JP3992989B2 - 薄肉ブローボトル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブローボトル、とくに補強した薄肉ブローボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック成形材料の節減、廃棄ボトルの押潰し回収のために、各種の薄肉ボトルが周知となっており、例えば、ボトルの単位容量あたりの樹脂重量が0.05g/ml〜0.015g/mlのPPを素材とした薄肉扁平ボトルも、本出願人によって提案されている(特開平2000−309319、特開平2000−309320号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の薄肉ボトルは、ボトルの剛性を維持するため胴部の前後面に周方向に延びる波型のリブを配設し、両側面をストレート面とし凹部を配設していた。
そのため、ボトルの構造が複雑であるという問題があった。
また、ボトル表面が平坦でないので、直接に印刷することができず、印刷を施してシュリンクフィルムやインモールドラベルを用いて、表示面としなければならないという問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題を解決し、ボトル表面が平坦な補強された薄肉のブローボトルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、薄肉ブローボトルとして、ボトルの表面に、高剛性の樹脂材料を共押出しして形成した補強層を、周方向に間隔をおいて多数の細条として配置したことを特徴とする構成を採用する。
【0006】
補強層の実施例として、補強層の表面が、ボトル表面を面一とするとともに裏面に縦方向に延びる膨出部を形成させたことを特徴とする構成を採用し、また、ボトルの加飾のために、補強層がボトル本体と異色とされていることを特徴とする構成を採用する。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aはブロー成形されたボトルである。
ボトルAは、口部1と肩部2、胴部3と底部4とからなり、基材樹脂として、HDPEが用いられ、高剛性材料をボトル全長にわたって縦方向に積層して、複数条の細巾の補強層5が形成されている。
口部1の外周面には、ねじ6が螺設され、その下方に、凹条7が設けられている。
【0008】
図2に示すように、肩部2と胴部3の断面形状は扁平形状、またはトラック楕円形状であり、胴部3の胴壁3aは、大径の楕円弧面、または平面に近い前後壁面10と、小径の楕円弧、または円弧とした左右の側壁11とからなっている。
【0009】
図3に示すように、補強層5は、胴壁3aの表面に、その全周を巡って等間隔に多数の細条として配設され、その表面は、口部1表面および胴壁3aの表面と面一となっており、胴部3a裏面には膨出部12が形成されている。
【0010】
底部4は、底端壁15と底壁16とからなっており、各補強層5は、パーティングラインまで達している。
【0011】
本発明のボトルの形成は、ダイレクトブローが用いられ、パリソンの押出にあたっては、補強層となる樹脂を周方向で等間隔に配置し、軸外側となるよう積層して押出され、金型の表面で基材樹脂と補強層が面一になるようブロー成形される。
【0012】
次に、本発明ブローボトルの作用効果について説明する。
実施例では、素材樹脂にPE、またはPPを用い、補強層5に高剛性PPを用いて成形したが、ボトルAの単位容量あたりの樹脂重量は0.03g/mlで、前後壁面の補強層5部では0.3mm前後、左右の側壁11で0.2mm前後であった。
補強層5には、高剛性PE、高剛性PPの他にABS樹脂、ナイロン、ポリカーボネートなどを用いることができる。
【0013】
補強層5が、口部1から底部4のパーティングラインに至るまで縦方向に多数配設されているので、口部1、底部4の強度が向上されるとともに、薄肉胴部3の座屈強度、落下強度が著しく強化されており、樹脂重量が0.07g/ml以下、とくに0.03g/ml〜0.01g/mlの薄肉のブローボトルでも、素材樹脂と補強層の高剛性樹脂を選択し、組み合わせることによって、必要な樹脂重量と強度を得ることができる。
【0014】
そして、ボトルA表面には、縦リブや横凹リブ、波面を設けていないので、形状が単純な薄肉ボトルを得ることができ、ボトルA表面が平坦であるので、表示面など直接印刷することができる。
また、補強層5を着色することによって、縦縞の模様を得ることができる。
【0015】
前記実施形態では、ボトルの形状を楕円形としたが、ボトルの形状は、円形、角形であってもよく、実施例に限定されない。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
ボトルの表面に、高剛性の樹脂材料によって形成された補強層を多数の細条として配設したから、ボトルの座屈強度、落下強度を向上させた薄肉のブローボトルが得られた。
【0017】
また、ボトル表面が平坦であるから表面に印刷することができ、補強層を着色することによって、縦縞模様の加飾を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ボトルの一部断面正面図である。
【図2】ボトルの上面図である。
【図3】図1のA−A線における断面図である。
【符号の説明】
A ボトル
1 口部
2 肩部
3 胴部
3a 胴壁
4 底部
5 補強層
6 ねじ
7 凹条
10 前後壁面
11 側壁
12 膨出部
15 底端壁
16 底壁
Claims (3)
- ボトルの表面に、高剛性の樹脂材料を共押出しして形成した補強層を、周方向に間隔をおいて多数の細条として配置したことを特徴とする薄肉ブローボトル。
- 補強層の表面が、ボトル表面を面一とするとともに裏面に縦方向に延びる膨出部を形成させたことを特徴とする請求項1記載の薄肉ブローボトル。
- 補強層がボトル本体と異色とされていることを特徴とする請求項1記載の薄肉ブローボトル。
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