JP3429141B2 - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JP3429141B2
JP3429141B2 JP26412596A JP26412596A JP3429141B2 JP 3429141 B2 JP3429141 B2 JP 3429141B2 JP 26412596 A JP26412596 A JP 26412596A JP 26412596 A JP26412596 A JP 26412596A JP 3429141 B2 JP3429141 B2 JP 3429141B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気加湿手段とし
てエアワッシャを装備する空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気加湿手段としてエアワッシャ
を用いる空調装置では(図7参照)、エアワッシャWA
は、それを運転する場合、常に、そのエアワッシャWA
における気水接触部uの全体に対し充分量の水wを循環
ポンプ12により循環供給して、通過空気a2を飽和状
態の近傍(すなわち、そのエアワッシャWAでの加湿限
界)まで成り行きに加湿する形式を採っており、そし
て、このエアワッシャWAの装備に対し、空気流れ方向
においてエアワッシャWAの上流側には、加熱量qph
の調整が自在な予熱用の空気加熱手段PH(図7の例で
はバーナ)を配備し、また、空気流れ方向においてエア
ワッシャWAの下流側には、冷却量qcの調整が自在な
空気冷却手段C(図7の例では冷水コイル)と、加熱量
qrhの調整が自在な再熱用の空気加熱手段RH(図7
の例では蒸気コイル)と、加湿量qvの調整が自在な最
終調整用の蒸気噴霧式空気加湿手段NVを、その順に上
流側から並べて配備していた。
【0003】同図7において、4は除塵用のフィルタ、
10はエアワッシャWAに対するエリミネータ、5は調
整対象の空気a1を取り入れるとともに、調整後の空気
a6を空調対象域へ送出する給気ファンである。
【0004】また、Saは蒸気噴霧式空気加湿手段NV
よりも下流側における空気a6(すなわち、調整済空気
として空調対象域へ送る空気)の温度t6(本明細書に
おいて単に空気の温度と称するのは乾球温度を意味す
る)を検出する最終温度検出手段、Sbは同じく蒸気噴
霧式空気加湿手段NVよりも下流側における空気a6の
絶対湿度x6を検出する最終湿度検出手段、Scは空気
冷却手段Cと再熱用空気加熱手段RHとの間における空
気a4の温度t4を検出する冷却後温度検出手段、Sd
はエアワッシャWAにおける循環水wの温度twを検出
する水温検出手段であり、Mは、これら検出手段Sa〜
Sdの検出情報に基づいて、予熱用の空気加熱手段P
H、エアワッシャWA、空気冷却手段C、再熱用の空気
加熱手段RH、及び、蒸気噴霧式の空気加湿手段NVの
夫々を自動調整する空調制御手段である。
【0005】つまり、この空調装置では(図8及び図9
参照)、導入空気a1の状態(温度t1,絶対湿度x
1)が、空調対象域へ送る空気a6の目標状態(図中○
印で示す状態点:目標温度ts,目標絶対湿度xs)に
対して、図8(イ)に示す如く領域r1にある場合や、
図8(ロ)に示す如く領域r2にある場合、また、図9
(ハ)に示す如く領域r3にある場合には、これら各図
に示すように、予熱用の空気加熱手段PH及び、蒸気噴
霧式空気加湿手段NVは停止した状態で、先ず、導入空
気a1(=a2)をエアワッシャWAにより飽和状態近
傍まで成り行きに加湿(等湿球温度線t1’にほぼ沿う
状態変化)し、これに続き、この加湿空気a3を空気冷
却手段Cにより冷却減湿し、さらに、この冷却減湿空気
a4を再熱用の空気加熱手段RHにより加熱(再熱)す
る調整形態を採る。
【0006】そして、この調整形態において、空調制御
手段Mにより、冷却後温度検出手段Scの検出情報に基
づき、冷却減湿後の空気a4の温度t4が所定の冷却後
温度ts4になるように空気冷却手段Cの冷却量qcを
調整することで、空調対象域へ送る空気a6(=a5)
の絶対湿度x6(=冷却除湿後の空気a4の絶対湿度)
を上記の目標絶対湿度xsに調整し、また、最終温度検
出手段Saの検出情報に基づき再熱用空気加熱手段RH
の加熱量qrhを調整することで、空調対象域へ送る空
気a6(=加熱後の空気a5)の温度t6を上記の目標
温度tsに調整するようにしていた。
【0007】また、導入空気a1の状態(温度t1,絶
対湿度x1)が、空調対象域へ送る空気a6の目標状態
(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に対して、図9
(ニ)に示す如く領域r4にある場合には、同図に示す
ように、空気冷却手段Cは停止した状態で、導入空気a
1を予熱用の空気加熱手段PHにより加熱(予熱)し、
続いて、この加熱(予熱)空気a2をエアワッシャWA
により飽和状態近傍まで成り行きに加湿(等湿球温度線
t2’にほぼ沿う状態変化)し、これに続き、この加湿
空気a3(=a4)を再熱用の空気加熱手段RHにより
加熱(再熱)し、さらに、この加熱(再熱)空気a5を
蒸気噴霧式空気加湿手段NVにより加湿する調整形態を
採る。
【0008】そして、この調整形態において、空調制御
手段Mにより、水温検出手段Sdの検出情報に基づき、
エアワッシャWAにおける循環水wの水温twが所定水
温になるように(換言すれば、エアワッシャWA通過後
の空気a3の湿球温度t3’が所定の湿球温度ts3’
になるように)、予熱用空気加熱手段PHの加熱量qp
hを調整することで、エアワッシャWAによる加湿で目
標絶対湿度xs近くの絶対湿度が得られるようにし、そ
の上で、最終温度検出手段Saの検出情報に基づき再熱
用空気加熱手段RHの加熱量qrhを調整することで、
空調対象域に送る空気a6の温度t6を上記の目標温度
tsに調整し、また、最終湿度検出手段Sbの検出情報
に基づき蒸気噴霧式空気加湿手段NVの加湿量qvを調
整することで、空調対象域に送る空気a6の絶対湿度x
6を上記の目標絶対湿度xsに調整するようにしてい
た。
【0009】なお、前記領域r1〜r4の区分におい
て、領域r1と領域r2,r3との境界線は等絶対湿度
線、領域r2と領域r3との境界線、及び、領域r3と
領域r4との境界線は、夫々、等湿球温度線である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来装
置では、目標状態(目標温度ts,目標絶対湿度xs)
に対して前記の領域r1や領域r2、あるいは、領域r
3にある導入空気a1を目標状態に調整するのに、エア
ワッシャWAで加湿した後に空気冷却手段Cで減湿す
る、また、空気冷却手段Cで冷却した後に再熱用の空気
加熱手段RHで加熱(再熱)するといった相反する調整
を要するため、空気調整においてエネルギ浪費が大きい
問題があった。
【0011】また、目標状態(目標温度ts,目標絶対
湿度xs)に対して前記の領域r4にある導入空気a1
を目標状態に調整する場合では、装置構成として、予熱
用の空気加熱手段PH、エアワッシャWA、再熱用の空
気加熱手段RH、並びに、最終調整用の蒸気噴霧式空気
加湿NVの四者を必要とするため、特に、前記の領域r
1や領域r2、あるいは、領域r3にある導入空気a1
を目標状態に調整することも合わせ可能にするには、こ
れら四者に加えてさらに前記の空気冷却手段Cを必要と
するため、装置構成が複雑になって装置が大型化すると
ともに装置コストが高く付き、また、空気通風における
装置全体としての圧力損失が大きくなって送風動力が嵩
む問題があった。
【0012】以上の実情に対し、本発明の主たる課題
は、合理的な装置構成を採ることにより、エネルギ浪費
を回避して省エネを効果的に達成し、また、装置構成の
簡素化を効果的に達成できるようにする点にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1記載の発
明では、図3(ロ)に示すように、目標状態(目標温度
ts,目標絶対湿度xs)に対して導入空気a1の状態
(温度t1,絶対湿度x1)が前記の領域r2にある場
合につき、先ず、導入空気a1を空気冷却手段Cにより
冷却し、続いて、この冷却空気a2(=a3)をエアワ
ッシャWAにより加湿する調整形態を採る。
【0014】そして、この調整形態において、空気冷却
手段Cの冷却量qcを調整して空気冷却手段通過後の空
気a2(=a3)の温度t2を調整することにより、こ
の温度調整に伴うエアワッシャ通過後の空気a4の温度
変化をもって、エアワッシャ通過後の空気a4(すなわ
ち、空調対象域へ送る空気)の温度t4を目標温度ts
に調整し、また、エアワッシャWAの加湿量qwを調整
することにより、エアワッシャ通過後の空気a4(空調
対象域へ送る空気)の絶対湿度x4を目標絶対湿度xs
に調整する。
【0015】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
領域r2にある導入空気a1を目標状態(目標温度t
s,目標絶対湿度xs)に調整する場合において、先述
の従来装置のようにエアワッシャで加湿した後に空気冷
却手段で減湿する、また、空気冷却手段で冷却した後に
再熱用の空気加熱手段で加熱(再熱)するといったエネ
ルギ浪費の大きい調整を回避でき、これにより、省エネ
を効果的に達成することができる。
【0016】また、空気冷却手段CとエアワッシャWA
の二者だけで、領域r2にある導入空気a1を目標状態
に調整できることから、領域r2の空気に対する空調装
置として、先述の従来装置の如くエアワッシャと空気冷
却手段と再熱用空気加熱手段の三者を装備する方式に比
べ、装置構成を簡素化することができ、装置の小型化、
装置コストの低減、圧力損失の低減による送風動力の低
減を達成できる。
【0017】しかも、請求項1記載の発明では、エアワ
ッシャにおける気水接触部として、個別の給水発停操作
が可能な複数の気水接触部を、空気流れに対して並列に
配置することにより、これら気水接触部のうち給水運転
するものの数(すなわち、加湿作用させるものの数)の
変更をもって、通過空気に対するエアワッシャ全体とし
ての加湿量qwを段階的に変更できるようにする。
【0018】また、これら気水接触部を迂回するバイパ
ス風路を設けるとともに、このバイパス風路の通過風量
を調整するバイパス側ダンパと、気水接触部のうちの特
定の気水接触部の通過風量を調整する接触部側ダンパと
を設けることにより、この特定気水接触部の給水運転下
で、これら接触部側ダンパとバイパス側ダンパとを背反
的に開度調整(つまり、一方を閉じ側に開度調整するこ
とに同調させて、他方を開き側に開度調整)して、特定
気水接触部の通過風量とバイパス風路の通過風量とを背
反的に増減させることで、特定気水接触部での加湿量を
変化させ、これにより、上記した気水接触部の給水運転
数変更による加湿量qwの段階的変更とは別に、エアワ
ッシャ全体としての加湿量qwを連続的に変化させて微
調整できるようにする。
【0019】そして、これら気水接触部の給水運転数変
更による加湿量qwの段階的変更と、接触部側ダンパ及
びバイパス側ダンパの背反的開度調整による加湿量qw
の連続的微調整とを組み合わせ実施することにより、エ
アワッシャ全体としての加湿量qwを、各調整レベルで
連続的に変化させて精度良く微調整できるようにしなが
ら、大きな調整範囲にわたって調整できるようにする。
【0020】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
このようにエアワッシャの加湿量q wを、各調整レベル
で連続的に変化させて精度良く微調整しながら、大きな
調整範囲にわたって調整できることにより、エアワッシ
ャ導入空気の湿度が大きく変化することに対しても、エ
アワッシャ通過後の空気の湿度を目標湿度に精度良く調
整することができる。
【0021】また、加湿量調整にダンパによる風量調整
を用いるものでありながら、接触部側ダンパとバイパス
側ダンパとの背反的開度調整により、特定気水接触部の
通過風量とバイパス風路の通過風量とを背反的に増減さ
せて、加湿量qwを調整する形態を採るから、加湿量調
整に伴いエアワッシャ全体としての通過風量が変化して
しまうといったことも防止でき、この点からも、調整性
能に一層優れたエアワッシャとすることができ、ひいて
は、このエアワッシャを用いることにより、空調対象域
へ送出する空気a4の調整精度を効果的に高めることが
できる。
【0022】〔2〕請求項2記載の発明では、図4
(ハ)や図4(ニ)に示すように、目標状態(目標温度
ts,目標絶対湿度xs)に対して導入空気a1の状態
(温度t1,絶対湿度x1)が前記の領域r3や領域r
4にある場合につき、先ず、導入空気a1(=a2)を
空気加熱手段Hにより加熱し、続いて、この加熱空気a
3をエアワッシャWAにより加湿する調整形態を採る。
【0023】そして、この調整形態において、空気加熱
手段Hの加熱量qhを調整して空気加熱手段通過後の空
気a3の温度t3を調整することにより、この温度調整
に伴うエアワッシャ通過後の空気a4の温度変化をもっ
て、エアワッシャ通過後の空気a4(すなわち、空調対
象域へ送る空気)の温度t4を目標温度tsに調整し、
また、エアワッシャWAの加湿量qwを調整することに
より、エアワッシャ通過後の空気a4(空調対象域へ送
る空気)の絶対湿度x4を目標絶対湿度xsに調整す
る。
【0024】すなわち、請求項2記載の発明によれば、
領域r3にある導入空気a1を目標状態(目標温度t
s,目標絶対湿度xs)に調整する場合において、先述
の従来装置のようにエアワッシャで加湿した後に空気冷
却手段で減湿する、また、空気冷却手段で冷却した後に
再熱用の空気加熱手段で加熱(再熱)するといったエネ
ルギ浪費の大きい調整を回避でき、これにより、省エネ
を効果的に達成することができる。
【0025】また、空気加熱手段HとエアワッシャWA
の二者だけで、領域r3にある導入空気a1を目標状態
に調整できることから、領域r3の空気に対する空調装
置として、先述の従来装置の如くエアワッシャと空気冷
却手段と再熱用空気加熱手段の三者を装備する方式に比
べ、装置構成を簡素化することができ、装置の小型化、
装置コストの低減、圧力損失の低減による送風動力の低
減を達成できる。
【0026】そしてまた、領域r4にある導入空気a1
を目標状態(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に調整
する場合については、エアワッシャによる加湿に比べ、
蒸気生成にコストが嵩む蒸気噴霧式の空気加湿手段を不
要にできることから、運転経費を節減できるとともに、
空気加熱手段HとエアワッシャWAの二者だけで、領域
r4にある導入空気a1を目標状態に調整できることに
より、領域r4の空気に対する空調装置として、先述の
従来装置の如く予熱用空気加熱手段とエアワッシャと再
熱用空気加熱手段と最終調整用の蒸気噴霧式空気加湿手
段との四者を装備する方式に比べ、装置構成を大巾に簡
素化することができ、装置の小型化、装置コストの低
減、圧力損失の低減による送風動力の低減を極めて効果
的に達成することができる。
【0027】しかも、請求項2記載の発明では、エアワ
ッシャにおける気水接触部として、個別の給水発停操作
が可能な複数の気水接触部を、空気流れに対して並列に
配置することにより、これら気水接触部のうち給水運転
するものの数(すなわち、加湿作用させるものの数)の
変更をもって、通過空気に対するエアワッシャ全体とし
ての加湿量qwを段階的に変更できるようにする。
【0028】また、これら気水接触部を迂回するバイパ
ス風路を設けるとともに、このバイ パス風路の通過風量
を調整するバイパス側ダンパと、気水接触部のうちの特
定の気水接触部の通過風量を調整する接触部側ダンパと
を設けることにより、この特定気水接触部の給水運転下
で、これら接触部側ダンパとバイパス側ダンパとを背反
的に開度調整(つまり、一方を閉じ側に開度調整するこ
とに同調させて、他方を開き側に開度調整)して、特定
気水接触部の通過風量とバイパス風路の通過風量とを背
反的に増減させることで、特定気水接触部での加湿量を
変化させ、これにより、上記した気水接触部の給水運転
数変更による加湿量qwの段階的変更とは別に、エアワ
ッシャ全体としての加湿量qwを連続的に変化させて微
調整できるようにする。
【0029】そして、これら気水接触部の給水運転数変
更による加湿量qwの段階的変更と、接触部側ダンパ及
びバイパス側ダンパの背反的開度調整による加湿量qw
の連続的微調整とを組み合わせ実施することにより、エ
アワッシャ全体としての加湿量qwを、各調整レベルで
連続的に変化させて精度良く微調整できるようにしなが
ら、大きな調整範囲にわたって調整できるようにする。
【0030】すなわち、請求項2記載の発明によれば、
このようにエアワッシャの加湿量qwを、各調整レベル
で連続的に変化させて精度良く微調整しながら、大きな
調整範囲にわたって調整できることにより、エアワッシ
ャ導入空気の湿度が大きく変化することに対しても、エ
アワッシャ通過後の空気の湿度を目標湿度に精度良く調
整することができる。
【0031】また、加湿量調整にダンパによる風量調整
を用いるものでありながら、接触部側ダンパとバイパス
側ダンパとの背反的開度調整により、特定気水接触部の
通過風量とバイパス風路の通過風量とを背反的に増減さ
せて、加湿量qwを調整する形態を採るから、加湿量調
整に伴いエアワッシャ全体としての通過風量が変化して
しまうといったことも防止でき、この点からも、調整性
能に一層優れたエアワッシャとすることができ、ひいて
は、このエアワッシャを用いることにより、空調対象域
へ送出する空気a4の調整精度を効果的に高めることが
できる。
【0032】〔3〕請求項3記載の発明では、目標状態
(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に対し導入空気a
1の状態(温度t1,絶対湿度x1)が前記の領域r2
にある場合については、空気加熱手段Hの運転を停止し
た状態で、前記した請求項1記載の発明と同様、図3
(ロ)に示す調整形態において、空気冷却手段Cの冷却
量qcを調整することにより、エアワッシャ通過後の空
気a4(空調対象域へ送る空気)の温度t4を目標温度
tsに調整し、かつ、エアワッシャWAの加湿量qwを
調整することにより、エアワッシャ通過後の空気a4
(空調対象域へ送る空気)の絶対湿度x4を目標絶対湿
度xsに調整する。
【0033】また、目標状態(目標温度ts,目標絶対
湿度xs)に対し導入空気a1の状態(温度t1,絶対
湿度x1)が前記の領域r3や領域r4にある場合につ
いては、空気冷却手段Cの運転を停止した状態で、前記
した請求項2記載の発明と同様、図4(ハ)や図4
(ニ)に示す調整形態において、空気加熱手段Hの加熱
量qhを調整することにより、エアワッシャ通過後の空
気a4(空調対象域へ送る空気)の温度t4を目標温度
tsに調整し、かつ、エアワッシャWAの加湿量qwを
調整することにより、エアワッシャ通過後の空気a4
(空調対象域へ送る空気)の絶対湿度x4を目標絶対湿
度xsに調整する。
【0034】そしてまた、図3(イ)に示すように、目
標状態(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に対して導
入空気a1の状態(温度t1,絶対湿度x1)が前記の
領域r1にある場合については、エアワッシャWAの運
転は停止した状態で、導入空気a1を空気冷却手段Cに
より冷却減湿し、続いて、この冷却減湿空気a2を空気
加熱手段Hにより加熱する調整形態を採り、この調整形
態において、空気冷却手段Cの冷却量qcを調整して冷
却減湿後の空気a2の絶対湿度x2を調整することによ
り、この冷却減湿後空気a2の絶対湿度x2と等しい値
となる空気加熱手段通過後の空気a3(すなわち、空調
対象域へ送る空気a4)の絶対湿度x3(=x4)を目
標絶対湿度xsに調整し、また、空気加熱手段Hの加熱
量qhを調整することにより、空気加熱手段通過後の空
気a3(空調対象域へ送る空気a4)の温度t3(=t
4)を目標温度tsに調整する。
【0035】すなわち、請求項3記載の発明によれば、
空気冷却手段Cと空気加熱手段HとエアワッシャWAの
三者を装備するだけで、導入空気a1が領域r1〜r4
のいずれの領域にある場合についても対応でき、この
点、領域r1〜r4のいずれの領域の空気にも対応可能
とするのに、予熱用の空気加熱手段とエアワッシャと空
気冷却手段と再熱用の空気加熱手段と最終調整用の蒸気
噴霧式加湿手段の五者を要する先述の従来装置に比べ、
装置構成を大巾に簡素化することができて、装置の小型
化、装置コストの低減、圧力損失の低減による送風動力
の低減を極めて効果的に達成することができる。
【0036】また、前記した請求項1記載の発明、及
び、請求項2記載の発明と同様、領域r2や領域r3に
ある導入空気a1を目標状態に調整する場合について
は、先述の従来装置のようにエアワッシャで加湿した後
に空気冷却手段で減湿する、また、空気冷却手段で冷却
した後に再熱用の空気加熱手段で加熱(再熱)するとい
ったエネルギ浪費の大きい調整を回避できることから、
省エネを効果的に達成でき、さらにまた、前記した請求
項2記載の発明と同様、領域r4にある導入空気a1を
目標状態に調整する場合については、蒸気生成にコスト
が嵩む蒸気噴霧式の空気加湿手段が不要であることか
ら、運転経費を節減することができる。
【0037】しかも、請求項3記載の発明では、前記し
た請求項1記載の発明、及び、請求項2記載の発明と同
様、エアワッシャにおける気水接触部として、個別の給
水発停操作が可能な複数の気水接触部を、空気流れに対
して並列に配置することにより、これら気水接触部のう
ち給水運転するものの数(すなわち、加湿作用させるも
のの数)の変更をもって、通過空気に対するエアワッシ
ャ全体としての加湿量qwを段階的に変更できるように
する。
【0038】また、これら気水接触部を迂回するバイパ
ス風路を設けるとともに、このバイパス風路の通過風量
を調整するバイパス側ダンパと、気水接触部のうちの特
定の 気水接触部の通過風量を調整する接触部側ダンパと
を設けることにより、この特定気水接触部の給水運転下
で、これら接触部側ダンパとバイパス側ダンパとを背反
的に開度調整(つまり、一方を閉じ側に開度調整するこ
とに同調させて、他方を開き側に開度調整)して、特定
気水接触部の通過風量とバイパス風路の通過風量とを背
反的に増減させることで、特定気水接触部での加湿量を
変化させ、これにより、上記した気水接触部の給水運転
数変更による加湿量qwの段階的変更とは別に、エアワ
ッシャ全体としての加湿量qwを連続的に変化させて微
調整できるようにする。
【0039】そして、これら気水接触部の給水運転数変
更による加湿量qwの段階的変更と、接触部側ダンパ及
びバイパス側ダンパの背反的開度調整による加湿量qw
の連続的微調整とを組み合わせ実施することにより、エ
アワッシャ全体としての加湿量qwを、各調整レベルで
連続的に変化させて精度良く微調整できるようにしなが
ら、大きな調整範囲にわたって調整できるようにする。
【0040】すなわち、請求項3記載の発明によれば、
このようにエアワッシャの加湿量qwを、各調整レベル
で連続的に変化させて精度良く微調整しながら、大きな
調整範囲にわたって調整できることにより、エアワッシ
ャ導入空気の湿度が大きく変化することに対しても、エ
アワッシャ通過後の空気の湿度を目標湿度に精度良く調
整することができる。
【0041】また、加湿量調整にダンパによる風量調整
を用いるものでありながら、接触部側ダンパとバイパス
側ダンパとの背反的開度調整により、特定気水接触部の
通過風量とバイパス風路の通過風量とを背反的に増減さ
せて、加湿量qwを調整する形態を採るから、加湿量調
整に伴いエアワッシャ全体としての通過風量が変化して
しまうといったことも防止でき、この点からも、調整性
能に一層優れたエアワッシャとすることができ、ひいて
は、このエアワッシャを用いることにより、空調対象域
へ送出する空気a4の調整精度を効果的に高めることが
できる。
【0042】〔4〕請求項4記載の発明では、前記した
請求項3記載の発明と同様、目標状態(目標温度ts,
目標絶対湿度xs)に対し導入空気a1の状態(温度t
1,絶対湿度x1)が前記の領域r2にある場合につい
ては、空気加熱手段Hの運転を停止した状態で、前記し
た請求項1記載の発明と同様、図3(ロ)に示す調整形
態において、空気冷却手段Cの冷却量qcを調整するこ
とにより、エアワッシャ通過後の空気a4(空調対象域
へ送る空気)の温度t4を目標温度tsに調整し、か
つ、エアワッシャWAの加湿量qwを調整することによ
り、エアワッシャ通過後の空気a4(空調対象域へ送る
空気)の絶対湿度x4を目標絶対湿度xsに調整する。
【0043】また、目標状態(目標温度ts,目標絶対
湿度xs)に対し導入空気a1の状態(温度t1,絶対
湿度x1)が前記の領域r3や領域r4にある場合につ
いては、空気冷却手段Cの運転を停止した状態で、前記
した請求項2記載の発明と同様、図4(ハ)や図4
(ニ)に示す調整形態において、空気加熱手段Hの加熱
量qhを調整することにより、エアワッシャ通過後の空
気a4(空調対象域へ送る空気)の温度t4を目標温度
tsに調整し、かつ、エアワッシャWAの加湿量qwを
調整することにより、エアワッシャ通過後の空気a4
(空調対象域へ送る空気)の絶対湿度x4を目標絶対湿
度xsに調整する。
【0044】そしてまた、図3(イ)に示すように、目
標状態(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に対して導
入空気a1の状態(温度t1,絶対湿度x1)が前記の
領域r1にある場合については、エアワッシャWAの運
転は停止した状態で、導入空気a1を空気冷却手段Cに
より冷却減湿し、続いて、この冷却減湿空気a2を空気
加熱手段Hにより加熱する調整形態を採り、この調整形
態において、空気冷却手段Cの冷却量qcを調整して冷
却減湿後の空気a2の絶対湿度x2を調整することによ
り、この冷却減湿後空気a2の絶対湿度x2と等しい値
となる空気加熱手段通過後の空気a3(すなわち、空調
対象域へ送る空気a4)の絶対湿度x3(=x4)を目
標絶対湿度xsに調整し、また、空気加熱手段Hの加熱
量qhを調整することにより、空気加熱手段通過後の空
気a3(空調対象域へ送る空気a 4)の温度t3(=t
4)を目標温度tsに調整する。
【0045】すなわち、請求項4記載の発明によれば、
空気冷却手段Cと空気加熱手段HとエアワッシャWAの
三者を装備するだけで、導入空気a1が領域r1〜r4
のいずれの領域にある場合についても対応でき、この
点、領域r1〜r4のいずれの領域の空気にも対応可能
とするのに、予熱用の空気加熱手段とエアワッシャと空
気冷却手段と再熱用の空気加熱手段と最終調整用の蒸気
噴霧式加湿手段の五者を要する先述の従来装置に比べ、
装置構成を大巾に簡素化することができて、装置の小型
化、装置コストの低減、圧力損失の低減による送風動力
の低減を極めて効果的に達成することができる。
【0046】また、前記した請求項1記載の発明、及
び、請求項2記載の発明と同様、領域r2や領域r3に
ある導入空気a1を目標状態に調整する場合について
は、先述の従来装置のようにエアワッシャで加湿した後
に空気冷却手段で減湿する、また、空気冷却手段で冷却
した後に再熱用の空気加熱手段で加熱(再熱)するとい
ったエネルギ浪費の大きい調整を回避できることから、
省エネを効果的に達成でき、さらにまた、前記した請求
項2記載の発明と同様、領域r4にある導入空気a1を
目標状態に調整する場合については、蒸気生成にコスト
が嵩む蒸気噴霧式の空気加湿手段が不要であることか
ら、運転経費を節減することができる。
【0047】しかも、請求項4記載の発明では(図3
(イ),図3(ロ),図4(ハ),図4(ニ)参照)、
エアワッシャWAよりも下流側における空気a4の温度
t4及び絶対湿度x4を検出する温湿度検出手段、及
び、この温湿度検出手段の検出情報に基づき、空気冷却
手段Cの冷却量qc、空気加熱手段Hの加熱量qh、及
び、エアワッシャWAの加湿量qwを自動調整する空調
制御手段を設ける。
【0048】また、導入空気a1の状態(温度t1,絶
対湿度x1)が目標状態(目標温度ts,目標絶対湿度
xs)に対し前記の領域r1〜r4のいずれの領域にあ
るかによって、モード切換手段により調整モードを第1
〜第3モードのいずれかに択一的に切り換える構成と
し、第1モードは導入空気a1が領域r2にあるときの
採用モードとし、第2モードは導入空気a1が領域r3
または領域r4にあるときの採用モードとし、第3モー
ドは導入空気a1が領域r1にあるときの採用モードと
する。
【0049】そして、上記の空調制御手段による自動調
整として、第1モードのときには、空調制御手段が、空
気加熱手段Hの運転を停止した状態で、エアワッシャW
Aの下流側における空気a4の温度t4が目標温度ts
になるように、空気冷却手段Cの冷却量qcを調整し、
かつ、エアワッシャWAの下流側における空気a4の絶
対湿度x4が目標絶対湿度xsになるように、エアワッ
シャWAの加湿量qwを調整することにより、領域r2
にある導入空気a1が、前記の図3(ロ)に示す調整形
態で目標状態(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に自
動調整され、この調整空気a4が空調対象域に供給され
るようにする。
【0050】また、第2モードのときには、空調制御手
段が、空気冷却手段Cの運転を停止した状態で、エアワ
ッシャWAの下流側における空気a4の温度t4が目標
温度tsになるように、空気加熱手段Hの加熱量qhを
調整し、かつ、エアワッシャWAの下流側における空気
a4の絶対湿度x4が目標絶対湿度xsになるように、
エアワッシャWAの加湿量qwを調整することにより、
領域r3または領域r4にある導入空気a1が、前記の
図4(ハ)または図4(ニ)に示す調整形態で目標状態
(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に自動調整され、
この調整空気a4が空調対象域に供給されるようにす
る。
【0051】さらにまた、第3モードのときには、空調
制御手段が、エアワッシャWAの運転を停止した状態
で、エアワッシャXwの下流側における空気a4の絶対
湿度x4が目標絶対湿度xsになるように、空気冷却手
段Xcの冷却量qcを調整し、かつ、エアワッシャWA
の下流側における空気a4の温度t4が目標温度tsに
なるように、空気加熱手段Hの加熱量qhを調整するこ
とにより、領域r1にある導入空気a1が、前記の図3
(イ)に示す調整形態で目標状態(目標温度ts,目標
絶対湿度xs)に自動調整され、この調整空気a4が空
調対象域に供給されるようにする。
【0052】すなわち、請求項4記載の発明によれば、
導入空気a1が領域r1〜r4にある場合の各々につ
き、空気調整状態の検出情報に基づく自動調整をもって
空調対象域への送出空気a4を目標状態に調整するの
に、空気調整状態の検出手段としては、エアワッシャの
下流側における空気a4の温度t4及び絶対湿度x4を
検出する検出手段を装備するだけで済み、この点、自動
調整に要する空気調整状態の検出において、その検出構
成を簡素化し得る点で有利なものとなる。
【0053】なお、請求項4記載の発明の実施にあた
り、モード切換手段は、人為操作によりモードの切り換
えを行う方式とするに代え、領域r1〜r4において導
入空気a1の存在領域が変化することに対し、導入空気
a1の状態検出に基づきモード切り換えを自動的に行う
方式としてもよい。
【0054】〔5〕請求項5記載の発明では、前記した
請求項3記載の発明や請求項4記載の発明と同様、目標
状態(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に対し導入空
気a1の状態(温度t1,絶対湿度x1)が前記の領域
r2にある場合については、空気加熱手段Hの運転を停
止した状態で、前記した請求項1記載の発明と同様、図
3(ロ)に示す調整形態において、空気冷却手段Cの冷
却量qcを調整することにより、エアワッシャ通過後の
空気a4(空調対象域へ送る空気)の温度t4を目標温
度tsに調整し、かつ、エアワッシャWAの加湿量qw
を調整することにより、エアワッシャ通過後の空気a4
(空調対象域へ送る空気)の絶対湿度x4を目標絶対湿
度xsに調整する。
【0055】また、目標状態(目標温度ts,目標絶対
湿度xs)に対し導入空気a1の状態(温度t1,絶対
湿度x1)が前記の領域r3や領域r4にある場合につ
いては、空気冷却手段Cの運転を停止した状態で、前記
した請求項2記載の発明と同様、図4(ハ)や図4
(ニ)に示す調整形態において、空気加熱手段Hの加熱
qhを調整することにより、エアワッシャ通過後の空
気a4(空調対象域へ送る空気)の温度t4を目標温度
tsに調整し、かつ、エアワッシャWAの加湿量qwを
調整することにより、エアワッシャ通過後の空気a4
(空調対象域へ送る空気)の絶対湿度x4を目標絶対湿
度xsに調整する。
【0056】そしてまた、図3(イ)に示すように、目
標状態(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に対して導
入空気a1の状態(温度t1,絶対湿度x1)が前記の
領域r1にある場合については、エアワッシャWAの運
転は停止した状態で、導入空気a1を空気冷却手段Cに
より冷却減湿し、続いて、この冷却減湿空気a2を空気
加熱手段Hにより加熱する調整形態を採り、この調整形
態において、空気冷却手段Cの冷却量qcを調整して冷
却減湿後の空気a2の絶対湿度x2を調整することによ
り、この冷却減湿後空気a2の絶対湿度x2と等しい値
となる空気加熱手段通過後の空気a3(すなわち、空調
対象域へ送る空気a4)の絶対湿度x3(=x4)を目
標絶対湿度xsに調整し、また、空気加熱手段Hの加熱
量qhを調整することにより、空気加熱手段通過後の空
気a3(空調対象域へ送る空気a4)の温度t3(=t
4)を目標温度tsに調整する。
【0057】すなわち、請求項5記載の発明によれば、
空気冷却手段Cと空気加熱手段HとエアワッシャWAの
三者を装備するだけで、導入空気a1が領域r1〜r4
のいずれの領域にある場合についても対応でき、この
点、領域r1〜r4のいずれの領域の空気にも対応可能
とするのに、予熱用の空気加熱手段とエアワッシャと空
気冷却手段と再熱用の空気加熱手段と最終調整用の蒸気
噴霧式加湿手段の五者を要する先述の従来装置に比べ、
装置構成を大巾に簡素化することができて、装置の小型
化、装置コストの低減、圧力損失の低減による送風動力
の低減を極めて効果的に達成することができる。
【0058】また、前記した請求項1記載の発明、及
び、請求項2記載の発明と同様、領域r2や領域r3に
ある導入空気a1を目標状態に調整する場合について
は、先述の従来装置のようにエアワッシャで加湿した後
に空気冷却手段で減湿する、また 、空気冷却手段で冷却
した後に再熱用の空気加熱手段で加熱(再熱)するとい
ったエネルギ浪費の大きい調整を回避できることから、
省エネを効果的に達成でき、さらにまた、前記した請求
項2記載の発明と同様、領域r4にある導入空気a1を
目標状態に調整する場合については、蒸気生成にコスト
が嵩む蒸気噴霧式の空気加湿手段が不要であることか
ら、運転経費を節減することができる。
【0059】しかも、請求項5記載の発明では(図3
(イ),図3(ロ),図4(ハ),図4(ニ)参照)、
空気調整状態の検出手段として、エアワッシャWAの下
流側における空気a4の絶対湿度x4を検出する第1検
出手段と、空気加熱手段HとエアワッシャWAとの間に
おける空気a3の湿球温度t3’を検出する第2検出手
段と、空気冷却手段Cと空気加熱手段Hとの間における
空気a2の絶対湿度x2を検出する第3検出手段と、空
気冷却手段Cと空気加熱手段Hとの間における空気a2
の湿球温度t2’を検出する第4検出手段とを設ける。
【0060】また、これら第1〜第4検出手段の検出情
報に基づき、空気冷却手段Cの冷却量qc、空気加熱手
段Hの加熱量qh、及び、エアワッシャWAの加湿量q
wを自動調整する空調制御手段を設ける。
【0061】そして、この空調制御手段による自動調整
として、空気冷却手段Cと空気加熱手段Hとの間におけ
る空気a2の絶対湿度x2が目標絶対湿度xsよりも低
いときには、上記空気a2の湿球温度t2’が、目標状
態(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に対応する目標
湿球温度ts’になるように、空調制御手段が空気冷却
手段Cの冷却量qcを調整することにより、上記空気a
2の絶対湿度x2が目標絶対湿度xsよりも低い(すな
わち、導入空気a1が前記の領域r2、領域r3、領域
r4のいずれかにある)場合の中でも、上記空気a2の
湿球温度t2’が目標湿球温度ts’よりも低い(すな
わち、導入空気a1が領域r3または領域r4にある)
場合については、この冷却量調整の実行そのもので空気
冷却手段Cの運転が実質的に停止されて、前記の図4
(ハ)または図4(ニ)に示す調整形態に入るようにす
る。
【0062】また逆に、上記空気a2の絶対湿度x2が
目標絶対湿度xsよりも低い場合の中でも、上記空気a
2の湿球温度t2’が目標湿球温度ts’よりも高い
(すなわち、導入空気a1が領域r2にある)場合につ
いては、この冷却量調整により前記の図3(ロ)に示す
調整形態の冷却行程部分が実現されるようにする。
【0063】一方、上記空気a2の絶対湿度x2が目標
絶対湿度xs以上のとき(すなわち、導入空気a1が前
記の領域r1にある場合)には、上記空気a2の絶対湿
度x2が目標絶対湿度xsになるように、空調制御手段
が空気冷却手段Cの冷却量qcを調整することにより、
前記の図3(イ)に示す調整形態の冷却減湿行程部分が
実現されるようにする。
【0064】また、これら冷却量調整とともに、空気加
熱手段HとエアワッシャWAとの間における空気a3の
湿球温度t3’が目標状態に対応する前記の目標湿球温
度ts’になるように、空調制御手段が空気加熱手段H
の加熱量qhを調整することにより、前記の冷却量調整
において図3(ロ)に示す調整形態に入っている場合
(すなわち、導入空気a1が領域r2にある場合であっ
て、空気冷却手段Cに対する冷却量調整により空気a2
の湿球温度t2’が目標湿球温度ts’に調整される場
合)については、この加熱量調整の実行そのもので空気
加熱手段Hの運転が実質的に停止されて、図3(ロ)に
示す調整形態が維持されるようにする。
【0065】これに対し、前記の冷却量調整において図
3(イ),図4(ハ),図4(ニ)のいずれかに示す調
整形態に入っている場合(すなわち、導入空気a1が領
域r1、領域r3、領域r4のいずれかにある場合)に
ついては、この加熱量調整により、これら図3(イ),
図4(ハ),図4(ニ)の夫々に示す調整形態の加熱行
程部分が実現されるようにする。
【0066】さらにまた、上記の冷却量調整及び加熱量
調整とともに、エアワッシャWAの下流側における空気
a4の絶対湿度x4が前記の目標絶対湿度xsになるよ
うに、空調制御手段がエアワッシャWAの加湿量qwを
調整することにより、上記の冷却量調整において図3
(イ)に示す調整形態に入っている場合(すなわち、導
入空気a1が領域r1にある場合であって、空気冷却手
段Cに対する冷却量調整により空気a2の絶対湿度x2
が目標絶対湿度xsに調整される場合)については、こ
の加湿量調整の実行そのものでエアワッシャWAの運転
が実質的に停止されて、同図3(イ)に示す調整形態が
維持されるようにする。
【0067】これに対し、上記の冷却量調整において図
3(ロ),図4(ハ),図4(ニ)のいずれかに示す調
整形態に入っている場合(すなわち、導入空気a1が領
域r2、領域r3、領域r4のいずれかにある場合)に
ついては、この加湿量調整により、これら図3(ロ),
図4(ハ),図4(ニ)の夫々に示す調整形態の加湿行
程部分が実現されるようにする。
【0068】すなわち、請求項5記載の発明によれば、
領域r1〜r4において導入空気a1の存在領域が変化
することに対しても自動的に対応して、空調対象域へ送
出する空気a4を目標状態に自動調整することができ
る。
【0069】なお、空気加熱手段HとエアワッシャWA
との間における空気a3の絶対湿度x3は、空気冷却手
段Cと空気加熱手段Hとの間における空気a2の絶対湿
度x2に等しいことから、請求項5記載の発明の実施に
あたり、空気冷却手段Cと空気加熱手段Hとの間におけ
る空気a2の絶対湿度x2を検出する第3検出手段につ
いては、実際に空気冷却手段Cと空気加熱手段Hとの間
の空気a2の絶対湿度x2を検出するものに代え、空気
加熱手段HとエアワッシャWAとの間の空気a3の絶対
湿度x3を検出するものを採用するようにしてもよい。
【0070】また、エアワッシャWAの下流側における
空気a4の湿球温度t4’は、空気加熱手段Hとエアワ
ッシャWAとの間における空気a3の湿球温度t3’に
ほぼ等しいことから、空気加熱手段HとエアワッシャW
Aとの間における空気a3の湿球温度t3’を検出する
第2検出手段についても、実際に空気加熱手段Hとエア
ワッシャWAとの間の空気a3の湿球温度t3’を検出
するものに代え、エアワッシャWAの下流側の空気a4
の湿球温度t4’を検出するものを採用するようにして
もよい。
【0071】〔6〕請求項6記載の発明では、エアワッ
シャにおける気水接触部として、個別の給水発停操作が
可能な複数の気水接触部を、空気流れに対して並列に配
置することにより、これら気水接触部のうち給水運転す
るものの数(すなわち、加湿作用させるものの数)の変
更をもって、通過空気に対するエアワッシャ全体として
の加湿量qwを段階的に変更できるようにする。
【0072】また、これら気水接触部を迂回するバイパ
ス風路を設けるとともに、このバイパス風路の通過風量
を調整するバイパス側ダンパと、気水接触部のうちの特
定の気水接触部の通過風量を調整する接触部側ダンパと
を設けることにより、この特定気水接触部の給水運転下
で、これら接触部側ダンパとバイパス側ダンパとを背反
的に開度調整(つまり、一方を閉じ側に開度調整するこ
とに同調させて、他方を開き側に開度調整)して、特定
気水接触部の通過風量とバイパス風路の通過風量とを背
反的に増減させることで、特定気水接触部での加湿量を
変化させ、これにより、上記した気水接触部の給水運転
数変更による加湿量qwの段階的変更とは別に、エアワ
ッシャ全体としての加湿量qwを連続的に変化させて微
調整できるようにする。
【0073】そして、これら気水接触部の給水運転数変
更による加湿量qwの段階的変更と、接触部側ダンパ及
びバイパス側ダンパの背反的開度調整による加湿量qw
の連続的微調整とを組み合わせ実施することにより、エ
アワッシャ全体としての加湿量qwを、各調整レベルで
連続的に変化させて精度良く微調整できるようにしなが
ら、大きな調整範囲にわたって調整できるようにする。
【0074】すなわち、請求項6記載の発明によれば、
このようにエアワッシャの加湿量qwを、各調整レベル
で連続的に変化させて精度良く微調整しながら、大きな
調整範囲にわたって調整できることにより、エアワッシ
ャ導入空気の湿度が大きく変化することに対しても、エ
アワッシャ通過後の空気の湿度を目標湿度に精度良く調
整することができる。
【0075】また、加湿量調整にダンパによる風量調整
を用いるものでありながら、接触部側ダンパとバイパス
側ダンパとの背反的開度調整により、特定気水接触部の
通過風量とバイパス風路の通過風量とを背反的に増減さ
せて、加湿量qwを調整する形態を採るから、加湿量調
整に伴いエアワッシャ全体としての通過風量が変化して
しまうといったことも防止でき、この点からも、調整性
能に一層優れたエアワッシャとすることができ、ひいて
は、前記した請求項4又は5記載の発明の実施におい
て、このエアワッシャを用いることにより、空調対象域
へ送出する空気a4の調整精度を効果的に高めることが
できる。
【0076】〔7〕請求項7記載の発明では、前記した
請求項1、2、3又は6記載の発明の実施にあたり、バ
イパス風路及び特定気水接触部に対して通過させる空気
を、気水接触部のうちの特定気水接触部以外のものへ通
過させる空気とは分離した状態で、バイパス風路及び特
定気水接触部に対し強制通風する補助ファンを設けるこ
とにより、この補助ファンの送風機能をもって、接触部
側ダンパやバイパス側ダンパなどの通風抵抗に抗し、バ
イパス風路及び特定気水接触部の側へ所要風量の空気を
安定的に通風できるようにし、これにより、接触部側ダ
ンパとバイパス側ダンパとの背反的開度調整による前記
の加湿量調整において、高い調整効果が安定的に得られ
るようにする。
【0077】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕 図1は空気加湿手段としてエアワッシャを用いる空調装
置を示し、空気導入口1及び空気送出口2を形成した装
置ケーシング3に、空気冷却手段としての冷水コイル
C、空気加熱手段としてのバーナH、及び、空気加湿手
段としてのエアワッシャWAを、その順に空気流れ方向
の上流側から並べて内装してある。
【0078】4は除塵用フィルタ、5は給気ファンであ
り、この給気ファン5により、調整対象の空気a1(本
実施形態では外気)を空気導入口1から装置ケーシング
内に導入して、この導入空気a1を冷水コイルC、バー
ナH、エアワッシャWAに対し順次に通過させるととも
に、この順次通過過程で温湿度調整した空気a4を空気
送出口2から取り出して給気ダクト6を介し空調対象域
(本実施形態では塗装ブース)へ供給する。
【0079】7は冷水コイルCへの冷水通水量を調整す
る冷水流量調整弁であり、この冷水流量調整弁7による
冷水cwの通水量調整により、通過空気a1に対する冷
水コイルCの冷却量qcを調整する。また、8はバーナ
Hへの燃料供給量を調整する燃料流量調整弁であり、こ
の燃料流量調整弁8による燃料gの供給量調整により、
通過空気a2に対するバーナHの加熱量qhを調整す
る。
【0080】エアワッシャWAは、同図1及び図2に示
すように、空気通過断面積が同等の第1〜第5の気水接
触部u1〜u5を装置ケーシング内の空気経路に対し横
断させる状態に一列に並べて、これら気水接触部u1〜
u5を空気流れに対し並列に配置した構造としてあり、
本実施形態においては、これら気水接触部u1〜u5の
夫々を充填材eにより形成する充填式エアワッシャと
し、これら気水接触部u1〜u5の夫々において、散水
具9からの水供給により濡れ状態とした充填材eに対し
空気通過させることで、その通過空気a3を加湿する。
【0081】10はエリミネータ、11は気水接触部u
1〜u5に供給する水wを貯留するとともに、気水接触
部u1〜u5から流下する余剰の水wを受け止める水
槽、12は給水路13を介して散水具9に水槽11の貯
留水wを供給する循環ポンプ、14は水槽11の貯留水
量を一定量に保つ自動補給水弁である。
【0082】散水具9は第1〜第5の気水接触部u1〜
u5毎に等給水量の専用のものを装備し、また、これら
専用散水具9の各々に対する給水路13の分岐部分には
夫々、個別給水弁vを設けてあり、これにより、これら
個別給水弁vの開閉による気水接触部u1〜u5毎の給
水発停操作をもって、第1〜第5気水接触部u1〜u5
のうち給水状態とするものの数を変更することで、エア
ワッシャ全体としての通過空気a3に対する加湿量qw
を一定量Δqw毎に段階的に変更できるようにしてあ
る。
【0083】また、このエアワッシャWAにおいては、
第1〜第5の気水接触部u1〜u5を迂回するバイパス
風路fx、及び、特定気水接触部としての第1気水接触
部u1に対する専用の案内風路fyを設けるとともに、
バーナHを通過した空気a3のうち、これらバイパス風
路fx及び専用案内風路fyに対し通過させる空気a
3’を、第2〜第5気水接触部u2〜u5へ通過させる
空気a3”とは分離した状態で、バイパス風路fx及び
専用案内風路fyに対して強制通風する補助ファンFを
設け、さらに、バイパス風路fxの通過風量Qxを調整
するバイパス側ダンパDxと、専用案内風路fyの通過
風量Qy(すなわち、特定気水接触部としての第1気水
接触部u1の通過風量)を調整する接触部側ダンパDy
を設けてある。
【0084】つまり、第1気水接触部u1への給水を行
いながら、バイパス側ダンパDxと接触部側ダンパDy
とを背反的に開度調整操作して、バイパス風路fxの通
過風量Qxと第1気水接触部u1の通過風量Qyとを、
それらの和を一定に保った状態で背反的に増減させると
いった形態で、第1気水接触部u1の通過風量Qyを調
整して第1気水接触部u1での加湿量を変化させること
により、エアワッシャ全体としての通過風量は一定に保
ちながら、エアワッシャ全体としての通過空気a3に対
する加湿量qwを連続的に変化させて微調整できるよう
にしてある。
【0085】そして、上記の二つの加湿量変更方式、す
なわち、第2〜第5の気水接触部u2〜u5について、
給水状態とするものの数を変更することによる加湿量q
wの段階的変更と、バイパス側ダンパDx及び接触部側
ダンパDyの背反的に開度調整による加湿量qwの連続
的微調整とを組み合わせ実施することにより、通過空気
a3に対するエアワッシャ全体としての加湿量qwを、
各調整レベルで連続的に変化させて精度良く微調整でき
るようにしながら、大きな調整範囲にわたって調整でき
るようにしてある。
【0086】なお、15は第1気水接触部u1の通風抵
抗と同程度の通風抵抗をバイパス風路fxに与えて、バ
イパス側ダンパDxと接触部側ダンパDyがともに50
%開度にあるときのバイパス風路fxの通過風量Qxと
第1気水接触部u1の通過風量とを均等化する多孔板状
の抵抗体である。
【0087】一方、St及びSxはエアワッシャWAよ
りも下流側における空気a4の温度t4と絶対湿度x4
を検出する温湿度検出手段としての温度センサ及び湿度
センサ、MAはこれら温度センサSt及び湿度センサS
xの検出情報に基づき、冷水コイルCの冷却量qc、バ
ーナHの加熱量qh、及び、エアワッシャWAの加湿量
qwを自動調整する空調制御手段として制御器、Kは調
整モードを第1モード、第2モード、第3モードに択一
的に切り換えるモード切換手段としてのモード設定器、
また、Lは空調対象域へ送出する空気a4の目標状態
(目標温度ts,目標絶対湿度xs)を設定する目標設
定器であり、上記の制御器MAはモード設定器Kにより
設定されるモードに応じて、次の(A)〜(D)の制御
を選択的に実行する構成としてある。
【0088】(A)第1モードでは(図3(ロ)参
照)、バーナHの運転を停止した状態で、温度センサS
tの検出温度t4に基づき、エアワッシャWAよりも下
流側における空気a4の温度t4が目標温度tsになる
ように、冷水流量調整弁7の調整をもって冷水コイルC
の冷却量qcを調整し、また、湿度センサSxの検出絶
対湿度x4に基づき、エアワッシャWAよりも下流側に
おける空気a4の絶対湿度x4が目標絶対湿度xsにな
るように、バイパス側ダンパDxと接触部側ダンパDy
との背反的開度調整、及び、個別給水弁vの開閉操作を
もってエアワッシャWAの加湿量qwを調整する。
【0089】すなわち、この第1モードでは、図3
(ロ)に示すように、目標設定器Lにより設定された目
標状態(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に対して、
導入空気a1の状態(温度t1,絶対湿度x1)が領域
r2にある場合につき、先ず、導入空気a1を冷水コイ
ルCにより冷却し、続いて、この冷却空気a2(=a
3)をエアワッシャWAにより加湿する調整形態を採
る。
【0090】そして、この調整形態において、冷水コイ
ルCの冷却量qcを調整して冷却コイル通過後の空気a
2(=a3)の温度t2を調整することにより、この温
度調整に伴うエアワッシャ通過後の空気a4の温度変化
をもって、エアワッシャ通過後の空気a4の温度t4を
目標温度tsに調整し、また、エアワッシャWAの加湿
量qwを調整することにより、エアワッシャ通過後の空
気a4の絶対湿度x4を目標絶対湿度xsに調整する。
【0091】(B)第2モードでは(図4(ハ)及び図
4(ニ)参照)、冷水コイルCの運転を停止した状態
で、温度センサStの検出温度t4に基づき、エアワッ
シャWAよりも下流側における空気a4の温度t4が目
標温度tsになるように、燃料流量調整弁8の調整をも
ってバーナHの加熱量qhを調整し、また、湿度センサ
Sxの検出絶対湿度x4に基づき、エアワッシャWAよ
りも下流側における空気a4の絶対湿度x4が目標絶対
湿度xsになるように、バイパス側ダンパDxと接触部
側ダンパDyとの背反的開度調整、及び、個別給水弁v
の開閉操作をもってエアワッシャWAの加湿量qwを調
整する。
【0092】すなわち、この第2モードでは、図4
(ハ)や図4(ニ)に示すように、目標設定器Lにより
設定された目標状態(目標温度ts,目標絶対湿度x
s)に対して、導入空気a1の状態(温度t1,絶対湿
度x1)が領域r3や領域r4にある場合につき、先
ず、導入空気a1(=a2)をバーナHにより加熱し、
続いて、この加熱空気a3をエアワッシャWAにより加
湿する調整形態を採る。
【0093】そして、この調整形態において、バーナH
の加熱量qhを調整してバーナ通過後の空気a3の温度
t3を調整することにより、この温度調整に伴うエアワ
ッシャ通過後の空気a4の温度変化をもって、エアワッ
シャ通過後の空気a4の温度t4を目標温度tsに調整
し、また、エアワッシャWAの加湿量qwを調整するこ
とにより、エアワッシャ通過後の空気a4の絶対湿度x
4を目標絶対湿度xsに調整する。
【0094】(C)第3モードでは(図3(イ)参
照)、エアワッシャWAの運転を停止した状態で、湿度
センサSxの検出絶対湿度x4に基づき、エアワッシャ
WAよりも下流側における空気a4の絶対湿度x4が目
標絶対湿度xsになるように、冷水流量調整弁7の調整
をもって冷水コイルCの冷却量qcを調整し、また、温
度センサStの検出温度t4に基づき、エアワッシャW
Aよりも下流側における空気a4の温度t4が目標温度
tsになるように、燃料流量調整弁8の調整をもってバ
ーナHの加熱量qhを調整する。
【0095】すなわち、この第3モードでは、図3
(イ)に示すように、目標設定器Lにより設定された目
標状態(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に対して、
導入空気a1の状態(温度t1,絶対湿度x1)が領域
r1にある場合につき、先ず、導入空気a1を冷水コイ
ルCにより冷却減湿し、続いて、この冷却減湿空気a2
をバーナHにより加熱する調整形態を採る。
【0096】そして、この調整形態において、冷水コイ
ルCの冷却量qcを調整して冷却減湿後の空気a2の絶
対湿度x2を調整することにより、この冷却減湿後空気
a2の絶対湿度x2と等しい値となるバーナ通過後空気
a3(=a4)の絶対湿度x3(=x4)を目標絶対湿
度xsに調整し、また、バーナHの加熱量qhを調整す
ることにより、バーナ通過後空気a3(=a4)の温度
t3(=t4)を目標温度xsに調整する。
【0097】以上要するに、本第1実施形態において
は、目標状態(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に対
し、導入空気a1である外気が上記の領域r2にある場
合(一般に夏期に近い中間期の場合)には第1モード
を、また、導入空気a1である外気が上記の領域r3や
領域4にある場合(一般に冬期や冬期に近い中間期の場
合)には第2モードを、さらにまた、導入空気a1であ
る外気が上記の領域r1にある場合(一般に夏期の場
合)には第3モードを、夫々、モード設定器Kにより設
定する。
【0098】そして、これら設定モードに応じ制御器M
Aを上記の如く制御動作させることにより、導入空気a
1である外気が上記の領域r1〜領域r4にある場合の
各々について、空調対象域へ送る空気a4を目標状態
(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に自動調整できる
ようにしてある。
【0099】〔第2実施形態〕 図5は、上記の第1実施形態で示した空調装置におい
て、空気調整の自動制御面で構成変更を加えたものを示
し、装置ケーシング3内における冷水コイルC、バーナ
H、エアワッシャWAの配置、並びに、エアワッシャW
Aの構造は第1実施形態と同じである。
【0100】この空調装置において、S1はエアワッシ
ャWAの下流側における空気a4の絶対湿度x4を検出
する第1検出手段としての後段湿度センサ、S2はバー
ナHとエアワッシャWAとの間における空気a3の湿球
温度t3’を検出する第2検出手段としての後段湿球温
度センサ、S3は冷水コイルCとバーナHとの間におけ
る空気a2の絶対湿度x2を検出する第3検出手段とし
ての前段湿度センサ、S4は冷水コイルCとバーナHと
の間における空気a2の湿球温度t2’を検出する第4
検出手段として前段湿球温度センサである。
【0101】また、MBはこれら4つのセンサS1〜S
4の検出情報に基づいて冷水コイルCの冷却量qc、バ
ーナHの加熱量qh、及び、エアワッシャWAの加湿量
qwを自動調整する空調制御手段としての制御器であ
り、この制御器MBは、導入空気a1の状態が前記の領
域r1〜r4のいずれにあるかによらず、常に次の(D
−1)〜(D−4)の制御を実行する構成としてある。
【0102】(D−1)冷水コイルC−バーナ間の空
気a2の絶対湿度x2と、冷水コイルC−バーナH間の
空気a2の湿球温度t2’との調整関係について予め設
定した図6(イ)に示す第1設定関係Z1において、前
段湿度センサS3により検出される冷水コイルC−バー
間の空気a2の絶対湿度x2に対応する湿球温度t
2’を、冷水コイル調整用の副目標湿球温度ts2’と
する。
【0103】なお、第1設定関係Z1を示す図6(イ)
において、xsは目標絶対湿度、ts’は目標状態(目
標温度ts,目標絶対湿度xs)に対応する目標湿球温
度である。
【0104】(D−2)冷水コイルC−バーナH間の空
気a2の湿球温度t2’と、冷水コイルCの冷却量qc
との調整関係について、前記の副目標湿球温度ts2’
を基準に自動設定される図6(ロ)に示す第2設定関係
Z2において、前段湿球温度センサS4により検出され
る冷水コイルC−バーナH間の空気a2の湿球温度t
2’に対応する冷却量qcを目標冷却量qcsとし、冷
水流量調整弁7の調整により冷水コイルCの冷却量qc
を、この目標冷却量qcsに調整する。
【0105】なお、図6(ロ)において破線のグラフ
は、第2設定関係Z2の自動設定において、基準とする
副目標湿球温度ts2’が変化した場合の第2設定関係
Z2の変化を示し、副目標湿球温度ts2’の変化に対
し第2設定関係Z2は同方向へ平行移動する。また、こ
の図6(ロ)において、ts’は目標状態(目標温度t
s,目標絶対湿度xs)に対応する前記の目標湿球温度
である。
【0106】(D−3)バーナH−エアワッシャWA間
の空気a3の湿球温度t3’と、バーナHの加熱量qh
との調整関係について予め設定した図6(ハ)に示す第
3設定関係Z3において、後段湿球温度センサS2によ
り検出されるバーナH−エアワッシャWA間の空気a3
の湿球温度t3’に対応する加熱量qhを目標加熱量q
hsとし、燃料流量調整弁8の調整によりバーナHの加
熱量qhを、この目標加熱量qhsに調整する。
【0107】なお、第3設定関係Z3を示す図6(ハ)
において、ts’は目標状態(目標温度ts,目標絶対
湿度xs)に対応する前記の目標湿球温度である。
【0108】(D−4)エアワッシャWA後の空気a4
の絶対湿度x4と、エアワッシャWAの加湿量qwとの
調整関係について予め設定した図6(ニ)に示す第4設
定関係Z4において、後段湿度センサS1により検出さ
れるエアワッシャWA後の空気a4の絶対湿度x4に対
応する加湿量qwを目標加湿量qwsとし、バイパス側
ダンパDxと接触部側ダンパDyとの背反的開度調整、
及び、個別給水弁vの開閉操作による気水接触部u2〜
u5の給水運転数の変更により、エアワッシャWAの加
湿量qwを、この目標加湿量qwsに調整する。
【0109】なお、第4設定関係Z4を示す図6(ニ)
において、xsは前記の目標絶対湿度である。
【0110】つまり、この制御器MBは、上記(D−
1)及び(D−2)の制御動作により、冷水コイルC−
バーナH間の空気a2の絶対湿度x2が目標絶対湿度x
sよりも低いとき(すなわち、副目標湿球度ts2’
=目標湿球温度ts’となるとき)には、この冷水コイ
ルC−バーナH間の空気a2の湿球温度t2’が目標状
態(目標温度ts,目標絶対湿度xs)に対応する前記
の目標湿球温度ts’になるように、冷水コイルCの冷
却量qcを調整し、これにより、冷水コイルC−バーナ
H間の空気a2の絶対湿度x2が目標絶対湿度xsより
も低い(すなわち、導入空気a1が前記の領域r2、領
域r3、領域r4のいずれかにある)場合の中でも、冷
水コイルC−バーナH間の空気a2の湿球温度t2’が
前記の目標湿球温度ts’よりも低い(すなわち、導入
空気a1が領域r3または領域r4にある)場合につい
ては、この冷却量調整の実行そのもので冷水コイルCの
運転を実質的に停止するようにして、前記の図4(ハ)
または図4(ニ)に示す調整形態に入るようにする。
【0111】また逆に、冷水コイルC−バーナH間の空
気a2の絶対湿度x2が目標絶対湿度xsよりも低い場
合の中でも、この冷水コイルC−バーナH間の空気a2
の湿球温度t2’が前記の目標湿球温度ts’よりも高
い(すなわち、導入空気a1が領域r2にある)場合に
ついては、この冷却量調整により、前記の図3(ロ)に
示す調整形態の冷却行程部分を実現する。
【0112】一方、冷水コイルC−バーナH間の空気a
2の絶対湿度x2が目標絶対湿度xs以上のとき(すな
わち、導入空気a1が前記の領域r1にある場合であっ
て、副目標湿球湿度ts2’<目標湿球温度ts’とな
るとき)には、上記(D−1)及び(D−2)の制御動
作により、冷水コイルC−バーナH間の空気a2の絶対
湿度x2が目標絶対湿度xsになるように、冷水コイル
Cの冷却量qcを調整し、この冷却量調整により、前記
の図3(イ)に示す調整形態の冷却減湿行程部分を実現
する。
【0113】また、これら冷却量調整とともに、前記
(D−3)の制御動作をもって、バーナH−エアワッシ
ャWA間の空気a3の湿球温度t3’が目標状態に対応
する前記の目標湿球温度ts’になるように、バーナH
の加熱量qhを調整することにより、上記の冷却量調整
において図3(ロ)に示す調整形態に入っている場合
(すなわち、導入空気a1が領域r2にある場合であっ
て、冷水コイルCに対する冷却量調整により空気a2の
湿球温度t2’が前記の目標湿球温度ts’に調整され
る場合)については、この加熱量調整の実行そのもので
バーナHの運転を実質的に停止するようにして、図3
(ロ)に示す調整形態を維持する。
【0114】これに対し、前記の冷却量調整において図
3(イ),図4(ハ),図4(ニ)のいずれかに示す調
整形態に入っている場合(すなわち、導入空気a1が領
域r1、領域r3、領域r4のいずれかにある場合)に
ついては、この加熱量調整により、これら図3(イ),
図4(ハ),図4(ニ)の夫々に示す調整形態の加熱行
程部分を実現する。
【0115】さらにまた、上記の冷却量調整及び加熱量
調整とともに、前記(D−4)の制御動作をもって、エ
アワッシャWA後の空気a4の絶対湿度x4が前記の目
標絶対湿度xsになるように、エアワッシャWAの加湿
量qwを調整することにより、上記の冷却量調整におい
て図3(イ)に示す調整形態に入っている場合(すなわ
ち、導入空気a1が領域r1にある場合であって、冷水
コイルCに対する冷却量調整により空気a2の絶対湿度
x2が目標絶対湿度xsに調整される場合)について
は、この加湿量調整の実行そのものでエアワッシャWA
の運転を実質的に停止するようにして、図3(イ)に示
す調整形態を維持する。
【0116】これに対し、上記の冷却量調整において図
3(ロ),図4(ハ),図4(ニ)のいずれかに示す調
整形態に入っている場合(すなわち、導入空気a1が領
域r2、領域r3、領域r4のいずれかにある場合)に
ついては、この加湿量調整により、これら図3(ロ),
図4(ハ),図4(ニ)の夫々に示す調整形態の加湿行
程部分を実現する。
【0117】以上要するに、本第2実施形態において
は、制御器MBを上記の如く制御動作させることによ
り、導入空気a1である外気の存在領域が前記の領域r
1〜r4のいずれに変化することに対しても自動的に対
応して、空調対象域へ送る空気a4を目標状態(目標温
度ts,目標絶対湿度xs)に自動調整できるようにし
てある。
【0118】〔別の実施形態〕 次に発明の別の実施形態を列記する。請求項1,3,4
又は5記載の発明の実施にあたり、通過空気a1に対す
る冷却量qcの調整が自在な空気冷却手段としては、前
述の実施形態の如き、冷水cwの供給量調整により冷却
量qcを調整する冷水コイルCの他、例えば、ブライン
や氷水混合流体の供給量調整により冷却量qcを調整す
る冷却用コイル、あるいはまた、冷媒供給量の調整によ
り冷却量qcを調整する直膨コイルなど、種々の形式の
ものを採用できる。
【0119】請求項2,3,4又は5記載の発明の実施
にあたり、通過空気a2に対する加熱量qhの調整が自
在な空気加熱手段としては、前述の実施形態の如き、燃
料gの供給量調整により加熱量qhを調整するバーナH
の他、例えば、温水の供給量調整により加熱量qhを調
整する温水コイルや、蒸気の供給量調整により加熱量q
hを調整する蒸気コイル、あるいはまた、供給電力の調
整により加熱量qhを調整する電気ヒータなど、種々の
形式のものを採用できる。
【0120】請求項1〜7記載の発明の実施にあたり、
エアワッシャWAは、気水接触部u1〜u5を通気性の
充填材eで形成する充填式に代え、気水接触部u1〜u
5としての単なる通気空間に水wを散布するだけの形式
であってもよい。
【0121】請求項4又は5記載の発明の実施にあた
り、通過空気a3に対するエアワッシャWAの加湿量q
wを調整自在とするのに、前述の実施形態の如く、バイ
パス側ダンパDxと接触部側ダンパDyとの背反的開度
調整、及び、個別給水弁vの開閉操作による気水接触部
u2〜u5の給水運転数の変更をもって加湿量qwの調
整を可能にする構造の他、例えば、単に給水量の調整で
加湿量qwを調整する構造や、単にバイパス風量の調整
で加湿量qwを調整する構造、あるいはまた、これら給
水量の調整とバイパス風量の調整との組み合わせをもっ
て加湿量qwを調整する構造など、種々の調整構造を採
用できる。
【0122】請求項4又は5記載の発明の実施におい
て、絶対湿度の検出にあたっては、絶対湿度を直接に測
定する手段を用いるに代え、温度や相対湿度、あるい
は、比エンタルピなどの絶対湿度以外の空気状態量から
絶対湿度を算出する方式を採用してもよく、同様に、湿
球温度の検出にあたっても、湿球温度を直接に測定する
手段を用いるに代え、温度や相対湿度、あるいは、比エ
ンタルピなどの湿球温度以外の空気状態量から湿球温度
を算出する方式を採用してもよい。
【0123】請求項1〜5記載の発明の実施において、
目標状態(目標温度ts、目標絶対湿度xs)の指定
は、温度と絶対湿度とによる指定に限られるものではな
く、その他の空気状態量を用いて同等の目標状態(目標
温度ts、目標絶対湿度xs)を指定するようにしても
よい。
【0124】請求項5記載の発明の実施において、空調
制御手段(制御器MB)が採用する制御方式は、前述の
第2実施形態で示した(D−1)〜(D−4)の制御方
式に限定されるものではなく、結果として、請求項5に
記載した制御内容を実行するものであれば、種々の制御
方式を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置平面図
【図2】エアワッシャ要部の概略斜視図
【図3】空気調整形態を説明するための湿り空気線図
【図4】空気調整形態を説明するための湿り空気線図
【図5】装置平面図
【図6】制御方式を説明するためのグラフ
【図7】従来装置の装置構成図
【図8】従来装置による空気調整形態を説明するための
湿り空気線図
【図9】従来装置による空気調整形態を説明するための
湿り空気線図
【符号の説明】
WA エアワッシャ qw 加湿量 C 空気冷却手段 qc 冷却量 H 空気加熱手段 qh 加熱量 St,Sx 温湿度検出手段 MA,MB 空調制御手段 S1〜S4 第1〜第4検出手段 ts 目標温度 xs 目標絶対湿度 ts’ 目標湿球温度 u1〜u5 気水接触部 u1 特定気水接触部 fx バイパス風路 Dx バイパス側ダンパ Dy 接触部側ダンパ F 補助ファン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−196259(JP,A) 特開 平5−248689(JP,A) 特開 平4−113136(JP,A) 特開 平5−26503(JP,A) 特開 昭54−57350(JP,A) 特開 平4−124546(JP,A) 特開 平6−337135(JP,A) 実開 昭61−203234(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 3/14 F24F 6/14 F24F 11/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気加湿手段としてエアワッシャを装備
    する空調装置であって、 前記エアワッシャを、通過空気に対する加湿量の調整が
    自在な構成にし、 通過空気に対する冷却量の調整が自在な空気冷却手段
    を、空気流れ方向において前記エアワッシャの上流側に
    配置し、前記エアワッシャを構成するのに、個別の給水発停操作
    が可能な複数の気水接触部を、空気流れに対して並列に
    配置し、 これら気水接触部を迂回するバイパス風路を設けるとと
    もに、このバイパス風路の通過風量を調整するバイパス
    側ダンパと、前記気水接触部のうちの特定の気水接触部
    の通過風量を調整する接触部側ダンパとを設けてある
    調装置。
  2. 【請求項2】 空気加湿手段としてエアワッシャを装備
    する空調装置であって、 前記エアワッシャを、通過空気に対する加湿量の調整が
    自在な構成にし、 通過空気に対する加熱量の調整が自在な空気加熱手段
    を、空気流れ方向において前記エアワッシャの上流側に
    のみ配置し、前記エアワッシャを構成するのに、個別の給水発停操作
    が可能な複数の気水接触部を、空気流れに対して並列に
    配置し、 これら気水接触部を迂回するバイパス風路を設けるとと
    もに、このバイパス風路の通過風量を調整するバイパス
    側ダンパと、前記気水接触部のうちの特定の気水接触部
    の通過風量を調整する接触部側ダンパとを設けてある
    調装置。
  3. 【請求項3】 空気加湿手段としてエアワッシャを装備
    する空調装置であって、 前記エアワッシャを、通過空気に対する加湿量の調整が
    自在な構成にし、 通過空気に対する加熱量の調整が自在な空気加熱手段
    を、空気流れ方向において前記エアワッシャの上流側に
    配置し、 通過空気に対する冷却量の調整が自在な空気冷却手段
    を、空気流れ方向において前記空気加熱手段の上流側に
    配置し、前記エアワッシャを構成するのに、個別の給水発停操作
    が可能な複数の気水接触部を、空気流れに対して並列に
    配置し、 これら気水接触部を迂回するバイパス風路を設けるとと
    もに、このバイパス風路の通過風量を調整するバイパス
    側ダンパと、前記気水接触部のうちの特定の気水接触部
    の通過風量を調整する接触部側ダンパとを設けてある
    調装置。
  4. 【請求項4】 空気加湿手段としてエアワッシャを装備
    する空調装置であって、 前記エアワッシャを、通過空気に対する加湿量の調整が
    自在な構成にし、 通過空気に対する加熱量の調整が自在な空気加熱手段
    を、空気流れ方向において前記エアワッシャの上流側に
    配置し、 通過空気に対する冷却量の調整が自在な空気冷却手段
    を、空気流れ方向において前記空気加熱手段の上流側に
    配置し、 前記エアワッシャの下流側における空気の温度及び絶対
    湿度を検出する温湿度検出手段と、 この温湿度検出手段の検出情報に基づいて、前記空気冷
    却手段の冷却量、前記空気加熱手段の加熱量、及び、前
    記エアワッシャの加湿量を自動調整する空調制御手段
    と、 調整モードを第1モード、第2モード、第3モードに択
    一的に切り換えるモード切換手段とを設け、 前記空調制御手段は、 第1モードのときには、前記空気加熱手段の運転を停止
    した状態で、前記エアワッシャの下流側における空気の
    温度が目標温度になるように、前記空気冷却手段の冷却
    量を調整し、かつ、前記エアワッシャの下流側における
    空気の絶対湿度が目標絶対湿度になるように、前記エア
    ワッシャの加湿量を調整し、 第2モードのときには、前記空気冷却手段の運転を停止
    した状態で、前記エアワッシャの下流側における空気の
    温度が目標温度になるように、前記空気加熱手段の加熱
    量を調整し、かつ、前記エアワッシャの下流側における
    空気の絶対湿度が目標絶対湿度になるように、前記エア
    ワッシャの加湿量を調整し、 第3モードのときには、前記エアワッシャの運転を停止
    した状態で、前記エアワッシャの下流側における空気の
    絶対湿度が目標絶対湿度になるように、前記空気冷却手
    段の冷却量を調整し、かつ、前記エアワッシャの下流側
    における空気の温度が目標温度になるように、前記空気
    加熱手段の加熱量を調整する構成としてある空調装置。
  5. 【請求項5】 空気加湿手段としてエアワッシャを装備
    する空調装置であって、 前記エアワッシャを、通過空気に対する加湿量の調整が
    自在な構成にし、 通過空気に対する加熱量の調整が自在な空気加熱手段
    を、空気流れ方向において前記エアワッシャの上流側に
    配置し、 通過空気に対する冷却量の調整が自在な空気冷却手段
    を、空気流れ方向において前記空気加熱手段の上流側に
    配置し、 前記エアワッシャの下流側における空気の絶対湿度を検
    出する第1検出手段と、 前記空気加熱手段と前記エアワッシャとの間における空
    気の湿球温度を検出する第2検出手段と、 前記空気冷却手段と前記空気加熱手段との間における空
    気の絶対湿度を検出する第3検出手段と、 前記空気冷却手段と前記空気加熱手段との間における空
    気の湿球温度を検出する第4検出手段と、 これら第1〜第4検出手段の検出情報に基づいて前記空
    気冷却手段の冷却量、前記空気加熱手段の加熱量、及
    び、前記エアワッシャの加湿量を自動調整する空調制御
    手段とを設け、 この空調制御手段は、 前記空気冷却手段と前記空気加熱手段との間における空
    気の絶対湿度が目標絶対湿度よりも低いときには、前記
    空気冷却手段と前記空気加熱手段との間における空気の
    湿球温度が、目標温度及び目標絶対湿度に対応する目標
    湿球温度になるように、前記空気冷却手段の冷却量を調
    整し、 前記空気冷却手段と前記空気加熱手段との間における空
    気の絶対湿度が前記の目標絶対湿度以上のときには、前
    記空気冷却手段と前記空気加熱手段との間における空気
    の絶対湿度が前記の目標絶対湿度になるように、前記空
    気冷却手段の冷却量を調整し、 さらに、これら冷却量の調整とともに、前記空気加熱手
    段と前記エアワッシャとの間における空気の湿球温度が
    前記の目標湿球温度になるように、前記空気加熱手段の
    加熱量を調整し、かつ、前記エアワッシャの下流側にお
    ける空気の絶対湿度が前記の目標絶対湿度になるよう
    に、前記エアワッシャの加湿量を調整する構成として
    る空調装置。
  6. 【請求項6】 前記エアワッシャを構成するのに、個別
    の給水発停操作が可能な複数の気水接触部を、空気流れ
    に対して並列に配置し、 これら気水接触部を迂回するバイパス風路を設けるとと
    もに、このバイパス風路の通過風量を調整するバイパス
    側ダンパと、前記気水接触部のうちの特定の気水接触部
    の通過風量を調整する接触部側ダンパとを設けてある
    求項4又は5記載の空調装置。
  7. 【請求項7】 前記バイパス風路及び前記特定気水接触
    部に対して通過させる空気を、前記気水接触部のうちの
    前記特定気水接触部以外の気水接触部へ通過させる空気
    とは分離した状態で、前記バイパス風路及び前記特定気
    水接触部に対し強制通風する補助ファンを設けてある
    求項1、2、3又は6記載の空調装置。
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