JP3992988B2 - インモールドラベルを貼着した薄肉ブローボトル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブローボトル、とくにラベルをインモールド成形によって胴壁に貼着した薄肉のブローボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】
薄肉のブローボトルにラベルをインモールド成形によって貼着し、ラベル端縁に接する胴壁裏面に端縁を挟んで一定巾の厚肉部を形成し、ラベル端縁における落下衝撃によるクラックの発性を防止するようにしたブローボトルは、この出願前に、本出願人により提案されている(特開2000−219232号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の技術は、薄肉のブローボトルにも適用できるものであるが、胴壁が薄い場合には、ラベル端縁とボトル胴壁との接合面との間にノッチ現象が発生し、落下強度が向上されないという問題があった。
また、薄肉とするために、口部、胴部にリブを配設しており、ボトルの表面形状も単純なものではなかった。
【0004】
本発明は、上記問題を解決し、インモールド成形によって貼着したラベルの端縁部を補強し、落下強度、座屈強度を向上させた薄肉ブローボトルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、薄肉のブローボトルとして、胴壁にインモールド成形によってラベルを貼着した薄肉のブローボトルであって、ラベルの端縁部に、高剛性の樹脂材料を部分的に共押出して端縁を挟んで所定巾の補強層を配設したことを特徴とする構成を採用する。
【0006】
上下のラベル端縁の補強として、ラベルの上下の端縁に、周方向に延びる厚肉層を配設した事を特徴とする構成を採用する。
【0007】
補強層の実施例として、補強層がボトル本体と異色の樹脂材料で形成されていることを特徴とする構成を採用する。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aはブロー成形されたブローボトル、BはボトルAの胴壁にインモールド成形により貼着されたラベル、CはボトルAの表面に形成された補強層である。
ボトルAは、口部1と肩部2、胴部3と底部4とからなり、基材樹脂としてPE、またはPPが用いられ、補強層Cは、素材樹脂に積層可能な高剛性PE、高剛性PP、ナイロン6その他の高剛性材料を部分的に積層して形成されている。
【0009】
口部1の外周面には、ねじ5が螺設され、その下方に、凹条6が設けられている。
口部1外周下端には、段部7が設けられ、肩部2に続いている。
図2に示すように、肩部2と胴部3の断面形状は、扁平形状またはトラック楕円形状であり、胴部3は、大径の楕円弧面または平面に近い面とした前後壁面10と、小径の楕円弧または円弧とした左右の側壁11となっている。
【0010】
前後壁面10には、四角形のラベルBが貼着されている。
図3に示すように、ラベルBの両側には、端縁を中心に一定巾の補強層Cが配設され、縦条の厚肉部12a,12bが形成されており、前後壁面10の中央、および側壁11の中央部にも、細巾の補強層Cが配設され、前後の厚肉部13a,13b、左右の厚肉部14a,14bが形成されている。
【0011】
補強層Cは、胴部3の胴壁3aの表面側に配設され、補強層Cの表面は胴壁3aの表面と面一となっており、各厚肉部12,13,14の裏面には膨出部が形成されている。
とくに、厚肉部12a,bのラベル端縁の両側部分は、ラベルBと面一となっている。
また、ラベルBの上下端縁には、上端縁を挟んで周方向に延びる厚肉部15と、下端縁を挟んで周方向に延びる厚肉部16が配設されている。
【0012】
底部4は、底端壁17と底壁18とからなっており、各補強部Cは、パーティングラインまで達している。
【0013】
次に、ボトルAの成形方法について説明すると、本発明のボトルは、ダイレクトブローで、従来より周知のラベルインモールド成形法が利用される。
パリソンの押出にあたって、補強層Cとなる樹脂を軸方向に部分的に外側となるよう積層して押出し、ラベルBの左右端縁の補強層Cによる厚肉部12a,bと中央の厚肉部13a,bおよび側壁11の厚肉部14a,bが形成され、肉厚調整コントローラにより、ラベルBの上下の厚肉部15,16が形成される。
【0014】
次に、本発明の作用効果について説明する。
実施例では、基材樹脂としてHDPEを用い、補強層Cに高剛性PE、または高剛性PPを用いて成形したが、ボトルAの単位容量あたりの樹脂重量は、0.03g/mlで、ラベルBの左右の厚肉部12a,bの外側で0.4mm前後、その外側の薄肉部で0.3mm、ラベル中央の厚肉部では0.4〜0.5mmであった。
【0015】
ラベルBの端縁には、ボトルの厚肉部が面一に配設され、端縁の側面は厚肉部と接合されているので、ノッチ現象はなく、端縁部からクラックが入ることはなくなり、補強層Cが軸方向に延びて配設されており、対衝撃性が強化されるので、座屈強度や落下強度が強化されている。
【0016】
耐衝撃性を有する高剛性の樹脂として、前記高剛性PE、高剛性PPの他にABS樹脂、ナイロン、ポリカーボネートなどを用いることができ、樹脂重量が0.03g/ml前後でも耐衝撃性を強化し、落下強度を高めることができる。
【0017】
そのため、胴壁や底壁にリブを配設する必要がないので、形状が単純な薄肉ボトルが得られるようになった。
また、補強層Cをボトル本体とは異なる色に着色することによって、ボトルのデザインを多様化することもできる。
【0018】
前記実施形態では、ボトルの形状を楕円形としたが、ラベル貼着面を有するボトルであれば、その形状は円形ボトル、角形ボトルであってもよく、実施例に限定されない。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
インモールドラベルの端縁に、高剛性の樹脂を用い補強層を配設したので、ボトルの座屈強度、落下強度の高いインモールドラベルを貼着した薄肉のブローボトルが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ボトルの一部断面正面図である。
【図2】ボトルの上面図である。
【図3】図1のA−A線における断面図である。
【図4】図1のB−B線におけるラベル上端縁付近の胴壁の縦断面図である。
【符号の説明】
A ボトル
B ラベル
C 補強層
1 容器口部
2 肩部
3 胴部
3a 胴壁
4 底部
5 ねじ
6 凹条
7 段部
10 前後壁
11 側壁
12a,b 厚肉部
13a,b 厚肉部
14a,b 厚肉部
15 厚肉部
16 厚肉部
17 底端壁
18 底壁
Claims (3)
- 胴壁にインモールド成形によってラベルを貼着した薄肉のブローボトルであって、
ラベルの端縁部に、高剛性の樹脂材料を部分的に共押出して端縁を挟んで所定巾の補強層を配設したことを特徴とする薄肉ブローボトル。 - ラベルの上下の端縁に、周方向に延びる厚肉層を配設したことを特徴とする請求項1記載の薄肉ブローボトル。
- 補強層がボトル本体と異色とされていることを特徴とする請求項1記載の薄肉ブローボトル。
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JP2002024848A JP3992988B2 (ja) | 2002-01-31 | 2002-01-31 | インモールドラベルを貼着した薄肉ブローボトル |
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Publications (2)
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JP3992988B2 true JP3992988B2 (ja) | 2007-10-17 |
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2002
- 2002-01-31 JP JP2002024848A patent/JP3992988B2/ja not_active Expired - Lifetime
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