JP2002048380A - 空気調和装置及びその方法 - Google Patents

空気調和装置及びその方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加湿器の気化冷却効果を冷房に活用して、冷
熱源でのガスや電気の消費量の削減、地球環境保護を図
る。 【解決手段】 加湿器16の気化冷却効果を積極的に利
用し、制御装置22は給気ダクト23に設置された温度
センサ24から得た給気の実測温度と温度設定値とから
気化冷却PIDを用いて気化冷却の制御出力を求め、こ
の制御出力によって温度設定値と実測温度を一致させる
ように加湿器16の加湿弁15を操作して、加湿器16
に供給される上水の水量を比例制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器コイル及
び気化式加湿器を有し、温度と湿度の制御を同時に行う
空気調和制御装置及びその方法に関する。
【0002】
【関連する背景技術】従来、この種の空気調和方法を用
いた空気調和装置による室内温度の制御は、外気ダンパ
及び冷水コイルと温水コイルを有し、例えば外気ダン
パ、冷水弁、温水弁のPID制御によって行っていた。
一方、上記空気調和装置では、加湿弁と気化式加湿器を
用いて、気化式加湿器をオン/オフ制御して室内(還
気)湿度制御を行っていることが多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
空気調和装置において、冷水コイルを利用した冷却で
は、冷熱源である冷凍機で生成される冷水を使用してお
り、冷凍機はガスや電気を利用しているため、地球環境
に好ましくない。本発明は、上水を使用する気化式加湿
器の気化冷却効果を冷房に活用して、冷熱源でのガスや
電気の消費量を削減でき、地球環境保護を図ることがで
きる空気調和装置及びその方法を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、熱交換用コイルと加湿器を有し、熱交
換による温度制御と前記加湿器での加湿による湿度制御
を同時に行う空気調和装置において、前記加湿器の下流
側の給気通路に設置され、給気に伴う湿度を実測する湿
度センサと、前記加湿器に供給する水の水量を調整する
弁と、給気温度、室内温度又は還気温度のいずれかを実
測する温度センサと、制御設定温度(温度設定値)と前
記実測された温度(実測温度)とからP、PI、PID
のいずれかを用いて気化冷却の制御出力を求め、前記弁
を操作する制御装置とを備えた空気調和装置が提供され
る。
【0005】すなわち、加湿器の気化冷却効果を積極的
に利用し、例えば制御設定温度と実測温度とからP、P
I、PIDのいずれかを用いて気化冷却の第1の制御出
力を求め、前記第1の制御出力によって加湿弁を操作し
て加湿器に供給する水の水量を調整し、制御設定温度と
実測温度を一致させる。また、本発明では、弁は、比例
弁又は時間比例制御される二位置弁から構成し、加湿器
に供給する水の水量を比例制御する。
【0006】また、本発明では、例えば加湿器を通過す
る空気の温度と湿度の関係から前記気化冷却のプロセス
ゲインを求め、前記プロセスゲインに応じた制御ゲイン
を決定し、この決定した制御ゲインによりP、PI、P
IDの制御パラメータを補正して、応答性を良くしてい
る。また、本発明では、例えば給気の実測湿度と予め求
めた湿度飽和リミット特性から気化冷却の第2の制御出
力を求め、前記第1と第2の制御出力のうちの最小値の
制御出力によって加湿器に供給する水の水量を調整する
弁を操作して制御設定温度と実測温度とを一致させる。
【0007】また、本発明では、例えば制御設定湿度
(湿度設定値)と室内又は還気の実測湿度とからP、P
I、PIDのいずれかを用いて第3の制御出力を求め、
請求項5の前記小さい制御出力と第3の制御出力のうち
の最大値の制御出力によって加湿器に供給する水の水量
を調整する弁を操作して制御設定温度と前記実測温度と
を一致させるようにして、例えば還気湿度が高湿時の気
化冷却効果の低下を防止して、加湿弁の開度制御を行
う。
【0008】また、本発明では、空気調和方法は外気に
よって温度制御を行う外気冷房工程と、請求項3〜6の
いずれかの気化冷却効果によって温度制御を行う気化冷
房工程と、冷水コイルでの熱交換によって温度制御を行
う冷水冷房工程とからなり、前記工程順の優先順位で前
記制御設定温度と実測温度とを一致させるように冷房の
制御を行うことで、エネルギーコストの削減及び環境面
の改善を図る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る空気調和制御方法及
びその装置の一実施形態を図1乃至図6の図面に基づい
て説明する。図1は、本発明に係る空気調和制御方法を
用いた空気調和システムの構成図である。図において、
空調機10は、冷水弁11を介して図示しない冷熱源か
ら冷水が供給される冷却コイル12と、温水弁13を介
して図示しない温熱源から温水が供給される加熱コイル
14と、加湿弁15を介して図示しない水道から上水が
供給される加湿器16と、給気用ファン17と、還気用
ファン18と、外気、還気及び排気用の各ダンパ19〜
21を有して構成されている。上記冷水は、例えば冷熱
源よりポンプを介して冷水弁11へ至り、冷却コイル1
2へ供給された後、再び冷熱源に戻る。上記温水は、例
えば温熱源よりポンプを介して温水弁13へ至り、加熱
コイル14へ供給された後、再び温熱源に戻る。また、
上記上水は、例えば水道より加湿弁15へ至り、加湿器
16へ供給され、不必要な上水は排出される。
【0010】各ダンパ19〜21及び比例バルブからな
る冷水弁11、温水弁13、加湿弁15は、その開度動
作が制御装置22により制御され、給気用ファン17に
よって吹き出される給気は空調機10内から給気ダクト
23を介して室内へ供給され、還気用ファン18によっ
て取り込まれる還気は室内から還気ダクト26を介して
空調機10内へ供給される。
【0011】また、給気ダクト23には、空調機10か
ら供給される給気の温度を検出する温度センサ24と上
記給気の湿度を検出する湿度センサ25が取り付けられ
ており、還気ダクト26には、室内から取り込まれる還
気の湿度を検出する湿度センサ27が取り付けられてお
り、制御装置22には、室内からの還気の湿度設定値が
与えられ、実測湿度が湿度センサ27から入力されてい
る。制御装置22には、空調機10からの給気の温度設
定値及び湿度設定値が与えられ、実測温度及び実測湿度
が温度センサ24と湿度センサ27から入力されてい
る。
【0012】一方、空調機10から室内へ供給された給
気は、室内に供給されており、還気された空気の一部
は、排気用ダンパ21を介して外気ダクト28から排出
されるが、その還気の残りは、還気用ダンパ20を介し
て、空調機10の給気側へ再循環される。そして、上記
再循環によって戻された還気は、外気ダクト29から外
気用ダンパ19を介して取り込まれた外気と所定の割合
で混合されるものとなる。
【0013】また、外気ダクト29には、取り込まれる
外気の温度及び湿度を検出する一体構成の温湿度センサ
30が取り付けられており、外気冷房の有効/無効に用
いられる。本発明では、給気、室内又は還気のいずれか
の温度設定値と実測値と制御パラメータとから、コイル
冷却、コイル加熱、気化冷却及び外気冷房のP、PI、
PIDのいずれかを用いて制御出力を求め、この制御出
力によって冷水弁11、温水弁13、加湿弁15及び各
ダンパ19〜21を制御して、上記温度設定値と実測値
を一致させている。また、本発明では、室内又は還気の
いずれかの湿度設定値と実測値と制御パラメータとか
ら、室内(還気)湿度のP、PI、PIDのいずれかを
用いて制御出力を求め、この制御出力によって加湿弁1
5を制御して、上記湿度設定値と実測値を一致させてい
る。すなわち、冷却コイル12への通水量、加熱コイル
14への通水量、加湿器16への通水量、外気取入量、
還気量、排気量等を制御する。
【0014】本実施形態では、上記の一例として給気の
温度設定値と実測値とPID制御パラメータとから、コ
イル冷却、気化冷却及び外気冷房のPIDを用いて制御
出力を求め、この制御出力によって冷水弁11、加湿弁
15及び各ダンパ19〜21を制御し、還気の湿度設定
値と実測値とPID制御パラメータとから、還気湿度の
PIDを用いて制御出力を求め、この制御出力によって
加湿弁15を制御する場合を説明する。
【0015】さらに、本実施形態では、エネルギーコス
トや環境面から、制御装置22が外気冷房、加湿器での
気化冷却、冷水コイルでの熱交換の優先順位で冷房時の
温度制御を行うものとする。そして、冷房が必要な時に
は、先ず外気ダンパ19を開き、開ききった後に加湿弁
15を開き、さらには冷水弁11を開いていく。但し、
外気と室内の空気状態より外気冷房が行えない条件(例
えば高温高湿又は低温低湿)の場合、すなわち温湿度セ
ンサ30で検出した温度及び湿度がある設定値より高温
高湿の条件の場合、又は低温低湿の条件の場合には、外
気冷房は行わない。
【0016】しかし、加湿器16の入口の空気湿度が飽
和状態に近づいてくると、蒸発水分量が減少し、冷却効
果がなくなり、加湿器16から排水量が増えることとな
り、上水も浪費される。従って、このような状態で気化
冷却するのは得策ではない。そこで、本実施形態では、
給気の相対湿度で給気の飽和状態を判断する。すなわ
ち、図2に示す給気湿度リミット開度テーブルによって
給気湿度から給気飽和時における加湿弁15のリミット
開度を演算する。給気の実測湿度に対して上記テーブル
に示された加湿弁15の開度がリミット開度に達した際
に、図3の制御状態遷移図に示すように冷水弁11を開
く。なお、図3は、比例動作の場合の一例である。積分
や微分動作が加わると、各線がシフトしたり、途中で乖
離したりする。
【0017】次に、図4の制御装置22の制御プロセス
を示すフローチャートを用いて、詳細な制御動作を説明
する。制御装置22は、冷房が必要になると、先ず外気
の条件(温湿度センサ30で検出される外気温度、外気
湿度など)から外気冷房が可能かどうか判断し(ステッ
プ101)、可能であればインターロックの解除を行
い、外気冷房PIDを用いて入力する給気の温度設定値
と実測温度と外気ダンパ19のPID制御パラメータと
から、外気冷房PIDを用いて演算を行って(ステップ
102)、制御出力である外気ダンパの開度を示す外気
ダンパ指示出力を求め、上記外気ダンパ指示出力によっ
て外気ダンパ19の開度制御を行う。
【0018】なお、上記開度制御においては、外気ダン
パの最小開度と最大開度が予め設定されており、外気ダ
ンパが最大開度に至った場合又は外気の条件から外気冷
房が不可能な場合には、ステップ101において温度設
定値と給気の実測温度とから気化冷却が可能かどうか判
断する。ここで、気化冷却が可能な場合には、気化冷却
PIDを用いて入力する給気の実測温度、温度設定値及
び加湿弁15のPID制御パラメータとによって演算を
行って(ステップ103)、制御出力である加湿弁の開
度を示す加湿弁指示出力を求め、上記加湿弁指示出力を
行う。
【0019】ところで、気化冷却のプロセスゲイン(供
給水量に対する冷却効果)は、加湿器16の通過空気の
湿度によって大きく変わる。例えば、低湿の空気では気
化冷却効果が大きいが、高湿の空気では気化冷却効果が
小さい。このプロセスゲインの変動は、図5に示す公知
の空気線図より読み取ることができ、例えば一例として
温度25℃の空気の冷却効果がどのように変化するかを
考察すると、加湿器16が80%相対湿度(以下、「%
RH」と記す)程度までの加湿能力であると考えた場合
に、加湿器入口の空気が40%RHの時には冷却効果が
温度差6〜7℃程度になるのに対して、70%RHの時
には温度差1.5℃程度まで低下してしまう。これだけ
の大きいプロセスゲインの変化に対して、制御のゲイン
が一定では、応答の良い温度制御は実現できない。
【0020】そこで、本実施形態では、上記空気線図の
データを制御装置に記憶させておき、給気湿度に応じて
気化冷却制御のゲインを自動補正して行くことで安定し
た制御を実現できる。図6は、ゲイン補正の一例を示す
補正図である。なお、同様に気化冷却のプロセスゲイン
は、通過風量や入口乾球温度によっても変わるので、こ
れらの値に基づいて制御ゲインの補正を行えば、さらに
制御性を向上させることができる。
【0021】また、制御装置22には、給気の飽和状態
を判断するために、給気湿度リミット開度テーブルが作
成されている(図2参照)。制御装置22は、給気の実
測湿度と給気湿度リミット開度テーブルとから、制御出
力である加湿弁の開度を示す加湿弁指示出力を求め(ス
テップ104)、上記加湿弁指示出力を行う。上記気化
冷却PIDと給気湿度リミット開度テーブルから求めた
加湿弁指示出力に対して、制御装置22は、いずれか最
小値の加湿弁指示出力の選択を行う(ステップ10
5)。なお、ここで気化冷却PIDからの出力の方が小
さい場合には、上記出力を選択し、また給気湿度リミッ
ト開度テーブルからの出力の方が小さい場合には、状態
としてリミット中である旨の出力を行い、ステップ10
1におけるインターロック判断によってコイル冷却PI
Dのインターロックを解除して、コイル冷却PIDを用
いた冷水コイルでの熱交換による温度制御に移行する。
【0022】さらに、制御装置22は、予め定めた室内
(還気)湿度PIDを用いて入力する還気の実測湿度、
湿度設定値及び加湿弁のPID制御パラメータとによっ
て演算を行って(ステップ106)、制御出力である加
湿弁の開度を示す加湿弁指示出力を求め、上記加湿弁指
示出力を行う。上記最小値選択によって選択された気化
冷却PIDからの加湿弁指示出力と室内(還気)湿度P
IDからの加湿弁指示出力に対して、制御装置22は、
いずれか最大値の加湿弁指示出力の選択を行う(ステッ
プ107)。なお、ここで気化冷却PIDからの出力の
方が大きい場合には、上記出力を選択し、また室内(還
気)湿度PIDからの出力の方が大きい場合には、加湿
器が温度制御によらず湿度制御される状態となるので、
状態として加湿中である旨の出力を行い、ステップ10
1におけるインターロック判断によってコイル冷却PI
Dのインターロックを解除して、コイル冷却PIDを用
いた冷水コイルでの熱交換による温度制御に移行する。
【0023】そして、制御装置22は、最大値選択によ
って選択された加湿弁指示出力によって加湿弁15を操
作する。また、制御装置22は、ステップ105におい
て状態出力がリミット中になった場合又はステップ10
7において状態出力が加湿中になった場合には、気化冷
却PIDを用いた温度制御が機能されないと判断して、
コイル冷却PIDを用いて給気の実測温度、温度設定値
及び冷水弁11のPID制御パラメータとによって演算
を行って(ステップ108)、制御出力である冷水弁1
1の開度を示す冷水弁指示出力を求め、上記冷水弁指示
出力によって冷水弁の開度制御を行う。
【0024】このように、本実施形態では、加湿器の気
化冷却効果を利用し、温度設定値と実測温度とから気化
冷却PIDを用いて加湿弁指示出力を求めて、上記加湿
弁の開度制御を行って空気調和装置の温度制御を行うの
で、廉価で、かつ自然エネルギーにより環境への悪影響
もない温度制御を効率良く行うことができる。また、本
実施形態では、外気冷房、加湿器での気化冷却、冷水コ
イルの熱効果の優先順位で温度制御を行うので、エネル
ギーコストの削減及び環境面の改善が図られる。
【0025】なお、本実施形態に係る加湿弁15は、比
例弁で構成したが、本発明はこれに限らず、例えば開閉
二位置式バルブで構成することも可能である。この場合
には、制御装置22は、加湿弁を時間比例制御(デュー
ティ制御)して、加湿器に供給される上水の水量を比例
制御することができる。本発明は、これら実施形態に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施が可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、上水
を使用する加湿器の気化冷却効果を、冷房の温度制御に
積極的に利用し、気化冷却P、PI、PIDのいずれか
を用いて気化冷却の制御出力を求め、前記制御出力によ
って加湿弁を比例制御して前記制御設定温度と前記実測
温度を一致させるので、冷熱源でのガスや電気の消費量
を削減でき、地球環境保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和制御方法を用いた空気調
和システムの構成図である。
【図2】給気湿度と加湿弁のリミット開度との関係を示
す給気湿度リミット開度テーブルを示す図である。
【図3】空気調和装置が行う各制御状態の遷移を示す制
御状態遷移図である。
【図4】図1に示した制御装置の制御プロセスを示すフ
ローチャートである。
【図5】プロセスゲインの変動を読み取るための空気線
図である。
【図6】ゲイン補正の一例を示す補正図である。
【符号の説明】
10 空調機 11 冷水弁 12 冷却コイル 13 温水弁 14 加熱コイル 15 加湿弁 16 加湿器 17,18 ファン 19〜21 ダンパ 22 制御装置 23,26,28,29 ダクト 24 温度センサ 25,27 湿度センサ 30 温湿度センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換用コイルと加湿器を有し、熱交換
    による温度制御と前記加湿器での加湿による湿度制御を
    同時に行う空気調和装置において、 前記加湿器の下流側の給気通路に設置され、給気に伴う
    湿度を実測する湿度センサと、 前記加湿器に供給する水の水量を調整する弁と、 給気温度、室内温度又は還気温度のいずれかを実測する
    温度センサと、 制御設定温度と前記実測された温度とからP、PI、P
    IDのいずれかを用いて気化冷却の制御出力を求め、前
    記弁を操作する制御装置とを備えたことを特徴とする空
    気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記弁は、比例弁又は時間比例制御され
    る二位置弁からなることを特徴とする請求項1に記載の
    空気調和装置。
  3. 【請求項3】 温度及び湿度の実測値を設定値に近づけ
    るように制御する空気調和方法において、 制御設定温度と前記実測された温度とからP、PI、P
    IDのいずれかを用いて気化冷却の第1の制御出力を求
    め、前記第1の制御出力によって加湿器に供給する水の
    水量を調整する弁を操作することを特徴とする空気調和
    方法。
  4. 【請求項4】 通過する空気の温度と湿度の関係から前
    記気化冷却のプロセスゲインを求め、前記プロセスゲイ
    ンに応じた制御ゲインを決定し、この決定した制御ゲイ
    ンにより前記P、PI、PIDの制御パラメータを補正
    することを特徴とする請求項3に記載の空気調和方法。
  5. 【請求項5】 前記空気調和方法にて、加湿器の下流側
    の給気通路に設置された湿度センサからの実測湿度と予
    め求めた湿度飽和リミット特性から気化冷却の第2の制
    御出力を求め、前記第1と第2の制御出力のうちの最小
    値の制御出力によって加湿器に供給する水の水量を調整
    する弁を操作することを特徴とする請求項3又は4に記
    載の空気調和方法。
  6. 【請求項6】 前記空気調和方法にて、制御設定湿度と
    室内又は還気の実測湿度とからP、PI、PIDのいず
    れかを用いて第3の制御出力を求め、請求項5の前記小
    さい制御出力と第3の制御出力のうちの最大値の制御出
    力によって加湿器に供給する水の水量を調整する弁を操
    作ことを特徴とする請求項5に記載の空気調和方法。
  7. 【請求項7】 温度及び湿度の実測値を設定値に近づけ
    るように制御する空気調和方法において、 前記空気調和方法は、外気によって温度制御を行う外気
    冷房工程と、請求項3〜6のいずれかの気化冷却効果に
    よって温度制御を行う気化冷房工程と、冷水コイルでの
    熱交換によって温度制御を行う冷水冷房工程とからな
    り、前記工程順の優先順位で前記制御設定温度と実測温
    度とを一致させるように温度制御を行うことを特徴とす
    る空気調和方法。
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