度調整器の目標出口温度又は目
標出口湿度を所定のプログラムに従って算出する演算処
理装置と、当該演算処理装置で実行すべきプログラムや
必要なデータを記憶する記憶装置とを備え、当該記憶装
置には、空調装置に設けられている温湿度調整器の性能
及び空調装置により調温/調湿しようとする空調空気の
目標温湿度に基づき、外気の温湿度に応じて使用する温
湿度調整器の組合せを設定した複数の制御エリアに空気
線図を区分した制御マップと、外気の温湿度が入力され
たときに、外気の温湿度によって定まる外気状態点が、
どの制御エリアに属するかを判断する制御エリア判定プ
ログラムと、外気状態点が属する制御エリアに応じて、
前記外気状態点から空調空気の目標温湿度の状態点に至
るまで、湿り空気線図上を等絶対湿度線に沿って加熱方
向に推移する主加熱操作線と、湿り空気線図上を等エン
タルピ線に沿って加湿方向に推移する断熱加湿操作線
と、湿り空気線図上を冷却装置の冷却温度に向かって推
移する冷却操作線と、湿り空気線図上を等絶対湿度線に
沿って加熱方向に推移する補助加熱操作線と、湿り空気
線図上を等温線に沿って加湿方向に推移する等温加湿操
作線のうち必要な線をこの順で連結した状態変化予想線
を設定する予想線設定プログラムと、前記予想線設定プ
ログラムで設定された状態変化予想線に基づき、主加熱
操作線,断熱加湿操作線,冷却操作線,補助加熱操作
線,等温加湿操作線の終点温度を、空調装置が有する主
加熱装置,断熱加湿装置,冷却装置,補助加熱装置,等
温加湿装置の目標出口温度又は目標出口湿度として算出
する目標出口温湿度設定プログラムが記録されることを
特徴とする。
【0015】 本発明によれば、外気の温湿度が検出さ
れると、その温湿度により定まる外気状態点が、予め設
定された制御マップのどの制御エリアに属するかが、制
御エリア判定プログラムにより判定される。制御マップ
は、空調装置に設けられている温湿度調整器の性能及び
空調装置により調温/調湿しようとする空調空気の目標
温湿度に基づき、外気の温湿度に応じて使用する温湿度
調整器の組合せを設定した複数の制御エリアに空気線図
を区分したものであるから、外気状態点が属する制御エ
リアが設定されると、温湿度制御に使用する温湿度調整
器の組合せが決定される。
【0016】 次いで、外気状態点が属する制御エリア
に応じて、前記外気状態点から予め設定された目標とす
る温湿度の状態点に至るまで、空気線図上を等絶対湿度
線に沿って加熱方向に推移する主加熱操作線と、空気線
図上を等エンタルピ線に沿って加湿方向に推移する断熱
加湿操作線と、空気線図上を冷却装置の冷却温度に向か
って推移する冷却操作線と、空気線図上を等絶対湿度線
に沿って加熱方向に推移する補助加熱操作線と、空気線
図上を等温線に沿って加湿方向に推移する等温加湿操作
線のうち必要な線をこの順で連結した状態変化予想線
が、予想線設定プログラムにより設定される。
【0017】 そして、前記予想線設定プログラムで設
定された状態変化予想線に基づき、主加熱操作線,断熱
加湿操作線,冷却操作線,補助加熱操作線,等温加湿操
作線の終点温度を、空調装置が有する主加熱装置,断熱
加湿装置,冷却装置,補助加熱装置,等温加湿装置の目
標出口温度又は目標出口湿度として算出する。この目標
出口温度又は目標出口湿度は、各容量制御装置に出力さ
れ、夫々の温湿度調整器がフィードバック制御される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る空調
装置用温湿度制御装置を示すブロック図、図2は制御マ
ップを示す湿り空気線図、図3〜図5は各制御エリアに
おける状態変化予想線を示す湿り空気線図である。な
お、図6と重複する部分については同一符号を付して詳
細説明は省略する。
【0019】 本例の温湿度制御装置10は、取り入れ
た外気を調温/調湿する温湿度調整器4,4…として、
加熱容量可変の主加熱装置H,加湿容量可変の断熱加湿
装置W,冷却容量可変の冷却装置C,加熱容量の微調整
が可能な補助加熱装置RH及び加湿容量の微調整が可能
な等温加湿装置DSがこの順で配列されてなる空調装置
1の温湿度制御を行うものである。
【0020】 この温湿度制御装置10は、各温湿度調
整器4,4…の容量をフィードバック制御する主加熱容
量制御装置Y1 ,断熱加湿容量制御装置Y2 ,冷却容量
制御装置Y3 ,補助加熱容量制御装置Y4 ,等温加湿容
量制御装置Y5 と、外気の温湿度を検出する温湿度セン
サTH1 が、I/Oポート11を介して主制御装置12
に接続されている。
【0021】 各容量制御装置Y1 〜Y5 は、その入力
側に各温湿度調整器4,4…の出口に設置された温度セ
ンサT1 〜T4 ,温湿度センサTH2 が夫々接続され、
その出力側に各温湿度調整器4,4…が夫々接続され、
検出された夫々の出口温度/出口湿度が前記主制御装置
12からデータとして送給される夫々の目標出口温度/
目標出口湿度と一致するように各温湿度調整器4,4…
の容量をフィードバック制御する。
【0022】 なお,空調空気送給口3に設置された温
湿度センサTH2 は,検出された温度データを補助加熱
容量制御装置Y4 に入力させると共に,検出された湿度
データを等温加湿容量制御装置Y5 に入力させるように
なされており,補助加熱容量制御装置Y4 では,温湿度
センサTH2 から入力された温度データに基づいて補助
加熱装置RHの容量を補正するようになされている。
【0023】 また、主制御装置12は、外気の温湿度
を検出する温湿度センサTH1 から外気の温湿度データ
が入力されたときに、その温湿度で定まる外気状態点G
1 〜G10に応じて各温湿度調整器4,4…の目標出口温
度又は目標出口湿度を所定のプログラムに従って算出す
る演算処理装置13と、当該演算処理装置13で実行す
べきプログラムを記憶する記憶装置14とを備えてい
る。
【0024】 そして、記憶装置14には、空気線図を
複数の制御エリアA1 〜A10に区分した制御マップM
と、外気の温湿度が入力されたときにその温湿度によっ
て定まる外気状態点G1 〜G10が前記制御マップMのど
の制御エリアA1 〜A10に属するかを判断する制御エリ
ア判定プログラムPAと、外気状態点G1 〜G10が属す
る制御エリアA1 〜A10に応じてその外気状態点G1
10から空調空気の目標温湿度の状態点に至るまで状態
変化予想線J1 〜J10を設定する予想線設定プログラム
PJと、予想線設定プログラムPJで設定された状態変
化予想線J1 〜J10に基づき、各温湿度調整器4,4…
の目標出口温度又は目標出口湿度を算出する目標出口温
湿度設定プログラムPDが記録される。なお、制御マッ
プM,制御エリア判定プログラムPA,予想線設定プロ
グラムPJ,目標出口温湿度設定プログラムPDは、M
/Oディスクや、フロッピーディスクなどの記録媒体を
介して供給される。また、15は、前記制御マップMに
重ねて、外気状態点G1 〜G10や、状態変化予想線J1
〜J10や、各温度センサT1 〜T4 及び温湿度センサT
2 で検出された温湿度データなどをグラフィック表示
するディスプレイである。
【0025】 制御マップMを設定する条件データとし
ては、例えば、 Ts :空調空気の目標上限温度, Φs :空調空気の目標上限湿度, Tw :空調空気の目標下限温度, Φw :空調空気の目標下限湿度, Hmax :主加熱装置Hの最大加熱容量, Hmin :主加熱装置Hの最小加熱容量, Wmax :断熱加湿装置Wの最大加湿容量, Cmax :冷却装置Cの最大冷却容量, Tc :冷却装置Cの冷却温度, RHmax :補助加熱装置RHの最大加熱容量, DSmax :等温加湿装置DSの最大加湿容量, Tmax :外気温度上限設定値, が用いられ、空調装置1が有する温湿度調整器4,4…
に応じて夫々の値が定まる。この場合に、各温湿度調整
器4,4…の容量に関するデータは、空調装置1を稼動
したときの風量に応じて定められる。また、空調空気の
温湿度を一年を通じて一定に維持する場合は、空調空気
の上限温湿度Ts,Φsと、下限温湿度Tw,Φwに同
じ値を設定する。さらに、熱帯仕様で主加熱装置Hがな
い場合はHmax =0,Hmin =0と、寒冷地仕様などで
冷却装置Cがない場合はCmax =0と設定すればよい。
【0026】 そして、これらのデータに基づき、図2
に示すような制御マップMが作成される。この制御マッ
プMは、湿り空気線図上に、 Ps:空調空気の目標上限温湿度Ts,Φsによって定
まる上限状態点, Pw:空調空気の目標下限温湿度Tw,Φwによって定
まる下限状態点, L0 :中間期の空調空気の温湿度を前記上限状態点Ps
及び下限状態点Pwを結んだ線で表す目標温湿度線, Ls,Lw:補助加熱操作で目標温湿度線L0 に至る領
域を前記上限状態点Ps及び下限状態点Pwから夫々の
露点へ延びる等絶対湿度線により設定する上限及び下限
補助加熱線, Es,Ew:上限状態点Ps及び下限状態点Pwから等
エンタルピ線と平行に高温側へ延びる上限及び下限エン
タルピ線, L1 :上限及び下限エンタルピ線Es及びEwに挟まれ
た領域内で断熱加湿操作により目標温湿度線L0 に至る
領域を前記目標温湿度線L0 に対して断熱加湿装置Wの
最大加湿容量Wmax に応じた加湿分だけ低湿度側に設定
した線で表す断熱加湿容量設定線, L2 :前記下限エンタルピ線Ewと断熱加湿容量設定線
1 とを等温加湿装置DSの最大加湿容量DSmax に応
じて等温度線に沿って低湿度側に平行移動した線で、断
熱加湿操作と等温加湿操作を併用することによって目標
温湿度線L0 に達する下限を表す全加湿容量設定線, L3 :主加熱装置Hの最小加熱容量Hmin に応じた温度
分だけ下限エンタルピ線Ewを低温側に移動させ、その
下端から等温線と平行に伸ばした線で、主加熱装置Hで
安定的に制御し得る最小加熱容量を示す最小主加熱容量
設定線, L4 :主加熱操作により下限状態点Pwのエンタルピに
達する下限エンタルピを、主加熱装置Hの最大加熱容量
Hmax に応じたエンタルピ分だけ下限状態点Pwのエン
タルピより低い等エンタルピ線で表す最大主加熱容量設
定線, L5 :等温加湿操作を行うことにより下限状態点Pwに
達する最低温度を下限状態点Pwから等温線に沿って降
ろした線で表す等温加湿下限温度線, L6 :断熱加湿操作を行うことにより下限状態点Pwの
絶対湿度と等しい湿度まで加湿できる下限絶対湿度を、
下限エンタルピ線Ewと断熱加湿容量設定線L1 との交
点と絶対湿度が等しい線で表す断熱加湿下限湿度線, L7 :断熱加湿操作及び等温加湿操作を行うことにより
下限状態点Pwの絶対湿度と等しい湿度まで加湿できる
下限絶対湿度を、全加湿容量設定線L2 の下限絶対湿度
を通る等絶対湿度線で表す全加湿下限湿度線, L8 :最大主加熱容量設定線L4 と断熱加湿下限湿度線
6 との交点温度における全加湿下限湿度線L7 上の点
から低温側に延びる等エンタルピ線で、補助加熱操作を
行うことなく下限状態点Pwまで加熱可能な下限温度を
表す主加熱限界線, L9 :補助加熱装置RHの供給熱量を最大にしたときの
最大加熱容量RHmax に応じたエンタルピ分だけ、主加
熱限界線L8 から低エンタルピ側に平行に設定された等
エンタルピ線で、主加熱操作及び補助加熱操作を行って
下限状態点Pwまで加熱可能な下限温度を表す全加熱下
限温度線, L10:冷却装置Cの最大冷却容量Cmax に応じたエンタ
ルピ分だけ上限状態点Psの露点のエンタルピより高エ
ンタルピ側に設定した線で、上限状態点Psの絶対湿度
まで除湿可能な上限温湿度を表す冷却限界線, L11:冷却装置Cの冷却温度Tcにおける相対湿度10
0%の冷却状態点Pcと上限状態点Psを結ぶ延長線
で、上限状態点Psより高温側へ延びる冷却線, L12:外気温度上限設定値Tmax に応じた上限温度線 を数値データ化または数式データ化して設定する。
【0027】 これに基づき、湿り空気線図を温湿度調
整器4,4…の組合せが異なる以下のような複数の制御
エリアA1 〜A10に区分したものが制御マップMとな
る。なお、各制御エリアA1 〜A10は、 A1 :全加熱下限温度線L9 と全加湿下限湿度線L7
主加熱限界線L8 と飽和蒸気圧線LHで囲まれた低温期
低温低湿度制御エリア, A2 :主加熱限界線L8 と全加湿下限湿度線L7 と最小
主加熱容量設定線L3 と断熱加湿下限湿度線L6 と最大
主加熱容量設定線L4 と飽和蒸気圧線LHで囲まれた低
温期高温低湿度制御エリア, A3 :最大主加熱容量設定線L4 と断熱加湿下限湿度線
6 と最小主加熱容量設定線L3 と飽和蒸気圧線LHで
囲まれた低温期高温高湿度制御エリア, A4 :目標温湿度線L0 と下限エンタルピ線Ewと断熱
加湿容量設定線L1 と上限エンタルピ線Esで囲まれた
中間期低相対湿度制御エリア, A5 :下限エンタルピ線Ewと断熱加湿容量設定線L1
と上限温度線L12と全加湿容量設定線L2 と最小主加熱
容量設定線L3 と等温加湿下限温度線L5とで囲まれた
中間期低絶対湿度制御エリア, A6 :全加湿下限湿度線L7 と全加湿容量設定線L2
最小主加熱容量設定線L3 とで囲まれた中間期低エンタ
ルピ制御エリア, A7 :上限エンタルピ線Esと目標温湿度線L0 と下限
エンタルピ線Ewと飽和蒸気圧線LHにより囲まれた中
間期高相対湿度制御エリア, A8 :下限エンタルピ線Ewと等温加湿下限温度線L5
と最小主加熱容量設定線L3 により囲まれた中間期低温
制御エリア, A9 :上限エンタルピ線Esと上限温度線L12と冷却限
界線L10と冷却線L11とで囲まれた高温期低湿度制御エ
リア, A10:冷却限界線L10と冷却線L11と上限補助加熱線L
sと飽和蒸気圧線LHで囲まれた高温期高湿度制御エリ
ア, で表される。
【0028】 制御エリア判定プログラムPAは、温湿
度センサTH1 により外気の温湿度が検出されたとき
に、その温湿度より定まる外気状態点G1 〜G10が、制
御マップMのどの制御エリアA1 〜A10に属するかを判
別するもので、例えば、制御エリアA1 に属する場合
は、“A1 ”をデータとして出力する。
【0029】 予想線設定プログラムPJは、前記制御
エリア判定プログラムPAにより制御エリアA1 〜A10
が設定されたときに、状態変化予想線J1 〜J10を設定
する。状態変化予想線J1 〜J10は、外気状態点G1
10が属する制御エリアA1〜A10に対応した各サブル
ーチンPJ1 〜PJ10により設定され、湿り空気線図上
を等絶対湿度線に沿って加熱方向に推移する主加熱操作
線Hl と、湿り空気線図上を等エンタルピ線に沿って加
湿方向に推移する断熱加湿操作線Wl と、湿り空気線図
上を冷却装置Cの冷却温度Tcに向かって推移する冷却
操作線Cl と、湿り空気線図上を等絶対湿度線に沿って
加熱方向に推移する補助加熱操作線RH l と、湿り空気
線図上を等温線に沿って加湿方向に推移する等温加湿操
作線DS l のうち必要な線をこの順で連結して設定され
る。
【0030】 低温期低温低湿度制御エリアA1 は、主
加熱装置Hと断熱加湿装置Wと補助加熱装置RHと等温
加湿装置DSにより下限状態点Pwに達する範囲を表
し、これに対応するサブルーチンPJ1 は、図3(a)
に示すように、外気状態点G1 から下限状態点Pwに至
るまで、主加熱操作線Hl と断熱加湿操作線Wl と補助
加熱操作線RHl と等温加湿操作線DSl をこの順で結
んだ状態変化予想線J1 を設定する。
【0031】 低温期高温低湿度制御エリアA2 は、主
加熱装置Hと断熱加湿装置Wと等温加湿装置DSにより
下限状態点Pwに達する範囲を表し、これに対応するサ
ブルーチンPJ2 は、図3(b)に示すように、外気状
態点G2 から下限状態点Pwに至るまで、主加熱操作線
l と断熱加湿操作線Wl と等温加湿操作線DSl をこ
の順で結んだ状態変化予想線J2 を設定する。
【0032】 低温期高温高湿度制御エリアA3 は、主
加熱装置Hと断熱加湿装置Wにより下限状態点Pwに達
する範囲を表し、これに対応するサブルーチンPJ
3 は、外気状態点G3 から下限状態点Pwに至るまで、
主加熱操作線Hl と断熱加湿操作線Wl とをこの順で結
んだ状態変化予想線J3 を設定する。
【0033】 中間期低相対湿度制御エリアA4 は、断
熱加湿装置Wのみで目標温湿度線L0 上の点に達する範
囲を表し、これに対応するサブルーチンPJ4 は、図4
(a)に示すように、外気状態点G4 から目標温湿度線
0 上の点に至るまで、断熱加湿操作線Wl を状態変化
予想線J4 を設定する。
【0034】 中間期低絶対湿度制御エリアA5 は、断
熱加湿装置Wと等温加湿装置DSにより目標温湿度線L
0 上の点に達する範囲を表し、これに対応するサブルー
チンPJ5 は、図4(b)に示すように、外気状態点G
5 から目標温湿度線L0 上の点に至るまで、断熱加湿操
作線Wl と等温加湿操作線DSl をこの順で結んだ状態
変化予想線J5 を設定する。
【0035】 中間期低エンタルピ制御エリアA6 は、
断熱加湿装置Wと補助加熱装置RHと等温加湿装置DS
により下限状態点Pwに達する範囲を表し、主加熱装置
Hを稼動させると、加熱容量オーバーとなって湿度不足
又は下限状態点Pwを超えてしまう。これに対応するサ
ブルーチンPJ6 は、図4(c)に示すように、外気状
態点G6 から目標温湿度線L0 上の点に至るまで、断熱
加湿操作線Wl と補助加熱操作線RHl と等温加湿操作
線DSl をこの順で結んだ状態変化予想線J6 を設定す
る。
【0036】 中間期高相対湿度制御エリアA7 は、補
助加熱装置RHのみを用いることにより目標温湿度線L
0 上の点に達し、主加熱装置Hを用いた場合にはは過加
熱となる範囲を示し、これに対応するサブルーチンRH
7 は、図4(d)に示すように、外気状態点G7 から目
標温湿度線L0 上の点に至るまで、補助加熱操作線RH
l を状態変化予想線J7 として設定する。
【0037】 中間期低温制御エリアA8 は、断熱加湿
装置Wと補助加熱装置RHにより下限状態点Pwに達す
る範囲を表し、これに対応するサブルーチンRH 8 は、
図4(e)に示すように、外気状態点G8 から下限状態
点Pwに至るまで、断熱加湿操作線Wl と補助加熱操作
線RHl をこの順で結んだ状態変化予想線J8 を設定す
る。
【0038】 高温期低湿度制御エリアA9 は、断熱加
湿装置Wと冷却装置Cにより上限状態点Psに達する範
囲を表し、これに対応するサブルーチンRH9 は、図5
(a)に示すように、外気状態点G9 から上限状態点P
sに至るまで、断熱加湿操作線Wl と冷却操作線Cl
この順で結んだ状態変化予想線J9 を設定する。
【0039】 高温期高湿度制御エリアA10は、冷却装
置Cと補助加熱装置RHにより上限状態点Psに達する
範囲を表し、これに対応するサブルーチンRH10は、図
5(b)に示すように、外気状態点G10から上限状態点
Psに至るまで、冷却操作線Cl と補助加熱操作線RH
l をこの順で結んだ状態変化予想線J10を設定する。
【0040】 そして、目標出口温湿度設定プログラム
PDでは、前記予想線設定プログラムPJで状態変化予
想線J1 〜J10が設定されると、これに基づき、主加熱
操作線Hl ,断熱加湿操作線Wl ,冷却操作線Cl ,補
助加熱操作線RH l ,等温加湿操作線DSl の終点温度
を、空調装置1が有する主加熱装置H,断熱加湿装置
W,冷却装置C,補助加熱装置RH,等温加湿装置DS
の目標出口温度又は目標出口湿度として算出する。
【0041】 このようにして算出された各目標出口温
度,目標出口湿度が、各温湿度調整器4,4…の容量制
御装置Y1 〜Y5 に入力されると、温湿度調整器4,4
…の出口に設置された温度センサT1 〜T4 又は温湿度
センサTH2 で検出される夫々の出口温度又は出口湿度
が、夫々の目標出口温度又は目標出口湿度と一致するよ
うに各温湿度調整器4,4…の容量がフィードバック制
御される。
【0042】 以上が本発明の一例構成であって、次に
その作用を説明する。例えば、塗装ブース内の雰囲気温
度を制御する空調装置を温湿度制御する場合に、空調装
置1の条件設定データとして、夏場の空調空気の目標温
湿度Ts=28℃,Φs=75%、冬場の空調空気の目
標温湿度Tw=20℃,Φw=75%、主加熱装置Hの
最大加熱容量Hmax =50万kcal /hr, 最小加熱容量
Hmin=10万kcal /hr、断熱加湿装置Wの最大加湿
容量(最大加湿効率80%で運転した時の加湿容量)W
max =440kg/hr、冷却装置Cの最大冷却容量Cma
x =50万kcal /hr、冷却装置Cの冷却温度Tc=7
℃、補助加熱装置RHの最大加熱容量RHmax =10万
kcal /hr、等温加湿装置DSの最大加湿容量DSmax
=150kg/hr,上限外気温度Tmax =43℃の場
合、図2に示すような制御マップMを設定する。なお、
各温湿度調整器4,4…の容量は、空調装置1の送風量
(m3 /hr) によって定まり、例えば、本例では風量が
55000 Nm3 /hrとしたときの容量が設定されている。
【0043】 次いで、この制御マップMと、これに応
じた制御エリア判定プログラムPA,予想線設定プログ
ラムPJ及び目標出口温湿度設定プログラムPDを記録
した記録媒体から、これらのプログラムを記憶装置14
に読み込ませ、温湿度制御装置10により空調装置1の
温湿度制御を行う。
【0044】 まず、温湿度センサTH1 で外気温湿度
が検出されると、主制御装置12の演算処理装置13に
読み込まれ、制御エリア判定プログラムPAにより、そ
の外気状態点G1 〜G10が属する制御マップM上の制御
エリアA1 〜A10が設定される。次いで、制御エリアA
1 〜A10が設定されると、制御エリアA1 〜A10に対応
して予想線設定プログラムPJのサブルーチンPJ1
PJ10が選ばれ、そのサブルーチンPJ1 〜PJ10によ
り、外気状態点G1 〜G10から空調空気の目標温湿度の
状態点に至るまでの状態変化予想線J1 〜J10が設定さ
れる。
【0045】 そして、状態変化予想線J1 〜J10に基
づき、主加熱操作線Hl,断熱加湿操作線Wl ,冷却操
作線Cl ,補助加熱操作線RHl ,等温加湿操作線DS
l の終点温度を、空調装置1が有する主加熱装置H,断
熱加湿装置W,冷却装置C,補助加熱装置RH,等温加
湿装置DSの目標出口温度又は目標出口湿度として算出
し、これをI/Oポート11を介して各容量制御装置Y
1 〜Y5 に出力する。
【0046】 各容量制御装置Y1 〜Y5 では、温度セ
ンサT1 〜T4 ,温湿度センサTH2 で検出される各温
湿度調整器4,4…の出口温度,出口湿度が、主制御装
置12で算出された目標出口温度,目標出口湿度に一致
するように,夫々の容量をフィードバック制御するの
で、外気は設定された状態変化予想線J1 〜J10に従っ
て推移する。なお、この場合に、各出口温度,出口湿度
をモニタし、その状態点が、状態変化予想線J1 〜J10
から許容範囲を超えて離れ、所定時間(例えば2分勘)
経過しても許容範囲内に戻らなかった場合に、アラーム
を鳴らすようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、外
気の温湿度で決定される外気状態点と予め設定された目
標温湿度線に基づいて最適な状態変化予想線が自動的に
設定され、これに基づき、温湿度調整器として空調装置
に設置されている主加熱装置,断熱加湿装置,冷却装
置,補助加熱装置のうち、温湿度制御に使用すべき装置
を選択し、各温湿度調整器の出口温度を、予め設定され
た状態変化予想線の主加熱線,断熱加湿線,冷却線,補
助加熱線の終点温度に一致させるように、各装置の加熱
/加湿/冷却容量を独立に制御しているので夫々の制御
量を他の制御量に関係なく簡単且つ正確に設定すること
ができるだけでなく、無駄な制御操作を行わなずに済む
ので応答速度も速く、エネルギーロスを最小限に抑え、
したがって、ランニングコストを低減することができる
という大変優れた効果を奏する。また、本発明に係る制
御装置は、空調装置の設計を変更したり、温湿度調整器
を交換した場合でも、その記憶装置に記憶させるソフト
を変更するだけで条件の異なる空調装置に対応した最適
の温湿度制御を行わせることができるという大変優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空調装置用温湿度制御装置の一例
を示すブロック図。
【図2】制御マップを示す湿り空気線図。
【図3】(a)〜(c)は状態変化予想線を示す湿り空
気線図。
【図4】(a)〜(e)は状態変化予想線を示す湿り空
気線図。
【図5】(a),(b)は状態変化予想線を示す湿り空
気線図。
【図6】従来装置を示す説明図。
【図7】その動作を示す湿り空気線図。
【図8】従来装置を改良した空調装置を示す説明図。
【図9】その動作を示す湿り空気線図。
【符号の説明】
1・・・・・・空調装置 4・・・・・・温湿度調整器 H・・・・・・主加熱装置 W・・・・・・断熱加湿装置 C・・・・・・冷却装置 RH・・・・・補助加熱装置 DS・・・・・等温加湿装置 10・・・・・温湿度制御装置 11・・・・・I/Oポート 12・・・・・主制御装置 13・・・・・演算処理装置 14・・・・・記憶装置 Y1 〜Y5 ・・容量制御装置 T1 〜T4 ・・温度センサ TH1 ,TH2 ・・温湿度センサ A1 〜A10・・制御エリア M・・・・・・制御マップ G1 〜G10・・外気状態点 J1 〜J10・・状態変化予想線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−288390(JP,A) 特開 平2−37245(JP,A) 特開 昭63−294445(JP,A) 特開 平4−124546(JP,A) 特開 平10−227483(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 F24F 11/02 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取り入れた外気を調温/調湿する温湿度
    調整器(4…)として、加熱容量可変の主加熱装置
    (H),加湿容量可変の断熱加湿装置(W),冷却容量
    可変の冷却装置(C),加熱容量の微調整が可能な補助
    加熱装置(RH)及び加湿容量の微調整が可能な等温加
    湿装置(DS)のうち、少なくとも一以上がこの順で配
    列されてなる空調装置(1)の温湿度制御を行う空調装
    置用温湿度制御装置であって、 空調装置(1)に設けられている温湿度調整器(4…)
    の出口に設置された温度センサ(T1 〜T4 )又は温湿
    度センサ(TH2 )で検出される夫々の出口温度又は出
    口湿度が外気の温湿度によって定まる夫々の目標出口温
    度又は目標出口湿度と一致するように夫々の容量をフィ
    ードバック制御する容量制御装置(Y 1 〜Y5 )と、外
    気の温湿度を検出する温湿度センサ(TH1 )が、I/
    Oポート(11)を介して主制御装置(12)に接続され、 当該主制御装置(12)は、外気の温湿度を検出する温湿
    度センサ(TH1 )から外気の温湿度データが入力され
    たときに、外気状態点に応じて各温湿度調整器(4…)
    の目標出口温度又は目標出口湿度を所定のプログラムに
    従って算出する演算処理装置(13)と、当該演算処理装
    置(13)で実行すべきプログラムや必要なデータを記憶
    する記憶装置(14)とを備え、 当該記憶装置(14)には、 空調装置(1)に設けられている温湿度調整器(4…)
    の性能及び空調装置(1)により調温/調湿しようとす
    る空調空気の目標温湿度に基づき、外気の温湿度に応じ
    て使用する温湿度調整器(4…)の組合せを設定した複
    数の制御エリア(A1 〜A10)に空気線図を区分した制
    御マップ(M)と、 外気の温湿度が入力されたときに、外気の温湿度によっ
    て定まる外気状態点(G1 〜G10)が、どの制御エリア
    (A1 〜A10)に属するかを判断する制御エリア判定プ
    ログラム(PA)と、 外気状態点(G1 〜G10)が属する制御エリア(A1
    10)に応じて、前記外気状態点(G1 〜G10)から空
    調空気の目標温湿度の状態点に至るまで、湿り空気線図
    上を等絶対湿度線に沿って加熱方向に推移する主加熱操
    作線 (Hl )と、湿り空気線図上を等エンタルピ線に沿
    って加湿方向に推移する断熱加湿操作線 (Wl )と、湿
    り空気線図上を冷却装置(C)の冷却温度(Tc)に向
    かって推移する冷却操作線(Cl )と、湿り空気線図上
    を等絶対湿度線に沿って加熱方向に推移する補助加熱操
    作線 (RHl )と、湿り空気線図上を等温線に沿って加
    湿方向に推移する等温加湿操作線(DSl )のうち必要
    な線をこの順で連結した状態変化予想線(J1 〜J10
    を設定する予想線設定プログラム(PJ)と、 前記予想線設定プログラム(PJ)で設定された状態変
    化予想線(J1 〜J 10)に基づき、主加熱操作線
    (Hl ),断熱加湿操作線 (Wl ),冷却操作線
    (Cl ),補助加熱操作線 (RHl ),等温加湿操作線
    (DSl )の終点温度を、空調装置(1)が有する主加
    熱装置(H),断熱加湿装置(W),冷却装置(C),
    補助加熱装置(RH),等温加湿装置(DS)の目標出
    口温度又は目標出口湿度として算出する目標出口温湿度
    設定プログラム(PD)が記録されることを特徴とする
    空調装置用温湿度制御装置。
  2. 【請求項2】 取り入れた外気を調温/調湿する温湿度
    調整器(4…)として、加熱容量可変の主加熱装置
    (H),加湿容量可変の断熱加湿装置(W),冷却容量
    可変の冷却装置(C),加熱容量の微調整が可能な補助
    加熱装置(RH)及び加湿容量の微調整が可能な等温加
    湿装置(DS)のうち、少なくとも一以上がこの順で配
    列されてなる空調装置(1)の温湿度制御プログラムを
    記録した記録媒体であって、 空調装置(1)に設けられている温湿度調整器(4…)
    の性能及び空調装置(1)により調温/調湿しようとす
    る空調空気の目標温湿度に基づき、外気の温湿度に応じ
    て使用する温湿度調整器(4…)の組合せを設定した複
    数の制御エリア(A1 〜A10)に空気線図を区分した数
    値データ又は数式データからなる制御マップ(M)と、 外気の温湿度が入力されたときに、外気の温湿度によっ
    て定まる外気状態点が、どの制御エリア(A1 〜A10
    に属するかを判断する制御エリア判定プログラム(P
    A)と、 前記各制御エリア(A1 〜A10)ごとに、前記外気状態
    点から空調空気の目標温湿度の状態点に至るまで、湿り
    空気線図上を等絶対湿度線に沿って加熱方向に推移する
    主加熱操作線 (Hl )と、湿り空気線図上を等エンタル
    ピ線に沿って加湿方向に推移する断熱加湿操作線
    (Wl )と、湿り空気線図上を冷却装置(C)の冷却温
    度(Tc)に向かって推移する冷却操作線(Cl )と、
    湿り空気線図上を等絶対湿度線に沿って加熱方向に推移
    する補助加熱操作線 (RHl )と、湿り空気線図上を等
    温線に沿って加湿方向に推移する等温加湿操作線(DS
    l )のうち必要な線をこの順で連結した状態変化予想線
    (J1 〜J10)を設定する予想線設定プログラム(P
    J)と、 前記予想線設定プログラム(PJ)で設定された状態変
    化予想線(J1 〜J 10)に基づき、主加熱操作線
    (Hl ),断熱加湿操作線 (Wl ),冷却操作線
    (Cl ),補助加熱操作線 (RHl ),等温加湿操作線
    (DSl )の終点温度を、空調装置(1)が有する主加
    熱装置(H),断熱加湿装置(W),冷却装置(C),
    補助加熱装置(RH),等温加湿装置(DS)の目標出
    口温度又は目標出口湿度として算出する目標出口温湿度
    設定プログラム(PD)が記録されたことを特徴とする
    温湿度制御プログラムを記録した記録媒体。
JP30024197A 1997-10-31 1997-10-31 空調装置用温湿度制御装置及びこれに使用する温湿度制御プログラムを記録した記録媒体 Expired - Fee Related JP3474745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30024197A JP3474745B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 空調装置用温湿度制御装置及びこれに使用する温湿度制御プログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30024197A JP3474745B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 空調装置用温湿度制御装置及びこれに使用する温湿度制御プログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11132532A JPH11132532A (ja) 1999-05-21
JP3474745B2 true JP3474745B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=17882418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30024197A Expired - Fee Related JP3474745B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 空調装置用温湿度制御装置及びこれに使用する温湿度制御プログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3474745B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003068341A (ja) * 2001-08-24 2003-03-07 Sanki Eng Co Ltd ガス供給装置及び検査システム
JP2003068340A (ja) * 2001-08-24 2003-03-07 Sanki Eng Co Ltd ガス供給装置及び検査システム
JP2003186373A (ja) 2001-12-14 2003-07-04 Minolta Co Ltd 画像形成装置
KR101238318B1 (ko) 2006-11-02 2013-03-04 (주)마빈시스템 빌딩 공기조화시스템의 동적제어방법
JP5397123B2 (ja) * 2009-09-24 2014-01-22 マツダ株式会社 塗装用空調装置及びその空調方法
JP5493814B2 (ja) * 2009-12-16 2014-05-14 マツダ株式会社 塗装用空調装置の制御方法及びその装置
KR101891580B1 (ko) * 2016-05-12 2018-10-04 주식회사 휴텍 공조 운전 경로 모니터링 시스템
JP2023137153A (ja) * 2022-03-17 2023-09-29 トリニティ工業株式会社 空調装置制御用の学習データ収集方法、空調システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11132532A (ja) 1999-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3310118B2 (ja) 加湿方法及び空気調和システム
JP5232538B2 (ja) 塗装ブース用空調システム
JP5185319B2 (ja) サーバ室管理用の空調システムおよび空調制御方法
US6079483A (en) Temperature/humidity controller for use in an air conditioner and a recording medium storing temperature/humidity control programs used therefor
JP2001317795A (ja) 空気調和機及び湿度制御方法
JP3474745B2 (ja) 空調装置用温湿度制御装置及びこれに使用する温湿度制御プログラムを記録した記録媒体
WO2019026256A1 (ja) 熱交換換気装置
JP2003050038A (ja) 温湿度制御システムおよび温湿度制御方法
CN113188184A (zh) 利用旁通装置降温除湿的恒温恒湿空调设备及控制方法
CN112413857A (zh) 空调器控制方法、装置、空调器及存储介质
KR102362252B1 (ko) 온열 쾌적제어와 에너지 절약을 위한 공조제어시스템 및 그 제어방법
JP3135017B2 (ja) 空調装置の運転方法
JP2004028421A (ja) 産業用空調装置
JP2002048380A (ja) 空気調和装置及びその方法
JP3474736B2 (ja) 空調装置の温湿度制御装置と温湿度制御方法
JPH11101485A (ja) 空調装置用温湿度制御装置
JP3556815B2 (ja) 空調装置の温湿度制御シミュレータ
JPH10288382A (ja) 恒温恒湿空気供給装置
JP3429141B2 (ja) 空調装置
JPH0989350A (ja) 空調装置の湿度制御装置及び湿度制御方法
JP3797010B2 (ja) 空調方法
JP3538007B2 (ja) 空調装置用温湿度制御装置
JP5511595B2 (ja) 空気調和機および外気冷房運転方法
US11486597B2 (en) Control method for air conditioning system
CN218763745U (zh) 一种超高精度泳池除湿机热泵机组系统

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130919

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees