JPH0713821Y2 - 塗装ブースの空調装置 - Google Patents
塗装ブースの空調装置Info
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- JPH0713821Y2 JPH0713821Y2 JP1989088741U JP8874189U JPH0713821Y2 JP H0713821 Y2 JPH0713821 Y2 JP H0713821Y2 JP 1989088741 U JP1989088741 U JP 1989088741U JP 8874189 U JP8874189 U JP 8874189U JP H0713821 Y2 JPH0713821 Y2 JP H0713821Y2
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- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、塗装ブースの空調装置に関する。
[従来の技術] 例えば、自動車車体等の被塗装物を塗装室の中央部にお
いて長手方向に搬送し、その両側部に配設された塗装機
器を用いて塗装する塗装ブースでは、塗膜管理、蒸発溶
剤の除去や作業環境保全等の観点から、空調装置を設け
塗装室内を例えば温度20〜30℃,湿度80%前後に保持す
るのが好ましい。
いて長手方向に搬送し、その両側部に配設された塗装機
器を用いて塗装する塗装ブースでは、塗膜管理、蒸発溶
剤の除去や作業環境保全等の観点から、空調装置を設け
塗装室内を例えば温度20〜30℃,湿度80%前後に保持す
るのが好ましい。
しかし、塗装ブースは、約6m,全長80mにも及ぶ大容積で
あることから、ブース内全体を上記所定温度と湿度に保
持するためには、約10,000m3/minの大量空気を調温・調
湿しなければならず空調装置が過大設備となり運用経済
の負担も膨大となる。
あることから、ブース内全体を上記所定温度と湿度に保
持するためには、約10,000m3/minの大量空気を調温・調
湿しなければならず空調装置が過大設備となり運用経済
の負担も膨大となる。
このような問題を解決するために、実開昭61−34025
号,実開昭61−183163号に開示された如く、2つの空調
装置を設けたものが公知である。
号,実開昭61−183163号に開示された如く、2つの空調
装置を設けたものが公知である。
すなわち、第2図に示す如く、給気室3,塗装室5,排気処
理室6とからなる塗装ブース1に外気を調温・調湿する
第1の空調手段11(調湿部12,ヒータ16,ファン17)と外
気を調温する第2の空調手段21(ヒータ26,ファン27)
とを設け、第1の空調手段11からの調温・調湿空気は第
1のダクト19で塗装室5の中央部すなわち塗装ゾーンZ1
に、第2の空調手段21からの調温空気は第2のダクト29
(29−1,29−2)で塗装室5の両側部すなわち非塗装ゾ
ーンZ2,Z2に導く構成である。なお、Wは被塗装物、4
はフィルタ、9はロールフィルタである。
理室6とからなる塗装ブース1に外気を調温・調湿する
第1の空調手段11(調湿部12,ヒータ16,ファン17)と外
気を調温する第2の空調手段21(ヒータ26,ファン27)
とを設け、第1の空調手段11からの調温・調湿空気は第
1のダクト19で塗装室5の中央部すなわち塗装ゾーンZ1
に、第2の空調手段21からの調温空気は第2のダクト29
(29−1,29−2)で塗装室5の両側部すなわち非塗装ゾ
ーンZ2,Z2に導く構成である。なお、Wは被塗装物、4
はフィルタ、9はロールフィルタである。
したがって、第1の空調手段11は、塗装室5の幅方向の
塗装ゾーンZ1(約1/3幅)についての調温・調湿空気を
供給できればよいので小型化できる。一方、第2の空調
手段21は非塗装ゾーンZ2,Z2(約2/3幅)に調温空気を供
給すればよく、しかも冬期でも例えば15℃前後とすれば
よいから調温能力も小さく、調湿機能を設けなくてもよ
い。
塗装ゾーンZ1(約1/3幅)についての調温・調湿空気を
供給できればよいので小型化できる。一方、第2の空調
手段21は非塗装ゾーンZ2,Z2(約2/3幅)に調温空気を供
給すればよく、しかも冬期でも例えば15℃前後とすれば
よいから調温能力も小さく、調湿機能を設けなくてもよ
い。
しかして、空調装置を全体として小型化でき、運用コス
トを大幅に低下させながら高品質塗装できる。
トを大幅に低下させながら高品質塗装できる。
[考案が解決しようとする課題] しかし、かかる従来構造では、特に、冬期において塗装
品質劣悪化を招くという問題が指摘されつつある。
品質劣悪化を招くという問題が指摘されつつある。
すなわち、本出願人の分析によれば、塗膜管理上の塗装
ゾーンZ1を形成する実質的部位(中央部)は、一年を通
じて例えば温度20〜30℃,湿度80%前後に第1の空調手
段11でコントロールされるが、非塗装ゾーンZ2,Z2につ
いては第2の空調手段21で好適な温度コントロールのみ
が行われる。したがって、外気の湿度が例えば50%以下
となれば塗装室5内の非塗装ゾーンZ2,Z2の湿度は50%
乃至それ以下となる。
ゾーンZ1を形成する実質的部位(中央部)は、一年を通
じて例えば温度20〜30℃,湿度80%前後に第1の空調手
段11でコントロールされるが、非塗装ゾーンZ2,Z2につ
いては第2の空調手段21で好適な温度コントロールのみ
が行われる。したがって、外気の湿度が例えば50%以下
となれば塗装室5内の非塗装ゾーンZ2,Z2の湿度は50%
乃至それ以下となる。
すると、非塗装ゾーンZ2,Z2に配設された塗装機器等に
付着していた埃の比重が小さくなり機器等の摩擦抵抗も
小さくなるので埃が舞上りかつ塗装室5内のフローとの
関与によって複雑、微妙に遊流し、結果として被塗装物
Wの表面に付着することによるものと思われる。遊流埃
は、微細・微量であるが高品質塗装膜形成上は許され難
くなってきた。
付着していた埃の比重が小さくなり機器等の摩擦抵抗も
小さくなるので埃が舞上りかつ塗装室5内のフローとの
関与によって複雑、微妙に遊流し、結果として被塗装物
Wの表面に付着することによるものと思われる。遊流埃
は、微細・微量であるが高品質塗装膜形成上は許され難
くなってきた。
ここに、本考案の目的は、設備コスト、運用コストが低
く、作業環境等を所望状態に保持しながら高品質塗装を
保障することのできる塗装ブースの空調装置を提供する
ことにある。
く、作業環境等を所望状態に保持しながら高品質塗装を
保障することのできる塗装ブースの空調装置を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、塗膜品質の一層の向上と設備経済・運用経済
の効率化という双方要請を満たすものとして、第1の空
調手段からの調湿空気を任意の時期に適量だけ塗装ブー
スの非塗装ゾーンに供給し、その非塗装ゾーンの湿度を
埃の舞上らない程度に高く保持できるよう構成したもの
である。
の効率化という双方要請を満たすものとして、第1の空
調手段からの調湿空気を任意の時期に適量だけ塗装ブー
スの非塗装ゾーンに供給し、その非塗装ゾーンの湿度を
埃の舞上らない程度に高く保持できるよう構成したもの
である。
すなわち、第1の空調手段で調温・調湿された空気を第
1のダクトで塗装ブースの塗装ゾーンに導き、第2の空
調手段で調温さたれ空気を第2のダクトで塗装ブースの
非塗装ゾーンに導いた塗装ブースの空調装置において、 前記第1のダクトと第2のダクトとを連通させる第3の
ダクトを設けるとともにこの第3のダクトに第1のダク
トから第2のダクトへ流通させる空気量を調整する風量
調整手段を設けたことを特徴とする。
1のダクトで塗装ブースの塗装ゾーンに導き、第2の空
調手段で調温さたれ空気を第2のダクトで塗装ブースの
非塗装ゾーンに導いた塗装ブースの空調装置において、 前記第1のダクトと第2のダクトとを連通させる第3の
ダクトを設けるとともにこの第3のダクトに第1のダク
トから第2のダクトへ流通させる空気量を調整する風量
調整手段を設けたことを特徴とする。
[作用] 本考案によれば、常態にあっては第1の空調手段で調温
・調湿された空気を第1のダクトで塗装室の塗装ゾーン
に導き、第2の空調手段で調温された空気を第2のダク
トでその非塗装ゾーンに導く。これにより、塗装ゾーン
は例えば温度25℃,湿度80%に保たれ高品質塗装でき
る。とともに非塗装ゾーンは外気湿度に相応した湿度
(例えば65%)のもとに例えば湿度20℃に保たれ作業環
境良好となる。
・調湿された空気を第1のダクトで塗装室の塗装ゾーン
に導き、第2の空調手段で調温された空気を第2のダク
トでその非塗装ゾーンに導く。これにより、塗装ゾーン
は例えば温度25℃,湿度80%に保たれ高品質塗装でき
る。とともに非塗装ゾーンは外気湿度に相応した湿度
(例えば65%)のもとに例えば湿度20℃に保たれ作業環
境良好となる。
ここに、外気湿度が大幅に低下し、非塗装ゾーンの湿度
が埃を舞上らせるほどに低下(例えば50%)した場合に
は、風量調整手段を操作して、第1のダクトから第2の
ダクトへ調温・調湿された空気を第3のダクトを通して
補給する。
が埃を舞上らせるほどに低下(例えば50%)した場合に
は、風量調整手段を操作して、第1のダクトから第2の
ダクトへ調温・調湿された空気を第3のダクトを通して
補給する。
したがって、塗装室内の非塗装ゾーンの湿度は、例えば
60%以上に保持され埃の舞上りが未然防止される。
60%以上に保持され埃の舞上りが未然防止される。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
本塗装ブースの空調装置10は、第1図に示され、調温・
調湿機能を持つ第1の空調手段11と調温機能のみを持つ
第2の空調手段21と第1の空調手段11からの調温・調湿
空気を塗装ブース1の塗装室5の中央部すなわち塗装ゾ
ーンZ1に導く第1のダクト19と第2の空調手段21からの
調温空気を非塗装ゾーンZ2,Z2に導く第2のダクト29(2
9−1,29−2)と第3のダクト39と風量調整手段30とか
ら構成されている。
調湿機能を持つ第1の空調手段11と調温機能のみを持つ
第2の空調手段21と第1の空調手段11からの調温・調湿
空気を塗装ブース1の塗装室5の中央部すなわち塗装ゾ
ーンZ1に導く第1のダクト19と第2の空調手段21からの
調温空気を非塗装ゾーンZ2,Z2に導く第2のダクト29(2
9−1,29−2)と第3のダクト39と風量調整手段30とか
ら構成されている。
なお、塗装ブース1は、前出第2図に示す従来構造(給
気室3,塗装室5,排気処理室6等)と同じである。なお、
7は仕切板である。
気室3,塗装室5,排気処理室6等)と同じである。なお、
7は仕切板である。
さて、第1の空調手段11は、スプレーノズル13,気液接
触促進手段14,循環ポンプ15とからなる調温部12と調温
部を形成するヒータ16とファン17とから形成され、ロー
ルフィルタ9を通した清浄空気を調温・調湿する。な
お、18はプレヒータである。一方、第2の空調手段21は
ヒータ26とファン27とからなる。
触促進手段14,循環ポンプ15とからなる調温部12と調温
部を形成するヒータ16とファン17とから形成され、ロー
ルフィルタ9を通した清浄空気を調温・調湿する。な
お、18はプレヒータである。一方、第2の空調手段21は
ヒータ26とファン27とからなる。
さて、第3のダクト39と風量調整手段30とは、外気湿度
が低下した場合にも、第1の空調手段11の調湿空気を用
いて非塗装ゾーンZ2,Z2の湿度を例えば60%以上に保持
する手段である。第3のダクト39は、第1のダクト19と
第2のダクト29との間を連通するものとして接続され、
風量調整手段30は、この第3のダクト39内を流通させる
空気量(零を含む)を調整するための手段である。
が低下した場合にも、第1の空調手段11の調湿空気を用
いて非塗装ゾーンZ2,Z2の湿度を例えば60%以上に保持
する手段である。第3のダクト39は、第1のダクト19と
第2のダクト29との間を連通するものとして接続され、
風量調整手段30は、この第3のダクト39内を流通させる
空気量(零を含む)を調整するための手段である。
この実施例における風量調整手段30は、第3のダクト39
に装着されたダンパー31とこのダンパー31のアクチュエ
ータ32とコントローラ33と湿度検出センサ34とから形成
され、コントローラ33に付設された図示しない設定器に
所望湿度を設定すれば、非塗装ゾーンZ2,Z2の流通空気
湿度が設定湿度となるようにダンパー開度をコントロー
ルするものと形成されている。また、ダンパー開度は、
手動でも調整できるものとされている。
に装着されたダンパー31とこのダンパー31のアクチュエ
ータ32とコントローラ33と湿度検出センサ34とから形成
され、コントローラ33に付設された図示しない設定器に
所望湿度を設定すれば、非塗装ゾーンZ2,Z2の流通空気
湿度が設定湿度となるようにダンパー開度をコントロー
ルするものと形成されている。また、ダンパー開度は、
手動でも調整できるものとされている。
なお、第1の空調手段11(ファン17)の風圧は、第2の
空調手段21(ファン27)の風圧よりも大きいものとされ
ている。
空調手段21(ファン27)の風圧よりも大きいものとされ
ている。
次に、作用を説明する。
(常態運転) 風量調整手段30を操作して、あるいは手動によりダンパ
ー31を閉成し第3のダクト39を閉鎖する。
ー31を閉成し第3のダクト39を閉鎖する。
ここに、第1の空調手段11は、例えば温度15℃,湿度75
%の外気を調温・調湿して塗装室5の塗装ゾーンZ1に流
速が0.4m/secとなるような風量を供給し、温度25℃,湿
度80%に保持する。
%の外気を調温・調湿して塗装室5の塗装ゾーンZ1に流
速が0.4m/secとなるような風量を供給し、温度25℃,湿
度80%に保持する。
一方、第2の空調手段21は、上記外気を調温して非塗装
ゾーンZ2,Z2に流速が0.2m/secとなるような風量を供給
し、温度18℃に保持する。この場合の湿度は外気湿度と
ほぼ同じ62〜63%ほどになる。
ゾーンZ2,Z2に流速が0.2m/secとなるような風量を供給
し、温度18℃に保持する。この場合の湿度は外気湿度と
ほぼ同じ62〜63%ほどになる。
したがって、塗装ゾーンZ1では、高品質塗装が行われ、
非塗装ゾーンZ2,Z2に配設された塗装機器等から埃が舞
上ることもない。
非塗装ゾーンZ2,Z2に配設された塗装機器等から埃が舞
上ることもない。
(ミキシング調整運転) 外気湿度が低下して、非塗装ゾーンZ2,Z2内の空気湿度
が例えば50〜59%以下に低下したときに行なう運転であ
る。
が例えば50〜59%以下に低下したときに行なう運転であ
る。
すなわち、第1の空調手段11で調温・調湿した高温高湿
度空気を第1のダクト19から引抜いて第2のダクト29に
補給し、第2のダクト29内で第2の空調手段21で調温さ
れた低湿度空気と高湿度空気とをミキシングさせて、非
塗装ゾーンZ2,Z2への供給空気湿度を例えば60%以上に
保持する運転である。
度空気を第1のダクト19から引抜いて第2のダクト29に
補給し、第2のダクト29内で第2の空調手段21で調温さ
れた低湿度空気と高湿度空気とをミキシングさせて、非
塗装ゾーンZ2,Z2への供給空気湿度を例えば60%以上に
保持する運転である。
具体的には、厳寒期における外気が例えば温度−2℃,
湿度50%の場合に、風量調整手段30を形成する前記設定
器に湿度60%を設定する。
湿度50%の場合に、風量調整手段30を形成する前記設定
器に湿度60%を設定する。
すると、ダンパー31が開度コントロールされ第3のダク
ト39を流通する高温・高湿度空気量が調整される。した
がって、第2のダクト29内を流れる低温・低湿度空気
は、第3のダクト39との合流点以降においてミキシング
作用により昇温・昇湿される。
ト39を流通する高温・高湿度空気量が調整される。した
がって、第2のダクト29内を流れる低温・低湿度空気
は、第3のダクト39との合流点以降においてミキシング
作用により昇温・昇湿される。
この場合、第2の空調手段21の調温空気は、前記常態運
転の場合よりも低温(例えば9℃)で小量(例えば300m
3/min)に負荷軽減し、一方、第1の空調手段11の調温
・調湿空気は前記常態運転の場合よりも大量(例えば22
00m3/min)と負荷増大するのが好ましい。
転の場合よりも低温(例えば9℃)で小量(例えば300m
3/min)に負荷軽減し、一方、第1の空調手段11の調温
・調湿空気は前記常態運転の場合よりも大量(例えば22
00m3/min)と負荷増大するのが好ましい。
なお、例示した流量は、塗装ブース1の1/4全長(80m/
4)の場合である。
4)の場合である。
したがって、第3のダクト39を通し、第1のダクト19か
ら例えば530m3/minの空気を引抜き第2のダクト29内に
補給できる。
ら例えば530m3/minの空気を引抜き第2のダクト29内に
補給できる。
よって、塗装ブース1の非塗装ゾーンZ2,Z2の空気流を
0.2m/secとして温度18℃前後、湿度60%以上に保持で
き、塗装機器等に付着した埃は舞上ることなく、塗装ゾ
ーンZ1の空気量を0.4m/secで温度19〜20℃,湿度80%に
保ちつつ高品質塗装できる。
0.2m/secとして温度18℃前後、湿度60%以上に保持で
き、塗装機器等に付着した埃は舞上ることなく、塗装ゾ
ーンZ1の空気量を0.4m/secで温度19〜20℃,湿度80%に
保ちつつ高品質塗装できる。
しかして、この実施例によれば、第1の空調手段11から
の調温・調湿空気を塗装ブース1の塗装ゾーンZ1に導く
第1のダクト19と第2の空調手段21からの調温空気をそ
の非塗装ゾーンZ2,Z2に導く第2のダクト29とを連通さ
せる第3のダクトと、この第3のダクト39内を流通する
調温・調湿空気量を調整する風量調整手段30とを設け、
第1の空調手段11の調温機能を利用して塗装ブース1の
非塗装ゾーンZ2,Z2の湿度を調整する構成とされている
ので、調温・調湿機能を有する第1の空調手段11と調温
機能のみを有する第2の空調手段21とを備えた設備経
済,運用経済の低減、設備の小型化および省エネルギー
化という利益を維持しながら、外気低湿化に伴う塗装室
5の埃の舞上りを防止しつつ高品質塗装を保障すること
ができる。
の調温・調湿空気を塗装ブース1の塗装ゾーンZ1に導く
第1のダクト19と第2の空調手段21からの調温空気をそ
の非塗装ゾーンZ2,Z2に導く第2のダクト29とを連通さ
せる第3のダクトと、この第3のダクト39内を流通する
調温・調湿空気量を調整する風量調整手段30とを設け、
第1の空調手段11の調温機能を利用して塗装ブース1の
非塗装ゾーンZ2,Z2の湿度を調整する構成とされている
ので、調温・調湿機能を有する第1の空調手段11と調温
機能のみを有する第2の空調手段21とを備えた設備経
済,運用経済の低減、設備の小型化および省エネルギー
化という利益を維持しながら、外気低湿化に伴う塗装室
5の埃の舞上りを防止しつつ高品質塗装を保障すること
ができる。
また、塗装室5の非塗装ゾーンZ2,Z2への供給空気は、
第2のダクト29において第3のダクト39を通した高温・
高湿空気とのミキシングによって生成される構成である
から、第2の空調手段21に捕助的加湿手段を設けること
なく、かつ加熱手段(ヒータ26)等を小型化できる。
第2のダクト29において第3のダクト39を通した高温・
高湿空気とのミキシングによって生成される構成である
から、第2の空調手段21に捕助的加湿手段を設けること
なく、かつ加熱手段(ヒータ26)等を小型化できる。
さらに、風量調整手段30は、外気湿度が例えば50%以下
に低下するという一時的、短期的場合に用いかつ非塗装
ゾーンZ2,Z2の調湿は埃が舞上らぬ程度の比較的広範囲
内に保持すればよいことからすれば、手動ダンパー等の
みから形成することができるが、本実施例ではアクチュ
エータ32,コントローラ33,湿度センサ34からなる自動調
整方式として構成されているので、埃が舞上ることのな
い極限的湿度に設定してコントロールでき、第1の空調
手段11の加湿能力を小型化しかつ一層の省エネルギー化
を達成できる。
に低下するという一時的、短期的場合に用いかつ非塗装
ゾーンZ2,Z2の調湿は埃が舞上らぬ程度の比較的広範囲
内に保持すればよいことからすれば、手動ダンパー等の
みから形成することができるが、本実施例ではアクチュ
エータ32,コントローラ33,湿度センサ34からなる自動調
整方式として構成されているので、埃が舞上ることのな
い極限的湿度に設定してコントロールでき、第1の空調
手段11の加湿能力を小型化しかつ一層の省エネルギー化
を達成できる。
なお、以上の実施例では、第3のダクト39内の空気流通
は、第1のダクト19内圧力と第2のダクト29内圧力との
差圧により行なわせる構成としたが、第3のダクト39に
ブースタファンを設けるなど積極策を講じることができ
る。
は、第1のダクト19内圧力と第2のダクト29内圧力との
差圧により行なわせる構成としたが、第3のダクト39に
ブースタファンを設けるなど積極策を講じることができ
る。
また、塗装室5の両側部に非塗装ゾーンZ2,Z2が設けら
れていたが、本考案は例えば特公平1−12552号公報に
開示されたいわゆる片引塗装ブースにもそのまま適用さ
れる。
れていたが、本考案は例えば特公平1−12552号公報に
開示されたいわゆる片引塗装ブースにもそのまま適用さ
れる。
[考案の効果] 本考案は、第1の空調手段からの調温・調湿空気を塗装
ブースの塗装ゾーンに導く第1のダクトと第2の空調手
段からの調温空気をその非塗装ゾーンに導く第2のダク
トとを連通させる第3のダクトとこの第3のダクト内を
流通する調温・調湿空気量を調整する風量調整手段とを
設け、第1の空調手段の調湿機能を利用して塗装ブース
の非塗装ゾーンの湿度を調整する構成とされているの
で、調温・調湿機能を有する第1の空調手段と調温機能
のみを有する第2の空調手段とを備えた設備経済,運用
経済の低減、設備の小型化および省エネルギー化という
利益を維持しながら、外気低湿化に伴う塗装室5の埃舞
上りを防止しつつ高品質塗装を保障することができる。
優れた効果を奏する。
ブースの塗装ゾーンに導く第1のダクトと第2の空調手
段からの調温空気をその非塗装ゾーンに導く第2のダク
トとを連通させる第3のダクトとこの第3のダクト内を
流通する調温・調湿空気量を調整する風量調整手段とを
設け、第1の空調手段の調湿機能を利用して塗装ブース
の非塗装ゾーンの湿度を調整する構成とされているの
で、調温・調湿機能を有する第1の空調手段と調温機能
のみを有する第2の空調手段とを備えた設備経済,運用
経済の低減、設備の小型化および省エネルギー化という
利益を維持しながら、外気低湿化に伴う塗装室5の埃舞
上りを防止しつつ高品質塗装を保障することができる。
優れた効果を奏する。
第1図は本考案の一実施例を示す全体構成図および第2
図は従来の塗装ブース容空調装置の全体構成図である。 1……塗装ブース、5……塗装室、10……空調装置、11
……第1の空調手段、19……第1のダクト、21……第2
の空調手段、29……第2のダクト、30……風量調整手
段、31……ダンパー、39……第3のダクト。
図は従来の塗装ブース容空調装置の全体構成図である。 1……塗装ブース、5……塗装室、10……空調装置、11
……第1の空調手段、19……第1のダクト、21……第2
の空調手段、29……第2のダクト、30……風量調整手
段、31……ダンパー、39……第3のダクト。
Claims (1)
- 【請求項1】第1の空調手段で調温・調湿された空気を
第1のダクトで塗装ブースの塗装ゾーンに導き、第2の
空調手段で調温された空気を第2のダクトで塗装ブース
の非塗装ゾーンに導いた塗装ブースの空調装置におい
て、 前記第1のダクトと第2のダクトとを連通させる第3の
ダクトを設けるとともにこの第3のダクトに第1のダク
トから第2のダクトへ流通させる空気量を調整する風量
調整手段を設けたことを特徴とする塗装ブースの空調装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989088741U JPH0713821Y2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 塗装ブースの空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989088741U JPH0713821Y2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 塗装ブースの空調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0332968U JPH0332968U (ja) | 1991-03-29 |
JPH0713821Y2 true JPH0713821Y2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=31638337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989088741U Expired - Lifetime JPH0713821Y2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 塗装ブースの空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713821Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015167918A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 日産自動車株式会社 | エアーカーテン生成装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5906351B1 (ja) * | 2015-11-09 | 2016-04-20 | アンデックス株式会社 | 塗装ブース |
-
1989
- 1989-07-28 JP JP1989088741U patent/JPH0713821Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015167918A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 日産自動車株式会社 | エアーカーテン生成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0332968U (ja) | 1991-03-29 |
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