JP3181448U - ボトル - Google Patents

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Abstract

【課題】 容器正面から見た場合のデザインとしてひねり形状を意識させるデザインをそのまま採用し、裏面はラベル張りが可能なフラット面を設けても違和感のないひねりボトルを提供する。
【解決手段】 樹脂製の胴部12の横断面形状が多角形であり、ボトル10の上部が下部に対して軸中心周りに捻られた状態に形成されたひねり形状ボトルにおいて、正立状態のボトル10における胴部12には、正面から見たひねり外観を損なわいボトル裏面にフラット面18を形成したボトル。
【選択図】図1

Description

本考案はひねり形状のボトルに関する。
従来、各種飲料水を収容したボトル製品には、容器にひねり形状を加えて特徴的にした提案が種々になされている。
(1)特開平8-11856号公報(:特許文献1)では、容器の肩部と底部が稜線でひねることで繋がれている筒状容器が開示されている。この筒状容器は、一種の角型容器でありながら、ライン特性が筒状容器と同等であり、持ちやすく、シュリンクフィルムの装着性がよく、圧力吸収性がよいものと述べられている。
(2)特開2009-286443号公報(:特許文献2)では、胴部の各稜線を同一の螺旋状に形成したブロー成形容器が開示されている。このブロー成形容器では、四つの稜線の内、対向した二つの稜線上にパーティングラインを位置させたので、稜線が形成する角部と重なった状態となり、パーティングラインが同部の外観として目立つことない。
(3)特開2006-335357号公報(:特許文献3)では、胴部断面形状で角数が偶数各角からなる正多角形形状からなり、胴部断面形状がいずれの部位でも同一であり、胴部断面形状が中心縦線を中心に回転しているプラスチックボトルが開示されている。このボトルでは、加温や冷却といったことによる内圧の変化によりボトルが不恰好になることなく、減圧容積を吸収でき、かつボトル外観不恰好なものとならないデザイン性に優れたボトルと述べられているものである。
特開平8-11856号公報 特開2009-286443号公報 特開2006-335357号公報
しかしながら、前述の各特許文献1〜3に開示されたひねり形状の容器では、デコレーションとしてシュリンクラベルの対応は比較的簡単にできるが、固定用の平坦面(フラット面)が形成されていないためタックラベル(予め原紙の裏面に接着剤が加工されたラベル)及びインモールドラベル(金型の中にラベルを装着してからプラスチック樹脂を注入し、容器と一体成型するラベル)等で対応できない問題点がある。
また、全体がひねられている容器形状からブロー成形において金型からボトルが抜け難いという問題点がある。
本考案は、斯かる実情に鑑み、容器正面から見た場合のデザインとしてひねり形状を意識させるデザインを採用し、裏面はラベル張りが可能なフラット面を設けても違和感のないひねりボトルを提供しようとするものである。
本考案は、樹脂製の胴部の横断面形状が多角形であり、ボトルの上部が下部に対して軸中心周りに捻られた状態に形成されたひねり形状ボトルにおいて、
正立状態のボトルにおける胴部には、正面から見たひねり外観を損なわいボトル裏面にフラット面を形成したことを特徴とするボトルである。
本考案によれば、胴部の各側面同士の稜線が側面に対して凹形状又は凸形状に形成したことが好適である。
また、本考案は、ボトルが複数の金型で成形されるものであって、胴部の一側面は、その表面上に金型同士のパーティングラインが通るようになっており、かつ、パーティングラインに対応する箇所から左右方向に抜き勾配が形成されていることが好適である。
本考案のボトルによれば、ひねり形状ボトルにおいて、正立状態のボトルにおける胴部には、正面から見たひねり外観を損なわないボトル裏面にフラット面を形成したので、ひねり形状ボトルであっても、タックラベル、インモールドラベル等の表示シート類を平坦なフラット面に設置することができ、適切な製品表示が可能であるという優れた効果を奏し得る。
本考案の第1実施形態に係るボトルの説明図で、(a)が正面側の上方からの斜視図、(b)が裏面側の上方からの斜視図である。 (a)が図1のボトルの正面視図、(b)が裏面視図、(c)が横断面形状の一例の図、(d)が横断面形状の他例の図である。 第2実施形態に係るボトルの説明図で、(a)が正面側の上方からの斜視図、(b)が裏面側の上方からの斜視図である。 図3のボトルの説明図で、(a)が正面視図、(b)が裏面視図、(c)が横断面形状の一例の図、(d)が横断面形状の他例の図である。 本発明の第1実施形態に係るパーティングラインの説明図で、(a)が正面視図、(b)が裏面視図、(c)が底面の図である。
以下、本考案の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は本考案の第1実施形態の説明図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るボトル10は、樹脂製の胴部12の横断面形状が五角形形状であり、ボトル10の上部が下部に対して軸中心周りに捻られた状態に形成されたひねり形状のボトル10である。
このボトル10は、正立状態において、胴部12に、正面から見たひねり外観を損なわいボトル10の裏面にフラット面18を形成したものである。
詳しくは、ボトル10は、口元10aが肩部10bの中央に細径に軸方向に突出形成されたものであり、当該口元10aに適宜のノズルを装着できる構成とされている。
肩部10bから角度がついて胴部12に繋がり下方の底部10cまで延びる。胴部12の肩部10bと底部10c付近は、図2(c)に示すような、横断面形状がほぼ同様の五角形に形成されており、軸方向に見て肩部10bと底部10cとが回転方向にずれた位置関係に形成されている。
胴部12の側面14は複数の短冊状の面が連なった形状であり、正面から見て、図1(a)、図2(a)に示すように、ひねられた面(表面が曲面)になって互いに稜線16を介して連なって構成されている。この稜線16は軸方向にほぼ螺旋を描いた曲線になっている。
一方、胴部12の側面14を裏面から見ると、図1(b)、図2(b)に示すように、軸方向に沿って長い長方形のフラット面(平坦面)18が形成されている。このフラット面18の幅端部の稜線20は直線状である。なお、上記の稜線16が直線状の稜線20に交わる箇所では当該稜線16が途切れている。
また、胴部12の稜線16の間の側面14は、図2(c)に示すように、膨出した凸形状に形成しているが、図2(d)に示すように、凹んだ凹形状に形成してもよい。
ボトル10の材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等の材質によって単層体、又は、積層体にすることが考えられるが、ボトルに所望の設計形状になれば適宜の材質を選択できる。また、ボトル10は、閉じた金型内に樹脂材質のパリソンを押し出して空気圧で膨らませて成形し、金型を開いて製品を取り出すブロー成形によって作成することが好ましい。
第1実施形態のボトル10によれば、ひねり形状ボトルにおいて、正立状態のボトル10における胴部12には、正面から見たひねり外観を損なわないボトル10の裏面にフラット面18を形成したので、ひねり形状ボトルであっても、タックラベル、インモールドラベル等の表示シート類を平坦なフラット面18に設置することができ、適切な製品表示が可能であるという効果を奏し得る。
本考案の第2実施形態に係るボトルを図3〜図4によって説明する。
第2実施形態に係るボトル10は、断面四角形に形成したものであり、図4(c)に示すように横断面形状が四角形になるように形成している。
胴部12の側面14は複数の外径近くに幅広い寸法の短冊状の面が連なった形状であり、正面から見て、図3(a)、図4(a)に示すように、ひねられた面(表面が曲面)になって互いに稜線16を介して連なって構成されている。この稜線16は軸方向に中央付近がひねられて、ほぼ螺旋を描いた曲線になっている。
一方、胴部12の側面14を裏面から見ると、図3(b)、図4(b)に示すように、軸方向に沿って長い長方形のフラット面(平坦面)18が、幅がボトル10の外径に近い状態に形成されている。このフラット面18の幅端部の稜線20は中央部がやや絞り込まれて上部よりも細く、かつ、下部が(した)下広がりになったものである。
また、胴部12の稜線16の間の側面14は、図4(c)に示すように、膨出した凸形状に形成しているが、図4(d)に示すように、凹んだ凹形状に形成してもよい。
この第2実施形態のボトル10によれば、フラット面18が広く形成できるので、一層適切なかつ印象深い製品表示が可能になる。
その他の構成作用効果は第1実施形態と同様である。
ここで、第1実施形態、第2実施形態に係るボトル10の製造について説明する。
当該ボトル10は複数の金型が閉じて、包まれた空間内に樹脂(パリソン)が送り込まれて空気が注入されて成形されるものである。当該ボトル10は、図5に示すように、胴部12の一側面14は、上部から中央部途中まで、稜線16に沿って金型同士の合わせ面に対応するパーティングライン22が形成されているが、下部に近づいた部分で、ひねり形状にらせん状に形成した側面14の表面上に金型同士のパーティングライン22が通るようになっており、かつ、パーティングライン22に対応する箇所22aから左右方向に抜き勾配(型抜きしやすい勾配)が形成されている。
また、裏面側では、パーティングライン22をフラット面18の片側の稜線20に沿ったものとしている。
パーティングライン22の一部(又は全部も可能)が側面14に通るようにしたので、パーティングライン22を稜線16に合わせるときにらせん状にひねられて側面14が抜き抵抗になるが、パーティングライン22が側面14に掛かって形成するので、らせん状にひねられた側面14による抜き抵抗を減少させ、樹脂成形時に型抜きが容易な構造にできる。なお、裏面側では、パーティングライン22をフラット面18の片側の稜線20に沿ったものとして、パーティングライン22を形成しやすく、抜きやすくなっている。
なお、上記の各実施形態は、本考案の好適例であるが、その他、本考案の範囲内で変形実施可能なことはもちろんである。
本考案のボトルは、容器正面から見た場合のデザインとしてひねり形状を意識させるデザインを採用し、裏面はラベル張りが可能なフラット面を設けても違和感のないひねりボトルであり、液体ソープ、シャンプー、リンス、入浴剤等の各種液体製品を収容した製品ボトルとして利用することができる。
10 ボトル
12 ボトルの胴部
14 ボトルの側面
16 稜線
18 フラット面
20 フラット面の稜線
22 パーティングライン

Claims (3)

  1. 樹脂製の胴部の横断面形状が多角形であり、ボトルの上部が下部に対して軸中心周りに捻られた状態に形成されたひねり形状ボトルにおいて、
    正立状態のボトルにおける胴部には、正面から見たひねり外観を損なわいボトル裏面にフラット面を形成したことを特徴とするボトル。
  2. 胴部の各側面同士の稜線が側面に対して凹形状又は凸形状に形成したことを請求項1に記載のボトル。
  3. ボトルが複数の金型で成形されるものであって、
    胴部の一側面は、その表面上に金型同士のパーティングラインが通るようになっており、かつ、パーティングラインに対応する箇所から左右方向に抜き勾配が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のボトル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016074447A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 花王株式会社 ボトル容器およびボトル容器詰め商品
WO2021199925A1 (ja) * 2020-04-01 2021-10-07 株式会社吉野工業所 積層剥離容器

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